JP2000308715A - パチンコ遊技機の球処理不正防止構造 - Google Patents
パチンコ遊技機の球処理不正防止構造Info
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Abstract
適な処理を図ると共に、機前側での不正操作による棒線
状異物の遊技盤内への侵入を防止する。 【解決手段】 遊技補助盤20に、ファール球口31内
に落ちたファール球を受入れ得る受け口32と、この受
け口32からのファール球を回収して下球皿F側へ排出
し得る球回収口33を形成する。また遊技補助盤20の
前側に、受け口32および球回収口33を覆蓋し得るカ
バー部材34を着脱可能に取着する。更に、遊技補助盤
20とカバー部材34との間に、球案内および異物侵入
防止を図る案内防止壁35を形成する。従って、前記カ
バー部材34および案内防止壁35により、受け口32
に入ったファール球を球回収口33に向けて案内すると
共に、遊技補助盤20前面から遊技盤内への異物の不正
侵入を阻止する。
Description
の球処理不正防止構造に係り、更に詳細には、機内にセ
ットされた遊技盤内でパチンコゲームを展開し得る遊技
機において、ファール球の処理を図ると共に、遊技盤内
への異物の不正侵入を防止するようにした球処理不正防
止構造に関するものである。
チンコ機では、球送り装置と打球発射装置の協働によ
り、上球皿内の遊技球を機内の発射レールの発射部位に
1球ずつ送込んで同部位から遊技盤の案内レール内の遊
技領域に打出してゲームを行ない得るようになってい
る。また、ゲーム中に遊技領域で発生した入賞球(セー
フ球)に対する賞球は、上球皿側ヘ優先的に排出され、
同皿側が満杯状態になった以後は、余剰分の賞球を下球
皿側へ排出して貯留させ得るようになっている。
ては、多かれ少なかれ一般にファール球または戻り球と
も呼ばれている非遊技球、つまり発射部位から1球ずつ
打出されたものの、打球力(発射飛走力)不足等に起因し
て遊技領域内に適正に到達し得ないまま案内レールに沿
って降下して発射レール側へ逆戻りしようとする非遊技
球が、不定期ではあるが必ずといって発生している。こ
のため何れのパチンコ機においても、発射レールの上端
と案内レールの下端との間に、前述したファール球用の
ファール球口(戻し口ともいう)が適宜離隔開口広さで形
成されており、このファール球口に落下した全てのファ
ール球をこのファール球口に受入れ、発射部位側への逆
戻りや、ひいては次に発射される遊技球との干渉を回避
し得るようになっている。
来のパチンコ機におけるファール球の処理技術について
は、一般的に実施されている例として、遊技盤を収容セ
ットする収容保持枠における遊技補助盤の前面に、該遊
技補助盤の下部中央に形成した回収口と前記ファール球
口との間を連通するファール球回収樋を形成または配置
し、ファール球口に受入れた全てのファール球を回収口
を介して一旦裏側へ通出し、最終的には球出口を介して
下球皿側へ排出して回収処理するようになっている。し
かるに前記ファール球回収樋は、遊技機の前面側へ全面
的に開口した状態に形成されており、遊技補助盤に対し
て上球皿を閉成した際に、該上球皿の背面側の開閉板が
前記ファール球回収樋の開口部位を前側から覆蓋するこ
とで、ファール球の通出案内を図り得るようになってい
る。このため、例えば前記ファール球口や球回収口付近
にファール球が停留した状態で前記上球皿を開放した場
合には、これらのファール球が機前側に零れてしまう不
都合があった。
ファール球口の略真下に回収口が位置しているので、前
記ファール球回収樋も略垂直にかつ直線状に形成されて
いる。しかも、前記球出口が前記回収口の真下に位置し
ているので、前記ファール球口,回収口および球出口
は、略上下の直線状に位置している。このため遊技機前
面側において、遊技盤の遊技領域に対する不正行為が行
われ易い問題があった。すなわち不正者は、棒線状の異
物(ワイヤ等)を使用する異物不正侵入操作として、異物
を巧みに操りながら、該異物を下球皿の皿内から前記球
出口および回収口を介して遊技補助盤の前面に通出させ
た後、ファール球回収樋を介して前記ファール球口内へ
延出させる。そして、ファール球口内に延出させた異物
を遊技盤の案内レールとガラス扉の内側ガラス板との間
を通して遊技領域内に到達させ、目標とする遊技部品
(例えばチューリップタイプの開閉入賞装置)の羽根等を
異物で不正に開放させることで、不正なゲームによる利
益を得ようとするのである。従って、このような不正行
為を好適に阻止する技術が希求されていた。
るべく新規に提案されたもので、パチンコゲーム中に発
生したファール球の好適な処理を図ると共に、機前側で
の不正操作による棒線状異物の遊技盤内への侵入を防止
し得るようにしたパチンコ遊技機の球処理不正防止構造
を提供することを目的とする。
所期の目的を達成するため本発明に係るパチンコ遊技機
の球処理不正防止構造は、外枠に組付けられる前枠の前
側に、窓枠と上球皿および下球皿等が装備されると共
に、前枠の開口領域裏側に位置するセット枠に、パチン
コゲームを展開し得る遊技盤がセットされ、セット枠下
部の遊技補助盤前面に取着された発射レール上端と遊技
盤前面に取着された案内レール下端との間にファール球
口が開口された遊技機において、前記遊技補助盤に前記
ファール球口内に落ちたファール球を受入れ得る受け口
と、この受け口からのファール球を回収して前記下球皿
側へ排出し得る球回収口を形成する一方、遊技補助盤の
前側に受け口および球回収口を覆蓋し得るカバー部材を
着脱可能に取着し、遊技補助盤とカバー部材との間に、
球案内および異物侵入防止を図る案内防止壁を形成し、
この案内防止壁により前記受け口に入ったファール球を
前記球回収口に向けて案内すると共に、遊技補助盤前面
から前記遊技盤内への異物の不正侵入を阻止し得るよう
にしたことを特徴とする。
を下球皿側へ通出する球回収口と、これら受け口と球回
収口との間に形成された案内防止壁とを覆蓋した状態
で、カバー部材を遊技補助盤に取着する。これにより、
受け口や球回収口付近に一時的に停留しているファール
球がある状態で上球皿を開放したとしても、これらのフ
ァール球はカバー部材で機前側に落下することが防止さ
れる。また、下球皿から球回収口を介して遊技補助盤の
前面側に侵入させた異物は、前記案内防止壁によりファ
ール球口側への侵入が完全に阻止され、該異物をファー
ル球口を介して遊技盤の遊技領域へ侵入させる不正行為
が不可能となる。
機の球処理不正防止構造につき、好適な実施例を挙げ
て、添付図面を参照しながら以下詳細に説明する。なお
本実施例では、縦型遊技機として、遊技店内の設置枠台
(島)に所定の縦向き後傾姿勢に固定保持されて遊技に供
されるパチンコ機を主に示す。
コ機Pは、その基本的構成の概要として図1に略示する
ように、外郭保持枠をなす縦長矩形状の外枠Aの開口前
面側に、各種の遊技用構成部材をセットする縦長方形の
前枠Bが、所要の開閉連結支持部および施錠手段を利用
して横開き形態で開閉および着脱が可能に組付けられて
いる。そしてこの前枠Bの前面側に、遊技盤Dの透視保
護窓である後述のガラス扉(窓枠)Cと、上球皿Eを固定
装備した開閉板とが、所要の開閉連結支持部を利用して
共に横開き形態で開閉可能に組付け整合される。また、
前枠Bの下部に下球皿Fおよび打球発射装置Gにおける
打球操作部G1等が装着セットされ、更に前枠Bの裏側
に各種の球経路および球処理・払出部等を備えた機構セ
ット盤I(図7参照)がセットされ、これにより一台のパ
チンコ機が形成される。
うに、全体が合成樹脂成形されたものが例示され、前記
外枠Aの開口前面域に整合する外形サイズに成形されて
内側に正面縦長方形の窓枠口(開口領域)11を開口した
枠体10と、この枠体10の裏側に一体成形されて前記
窓枠口11の正面内部に臨む遊技盤用のセット口13を
開口したセット保持枠(セット枠)12とが、前後に一体
的に連設された内外二重枠形態とされている。そして前
記枠体10においては、窓枠口11の下部に下球皿Fや
前記打球発射装置Gの打球発射部G2等を設置するため
の設置盤14が成形される一方、その中央部に賞球用の
給出口15が開口され、また窓枠口11の上縁部および
右縁部に亘り電光装飾部16を設置するための設置部1
7が成形されている。また前記窓枠口11は、前面側か
ら出入れ(着脱)される遊技盤Dのセット面域および出入
れ口ともされ、その下部開口面域内に上球皿E(開閉板)
を開閉可能に組付けセットし得るようになっている。そ
して、窓枠口11の開口前面の3周縁(上縁および左右
の側縁)を凹設して、ガラス扉Cを整合収容し得るセッ
ト面域18が画成されている。
図2〜図4に示すように、窓枠口11の下部内側におい
て前記上球皿Eに整合する位置に遊技補助盤(「遊技補助
枠部」とも云う)20が一体成形されており、この遊技補
助盤20の上端縁を基準にして前記セット口13が開口
されている。このセット口13における内周4ヶ所の隅
部には、略45度に形成された斜状壁部27がセット保
持枠12に一体的に形成されており、これら各斜状壁部
27には、遊技盤D固定用の取付装置Hが設置される。
なお、このセット口13の内周端面に、遊技盤Dに対す
る位置決め用の突座19,19が形成されている。ちな
みに前枠Bは、枠体10で構成されるタイプのものとし
て、窓枠口11の裏側に別成形されたセット保持枠12
を整合固定するものであってもよい。
ト路21が形成される他に、正面左側上部に賞球用の給
出口22が開口され、また正面左側には、スピーカ25
を収容したケース体24からなり、遊技内容に応じた効
果音を発生する効果音発生装置23が設置されている。
また正面右側には、遊技盤Dの案内レール28に飛翔連
絡される発射レール26が適宜傾斜で設置され、その下
端(右端)の発射位置に上球皿Eからの遊技球を着座させ
得ると共に、前記打球発射装置Gにおける打球発射部G
2の打球杆29を臨ませ得るようになっている。そし
て、双方のレール26,28について観ると、図3に示
すように、発射レール26の上端と案内レール28の下
端が、遊技補助盤20の上面に近い下方位置と上方位置
にあって、互いに適宜高低差および離隔空間広さを以っ
て対向しており、この開口域をファール球用のファール
球口(「戻し口」とも云う)31として構成している。ちな
みに発射レール26に沿った軌跡を基準に観ると案内レ
ール28の下端は下位にあり、両レール26,28の上,
下端が略球1個分の高低差に設定されている。
る球処理不正防止構造につき、各図を参照しながら説明
する。この球処理不正防止構造Jは、前記ファール球口
31から落下したファール球を下球皿Fへ通出案内する
「ファール球処理経路」を構成すると同時に、遊技補助盤
20前面から前記遊技盤Dの遊技領域9内への異物の不
正侵入を阻止する「不正防止構造」としても機能し得るよ
うになっている。すなわち球処理不正防止構造Jは、前
記遊技補助盤20の前面中央において、前記ファール球
口31内に落ちたファール球を受入れ得る受け口32
と、この受け口32からのファール球を回収して前記下
球皿F側へ排出し得る球回収口33と、前記受け口32
および球回収口33を覆蓋した状態で遊技補助盤20の
前面に着脱可能に取着するカバー部材34と、遊技補助
盤20とカバー部材34との間に形成されて球案内およ
び異物侵入防止を図る案内防止壁35とから構成されて
いる。
記遊技補助盤20の前面上部において該補助盤20に一
体的に成形されて案内防止壁35の一部を構成する正面
L形の第1案内壁55と、前記発射レール26の上端に
配設した当受片30とにより、前記ファール球口31に
連通して上方に開口したコ字形状に画成されている。そ
して第1案内壁55においては、左側の垂直部55aが
前記遊技盤Dにおける案内レール28の下端部に臨んで
いると共に、下側の水平部55bが前記当受片30の下
端部に臨んでいる。従って、打球力不足等によりファー
ル球口31へ落下した全てのファール球は、この受け口
32内に受け止められて一時的に停留されるようになっ
ている。なお受け口32は、複数個のファール球を収容
し得る広さに設定されている。
遊技補助盤20の中央下部において略矩形状に開口さ
れ、回収されたファール球を該遊技補助盤20の裏側へ
通出させるようになっている。そして球回収口33の裏
側には、図7に示すように、前枠Bと該前枠Bの裏側に
装着された前記機構セット盤Iとにより、該球回収口3
3と前記給出口15とを連通する回収路36が形成され
ており、球回収口33から裏側へ通出されたファール球
は、この回収路36および給出口15を介して下球皿F
へ排出される。なお回収路36は、図7に示すように、
枠体10の庇片部37と機構セット盤Iの庇片部38と
により側面屈曲状態に延在しており、通出されるファー
ル球の勢いが減勢されるようになっている。
示すように、略正方形の所要サイズに樹脂成形された本
体42からなり、前記第1案内壁55を含む案内防止壁
35の形状に合致する形状に形成された壁43を境界と
して、この壁43の下方手前側に形成された第1蓋壁4
4と、該壁43の上方奥側に形成された第2蓋壁45と
が、前後段差状態となっている。また、前記本体42の
略中央における第1蓋壁44には、前方へ開口したスイ
ッチ装着部46が一体成形されており、ファール球の通
過を検出する検出部60aを備えたスイッチ60を着脱
可能に装着し得るよう構成されている。なおスイッチ装
着部46の右側には、弾性変形可能な係止片47が設け
られており、該スイッチ装着部46にセットしたスイッ
チ60を係止保持するようになっている。そして、前記
本体42の下部両側には、前記遊技補助盤20の前側に
形成された係止部39,39に対して係脱可能に係合し
得る係合部48,48が形成され、また本体42の左側
上部の裏面には、前記第1案内壁55の垂直部55aに
形成された係合孔51に嵌合する係合ボス49が形成さ
れると共に、第2蓋壁45には、前記第1案内壁55の
水平部55bに形成されたビス孔52に整合する通孔5
0が形成されている。このように形成されたカバー部材
34は、遊技補助盤20の前側操作において、前記係止
部39,39と係合部48,48との係合と、前記係合孔
51と係合ボス49との係脱を利用して遊技補助盤20
に位置決めセットされると共に、通孔50を介してビス
孔52に締付けられるビス53により確実に固定化保持
される。
入ったファール球を前記球回収口33に向けて案内する
と共に、遊技補助盤20前面から前記遊技盤D内への異
物の不正侵入を阻止するよう機能する。すなわち案内防
止壁35は、図3に示すように、受け口32を形成する
前記第1案内壁55と、この第1案内壁55の水平部5
5bの略中央から前記球回収口33の上方へ形成された
正面略L形状の第2案内壁56と、前記水平部55bの
右端部から遊技補助盤20の下端部まで形成されたLク
ランク形状の第3案内壁57とから構成されている。そ
して、第2案内壁56と第3案内壁57とは、パチンコ
球の直径よりも適宜大きい間隔を以って形成されてお
り、これら両案内壁56,57によりL形のファール球
案内樋58が形成されている。すなわち前記受け口32
内に受け止められたファール球は、水平部55bの通出
口59を介してファール球案内樋58へ通出され、球回
収口33の右側に落下した後に該球回収口33へ通出さ
れるようになっている。なお前記ファール球案内樋58
には、前記カバー部材34に形成したスイッチ装着部4
6に整合する部位に、スイッチ60が嵌合される溝部5
8aが形成される。
正防止構造Jでは、前記受け口32と球回収口33およ
び案内防止壁35を覆蓋するようにカバー部材34を取
着すると、図7および図8に示すように、前記案内防止
壁35の各案内壁55,56,57の端部と、カバー部材
34の本体42における第2蓋壁45の裏面とが密着す
る。これにより本実施例のパチンコ機Pでは、下球皿F
から給出口15,回収路36,球回収口33を介して遊技
補助盤20の前面に異物Wを侵入させることはできると
しても、前記案内防止壁35およびカバー部材34によ
り、ファール球口31側への該異物Wの侵入を完全に阻
止するようになっており、該ファール球口31から遊技
領域9内へ異物Wを侵入させようとする不正行為を好適
に防止することができる。
れた前記効果音発生装置23は、前記賞球用の給出口2
2の下方に設置されているため、該給出口22から落下
した零れ球をケース体24の球受け案内部24aで当て
受け、前記球回収口33側へ通出するようになってい
る。すなわち、前記球回収口33の左側に形成された隔
壁40の上端部と前記第1案内壁55との間が所要の大
きさに開口しており、例えば上球皿Eの開放により前記
給出口22内に貯留されていた賞球が前方へ落下した際
には、前記球受け案内部24aで当て受けた後に、ファ
ール球と同様に球回収口33および回収路36を介して
下球皿Fへ通出する。
例に係るパチンコ遊技機の球処理不正防止構造の作用に
つき説明する。
防止構造Jでは、パチンコ機Pの製造段階において、セ
ット保持枠12における遊技補助盤20の前面所要位置
に、案内防止壁35の各案内壁55,56,57が一体成
形される。そして、別途成形されたカバー部材34は、
下部に形成された各係合部48,48を遊技補助盤20
に形成された対応の係止部39,39に係合させた後、
左側上部の係合ボス49を係合孔51に嵌挿させること
で、受け口32,球回収口33,ファール球案内樋58を
覆蓋した状態で遊技補助盤20にセットされる。なお、
通孔50を介してビス孔52にビス53を締め込むこと
により、カバー部材34は、遊技補助盤20に固定化保
持される。また、カバー部材34のスイッチ装着部46
に所定のスイッチ60を装着し、該スイッチ60の検出
部60aを前記ファール球案内樋58へ臨ませる。
皿Eを閉鎖セット状態に保持したもとで遊技に供され
る。そして、通常のパチンコゲームとして、上球皿E内
に遊技用のパチンコ球が投入(貯留)された前提におい
て、該上球皿E側に装着された球送り装置の球送り作動
と、前記打球発射装置Gにおける打球発射部G2の打球
作動との協働により、遊技球が1球ずつ発射レール26
の発射部位に送り込まれて着座後に打球杆29で打出さ
れる。そして発射された遊技球は、発射レール26から
ファール球口31を飛び越えて遊技盤Dの案内レール2
8に沿って飛走して遊技領域9内へ打込まれ、各方向へ
移動,落下しながら入賞口へ入ったものがセーフ球、入
賞口へ入らずに最終的にアウト口に回収されたものがア
ウト球として区分通出される。
部位から1球ずつ適正に打出された遊技球は、その打球
力(発射力)を以って発射レール26に延長する軌跡上に
沿って上端からファール球用のファール球口31を飛び
越えて案内レール28の下部に到達し、そのまま同レー
ル28に沿って上昇飛走しながら遊技領域9内へ正常に
打込まれる。しかしながら発射部位から発射されたもの
の、打球力不足等に起因して遊技領域9内へ到達し得な
かった遊技球については、ファール球(戻り球)としてフ
ァール球口31に転落することになり、このファール球
はゲーム中に不定期ながら案外多く発生することがあ
る。なおファール球については、案内レール28の途中
まで上昇飛走した後に戻るもの、案内レール28の下部
に到達したものの下端から転落するもの、案内レール2
8に到達しないまま発射レール26の上端から転落する
ものがある。
のように発生したファール球を、次のようにして好適に
回収処理し得る。すなわち、案内レール28の下端から
のファール球は前記当受片30で一旦当て受け、また発
射レール26の上端からのファール球を第1案内壁55
における垂直部55aで一旦当て受け、全てのファール
球を受け口32内に一旦受け入れる。そして、受け口3
2内に回収されたファール球は、その勢いが適宜減勢さ
れた後、通出口59からファール球案内樋58を通って
球回収口33の右側に落下した後、この球回収口33か
ら裏側の回収路36および給出口15を介して下球皿F
の皿部内に回収される。なおファール球は、ファール球
案内樋58を移動するに際し、前記スイッチ60の検出
部60aを通過して検出される。
記球処理不正防止構造Jにより、遊技機前側の下球皿F
に臨む球回収口33を利用して、針金状や帯状材等の異
物Wを遊技盤Dの遊技領域9に侵入させる不正行為を好
適に阻止し得る。すなわち不正者が、下球皿Fの皿部内
から給出口15を介して侵入させた異物Wを、回収路3
6,球回収口33を介して遊技補助盤20の前面側に侵
入させ、前記ファール球口31を介して遊技盤Dの遊技
領域9へ侵入させようとした場合には、前述すると共に
図7に示すように、案内防止壁35における前記各案内
壁55,56,57がファール球口31側を完全に隔離し
ていると共に、各案内壁55,56,57の端部と前記カ
バー部材34の第2蓋壁45とが完全に密着しているの
で、前記異物Wをファール球口31側へ侵入させること
は全く不可能である。従って、本実施例の球処理不正防
止構造Jによれば、下球皿Fから侵入させた異物Wをフ
ァール球口31を介して遊技盤Dの遊技領域9へ侵入さ
せることを完全に阻止し得る。
案内壁55,56,57を遊技補助盤20に一体成形する
形態を例示したが、これら各案内壁55,56,57によ
り形成される受け口32やファール球案内樋58を別部
材からなる一体成形部品とすると共に、この部品を遊技
補助盤20の前面にビス等により取着する形態としても
よい。
コ遊技機の球処理不正防止構造によれば、ファール球に
連通する受け口と球回収口および案内防止壁を覆蓋する
ようにカバー部材を遊技補助盤に取着したので、受け口
や球回収口付近に一時的に停留していたファール球が、
上球皿の開放により機前側へ落下することを好適に防止
し得る利点がある。また、ファール球口と球回収口との
間に案内防止壁を形成すると共に、この案内防止壁と前
記カバー部材とを密着させたことにより、遊技機前面側
において、下球皿から球回収口を介して遊技補助盤の前
側に侵入させた異物を、ファール球口を介して遊技盤の
遊技領域に侵入させる不正行為を完全に阻止し得る等の
極めて有益な効果を奏する。
る。
す正面図である。
を示す正面図である。
部材および効果音発生装置を遊技補助盤に組付ける形態
を概略で示す斜視図である。
部材を、スイッチ装着部にスイッチを装置する状態で示
す概略斜視図である。
部材を概略的に示す正面図である。
側から球回収口を介して遊技補助盤の前面に侵入させた
異物のファール球口側への侵入が阻止されている状態で
示す縦断側面図である。
図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 外枠(A)に組付けられる前枠(B)の前側
に、窓枠(C)と上球皿(E)および下球皿(F)等が装備され
ると共に、前枠(B)の開口領域(11)裏側に位置するセッ
ト枠(12)に、パチンコゲームを展開し得る遊技盤(D)が
セットされ、セット枠(12)下部の遊技補助盤(20)前面に
取着された発射レール(26)上端と遊技盤(D)前面に取着
された案内レール(28)下端との間にファール球口(31)が
開口された遊技機において、前記遊技補助盤(20)に前記
ファール球口(31)内に落ちたファール球を受入れ得る受
け口(32)と、この受け口(32)からのファール球を回収し
て前記下球皿(F)側へ排出し得る球回収口(33)を形成す
る一方、遊技補助盤(20)の前側に受け口(32)および球回
収口(33)を覆蓋し得るカバー部材(34)を着脱可能に取着
し、遊技補助盤(20)とカバー部材(34)との間に、球案内
および異物侵入防止を図る案内防止壁(35)を形成し、こ
の案内防止壁(35)により前記受け口(32)に入ったファー
ル球を前記球回収口(33)に向けて案内すると共に、遊技
補助盤(20)前面から前記遊技盤(D)内への異物の不正侵
入を阻止し得るようにしたことを特徴とするパチンコ遊
技機の球処理不正防止構造。 - 【請求項2】 前記カバー部材(34)は、所要の形状サイ
ズに樹脂成形された本体(42)の一部に、前記遊技補助盤
(20)の前側に形成された係止部(39)に対して係脱可能に
係合し得る係合部(48)を形成し、遊技補助盤(20)の前側
操作において、前記係止部(39)と係合部(48)との係脱を
利用してカバー部材(34)が着脱可能にセットし得るよう
にした請求項1記載のパチンコ遊技機の球処理不正防止
構造。
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JP12256999A JP4029244B2 (ja) | 1999-04-28 | 1999-04-28 | パチンコ遊技機の球処理不正防止構造 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2007236842A (ja) * | 2006-03-13 | 2007-09-20 | Sanyo Product Co Ltd | パチンコ遊技機 |
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JP2011152451A (ja) * | 2011-05-16 | 2011-08-11 | Sanyo Product Co Ltd | パチンコ遊技機 |
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-
1999
- 1999-04-28 JP JP12256999A patent/JP4029244B2/ja not_active Expired - Fee Related
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