JP2000309838A - 樹脂被覆缶胴用アルミニウム合金および缶胴用樹脂被覆アルミニウム合金板 - Google Patents
樹脂被覆缶胴用アルミニウム合金および缶胴用樹脂被覆アルミニウム合金板Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 樹脂フィルムが密着性良く被覆された缶胴用
樹脂被覆Ａｌ合金板を提供する。 【解決手段】 Ｓｉ0.40wt％未満、Ｆｅ0.70wt％未満、
Ｃｕ0.15〜0.30wt％、Ｍｎ0.40〜1.50wt％、Ｍｇ0.80〜
6.00wt％、Ｔｉ 0.001〜0.15wt％およびＺｎ0.40wt％超
え0.60wt％以下を含む厚さ０．１〜０．５ｍｍのＡｌ合
金板であって、前記Ａｌ合金板の片面または両面に樹脂
フィルムが被覆されている缶胴用樹脂被覆Ａｌ合金板。 【効果】 前記Ａｌ合金板はＳｉ、Ｆｅ、Ｃｕ、Ｍｎ、
Ｍｇ、ＴｉおよびＺｎが適量含有されているため缶胴に
必要な強度が十分に得られる。前記ＺｎはＭｇ系酸化皮
膜の樹脂フィルム密着性に及ぼす悪影響を抑制するので
樹脂フィルムの密着性が高まり、高品質の缶胴が得られ
る。
樹脂被覆Ａｌ合金板を提供する。 【解決手段】 Ｓｉ0.40wt％未満、Ｆｅ0.70wt％未満、
Ｃｕ0.15〜0.30wt％、Ｍｎ0.40〜1.50wt％、Ｍｇ0.80〜
6.00wt％、Ｔｉ 0.001〜0.15wt％およびＺｎ0.40wt％超
え0.60wt％以下を含む厚さ０．１〜０．５ｍｍのＡｌ合
金板であって、前記Ａｌ合金板の片面または両面に樹脂
フィルムが被覆されている缶胴用樹脂被覆Ａｌ合金板。 【効果】 前記Ａｌ合金板はＳｉ、Ｆｅ、Ｃｕ、Ｍｎ、
Ｍｇ、ＴｉおよびＺｎが適量含有されているため缶胴に
必要な強度が十分に得られる。前記ＺｎはＭｇ系酸化皮
膜の樹脂フィルム密着性に及ぼす悪影響を抑制するので
樹脂フィルムの密着性が高まり、高品質の缶胴が得られ
る。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、樹脂フィルムが密
着性良く被覆される缶胴用アルミニウム合金および樹脂
フィルムが密着性良く被覆された缶胴用樹脂被覆アルミ
ニウム合金板に関する。
着性良く被覆される缶胴用アルミニウム合金および樹脂
フィルムが密着性良く被覆された缶胴用樹脂被覆アルミ
ニウム合金板に関する。
【０００２】
【従来の技術】飲料缶の胴部は、通常、アルミニウムま
たはスチールの薄板に絞り加工としごき加工（ＤＩ加
工）を順に施して形成される。しかし、前記ＤＩ加工工
程では潤滑油を大量に使用するため排水処理に問題があ
り、この改善策としてスチール薄板に潤滑性に富む樹脂
フィルムを被覆し、これを薄肉化再絞り加工したラミネ
ート缶が開発されている。
たはスチールの薄板に絞り加工としごき加工（ＤＩ加
工）を順に施して形成される。しかし、前記ＤＩ加工工
程では潤滑油を大量に使用するため排水処理に問題があ
り、この改善策としてスチール薄板に潤滑性に富む樹脂
フィルムを被覆し、これを薄肉化再絞り加工したラミネ
ート缶が開発されている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】アルミニウムはスチー
ルよりリサイクル効果が大きいため飲料缶に適している
が、表面が酸化し易いため樹脂フィルムとの密着性が悪
くＤＩ加工時に樹脂フィルムが剥離することがありアル
ミニウム製ラミネート缶は実用されていない。このよう
なことから、本発明者等は、アルミニウム合金板と樹脂
フィルムとの密着性改善について鋭意研究を行い、その
結果、密着性を悪化させているのは主にＭｇ系酸化皮膜
であること、このＭｇ系酸化皮膜はＺｎを適量含有させ
ることによりその影響が抑制されることを知見し、さら
に研究を進めて本発明を完成させるに至った。本発明
は、樹脂フィルムが密着性良く被覆される樹脂被覆缶胴
用アルミニウム合金および樹脂フィルムが密着性良く被
覆された缶胴用樹脂被覆アルミニウム合金板の提供を目
的とする。
ルよりリサイクル効果が大きいため飲料缶に適している
が、表面が酸化し易いため樹脂フィルムとの密着性が悪
くＤＩ加工時に樹脂フィルムが剥離することがありアル
ミニウム製ラミネート缶は実用されていない。このよう
なことから、本発明者等は、アルミニウム合金板と樹脂
フィルムとの密着性改善について鋭意研究を行い、その
結果、密着性を悪化させているのは主にＭｇ系酸化皮膜
であること、このＭｇ系酸化皮膜はＺｎを適量含有させ
ることによりその影響が抑制されることを知見し、さら
に研究を進めて本発明を完成させるに至った。本発明
は、樹脂フィルムが密着性良く被覆される樹脂被覆缶胴
用アルミニウム合金および樹脂フィルムが密着性良く被
覆された缶胴用樹脂被覆アルミニウム合金板の提供を目
的とする。
【０００４】
【課題を解決するための手段】請求項１記載の発明は、
Ｓｉ０．４０wt％未満、Ｆｅ０．７０wt％未満、Ｃｕ
０．１５〜０．３０wt％、Ｍｎ０．４０〜１．５０wt
％、Ｍｇ０．８０〜６．００wt％、Ｔｉ０．００１〜
０．１５wt％およびＺｎ０．４０wt％超え０．６０wt％
以下を含み、残部がＡｌおよび不可避不純物からなるこ
とを特徴とする樹脂被覆缶胴用アルミニウム合金であ
る。
Ｓｉ０．４０wt％未満、Ｆｅ０．７０wt％未満、Ｃｕ
０．１５〜０．３０wt％、Ｍｎ０．４０〜１．５０wt
％、Ｍｇ０．８０〜６．００wt％、Ｔｉ０．００１〜
０．１５wt％およびＺｎ０．４０wt％超え０．６０wt％
以下を含み、残部がＡｌおよび不可避不純物からなるこ
とを特徴とする樹脂被覆缶胴用アルミニウム合金であ
る。
【０００５】請求項２記載の発明は、Ｓｉ０．４０wt％
未満、Ｆｅ０．７０wt％未満、Ｃｕ０．１５〜０．３０
wt％、Ｍｎ０．４０〜１．５０wt％、Ｍｇ０．８０〜
６．００wt％、Ｔｉ０．００１〜０．１５wt％およびＺ
ｎ０．４０wt％超え０．６０wt％以下を含み、残部がＡ
ｌおよび不可避不純物からなる厚さ０．１〜０．５ｍｍ
のアルミニウム合金板であって、前記アルミニウム合金
板の片面または両面に樹脂フィルムが被覆されているこ
とを特徴とする缶胴用樹脂被覆アルミニウム合金板であ
る。
未満、Ｆｅ０．７０wt％未満、Ｃｕ０．１５〜０．３０
wt％、Ｍｎ０．４０〜１．５０wt％、Ｍｇ０．８０〜
６．００wt％、Ｔｉ０．００１〜０．１５wt％およびＺ
ｎ０．４０wt％超え０．６０wt％以下を含み、残部がＡ
ｌおよび不可避不純物からなる厚さ０．１〜０．５ｍｍ
のアルミニウム合金板であって、前記アルミニウム合金
板の片面または両面に樹脂フィルムが被覆されているこ
とを特徴とする缶胴用樹脂被覆アルミニウム合金板であ
る。
【０００６】請求項３記載の発明は、前記アルミニウム
合金板の片面または両面にエッチング処理が施され、そ
の上に樹脂フィルムが被覆されていることを特徴とする
請求項２記載の缶胴用樹脂被覆アルミニウム合金板であ
る。
合金板の片面または両面にエッチング処理が施され、そ
の上に樹脂フィルムが被覆されていることを特徴とする
請求項２記載の缶胴用樹脂被覆アルミニウム合金板であ
る。
【０００７】請求項４記載の発明は、前記アルミニウム
合金板の片面または両面にエッチング処理が施され、そ
の上に化成皮膜処理が施され、更にその上に樹脂フィル
ムが被覆されていることを特徴とする請求項２記載の缶
胴用樹脂被覆アルミニウム合金板である。
合金板の片面または両面にエッチング処理が施され、そ
の上に化成皮膜処理が施され、更にその上に樹脂フィル
ムが被覆されていることを特徴とする請求項２記載の缶
胴用樹脂被覆アルミニウム合金板である。
【０００８】請求項５記載の発明は、前記樹脂フィルム
上に高揮発性潤滑剤が塗布されていることを特徴とする
請求項２、３、４のいずれかに記載の缶胴用樹脂被覆ア
ルミニウム合金板である。
上に高揮発性潤滑剤が塗布されていることを特徴とする
請求項２、３、４のいずれかに記載の缶胴用樹脂被覆ア
ルミニウム合金板である。
【０００９】本発明のアルミニウム合金は、樹脂フィル
ムとの密着性を害するＭｇ系酸化皮膜の影響をＺｎを適
量含有させることにより抑制したもので、樹脂フィルム
は良好に密着して被覆され缶成形（ＤＩ加工など）時に
も剥がれることなく高品質の缶胴が得られる。
ムとの密着性を害するＭｇ系酸化皮膜の影響をＺｎを適
量含有させることにより抑制したもので、樹脂フィルム
は良好に密着して被覆され缶成形（ＤＩ加工など）時に
も剥がれることなく高品質の缶胴が得られる。
【００１０】以下に、本発明のアルミニウム合金の合金
元素について説明する。ＳｉとＦｅは地金（再生地金含
む）中に不可避的に含まれ、これらの低減には多額の精
錬コストが掛かる。しかし、Ｓｉがあまり多いとＭｇ2
Ｓｉ量が増えて固溶Ｍｇが減少し、缶胴に必要な強度
（耐力２５０ＭＰａ以上）が得られなくなる。またＦｅ
があまり多いとＡｌ−Ｍｎ−Ｆｅ系の粗大な晶出物が生
成して缶成形性が低下する。従ってＳｉおよびＦｅの含
有量は、それぞれ０．４wt％以下、０．７０wt％以下に
規定する。
元素について説明する。ＳｉとＦｅは地金（再生地金含
む）中に不可避的に含まれ、これらの低減には多額の精
錬コストが掛かる。しかし、Ｓｉがあまり多いとＭｇ2
Ｓｉ量が増えて固溶Ｍｇが減少し、缶胴に必要な強度
（耐力２５０ＭＰａ以上）が得られなくなる。またＦｅ
があまり多いとＡｌ−Ｍｎ−Ｆｅ系の粗大な晶出物が生
成して缶成形性が低下する。従ってＳｉおよびＦｅの含
有量は、それぞれ０．４wt％以下、０．７０wt％以下に
規定する。
【００１１】Ｃｕは強度向上に寄与し、また結晶粒を微
細化して製造加工性を改善する。Ｃｕの含有量を０．１
５〜０．３０wt％に規定する理由は、０．１５wt％未満
ではその効果が十分に得られず、０．３０wt％を超える
とＣｕを含む粗大な晶出物が生成して缶成形性が低下す
るためである。
細化して製造加工性を改善する。Ｃｕの含有量を０．１
５〜０．３０wt％に規定する理由は、０．１５wt％未満
ではその効果が十分に得られず、０．３０wt％を超える
とＣｕを含む粗大な晶出物が生成して缶成形性が低下す
るためである。
【００１２】Ｍｎも強度向上に寄与する。Ｍｎの含有量
を０．４０〜１．５０wt％に規定する理由は、０．４０
wt％未満ではその効果が十分に得られず、１．５０wt％
を超えると、その効果が飽和する上、Ａｌ―Ｍｎ系、Ａ
ｌ−Ｍｎ−Ｆｅ系などの粗大晶出物が生成して缶成形性
が低下するためである。
を０．４０〜１．５０wt％に規定する理由は、０．４０
wt％未満ではその効果が十分に得られず、１．５０wt％
を超えると、その効果が飽和する上、Ａｌ―Ｍｎ系、Ａ
ｌ−Ｍｎ−Ｆｅ系などの粗大晶出物が生成して缶成形性
が低下するためである。
【００１３】Ｍｇも強度向上に寄与する。Ｍｇの含有量
を０．８０〜６．００wt％に規定する理由は、０．８０
wt％未満ではその効果が十分に得られず、６．００wt％
を超えるとＭｇ系酸化皮膜が増加して樹脂フィルムの密
着性が低下し、また製造加工性および缶成形性が低下す
るためである。
を０．８０〜６．００wt％に規定する理由は、０．８０
wt％未満ではその効果が十分に得られず、６．００wt％
を超えるとＭｇ系酸化皮膜が増加して樹脂フィルムの密
着性が低下し、また製造加工性および缶成形性が低下す
るためである。
【００１４】Ｔｉは鋳造組織を微細化して製造加工性を
高める。Ｔｉの含有量を０．００１〜０．１５wt％に規
定する理由は、０．００１wt％未満ではその効果が十分
に得られず、０．１５wt％を超えるとＴｉを含む粗大な
晶出物が増加して缶成形性が低下するためである。
高める。Ｔｉの含有量を０．００１〜０．１５wt％に規
定する理由は、０．００１wt％未満ではその効果が十分
に得られず、０．１５wt％を超えるとＴｉを含む粗大な
晶出物が増加して缶成形性が低下するためである。
【００１５】Ｚｎは樹脂フィルム密着性に対するＭｇ系
酸化皮膜の悪影響を抑制する他、強度向上に寄与し、ま
た晶出物を微細化して製造加工性を高める。Ｚｎの含有
量を０．４０wt％超え０．６０wt％以下に規定する理由
は、０．４０wt％以下ではその効果が十分に得られず、
０．６０wt％を超えるとその効果が飽和する上、Ｚｎを
含む粗大晶出物が生成して缶成形性が低下するためであ
る。樹脂フィルムの被覆方法には、樹脂フィルムを融点
以上に加熱して熱圧着する方法と、接着剤を介して被覆
する方法とがあるが、前記Ｚｎの効果は両被覆方法にお
いて十分認められる。
酸化皮膜の悪影響を抑制する他、強度向上に寄与し、ま
た晶出物を微細化して製造加工性を高める。Ｚｎの含有
量を０．４０wt％超え０．６０wt％以下に規定する理由
は、０．４０wt％以下ではその効果が十分に得られず、
０．６０wt％を超えるとその効果が飽和する上、Ｚｎを
含む粗大晶出物が生成して缶成形性が低下するためであ
る。樹脂フィルムの被覆方法には、樹脂フィルムを融点
以上に加熱して熱圧着する方法と、接着剤を介して被覆
する方法とがあるが、前記Ｚｎの効果は両被覆方法にお
いて十分認められる。
【００１６】請求項１記載のアルミニウム合金は、半連
続鋳造→鋳塊の均質化処理→熱間圧延→冷間圧延（必要
に応じて中間焼鈍を施す）などの常法により容易に板材
に加工される。
続鋳造→鋳塊の均質化処理→熱間圧延→冷間圧延（必要
に応じて中間焼鈍を施す）などの常法により容易に板材
に加工される。
【００１７】請求項２記載の缶胴用樹脂被覆アルミニウ
ム合金板は、前記アルミニウム合金を常法により加工し
た板材であり、この合金板では、そこに含まれる適量の
Ｚｎにより、樹脂フィルムの密着性に有害なＭｇ系酸化
皮膜の影響が抑制され、樹脂フィルムは前記合金板に良
好に密着して被覆される。この発明において、前記アル
ミニウム合金板の厚さを０．１〜０．５ｍｍに規定する
理由は、０．１ｍｍ未満では缶胴に要求される強度が十
分に得られず、０．５ｍｍを超えて厚くしても強度が必
要以上に高くなり不経済なためである。前記アルミニウ
ム合金板の厚さは、缶の製品サイズや用途などに応じ
て、前記０．１〜０．５ｍｍの範囲内で適宜選択され
る。
ム合金板は、前記アルミニウム合金を常法により加工し
た板材であり、この合金板では、そこに含まれる適量の
Ｚｎにより、樹脂フィルムの密着性に有害なＭｇ系酸化
皮膜の影響が抑制され、樹脂フィルムは前記合金板に良
好に密着して被覆される。この発明において、前記アル
ミニウム合金板の厚さを０．１〜０．５ｍｍに規定する
理由は、０．１ｍｍ未満では缶胴に要求される強度が十
分に得られず、０．５ｍｍを超えて厚くしても強度が必
要以上に高くなり不経済なためである。前記アルミニウ
ム合金板の厚さは、缶の製品サイズや用途などに応じ
て、前記０．１〜０．５ｍｍの範囲内で適宜選択され
る。
【００１８】請求項３記載の缶胴用樹脂被覆アルミニウ
ム合金板は、前記アルミニウム合金板の片面または両面
にエッチング処理を施してＭｇ系酸化皮膜を除去して樹
脂フィルムの密着性を向上させたものである。前記エッ
チング処理でのＭｇ系酸化皮膜の除去はＺｎが適量
（０．４０wt％超え０．６０wt％以下）含まれることに
より促進される。このエッチング処理には、前記Ｍｇ系
酸化皮膜を除去する効果の他、前記合金板の表面の汚れ
や他の酸化皮膜も除去して樹脂フィルムの密着性を高め
る効果がある。
ム合金板は、前記アルミニウム合金板の片面または両面
にエッチング処理を施してＭｇ系酸化皮膜を除去して樹
脂フィルムの密着性を向上させたものである。前記エッ
チング処理でのＭｇ系酸化皮膜の除去はＺｎが適量
（０．４０wt％超え０．６０wt％以下）含まれることに
より促進される。このエッチング処理には、前記Ｍｇ系
酸化皮膜を除去する効果の他、前記合金板の表面の汚れ
や他の酸化皮膜も除去して樹脂フィルムの密着性を高め
る効果がある。
【００１９】この発明において、樹脂フィルムには、ビ
スフェノールＡなどの有害な環境ホルモンの放出の少な
いポリエステル系、ポリオレフィン系、ポリアミド系な
どの樹脂フィルムが望ましい。
スフェノールＡなどの有害な環境ホルモンの放出の少な
いポリエステル系、ポリオレフィン系、ポリアミド系な
どの樹脂フィルムが望ましい。
【００２０】被覆された樹脂フィルムの潤滑性は、樹脂
フィルムの結晶化率或いは接着剤の硬化度に大きく左右
されるので、前記結晶化率や硬化度に影響する樹脂フィ
ルムの被覆温度やその後の熱処理温度は十分注意して管
理する必要がある。
フィルムの結晶化率或いは接着剤の硬化度に大きく左右
されるので、前記結晶化率や硬化度に影響する樹脂フィ
ルムの被覆温度やその後の熱処理温度は十分注意して管
理する必要がある。
【００２１】請求項４記載のアルミニウム合金板は、エ
ッチング処理後、さらに化成皮膜処理を施して樹脂フィ
ルムの密着性を一層向上させたものである。前記化成皮
膜処理にはＭＢＶ法（アルカリ−クロム酸塩系）、アロ
ヂン法（クロム酸塩系、りん酸−クロム酸塩系）、ベー
マイト法（酸化皮膜系）などの常法が適用される。
ッチング処理後、さらに化成皮膜処理を施して樹脂フィ
ルムの密着性を一層向上させたものである。前記化成皮
膜処理にはＭＢＶ法（アルカリ−クロム酸塩系）、アロ
ヂン法（クロム酸塩系、りん酸−クロム酸塩系）、ベー
マイト法（酸化皮膜系）などの常法が適用される。
【００２２】請求項５記載の発明は、請求項２〜４記載
の発明において、樹脂フィルム上に高揮発性潤滑剤を塗
布して、缶成形性を高めたものである。高揮発性潤滑剤
は一般に潤滑性に劣るため単独で使用することはあまり
ないが、ここでは樹脂フィルムの潤滑性を補助するため
用いるのでその効果が十分に発現される。前記潤滑剤は
高揮発性のためＤＩ加工後洗浄する必要がない。
の発明において、樹脂フィルム上に高揮発性潤滑剤を塗
布して、缶成形性を高めたものである。高揮発性潤滑剤
は一般に潤滑性に劣るため単独で使用することはあまり
ないが、ここでは樹脂フィルムの潤滑性を補助するため
用いるのでその効果が十分に発現される。前記潤滑剤は
高揮発性のためＤＩ加工後洗浄する必要がない。
【００２３】
【実施例】以下に本発明を実施例により詳細に説明す
る。 （実施例１）表１に示す本発明規定組成内（No.A〜G)の
アルミニウム合金鋳塊を常法により熱間圧延および冷間
圧延して厚さ０．３ｍｍの圧延板を作製し、その上に厚
さ１５μｍのポリエチレンテレフタレート系熱可塑性樹
脂フィルムを低融点接着剤を介して被覆し、次いでこの
被覆した樹脂フィルムを一旦融点直上（２７０℃）に短
時間加熱後水冷して非晶質化して缶胴用樹脂被覆アルミ
ニウム合金板を製造した。
る。 （実施例１）表１に示す本発明規定組成内（No.A〜G)の
アルミニウム合金鋳塊を常法により熱間圧延および冷間
圧延して厚さ０．３ｍｍの圧延板を作製し、その上に厚
さ１５μｍのポリエチレンテレフタレート系熱可塑性樹
脂フィルムを低融点接着剤を介して被覆し、次いでこの
被覆した樹脂フィルムを一旦融点直上（２７０℃）に短
時間加熱後水冷して非晶質化して缶胴用樹脂被覆アルミ
ニウム合金板を製造した。
【００２４】（比較例１）表１に示す本発明規定組成外
（No.H〜P)のアルミニウム合金鋳塊を用いた他は実施例
１と同じ方法により缶胴用樹脂被覆アルミニウム合金板
を製造した。
（No.H〜P)のアルミニウム合金鋳塊を用いた他は実施例
１と同じ方法により缶胴用樹脂被覆アルミニウム合金板
を製造した。
【００２５】実施例１および比較例１で製造した各々の
缶胴用樹脂被覆アルミニウム合金板について、強度（引
張強さ、耐力）、缶の成形性、および樹脂フィルム密着
性を調査した。強度は、ＪＩＳＨ４０００に準じて測定
した。缶の成形性は、３５０ｍｌサイズの缶を、ＤＩ加
工（内径６６ｍｍ）→４段ネッキング加工→フランジン
グ加工により連続的に成形したときの割れの発生程度に
より評価した。１０００缶成形して、破胴またはフラン
ジ割れが皆無のとき極めて良好（◎）、フランジ割れが
５０缶未満のとき良好（○）、５０缶以上２００缶未満
のときやや不良（△）、２００缶以上のとき不良（×）
と判定した。樹脂フィルムの密着性は、前記缶成形時に
おける樹脂フィルムの剥がれの状況を目視し、剥がれが
認められないものを良好（○）、剥がれが認められるも
のを不良（×）と判定した。
缶胴用樹脂被覆アルミニウム合金板について、強度（引
張強さ、耐力）、缶の成形性、および樹脂フィルム密着
性を調査した。強度は、ＪＩＳＨ４０００に準じて測定
した。缶の成形性は、３５０ｍｌサイズの缶を、ＤＩ加
工（内径６６ｍｍ）→４段ネッキング加工→フランジン
グ加工により連続的に成形したときの割れの発生程度に
より評価した。１０００缶成形して、破胴またはフラン
ジ割れが皆無のとき極めて良好（◎）、フランジ割れが
５０缶未満のとき良好（○）、５０缶以上２００缶未満
のときやや不良（△）、２００缶以上のとき不良（×）
と判定した。樹脂フィルムの密着性は、前記缶成形時に
おける樹脂フィルムの剥がれの状況を目視し、剥がれが
認められないものを良好（○）、剥がれが認められるも
のを不良（×）と判定した。
【００２６】
【表１】 （注）Ｓｉ〜Ｚｎの欄の単位はwt％。
【００２７】
【表２】 （注）Ｓｉ〜Ｚｎの欄の単位はwt％。
【００２８】
【表３】 （注）口広げ：４段ネッキング加工→フランジング加工後の缶成形性。
【００２９】
【表４】 （注）口広げ：４段ネッキング加工→フランジング加工後の缶成形性。
【００３０】表３、４より明らかなように、本発明例の
No.1〜7 は缶胴に必要な強度（耐力が２５０ＭＰａ以
上）を満足し、缶成形性と樹脂フィルム密着性にも優れ
た。一方、比較例のNo.8はＳｉが多く固溶Ｍｇが減少し
たため、 No.11はＭｎが少ないため、No.13 はＭｇが少
ないためいずれも耐力が低下した。またNo.9はＦｅが多
いため、 No.10はＣｕが多いため、 No.12はＭｎが多い
ため、 No.14はＭｇが多いため、 No.16はＴｉとＺｎが
多いためいずれも缶成形性（ＤＩ加工性または／および
口広げ性）が低下した。 No.14は製造加工性も低下し
た。また No.14はＭｇが多いため、 No.15はＺｎが少な
いためいずれも樹脂フィルムの密着性が低下し、それに
伴って缶成形性も低下した。
No.1〜7 は缶胴に必要な強度（耐力が２５０ＭＰａ以
上）を満足し、缶成形性と樹脂フィルム密着性にも優れ
た。一方、比較例のNo.8はＳｉが多く固溶Ｍｇが減少し
たため、 No.11はＭｎが少ないため、No.13 はＭｇが少
ないためいずれも耐力が低下した。またNo.9はＦｅが多
いため、 No.10はＣｕが多いため、 No.12はＭｎが多い
ため、 No.14はＭｇが多いため、 No.16はＴｉとＺｎが
多いためいずれも缶成形性（ＤＩ加工性または／および
口広げ性）が低下した。 No.14は製造加工性も低下し
た。また No.14はＭｇが多いため、 No.15はＺｎが少な
いためいずれも樹脂フィルムの密着性が低下し、それに
伴って缶成形性も低下した。
【００３１】（実施例２）表１に示す本発明規定組成内
(No.A〜G)のアルミニウム合金鋳塊を常法により熱間圧
延および冷間圧延して厚さ０．３ｍｍの圧延板を作製
し、この圧延板の両面にエッチング処理（アルカリ洗浄
または酸洗浄）を施し、その上に厚さ１５μｍのポリエ
チレンテレフタレート系熱可塑性樹脂フィルムを低融点
接着剤を介して被覆した他は、実施例１と同じ方法によ
り缶胴用樹脂被覆アルミニウム合金板を製造した。前記
アルカリ洗浄は６０℃の１wt％ＮａＯＨ水溶液中に３０
秒間浸漬して施し、酸洗浄は１００℃のりん酸７５vol%
と硫酸２５vol%の混酸中に３０秒間浸漬して施した。
(No.A〜G)のアルミニウム合金鋳塊を常法により熱間圧
延および冷間圧延して厚さ０．３ｍｍの圧延板を作製
し、この圧延板の両面にエッチング処理（アルカリ洗浄
または酸洗浄）を施し、その上に厚さ１５μｍのポリエ
チレンテレフタレート系熱可塑性樹脂フィルムを低融点
接着剤を介して被覆した他は、実施例１と同じ方法によ
り缶胴用樹脂被覆アルミニウム合金板を製造した。前記
アルカリ洗浄は６０℃の１wt％ＮａＯＨ水溶液中に３０
秒間浸漬して施し、酸洗浄は１００℃のりん酸７５vol%
と硫酸２５vol%の混酸中に３０秒間浸漬して施した。
【００３２】（実施例３）実施例２において、No.Gの厚
さ０．３ｍｍの圧延板の両面にアルカリ洗浄または酸洗
浄を施し、さらにその上にリン酸クロメート処理（Ｃｒ
付着量２０ｍｇ／ｍ2 ）またはベーマイト処理を施し、
その上に厚さ１５μｍのポリエチレンテレフタレート系
熱可塑性樹脂フィルムを低融点接着剤を介して被覆した
他は、実施例１と同じ方法により缶胴用樹脂被覆アルミ
ニウム合金板を製造した。前記ベーマイト処理はアンモ
ニアを３wt％含む１０５℃の水蒸気中に５分間暴露して
施した。厚さ約０．２μｍのＡｌＯ3 ・Ｈ2 Ｏ皮膜が形
成された。
さ０．３ｍｍの圧延板の両面にアルカリ洗浄または酸洗
浄を施し、さらにその上にリン酸クロメート処理（Ｃｒ
付着量２０ｍｇ／ｍ2 ）またはベーマイト処理を施し、
その上に厚さ１５μｍのポリエチレンテレフタレート系
熱可塑性樹脂フィルムを低融点接着剤を介して被覆した
他は、実施例１と同じ方法により缶胴用樹脂被覆アルミ
ニウム合金板を製造した。前記ベーマイト処理はアンモ
ニアを３wt％含む１０５℃の水蒸気中に５分間暴露して
施した。厚さ約０．２μｍのＡｌＯ3 ・Ｈ2 Ｏ皮膜が形
成された。
【００３３】実施例２、３で製造した各々の缶胴用樹脂
被覆アルミニウム合金板について、ＤＩ加工とレトルト
処理を行って樹脂フィルムの密着性を調べた。ＤＩ加工
後の樹脂フィルムの密着性は、樹脂フィルムのむしれの
発生率 (ｎ＝106)で評価した。レトルト処理は、密閉容
器内に水道水とサンプルを入れ、これを１２５℃で３０
分間加熱保持して行った。樹脂フィルムの密着性は樹脂
フィルムの剥がれの有無を目視により調べた。各１００
缶づつ調べて樹脂フィルムの剥がれが皆無の場合は極め
て良好（◎）、剥がれが３缶以下の場合は良好（○）と
判定した。結果を表５に示す。
被覆アルミニウム合金板について、ＤＩ加工とレトルト
処理を行って樹脂フィルムの密着性を調べた。ＤＩ加工
後の樹脂フィルムの密着性は、樹脂フィルムのむしれの
発生率 (ｎ＝106)で評価した。レトルト処理は、密閉容
器内に水道水とサンプルを入れ、これを１２５℃で３０
分間加熱保持して行った。樹脂フィルムの密着性は樹脂
フィルムの剥がれの有無を目視により調べた。各１００
缶づつ調べて樹脂フィルムの剥がれが皆無の場合は極め
て良好（◎）、剥がれが３缶以下の場合は良好（○）と
判定した。結果を表５に示す。
【００３４】
【表５】
【００３５】表５より明らかなように、本発明例の No.
17〜26はいずれもＤＩ加工でのむしれ率が低く、またレ
トルト処理でも樹脂フィルムは剥離しなかった。特に化
成皮膜処理を施した No.24〜26は優れた特性を示した。
17〜26はいずれもＤＩ加工でのむしれ率が低く、またレ
トルト処理でも樹脂フィルムは剥離しなかった。特に化
成皮膜処理を施した No.24〜26は優れた特性を示した。
【００３６】（実施例４）実施例１〜３で製造した缶胴
用樹脂被覆アルミニウム合金板の表面に高揮発性潤滑油
（低融点ワックス）を塗布して缶成形を行い、缶成形後
の樹脂フィルムの密着性およびレトルト処理後の樹脂フ
ィルム密着性を調べた。レトルト処理後の樹脂フィルム
の密着性は実施例３の場合と同様に判定した。結果を表
６に示す。
用樹脂被覆アルミニウム合金板の表面に高揮発性潤滑油
（低融点ワックス）を塗布して缶成形を行い、缶成形後
の樹脂フィルムの密着性およびレトルト処理後の樹脂フ
ィルム密着性を調べた。レトルト処理後の樹脂フィルム
の密着性は実施例３の場合と同様に判定した。結果を表
６に示す。
【００３７】
【表６】
【００３８】表６より明らかなように、本発明例の No.
27〜33は、樹脂フィルムの上に高揮発性潤滑油を塗布し
たため樹脂フィルムの摩擦抵抗が減少して、いずれも樹
脂フィルムの密着性は良好であった。特に、エッチング
処理を施したNo.29,30およびエッチング処理と化成皮膜
処理を施した No.31〜33は優れた特性を示した。なお、
この潤滑剤は高揮発性のため缶成形後、自然に蒸発した
ので洗浄する必要がなかった。
27〜33は、樹脂フィルムの上に高揮発性潤滑油を塗布し
たため樹脂フィルムの摩擦抵抗が減少して、いずれも樹
脂フィルムの密着性は良好であった。特に、エッチング
処理を施したNo.29,30およびエッチング処理と化成皮膜
処理を施した No.31〜33は優れた特性を示した。なお、
この潤滑剤は高揮発性のため缶成形後、自然に蒸発した
ので洗浄する必要がなかった。
【００３９】以上、樹脂フィルムを接着剤を介して被覆
する場合について説明したが、本発明は樹脂フィルムを
熱圧着して被覆する場合にも同様の効果が得られる。
する場合について説明したが、本発明は樹脂フィルムを
熱圧着して被覆する場合にも同様の効果が得られる。
【００４０】
【発明の効果】以上に述べたように、本発明のアルミニ
ウム合金はＳｉ、Ｆｅ、Ｃｕ、Ｍｎ、Ｍｇ、Ｔｉおよび
Ｚｎが適量含有されているため缶胴に必要な強度が十分
に得られる。前記ＺｎはＭｇ系酸化皮膜の樹脂フィルム
密着性に及ぼす悪影響を抑制するので樹脂フィルムの密
着性が高まり、高品質の缶胴が得られる。前記Ｍｇ系酸
化皮膜はエッチング処理により除去されて樹脂フィルム
の密着性が向上する。前記Ｚｎはエッチング処理での前
記Ｍｇ系酸化皮膜の除去を促進する。エッチング処理
後、化成皮膜処理を施すと樹脂フィルムの密着性はさら
に向上する。樹脂フィルム上に高揮発性潤滑油を塗布し
ておくと樹脂フィルムの剥離はより確実に抑えられ缶成
形性が著しく向上する。前記潤滑油は高揮発性のため洗
浄が不要で生産性を害さない。依って、工業上顕著な効
果を奏する。
ウム合金はＳｉ、Ｆｅ、Ｃｕ、Ｍｎ、Ｍｇ、Ｔｉおよび
Ｚｎが適量含有されているため缶胴に必要な強度が十分
に得られる。前記ＺｎはＭｇ系酸化皮膜の樹脂フィルム
密着性に及ぼす悪影響を抑制するので樹脂フィルムの密
着性が高まり、高品質の缶胴が得られる。前記Ｍｇ系酸
化皮膜はエッチング処理により除去されて樹脂フィルム
の密着性が向上する。前記Ｚｎはエッチング処理での前
記Ｍｇ系酸化皮膜の除去を促進する。エッチング処理
後、化成皮膜処理を施すと樹脂フィルムの密着性はさら
に向上する。樹脂フィルム上に高揮発性潤滑油を塗布し
ておくと樹脂フィルムの剥離はより確実に抑えられ缶成
形性が著しく向上する。前記潤滑油は高揮発性のため洗
浄が不要で生産性を害さない。依って、工業上顕著な効
果を奏する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Ｆターム(参考） 4F100 AA17A AA18A AA20A AA21A AA23A AA25A AB10A AB31A AK01B AK01C AK42 AR00D BA03 BA04 BA06 BA07 DA01 EJ15A EJ68A GB16 GB23 JK01 JK06 JK16D YY00A
Claims (5)
- 【請求項１】 Ｓｉ０．４０wt％未満、Ｆｅ０．７０wt
％未満、Ｃｕ０．１５〜０．３０wt％、Ｍｎ０．４０〜
１．５０wt％、Ｍｇ０．８０〜６．００wt％、Ｔｉ０．
００１〜０．１５wt％およびＺｎ０．４０wt％超え０．
６０wt％以下を含み、残部がＡｌおよび不可避不純物か
らなることを特徴とする樹脂被覆缶胴用アルミニウム合
金。 - 【請求項２】 Ｓｉ０．４０wt％未満、Ｆｅ０．７０wt
％未満、Ｃｕ０．１５〜０．３０wt％、Ｍｎ０．４０〜
１．５０wt％、Ｍｇ０．８０〜６．００wt％、Ｔｉ０．
００１〜０．１５wt％およびＺｎ０．４０wt％超え０．
６０wt％以下を含み、残部がＡｌおよび不可避不純物か
らなる厚さ０．１〜０．５ｍｍのアルミニウム合金板で
あって、前記アルミニウム合金板の片面または両面に樹
脂フィルムが被覆されていることを特徴とする缶胴用樹
脂被覆アルミニウム合金板。 - 【請求項３】 前記アルミニウム合金板の片面または両
面にエッチング処理が施され、その上に樹脂フィルムが
被覆されていることを特徴とする請求項２記載の缶胴用
樹脂被覆アルミニウム合金板。 - 【請求項４】 前記アルミニウム合金板の片面または両
面にエッチング処理が施され、その上に化成皮膜処理が
施され、更にその上に樹脂フィルムが被覆されているこ
とを特徴とする請求項２記載の缶胴用樹脂被覆アルミニ
ウム合金板。 - 【請求項５】 前記樹脂フィルム上に高揮発性潤滑剤が
塗布されていることを特徴とする請求項２、３、４のい
ずれかに記載の缶胴用樹脂被覆アルミニウム合金板。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11113220A JP2000309838A (ja) | 1999-04-21 | 1999-04-21 | 樹脂被覆缶胴用アルミニウム合金および缶胴用樹脂被覆アルミニウム合金板 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11113220A JP2000309838A (ja) | 1999-04-21 | 1999-04-21 | 樹脂被覆缶胴用アルミニウム合金および缶胴用樹脂被覆アルミニウム合金板 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000309838A true JP2000309838A (ja) | 2000-11-07 |
Family
ID=14606629
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11113220A Pending JP2000309838A (ja) | 1999-04-21 | 1999-04-21 | 樹脂被覆缶胴用アルミニウム合金および缶胴用樹脂被覆アルミニウム合金板 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000309838A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2004300457A (ja) * | 2003-03-28 | 2004-10-28 | Sumitomo Light Metal Ind Ltd | 缶ボディ用アルミニウム合金板 |
| JP2010236075A (ja) * | 2009-03-31 | 2010-10-21 | Kobe Steel Ltd | 缶胴用アルミニウム合金板およびその製造方法 |
| JP2016029218A (ja) * | 2015-10-05 | 2016-03-03 | 株式会社神戸製鋼所 | 缶胴用アルミニウム合金板の製造方法 |
| JP2016041852A (ja) * | 2015-10-05 | 2016-03-31 | 株式会社神戸製鋼所 | 缶胴用アルミニウム合金板 |
-
1999
- 1999-04-21 JP JP11113220A patent/JP2000309838A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2004300457A (ja) * | 2003-03-28 | 2004-10-28 | Sumitomo Light Metal Ind Ltd | 缶ボディ用アルミニウム合金板 |
| JP2010236075A (ja) * | 2009-03-31 | 2010-10-21 | Kobe Steel Ltd | 缶胴用アルミニウム合金板およびその製造方法 |
| JP2016029218A (ja) * | 2015-10-05 | 2016-03-03 | 株式会社神戸製鋼所 | 缶胴用アルミニウム合金板の製造方法 |
| JP2016041852A (ja) * | 2015-10-05 | 2016-03-31 | 株式会社神戸製鋼所 | 缶胴用アルミニウム合金板 |
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| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20080507 |
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| A02 | Decision of refusal |
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