JP2000306125A - 双方向型自動改札機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 内部構造を簡素化し、低コストに双方向型自
動改札機を実現する。 【解決手段】 双方向型自動改札機の本体の改札口側及
び集札口側に乗車券類の投入口及び取出口をそれぞれ有
する双方向型自動改札機において、前記改札口側の投入
口と前記集札口側の取出口、及びその集札口側の投入口
とその改札側の取出口との間に設けられた乗車券類を搬
送する主搬送路の上流側に読取ヘッドをそれぞれ設ける
とともに、その主搬送路の下流側に書込ヘッドを設け、
かつ、その集札口側の読取ヘッドとその書込ヘッドとの
間の主搬送路に迂回路を設け、その迂回路にパンチ印字
部を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は双方向型自動改札機
に係り、特に、内部構造を簡素化し、低コストに製造す
ることができるようにしたものに関する。

【０００２】

【従来の技術】近年、自動改札機の普及に伴い、自動改
札機設置駅での入出場（入場または出場を意味する。）
処理を円滑にするために、無人駅あるいは閑散駅にも自
動改札機を設置して、乗車券類に入出場データを書込む
ようになってきている。

【０００３】上記自動改札機は、自動改札機の本体に設
けられている投入口に投入された乗車券類に記録されて
いるデータを読取ヘッドを介して読取り、その読取られ
たデータを基にして所定の入出場の演算処理が行われる
ように構成されている。そして、その演算処理の結果、
入出場を許可できるときは、書込ヘッドを介して乗車券
類に新たな入出場データが書込まれた後、ベリファイヘ
ッドを介してチェックされ、集札される乗車券類を除い
て取出口へ排出されて利用者（旅客）へ返却されるよう
に構成されている。

【０００４】投入口に投入された乗車券類がストアード
フェアカード（ＳＦカード）のときは、上述の入出場デ
ータの外に、新たな残額データが書込まれるとともに、
その新たな残額が印字され、また、必要に応じてパンチ
孔が開けられるように構成されている。

【０００５】上述の入出場の演算処理において、入出場
を許可できないときは、ドアが閉じられて入出場が拒否
されるとともに、投入された乗車券類は、取出口に排出
されて利用者に返却されるように構成されている。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】ところで、上述の自動
改札機が無人駅や閑散駅に設置される場合は、通常、投
入された乗車券類に入出場データを書込むことが主目的
であるためドアレス型とされるが、少なくとも改札用
（入場用）及び集札用（出場用）の２台の自動改札機を
必要とし、設備コストがかさむ欠点がある。

【０００７】このような欠点を除去するために、１台の
自動改札機を改札用にも集札用にも利用できる双方向型
自動改札機とすることが考えられる。しかし、１個の筐
体内に改札用及び集札用の２台のカードハンドラを単に
組込んだ双方向型自動改札機は、装置が大型化するだけ
でなく、コストダウンにはならないという欠点がある。

【０００８】そこで、本発明は、上記欠点を解決するた
めになされたものであって、その目的は、内部構造が簡
素化された双方向型自動改札機を提供することにある。

【０００９】

【課題を解決するための手段】本発明に係る双方向型自
動改札機は、上記目的を達成するために、双方向型自動
改札機の本体の改札口側及び集札口側に乗車券類の投入
口及び取出口をそれぞれ有する双方向型自動改札機にお
いて、前記改札口側の投入口と前記集札口側の取出口、
及びその集札口側の投入口とその改札側の取出口との間
に設けられた乗車券類を搬送する主搬送路の上流側に読
取ヘッドをそれぞれ設けるとともに、その主搬送路の下
流側に書込ヘッドを設け、かつ、その集札口側の読取ヘ
ッドとその書込ヘッドとの間の主搬送路に迂回路を設
け、その迂回路にパンチ印字部を設けたことを特徴とし
ている。また、前記集札口側の取出口近くの主搬送路に
パンチ印字部を設けたことを特徴としている。

【００１０】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図１は、一実施の形態に係る双方
向型自動改札機を改札口に設置したときの平面図であ
る。

【００１１】双方向型自動改札機の本体（以下、「本
体」という。）Ｇは、改札口側及び集札口側を連絡する
改札通路を２分するように、その本体Ｇの長手方向が改
札通路の中央線に沿うように設置されている。そして、
その２分された改札通路の左側が改札通路Ｐ1 に形成さ
れ、また、その右側が集札通路Ｐ2 に形成されている。

【００１２】本体Ｇの改札通路Ｐ1 の入口側及び集札通
路Ｐ2 の入口側には、図示しない乗車券類を投入するた
めの投入口１ａ，１ｂがそれぞれ設けられているととも
に、これら投入口１ａ，１ｂの近傍で、かつ、改札通路
Ｐ1 （集札通路Ｐ2 ）の中央側寄りには、本体Ｇに投入
された乗車券類を利用者へ返却するための取出口２ａ，
２ｂがそれぞれ設けられている。

【００１３】図２及び図３には、本体Ｇの内部構造の概
略構成が示されている。この本体Ｇの内部構造につい
て、図２（ａ）を用いて説明すると、改札口側の投入口
１ａと集札口側の取出口２ａ間、及び集札口側の投入口
１ｂと改札口側の取出口２ｂ間には、図示しないモータ
で駆動される主搬送路Ｌ0 が設けられている。そして、
改札口側の投入口１ａと集札口側の取出口２ａ、及び集
札口側の投入口１ｂと改札口側の取出口２ｂの主搬送路
Ｌ0 の上流側には、読取ヘッドＨ1 ，Ｈ1 ′がそれぞれ
設けられているとともに、されら読取ヘッドＨ1 ，Ｈ1
′間には、書込ヘッドＨ2 が設けられている。また、
集札口側の読取ヘッドＨ1 ′と書込ヘッドＨ2 との間の
主搬送路Ｌ0 には、その主搬送路Ｌ0 を迂回する迂回路
Ｌ1 が設けられている。

【００１４】集札口側の取出口２ａ近くの主搬送路Ｌ0
には、乗車券類がエドモンソン券のときに、そのエドモ
ンソン券に対して入場駅や入場時刻等の所定の印字を行
い、また、パンチ孔をあけるパンチ印字部Ｐ1 が設けら
れている。

【００１５】迂回路Ｌ1 には、乗車券類がＳＦカードの
ときに残額を印字し、必要に応じてパンチ孔をあけるパ
ンチ印字部Ｐが設けられている。なお、図２（ａ）中、
各ヘッドＨ1 ，Ｈ1 ′，Ｈ2 部分の丸印（○印）を除く
丸印は、ウイングを表していて、図示しないソレノイド
で駆動され、乗車券類の搬送方向を必要に応じて変向で
きるように構成されている。

【００１６】図２（ａ）中、Ｂは、集札箱であって、利
用者に返却の必要のない乗車券類（エドモンソン券）を
集札できるように構成されている。なお、図２（ａ）中
では省略されているが、本体Ｇには、マイクロコンピュ
ータを中心に構成された制御器が設けられていて、モー
タやウイング（ソレノイド）を駆動制御できるように構
成されているとともに、読取ヘッドＨ1 （又はＨ1 ′）
で読取られたデータを基に、所定の入出場処理の演算処
理を行い、その演算処理により新たな入出場データや新
たな残額データを書込ヘッドＨ2 を介して乗車券類に書
込み、さらに、必要に応じてパンチ印字部Ｐ1 （又はＰ
2 ）を駆動制御できるように構成されている。

【００１７】次に、図２（ａ）〜図３（ｃ）を用いて乗
車券類の移動（搬送）制御動作について乗車券類別に説
明する。

【００１８】（１）エドモンソン券又は定期券を用いた
改札処理（図２（ａ）の鎖線参照） 投入口１ａからエドモンソン券又は定期券が投入される
と、読取ヘッドＨ1 で読取処理後、書込ヘッドＨ2 で書
込処理されて取出口２ａに排出される。乗車券類がエド
モンソン券のときは、パンチ印字部Ｐ1 により入場駅、
入場時刻等の所定の印字が行われるとともに、パンチ孔
があけられる。

【００１９】（２）ＳＦカードを用いた改札処理（図２
（ｂ）の鎖線参照） 投入口１ａからＳＦカードが投入されると、読取ヘッド
Ｈ1 で読取処理後、書込ヘッドＨ2 で入場データが書込
まれ、次いで、迂回路Ｌ1 に導入される。そして、ここ
でパンチ印字部Ｐ2 で印字され、また、必要に応じてパ
ンチ孔があけられ、その後、主搬送路Ｌ0 を介して取出
口２ａに排出される。

【００２０】（３）エドモンソン券の集札処理（図３
（ａ）の鎖線参照） 投入口１ｂに投入されたエドモンソン券は、主搬送路Ｌ
0 を介して集札箱Ｂに搬送される途中、その主搬送路Ｌ
0 に設けられている読取ヘッドＨ1 ′により読取られ
る。なお、投入されたエドモンソン券が無効券のとき
は、取出口２ｂに排出される。

【００２１】（４）定期券の集札処理（図３（ｂ）の鎖
線参照） 投入口１ｂに投入された定期券は、主搬送路Ｌ0 を搬送
する間、読取ヘッドＨ1 ′により読取処理された後、書
込ヘッドＨ2 により書込処理されて取出口２ｂに排出さ
れる。

【００２２】（５）ＳＦカードの集札処理裡（図３
（ｃ）の鎖線参照） 投入口１ｂに投入されたＳＦカードは、主搬送路Ｌ0 を
搬送する間、読取ヘッドＨ1 により読取処理された後、
書込ヘッドＨ2 により書込処理される。そして、主搬送
路Ｌ0 を逆に移動して迂回路Ｌ1 に導かれ、その迂回路
Ｌ1 に設けられているパンチ印字部Ｐ1 により印字さ
れ、さらに、必要に応じてパンチ孔があけられる。この
パンチ印字処理されたＳＦカードは、主搬送路Ｌ0 の投
入口１ｂ側に導かれた後、その主搬送路Ｌ0 が逆転され
て取出口２ｂに排出される。

【００２３】上記構成の双方向型自動改札機は、投入口
１ａ，１ｂに乗車券類が表面（印字されている面）を上
にして投入されたときの専用機であるが、裏面投入にも
対処しようとするときは、読取ヘッドＨ1 ，Ｈ1 ′及び
書込ヘッドＨ2 の隣りに裏面投入用の各ヘッドをそれぞ
れ設けるとともに、パンチ印字部Ｐ1 ，Ｐ2 の入口側の
搬送路に反転路をそれぞれ設けることにより実現するこ
とができる。

【００２４】

【発明の効果】本発明に係る双方向型自動改札機は、改
札口側の投入口と集札口側の取出口、及びその集札口側
の投入口とその改札側の取出口との間に設けられた乗車
券類を搬送する主搬送路の上流側に読取ヘッドをそれぞ
れ設けるとともに、その主搬送路の下流側に書込ヘッド
を設け、かつ、その集札口側の読取ヘッドとその書込ヘ
ッドとの間の主搬送路に迂回路を設け、その迂回路にパ
ンチ印字部を設けたので、簡単な構成により、低コスト
に双方向型自動改札機を実現することができる。また、
集札口側の取出口近くの主搬送路にパンチ印字部を設け
たときは、エドモンソン券に対して印字及びパンチ処理
を行うことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施の形態に係る双方向型自動改札
機の平面図である。

【図２】乗車券類の搬送状態を示す説明図である。

【図３】乗車券類の搬送状態を示す説明図である。

【符号の説明】

Ｇ 双方向型自動改札機の本体（本体） １ａ，１ｂ 投入口 ２ａ，２ｂ 取出口 Ｌ0 主搬送路 Ｌ1 迂回路 Ｈ1 ，Ｈ1 ′ 読取ヘッド Ｈ2 書込ヘッド Ｐ1 ，Ｐ2 パンチ印字部 Ｂ 集札箱

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 双方向型自動改札機の本体の改札口側及
   び集札口側に乗車券類の投入口及び取出口をそれぞれ有
   する双方向型自動改札機において、 前記改札口側の投入口と前記集札口側の取出口、及びそ
   の集札口側の投入口とその改札側の取出口との間に設け
   られた乗車券類を搬送する主搬送路の上流側に読取ヘッ
   ドをそれぞれ設けるとともに、その主搬送路の下流側に
   書込ヘッドを設け、かつ、その集札口側の読取ヘッドと
   その書込ヘッドとの間の主搬送路に迂回路を設け、その
   迂回路にパンチ印字部を設けたことを特徴とする双方向
   型自動改札機。
2. 【請求項２】 前記集札口側の取出口近くの主搬送路に
   パンチ印字部を設けたことを特徴とする請求項１記載の
   双方向型自動改札機。