JP2000309622A - ポリウレタン組成物 - Google Patents
ポリウレタン組成物Info
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Abstract
レタン組成物を提供する。 【解決手段】 数平均分子量が4000以下で且つ分子
量分布(Mw/Mn)が1.2以下であるポリテトラメ
チレン・エーテルグリコール(PTMG)と、ジイソシ
アネートとを反応させてなり、当該PTMGを相互に連
結する連鎖部の分子量分布(Mw/Mn)が実質的に
1.0とする。
Description
ンエーテルグリコール(PTMG)とジイソシアネート
とを反応させてなるポリウレタン組成物に関し、ガラス
転移点を下げても結晶化しないように工夫したものであ
る。
グリコール(PTMG)とジイソシアネートとを反応さ
せてなるポリウレタン組成物が知られている。かかるポ
リウレタン組成物としては、PTMGとジイソシアネー
トとを反応させた後、架橋してなるポリウレタンエラス
トマーとする混練り型ポリウレタンと、PTMG及びジ
イソシアネートからプレポリマーを形成した後、このプ
レポリマーと短鎖ジオール又は短鎖ジアミンとを反応さ
せてハードセグメントで架橋点を構成する相分離型ポリ
ウレタンなどがある。
成物は、何れにしても、ガラス転移点を低くする処方に
すると、結晶化し易いという問題がある。
移点を低く且つ結晶化しないポリウレタン組成物を提供
することを課題とする。
明は、数平均分子量が4000以下で且つ分子量分布
(Mw/Mn)が1.2以下であるポリテトラメチレン
・エーテルグリコール(PTMG)と、ジイソシアネー
トとを反応させてなり、当該PTMGを相互に連結する
連鎖部の分子量分布(Mw/Mn)が実質的に1.0で
あることを特徴とするポリウレタン組成物にある。
000以下で且つ分子量分布(Mw/Mn)が1.2以
下であるポリテトラメチレン・エーテルグリコール(P
TMG)と、ジイソシアネートとを反応させて反応させ
てなるプレポリマーと、短鎖ポリオール及び短鎖ポリア
ミンから選択された少なくとも一種の鎖長延長剤とを反
応させてなり、当該PTMGを相互に連結する連鎖部の
分子量分布(Mw/Mn)が実質的に1.0であること
を特徴とするポリウレタン組成物にある。
子量分布(Mw/Mn)が1.2以下のPTMGを用い
且つ連鎖部の分子量分布(Mw/Mn)も実質的に1.
0となるようにすることにより、ガラス転移点が低く且
つ結晶化しないポリウレタン組成物が実現できる。
合には、数平均分子量が4000以下で且つ分子量分布
(Mw/Mn)が1.2以下であるPTMGと、ジイソ
シアネートとを反応させて、連鎖部の分子量分布(Mw
/Mn)が実質的に1.0、すなわち、例えば、連鎖部
が一つのウレタン結合からなるようにすることにより、
ガラス転移点が低く且つ結晶化しないポリウレタン組成
物を得ることができる。
は、まず、数平均分子量が4000以下で且つ分子量分
布(Mw/Mn)が1.2以下であるポリテトラメチレ
ン・エーテルグリコール(PTMG)と、ジイソシアネ
ートとを反応させて反応させてなるプレポリマーを形成
し、このプレポリマーと、短鎖ポリオール及び短鎖ポリ
アミンから選択された少なくとも一種の鎖長延長剤とを
反応させて、当該PTMGを相互に連結する連鎖部の分
子量分布(Mw/Mn)が実質的に1.0となるように
することにより、ガラス転移点が低く且つ結晶化しない
ポリウレタン組成物を得ることができる。
w/Mn)が1.2以下のPTMGとジイソシアネート
との反応の際に、ポリオール/イソシアネートの比R
が、1/5>R>1/20となる範囲で反応させたの
ち、過剰のイソシアネートを除去する方法が好適であ
る。これにより、遊離のイソシアネートを含まないプレ
ポリマーを得ることが出来る。このプレポリマー末端の
イソシアネートに相当する鎖長延長剤を反応させること
によりウレタンエラストマーを得ることが出来る。この
際、実質的に分子量分布の存在しない単一化合物からな
る鎖長延長剤を用いることにより、前記PTMGを相互
に連結する連鎖部の分子量分布(Mw/Mn)を実質的
に1.0とすることができる。
が分子量分布(Mw/Mn)が1.4以上であり、1.
2以下となっているものは皆無であると思われる。従っ
て、このようなPTMGを得るためには、分子量分布が
それ以上に大きいPTMGから所定の分子量範囲を分別
したものを用いるのが好ましい。また、かかる分別の場
合、所定の分子量以上のPTMGが混在しないように、
所定の分子量範囲を分別する際に前後を分別した中間部
分であるのが好ましい。
説明する。
MGは尿素アダクトを経由する結晶分別法により得た。
市販のPTMG(保土谷化学製、商品名PTG1000
SN、平均分子量1000,Mw/Mn=1.4)20
00g、尿素4400g、メタノール38000gを5
0℃で溶解させ、24℃にて96時間静置し、生成した
結晶を濾別した後、濾液に対し700gの尿素を添加し
た。以下、溶解、等温結晶化、濾別、尿素添加を繰り返
すことにより、順次結晶を取り出した。この結晶を水−
クロロホルムにより抽出してPTMGを得た。分子量の
大きいものより結晶として取り出すことが出来、分子量
分布(Mw/Mn)は1.2以下のものを容易に得るこ
とが出来た。この結果を表1に示す。
た分子量約2000のPTMGを用いてエラストマーを
合成した。PTMG100gをセパラブルフラスコにと
り2,4−トリレンジイソシアネート(TDI)720
g(10倍モル)を添加して60℃で5時間アルゴン気
流中で反応させた。反応終了後薄膜蒸留装置により、過
剰の未反応TDIを除去し、両末端イソシアネートプレ
ポリマーを得た。
プしGPCにて分子量分布を測定したところMw/Mn
は1.13であった。これより両末端のみにイソシアネ
ートを有するプレポリマーが得られていることが確認さ
れた。
製し、130℃で溶解させた4,4'−ジアミノジフェ
ニルメタン(MOCA、イハラケミカル(株)製)をイ
ソシアネートに対して当量添加混合し、100℃に調製
した金型に注入し、厚さ1mmのシートを得た。
た分子量約3800のPTMGを用いた以外は実施例1
と同様に行った。
Mw/Mn=2.1の市販PTMG(テラタン200
0、デュポン製)を用いた以外は実施例1と同様に行っ
た。
Mw/Mn=1.4の市販PTMG(PTG1400S
N、保土谷化学工業(株)製)を140g、TDIを3
4.8g(2倍モル)用い、80℃で3時間反応させた
ものをプレポリマーとし、遊離のイソシアネートを除去
することなしに次の工程に用いた以外は実施例1と同様
に行った。
で得られたシートについて各種物性を測定した結果を表
2に示す。
1.2以下に制御したエラストマーは低温にて結晶化を
起こすことなく、ガラス転移点を下げる事が可能とな
り、しかも強度を損なうことなく低温特性を改良出来る
ことが明らかとなった。この傾向は、遊離イソシアネー
トを除外する事により、より一層の効果を発揮する事が
判明した。
Claims (2)
- 【請求項1】 数平均分子量が4000以下で且つ分子
量分布(Mw/Mn)が1.2以下であるポリテトラメ
チレン・エーテルグリコール(PTMG)と、ジイソシ
アネートとを反応させてなり、当該PTMGを相互に連
結する連鎖部の分子量分布(Mw/Mn)が実質的に
1.0であることを特徴とするポリウレタン組成物。 - 【請求項2】 数平均分子量が4000以下で且つ分子
量分布(Mw/Mn)が1.2以下であるポリテトラメ
チレン・エーテルグリコール(PTMG)と、ジイソシ
アネートとを反応させて反応させてなるプレポリマー
と、短鎖ポリオール及び短鎖ポリアミンから選択された
少なくとも一種の鎖長延長剤とを反応させてなり、当該
PTMGを相互に連結する連鎖部の分子量分布(Mw/
Mn)が実質的に1.0であることを特徴とするポリウ
レタン組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11120775A JP2000309622A (ja) | 1999-04-27 | 1999-04-27 | ポリウレタン組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11120775A JP2000309622A (ja) | 1999-04-27 | 1999-04-27 | ポリウレタン組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000309622A true JP2000309622A (ja) | 2000-11-07 |
Family
ID=14794707
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11120775A Pending JP2000309622A (ja) | 1999-04-27 | 1999-04-27 | ポリウレタン組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000309622A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2001014444A1 (fr) * | 1999-08-19 | 2001-03-01 | Asahi Kasei Kabushiki Kaisha | Polyether-polyurethane |
CN113943538A (zh) * | 2021-11-30 | 2022-01-18 | 江苏铁锚玻璃股份有限公司 | 低熔融温度透明tpu胶片配方及其制备方法 |
-
1999
- 1999-04-27 JP JP11120775A patent/JP2000309622A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2001014444A1 (fr) * | 1999-08-19 | 2001-03-01 | Asahi Kasei Kabushiki Kaisha | Polyether-polyurethane |
US6777524B1 (en) | 1999-08-19 | 2004-08-17 | Asahi Kasei Kabushiki Kaisha | Polyether polyurethane |
CN113943538A (zh) * | 2021-11-30 | 2022-01-18 | 江苏铁锚玻璃股份有限公司 | 低熔融温度透明tpu胶片配方及其制备方法 |
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