JP2000309622A - ポリウレタン組成物 - Google Patents

ポリウレタン組成物

Info

Publication number
JP2000309622A
JP2000309622A JP11120775A JP12077599A JP2000309622A JP 2000309622 A JP2000309622 A JP 2000309622A JP 11120775 A JP11120775 A JP 11120775A JP 12077599 A JP12077599 A JP 12077599A JP 2000309622 A JP2000309622 A JP 2000309622A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
molecular weight
ptmg
weight distribution
less
chain
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11120775A
Other languages
English (en)
Inventor
Hitoshi Shirasaka
仁 白坂
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hokushin Industries Corp
Hokushin Industry Co Ltd
Original Assignee
Hokushin Industries Corp
Hokushin Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hokushin Industries Corp, Hokushin Industry Co Ltd filed Critical Hokushin Industries Corp
Priority to JP11120775A priority Critical patent/JP2000309622A/ja
Publication of JP2000309622A publication Critical patent/JP2000309622A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Polyurethanes Or Polyureas (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ガラス転移点を低く且つ結晶化しないポリウ
レタン組成物を提供する。 【解決手段】 数平均分子量が4000以下で且つ分子
量分布(Mw/Mn)が1.2以下であるポリテトラメ
チレン・エーテルグリコール(PTMG)と、ジイソシ
アネートとを反応させてなり、当該PTMGを相互に連
結する連鎖部の分子量分布(Mw/Mn)が実質的に
1.0とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポリテトラメチレ
ンエーテルグリコール(PTMG)とジイソシアネート
とを反応させてなるポリウレタン組成物に関し、ガラス
転移点を下げても結晶化しないように工夫したものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、ポリテトラメチレンエーテル
グリコール(PTMG)とジイソシアネートとを反応さ
せてなるポリウレタン組成物が知られている。かかるポ
リウレタン組成物としては、PTMGとジイソシアネー
トとを反応させた後、架橋してなるポリウレタンエラス
トマーとする混練り型ポリウレタンと、PTMG及びジ
イソシアネートからプレポリマーを形成した後、このプ
レポリマーと短鎖ジオール又は短鎖ジアミンとを反応さ
せてハードセグメントで架橋点を構成する相分離型ポリ
ウレタンなどがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】かかるポリウレタン組
成物は、何れにしても、ガラス転移点を低くする処方に
すると、結晶化し易いという問題がある。
【0004】本発明はこのような事情に鑑み、ガラス転
移点を低く且つ結晶化しないポリウレタン組成物を提供
することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本発
明は、数平均分子量が4000以下で且つ分子量分布
(Mw/Mn)が1.2以下であるポリテトラメチレン
・エーテルグリコール(PTMG)と、ジイソシアネー
トとを反応させてなり、当該PTMGを相互に連結する
連鎖部の分子量分布(Mw/Mn)が実質的に1.0で
あることを特徴とするポリウレタン組成物にある。
【0006】本発明の第2の態様は、数平均分子量が4
000以下で且つ分子量分布(Mw/Mn)が1.2以
下であるポリテトラメチレン・エーテルグリコール(P
TMG)と、ジイソシアネートとを反応させて反応させ
てなるプレポリマーと、短鎖ポリオール及び短鎖ポリア
ミンから選択された少なくとも一種の鎖長延長剤とを反
応させてなり、当該PTMGを相互に連結する連鎖部の
分子量分布(Mw/Mn)が実質的に1.0であること
を特徴とするポリウレタン組成物にある。
【0007】本発明のポリウレタン組成物は、特に、分
子量分布(Mw/Mn)が1.2以下のPTMGを用い
且つ連鎖部の分子量分布(Mw/Mn)も実質的に1.
0となるようにすることにより、ガラス転移点が低く且
つ結晶化しないポリウレタン組成物が実現できる。
【0008】混練り型ポリウレタン組成物を製造する場
合には、数平均分子量が4000以下で且つ分子量分布
(Mw/Mn)が1.2以下であるPTMGと、ジイソ
シアネートとを反応させて、連鎖部の分子量分布(Mw
/Mn)が実質的に1.0、すなわち、例えば、連鎖部
が一つのウレタン結合からなるようにすることにより、
ガラス転移点が低く且つ結晶化しないポリウレタン組成
物を得ることができる。
【0009】相分離型ポリウレタンの製造方法の場合に
は、まず、数平均分子量が4000以下で且つ分子量分
布(Mw/Mn)が1.2以下であるポリテトラメチレ
ン・エーテルグリコール(PTMG)と、ジイソシアネ
ートとを反応させて反応させてなるプレポリマーを形成
し、このプレポリマーと、短鎖ポリオール及び短鎖ポリ
アミンから選択された少なくとも一種の鎖長延長剤とを
反応させて、当該PTMGを相互に連結する連鎖部の分
子量分布(Mw/Mn)が実質的に1.0となるように
することにより、ガラス転移点が低く且つ結晶化しない
ポリウレタン組成物を得ることができる。
【0010】好適な製造方法としては、分子量分布(M
w/Mn)が1.2以下のPTMGとジイソシアネート
との反応の際に、ポリオール/イソシアネートの比R
が、1/5>R>1/20となる範囲で反応させたの
ち、過剰のイソシアネートを除去する方法が好適であ
る。これにより、遊離のイソシアネートを含まないプレ
ポリマーを得ることが出来る。このプレポリマー末端の
イソシアネートに相当する鎖長延長剤を反応させること
によりウレタンエラストマーを得ることが出来る。この
際、実質的に分子量分布の存在しない単一化合物からな
る鎖長延長剤を用いることにより、前記PTMGを相互
に連結する連鎖部の分子量分布(Mw/Mn)を実質的
に1.0とすることができる。
【0011】現在、市販されているPTMGはほとんど
が分子量分布(Mw/Mn)が1.4以上であり、1.
2以下となっているものは皆無であると思われる。従っ
て、このようなPTMGを得るためには、分子量分布が
それ以上に大きいPTMGから所定の分子量範囲を分別
したものを用いるのが好ましい。また、かかる分別の場
合、所定の分子量以上のPTMGが混在しないように、
所定の分子量範囲を分別する際に前後を分別した中間部
分であるのが好ましい。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明を実施例に基づいて
説明する。
【0013】(PTMGの製造)分子量分布の狭いPT
MGは尿素アダクトを経由する結晶分別法により得た。
市販のPTMG(保土谷化学製、商品名PTG1000
SN、平均分子量1000,Mw/Mn=1.4)20
00g、尿素4400g、メタノール38000gを5
0℃で溶解させ、24℃にて96時間静置し、生成した
結晶を濾別した後、濾液に対し700gの尿素を添加し
た。以下、溶解、等温結晶化、濾別、尿素添加を繰り返
すことにより、順次結晶を取り出した。この結晶を水−
クロロホルムにより抽出してPTMGを得た。分子量の
大きいものより結晶として取り出すことが出来、分子量
分布(Mw/Mn)は1.2以下のものを容易に得るこ
とが出来た。この結果を表1に示す。
【0014】
【表1】
【0015】(実施例1)第3フラクションより得られ
た分子量約2000のPTMGを用いてエラストマーを
合成した。PTMG100gをセパラブルフラスコにと
り2,4−トリレンジイソシアネート(TDI)720
g(10倍モル)を添加して60℃で5時間アルゴン気
流中で反応させた。反応終了後薄膜蒸留装置により、過
剰の未反応TDIを除去し、両末端イソシアネートプレ
ポリマーを得た。
【0016】このプレポリマーをメタノールにてキャッ
プしGPCにて分子量分布を測定したところMw/Mn
は1.13であった。これより両末端のみにイソシアネ
ートを有するプレポリマーが得られていることが確認さ
れた。
【0017】次に、得られたプレポリマーを80℃に調
製し、130℃で溶解させた4,4'−ジアミノジフェ
ニルメタン(MOCA、イハラケミカル(株)製)をイ
ソシアネートに対して当量添加混合し、100℃に調製
した金型に注入し、厚さ1mmのシートを得た。
【0018】(実施例2)第2フラクションより得られ
た分子量約3800のPTMGを用いた以外は実施例1
と同様に行った。
【0019】(比較例1)比較例1は分子量2000、
Mw/Mn=2.1の市販PTMG(テラタン200
0、デュポン製)を用いた以外は実施例1と同様に行っ
た。
【0020】(比較例2)比較例2は分子量1400,
Mw/Mn=1.4の市販PTMG(PTG1400S
N、保土谷化学工業(株)製)を140g、TDIを3
4.8g(2倍モル)用い、80℃で3時間反応させた
ものをプレポリマーとし、遊離のイソシアネートを除去
することなしに次の工程に用いた以外は実施例1と同様
に行った。
【0021】(試験例)実施例1,2及び比較例1,2
で得られたシートについて各種物性を測定した結果を表
2に示す。
【0022】
【表2】
【0023】以上の結果より、PTMGの分子量分布を
1.2以下に制御したエラストマーは低温にて結晶化を
起こすことなく、ガラス転移点を下げる事が可能とな
り、しかも強度を損なうことなく低温特性を改良出来る
ことが明らかとなった。この傾向は、遊離イソシアネー
トを除外する事により、より一層の効果を発揮する事が
判明した。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 数平均分子量が4000以下で且つ分子
    量分布(Mw/Mn)が1.2以下であるポリテトラメ
    チレン・エーテルグリコール(PTMG)と、ジイソシ
    アネートとを反応させてなり、当該PTMGを相互に連
    結する連鎖部の分子量分布(Mw/Mn)が実質的に
    1.0であることを特徴とするポリウレタン組成物。
  2. 【請求項2】 数平均分子量が4000以下で且つ分子
    量分布(Mw/Mn)が1.2以下であるポリテトラメ
    チレン・エーテルグリコール(PTMG)と、ジイソシ
    アネートとを反応させて反応させてなるプレポリマー
    と、短鎖ポリオール及び短鎖ポリアミンから選択された
    少なくとも一種の鎖長延長剤とを反応させてなり、当該
    PTMGを相互に連結する連鎖部の分子量分布(Mw/
    Mn)が実質的に1.0であることを特徴とするポリウ
    レタン組成物。
JP11120775A 1999-04-27 1999-04-27 ポリウレタン組成物 Pending JP2000309622A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11120775A JP2000309622A (ja) 1999-04-27 1999-04-27 ポリウレタン組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11120775A JP2000309622A (ja) 1999-04-27 1999-04-27 ポリウレタン組成物

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000309622A true JP2000309622A (ja) 2000-11-07

Family

ID=14794707

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11120775A Pending JP2000309622A (ja) 1999-04-27 1999-04-27 ポリウレタン組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000309622A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001014444A1 (fr) * 1999-08-19 2001-03-01 Asahi Kasei Kabushiki Kaisha Polyether-polyurethane
CN113943538A (zh) * 2021-11-30 2022-01-18 江苏铁锚玻璃股份有限公司 低熔融温度透明tpu胶片配方及其制备方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001014444A1 (fr) * 1999-08-19 2001-03-01 Asahi Kasei Kabushiki Kaisha Polyether-polyurethane
US6777524B1 (en) 1999-08-19 2004-08-17 Asahi Kasei Kabushiki Kaisha Polyether polyurethane
CN113943538A (zh) * 2021-11-30 2022-01-18 江苏铁锚玻璃股份有限公司 低熔融温度透明tpu胶片配方及其制备方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5811506A (en) Extrudable thermoplastic elastomeric urea-extended polyurethane
US6258917B1 (en) Extrudable thermoplastic elastomeric urea-extended polyurethane
EP1219655B1 (en) Thermoplastic polyurethane
RU2050374C1 (ru) Способ получения полиуретанов
WO2005070997A1 (ja) 液状ポリエーテルカーボネートジオール化合物及びそれから得られる熱可塑性ポリウレタン
JP2005232447A (ja) 液状ポリエーテルカーボネートジオール及び該ジオールをジオール成分に持つ熱可塑性ポリウレタン
EP0900245B1 (en) Extrudable thermoplastic elastomeric urea-extended polyurethane
JPH03124813A (ja) 高弾性、高強度エラスタン繊維およびその製造法
JP2006502320A5 (ja)
JP2000309622A (ja) ポリウレタン組成物
JP6873102B2 (ja) 開環重合生成物を製造する方法
KR20170063583A (ko) Nco-무함유 화합물 및 경화성 조성물에서의 이의 용도
JP7360667B2 (ja) ロタキサンポリウレア架橋体、ロタキサンポリウレア・ウレタン架橋体、およびこれらの製造方法
JPH0362728B2 (ja)
JPH08301970A (ja) 粘度安定性に秀れたポリウレタン系弾性重合体の製造方法
JPH09208653A (ja) 硬化型ポリウレタンの製造方法
JP3422110B2 (ja) ポリウレタン樹脂の製造法
JP7360666B2 (ja) ロタキサンポリウレア、ロタキサンポリウレア・ウレタン、およびこれらの製造方法
KR100904294B1 (ko) 용액중합에 의한 폴리우레탄 마이크로겔의 제조방법 및이로부터 제조된 폴리우레탄 마이크로겔
KR940001069B1 (ko) 가소성 에폭시 수지 조성물 및 그 제조방법
Kryuchkov et al. The synthesis of polyurethane ureas with a specific mwd of their rigid segments
JP2002234929A (ja) 熱可塑性ポリウレタン
JP2001114860A (ja) 高分子化合物及び含硫ウレタン系樹脂
JPH07179548A (ja) イソシアナートプレポリマーの製造方法
JPH09263623A (ja) 水酸基含有ポリ(エチレン−ブチレン)共重合体含有ポリウレタン樹脂

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060309

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20070511

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080618

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20081015

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20081211

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20090114