JP3227886B2 - オンライン型カラオケシステム - Google Patents

オンライン型カラオケシステム

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JP3227886B2
JP3227886B2 JP08402093A JP8402093A JP3227886B2 JP 3227886 B2 JP3227886 B2 JP 3227886B2 JP 08402093 A JP08402093 A JP 08402093A JP 8402093 A JP8402093 A JP 8402093A JP 3227886 B2 JP3227886 B2 JP 3227886B2
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  • Maintenance And Management Of Digital Transmission (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、センタのファイルセイ
フ機構を採用したオンライン型カラオケシステムに関す
る。
【0002】
【従来の技術】指定された演奏曲を再生し、マイクから
入力される音声を混合して出力する機能を有したカラオ
ケ装置は、スナック等の飲食店に限らず、カラオケボッ
クス、さらにバス等の移動体にも普及している。通常の
カラオケ装置は、演奏情報や画像情報を記憶した記憶系
と、演奏曲を再生し、これに歌い手の音声を混合する音
響系と、演奏曲に合わせて背景画像や歌詞画像を表示す
る映像系と、これら各系を制御する制御系とを全て備え
る楽音再生型が多い。これに対し、最近では、必要とす
る曲データをホスト局から通信回線を介して取り込む楽
音合成型カラオケ装置が出現している。この楽音合成型
カラオケ装置は、曲データに基づき楽音を生成する音源
を内蔵する。
【0003】楽音再生型のカラオケ装置は、記憶系に格
納されている演奏曲以外のリクエストに対して応えるこ
とはできないが、楽音合成型のカラオケ装置であれば、
ホスト局に格納されている多くの曲データの中から歌い
手のリクエストに応じた曲データを供給してもらうこと
ができるので、極端な例では、カラオケ装置側に1曲も
曲データがなくとも、歌い手からの全てのリクエストに
応えることが可能になる。完全楽音合成型カラオケ装置
は、その様な構成であるが、リクエストの都度ホスト局
にアクセスする通信料金と通信時間を削減するため、カ
ラオケ装置側に記憶装置を設け、ここにホスト局から取
り込んだ曲データを格納して再利用する半楽音合成型も
ある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】楽音合成型のカラオケ
装置は、ホスト局(センタ)に要求すれば希望するカラ
オケ演奏データがオンラインで供給されることを前提と
して構成されているので、何らかの障害によってセンタ
へのアクセスができない場合は、問題を生ずる。例え
ば、指定された公衆回線網へのダイヤリングは完了した
ものの、いつまで待ってもセンタからの応答がない場合
である。この様な場合は、センタの障害なのか、途中の
回線網の障害なのかをカラオケ装置側では判別できない
ので、通常の用法に従えば、暫く応答がなければ一旦電
話を切ってから、再度掛け直すことが考えられる。
【0005】システム構成にもよるが、カラオケ装置か
ら直接センタにアクセスするのではなく、途中に地域毎
のサブセンタを介在させて加入者の通信料金を低減する
システムでは、このサブセンタでの障害がセンタへのア
クセスを妨害する。本発明は、この様なサブセンタを複
数に分割し、障害が発生した部分をサブセンタ機能から
除外し、残りの正常な部分だけでサブセンタとして機能
するオンライン型カラオケシステムを提供することを目
的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明では、カラオケ演奏データを供給するセンタと前
記カラオケ演奏データを使用するカラオケ装置との間に
通信制御用のサブセンタを設け、前記サブセンタには、
前記カラオケ装置側通信回線網との接続制御を行う
数のターミナルアダプタと、このターミナルアダプタを
前記センタ側通信回線網に接続する通信サーバワークス
テーションとを組とした通信制御部を複数組設け、前記
カラオケ装置が前記サブセンタと通信を行う場合、代表
回線方式により複数の通信制御部の1つからレスポンス
があるまで回線を切り換えて前記複数の通信制御部に順
次アクセスするオンライン型カラオケシステムであっ
て、前記サブセンタに、前記通信制御部の異常を検出す
る監視用ワークステーションと、異常が検出された通信
制御部のターミナルアダプタの電源をオフにするパワー
コントローラとを設けたことを特徴とする。
【0007】
【作用】サブセンタを複数に分割し、障害が発生した部
分をサブセンタ機能から除外し、残りの正常な部分だけ
でサブセンタとして機能するシステム構成は、センタの
ファイルセイフ機構を構築する上で有用である。しか
し、障害が発生した部分を除外するために、通常のセイ
フ機構のように高価な通信制御装置(CCU)を導入す
ると、地域毎に設置するサブセンタの設置コストが上昇
する。本発明ではこの点を、ターミナルアダプタの電源
制御という簡単な手法により、安価に実現可能としてい
る。
【0008】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。図1は、本発明に係る総合カラオケシステム全体
の外観図である。この図において、既存の楽音再生型カ
ラオケ装置10は、LDチェンジャシステム11、モニ
タ(TV)12、ミキシングアンプ13、マイク14、
スピーカ15を含んで構成される。本例のカラオケ制御
装置20は音源ユニットを内蔵した楽音合成対応型であ
り、モニタ12およびミキシングアンプ13と組み合わ
せることで楽音合成型カラオケ装置を構成している。
【0009】このカラオケ制御装置20は統合型システ
ムコマンダと呼ばれ、これを楽音再生型カラオケ装置1
0に対し一部結合することにより、楽音合成/楽音再生
を含む全システムを統合して制御可能になる。30はカ
ラオケ制御装置20に対し通信回線40(例えば、高速
なISDN回線)を通して、要求された曲データを供給
するホスト局である。50は本システムに対し、演奏曲
指定等の指示を与えるリモコン(リモートコントロー
ラ)である。
【0010】楽音再生型カラオケ装置10は自己完結型
のシステムであり、LDチェンジャシステム11内に
は、演奏曲のオーディオ信号とその背景画像および歌詞
画像を多数格納した記憶媒体として複数枚のLD(レー
ザディスク)が収容され、更にこのLDから指定曲のオ
ーディオ出力AUDIOをミキシングアンプ13に出力
するとともに、ビデオ出力VIDEOをモニタ12に出
力する。ミキシングアンプ13はマイク14から入力さ
れる歌い手の歌唱音声を演奏曲に混合して出力し、スピ
ーカ15はこのミキシング信号を拡声出力する。この
時、モニタ12では曲に対応して記憶された画像情報、
即ち背景画像と歌詞画像を表示して歌い手の歌唱をガイ
ドする。
【0011】図2は、カラオケ制御装置20の内部構成
を詳細に示すブロック図である。このカラオケ制御装置
20は、楽音合成/楽音再生対応のコマンダ部21、楽
音合成用のファイルシステムユニット22、および多彩
な機能を有する演奏・表示ユニット23に大別される。
【0012】コマンダ部21は、リモコン50からの指
令信号を受信するリモコンレシーバ21Aと、本カラオ
ケ制御装置20の前面パネルに敷設されたキー入力部
(図1の24)からの指令信号を取り込むキー入力イン
ターフェース21Bと、リモコンレシーバ21Aまたは
キー入力インターフェース21Bからの入力に従い、曲
の演奏を制御する選曲・予約コントローラ21Cと、こ
の選曲・予約内容を表示する表示器21Dと、この表示
器21Dを駆動する表示器ドライバ21Eと、オーディ
オ(A)およびビジュアル(V)の入力および出力をそ
れぞれ選択するAV入出力セレクタ21Fと、LDチェ
ンジャシステム11内のLDチェンジャ11Aを制御す
るコントロール出力インターフェース21Gとを備え
る。
【0013】ファイルシステムユニット22は、選曲・
予約コントローラ21Cから選曲された曲の演奏指示を
受けるファイルコントローラ22Aと、ISDN回線4
0を介してホスト局30と交信するISDNコントロー
ラ22B(通信制御装置)と、ISDN回線40を通し
て取り込んだ曲データを格納する記憶装置22Cとを備
える。ファイルコントローラ22Aは、選曲・予約コン
トローラ21Cからの選曲・予約指示を受けると、先ず
記憶装置22C内に該当する曲の曲データが記憶されて
いるか否かをサーチする。そして、記憶されている場合
には、記憶装置22Cから該当する曲データを読み出
し、記憶されてない場合にはISDNコントローラ22
Bを制御してホスト局から該当する曲データを転送して
もらう。記憶装置22Cとしては、例えば、1曲当たり
10KB(Bはバイト)として、1000曲分の曲デー
タを格納できる100MBのHDD(ハードディスク)
を使用する。
【0014】演奏・表示ユニット23は、ファイルコン
トローラ22Aからの曲データを一時保持するデータバ
ッファ23Aと、この曲データに含まれるイベント情報
に従い楽音、画像、効果等の各種イベントを制御するマ
ルチメディアシーケンサ(MMS)23Bと、このシー
ケンサ23Bの制御のもとで演奏曲の楽音を形成する音
源プロセッサ23Cと、演奏曲に対応する背景画像や歌
詞画像を生成するビデオプロセッサ23Dと、このビデ
オプロセッサ23Dのビデオ出力をLDチェンジャ11
Aの背景画像LD(BGV−LD)から読み出された画
像(例えば、動画の背景画像)に重ねるビデオスーパー
インポーザ23Eとを備える。
【0015】コマンダ部21のAV入出力セレクタ21
Fは、オーディオに関しては、LDチェンジャ11Aか
らのオーディオ出力か音源プロセッサ23Cで合成され
た楽音のいずれかを選択して、ミキシングアンプ13へ
のオーディオ出力とする。また、画像に関しては、LD
チェンジャ11Aからの画像とビデオスーパーインポー
ザ23Eからの画像とを選択して、モニタ12へのビデ
オ出力とする。このAV入出力セレクタ21FとLDチ
ェンジャ11Aとの間を接続しなければ、カラオケ制御
装置20は楽音再生型カラオケ装置10とシステム的に
独立している。両者を結合関係におくのが、AV入出力
セレクタ21Fであり、またコントロール出力インター
フェース21Gである。
【0016】図1および図2の様な結合関係を持つ総合
カラオケシステムにおいて、リモコン50等からの選曲
指示を受けたコマンダ部21は、先ず、該当する曲がL
Dチェンジャ11Aに格納されているか否かを確認す
る。つまり、楽音再生型カラオケ装置10に第1優先順
位を与えて、そのソース(オーディオおよびビデオ)を
有効利用する。ここで、LDチェンジャ11Aに該当す
る曲の情報があれば、そのオーディオおよびビデオ出力
を使用してカラオケ演奏をする。
【0017】これに対し、LDチェンジャ11Aに該当
する曲のデータがないときは、ファイルコントローラ2
2Aに曲番号を転送し、楽音合成側の曲データを使用す
る。この場合も、直ちにホスト局30にアクセスするの
ではなく、先ず記憶装置22Cに該当する曲の曲データ
が記憶されているか否かを確認する。ここで、記憶装置
22Cに該当する曲のデータが記憶されている場合に
は、それを読み出して使用する。つまり、記憶装置22
Cからの曲データ読み出しに第2優先順位を与えてい
る。この記憶装置22Cにも該当する曲の曲データがな
いときは、ISDN回線を通してホスト局30から該当
する曲の曲データを転送してもらう。つまり、このホス
ト局からの曲データ取り込みを第3優先順位とする。記
憶装置22Cがない完全楽音合成型では、ホスト局から
のデータ取り込みが第2優先順位となる。
【0018】図3は、図1および図2に示したシステム
構成要素の中で主要な部分の関係を示す概念図である。
即ち、本発明に係るカラオケ制御装置20に含まれるマ
イコンボード25には、楽音合成系および楽音再生系を
制御できる機能が搭載されている。このマイコンボード
25は、リモコン50からの曲番号指定に対し、HDD
に記憶されたインデックスデータを参照し、楽音合成
系、即ち、通信回線40からの曲データを使用するか
(CD−ROM41を装備する場合はそのシーケンス音
源データを使用できる)、或いは楽音再生系、即ち、オ
ートチェンジャ11に搭載されている各種ソースLD/
CD/CDG/CDI/CD動画に収容されているデー
タを使用するか否かを判断し、その制御を行う。この実
施例では、記憶装置22Cおよびビデオプロセッサ23
Dは楽音合成系の標準装備であり、その他の制御部分が
マイコンボード25に集約される。このマイコンボード
25は、任意の機種に対応可能とするため、本体に対し
差し替え可能な機構により結合されるが、勿論、マイコ
ンボードの主要部分までも標準装備とし、特定の機種を
コントロールするプログラムROM(図示せず)の部分
だけを差し替え可能なように構成しても良い。
【0019】図4は、本発明に係る総合カラオケシステ
ムの機能を更に詳細に説明するためのシステム構成図で
ある。図1〜図3に示されていない部分について説明す
ると、次のようになる。61は、このカラオケシステム
全体の動作をプログラムROM23Bのもと制御・管理
するCPU(中央処理装置)である。62は、CPU6
1により、このカラオケシステムの動作を制御・管理す
るときに使用されるランダムアクセスメモリ(RAM)
である。63はこのシステム全体を結合するためのバス
(データ、アドレス)である。64は、外部にMIDI
(Musical Instrument Digital Interface)楽器42を
接続する場合のインターフェースである。65は、LD
チェンジャ11を制御するためのチェンジャコントロー
ラであり、複数の機種に対応できるよう取り替え可能な
構成になっている。
【0020】66は、マルチメディアシーケンサ23B
から出力されるADPCMデータをビット変換および周
波数変換して伸長するADPCMプロセッサである。6
7は、ADPCMプロセッサ66の出力を音程情報に従
い音高を制御するピッチシフタである。68は、ピッチ
シフタ67の出力および音源プロセッサ23Cの出力を
入力とするエフェクタミキサである。69は、マイク1
4の出力にエコー、エキサイタ等の音響効果を加えるマ
イクエフェクタである。70は、マイクエフェクタ69
の出力およびLDチェンジャ11のオーディオ出力に音
場効果を与えるオーディオDSP(音場創成器)であ
る。
【0021】71は、記憶装置22Cに対し、ISDN
回線40を使用せずに、大量の曲データをロードする場
合に使用するポータブル型のダウンロード機であり、例
えばこのシステムの楽音合成系を設置した初期の段階
で、設置業者が持ち込んでロードすることにより、設置
者側で長時間ISDN回線40を通してホスト局30と
交信しないで済むようにするものである。このダウンロ
ード機71の用法はこの他にも考えられる。
【0022】音源プロセッサ23Cは、曲データにより
駆動されて演奏曲の楽音信号を合成するいわゆるミュー
ジックシンセサイザであり、例えばMIDI信号に基づ
き楽音を合成する音源部と、それを制御する制御部とを
備えている。ビデオプロセッサ23Dは、演奏曲に対応
する歌詞等の文字情報および静止画、動画等の背景画像
情報を処理して表示用の画像信号を生成する。ここで
は、歌詞画像用のビデオプロセッサ23D1と、背景画
像用のビデオプロセッサ23D2を用いる例を示してい
る。LDチェンジャ11は、光ディスクに記録されたカ
ラオケ曲を演奏する場合、または映像情報のみを再生す
る場合に機能し、楽音合成系として使用する場合は音源
23Cで合成された伴奏演奏に同期して、所定のディス
クの所定のフレームの静止画または所定のフレームを起
点とする動画等からなる映像情報を再生する。ビデオセ
レクタ23Eは、この様な3種類の画像を1画面に合成
して出力する。
【0023】以下、動作を説明する。 「楽音再生/楽音合成制御」リモコン24またはフロン
トパネル50の操作により、演奏曲が指定されると、C
PU61は、記憶手段22Cに記憶されたインデックス
テーブルを参照し、第1順位として先ずLDチェンジャ
11内のLDに該当する曲のデータがあるか否かを確認
し、あればその部分を再生する。このLDからのビデオ
信号はビデオセレクタ23Eに入力してモニタ12に表
示され、またオーディオ信号はオーディオDSP70に
入力してスピーカ15から出力される。歌い手の歌唱音
声はマイク14で電気信号に変換され、マイクエフェク
タ69を通してオーディオDSP70に入力する。ミキ
サ13は演奏曲と歌唱音声とを混合するので、スピーカ
15からは両者が混合された音響出力が生ずる。
【0024】指定曲がLDチェンジャ11内にないとき
は、CPU61は第2順位としてHDD装置22Cに保
有されている曲をサーチする。HDD装置22C内に該
当する曲があれば、その演奏曲の曲データを読出してR
AM62にロードし、この曲データに従って音源23C
で楽音が合成されカラオケの演奏を行う。この様な音源
カラオケの演奏は、シーケンサ23Bの制御のもとに行
われる。演奏曲に関しては、RAM62から読み出され
た曲データに従い、音源プロセッサ23Cにおいて逐次
楽音情報が生成され、ミキサエフェクタ68、オーディ
オDSP70、ミキサ13を介してスピーカ15から再
生される。
【0025】画像に関しては、同様にRAM62から読
み出された曲データをもとにシーケンサ23Bの指示に
従い、ビデオプロセッサ23D1,23D2において曲
の進行に合わせた歌詞画像および背景画像が生成され、
ビデオセレクタ23Cを介してモニタ12に表示され
る。LDチェンジャ11からの背景画像も使用する場合
は、これら3画像をビデオセレクタ23Eで合成して表
示する。モニタ12に表示される歌詞画像は、表示され
る歌詞の色が歌唱の進行に合わせて他の色の文字に変更
されるなどして、歌うべき個所が歌い手に容易に把握で
きるように指示される。したがって、歌い手はモニタ1
2に表示される歌詞画像を見ながらマイク14を持って
歌えばよい。
【0026】HDD装置22Cにも該当する曲データが
蓄積されていない場合は、第3順位としてCPU61は
ホスト局30からオンラインで該当する曲のデータを取
り込む制御をする。即ち、ISDN回線40を使用して
ホスト局30を呼び出し、応答したら曲番号を送り、対
応する曲データを転送してもらう。この曲データは再利
用する可能性があるので、HDD装置22Cに蓄積す
る。
【0027】「ホスト局からの転送データフォーマッ
ト」音源カラオケ装置で使用されるカラオケ曲データの
フォーマットは、通常、図5(a)に示すように、曲ヘ
ッダから始まり、これに時間情報とイベント情報を持つ
歌詞表示トラック、音源演奏トラック、ディジタル音声
トラック等の各トラックを順に記憶することで1曲分の
データを構成している。このフォーマットでホスト局か
らデータ転送すると、カラオケ装置側では最後のディジ
タル音声トラックまでロードしなければ演奏開始できな
いので、ユーザが曲指定してから実際に演奏開始される
までに相当な時間がかかる。
【0028】例えば、曲ヘッダの容量が15KB〜20
KB、歌詞表示トラックからディジタル音声トラックま
での全容量が100KBであるとすると、毎秒8KB転
送可能な高速ISDN回線を用いても、15秒程度の通
信時間を必要とする。実際には、これにホスト局の呼出
時間、或いはホスト局での選曲時間等のオーバーヘッド
が加わるので、全体では20秒程度必要になる。この待
ち時間は、ハードディスクから1曲を読み出すに必要な
時間(1〜2秒)と比べ、10倍以上の長さとなる。
【0029】そこで、転送データのフォーマットを図5
(b)の様に変更する。即ち、図5(a)のフォーマッ
トにおいて、歌詞表示トラックが時系列データA1,A
2,…ANの集合であり、同様に音源演奏トラックが時
系列データB1,B2,…BNの集合であり、更にディ
ジタル音声トラックが時系列データC1,C2,…CN
の集合である場合、同図(b)のフォーマットでは、各
トラックの第1データA1,B1,C1を集めて第1ト
ラックとし、また第2データA2,B2,C2を集めて
第2トラックとし、以下同様に、第NデータAN,B
N,CNをに集めて第Nトラックとする。
【0030】一例として、N=6とした場合、第1トラ
ック(約15KB)の転送は約2秒で完了する。曲ヘッ
ダの転送が約2秒であるから、第1トラックのロードま
でに4秒しか必要としない。これに、他のオーバーヘッ
ドを加えても、8秒程度で済む。しかも、この第1トラ
ックを受信したカラオケ装置は、その曲の歌詞表示、音
源演奏、ディジタル音声の全ての情報を一部ではあるが
入手したことになるので、カラオケ演奏を歌詞表示等の
イベントを伴いながら速やかに開始することができる。
試算によれば、例えば演奏時間3分の曲を6分割した第
1トラックだけで約30秒の演奏が可能である。
【0031】従って、第1トラックをロードしたら第1
トラックによる演奏を開始し、その間に第2トラック以
下をロードする。そして、第1トラックの演奏が終了し
たら第2トラックを演奏しながら、同時に残りのトラッ
クをロードするという処理を並行して行う。この様にす
れば、オンラインでありながら迅速に演奏を開始でき、
しかも途中で中断することなく、最後まで演奏すること
ができる。
【0032】歌詞表示トラック、音源演奏トラック、デ
ィジタル音声トラックの各データはMIDIの様にデー
タ量が少ない。これに対し、バックコーラスのようにデ
ータ量の多いデータを付加する場合がある。この様な場
合にデータ量を減らすため、図5(a)に示す例では、
11Kまたは22KHzのサンプリングレートで4ビッ
トに圧縮したADPCM(アダプティブ・デルタPC
M)データを最後のトラックに付加している。このAD
PCMトラックのデータサイズは数100KBに及ぶこ
とが予測され、これを全て転送しきるまでの時間ははる
かに長い。この様な場合に、同図(b)に示すように、
適度に区分されるADPCMデータD1,D2,…を第
1トラック、第2トラック…に分けて転送すれば、バッ
クコーラス付きの演奏曲でも迅速に演奏開始することが
できる。
【0033】「センタのファイルセイフ」図6に示すセ
ンタのファイルセイフ機構は、INS−64回線を対象
としたもので、センタ201(ホスト局)にアクセスす
るカラオケ装置側の公衆回線網202とセンタ側の回線
網203との間に設置するサブセンタ200を複数の通
信制御部204に分割し、カラオケ側回線網202から
はどの通信制御部204にも代表番号でアクセスできる
ようにしておく。各通信制御部204は通信制御用の通
信サーバWS(ワークステーション)205とTA(タ
ーミナルアダプタ)206の電源系統を分離しておく。
TA206はISDN回線用のインターフェースI/F
とアナログ回線用のモデムmodemを含み、ISDN
I/FはSCSIケーブルで通信サーバWS205に
接続され、modemはRS232Cケーブルで通信サ
ーバWS205に接続される。
【0034】通信サーバWS205の上位には、DBサ
ーバWS(監視用WS)207が設けられている。この
DBサーバWS207は、例えばポーリングによって各
通信ーバWS205の正常/異常を監視し、異常を検
出したら、パワーコントローラ208に情報を送って、
故障した通信サーバWS20の配下にあるTA206
の電源をオフにさせる。この時、故障した通信サーバW
S20の電源は落とさない。これは、通信サーバWS
20に付随するHDD等への影響(クラッシュ)を避
けるためである。場合によっては、TA206が故障す
ることもある。この場合も、パワーコントローラ208
によってTA206の電源だけをオフにする。
【0035】複数ある通信制御部204の中の一部通信
制御部204のTA206の電源をオフにすると、公衆
回線網202からそのTA206に発信しようとして
も、レスポンスがないので、発信できない。代表回線方
式では、この様な場合、次の回線を自動的に選択してア
クセスするので、やがて正常に作動している通信制御部
204を通してセンタ201へのアクセスが可能にな
る。この方式の利点は、特殊な通信制御装置を必要とし
ない点、安価に回線の増設が可能である点、TAの電源
を落とすだけなのでWS側がクラッシュしない点であ
る。
【0036】この様な措置を講じない場合は、通信サー
バWS205が故障している通信制御部204のTA2
06に接続する可能性があり、その場合はいつまで経っ
ても通信サーバWS205からの応答はない。このた
め、カラオケ装置側では応答があるまで長時間無駄に待
つか、或いは、一旦電話を切ってかけ直す試みをすると
考えられる。これに対し、上述したようにTA206の
電源をオフにしておくことで、この様な無駄を未然に防
止することができる。
【0037】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、カラ
オケ演奏データを供給するセンタと前記カラオケ演奏デ
ータを使用するカラオケ装置との間に通信制御用のサブ
センタを設けたオンライン型カラオケシステムにおい
て、センタのファイルセイフ機構を安価に構築するため
に、サブセンタを複数に分割し、障害が発生した部分を
電源オフにするだけでサブセンタ機能から除外し、残り
の正常な部分だけでサブセンタとして機能するオンライ
ン型カラオケシステムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明を適用した総合カラオケシステムの概
略構成図である。
【図2】 カラオケ制御装置のブロック図である。
【図3】 図1のシステムを機能的に示すブロック図で
ある。
【図4】 図1のシステムを詳細に示す構成図である。
【図5】 曲データのフォーマット例を示すデータ構造
図である。
【図6】 センタファイルを多重化した通信システム構
成図である。
【符号の説明】
10…楽音合成型カラオケ装置、11…LDチェンジャ
システム、12…モニタ、13…ミキシングアンプ、1
4…マイク、15…スピーカ、20…カラオケ制御装
置、21…コマンダ部、21A…リモコンレシーバ、2
1B…キー入力インターフェース、21C…選曲・予約
コントローラ、21D…表示器、21E…表示器ドライ
バ、21F…AV入出力セレクタ、21G…コントロー
ル出力インターフェース、22…ファイルシステムユニ
ット、22A…ファイルコントローラ、22B…ISD
Nコントローラ、22C…記憶装置、23…演奏・表示
ユニット、23A…データバッファ、23B…マルチメ
ディアシーケンサ(MMS)、23C…音源プロセッ
サ、23D…ビデオプロセッサ、23E…ビデオスーパ
ーインポーザ、25…マイコンボード、30…ホスト
局、40…通信回線、50…リモコン、61…CPU、
62…RAM、63…ISDNインターフェース、64
…MIDIインターフェース、65…チェンジャコント
ロール、66…ADプロセッサ、67…ピッチシフタ、
68…エフェクタミキサ、69…マイクエフェクタ、7
0…音場創成器、71…ポータブルダウンロード機、2
00…サブセンタ、201…センタ、202…カラオケ
装置側通信回線網、203…センタ側通信回線網、20
4…通信制御部、205…通信サーバWS、206…タ
ーミナルアダプタ、207…監視用WS、208…パワ
ーコントローラ。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カラオケ演奏データを供給するセンタと
    前記カラオケ演奏データを使用するカラオケ装置との間
    に通信制御用のサブセンタを設け、 前記サブセンタには、前記カラオケ装置側通信回線網
    との接続制御を行う複数のターミナルアダプタと、この
    ターミナルアダプタを前記センタ側通信回線網に接続す
    る通信サーバワークステーションとを組とした通信制御
    部を複数組設け、前記カラオケ装置が前記サブセンタと通信を行う場合、
    代表回線方式により複数の通信制御部の1つからレスポ
    ンスがあるまで回線を切り換えて前記複数の通信制御部
    に順次アクセスする オンライン型カラオケシステムであ
    って、 前記サブセンタに、前記通信制御部の異常を検出する監
    視用ワークステーションと、異常が検出された通信制御
    部のターミナルアダプタの電源をオフにするパワーコン
    トローラとを設けたことを特徴とするオンライン型カラ
    オケシステム。
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