JP3435591B2 - ズームレンズ鏡胴 - Google Patents
ズームレンズ鏡胴Info
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Description
持するカメラのズームレンズ鏡胴に関し、詳しくはフィ
ルム装填のために裏蓋を開けることによって、粉塵等が
鏡胴内に侵入することを防止するものであり、工事現場
での記録用カメラに用いるズームレンズ鏡胴に好適であ
る。
い作業環境で用いられるため、外装部材の間隙にゴムの
パッキン等を設け、塵埃が侵入しないようにしたカメラ
が用いられる。
ともあり、この場合は裏蓋を開けるので、カメラの背面
が大きく開口し、塵埃がカメラ内部に侵入し易い。ま
た、汚れた手や軍手を付けたままで、フィルム装填する
こともあるので、更に、砂粒、汚泥や黒板に工事状況を
記録するときに用いるチョークの粉等も侵入する。
とき特に問題になるのが、鏡胴内へ塵埃等が侵入するこ
とである。鏡胴内ではヘリコイド等によりレンズ枠を微
小量移動させてピント調整を行うと共に、薄いシャッタ
羽根を高速で開閉させている。従って、塵埃等が侵入す
ると、レンズやシャッタが作動不良になる。
号公報には撮影レンズの背面に透明平板を配置して、鏡
胴内に塵埃が侵入しないようした考案が記載されてい
る。
853号公報の考案においては、撮影レンズの背面に透
明平板を配置しているため、この透明平板も撮影レンズ
の光学系の一部となるので、透明平板の平面度、平行度
に充分な精度を持たせる必要がある。また、ゴーストを
防止するため、コーティングも必要である。依って、こ
のような対策は高価な部材を必要とするものである。
な手段により、ヘリコイド等の嵌合部に塵埃等が侵入す
るのを防ぐことを第1の課題とし、ビトウインシャッタ
に塵埃等が侵入するのを防ぐことを第2の課題とする。
くともズームレンズの所定のレンズ群を保持する摺動枠
と、該摺動枠の外周に配置され、回転することにより前
記摺動枠を光軸方向に直進移動させる駆動筒と、該駆動
筒を保持し、カメラ本体に対して固定された保持部材と
を備えたズームレンズ鏡胴において、前記摺動枠は、前
記駆動筒と嵌合する嵌合部を被写体側に有し、該嵌合部
における最小径より小なる外径の外周壁を結像面側に有
するよう形成され、前記保持部材は、前記摺動枠の嵌合
部における最小径より小にて、且つ前記摺動枠の外周壁
より大なる内径の内周壁を結像面側に有し、ズーミング
により前記摺動枠が如何なる位置に移動しても、前記摺
動枠の外周壁の一部と前記保持部材の内周壁とが重合し
ていることを特徴とするズームレンズ鏡胴により、達成
される。
レンズ群を保持し、光軸方向の被写体側に突出した筒部
を有するレンズ枠と、前記筒部が挿入される円形長溝を
結像面側に有し、少なくともシャッタユニットを保持す
る摺動枠とを備え、ズームレンズにより前記レンズ枠と
前記摺動枠とが如何なる位置に移動したときも、前記筒
部の外周壁と前記円形長溝の内周壁とが重合していると
共に、前記筒部の内周壁と前記円形長溝の外周壁とが重
合していることを特徴とするズームレンズ鏡胴により、
達成される。
の実施の形態を図1乃至図6に基づき詳細に説明する。
ンズ鏡胴を構成する部材について説明する。
ズームレンズ鏡胴の横断面図、図2はズームレンズを長
焦点にしたときのズームレンズ鏡胴の横断面図であり、
共に光軸から上半分のみ描いてある。また、図3はズー
ムレンズ鏡胴の主要部材を示す分解斜視図である。
部材を全て担持し、図示していないカメラ本体に固着さ
れる。2はff調整環であり、その外周とフロント地板
1の内周が嵌合している。また、フロント地板1の内周
に設けられ、光軸Kに平行な図示していない突部が、f
f調整環2の外周に設けた長溝2aと係合し、ff調整
環2は直進移動のみ可能である。
2の内周と嵌合している。また、カム筒3の先端部3a
が、ff調整環2の先端部2bとスペーサー4を介して
固定されたカム筒保持板5により挟着されているので、
カム筒3はff調整環2に対して回転は自在であるが、
光軸方向への移動の場合にはff調整環2と一体的に移
動する。
筒3をff調整環2と共に光軸方向に微小量移動させて
ピント調整を行った後、ビス6によりff調整環2をフ
ロント地板1に固定する。
ヘリコイド7aがカム筒3の内周に設けられたメスヘリ
コイド3bと螺合している。また、摺動枠7の後方から
長溝7bがオスヘリコイド7aを横切って設けられてい
る、また、金属板によりL字形に曲げられた直進案内板
8が止めネジ9によってフロント地板1にネジ止めさ
れ、摺動枠7の長溝7bに直進案内板8の光軸Kに平行
な案内部8aが係合し、摺動枠7の回転を案内部8aの
板厚方向にて阻止している。
イド結合に限定されるものでなく、カム溝とカムピンに
よるカム結合でもよい。このとき、摺動枠7の外周壁に
カム溝を設けてカム筒3にカムピンを設けても、摺動枠
7の外周壁にカムピンを設けてカム筒3にカム溝を設け
てもよい。即ち、摺動枠7を駆動することができれば、
カム筒3と嵌合する摺動枠7の部所はオスヘリコイド、
カム溝、カムピンの何れでもよく、そのため「請求項
1」においては、カム筒3に代えて駆動筒と称してい
る。また、フロント地板1に代えて保持部材と称してい
る。
定せず、図示していないカメラ本体若しくはカメラ本体
に連なる固定部材に固定してもよい。
群ズームであり、前群の第1レンズFcと後群の第2レ
ンズRcとから構成されており、第1レンズFcは第1
レンズ枠11に挿着され、第1レンズ枠11と光軸方向
に螺合する止め環12により保持されている。
が固着され、更にシャッタユニット13には第1レンズ
枠11がネジ止めされている。従って、第1レンズFc
は摺動枠7と一体的に移動する。
ット13を駆動・制御するフレキシブル基板である。
に挿着され、第2レンズ枠15と光軸方向に螺合する止
め環16により保持されている。第2レンズ枠15は外
周にて摺動枠7の内周と嵌合すると共に、外周の3箇所
に光軸Kに平行な突部15aが設けられ、摺動枠7の内
周の光軸Kと平行な方向に設けられた図示していない長
溝と係合している。従って、第2レンズ枠15は摺動枠
7に対して回転はせず、光軸方向への直進移動のみ行
う。
して、カムピン17が止めネジ18により第2レンズ枠
15に固定されている。カム筒3の内周にはメスヘリコ
イド3bと共にカム溝3cが設けられ、カムピン17が
カム溝3cと係合している。
て、加工精度上、光軸Kと平行な方向にガタが生じてし
まう。そのため、摺動枠7の後端に設けた遮光板22と
第2レンズ枠15の後端部15bとの間に引っ張りバネ
21を掛け、第2レンズ枠15と共にカムピン17を後
方に付勢することにより、カムピン17はカム溝3cの
後方の側壁にのみ当接して、光軸Kと平行な方向にガタ
がなくなる。
けるズーミング作動について説明する。
いが、レンズ駆動用のモータや減速歯車が配置され、減
速歯車の最終段歯車が図示していないフロント地板1の
切り欠きにて、カム筒3の外周後端に設けられた大歯車
3dと歯合している。従って、レンズ駆動用のモータが
回転するとカム筒3が回転する。摺動枠7はそのオスヘ
リコイド7aとカム筒3のメスヘリコイド3bが螺合
し、且つフロント地板1に固定された直進案内板8によ
って回転が阻止されているので、カム筒3の回転によ
り、ヘリコイドのリードに応じた直進移動を行う。一
方、第2レンズ枠15に立設しているカムピン17がカ
ム筒3のカム溝3cと係合し、第2レンズ枠15は摺動
枠7に対して回転不可能に形成されているので、第2レ
ンズ枠15はカム筒3のカム溝3cに応じた直進移動を
行う。
及び第2レンズ枠15、即ち各々に保持された第1レン
ズFcと第2レンズRcは光軸方向に直進移動を行い、
例えば図1に示す短焦点の状態から図2に示す長焦点の
状態に互いのレンズ間隔を接近させながら繰り出され
る。
構成のズームレンズであったが、3群構成でも実施可能
であり、この場合は第2レンズ枠15と同様にカム駆動
される第3のレンズ枠を摺動枠7に嵌合させればよい。
填のために裏蓋を開けたときに、ヘリコイドやシャッタ
ユニットに塵埃等が侵入することを防止する手段を図4
乃至図6に基づいて説明する。
内板8、カムピン17等を省いたズームレンズ鏡胴の縦
断面図であり、図6は摺動枠等の斜視図である。
ズームレンズ鏡胴後方より塵埃等が侵入しない実施の形
態を説明する。
小さい外径の外周壁7dを有し、フロント地板1は摺動
枠7のオスヘリコイド7aの谷径より小さい内径の内周
壁1aを有している。そして、ズームレンズにより摺動
枠7が如何なる位置にあっても、摺動枠7の外周壁7d
の一部とフロント地板1の内周壁1aとが重なり合って
いる。図5に示すように最も長焦点にズーミングしたと
きに、摺動枠7は最も前方に移動するが、それでも外周
壁7dの後端と内周壁1aとが重なり合っているいるの
で、オスヘリコイド7aへ塵埃が侵入し難い。
地板1の内周壁1aとに間には、僅かながらある程度の
間隙がある。このために、図6にも示すような植毛紙等
からなるリング状の防塵用シート23をフロント地板1
に固着させ、摺動枠7の外周壁7dに摺動させることに
よって、フロント地板1の内周壁1aと摺動枠7の外周
壁7dとの間隙より、オスヘリコイド7aへ塵埃が侵入
することをより確実に防止している。
オスヘリコイド7aと外周壁7dを横切って設けられて
おり、直進案内板8が係合しているが、摺動枠7の長溝
7bの底部と直進案内板8の案内部8aの面部との間に
も僅かながら間隙がある。このために、植毛紙等からな
る短冊形の防塵用シート24を、直進案内板8と共に止
めネジ9によりフロント地板1にネジ止めすることによ
って、長溝7bの底部と案内部8aの面部との間隙より
オスヘリコイド7aへ塵埃が侵入することを確実に防止
している。
様に長溝が設けられているが、同様の対策で間隙を塞ぐ
ことができる。
1例としてオスヘリコイド7aを指し、嵌合部における
最小径とはオスヘリコイド7aの谷径を指す。しかし、
ヘリコイドに代えてカム結合でもよく、摺動枠7にカム
ピンを立設したときは、カムピンの周囲の嵌合壁が最小
径となり、摺動枠7にカム溝を設けたときは、カム溝の
底部が最小径となる。
ンズ鏡胴後部より塵埃等が侵入しない実施の形態を、図
4及び図5に基づいて説明する。
に突出した筒部15cを有し、筒部15cは摺動枠7の
結像面側にに設けられた円形長溝7eに挿入されてい
る。そして、ズーミングによって筒部15cと円形長溝
7eの間隔は変化するが、如何なる場合でも、筒部15
cの外周壁15dと円形長溝7eの内周壁7fとは重な
り合い、筒部15cの内周壁15eと円形長溝7eの外
周壁7gとは重なり合っている。従って、ズームレンズ
鏡胴の後方より塵埃等がシャッタユニット13に侵入す
るためには、筒部15cの外周壁15dと円形長溝7e
の内周壁7fとの間隙を通過し、更にUターンして、筒
部15cの内周壁15eと円形長溝7eの外周壁7gと
の間隙を通過しなければならない。従って、塵埃等がシ
ャッタユニット13に侵入することは困難である。
ば、フィルム装填のために裏蓋を開けても、レンズ群を
保持する摺動枠と摺動枠を駆動する駆動筒との嵌合部、
例えばヘリコイドに、ズームレンズ鏡胴の後方から塵埃
等が侵入するのを簡単な構成で防止でき、摺動枠は円滑
な作動を維持することができる。
持部材の内周壁と摺動枠の外周壁との間隙より塵埃等が
侵入することを簡単な構成で確実に防止している。
ば、摺動枠の長溝と直進案内板等の間隙より塵埃等が侵
入することを簡単な構成で確実に防止している。
よれば、フィルム装填のために裏蓋を開けても、シャッ
タユニットを保持する摺動枠とレンズ群を保持するレン
ズ枠との間隙より、塵埃等がシャッタユニットに侵入す
ることを簡単な構成で防止できる。
ズ鏡胴の横断面図である。
ズ鏡胴の横断面図である。
である。
短焦点にしたときのズームレンズ鏡胴の縦断面図であ
る。
長焦点にしたときのズームレンズ鏡胴の縦断面図であ
る。
Claims (5)
- 【請求項1】 少なくともズームレンズの所定のレンズ
群を保持する摺動枠と、 該摺動枠の外周に配置され、回転することにより前記摺
動枠を光軸方向に直進移動させる駆動筒と、 該駆動筒を保持し、カメラ本体に対して固定された保持
部材とを備えたズームレンズ鏡胴において、 前記摺動枠は、前記駆動筒と嵌合する嵌合部を被写体側
に有し、該嵌合部における最小径より小なる外径の外周
壁を結像面側に有するよう形成され、 前記保持部材は、前記摺動枠の嵌合部における最小径よ
り小にて、且つ前記摺動枠の外周壁より大なる内径の内
周壁を結像面側に有し、 ズーミングにより前記摺動枠が如何なる位置に移動して
も、前記摺動枠の外周壁の一部と前記保持部材の内周壁
とが重合していることを特徴とするズームレンズ鏡胴。 - 【請求項2】 前記摺動枠の嵌合部がオスヘリコイドで
あり、嵌合部における最小径がオスヘリコイドの谷径で
あることを特徴とする請求項1に記載のズームレンズ鏡
胴。 - 【請求項3】 リング状の防塵用シートを前記保持部材
の内周壁の被写体側端部に前記内周壁と直交して設け、
前記防塵用シートの内周が前記摺動枠の外周壁と摺動す
ることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のズー
ムレンズ鏡胴。 - 【請求項4】 前記摺動枠に光軸に平行な長溝を設け、
該長溝と嵌合する部材に光軸と直交する防塵用シートを
固着させ、前記長溝と前記防塵用シートとを摺動させる
ことを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載のズ
ームレンズ鏡胴。 - 【請求項5】 前記長溝と嵌合する部材は、前記摺動枠
の回転を阻止する直進案内板であることを特徴とする請
求項4に記載のズームレンズ鏡胴。
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JP27464396A JP3435591B2 (ja) | 1996-10-17 | 1996-10-17 | ズームレンズ鏡胴 |
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-
1996
- 1996-10-17 JP JP27464396A patent/JP3435591B2/ja not_active Expired - Fee Related
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