JP2000304999A - レンズ鏡筒 - Google Patents

レンズ鏡筒

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JP2000304999A JP2000022266A JP2000022266A JP2000304999A JP 2000304999 A JP2000304999 A JP 2000304999A JP 2000022266 A JP2000022266 A JP 2000022266A JP 2000022266 A JP2000022266 A JP 2000022266A JP 2000304999 A JP2000304999 A JP 2000304999A
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    • G03B17/00Details of cameras or camera bodies; Accessories therefor

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  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Lens Barrels (AREA)
  • Structure And Mechanism Of Cameras (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】複数のレンズ鏡枠を光軸方向に移動させるレン
ズ鏡筒において、複雑な構成とすることなくレンズ鏡筒
の全長の短縮化を図ると共に、レンズ枠を安定して移動
させ得るようにするレンズ鏡筒を提供する。 【解決手段】レンズ鏡筒において、固定枠と、外周面に
設けられた外周カムと内周面に設けられた内周カムとを
有するカム枠と、カム枠の外周カムによって駆動される
ことにより固定枠に対して光軸方向に移動自在な第1の
レンズ鏡枠と、カム枠の内周カムによって駆動されるこ
とにより第1のレンズ鏡枠の内周面上で回転規制されつ
つ光軸方向に摺動自在な第2のレンズ鏡枠とを備えてな
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、レンズ鏡筒、詳
しくは撮影レンズ群等を保持する複数の移動枠が光軸方
向に各別に移動するように構成された沈胴式又はズーム
式のレンズ鏡筒に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば銀塩フイルムを使用し
て写真撮影等を行なう一般的な小型カメラや、CCD等
の撮像手段から出力される画像信号・画像情報等を電気
的に記録する電子スチルカメラ(Electronic Still Cam
era;以下、電子カメラという。)等の写真撮影装置等
(以下、両者をカメラ等と総称する)は、携帯して使用
されるのが普通である。このことからカメラ等を小型化
することによって、その携帯性を向上させることは、こ
れらのカメラ等を設計する上で重要な課題となってい
る。
【0003】上記カメラ等を構成する構成部材のうち、
撮影光学系を光軸方向に移動可能に保持する複数のレン
ズ鏡枠等からなるレンズ鏡筒の占める体積・重量は大き
な部分を占めるものである。したがって、レンズ鏡筒自
体を小型化することは、カメラ等の小型化及び携帯性の
向上に大きく貢献することができることとなる。
【0004】一方、近年においては、カメラ等に使用さ
れる撮影光学系としては、焦点距離を連続的に変更させ
ることのできる、いわゆる変倍撮影光学系(以下、ズー
ムレンズという)が多く利用されていると共に、変倍率
(ズーム比)の高倍率化の要求が高まっている。
【0005】しかし、より高倍率化したズームレンズレ
ンズ鏡筒を構成するためには、多数の撮影レンズやこれ
らを保持する多数のレンズ鏡枠等が必要となることか
ら、その構成部材が増大することによって、ズームレン
ズ鏡筒の小型化を阻害してしまう原因になっている。さ
らに、ズームレンズの高倍率化を実現するためには、こ
れを保持するレンズ鏡筒がより大型化してしまう傾向に
ある。
【0006】そこで、ズームレンズを採用しながらカメ
ラ等の携帯性等を向上させるための手段としては、例え
ば撮影レンズ沈胴式等の様々な手段が提案され、また実
用化されている。このような撮影レンズ沈胴式のレンズ
鏡筒を有するカメラ等においては、複数のレンズ鏡枠を
それぞれ移動させて二つの状態、即ち写真撮影等を行な
い得る撮影状態と携帯時等の非撮影状態(沈胴状態)と
の二つの状態に変化させることができるようになってい
る。
【0007】このようなカメラ等においては、撮影時に
は、レンズ鏡筒の一部がカメラ本体から前面側に突出し
た状態(撮影状態)となる一方、携帯時等の非撮影時に
は、レンズ鏡筒を構成する複数のレンズ鏡枠をそれぞれ
各別に移動させて、各レンズ鏡枠の間隔を近付けると共
に、レンズ鏡筒自体をカメラ本体の内部に収納する(沈
胴状態)ようにしている。
【0008】また、従来の撮影レンズ沈胴式のレンズ鏡
筒においては、鏡筒内部を移動するレンズ鏡枠等の移動
枠を支持し、同枠の光軸方向への移動をガイドすると共
に、回動方向への移動を規制する移動規制部材として複
数の長軸のガイドシャフトが用いられるのが普通であ
る。
【0009】しかし、各移動枠の移動規制部材としてガ
イドシャフト等を用いて構成した場合には、ガイドシャ
フト自体が所定の長さを必要とすると共に、これを軸支
する軸受部材等を光軸方向に配設する必要があることか
ら、レンズ鏡筒の小型化・短縮化を阻害する要因になっ
てしまうことになる。
【0010】また、レンズ鏡筒の内部に配設される各移
動枠を支持するための固定枠の内部に、上記長軸のガイ
ドシャフトを配設することで、他の移動枠の配置やその
移動範囲を制限してしまう等の問題もある。
【0011】そこで、レンズ鏡筒を短縮化するために、
例えば特開平7−174956号公報等に開示されてい
るレンズ鏡筒においては、二つの撮影レンズ群をそれぞ
れ保持した二つのレンズ鏡枠の間に配設される他のレン
ズ鏡枠に、上記ガイドシャフトの軸受部を設け、これに
よって、同ガイドシャフトの長さを短縮するように構成
する手段等が提案されている。
【0012】また、上記特開平7−174956号公報
によって開示されている手段は、レンズ鏡筒の光軸方向
における移動を安定させるために複数のガイドシャフト
を用いている。これによって、光軸方向の長さを短くす
ることができるというのである。
【0013】ところで、ガイドシャフトによって複数の
レンズ枠を保持するように構成した場合には、レンズ枠
にはそれぞれ所定の状態において所定の嵌合長が必要に
なる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記特開平
7−174956号公報によって開示されている手段で
は、個々のレンズ枠当たりの嵌合長を短くする等の手段
を用いているために、充分な安定移動を確保するには限
界があるという問題点がある。
【0015】本発明は、上述した点に鑑みてなされたも
のであって、その目的とするところは、複数のレンズ鏡
枠を光軸方向に移動させるレンズ鏡筒において、複雑な
構成とすることなくレンズ鏡筒の全長の短縮化を図ると
共に、レンズ枠を安定して移動させ得るようにするレン
ズ鏡筒を提供することである。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、第1の発明によるレンズ鏡筒は、固定枠と、外周面
に設けられた外周カムと内周面に設けられた内周カムと
を有するカム枠と、上記カム枠の外周カムによって駆動
されることにより、上記固定枠に対して光軸方向に移動
自在な第1のレンズ鏡枠と、上記カム枠の内周カムによ
って駆動されることにより、上記第1のレンズ鏡枠の内
周面上で回転規制されつつ光軸方向に摺動自在な第2の
レンズ鏡枠とを具備したことを特徴とする。
【0017】また、第2の発明は、上記第1の発明によ
るレンズ鏡筒において、上記第2のレンズ鏡枠は、上記
固定枠から延出して設けられたガイドシャフトによって
光軸方向に移動する際の傾きが防止されていることを特
徴とする。
【0018】そして、第3の発明は、上記第1の発明に
よるレンズ鏡筒において、上記外周カム及び上記内周カ
ムの各々は、互いに平行に設けられた複数のカム溝によ
って形成され、当該外周カム及び上記内周カムによって
駆動される第1及び第2のレンズ鏡枠には、上記複数の
カム溝に対応する複数のカムピンが形成されていること
を特徴とする。
【0019】第4の発明は、上記第3の発明によるレン
ズ鏡筒において、上記内周カム及び上記外周カムは、上
記第2のレンズ鏡枠と上記第1のレンズ鏡枠とが移動す
る際に干渉しない形状からなることを特徴とする。
【0020】第5の発明のレンズ鏡筒は、互いに光軸方
向にのみ移動自在に係合した第1及び第2のレンズ鏡枠
と、外周面に設けられていて上記第1のレンズ鏡枠を駆
動する外周カムと、内周面に設けられていて上記第2の
レンズ鏡枠を駆動する内周カムとを有するカム枠と、上
記カム枠を回転駆動する駆動手段とを具備したことを特
徴とする。
【0021】第6の発明は、上記第5の発明によるレン
ズ鏡筒において、上記カム枠に設けられた内周カム及び
外周カムは、上記第2のレンズ鏡枠と上記第1のレンズ
鏡枠とが移動する際に干渉することのない形状からなる
ことを特徴とする。
【0022】第7の発明は、上記第5の発明によるレン
ズ鏡筒において、上記外周カム及び上記内周カムの各々
は、互いに平行に設けられた複数のカム溝によって形成
され、当該外周カム及び上記内周カムによって駆動され
る上記第1及び第2のレンズ鏡枠には、上記複数のカム
溝に対応する複数のカムピンが形成されていることを特
徴とする。
【0023】第8の発明のレンズ鏡筒は、カム枠の外周
面に形成された外周カムによって駆動されることにより
固定枠に対して光軸方向に移動自在な第1のレンズ鏡枠
と、カム枠の内周面に形成された内周カムによって駆動
されることにより固定枠に対して光軸方向に移動自在な
第2のレンズ鏡枠とを有するレンズ鏡筒において、上記
第1のレンズ鏡枠の一部と上記第2のレンズ鏡枠の一部
とによって形成される直進規制部を具備し、この直進規
制部は、上記第1のレンズ鏡枠と上記第2のレンズ鏡枠
とが互いに光軸方向に移動する際に当該第2のレンズ鏡
枠が当該第1のレンズ鏡枠に対して回転しないように規
制しつつ当該第1のレンズ鏡枠の内周面上での直進移動
を許容することを特徴とする。
【0024】第9の発明は、上記第8の発明によるレン
ズ鏡筒において、上記直進規制部は、上記第1のレンズ
鏡枠の内周面に形成されたガイド溝と上記第2のレンズ
鏡枠の外周面に形成された係合部とによって構成されて
いることを特徴とする。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、図示の実施の形態によって
本発明を説明する。図1〜図6に示す一実施形態は、電
子スチルカメラ等に使用される撮影レンズ沈胴式のズー
ムレンズ鏡筒を例にとって説明するものである。
【0026】図1・図2は、本発明の一実施形態のレン
ズ鏡筒の構成を示し、図1は各移動枠が格納され沈胴位
置にある状態を、図2は各移動枠が撮影状態にあって短
焦点(広角;ワイド)位置にある状態を示す縦断面図で
ある。また、図3は図1のレンズ鏡筒を構成する主要構
成部材のうち第1レンズ鏡枠、第2レンズ鏡枠、カム
枠、固定枠、取付枠を取り出してその構成を示す分解斜
視図であり、図4は図1のレンズ鏡筒を構成する主要構
成部材のうちシャッタ・絞りユニット保持枠及び第3レ
ンズ枠を取り出してその構成を示す分解斜視図である。
【0027】なお、図3・図4においては、図面の繁雑
化を避けるために、各枠部材に配設され、撮影光学系を
形成する複数の撮影レンズ群については、その図示を省
略している。また図3では、カム枠の一部を破砕して図
示している。
【0028】図1・図2に示すように、本実施形態のレ
ンズ鏡筒1は、被写体像を結像させる撮影光学系を形成
する複数の撮影レンズ群(第1群・第2群・第3群・第
4群レンズ11・21・31・41)と、これら複数の
撮影レンズ群を各別に保持する複数のレンズ鏡枠(第1
・第2・第3・第4レンズ鏡枠10・20・30・4
0)と、これら第1・第2・第3・第4レンズ鏡枠10
・20・30・40を光軸Oに沿う方向に所定量だけ移
動させる移動機構であるカム枠60と、このカム枠60
の内部に配設され第2・第3・第4レンズ鏡枠21・3
1・41等を光軸Oに沿う方向に摺動自在に保持する固
定枠50と、AFモータ6(図1〜図4では図示せず。
後述する図6参照)等が配設される第4群補助枠45
と、光量調整装置を保持するための第2の移動枠である
シャッタ・絞りユニット保持枠(以下、S枠という)8
0と、CCD等の撮像素子4等が配設され、本レンズ鏡
筒1をカメラ本体(図示せず)に取り付け支持すると共
に、第1レンズ鏡枠10を光軸Oに沿う方向に摺動自在
に支持する取付枠70等の複数の枠部材等によって構成
されている。
【0029】ここで、上記第1・第2・第3・第4レン
ズ鏡枠10・20・30・40及び第4群補助枠45と
S枠80が光軸方向に移動する移動枠であり、このうち
第1・第2・第3・第4レンズ鏡枠10・20・30・
40が撮影光学系を保持するレンズ鏡枠、第4群補助枠
45及びS枠80が他の構成部材を保持する補助枠とな
っている。
【0030】上記光量調整装置とは、レンズ鏡筒1の内
部に配設される撮影光学系を透過する光量を機械的に制
御する装置であって、例えばシャッタ機構80a・絞り
機構80b等の各機構によって構成される。
【0031】なお、上記レンズ鏡筒1を構成する主要枠
部材の配置を簡単に説明すると、図3に示すように先端
側に配置される第1レンズ鏡枠10の内部には、第2レ
ンズ鏡枠20・カム枠60の順で係合している。この場
合において、第1レンズ鏡枠10の内周面には、第2レ
ンズ鏡枠20の外周縁部及びカム枠60の外周面が接す
るように配置される。また、カム枠60の内部には、固
定枠50及び第3レンズ鏡枠30・第4レンズ鏡枠40
・S枠80・第4群補助枠45(図3では図示せず)等
の各移動枠が配置される。そして、第1レンズ鏡枠10
は、カメラ等の本体前面側に配設される取付枠70によ
って外周面側から光軸Oに沿う方向に摺動自在に支持さ
れている。
【0032】本実施形態のレンズ鏡筒1における撮影光
学系は、上述したように複数(四群)の撮影レンズ群に
よって構成されており、同撮影レンズ群は、被写体側か
ら第1群レンズ11・第2群レンズ21・第3群レンズ
31・第4群レンズ41の順に配置されている。これら
の第1群・第2群・第3群・第4群レンズ11・21・
31・41は、それぞれ第1レンズ鏡枠10・第2レン
ズ鏡枠20・第3レンズ鏡枠30・第4レンズ鏡枠40
によって各別に保持されている。
【0033】上記第1レンズ鏡枠10は、図3に示すよ
うに略円筒形状の部材からなり、先端部の略中央部に第
1群レンズ11を取り付けるための開口部10eを有す
る保持部10dが設けられている。
【0034】また、第1レンズ鏡枠10の後端寄りの外
周面には、二個の第1のガイド部であるキー部10c
(図3では1つのみ図示している)が角度略180度の
間隔を置いた位置にそれぞれ外側に向けて突設されてい
る。この二個のキー部10cは、上記取付枠70(図3
参照)の内周面に設けられたガイド溝であるキー溝70
bに係合している。これにより、第1レンズ鏡枠10の
回動方向への動作が規制されている。
【0035】一方、第1レンズ鏡枠10の後端寄りの内
周面には、三対の第1のカム係合部である第1カムピン
10aが角度略120度の間隔をおいた位置にそれぞれ
内側に向けて突設されている。この三対の第1カムピン
10aは、カム枠60の外周側に設けられている所定の
カム部(カム溝)に係合するようになっている。したが
って、上記第1レンズ鏡枠10は、カム枠60が回動さ
れることによって光軸方向にのみ所定量だけ移動するよ
うになっている。
【0036】また、第1レンズ鏡枠10の内周面には、
第2のレンズ鏡枠20の光軸方向への移動をガイドする
直進ガイド部となる直進ガイド溝10bが角度略120
度の間隔をおいた位置にそれぞれ配設されている。この
直進ガイド溝10bは、第2のレンズ鏡枠20の外周縁
部に設けられ係合部となる三つの第2のガイド部20d
に係合している。これにより第1レンズ鏡枠10は、第
2レンズ鏡枠20を摺動自在に支持し、光軸Oに沿う方
向への移動をガイドしている共に、第2レンズ鏡枠20
の回動動作を規制している。これと同時に、第1レンズ
鏡枠10は、光軸Oに直交する面に対して平行となる方
向に第2レンズ鏡枠20が移動するのを規制しており、
これによって、いわゆる光軸ズレが生じることを防止し
ている。
【0037】第2レンズ鏡枠20は、図3に示すように
円板部材20fと、光軸に平行となる方向であって後方
に向けて延出される軸受け部となる腕部20bとが一体
的に形成されてなる移動枠である。円板部材20fの略
中央部には、第2群レンズ21を取り付けるための開口
部20eが穿設されている。そして、円板部材20fの
外周縁部には、第1レンズ鏡枠10の直進ガイド溝10
bに対応するように、角度略120度の間隔をおいた位
置にそれぞれ三つの第2のガイド部20dが外部に向け
て突設されている。
【0038】したがって、第2レンズ鏡枠20は、第1
レンズ鏡枠10の後方側から同鏡枠10の内部に向けて
挿入するようにして配置されるが、このとき第2のガイ
ド部20dが第1レンズ鏡枠10の直進ガイド溝10b
に係合するようになっている。これにより、上述したよ
うに第2レンズ鏡枠20は、その回動動作が規制されて
いると共に、光軸方向に摺動自在に移動し得るようにな
っている。
【0039】また、第2レンズ鏡枠20の腕部20bに
は、固定枠50に一端部が植設されている第2ガイドシ
ャフト92が挿通される挿通孔20hと、固定枠50か
ら延設される片持ち梁状の腕部材50eを摺動自在に支
持するガイド溝を有する係合支持部20gとが設けられ
ている。
【0040】さらに、腕部20bの後端部近傍には、外
面に向けて一対の第2カムピン20aが突設されてい
る。この一対の第2カムピン20aは、カム枠60の内
周面に設けられている所定のカム溝に係合している。
【0041】つまり、第2レンズ鏡枠20は、その挿通
孔20hに対して第2ガイドシャフト92が挿通され、
係合支持部20gに対して固定枠50の腕部材50eが
支持されることで、固定枠50に対して光軸Oに沿う方
向に摺動自在に支持されると同時に、第2カムピン20
aがカム枠60の内周面の所定のカム部(カム溝)に係
合することで、カム枠60の回動動作に従動して光軸方
向にのみ所定量だけ移動するようになっている。
【0042】第2レンズ鏡枠20の後方には、S枠80
及び第3レンズ鏡枠30・第4レンズ鏡枠40(図3で
は図示せず。図1・図2・図4参照)等が、さらにその
後方に配置される固定枠50によって摺動自在に支持さ
れている。
【0043】S枠80は、図4に示すように略半円形状
の板部材80d及び後方に延出する腕部材80h等から
なる移動枠である。このうち板部材80dの略中央部近
傍には、撮影光学系の光軸Oを中心とする所定の直径を
有するように開口部80eが穿設されている。そして、
同板部材80dには、開口部80eを遮蔽しないよう
に、例えばシャッタプランジャ81・絞りプランジャ8
2等からなるシャッタ機構80a・絞り機構80b等の
各構成部材が所定の位置に効率良く配置されている。
【0044】また、腕部材80hは、板部材80dの外
周縁部の下側寄りの所定の位置に後方に向けて突設され
た片持ち梁状の部材である。この腕部材80hには、固
定枠50に一端部が植設されている第4ガイドシャフト
98が挿通される第2挿通孔80gが穿設されている
(図4の符号Bで示す二点鎖線参照)。
【0045】一方、同板部材80dの外周縁部の上側寄
りの所定の位置であって、腕部材80hとは角度略18
0度離れた位置には、略U字形状の溝部を有する係合支
持部80cが設けられている。この係合支持部80cに
は、固定枠50に一端部が植設されている第1ガイドシ
ャフト91が係合している(図4の符号Aで示す二点鎖
線参照)。したがってS枠80は、第1ガイドシャフト
91と第4ガイドシャフト98とによって、固定枠50
に対して光軸Oに沿う方向に摺動自在に支持されている
と同時に、回動動作が規制されている。
【0046】さらに、腕部材80hの先端部近傍には、
第5カムピン80fが外方に突出するように植設されて
いる。この第5カムピン80fは、カム枠60の内周面
に設けられている所定のカム溝に係合している。
【0047】上記第3レンズ鏡枠30は、図4に示すよ
うに略中央部に第3群レンズ31を取り付けるための開
口部30eを有する略円筒形状の本体部材と、上部及び
下部支持部材30b・30cとが一体に形成されてなる
移動枠である。下部支持部材30cの下端部には、第4
ガイドシャフト98の直径と略同径のU溝30dが設け
られている(図4の符号Bで示す二点鎖線参照)。
【0048】一方、第3レンズ鏡枠30の上部支持部材
30bの後端部及び先端部には、それぞれ外方(上方)
に向けて突出するように支持部30ba・30bbが設
けられている。この支持部30ba・30bbには、第
1ガイドシャフト91を挿通支持する挿通孔30fがそ
れぞれ穿設されている(図4の符号Aで示す二点鎖線参
照)。これによって第1ガイドシャフト91は、第3レ
ンズ鏡枠30の光軸方向への移動をガイドするようにな
っている。
【0049】したがって、第4ガイドシャフト98が、
下部支持部材30cのU溝30dに、第1ガイドシャフ
ト91が支持部30ba・30bbの挿通孔30fにそ
れぞれ挿通されることによって、レンズ鏡枠30は、光
軸Oに沿う方向に摺動自在に支持されると共に、同第3
レンズ鏡枠30が光軸回りに回転してしまうのを規制し
ている。
【0050】また、先端部側の支持部30bbには、第
3カムピン30aが外方に突出するように植設されてい
る。この第3カムピン30aは、カム枠60の内周面に
設けられている所定のカム溝に係合している。
【0051】さらに、第3レンズ鏡枠30の上部支持部
材30bの基部近傍には、細筒の別部材からなる軸受手
段であるスリーブ95が固定されている。このスリーブ
95内には、第4レンズ鏡枠40に植設されている第3
ガイドシャフト93が挿通するようになっている(図4
の符号Cで示す二点鎖線参照)。このスリーブ95は、
第3レンズ鏡枠30に対する第4レンズ鏡枠40の光学
的な位置決めをより厳密に行わしめるために配設されて
いるものである。
【0052】このスリーブ95の先端側には、伸長性の
コイルばね等の付勢部材97が巻回されている。また、
第3ガイドシャフト93の最先端部近傍には、蓋部材9
6が配設されていて、付勢部材97が抜け落ちることを
防いでいる。したがって、これにより付勢部材97は、
第3ガイドシャフト93を介して第4レンズ鏡枠40を
図4に示す矢印X1方向に常に付勢している。
【0053】第4レンズ鏡枠40(図1・図2参照)
は、略中央部に第4群レンズ41を取り付けるための開
口部を有する略円板形状の板部材と、上部及び下部支持
部材とが一体的に形成されてなる移動枠である。このう
ち下部支持部材の先端部には、第3レンズ鏡枠30と同
様に第4ガイドシャフト98の直径と略同径のU溝が設
けられている。このU溝に第4ガイドシャフト98が係
合されることによって、第4ガイドシャフト98は、第
4レンズ鏡枠40の回転規制をしている。
【0054】また、第4レンズ鏡枠40の上部支持部材
には、光軸Oと略平行となるように前方に向けて第3ガ
イドシャフト93が植設されている。上述したように第
3ガイドシャフト93は、第3レンズ鏡枠30に固設さ
れたスリーブ95に挿通されて、第4レンズ鏡枠40の
光軸方向への移動をガイドしている。
【0055】また、第3ガイドシャフト93の近傍に
は、第4群補助枠45に配設されるAFモータ6の回転
軸6a(図示せず)が余裕を持って挿通される逃げ孔4
0aが穿設されている(後述する図5参照)。
【0056】第4群補助枠45は、第4レンズ鏡枠40
を光軸Oに沿う方向に移動させるAFモータ6等を保持
し、本レンズ鏡筒1の内部を通過する光束を遮蔽しない
ように光軸Oから退避した位置に配置される移動枠であ
る。この第4群補助枠45には、上述したようにAFモ
ータ6の回転軸6a(図5参照)が、光軸Oに対して略
平行となる方向であって後方に向けて配設されている。
【0057】図5は、第4群補助枠45と第4レンズ鏡
枠40の連結状態及び第4レンズ鏡枠40と第3レンズ
鏡枠30の連結状態を概念的に示す断面図である。
【0058】図5に示すように第4群補助枠45の外周
側には、支持部45eが一体的に配設されており、この
支持部45eの先端部と後端部には、第1ガイドシャフ
ト91を挿通支持する挿通孔45fをそれぞれ有する腕
部45cが一体的に形成されている。したがって第4群
補助枠45は、第1ガイドシャフト91に支持されて、
光軸方向に移動するようになっている。
【0059】また、支持部45eの先端寄りの所定の位
置には、上方に向けて第4カムピン45aが突設されて
いる。この第4カムピン45aは、カム枠60の所定の
カム溝に係合するようになっている。
【0060】また、図5に示すように第4群補助枠45
の支持部45eには、貫通溝45gが穿設されている。
この貫通溝45gには、AFモータ6の回転軸6aに螺
合されるナット45dの突部45ddが係合するように
なっている。これによりAFモータ6が回転するとナッ
ト45dが光軸Oに沿う方向、即ち図5に示す矢印X方
向に移動するようになっている。
【0061】上述したように蓋部材96は、付勢部材9
7によって被写体方向(図5の矢印X1方向)に常に付
勢されており、これによって、蓋部材96と一体にされ
た第3ガイドシャフト93を通じて、第4レンズ鏡枠4
0も常に同方向に付勢されている。このとき、逃げ孔4
0a近傍の外壁面がナット45dの対向面に当接するこ
とにより、第4レンズ鏡枠40の位置が規制されること
になる。そして、ナット45dを通じてAFモータ6の
回転量により第4レンズ鏡枠40の位置が決まる。
【0062】つまり、AFモータ6が回転駆動されるこ
とで第4レンズ鏡枠40が移動して、これによって合焦
動作が行なわれることになるが、このときのAFモータ
6の回転量を調整することで第4レンズ鏡枠40を所定
の位置に停止させ、合焦状態とすることができる。
【0063】また、カム枠60の回動によって第4レン
ズ鏡枠40は、第4群補助枠45のカムピン45aを介
して光軸方向に移動するようにもなっている。
【0064】一方、第4群補助枠45の外側縁部には、
ガイド凸部(図示せず)が突設されている。このガイド
凸部は、固定枠50の内周面側の所定の位置に光軸Oと
平行となるように設けられたガイド凹溝に摺動自在に係
合している。したがって、これにより第4群補助枠45
は、ガイド凸部とガイド凹溝との係合と、支持部45e
の挿通孔45fに挿通される第1ガイドシャフト91と
によって、回転規制されている。
【0065】カム枠60は、図3に示すように略円筒形
状の部材によって形成され、上述した各移動枠の所定の
移動を行なわしめる移動機構を構成している。このカム
枠60の内周面及び外周面には、第1・第2・第3・第
4レンズ鏡枠10・20・30・40及びS枠80等の
各移動枠のそれぞれを光軸方向に所定量だけ移動させる
得るように、所定の形状及び条数のカム溝が所定の位置
に配設されている。なお、これらのカム溝の配置につい
ては、本発明に直接関係しないので、その詳細な説明は
省略する。
【0066】また、カム枠60の最後端部の外周面上に
は、ギアー部60eが設けられている。このギアー部6
0eには、ズームモータ等(図示せず)の駆動手段や駆
動力伝達手段からなるカム枠駆動手段(図示せず)が連
結されて、同カム枠60を回動させるようになってい
る。
【0067】固定枠50は、図3に示すように略中央に
矩形上の開口を有する短円筒形状によって形成され、カ
ム枠60の内側の後端寄りに配置される枠部材である。
この固定枠50には、上述したように光軸Oに沿う方向
であって前方に向けて第1・第2・第4ガイドシャフト
91・92・98及び腕部材50eの一端が配設されて
おり、第3レンズ鏡枠30・第4レンズ鏡枠40及び第
4群補助枠45とS枠80と第2レンズ鏡枠20等を光
軸Oに沿う方向に摺動自在に支持している。
【0068】また、固定枠50は、さらに後方に配置さ
れる取付枠70に対して、例えば取付ビス等の締結手段
によって固定支持されている。
【0069】固定枠50の内部には、光軸Oから退避し
た所定の位置にカム枠駆動手段(図示せず)が配置され
ている。このカム枠駆動手段は、カム枠60を回動させ
ることで本レンズ鏡筒1における所定の変倍動作(ズー
ム動作)を行わしめる駆動力を発生させる駆動源(ズー
ムモータ等)と、遊星ギアー列等からなる駆動力伝達手
段等によって構成される。なお、駆動力伝達手段の構成
については、一般的なものが適用される。したがって、
その詳細な説明は省略する。
【0070】取付枠70は、略円筒形状によって形成さ
れており、その最後端面の略中央部近傍には、本レンズ
鏡筒1の撮影光学系を透過した被写体光束から赤外光成
分を取り除くIRカットフィルター9と、このIRカッ
トフイルター9を透過した被写体光束から高周波成分を
取り除くローパスフイルター(以下、LPFという)8
と、被写体像を形成する光束(以下、被写体光束とい
う)を電気信号に変換するCCD等の撮像素子4等の構
成部材が配設されている。なお、撮像素子4・IRカッ
トフイルター9及びLPF8等の撮像系を構成する各部
材は、本レンズ鏡筒1の撮影光学系の光軸Oに対して略
直交するようにして配設されている。
【0071】また、上述したように取付枠70の内周面
側には、第1レンズ鏡枠10の二個のキー部10cに対
応するキー溝70bが設けられていて、これによって第
1レンズ鏡枠10を光軸Oに沿う方向に摺動自在に支持
し、回動方向への動作を規制している。
【0072】そして、取付枠70は、カメラ等の本体フ
レーム(図示せず)等に対して、取付ビス等の締結手段
によって取付固定されることにより、本レンズ鏡筒1を
カメラ等(図示せず)に取り付けるための連結手段の役
目もしている。
【0073】このような構成によって上述の6つの移動
枠、即ち第1・第2・第3・第4レンズ鏡枠10・20
・30・40及びS枠80・第4群補助枠45は、移動
機構としてのカム枠60を介してズームモータ等の駆動
力を受けて移動されるようになっている。
【0074】また、第4レンズ鏡枠40は、第4群補助
枠45に搭載されたAFモータ6によって移動されるよ
うになっている。そして、これらの各移動枠は、それぞ
れ所定量だけ光軸方向に移動し、所定の位置に設定され
ることとなる。
【0075】以上のように構成されたレンズ鏡筒1にお
ける各移動枠の動作を図6によって、以下に説明する。
【0076】まず、本レンズ鏡筒1が取り付けられたカ
メラにおいて、同レンズ鏡筒1が図6(A)に示す沈胴
状態(非撮影位置;格納位置という)にあるときに、主
電源がオン状態にされることによって撮影モードに移行
する。すると、これに連動してズームモータ(図示せ
ず)が駆動され、これに従ってカム枠60が所定の回動
動作を行なう。これにより、上述の各移動枠のうち所定
の部材が所定の移動を開始して、図6(B)に示す撮影
位置(短焦点位置)に示す所定の位置に配置される。
【0077】この場合においては、図6(B)に示すよ
うに第1レンズ鏡枠10及び第2レンズ鏡枠20とS枠
80とが被写体101の方向に向けて光軸Oに沿って移
動する。その一方で、第3レンズ鏡枠30・第4レンズ
鏡枠40・第4群補助枠45は移動しない。
【0078】図6(B)に示す撮影位置にある状態にお
いて、変倍(ズーミング)動作が行われると、各移動枠
は、図6(B)の短焦点位置と図6(C)の長焦点位置
との間において、光軸O方向に所定量だけ移動すること
になる。ただし、この変倍動作時には、第1レンズ鏡枠
10及びS枠80は移動しない。また、このとき光軸O
に沿う方向に移動する第2レンズ鏡枠20・第3レンズ
鏡枠30・第4レンズ鏡枠40・第4群補助枠45のう
ち第2・第3レンズ鏡枠20・30は、ズーミング動作
に寄与し、第4レンズ鏡枠40・第4群補助枠45は、
合焦(フォーカシング)動作に寄与するために所定の移
動がなされることとなる。
【0079】つまり、図6(B)から図6(C)までの
領域にあるときには、第4レンズ鏡枠40と第4群補助
枠45とは、他の移動枠とは異なる動作が行なわれ、そ
の動作は、具体的には、撮影光学系全体の焦点状態を調
節し合焦状態とするための焦点調節動作である。
【0080】また、図6(B)から図6(C)までの撮
影領域にあるときに、撮影動作を終了させるためにカメ
ラの主電源をオフ状態とすると、各撮影レンズ群を保持
する各レンズ鏡枠等の移動枠は、図6(B)の短焦点位
置を経て図6(A)の格納位置へと移動し、これにより
沈胴状態となる。
【0081】このようにして各撮影レンズ群は、上記カ
ム枠60の作用によって、それぞれが所定の移動を行な
う。
【0082】以上説明したように上記一実施形態によれ
ば、第1のレンズ鏡枠10の直進ガイド溝10bと第2
のレンズ鏡枠20の第2のガイド部20dとをそれぞれ
設け、両者を係合させることによって、第2のレンズ鏡
枠20の光軸方向への移動をガイドすると共に、第1の
レンズ鏡枠10と第2のレンズ鏡枠20との相対的な位
置決めを確実に行なって、両者の光軸がずれてしまうこ
とを防ぐことができる。
【0083】また、第2のレンズ鏡枠20の光軸方向へ
の移動と回動方向への規制とを、第2ガイドシャフト9
2に加え、第1のレンズ鏡枠10を利用するようにし
て、従来使用していたガイドシャフトによる傾き防止機
構を第1及び第2のレンズ鏡枠同士の移動として代用し
たので、従来用いられた複数のガイドシャフトの本数を
減らすことができ、またこれを不要とすることができ
る。したがって、ガイドシャフトを減らすことができる
分又は不要とすることができる分だけ機構を単純化する
ことができると共に、レンズ鏡筒自体の短縮化に寄与す
ることができる。
【0084】また、第2のレンズ鏡枠20の第2のガイ
ド部20dを設けたことによって、第1のレンズ鏡枠1
0と第2のレンズ鏡枠20の光軸とが相対的にずれてし
まうことを容易に抑えることができる。
【0085】以上、各実施形態によって説明したように
本発明は、厳密な位置決め精度を必要とする撮影レンズ
を保持するレンズ鏡枠以外であって、各機能を搭載する
移動枠に対して適するものである。
【0086】したがって、上述した各実施形態において
は、第2の移動枠としてシャッタ・絞り装置等が配置さ
れるシャッタ・絞りユニット保持枠について例示してい
るが、これに限らず、例えばAFモータ等を搭載する移
動枠等に適用してもよい。
【0087】また、本発明は、二つの異なる状態に変化
するように構成されたレンズ鏡筒について適用し得るも
のである。したがって、上述の各実施形態においては、
沈胴式のズームレンズ鏡筒に適用する場合を例示してい
るが、これに限らず、例えば二焦点式のレンズ鏡筒や、
通常撮影とマクロ撮影とを切り換えるように構成されレ
ンズ鏡筒等に適用することも容易にできる。
【0088】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、複数
のレンズ枠を光軸方向に移動させるレンズ鏡筒におい
て、簡単な構成でレンズ枠の安定移動を損なうことなく
全長の短縮化を実現したレンズ鏡筒を提供することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態のレンズ鏡筒の構成を示
し、各移動枠が格納され沈胴位置にある状態を示す縦断
面図。
【図2】本発明の一実施形態のレンズ鏡筒の構成を示
し、各移動枠が撮影状態にあって短焦点(広角;ワイ
ド)位置にある状態を示す縦断面図。
【図3】図1のレンズ鏡筒を構成する主要構成部材のう
ち第1レンズ鏡枠、第2レンズ鏡枠、カム枠、固定枠、
取付枠を取り出してその構成を示す分解斜視図。
【図4】図1のレンズ鏡筒を構成する主要構成部材のう
ちシャッタ・絞りユニット保持枠及び第3レンズ枠を取
り出してその構成を示す分解斜視図。
【図5】図1のレンズ鏡筒において、第4群補助枠45
と第4レンズ鏡枠40の連結状態及び第4レンズ鏡枠4
0と第3レンズ鏡枠30の連結状態を概念的に示す断面
図。
【図6】図1のレンズ鏡筒において、所定の状態におけ
る各移動枠の位置関係を概念的に示し、(A)はカメラ
が非撮影状態にあって各移動枠が格納位置にある沈胴状
態を、(B)はカメラが撮影状態にあって各移動枠が短
焦点(ワイド)位置にあるWide状態を、(C)はカ
メラが撮影位置にあって各移動枠が長焦点(テレ)位置
にあるTele状態をそれぞれ示す概念図。
【符号の説明】
1……レンズ鏡筒 4……撮像素子 6……AFモータ 10……第1レンズ鏡枠(第1の移動枠) 10a……第1カムピン(第1のカム係合部) 10b……直進ガイド溝(直進ガイド部) 10c……キー部(第1のガイド部) 11……第1群レンズ 20……第2レンズ鏡枠 20a……第2カムピン 20b……腕部(軸受け部) 20d……第2ガイド部 21……第2群レンズ 30……第3レンズ鏡枠 30d……U溝 31……第3群レンズ 40……第4レンズ鏡枠 41……第4群レンズ 45……第4群補助枠 45a……第4カムピン 50……固定枠 60……カム枠 70……取付枠 70b……キー溝(ガイド溝) 80……シャッタ・絞りユニット保持枠(S枠;第2の
移動枠) 80a……シャッタ機構 80b……絞り機構 80f……第5カムピン 81……シャッタプランジャ(光量調整装置) 82……絞りプランジャ(光量調整装置) 91……第1ガイドシャフト 92……第2ガイドシャフト 93……第3ガイドシャフト 98……第4ガイドシャフト

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レンズ鏡筒において、 固定枠と、 外周面に設けられた外周カムと内周面に設けられた内周
    カムとを有するカム枠と、 上記カム枠の外周カムによって駆動されることにより、
    上記固定枠に対して光軸方向に移動自在な第1のレンズ
    鏡枠と、 上記カム枠の内周カムによって駆動されることにより、
    上記第1のレンズ鏡枠の内周面上で回転規制されつつ光
    軸方向に摺動自在な第2のレンズ鏡枠と、 を具備したことを特徴とするレンズ鏡筒。
  2. 【請求項2】 上記第2のレンズ鏡枠は、上記固定枠
    から延出して設けられたガイドシャフトによって光軸方
    向に移動する際の傾きが防止されていることを特徴とす
    る請求項1に記載のレンズ鏡筒。
  3. 【請求項3】 上記外周カム及び上記内周カムの各々
    は、互いに平行に設けられた複数のカム溝によって形成
    され、当該外周カム及び上記内周カムによって駆動され
    る第1及び第2のレンズ鏡枠には、上記複数のカム溝に
    対応する複数のカムピンが形成されていることを特徴と
    する請求項1に記載のレンズ鏡筒。
  4. 【請求項4】 上記内周カム及び上記外周カムは、上
    記第2のレンズ鏡枠と上記第1のレンズ鏡枠とが移動す
    る際に干渉しない形状からなることを特徴とする請求項
    3に記載のレンズ鏡筒。
  5. 【請求項5】 レンズ鏡筒において、 互いに光軸方向にのみ移動自在に係合した第1及び第2
    のレンズ鏡枠と、 外周面に設けられていて上記第1のレンズ鏡枠を駆動す
    る外周カムと、内周面に設けられていて上記第2のレン
    ズ鏡枠を駆動する内周カムとを有するカム枠と、 上記カム枠を回転駆動する駆動手段と、 を具備したことを特徴とするレンズ鏡筒。
  6. 【請求項6】 上記カム枠に設けられた内周カム及び
    外周カムは、上記第2のレンズ鏡枠と上記第1のレンズ
    鏡枠とが移動する際に干渉することのない形状からなる
    ことを特徴とする請求項5に記載のレンズ鏡筒。
  7. 【請求項7】 上記外周カム及び上記内周カムの各々
    は、互いに平行に設けられた複数のカム溝によって形成
    され、当該外周カム及び上記内周カムによって駆動され
    る上記第1及び第2のレンズ鏡枠には、上記複数のカム
    溝に対応する複数のカムピンが形成されていることを特
    徴とする請求項5に記載のレンズ鏡筒。
  8. 【請求項8】 カム枠の外周面に形成された外周カム
    によって駆動されることにより固定枠に対して光軸方向
    に移動自在な第1のレンズ鏡枠と、カム枠の内周面に形
    成された内周カムによって駆動されることにより固定枠
    に対して光軸方向に移動自在な第2のレンズ鏡枠とを有
    するレンズ鏡筒において、 上記第1のレンズ鏡枠の一部と上記第2のレンズ鏡枠の
    一部とによって形成される直進規制部を具備し、 この直進規制部は、上記第1のレンズ鏡枠と上記第2の
    レンズ鏡枠とが互いに光軸方向に移動する際に当該第2
    のレンズ鏡枠が当該第1のレンズ鏡枠に対して回転しな
    いように規制しつつ当該第1のレンズ鏡枠の内周面上で
    の直進移動を許容することを特徴とするレンズ鏡筒。
  9. 【請求項9】 上記直進規制部は、上記第1のレンズ
    鏡枠の内周面に形成されたガイド溝と上記第2のレンズ
    鏡枠の外周面に形成された係合部とによって構成されて
    いることを特徴とする請求項8に記載のレンズ鏡筒。
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