JP2000305644A - 電流発生装置 - Google Patents

電流発生装置

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JP2000305644A
JP2000305644A JP2000101642A JP2000101642A JP2000305644A JP 2000305644 A JP2000305644 A JP 2000305644A JP 2000101642 A JP2000101642 A JP 2000101642A JP 2000101642 A JP2000101642 A JP 2000101642A JP 2000305644 A JP2000305644 A JP 2000305644A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電源電圧の変動などの影響を受けにくく、電
源電流の消費の少ない電流発生装置を提供すること。 【解決手段】 電流発生装置を、ベースが共に接続され
た第1トランジスタ1および第2トランジスタ2と、前
記第1トランジスタのエミッタに接続された抵抗4と、
前記第1トランジスタおよび前記第2トランジスタのい
ずれか一方のコレクタにベースが接続された第3トラン
ジスタ3と、前記第3トランジスタのコレクタにエミッ
タが接続された第4トランジスタ321と、前記第4ト
ランジスタのコレクタにその入力端が接続された複数の
出力を持つカレントミラー530と、前記第3トランジ
スタおよび前記第4トランジスタのベース電流を設定す
るベース電流設定手段とで構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばバイポーラ
半導体集積回路などに利用する電流発生装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】(技術の背景)近年、半導体集積回路
は、多くの携帯電子機器に用いられるようになった。ほ
とんどの携帯電子機器は、電池を電源にしており、その
端子電圧は、使用とともに低下していく。このような変
動する電源であっても、設定電流が変動しない電流発生
装置を利用することにより、多くの携帯電子機器の性能
が確保されてきた。
【0003】(従来の技術)従来、この種の電流発生装
置は、特開昭60ー191508号公報に示されるよう
に、第1から第3の同一極性のトランジスタと、これと
逆極性のトランジスタから成るカレントミラーと、抵抗
とを備え、電流設定の基準になる第1、2トランジスタ
のVceが等しく、かつ、これらのコレクタ電流が等し
くなるように第3トランジスタのベース電流を設定する
ことにより、電源電圧の変動や、トランジスタの電流増
幅率hfeの温度依存やロット間のバラつきがあって
も、電流値が影響されない電流発生装置を構成してい
た。
【0004】以下、その構成について図3を参照しなが
ら説明する。図3において、1、2、3、8はNPNト
ランジスタで、第1トランジスタ1は等価的に第2トラ
ンジスタ2の大きさのトランジスタをN個並列にしたエ
ミッタ面積を持っている。4および332は抵抗で、そ
れぞれ第1、第3トランジスタ1、3のエミッタに接続
されている。第3トランジスタ3のコレクタ電流は、P
NPトランジスタ531〜535で構成されるカレント
ミラー530の入力端に流れ、向きが変えられた第1の
出力であるトランジスタ531のコレクタ電流Ic531
は、ダイオード接続された第1トランジスタ1のコレク
タに、第2の出力であるトランジスタ532のコレクタ
電流Ic532 は、第2トランジスタ2のコレクタに、そ
して第3の出力であるトランジスタ535のコレクタ電
流Ic535 は、負荷となるダイオード接続されたトラン
ジスタ8のコレクタに流れ込む。7は負帰還安定用の位
相補償コンデンサで、333は起動に必要な電流を流す
抵抗である。9は電源である。
【0005】次に、上記従来例の動作について、図4と
ともに説明する。図3において、第2トランジスタ2の
ベース〜エミッタ間電圧V1 を、第1トランジスタ1の
コレクタ電流Ic1 、第2トランジスタ2のコレクタ電
流Ic2 で表わすと、式(1)、式(2)のようにな
る。 V1 =Vt*ln(Ic1 /(Is*N))+R4 *Ic1 ..........(1) V1 =Vt*ln(Ic2 /Is)................................(2) ただし、Vt=kT/q k:ボルツマン定数 q:電子の電荷 T:絶対温度 Is:NPNトランジスタの逆方向飽和電流 R4 :抵抗4の抵抗値
【0006】図4は、それぞれのコレクタ電流Ic1
Ic2 を横軸にして変化させたときの、上記の式
(1)、式(2)の各項とそれぞれのV1 をプロットし
たものである。図4の点P、点Qは、式(1)、式
(2)の交点で、Ic1 =Ic2 かつ、共通のV1 を持
つ点であり、式(1)、式(2)を連立方程式として解
くと、この座標(コレクタ電流、ベース電位V1 )は、
以下のようになる。点Pの座標は、(0、0)。点Qの
座標は、(Vt*ln(N)/R4 、Vt*ln((V
t*ln(N)/R4 )/Is))。
【0007】従って,図4からV1 の大きさが点P〜点
Qの範囲内ではIc1 >Ic2 であり、点Qより大きい
領域では、Ic1 <Ic2 となることが分かる。
【0008】いま、トランジスタ1、2のベース電流を
無視して考えると、図3の回路構成から、カレントミラ
ー530の出力であるトランジスタ531のコレクタ電
流Ic531 は、ダイオード接続されたトランジスタ1の
コレクタ電流Ic1 となり、カレントミラー530の出
力であるトランジスタ532のコレクタ電流Ic
532は、点Aのノードに流入する。さらに点Aのノード
には、向きが反対のトランジスタ2のコレクタ電流Ic
2 が流れ込むので、点Aに流入する電流の大きさは、
(Ic1 −Ic2 )となる。
【0009】また、V1 の大きさが点P〜点Qの範囲で
は、トランジスタ1、2のコレクタ電流の関係がIc1
>Ic2 であり、点Aに流入する電流は正の値で、点A
に接続されたトランジスタ3のベース電流を増加させ、
カレントミラー530の入力電流であるコレクタ電流I
3 を増加させる。すると、カレントミラー530の出
力であるトランジスタ531のコレクタ電流Ic531
増加するので、トランジスタ1のコレクタ電流Ic1
増加し、図4から、Ic1 とIc2 の差が小さくなり、
点Aに流入する電流が小さくなる。
【0010】一方、V1 の大きさが点Qより大きい領域
では、トランジスタ1、2のコレクタ電流の関係がIc
1 <Ic2 であり、点Aに流入する電流は負の値で、点
Aに接続されたトランジスタ3のベース電流を減少さ
せ、カレントミラー530の入力電流であるコレクタ電
流Ic3 を減少させる。すると、カレントミラー530
の出力であるトランジスタ531のコレクタ電流Ic
531 が減少するので、トランジスタ1のコレクタ電流I
1 も減少し、図4からIc1 とIc2 の差が小さくな
り、点Aに流入する電流が小さくなる。
【0011】これらの動作の結果、図3の回路は点Qで
安定する。この動作点における出力電流、例えばカレン
トミラー530の一つの出力であるトランジスタ535
のコレクタ電流Ic535 は、式(3)で表わされる。 Ic535 =Vt*ln(N)/R4 ............... (3) ところが、図4からもう一つの安定点である点Pがある
ことが分かる。抵抗333は、トランジスタ3のコレク
タ電流が0であっても、トランジスタ1、2のコレクタ
電流Ic1 、Ic2 が0にならないように設けてあり、
点Pで動作が安定しないようにしている。
【0012】以上は、各トランジスタのhfeが大き
く、それぞれのベース電流が無視できるものとして説明
してきた。しかし、ベース電流は、温度依存性やロット
間のバラつきが大きく、装置出力の精度を大きく悪化さ
せるため、トランジスタ3のコレクタ電流Ic3 を、ト
ランジスタ1、2のコレクタ電流の和の大きさになるよ
うに設定している。すなわち、カレントミラー530の
トランジスタ531のコレクタ電流Ic531 から除かれ
るトランジスタ1とトランジスタ2のベース電流と同じ
大きさの電流を、カレントミラー530のもう一方のト
ランジスタ532のコレクタ電流Ic532 からも除くよ
うにする。これはカレントミラー530の入力電流を出
力電流の2倍に設定することにより、トランジスタ3の
ベース電流をトランジスタ1または2のベース電流の2
倍にできる。結果として、トランジスタ1、2のコレク
タ電流Ic1 、Ic2 は、同じ大きさになる。
【0013】また回路構成上、トランジスタ1、2のコ
レクタ〜エミッタ間電圧は、電源電圧に関係なく同じ大
きさになるので、電源電圧が変化した際のアーリー効果
(hfeがVce電圧に依存する)を相殺することがで
き、出力電流は電源電圧変動に影響を受けにくくなる。
【0014】このように、上記従来の電流発生装置で
も、電源電圧の変動や、トランジスタのhfeの温度依
存やロット間のバラつきなどの影響を受けにくくするこ
とができる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】(従来例の問題点)し
かしながら、上記従来の電流発生装置では、この装置に
用いられている第3のトランジスタには、ベースを電流
補償するのため、2倍のコレクタ電流が必要であり、設
定電流が大きくなると、消費電流が増加し、携帯電子機
器に利用した場合、電池などの寿命を短くしてしまうと
いう問題点があった。
【0016】(発明の目的)本発明の目的は、上記問題
点を解決するもので、電源電圧の変動や、トランジスタ
のhfeの温度依存やロット間のバラつきなどの影響を
受けにくく、しかも電源電流の消費の少ない電流発生装
置を提供することである。
【0017】
【課題を解決するための手段】(発明の構成)本発明の
構成は、上記目的を達成するために、ベースが共に接続
された第1トランジスタおよび第2トランジスタと、前
記第1トランジスタのエミッタに接続された抵抗と、前
記第1トランジスタおよび前記第2トランジスタのいず
れか一方のコレクタにベースが接続された第3トランジ
スタと、前記第3トランジスタのコレクタにエミッタが
接続された第4トランジスタと、前記第4トランジスタ
のコレクタにその入力端が接続された複数の出力を持つ
カレントミラーと、前記第3トランジスタおよび前記第
4トランジスタのベース電流を設定するベース電流設定
手段とを備えたものである。
【0018】
【作用】従って、本発明の構成によれば、第1トランジ
スタのコレクタ電流と第2トランジスタのコレクタ電流
を同一にするように第3トランジスタのベース電流およ
び第4トランジスタのベース電流を設定することができ
るため、電源電圧の変動や、トランジスタのhfeの温
度依存やロット間のバラつきなどの影響を受けにくい特
性を、より少ない電流で駆動できる効果を有する。
【0019】
【実施例】以下、図面を参照しながら本発明の実施例に
ついて詳細に説明する。なお、説明の使宣上、従来例の
説明に用いた符号を同様な要素に対して用いてある。
【0020】(本発明の実施例の構成)図1は本発明に
おける実施例の構成を示すものであり、特に従来例のP
NPトランジスタ、NPNトランジスタの両方を使用す
る構成で、かつ駆動用の第3トランジスタの電流を1/
2にした例である。図1において、1、2、3、12
1、221、321、8、821はNPNトランジスタ
で、第1トランジスタ1は等価的に第2トランジスタ2
の大きさのトランジスタをN個並列にしたエミッタ面積
(図1ではN=2)を持ち、トランジスタ121、22
1はレベルシフト用でダイオード接続されており、第4
トランジスタ321は第3トランジスタ3のコレクタ電
流をエミッタで受け取るカスケード接続されている。4
は抵抗で、第1トランジスタ1のエミッタに接続されて
いる。第4トランジスタ321のコレクタ電流は、PN
Pトランジスタ531、532、534、535で構成
されるカレントミラー530の入力端に流れ、向きが変
えられた第1の出力であるトランジスタ531のコレク
タ電流Ic531 は、ダイオード接続された第1トランジ
スタ1のコレクタに、第2の出力であるトランジスタ5
32のコレクタ電流Ic 532 は、トランジスタ2のコレ
クタに、そして第3の出力であるトランジスタ535の
コレクタ電流Ic535 は、負荷となるダイオード接続さ
れたトランジスタ821のコレクタに流れ込む。7は負
帰還安定用の位相補償コンデンサで、333は起動に必
要な電流を流す抵抗である。9は電源である。
【0021】さて、本実施例の図1を従来例の図3比べ
ると、カレントミラー530の2個並列のトランジスタ
533、534が1個のトランジスタ534になり、ま
た第1、第2トランジスタ1、2のコレクタにVbeレ
ベルシフトトランジスタ121、221および第3トラ
ンジスタ3のコレクタにカスケードトランジスタ321
が追加になり、起動用の抵抗の接続が、トランジスタ3
のコレクタからトランジスタ321のコレクタに変わっ
ている。
【0022】(本発明の実施例の動作)次に、本実施例
の動作について説明する。図1において、第3トランジ
スタ3のコレクタ電流は、そのままカスケード接続の第
4トランジスタ321のエミッタ電流になる。一般に利
用できるトランジスタのhfeは通常100付近の値で
あり、トランジスタ321のコレクタ電流は、エミッタ
電流とほぼ同じ大きさである。そのため、トランジスタ
3のコレクタ電流とトランジスタ321のコレクタ電流
は、ほぼ同じ大きさになり、それぞれのベース電流も同
じ大きさになる。
【0023】回路構成上、このトランジスタ3、321
のベース電流は、カレントミラー530のトランジスタ
532のコレクタ電流Ic532 から除かれるようになっ
ている。すなわち、カレントミラー530のトランジス
タ531のコレクタ電流Ic 531 から除かれるトランジ
スタ1とトランジスタ2のベース電流と同じ大きさの電
流を、カレントミラー530のもう一方のトランジスタ
532のコレクタ電流Ic532 からも除くようにするた
め、カレントミラーの入力電流を出力電流と同じ大きさ
に設定し、トランジスタ321のベース電流とトランジ
スタ3のベース電流の和が、トランジスタ1のベース電
流とトランジスタ2のベース電流の和になるようにして
いる。結果として、トランジスタ1、2のコレクタ電流
Ic1 、Ic2 は、同じ大きさになる。
【0024】また回路構成上、トランジスタ121のコ
レクタ電位はトランジスタ2がエミッタ抵抗なく接地さ
れているため、Vbe*2の大きさであり、トランジス
タ221のコレクタ電位はトランジスタ3がエミッタ抵
抗なく接地されているため、Vbe*2の大きさであ
る。さらに、負荷となっているトランジスタ821のコ
レクタの電位も、トランジスタ8とともにダイオード接
続が2直列のため、Vbe*2の大きさである。従っ
て、トランジスタ531、532、535のVceは皆
同じ大きさであり、それぞれのコレクタ電流は、アーリ
ー効果があっても、同一の大きさになる。
【0025】また回路構成上、同一性が要求されるトラ
ンジスタ1、2の群と、トランジスタ531、532、
535の群のコレクタ〜エミッタ間電圧は、電源電圧に
関係なく同じ大きさになるので、電源電圧が変化した際
のアーリー効果を相殺することができ、出力電流は電源
電圧変動に影響を受けにくくなる。
【0026】(本発明の実施例の効果)以上のように、
本発明の実施例によれば、以下のような効果を有する。 (1)トランジスタ1のコレクタ電流とトランジスタ2
のコレクタ電流を同一にするようにトランジスタ3のベ
ース電流を設定することができ、トランジスタの電流増
幅率hfeの温度依存とロット間のバラつきの影響を受
けにくい。 (2)トランジスタ1、2のコレクタ〜エミッタ電圧を
同一にできるため、アーリー効果の影響が表われず、電
源電圧の変動の影響を受けにくい。 (3)カレントミラー530を構成するトランジスタ5
31、532、535のコレクタ〜エミッタ電圧を同一
にできるため、アーリー効果の影響が表われず、電源電
圧の変動の影響を受けにくい。 (4)トランジスタ1のコレクタ電流とトランジスタ2
のコレクタ電流を同一にするための回路の消費する電流
が、従来例の1/2にできる。
【0027】図2は上記本発明の実施例における第1ト
ランジスタ1と抵抗4との接続を、電流設定機能は変え
ずに、もう一つの実現方法で表わしたものである。これ
ら上記実施例で述べたトランジスタ1は、等価的にトラ
ンジスタ2の大きさのトランジスタをN個並列にしたエ
ミッタ面積(図1ではN=2)を持っているが、これを
実現するには複数個のトランジスタを並列に接続する方
法と、あらかじめ大きなエミッタ面積のトランジスタを
用いる方法がある。前者の構成はさらに、上記実施例の
図1〜5ように、単に複数個のトランジスタのすべての
電極が並列接続されてそのエミッタに抵抗4が接続され
るものと、図2に示すような、ベース、コレクタだけが
共通で、個々のエミッタにそれぞれに抵抗4と同じ機能
の抵抗が接続されるものがある。
【0028】図2において、トランジスタ1のコレクタ
電流は、構成するトランジスタのそれぞれのコレクタ電
流に分割される。すなわち、1/Nに分割される。トラ
ンジスタ1を構成するトランジスタのhfeがとても大
きいとして、コレクタ電流とエミッタ電流は等しいと考
え、1/Nに分割された電流は、それぞれ抵抗441、
442に流れる。いま、抵抗441、442の抵抗値
を、本発明の実施例における抵抗4のN倍の大きさに設
定すると、それぞれの抵抗441、442の電圧降下
は、抵抗4のそれと同じ値になる。この部分の回路方程
式を求めると、式(5)のようになる。 V1 =Vt*ln((Ic1 /N)/Is)+(R4 *N)*(Ic1 / N)........... (5) この式は、変形すると式(1)になる。
【0029】図2の抵抗441、442の合計の大きさ
は、本発明の実施例における抵抗4と比べると、Nの2
乗倍も大きくなり、集積回路で実現した場合、チップ面
積を大きくする要因になる。しかし、この構成は、トラ
ンジスタ1を構成する並列接続のトランジスタの逆方向
飽和電流Isがバラついた際に、それぞれの抵抗44
1、442が、その端子電圧を加減するため、設定電流
値にはあまり影響を与えないと言った効果がある。
【0030】また、本発明の実施例において、起動用抵
抗333がトランジスタ321のコレクタに接続されて
いるが、これはトランジスタ321のエミッタに接続し
ても良い。この場合、抵抗333の電流がトランジスタ
321のコレクタ電流に加わるため、本来、補償すべき
トランジスタ1、2のベース電流より多いベース電流が
トランジスタ321のベースに流れることになる。しか
し一方で、電源9の電圧が大きく変動するようなとき、
抵抗の端子電圧がトランジスタ321のエミッタ電位で
抑えられるため、設定電流が大きく変動することを防止
することができる。従って抵抗値は、ベース電流の補償
値がずれる被害と、電源電圧の変動に強いと言う効果の
トレードオフで選定することになる。
【0031】また、本発明の実施例において、装置出力
をトランジスタ8、821などとして説明しているが、
これはトランジスタ1、2のコレクタ電流の和の電流が
流れる、抵抗4とトランジスタ2のエミッタの接続点
が、電源9に接地されるところであったり、これにトラ
ンジスタ3のエミッタ電流が加わったところの電流であ
ったりしても良い。本発明の実施例の電流発生装置で
は、カレントミラーの駆動電流を除く、電源から接地に
流れる電流は、電源電圧変動やトランジスタのhfeの
変動に鈍感な本発明の目的の効果を備えた電流であり、
出力する電流はこれらのどれであっても良い。
【0032】
【発明の効果】本発明の構成は、上記実施例より明らか
なように、以下に示す効果を有するものである。 (1)第1トランジスタのコレクタ電流と第2トランジ
スタのコレクタ電流を同一にするように第3トランジス
タおよび第4トランジスタのベース電流を設定すること
ができ、トランジスタの電流増幅率hfeの温度依存と
ロット間のバラつきの影響を受けにくい。 (2)第1、2トランジスタのコレクタ〜エミッタ電圧
を同一にできるため、アーリー効果の影響が表れず、電
源電圧の変動の影響を受けにくい。 (3)カレントミラーを構成するトランジスタのコレク
タ〜エミッタ電圧を同一にできるため、アーリー効果の
影響が表われず、電源電圧の変動の影響を受けにくい。 (4)第1トランジスタのコレクタ電流と第2トランジ
スタのコレクタ電流を同一にするための回路の消費する
電流が、従来例の1/2にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例における電流発生装置の構成を
示す回路図
【図2】本発明における第1トランジスタを個別エミッ
タごとに分けて、抵抗を接続するようにした部分回路図
【図3】従来の電流発生装置の構成を示す回路図
【図4】従来例における第1、2トランジスタのコレク
タ電流とV1 の関係式のプロット図
【符号の説明】
1 第1トランジスタ 2 第2トランジスタ 3 第3トランジスタ 4 抵抗 7 コンデンサ 8 負荷トランジスタ 9 電源 121、221 トランジスタ 321 第4トランジスタ 332 抵抗 333 抵抗 441、442 抵抗 530 カレントミラー 531、532、533、534、535 トランジス
タ 821 負荷

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベースが共に接続された第1トランジス
    タおよび第2トランジスタと、前記第1トランジスタの
    エミッタに接続された抵抗と、前記第1トランジスタお
    よび前記第2トランジスタのいずれか一方のコレクタに
    ベースが接続された第3トランジスタと、前記第3トラ
    ンジスタのコレクタにエミッタが接続された第4トラン
    ジスタと、前記第4トランジスタのコレクタにその入力
    端が接続された複数の出力を持つカレントミラーと、前
    記第3トランジスタおよび前記第4トランジスタのベー
    ス電流を設定するベース電流設定手段とを備え、 前記カレントミラーの出力を装置出力とし、 前記カレ
    ントミラーの各出力がそれぞれ前記第1トランジスタお
    よび前記第2トランジスタのコレクタに電流を供給し、
    前記ベース電流設定手段は、前記第1トランジスタのコ
    レクタ電流と前記第2トランジスタのコレクタ電流を同
    一にするように前記第3トランジスタおよび前記第4ト
    ランジスタのベース電流を設定することを特徴とする電
    流発生装置。
  2. 【請求項2】 前記第1トランジスタと、前記第1トラ
    ンジスタのエミッタに接続された抵抗の構成を、複数の
    トランジスタと、前記複数のトランジスタの各エミッタ
    に抵抗を接続した単位を、それぞれ並列接続したもので
    置き換えたことを特徴とする請求項1記載の電流発生装
    置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2009153892A1 (ja) * 2008-06-17 2009-12-23 住友電気工業株式会社 ゲイン制御を行なう増幅器および光モジュール
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