JP2000305573A - 圧電音響部品 - Google Patents
圧電音響部品Info
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Abstract
の圧電音響部品を得ること。 【解決手段】矩形の圧電板2の裏面に矩形の金属板3を
貼り付けてユニモルフ型振動板1を構成し、この振動板
1の長さ方向両端部をキャップ4の対向する2つの側壁
部4bの内側に形成された支持部4cに接着剤5または
弾性封止材6で固定する。振動板1の残りの2辺とキャ
ップ4との隙間を弾性封止材6で封止して、振動板1と
キャップ4の上壁部4aとの間に音響空間7を形成す
る。第1と第2の電極部13,14を有する基板10上
にキャップ4を接着し、金属板3を第1の電極部13に
対して導電ペースト15で接続し、圧電板2の他面電極
2aを第2の電極部14に対して導電ペースト16で接
続する。
Description
話器などの圧電音響部品に関するものである。
などにおいて、警報音や動作音を発生する圧電ブザーあ
るいは圧電受話器として圧電音響部品が広く用いられて
いる。この種の圧電音響部品は、例えば特開平7−10
7593号公報,特開平7−203590号公報に記載
のように、円形の圧電板の片面電極に円形の金属板を貼
り付けてユニモルフ型振動板を構成し、この振動板の金
属板の周縁部を円形のケースの中に支持し、ケースの開
口部をカバーで閉鎖した構造のものが一般的である。
うな円形の振動板を用いると、生産効率が悪く、音響変
換効率が低く、しかも小型に構成することが難しいとい
う問題点があった。まず生産効率について説明する。従
来の圧電音響部品では、その製造にあたって、図1に記
載のように、グリーンシート40から打ち抜き金型41
によって円形の圧電板42を打ち抜き、この圧電板42
の片面電極に円形の金属板43を貼り付けた後、両面電
極間に高圧直流電界を印加,分極することで振動板44
を得る。この振動板44をケース45内に収納するとと
もに、圧電板42の他面電極と金属板43とにそれぞれ
接続されたリード線46,47をケース45外へ導出し
ている。
0から円板状に圧電板42を打ち抜くのは打ち抜きカス
が多くなり、材料の歩留りが悪い。また、打ち抜き後
に、電極形成、分極などの個別加工が始まるので、加工
効率が悪い。さらに、設計的に必要な寸法を個々の素子
寸法で決めるため、グリーンシートの打ち抜き金型41
を素子寸法に応じて作成しなければならない。そのた
め、全体として生産効率が悪いという欠点があった。
図2の(a)に示すように、円板状の振動板44は、そ
の周縁部がケース45で固定されるため、最大変位点P
が中心点だけになり、変位体積が小さく、音響変換効率
が低い。そのため、入力エネルギーの割りに音圧が低い
という欠点があった。さらに、振動板の周囲が拘束され
ているので、周波数が高くなり、低い周波数の圧電振動
板を得ようとすれば、半径寸法が大きくなるという欠点
もあった。
く、音響変換効率が良好で、小型の圧電音響部品を得る
ことにある。
め、請求項1に記載の発明は、矩形の金属板の少なくと
も片面に、表裏面に電極を有する矩形の圧電板の片面電
極を接着して構成された振動板と、上壁部と4つの側壁
部とを有し、対向する2つの側壁部の内側に上記振動板
を支持する支持部を持つ絶縁性キャップと、第1と第2
の電極部が形成された平板状の基板とを備え、上記キャ
ップ内に上記振動板が収納され、振動板の対向する2辺
と上記支持部とが接着剤または弾性封止材で固定され、
振動板の残りの2辺とキャップとの隙間が弾性封止材で
封止されて、振動板とキャップの上壁部との間に音響空
間が形成され、上記基板上に上記キャップの側壁部開口
端が接着されるとともに、上記金属板は第1の電極部に
対して電気的に接続され、かつ上記圧電板の他面電極は
第2の電極部に対して電気的に接続されていることを特
徴とする圧電音響部品を提供する。
から圧電板を打ち抜くにしても、抜きカスを少なくで
き、材料効率が良い。また、親基板状態で電極形成,分
極などの作業ができるので、生産効率がよい。さらに、
設計的に必要な寸法は親基板カット寸法で決めるため、
従来のようにグリーンシートの打ち抜き金型をその都度
作成しなくてもよい。つまり、従来に比べてグリーンシ
ートの打ち抜き〜親基板カット工程における金型、治
具、圧電体品種などを少なくできるので、投資金額、生
産効率の面で有利である。
をキャップの支持部に固定し、残りの2辺とキャップと
の隙間を弾性封止材で封止している。金属板と圧電板の
他面電極との間に所定の周波数信号を入力すると、圧電
板が所定方向に伸縮し、これに応じて振動板は長さベン
ディングモードで屈曲変形する。このとき、振動板はキ
ャップに固定された両端部を節として上下に振動し、図
2の(b)に示すように、最大変位点Pが振動板の長さ
方向の中心線に沿って存在する。つまり、変位体積が従
来の円板状の振動板に比べて大きくなる。この変位体積
は、空気を動かすエネルギーとなるので、音響変換効率
を高めることができる。なお、振動板の幅方向両端部と
キャップとの隙間を封止材で封止しているが、封止材は
弾性を持つので、振動板の変位を妨げず、音圧が低下す
ることがない。さらに、振動板はその長さ方向両端部が
固定されるが、その間の部分は自由に変位できるので、
従来の円板状の振動板に比べて低い周波数を得ることが
できる。逆に、同じ周波数を得るのであれば、寸法を小
型化できる。
けるヤング率が高く、振動板の端部を強く拘束するもの
をいう。また、弾性封止材とは硬化状態におけるヤング
率が低く、振動板の拘束力が弱く、振動板の変位を許容
するものをいう。弾性封止材には振動板およびキャップ
に対して接着力を有するものがあるので、接着剤に代え
て使用することが可能である。
法と共振周波数との関係を示す比較図である。図から明
らかなように、同一周波数であれば、矩形振動板は円形
振動板に比べて寸法(長さ,直径)を小さくできる。逆
に、寸法が同一であれば、低い周波数を得ることができ
る。なお、比較に当たっては、圧電板として厚みが50
μmのPZTを用い、金属板として厚みが50μmの4
2Niを用いた。また、矩形振動板の長さLと幅Wの比
を1.67とした。
平板状の基板上に接着固定される。そして、金属板を基
板の第1の電極部に対して電気的に接続し、圧電板の他
面電極を基板の第2の電極部に対して電気的に接続する
ことで、圧電音響部品を得ることができる。なお、基板
に設けた第1,第2の電極部を基板の裏面まで引き回す
ことにより、表面実装型に構成することもできる。
のみに、かつキャップの支持部に固定される2辺の一辺
側に偏った位置に接着し、振動板の圧電板が接着された
面の他辺側に金属板の露出部を設け、振動板をその金属
板がキャップの上壁部側に向くようにキャップの支持部
に固定するのが望ましい。振動板の圧電板をキャップの
上壁部側に向けて固定することもできるが、この場合に
は、圧電板の表面電極と基板とが対面しないので、圧電
板の表面電極を基板の第2電極部に接続するのが難しく
なる。これに対し、振動板の金属板をキャップの上壁部
側に向けて固定すれば、圧電板の表面電極と基板とが対
面するので、表面電極と第2の電極部との接続が容易と
なる。しかも、振動板の一辺側に金属板の露出部が露出
しているので、金属板と第1の電極部との接続も容易と
なる。
の電極部と導電性接着剤により接続し、圧電板の他面電
極を第2の電極部と導電性接着剤により接続するのが望
ましい。つまり、キャップを基板に接着固定する際に、
金属板と第1の電極部との接続、圧電板の他面電極と第
2の電極部との接続を同時に行なうことが可能であり、
接続作業が簡単になるからである。
料とし、この封止材を振動板の4辺全てに塗布するのが
望ましい。つまり、金属板と圧電板の他面電極とが近接
しているので、圧電板の他面電極と第2の電極部とを導
電性接着剤を用いて接続する際に、金属板と他面電極と
が短絡しやすい。そこで、予め封止材を金属板の周囲に
塗布しておけば、この短絡を防止できる。また、振動板
の4辺すべてを弾性封止材で封止することにより、空気
漏れがなくなり、音圧特性が向上する。なお、弾性封止
材を振動板の4辺すべてに塗布する場合としては、接着
剤を使用せずに弾性封止材のみで振動板をキャップに取
り付ける方法と、接着剤で固定された振動板の2辺に弾
性封止材を重ねて塗布する方法とがある。後者の方法
は、接着剤のみでは空気漏れを完全に防止しえない場合
に有効である。
音響部品の第1の実施形態である圧電ブザーを示す。こ
の圧電ブザーは、大略、ユニモルフ型の振動板1とキャ
ップ4と基板10とで構成されている。
薄膜または厚膜の電極2a,2bを有し、厚み方向に分
極処理された長方形の圧電板2と、圧電板2と幅寸法が
同一で長さ寸法がやや長い長方形に形成され、圧電板2
の裏面電極2bに導電性接着剤などを介して対面接着さ
れた金属板3とで構成されている。なお、裏面電極2b
を省略し、金属板3を圧電板2の裏面に導電性接着剤な
どを介して直接接合することで、裏面電極2bを省略し
てもよい。この実施形態では、圧電板2が金属板3に対
して長さ方向の一辺側へ偏った位置に接着されており、
金属板3の長さ方向の他辺側には金属板3が露出した露
出部3aを有する。
電セラミックスが用いられる。また、金属板3は良導電
性とバネ弾性とを兼ね備えた材料が望ましく、特にヤン
グ率が圧電板2と近い材料が望ましい。そのため、例え
ばリン青銅,42Niなどが用いられる。なお、金属板
3が42Niの場合には、セラミック(PZT等)と熱
膨張係数が近いので、より信頼性の高いものが得られ
る。
ことができる。まず、セラミックグリーンシートから打
ち抜き金型によって矩形状の親基板を打ち抜き、この親
基板に対して電極形成、分極などの作業を行なった後、
親基板を金属板の母板に導電性接着剤などで接着する。
そして、接着された親基板と母金属板とをダイサーなど
を用いて縦横のカットラインで矩形状にカットし、振動
板を得ることができる。このように、矩形状の金属板3
と矩形状の圧電板2とを用いることで、材料効率、生産
効率がよく、設備コストを削減できるという利点があ
る。
の内側に収納され、その長さ方向両端部が固定されてい
る。すなわち、キャップ4はセラミックスまたは樹脂な
どの絶縁性材料で上壁部4aと4つの側壁部4bとを持
つ箱型に形成され、対向する2つの側壁部4bの内側に
振動板1の両端部を支持する支持部4cが一体に形成さ
れている。なお、支持部4cはできるだけ小さい方が音
圧を向上させ、共振周波数を小さくできる。キャップ4
を樹脂で構成する場合には、LCP(液晶ポリマー),
SPS(シンジオタクチックポリスチレン),PPS
(ポリフェニレンサルファイド),エポキシなどの耐熱
樹脂が望ましい。上壁部4aの中央部には放音孔4dが
形成され、対向する2つの側壁部4bの開口縁部には切
欠部4eが形成され、残りの1つの側壁部4bの開口縁
部には制動孔4fが形成されている。
面するように、キャップ4の内部に収納され、振動板1
の短辺側の2辺が支持部4cに載せられ、接着剤5で固
定されている(図5参照)。この接着剤5にはエポキシ
系,ウレタン系,シリコーン系などの公知の絶縁性接着
剤を用いればよい。振動板1の短辺側の2辺をキャップ
4の支持部4cに固定した状態で、振動板1の長辺側の
2辺はキャップ4の内面との間に僅かな隙間が空いてお
り、この隙間はシリコーンゴムなどの弾性封止材6で封
止されている。これにより、振動板1とキャップ4の上
壁部4aとの間に音響空間7が形成される。
した後、キャップ4は基板10に接着される。基板10
はセラミックスまたは樹脂などの絶縁性材料で長方形平
板状に形成され、樹脂で形成する場合にはLCP,SP
S,PPS,エポキシ(ガラスエポキシを含む)などの
耐熱樹脂が用いられる。基板10の長手方向の両端部に
は、スルーホール溝11,12を介して表面から裏面へ
延びる外部接続用の電極部13,14が形成されてい
る。キャップ4の対向する2つの切欠部4e、つまり振
動板1の両端に位置する金属板3の露出部3aと圧電板
2の表面電極2aとの上に導電ペースト15,16を塗
布し、キャップ4の開口縁部または基板10のキャップ
接着部に絶縁性接着剤19(図6参照)を転写等により
塗布した状態で、キャップ4の開口縁部が基板10上に
接着される。このとき、導電ペースト15により金属板
3の露出部3aと基板10の電極部13とが接続され、
導電ペースト16により圧電板2の表面電極2aと基板
10の電極部14とが接続される。この状態で導電ペー
スト15,16および絶縁性接着剤19を加熱硬化また
は自然硬化させることで、表面実装型の圧電音響部品が
完成する。
4間に所定の周波数信号(交流信号または矩形波信号)
を印加すれば、振動板1の長さ方向両端部がキャップ4
の支持部4cに固定され、振動板1の幅方向両端部が弾
性封止材6で弾性変位自在に保持されているので、振動
板1は長さ方向両端部を支点として長さベンディングモ
ードで振動し、所定のブザー音を発生することができ
る。ブザー音はキャップ4の放音孔4dから外部へ放出
される。
キャップ4の上壁部4a側に向けて固定した。その理由
は、基板10に対して圧電板2の表面電極2aと金属板
3の露出部3aとが対面するので、表面電極2aと電極
部14との接続、露出部3aと電極部13との接続を導
電ペースト15,16を用いて簡単に行なうことができ
るからである。
側2辺を接着剤5で固定し、振動板1の長辺側2辺を弾
性封止材6で封止したが、弾性封止材6を接着剤5で固
定された振動板1の短辺側の2辺に重ねて塗布してもよ
い。その第1の理由は、後述するように圧電板2の表面
電極2aを基板10の電極部14に導電性接着剤16,
18で接続する際、この導電性接着剤16が金属板3に
も付着して短絡する恐れがあるため、弾性封止材6によ
って金属板3の周囲縁部に絶縁膜を形成しておき、短絡
を防止するためである。第2の理由は、振動板1の全周
を弾性封止材6で封止することにより、振動板1の表側
と裏側との間の空気漏れをより確実に防止するためであ
る。
示す。ここでは、キャップ4に振動板1を装填し、振動
板1の4辺を弾性封止材6で封止するとともに接着して
ある。この場合には、振動板1の長さ方向両端部が接着
剤5ではなく弾性封止材6で支持部4cに接着されるの
で、第1の実施形態に比べて振動板1の長さ方向両端部
の拘束力が低くなり、振動板1の変位量を大きくでき、
音圧を高めることができる。
両端部に導電ペースト15,16を塗布するとともに、
これと対向する基板10の電極部13,14の上にも同
様の導電ペースト17,18を塗布することで、キャッ
プ4を基板10に接着した際に、振動板1と基板10の
電極部13,14との電気的接続をより確実に行なえる
ようにしてある。また、導電ペースト15,16が硬化
する前にキャップ4を基板10に固定する必要はなく、
導電ペースト15,16を振動板1に塗布して硬化させ
た後、キャップ4を基板10に接着することが可能とな
る。
電音響部品をリード型に構成した例を示す。この実施形
態では、基板10を長手方向に延長し、この延長部10
aにキャップ接着部から外部へ露出する2個の電極部1
3,14を延設するとともに、これら電極部13,14
にそれぞれリード端子20,21を半田付けなどによっ
て接続したものである。この場合には、振動板1および
キャップ4は図4〜図10と全く同一のものを使用し、
基板10と電極部13,14の形状を変更するだけで、
容易にリード型の圧電音響部品を構成できる。また、リ
フロー半田付けによる実装を行なわないため、キャップ
4および基板10に耐熱性の低い材料を使用してもよ
い。
0上に1個の振動板1を固定したキャップ4を接着した
が、キャップ4に仕切壁などによって複数の空間を形成
し、これら空間に異なる振動数を持つ複数の振動板1を
それぞれ固定し、これを1枚の基板10に接着してもよ
い。この場合、各振動板1に対応して基板10に個別の
電極部を形成し、これら電極部と各振動板1とを個別に
接続すれば、各振動板1から異なる複数の音を発生させ
ることもできる。
ず、正方形であってもよい。また、上記実施形態では、
金属板の片面に圧電板を貼り付けたユニモルフ型振動板
について説明したが、金属板の両面にそれぞれ圧電板を
貼り付けたバイモルフ型振動板を用いてもよい。さら
に、金属板と第1の電極部との接続、および圧電板の他
面電極と第2の電極部との接続に導電性接着剤(導電ペ
ースト)を用いたが、他の手段(半田や導電ワイヤな
ど)を用いて接続することも可能である。本発明は圧電
ブザー以外に、圧電受話器、圧電スピーカ、圧電サウン
ダ、リンガーなどに適用可能である。
に記載の発明によれば、矩形状の振動板を用いたので、
グリーンシートの打ち抜きから親基板カットに至る工程
における金型、治具、圧電体品種を少なくでき、かつ材
料効率もよいので、生産効率が向上し、製造コストを低
減できる。また、矩形状の振動板の対向する2辺をキャ
ップの支持部に固定し、振動板の他の2辺とキャップと
の隙間を封止したので、最大変位点が振動板の長さ方向
の中心線に沿って存在し、変位体積を大きくできる。そ
のため、円板状の振動板に比べて音響変換効率を高める
ことができる。そして、矩形状の振動板はその2辺が固
定されるが、その間の部分は自由に変位できるので、従
来の円板状の振動板に比べて低い周波数を得ることがで
きる。逆に、同じ周波数を得るのであれば、寸法を小型
化できる。
金属板の片面のみに、かつキャップの支持部に固定され
る2辺の一辺側に偏った位置に接着し、振動板の圧電板
が接着された面の他辺側に金属板の露出部を設け、振動
板をその金属板がキャップの上壁部側に向くようにキャ
ップの支持部に固定したので、圧電板の表面電極と基板
とが対面し、表面電極と第2の電極部との接続が容易と
なる。しかも、振動板の一辺側に金属板の露出部が露出
しているので、金属板と第1の電極部との接続も容易と
なるという効果を有する。
である。
の関係を示す図である。
である圧電ブザーの斜視図である。
である圧電ブザーのキャップと振動板とを裏面側から見
た分解斜視図である。
側から見た組付状態の斜視図である。
斜視図である。
態成である圧電ブザーの斜視図である。
Claims (4)
- 【請求項1】矩形の金属板の少なくとも片面に、表裏面
に電極を有する矩形の圧電板の片面電極を接着して構成
された振動板と、上壁部と4つの側壁部とを有し、対向
する2つの側壁部の内側に上記振動板を支持する支持部
を持つ絶縁性キャップと、第1と第2の電極部が形成さ
れた平板状の基板とを備え、上記キャップ内に上記振動
板が収納され、振動板の対向する2辺と上記支持部とが
接着剤または弾性封止材で固定され、振動板の残りの2
辺とキャップとの隙間が弾性封止材で封止されて、振動
板とキャップの上壁部との間に音響空間が形成され、上
記基板上に上記キャップの側壁部開口端が接着されると
ともに、上記金属板は第1の電極部に対して電気的に接
続され、かつ上記圧電板の他面電極は第2の電極部に対
して電気的に接続されていることを特徴とする圧電音響
部品。 - 【請求項2】上記圧電板は金属板の片面のみに、かつキ
ャップの支持部に固定される2辺の一辺側に偏った位置
に接着され、上記振動板の圧電板が接着された面の他辺
側に金属板の露出部が設けられ、上記振動板はその金属
板をキャップの上壁部側に向けてキャップの支持部に固
定されていることを特徴とする請求項1に記載の圧電音
響部品。 - 【請求項3】上記金属板は第1の電極部と導電性接着剤
により接続され、上記圧電板の他面電極は第2の電極部
と導電性接着剤により接続されていることを特徴とする
請求項1または2に記載の圧電音響部品。 - 【請求項4】上記弾性封止材は絶縁性材料で形成され、
上記振動板の4辺全てに塗布されていることを特徴とす
る請求項1ないし3のいずれかに記載の圧電音響部品。
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