JP2007114530A - レンズ鏡筒 - Google Patents

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Abstract

【課題】従来のレンズ鏡筒では、直進部材にコイルばね等によって光軸方向の付勢力が働くと、回動部材のカム溝の傾斜の変化によってバックラッシが発生し、ノイズや像ユレ・トビが発生することがあった。
【解決手段】レンズを保持してそのレンズの光軸方向に移動可能とされると共にカムピン98が設けられた1群環10と、その1群環10に対して相対的に回動可能であって光軸方向へも相対的に移動可能とされると共にカムピン98が摺動可能に係合されるカム溝65を周面に有するカム環15と、カム環15を回動させるためにそのカム環15と一体に設けたギア部60と、そのギア部に噛合される平歯からなる駆動ギア22と、その駆動ギア22に噛合されるギア列134を有する動力源132と、を備えて構成されている。動力源132からの動力を駆動ギア22からギア部60に伝達してカム環15を回動させるレンズ鏡筒であって、駆動ギア22を、その平歯が延在する方向の一方に付勢するリング板ばね130を設けた。
【選択図】図29

Description

本発明は、駆動ギアで回動部材を回動させることによりカム機構を介して連結された直進部材を進退動作させるようにしたレンズ鏡筒に関するものである。
従来の、この種のレンズ鏡筒としては、例えば、特許文献1に記載されているようなものがある。特許文献1には、光学系の光路中に配置される光量調節装置および光量調節装置を内蔵するカメラ(以下、第1の従来例という。)に関するものが記載されている。この第1の従来例に係るカメラは、「射出面が凹面に形成された第1のレンズ群と、上記第1のレンズ群からの射出光が入射される凸面を有する第2のレンズ群と、を有し、上記第1のレンズ群と第2のレンズ群との間に光学的な絞り位置が位置する変倍可能な光学系と、上記第2のレンズ群の後方に配され、露出開口を開放する位置と遮蔽する位置とに移動可能であって、所定の透過率を有するフィルタを有するフィルタ装置と、上記光学系の変倍状態とシャッタスピードに応じて上記フィルタを上記覆う位置に移動するか否かを決定する制御手段と、を具備し、上記フィルタが上記開放する位置にある状態で、上記シャッタスピードが所定値以上の高速となる場合には、上記フィルタを上記覆う位置に移動し、より低速のシャッタスピードを用いて撮影する」ことを特徴としている。
このような構成を有する特許文献1に記載されたカメラよれば、「遮光羽根の配置を適切化し、さらに、遮光羽根の遮光光量差の発生を少なくし、より適切な露出が実行できる、かつ、装置の小型化を図ることができる」(明細書の段落[0094])という効果が期待される。
特開2004−252367号公報
一般に、カム環の回動によって光学ズーミング動作を行うレンズ鏡筒においては、その回動動作には滑らかさが求められる。その回動動作が滑らかでない場合には、ノイズ(異音)発生や像のユレ・トビが発生してしまう。特に、カム環の回動によって光軸方向に進退する直進部材にコイルばね等によって光軸方向の付勢力が働いている場合には、カム環のカム溝の傾斜の変化によってバックラッシが発生してしまい、ノイズや像ユレ・トビの不具合に悩まされることになる。
また、カム環の回転軸と軸心線を同じにする平歯を持つ部材(カム環の場合もある。)が、回転動作と共に固定環に形成されたカム溝との係合によって回転軸方向に進退し、又は、駆動ギアとスラスト摺動しながら回転軸方向に進退する機構においては、その部材のギアの歯と、駆動ギアの歯とのスライス方向の掛かり量が、その部材が最も被写体側に繰出した状態で小さくなってしまい、衝撃力等の外力によってギアの歯が欠けて破損し易くなってしまうことがある。特に、近年ではユーザーの小型化への要望が強くなっており、ギア歯の掛かり量と強度の両方を確保するのが難しくなっている。
しかしながら、前述した従来例においては、カム環を駆動する駆動ギアが、それを回転自在に支持する支持軸上において、軸受部との隙間の分だけ移動自在になっていた。そのため、前述したように、直進部材にコイルばね等によって光軸方向の付勢力が働いている場合に、カム環のカム溝の傾斜の変化によってバックラッシが発生し、ノイズや像ユレ・トビが発生する等の不具合があった。
解決しようとする問題点は、従来のレンズ鏡筒では、直進部材にコイルばね等によって光軸方向の付勢力が働くと、回動部材のカム溝の傾斜の変化によってバックラッシが発生し、ノイズや像ユレ・トビが発生することがある、という点である。
本発明のレンズ鏡筒は、光学要素を保持してその光学要素の光軸方向に移動可能とされると共にカム従動子が設けられた直進部材と、その直進部材に対して相対的に回動可能であって光軸方向へも相対的に移動可能とされると共にカム従動子が摺動可能に係合されるカム溝を周面に有する回動部材と、回動部材を回動させるためにその回動部材と一体又は別体に設けたギア部と、そのギア部に噛合される平歯からなる駆動ギアと、その駆動ギアに噛合されるギア列を有する動力源と、を備え、動力源からの動力を駆動ギアからギア部に伝達して回動部材を回動させるレンズ鏡筒であって、駆動ギアを、その平歯が延在する方向の一方に付勢するギア付勢部材を設けたことを最も主要な特徴とする。
本発明のレンズ鏡筒によれば、駆動ギアがギア付勢部材によってその平歯が延在する方向の一方に付勢されているため、回動部材のカム溝の傾斜の変化によって発生するバックラッシをギア付勢部材によって吸収し、又は、そのバックラッシを軽減させてその影響を少なくすることができる。そのため、回動部材の回動動作を滑らかに保つことができ、ノイズ(異音)発生や像のユレ・トビの発生を効果的に抑制することができる。しかも、その機構が簡単であるため、レンズ鏡筒を小型化しつつもギアの強度低下を防ぐことができる。
回動部材の回動動作を滑らかに保つことで、像トビ・像ユレの発生、及び動作時の異常音(コツ音)の発生を抑制できるレンズ鏡筒を、簡単な構成によって実現した。
以下、本発明の実施の形態を、添付図面を参照して説明する。図1〜図37は、本発明の実施の形態の例を説明するものである。即ち、図1A,Bは本発明のレンズ鏡筒のカム機構の第1の実施の例を示す鏡筒収納状態及び鏡筒繰出し状態の各斜視図、図2は図1のレンズ鏡筒の分解斜視図、図3は鏡筒収納状態の断面図、図4は鏡筒繰出し状態の断面図、図5は固定環の斜視図、図6は固定環の展開図、図7A,B,Cはカム環の斜視図、正面図及びX−X線断面図、図8A,Bはカム環の平面図及び底面図、図9A,Bはカム環の外周面及び内周面の各展開図、図10は回転規制部材の展開図、図11は直進環の展開図である。
図12は自動露光装置と間隔規制部材と2群環の斜視図、図13は2群環の展開図、図14は1群レンズと1群環等の斜視図、図15は1群環の展開図、図16A,Bはカム環と1群環を組み合せた底面側の斜視図及び要部拡大図、図17A,Bは同じく正面図及び底面図、図18A,Bは同じく右側面図及びY−Y線断面図である。また、図19〜図28は1群環のカム従動子とカム環のカム溝との位置関係を説明するもので、図19A,Bは斜視図及び断面図、図20A,Bは各要部説明図、図21A,B,Cは同じく斜視図と断面図と要部説明図、図22A,B,Cは同じく斜視図と断面図と要部説明図、図23A,Bは斜視図及び断面図、図24は要部説明図、図25は斜視図、図26A,Bは断面図及び要部説明図、図27A,Bは斜視図及び要部説明図、図28は同じく斜視図及び要部説明図である。
図29は駆動ギアのスラスト端にギア付勢部材を配置した第1の実施例を断面して示す模式図、図30A,B,Cは駆動ギアの掛かり量を説明する図、図31A,B,Cはギア付勢部材の一実施例を示す図、図32A,Bはカムピンにかかる抗力とその分力を説明する図、図33は駆動ギアのスラスト端にギア付勢部材を配置した第2の実施例を断面して示す模式図、図34〜36は図1等のレンズ鏡筒を用いたデジタルスチルカメラの第1の実施の例を示すもので、図34は鏡筒収納状態の正面側斜視図、図35は鏡筒繰出し状態の正面側斜視図、図36は背面側斜視図、図37は図34に示すデジタルスチルカメラの概略構成を説明するブロック説明図である。
図1〜図4に示すレンズ鏡筒1は、本発明のレンズ鏡筒の第1の実施の例を示すものであり、複数のレンズやフィルタ等の光学素子によって構成される撮影光学系と、その撮影光学系の各構成要素を固定又は移動可能に支持する環体や枠体等のメカニック系と、そのメカニック系を動作させるモータやギア等の動力系等から構成されている。
図2〜図4に示すように、レンズ鏡筒1の撮影光学系は、被写体側から順に配置されている複数のレンズの組合せからなる第1レンズ群2と、シャッタ及びアイリスユニットである自動露光装置3と、複数のレンズの組合せからなる第2レンズ群4と、1又は2以上のレンズの組合せからなる第3レンズ群5と、ローパスフィルタ6と、撮像素子(CCD)7等から構成されている。第1レンズ群2と第2レンズ群4によってズーミング機能が発揮され、両レンズ群2,4を光軸方向に所定量移動することにより光学系のズーミング動作を実行することができる。また、第3レンズ群5によってフォーカシング機能が発揮され、第3レンズ群5を光軸方向に所定量移動することにより光学系のフォーカシング動作を実行することができる。
レンズ鏡筒1のメカニック系は、被写体側から順に直進部材の第1の具体例を示す1群環10と、第1レンズ群2を保持する1群レンズ枠11と、直進部材の第2の具体例を示す2群環12と、第2レンズ群4を保持する2群レンズ枠13と、直進環14と、回動部材の一具体例を示すカム環15と、デジタルスチルカメラ等のカメラ本体に固定される固定環16と、第3レンズ群5を保持する3群レンズ枠17と、固定環16の後部に固定される後部鏡筒18等から構成されている。そして、後部鏡筒18に、撮像素子(CCD)7を有するCCDユニット20が取り付けられている。
また、レンズ鏡筒1の動力系は、カム環15を回動動作させる減速ギアユニット21及び駆動ギア22と、光学系のフォーカシング動作を行うFモータユニット23等から構成されている。減速ギアユニット21及びFモータユニット23は、固定環16と後部鏡筒18の組立体に取り付けられている。そして、駆動ギア22は、固定環16と後部鏡筒18によって回転自在に支持されている。
後部鏡筒18は、中央部に略四角形をなす貫通穴25が設けられたリング状をなす後面部18aと、その後面部18aの貫通穴25の周囲を囲うように一面側に突出形成された内側ボス部18bと、後面部18aの外縁に連続して一面側に突出形成された外側ボス部18cとからなり、外側ボス部18cの一部にはFモータユニット23を支持するためのユニット支持部26が設けられている。後部鏡筒18の内側ボス部18bの背面側には、その周縁を凹ませることによって座部18dが設けられており、その座部18dにCCDユニット20が装着されている。
図2〜図4に示すように、CCDユニット20は、CCD(撮像素子)7その他の構成要素を保持するCCDアダプタ28と、シールゴム29と、フィルタ押え具30等を備えて構成されており、そのCCDアダプタ28にCCD7が固定されている。CCDアダプタ28は、後部鏡筒18の貫通穴25に嵌合される略四角形をなす枠体からなり、その中央の開口部に受光面を臨ませてCCD7が、シールゴム29を介して固定されている。CCD7の受光面の前方にはローパスフィルタ6が配置されており、そのローパスフィルタ6は略四角形の枠体からなるフィルタ押え具30により爪止めされ、CCDアダプタ28に着脱可能に保持されている。図2に示す符号31は、CCD7用のフレキシブル配線板である。
後部鏡筒18の前部に固定される固定環16は、図5に示すような構成を有している。固定環16は、レンズ鏡筒1の外装体となる略円筒状をなす筒体からなり、この固定環16の内部に撮影光学系の全てが収納可能とされている。図6の展開図に示すように、固定環16の一方の端面である光軸方向の前面部16aは、その光軸方向と垂直をなす平面部とされているが、他方の端面である光軸方向の後面部16bは、その光軸方向に所定の段差によって凹凸が形成されている。この後面部16bの凹凸は、後部鏡筒18の接合部の凹凸に対応するように設けたものである。更に、固定環16には、駆動ギア22の一部を露出させるための第1の切欠き33と、3群レンズ枠17の一部を露出させるための第2の切欠き34が設けられている。
固定環16の第1の切欠き33及び第2の切欠き34は、それぞれ後面部16bに開放されている。この第1の切欠き33に対応して固定環16の外面には、駆動ギア22を回転自在に支持する支持軸35の軸方向の一端を支持する軸受部16cが設けられている。そして、第2の切欠き34に対応して固定環16の外面には、Fモータユニット23の一部を支持する支持部16dが設けられている。また、固定環16の内周面には、略同一カム曲線を有する2種類合計3個のカム溝37A,37B,37Cと、光軸方向へ直線状に延在された3種類合計5個の直進案内溝38A,38B,38Cが設けられている。
固定環16の2種類合計3個のカム溝37A,37B,37Cは、周方向へ螺旋状に延在された斜面部37aと、その斜面部37aの前面部16a側に連続すると共に光軸方向に対して直交する周方向に延在された前水平部37bと、斜面部37aの後面部16b側に連続すると共に光軸方向に対して直交する周方向であって前記前水平部37bと逆方向に延在された後水平部37cとを有している。3個のカム溝37A〜37Cの各斜面部37aの幅は同一であるが、第1の種類である2個の第1のカム溝37A,37Bの各斜面部37aには、その幅方向を2分するように中央突条39が設けられている。この中央突条39によって斜面部37aには、互いに平行に延在された右通路39aと左通路39bが形成されている。
このような構成上の相違点が設けられた2個の第1のカム溝37A,37B及び第2の種類である1個の第2のカム溝37Cの合計3個のカム溝37A〜37Cは、光軸方向と垂直に交差する平面上において周方向へ略等間隔に配置されている。このような構成を有する2種類合計3個のカム溝37A〜37Cには、カム環15に設けた3個の後述するカム従動子がそれぞれ摺動可能に係合される。
これに対して、3種類合計5個の直進案内溝38A,38B,38Cは、光軸方向と垂直に交差する平面上において周方向へ適当な間隔を設定して、互いに平行に配置されている。第1の種類である2個の第1の直進案内溝38A,38Aは、直進環14と回転規制部材80の2つを光軸方向へ案内するものである。この2個の第1の直進案内溝38A,38Aには、直進環14に設けた後述するカム従動子が、また回転規制部材80に設けた後述する凸部片がそれぞれ摺動可能に係合される。2個の第1の直進案内溝38A,38Aは、第1のカム溝37A,37Bのそれぞれ一側(図6において左側)に所定の間隔をあけて配置されている。そして、2個の第1の直進案内溝38A,38Aは、第1及び第2のカム溝37A,37Bの前水平部37bとそれぞれ交差するように設けられている。
一方、第2の種類である3個の第2の直進案内溝38B,38B,38Cは、2個の第1の直進案内溝38A,38Aとともに、直進環14を光軸方向へ案内するものである。3個の第2の直進案内溝38B,38B,38Cのうち、2個の第2の直進案内溝38B,38Bは、2つのカム溝37A,37Bの斜面部37aとそれぞれ交差するように設けられていて、これにより各斜面部37aには、中央突条39を斜め方向に分割する切り通し部41がそれぞれ設けられているが、これに対して、残り1個の第2の直進案内溝38Cは、第1の直進案内溝38Aと同様に、第3のカム溝37Cの前水平部37bと交差するように設けられている。
このような構成を有する固定環16が後部鏡筒18の前側に配置され、複数本の固定ねじによって着脱可能に固定されている。この固定環16と後部鏡筒18との鏡筒組立体によって支持軸35が保持されており、その支持軸35に回動自在に支持された駆動ギア22の一部の歯が、その歯幅方向の略全長に渡って第1の切欠き33から鏡筒組立体の外部に露出されている。この駆動ギア22の露出部を覆うように減速ギアユニット21が、固定環16の軸受部16cと後部鏡筒18のフランジ部に対して着脱可能に装着され、複数個の固定ねじで締付固定されている。
図2に示すように、減速ギアユニット21は、駆動ギア22に噛合される図示しない出力ギアと、その出力ギアに動力を伝達する1又は2以上の減速ギアと、その減速ギアを介して動力を伝達することにより出力ギアを回転駆動するズームモータ44と、出力ギアその他のギアを回転自在に支持すると共にズームモータ44を固定支持するハウジング45等によって構成されている。このハウジング45を固定ねじで鏡筒組立体に締付固定することにより、減速ギアユニット21が組立・分解可能に取り付けられている。この減速ギアユニット21には、ズームモータ44の回転数を検出してその検出信号を出力するロータリエンコーダ等からなる回転検出器が設けられている。
また、後部鏡筒18のユニット支持部26は、Fモータユニット23を抱えるように支持する一対の支持片からなり、一対の支持片は適当な隙間をあけて略平行をなすように前方へ突出されている。このユニット支持部26と固定環16の支持部16dによって保持されるFモータユニット23は、レンズ鏡筒1をフォーカシング動作させるための動力源をなすものである。このFモータユニット23は、フォーカスモータ46と、このフォーカスモータ46を固定支持するモータブラケット47と、フォーカスモータ46の回転軸46aに移動可能に螺合されたキャリッジ48と、このキャリッジ48を回転軸46aの軸方向へ略平行にガイドするガイドバー49等を備えて構成されている。
モータブラケット47はコ字状に形成されており、一方の立ち上げ片の外側にフォーカスモータ46が固定されている。フォーカスモータ46の回転軸46aは送りねじ軸からなっており、その回転軸46aが一方の立ち上げ片を貫通し、その先端部が他方の立ち上げ片に回動自在に支持されている。この立ち上げ片間において、回転軸46aにキャリッジ48が軸方向へ移動可能に螺合されている。キャリッジ48には、回転軸46aの軸心線に対してその軸心線を略平行に設定したガイドバー49が摺動可能に貫通されている。ガイドバー49の軸方向の両端部はモータブラケット47に支持されており、このガイドバー49に案内されてキャリッジ48が光軸方向へ進退移動可能に構成されている。
このような構成を有するFモータユニット23によって第3レンズ群5が光軸方向へ進退移動可能とされている。第3レンズ群5は、CCD7の前に配置されたローパスフィルタ6の前方に配置され、3群レンズ枠17によって保持されている。3群レンズ枠17は、第3レンズ群5を保持するレンズ保持部17aと、そのレンズ保持部17aの一側に連続されたアーム部17bとから構成されている。アーム部17bには、ガイド軸51が摺動可能に挿通される摺動軸受部17cと、Fモータユニット23のキャリッジ48に係合される係合部17dとが設けられている。
この3群レンズ枠17には、コイルばねからなる3群ばね52の一端が係止されている。3群ばね52の他端は固定環16に係止されており、この3群ばね52のばね力によって3群レンズ枠17の係合部17dが、常にキャリッジ48に適当な付勢力で押し当てられている。かくして、Fモータユニット23のフォーカスモータ46を回転駆動することにより、その回転方向に応じて3群ばね52のばね力に抗して、キャリッジ48がガイドバー49に案内されて光軸方向へ進退移動する。その結果、Fモータユニット23の回転量に応じて、第3レンズ群5が光軸方向に所定量移動することにより、所定のフォーカシング動作が実行される。
固定環16の内側にカム環15が配置されている。カム環15は、図7〜図9に示すような構成を有している。カム環15は、固定環16の内径よりも外径がやや小さい筒状の胴体部15aと、その胴体部15aの一方の端面側に連続するフランジ部15bとからなり、フランジ部15bは半径方向外側に展開されている。フランジ部15bは、周方向の略1/2に亘る部分を占める円弧状の第1のフランジ部54aと、その第1のフランジ部54aと対向するよう反対側に配置された円弧状の第2のフランジ部54bとからなる。第2のフランジ部54bは、周方向の略1/6に亘る部分を占める領域として形成されており、その周方向の両側であって第1のフランジ部54aとの間には、第2のフランジ部54bと同程度の大きさを有する第1の切欠き部55aと第2の切欠き部55bが設けられている。
図8A,Bに示すように、カム環15のフランジ部15bには、カム従動子の第1の実施例を示す3個のカム突部57A,57B,57Cが設けられている。3個のカム突部57A,57B,57Cは周方向に略等間隔に配置されていて、第1のカム突部57Aは第1のフランジ部54aの一側に設けられ、第2のカム突部57Bは第1のフランジ部54aの他側に設けられていて、第3のカム突部57Cは第2のフランジ部54bに設けられている。3個のカム突部57A〜57Cのうち、第1及び第2のカム突部57A,57Bの先端には、斜め方向に延びる係合溝58がそれぞれ設けられている。
この3個のカム突部57A〜57Cは、固定環16の内周面に設けた3個のカム溝37A,37B,37Cに摺動可能に係合される。3個のカム突部57A〜57Cは、3個のカム溝37A,37B,37Cと対応するように形成されており、第1及び第2のカム突部57A,57Bに設けた各係合溝58に、第1及び第2のカム溝37A,37Bに設けた中央突条39がそれぞれ摺動可能に係合されるようになっている。このように、カム溝37A,37Bの幅広な斜面部37aに中央突条39を設けて左右の通路39a,39bを形成したことにより、これと交差する方向に延在された第2の直進案内溝38Bによってカム溝の斜面部37aに切り欠きが発生していても、カム環15の第1及び第2のカム突部57A,57Bはカム係合維持したままカム溝37A,37Bに沿ってスムースに移動することができるようにしている。
3個のカム突部57A〜57Cは、胴体部15aの軸心線と垂直に交差する同一平面上に設定されているが、図7A,Bに示すように、第3のカム突部57Cだけは他のカム突部57A,57Bよりも薄く形成されている。この第3のカム突部57Cを囲うようにフランジ部15bの第1のフランジ部54aには、平歯からなるギア部60が設けられている。ギア部60は、第1のカム突部57Aの周方向の一側に連続すると共に同じ歯幅を有する第1のギア部60aと、第3のカム突部57Cの軸心線方向の外側に第1のギア部60aと同程度の歯幅で形成された第2のギア部60bと、第1のギア部60aと第2のギア部60bの間を結ぶと共に両者を合わせた歯幅を有する第3のギア部60cとからなっている。
このギア部60には、常に駆動ギア22がいずれかのギア部60a〜60cにおいて噛合されている。これにより、減速ギアユニット21の作動によって駆動ギア22が回転駆動されると、その回転方向に応じてカム環15が左回転又は右回転される。このギア部60の周方向の長さは、カム環15が所定角度回転するために必要な歯数を備えている。そのため、駆動ギア22によってカム環15が回転すると、そのカム環15は同時に軸心線方向にも移動することになるが、カム環15の軸心線方向の移動量(ストローク)よりも駆動ギア22の歯幅の方が十分に長く設定されているため、駆動ギア22とギア部60とが常に噛合した状態において所定範囲の回動動作が実行される。
更に、カム環15のフランジ部15bの第1のフランジ部54aには、カム間5の回転位置を検出するためのフィン61が設けられている。フィン61は、第1のフランジ部54aの第3のカム突部57C側の端部に連続して、円周方向へ所定の長さで形成されている。このフィン61を検出するため、図示しないが、後部鏡筒18にはフォトセンサが設けられている。そのフォトセンサがフィン61の移動によって切り替わることにより、カム環15の回転位置を検出することができる。この回転位置検出手段により得られる回転位置情報と、前述した減速ギアユニット21に設けたロータリエンコーダによる得られる検出情報とに基づき、これらの情報を後述する制御装置で処理することにより、カム環15の回転速度及びその回転位置の制御を行うことができる。
更に又、カム環15のフランジ部15bの第1のフランジ部54aには、これを歯幅方向に貫通する貫通穴62が設けられている。貫通穴62は、第2のフランジ部54bと対向する反対側の位置において胴体部15aの外周面若しくはギア部60の歯と同心をなすよう円弧状に形成されている。この貫通穴62に臨む胴体部15aの端部形状は、後述するように第1及び第2の切欠き部55a,55bの形状と同様に形成されている。
カム環15の胴体部15aの外周には、同一のカム曲線(軌跡)を有する3個の外カム溝65が設けられている。3個の外カム溝65は、周方向に略等間隔に配置され、第1のレンズ群2を支持する1群枠10の光軸方向動作を可能にし、レンズ鏡筒1に光学ズーミング動作と鏡筒収納動作を与えるものである。図7A,B及び図9Aに示すように、3個の外カム溝56は、鏡筒収納動作を付与する鏡筒収納動作領域66と、その鏡筒収納動作領域66に連続するズーミング動作領域67とから構成されている。外カム溝65の鏡筒収納動作領域66は、胴体部15aの外周面において略45度の傾斜角度を持って斜め方向へ螺旋状に延在されている。この鏡筒収納動作領域66の一端は胴体部15aのフランジ部15b側の端部に開口され、他端にはズーミング動作領域67の一端が連続されている。
外カム溝65のズーミング動作領域67は、所定の曲線によって円弧状に形成された溝からなるズーム溝部67aと、このズーム溝部67aの一端と鏡筒収納動作領域66とを緩やかに連通する溝からなる連通部67bと、ズーム溝部67aの他端を閉鎖するか又は胴体部15aのフランジ部15b側と反対側(反フランジ側)の端部に開放する溝からなる閉鎖部67c又は開放部67dを有している。ズーミング動作領域67のズーム溝部67aは、胴体部15aの反フランジ側において、フランジ部15b側に凸となるように形成されている。ズーミング動作領域67の連通部67bは、複数の直線部を緩やかに連続させた溝からなっている。また、閉鎖部67c及び開放部67dは、周方向に連続された溝からなっている。
これら連通部67b及び閉鎖部67c若しくは開放部67dを形成するために、胴体部15aの反フランジ側には3種類の突出部68a,68b,68cが設けられている。連通部67bに対応させて設けた3個の第1の突出部68aは、両側に傾斜面を有する台形部分からなる。また、閉鎖部67cに対応させて設けた1個の第2の突出部68b及び開放部67dに対応させて設けた2個の第3の突出部68c,68cは、一側にのみ傾斜面を有する台形部分からなっている。その一方、2個の第3の突出部68c,68cは、図9Aにおいて二点鎖線で示すように、その垂直面をカム溝の中途部に設定することによってカム溝を胴体部15aの端面側に開放させている。
外カム溝65の鏡筒収納動作領域66のフランジ部15b側の開口端は、1群環10の後述するカム従動子が出入りされる溝開口部71を形成している。そのカム溝開口部71を形成する一方のカム溝側面の外側には、1群環10のカム従動子を押圧してカム環15の回転力を1群環10に伝達する押圧部72が設けられている。更に、カム溝開口部71の押圧部72と反対側には、カム従動子を外カム溝65から外れた位置に保持する保持部73が設けられている。
図7A,C及び図9Bに示すように、カム環15の胴体部15aの内周には、同一のカム曲線(軌跡)を有する3組の内カム溝群74が周方向へ等間隔に配置されて設けられている。3組の内カム溝群74は、同一のカム曲線(軌跡)を有する前内周カム溝75と後内周カム溝76との組み合せからなっており、第2のレンズ群を支持する2群枠12の光軸方向動作を可能にし、レンズ鏡筒1に光学ズーミング動作と鏡筒収納動作を与えるものである。前内周カム溝75と後内周カム溝76は、光軸方向である胴体部15aの軸心線方向に所定の間隔をあけていると共に、周方向にも少し偏倚して設定されており、互いに少し捩れた状態で設けられている。
前内周カム溝75及び後内周カム溝76の基本的なカム曲線は、外カム溝65の鏡筒収納動作領域66と同様の方向に傾斜された第1の斜面部77aと、その第1の斜面部77aと反対側に傾斜された第2の斜面部77bと、第1の斜面部77aの一端と第2の斜面部77bの一端を周方向に連続する水平部77cと、第1の斜面部77aの他端に連続された開放部77dと、第2の斜面部77bの他端に連続された循環部77eをそれぞれ有している。第1の斜面部77aは、略45度の角度で傾斜されているが、その中途部は少し後側に湾曲されている。また、第1の斜面部77aは、外カム65のズーム溝部67aによって光軸方向に進退する1群枠10と連動して2群枠12が進退するように、所定のカムカーブとなっている。第2の斜面部77bと循環部77eは、2群枠12の鏡筒収納動作を付与しており、前側に湾曲された連結部によって連結され、循環部77e内で周方向に移動して第2の斜面部77bに戻る構成となっている。
このような基本的カム曲線を有する前内周カム溝75及び後内周カム溝76であるが、前内周カム溝75は、第1の斜面部77aの大部分と水平部77cと第2の斜面部77bと循環部77dとを備えて構成されている。一方、後内周カム溝76は、第1の斜面部77aの一部と開放部77dとのみから構成されている。即ち、前内周カム溝75の第1の斜面部77aは、第1の内カム溝群74においては突出部68bの端面に開口され、第2及び第3の内カム溝群74においては突出部68c,68cの側面に開口されている。前内周カム溝75の水平部77cは、その一部が胴体部15aのフランジ側の端面に開口されている。
また、後内周カム溝76は、開放部77dと、第1の斜面部77aの開放部77d側の部分のみが設けられている。即ち、開放部77dの一端は胴体部15aの反フランジ側の端面に開口され、第1の斜面部77aの一端は胴体部15aのフランジ側の端面に開口されている。そして、前内周カム溝75及び後内周カム溝76の各開口部には、従動子カムの出入りを容易にするために末広がりとした導入部78がそれぞれ設けられている。
このような構成を有するカム環15のフランジ部15bには、回転方向には回転可能であるが光軸方向には移動できないように規制された回転規制部材80が嵌合されている。回転規制部材80は、図2及び図10に示すように、胴体部15aの外径及び内径と略同程度の外径及び内径を有するリング状をなすリング部80aと、そのリング部80aの内周に連続する2個の直進ガイド片80b,80bと、リング部80aの外周に連続する2個の凸部片80c,80cとを有している。この回転規制部材80のリング部80aの外周には、後述する1群環10のカム従動子との接触を避けるための3個の切欠き81が周方向へ等間隔に設けられている。
回転規制部材80の2個の直進ガイド片80b,80bは、180度回転変位した位置に対向するように配置されていると共に、リング部80aの面方向と垂直をなす方向に突出形成されている。この2個の直進ガイド片80b,80bは、2群環12の後述する2個の直進案内溝に摺動可能に係合される。また、2個の凸部片80c,80cは、周方向へ所定の間隔をあけて半径方向外側へ突出するように形成されている。この2個の凸部片80c,80cは、固定環16の前述した2つの第1の直進案内溝38A,38Aに摺動可能に係合される。この回転規制部材80のリング部80aを回動可能に収容するため、カム環15のフランジ部15bの内周には、図7C及び図8Bに示すように、リング状の座部15cが設けられている。
カム環15の内周には、回転規制部材80によって回転動作が規制され、光軸方向へのみ移動可能とされた2群環12が装着されている。図12及び図13に示すように、2群環12は、筒状をなす筒体部12aと、その筒体部12aの軸方向中途部において半径方向内側へ展開された内フランジ部をなす2群レンズ枠12bとを備えている。2群環12の2群レンズ枠12bの内周にはボス部12cが設けられており、そのボス部12cには、複数枚のレンズの組み合せからなる第2レンズ群4が取り付けられている。
2群環12の筒体部12aの外周には、回転規制部材80の2個の直進ガイド片80b,80bが摺動可能に係合される2個の直進案内溝83,83が設けられている。2個の直進案内溝83,83は、180度回転変位した位置に配置されていると共に、光軸方向と平行をなすよう直線状に形成されている。更に、筒体部12aの外周には、カム環15の内周に設けた3組の内カム溝群74に摺動可能に係合される3組のカムピン群84が設けられている。3組のカムピン群84は、光軸方向には同一高さであって周方向には等間隔に配置されている。
各カムピン群84は、光軸方向の前後に配置された前カムピン85と後カムピン86とからなっている。前カムピン85と後カムピン86は、周方向にも少々偏倚させて設けられている。カムピン群84の前カムピン85は内カム溝群74の前内周カム溝75に係合され、後カムピン86は後内周カム溝76に係合されている。このとき、2群環12の外周に設けた2個の直進案内溝83,83には回転規制部材80の2個の直進ガイド片80b,80bが係合されている一方、その回転規制部材80の2個の凸部片80c,80cが固定環16の2つの第1の直進案内溝38A,38Aに摺動可能に係合されている。そのため、カム環15を回転させると、2群環12は、固定環16に対して回転することなく、前内周カム溝75と後内周カム溝76とで設定された内カム溝群74のカム曲線に沿って光軸方向へのみ進退移動することになる。
この2群環12とカム環15のカム機構による動作は、次のようなものである。2群環12がカム環15に完全に収納された状態が、撮像装置の非撮影状態である。このとき、前カムピン85は前内周カム溝75の循環部77eに位置している一方、後カムピン86は胴体部15aから後方に突出して後内周カム溝76には係合されていない。この非撮影状態から、カム環15を繰出し方向へ回転させると、前内周カム溝75と前カムピン85との係合により、前カムピン85が循環部77eから第2の斜面部77bに移動する。その結果、2群環12は、回転することなく光軸方向に進退移動する。
更にカム環15を繰出し方向に回転させると、前カムピン85が第2の斜面部77bを移動して水平部77cに到達する。これにより、前カムピン85と前内周カム溝75とのカム係合が外れるが、2群環12の一端が回転規制部材80に当接されるため、前カムピン85が前内周カム溝75から完全に脱落することがない。続けて、カム環15を繰出し方向に回転させると、前カムピン85が第1の斜面部77a内に入り込み、再び前カムピン85が前内周カム溝75にカム係合される。更に、カム環15を回転させると、後カムピン86が後内周カム溝76に近づき、その後カムピン86が後内周カム溝76にカム係合される。これにより、前後のカムピン85,86が前後の内周カム溝75,76にカム係合された状態となる。
カム環15を更に繰出し方向に回転させることにより、2群環12が大きく前進して前カムピン85が第1の斜面部77aを通過すると、前カムピン85と前内周カム溝75とのカム係合が外れることになる。しかしながら、この場合には、後カムピン86が後内周カム溝76にカム係合されており、これにより更なるカム係合が確保されている。そのため、後カムピン86と後内周カム溝76のみのカム係合により、2群環12を更に大きく前進移動させることができる。この際、前内周カム溝75の前端及び後端並びに後内周カム溝76の後端の各開放部には、末広がりになっている導入部78を設けているため、前カムピン85と後カムピン86のカム係合が切り替わる際の切替動作をスムースに行うことができる。なお、撮影状態から非撮影状態に変化する場合の動きは、前述した動作と逆になる。
2群環12の前部には自動露光装置3が、回転方向への移動を規制しつつ光軸方向へ所定の距離だけ移動可能に取り付けられている。自動露光装置3は、光が通過する光路を開閉するシャッタの機能と、光路の直径を大小変化させる可変絞りの機能と、光路にフィルタを出し入れするフィルタ機能を備えた光学装置である。この自動露光装置3は、図12に示すように、リング状をなす中空のホルダ88を備えており、中央の穴を囲うように、その穴の三方にシャッタ羽根と絞り羽根とフィルタ羽根とが配置されている。ホルダ88の外面には、3個のガイド突起89が周方向へ等間隔に配置されて設けられている。
自動露光装置3の3個のガイド突起89に対応する3個の突起受部91が設けられている。これらの突起受部91にガイド突起89をそれぞれ係合することにより、突起受部91内の隙間分だけ自動露光装置3が、光軸方向へ進退移動可能とされている。更に、自動露光装置3と2群環12の間には、互いを離間させる方向に付勢する弾性部材の一具体例を示す複数の圧縮コイルばね92が介在されている。この複数の圧縮コイルばね92が最も伸びて自動露光装置3が2群環12から最も離間された位置が撮影状態の位置であり、これとは逆に、複数の圧縮コイルばね92が最も縮められて自動露光装置3が2群環12に最も近づいた位置が非撮影状態の位置である。
非撮影状態では、自動露光装置3のホルダ88の中央穴88a内に2群環12のボス部12cが入り込んでくる。そのため、中央穴88aの直径は、ボス部12cの直径よりも大きく設定されている。更に、ボス部12cの先端面は、中央穴88aを貫通してホルダ88の前面と略同一面となるように構成されている。そのため、非撮影状態においては、自動露光装置3のシャッタ機能、可変絞り機能及びフィルタ機能の各羽根は、中央穴88aから外側に退避している必要がある。かかる機能を確保するため、自動露光装置3と2群環12の間には間隔規制部材94が介在されている。
間隔規制部材94は、図12に示すような構成を有している。間隔規制部材94は、2群環12のボス部12cに回動可能に嵌合されるリング部94aと、そのリング部94aの外周から半径方向外側に突出するように形成されたレバー部94bとを有している。レバー部94bの先端には、リング部94aの面方向と垂直をなす方向に延在されたカム突起94cが設けられている。このカム突起94cは、間隔規制部材94を2群環12に組み立てた状態では、2群レンズ枠12bに設けた穴を貫通して自動露光装置3と反対側に突出されている。そして、間隔規制部材94は、弾性部材の一具体例を示す捩りばね95によって所定の回転方向へ常時付勢されている。
更に、間隔規制部材94のリング部94aには、自動露光装置3と2群環12が所定以上に近づくのを防止するストッパ部94dが3箇所に設けられている。3個のストッパ部94dは、リング部94aのカム突起94cが突出する側と反対側の面において周方向に略等間隔に配置されている。このレンズ鏡筒1が非撮影状態の手前にあるとき、間隔規制部材94のカム突起94cは、後部鏡筒18の後面部18aに設けた前方に突出するカム突起18eに当接されている。この状態から、レンズ鏡筒1を更に非撮影状態の方向に移動すると、カム突起94cのカム面とカム突起18eのカム面に従って、間隔規制部材94が所定量回動される。
その結果、間隔規制部材94が所定量を回転することにより、3個のストッパ部94dが自動露光装置3に備えられたストッパ面(図示しない)が存在しない位置まで待避し、自動露光装置3と2群枠12の間隔規制を解除する。その結果、自動露光装置3が2群環12に近づく方向へ移動可能となるため、2群環12に自動露光装置3を収納して光軸方向の長さを短くすることが可能となる。これに対して、撮影状態では、間隔規制部材94の3個のストッパ部94dが自動露光装置3と2群環12との間に介在することになる。そのため、ストッパ部94dによって自動露光装置3と2群環12との間隔を規制して、その間隔が必要以上に狭くなるのを防ぐことができる。
このような構成とすることにより、撮影状態において不用意な外力や衝撃がレンズ鏡筒1に加えられることがある場合にも、自動露光装置3と2群環12との間隔が所定以上に狭まることがない。そのため、自動露光装置3が2群環12に押圧されるのを防ぐことができ、これにより、自動露光装置3のシャッタ機能や可変絞り機能等を保護することができる。しかも、2群環12から自動露光装置3までの厚みを、撮影状態のときよりも非撮影状態のときの方を薄く構成することができる。
図2及び図3等に示すように、カム環15の胴体部15aの外周には、1群環10が相対的に回動可能に取り付けられている。1群環10は、図2及び図14等に示すように、胴体部15aが内側に挿入される筒体部10aと、その筒体部10aの軸方向の一端に連続して半径方向外側に展開された外フランジ部10bと、筒体部10aの軸方向の他端である前側に連続すると共に半径方向内側に展開された内フランジ部10cとを有している。更に、1群環10の筒体部10aには、光軸方向の後方に突出する3つのブラケット10dが周方向へ等間隔に設けられている。
3つのブラケット10dには、半径方向外側に突出するガイド凸部97と、半径方向内側に突出するカム従動子の一具体例を示すカムピン98がそれぞれ設けられている。ガイド凸部97とカムピン98は、同じ位置に重なり合うように配置されているが、ガイド凸部97がブラケット10dの一部を肉盛りするよう一体的に形成されている一方、カムピン98は、別部材を圧入することによって一体的に設けられている。即ち、ガイド凸部97は、光軸方向に延在されたブロック状の部分からなり、3個のガイド凸部97は、直進環14の後述する直進案内溝に摺動可能に係合される。
3個のカムピン98は、カム環15の胴体部15aの外周に設けた3個の外カム溝65にそれぞれ摺動可能に係合されるカム従動子である。カムピン98は、外カム溝65に摺動接触されるピン頭部98aと、ブラケット10dの取付孔に圧入される固定部98bと、固定部98bとピン頭部98aとの間に設けられたフランジ部98cとを有している。フランジ部98cは、固定部98bの圧入深さを制限してピン頭部65aの突出量を所定値に保持する役割を有する。このカムピン98等が設けられたブラケット10dの一側面には、カム環15の押圧部72が当接される操作面99が設けられている。操作面99は、押圧部72の傾斜面に対応した傾斜角度に設定されており、例えば、略45度である。
この1群環10が直進環14の内周に、回転方向の移動を規制して光軸方向へのみ移動可能に装着されている。図2及び図11に示すように、直進環14は、1群環10が挿入される筒体部14aと、その筒体部14aの光軸方向の一端に設けられると共に半径方向外側に展開された外フランジ部14bとを有している。外フランジ部14bには、固定環16の内周に設けた5個の直進案内溝38A,38A,38B,38B,38Cにそれぞれ摺動可能に係合される5個の突起部14cが設けられている。5個の突起部14cは、5個の直進案内溝38A,38A,38B,38B,38Cと対応する位置に配置されている。固定環16の5個の直進案内溝38A,38A,38B,38B,38Cはいずれもカム溝37A,37B,37Cと交差しているが、5つの交差箇所の光軸方向位置は5個すべて同一ではないため、いずれの光軸方向位置においても、直進環14の5個の突起部14cと固定環の5個の直進案内溝38A,38A,38B,38B,38Cの5箇所の係合が同時に外れることはなく、結果として直進環14は固定環16に対してスムースに光軸方向に進退移動が可能である。つまり、固定環16の2個の直進案内溝38B,38Bとカム溝37A,37Bが交差している光軸方向位置においては、直進環の5個の突起部14cのうち2個の係合がハズれて残り3個が直進案内溝38A,38A,38Cでの係合を維持し、一方、固定環16の3個の直進案内溝38A,38A,38Cとカム溝37A,37B,37Cが交差している光軸方向位置においては、直進環の5個の突起部14cのうち3個の係合がハズれて残り2個が直進案内溝38B,38Bでの係合を維持している。
直進環14の筒体部14aの内周には、1群環10の外周に設けた3個のガイド凸部97が摺動可能に係合される3個の直進案内溝101が設けられている。3個の直進案内溝101は、周方向へ略等間隔に配置されていると共に、互いに平行をなして光軸方向へ直線状に延在されている。それぞれの直進案内溝101は、外フランジ部14b側の端部は筒体部14aの端面に開口されている一方、その反対側の端部は光軸方向の中途部で途切れている。これにより、直進環14に対して1群環10は、外フランジ部14b側では出入り可能であるが、反外フランジ部14b側の先端側では行き止まりとされていて、先端側から1群環10が脱落しないように構成されている。
直進環14の外周には、主にレンズ鏡筒1の体裁を整えるための直進環14用の化粧環102が装着されて一体的に構成されている。この化粧環102を装着した状態で、直進環14が固定環16の内周に装着されている。そして、固定環16の内周に装着された直進環14の内周にカム環15が装着されている。
即ち、カム環15の外周に設けた3個の外カム溝74に、1群環10の内周に設けた3個のカムピン98がそれぞれ摺動可能に係合されている。そして、1群環10の外周に設けた3個のガイド凸部97が、直進環14の内周に設けた3個の直進案内溝101にそれぞれ摺動可能に係合されている。更に、直進環14の外周に突出した5個の突起部14cが、固定環16の内周に設けた5個の直進案内溝38A,38A,38B,38B,38Cにそれぞれ摺動可能に係合されている。これと同時に、カム環15のフランジ部15bに設けた3個のカム突部57A〜57Cが、固定環16の内周に設けた3個のカム溝37A,37B,37Cにそれぞれ摺動可能に係合されている。更に、カム環15に保持された回転規制部材80の2個の凸部片80cが、固定環16の内周に設けた2個の直進案内溝38A,38Aにそれぞれ摺動可能に係合されている。
かくして、直進環14と回転規制部材80は、直進環14の5個の突起部14cが固定環16の5個の直進案内溝38A,38A,38B,38B,38Cに係合されていると共に回転規制部材80の2個の凸部片80cが固定環16の2個の直進案内溝38A,38Aに係合されているため、固定環16に対して相対的に回転することなく、カム環15が光軸方向へ移動する距離だけ一体となって光軸方向へ移動する。また、1群環10の3個のガイド凸部97が直進環14の3個の直進案内溝101に係合されているため、1群環10は、カム環15の回転量に応じて、回転することなく光軸方向へ進退移動する。なお、1群環10と2群環12は、弾性部材の一具体例を示す複数本のコイルばね103によって光軸方向へ互いに引き合うように付勢されている。
この1群環10とカム環15のカム機構による動作は、次のようなものである。図16A,B、図17A,B及び図18A,Bに示すように、1群環10がカム環15に完全に収納された状態が、撮像装置の非撮影状態である。このとき、カム環15の外カム溝65の後端側は開放されており、カメラの非撮影状態においてカムピン98は、その開放されたカム溝開口部71の保持部73に位置しており、外カム溝65との係合は外れている。この状態から、カム環15を繰出し方向へ回転させると、カム環15の押圧部72が1群環10のブラケット10dの操作面99に突き当たり、その傾斜された操作面99によって1群環10が押し上げられる。このカム環15の押上力により、1群環10は、固定環16に対して回転することなく光軸方向へ移動する。
更に、カム環15を繰出し方向にあるところまで回転すると、カムピン98が外カム溝65に係合される状態となり、更に回転すると、カム環15の押圧部72と1群環10の操作面99との突き当て状態が解除される。その後は、カム環15の回転量に応じて、外カム溝65のカム曲線(軌跡)に沿って、固定環16に対して回転することなく光軸方向へ進退移動することになる。この際、外カム溝65の開放端は末広がりの形状となっているため、カムピン98を外カム溝65に確実且つ容易に係合させることが可能である。なお、撮影状態から非撮影状態に変化する場合の動きは、前述した動作と逆になる。
図2及び図14に示すように、1群環10の内周に設けた内フランジ部10cには、光軸方向に高さを違えた階段状の固定部105が複数箇所に設けられている。この内フランジ部10cに設けた複数の固定部105を用いることによって1群レンズ枠11が1群環10に保持されて固定されている。1群レンズ枠11は、内フランジ部10cに嵌合されるリング状の部材からなり、その内周に複数のレンズの組み合せからなる第1レンズ群2が保持されている。1群レンズ枠11の外周には、1群レンズ枠11を1群環10に固定するための複数組(本実施例では3組)の挟持突起106が周方向へ略等間隔に設けられている。
それぞれの挟持突起106は、光軸方向の前後に所定の隙間をあけて設けた前突起106aと後突起106bとの組み合せからなり、前突起106aと後突起106bは周方向に少々偏倚して配置されている。このような構成を有する複数組の挟持突起106で内フランジ部10cの固定部105を前後から挟み込むことにより、1群レンズ枠11が1群環10に固定されている。この固定状態において、1群レンズ枠11を周方向へ回転させると、その回転量に応じて階段の段差分だけ1群レンズ枠11が光軸方向へ進退移動することになる。図14等に示す符号108は、第1レンズ群2の周囲を覆う化粧リングである。
図2〜図4に示すように、1群環10の前端には、非撮影時に撮影開口である光路を閉じて撮影光学系を保護するレンズバリアユニット110が設けられている。レンズバリアユニット110は、リング状のバリア本体110aと、そのバリア本体110aに回動可能に支持された一対の開閉羽根110bと、その開閉羽根110bを開閉動作させる羽根開閉機構110c等を備えて構成されている。バリア本体110aには、複数の係合爪110dが周方向へ略等間隔に設けられている。それらの係合爪110dを筒体部10aの内周に係合させることにより、レンズバリアユニット110が1群環10に固定されている。
レンズバリアユニット110の羽根開閉機構110cには、図示しないが、開閉羽根110bを回転動作させる駆動アームが設けられている。その駆動アームは、光軸方向への相対移動によって回転動作される構成となっている。そこで、光軸方向への相対移動によって駆動アームを回転動作させることにより、開閉羽根110bを開閉動作させて、レンズバリアユニット110の光路を開閉できるようになっている。
また、図2〜図4に示すように、1群環10には、レンズ鏡筒1の体裁を整えるための化粧環112が装着されている。この化粧環112は、直進環14用の化粧環102と同様の役目を有するもので、1群環10に装着されて一体的に固定されている。これら化粧環112及び化粧環102の材質としては、例えば、アルミニウム合金やステンレス鋼等の金属が好適であるが、エンジニアリングプラスチックを用いることができることは勿論である。また、1群環10、1群レンズ枠11、2群環12、直進環14、カム環15、固定環16,3群レンズ枠17及び後部鏡筒18の材質としては、例えば、繊維強化プラスチック(FRP)が好適であるが、ABS(アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン樹脂)その他のエンジニアリングプラスチックを用いることができることは勿論のこと、アルミニウム合金その他の金属を用いることもできる。
図3及び図4に示すように、自動露光装置3にはフレキシブル配線板115が電気的に接続されている。フレキシブル配線板115の一端は、自動露光装置3のシャッタ機構や可変絞り機構等を駆動するアクチュエータの配線回路と接続されていて、その他端は、レンズ鏡筒1の外部に設置される電力源と電気的に接続されている。このフレキシブル配線板115の一端は、自動露光装置3と2群環12の間隔が変化しても自らの反力によって悪影響が生じないように適切な弛みをもって2群環12内に這いまわされている。
このように、2群環12に組み込まれた自動露光装置3を、非撮影状態の手前から1群環10で押し当て始め、非撮影状態で2群環12と自動露光装置3の間隔が最小となるようにカム環15の外カム溝65を構成する。これにより、非撮影状態において、従来のレンズ鏡筒に比べて、より薄型の沈胴式レンズ鏡筒を実現することが可能となる。
図19A,B、図20A,B、図21A,B,C、図22A,B,C、図23A,B、図24、図25、図26A,B、図27A,B及び図28A,Bは、レンズ鏡筒1が鏡筒収納状態から伸長してズーミング状態に変化する形態を説明する図である。次に、これらのレンズ鏡筒1の変化形態について簡単に説明する。
図19A,B及び図20A,Bは、レンズ鏡筒1が鏡筒収納状態にあることを示している。この状態においては、1群環10の3個のカムピン98は、カム環15の外カム溝65の鏡筒収納動作領域66におけるフランジ部15b側に開口されているカム溝開口部71の外に設けた保持部73に収納されている。このとき、3個のカムピン98のうち、2個のカムピン98は、フランジ部15bの2箇所の切欠き部55a,55bに位置している。一方、残り1個のカムピン98は、第1のフランジ部54aに設けた貫通穴62内に挿入されていて、図16A,Bに示すように、フランジ部15bの背面側に露出されている。
1群環10の進退動作は、減速ギアユニット21による駆動ギア22の回転に基づいてカム環15が1群環10に対して相対的に回転駆動されることにより実行される。まず、1群環10の繰出し動作について説明する。カム環15を繰出し方向に回転すると、まず、カム環15が図21A,B,Cに示すような状態に遷移する。このとき、カム環15に設けた押圧部72が1群環10に設けたブラケット10dの傾斜された操作面99に当接し、その押圧部72が操作面99を周方向に押圧する。このとき、押圧部72の斜面と操作面99の斜面の働きにより、操作面99に光軸方向に向かう力が発生する。
この押圧部72と操作面99の当接によってカムピン98が、図21A,B,Cに示す状態から図22A,B,Cに示す状態に遷移する。即ち、押圧部72と操作面99の当接が、ブラケット10dの先端から基端側に徐々に移行する。そして、カムピン98が外カム溝65内に完全に入り込むと、図23A,B及び図24に示すように、押圧部72と操作面99との当接から、カムピン98と外カム溝65の一方の側面との当接に移り変わる。その後は、カムピン98と外カム溝65の接触により、カムピン98が外カム溝65にガイドされて、図25、図26A,B、図27A,B及び図28A,Bに示す光学ズーミング動作が実行される。
図25及び図26A,Bは、レンズ鏡筒1が、鏡筒収納動作領域66からズーミング動作領域67に移行した状態を示している。この状態から図27A,Bに示す状態に遷移するときは、第1レンズ群2が第2レンズ群4に近づく方向への変化であるため、ワイド(広角)側が強められる。これに対して、図27A,Bに示す状態から図28A,Bに示す状態に遷移するときは、第1レンズ群2が第2レンズ群4から離れる方向への変化であるため、テレ(望遠)側が強められる。
1群環10の収納動作は、前述した図19A,B〜図28A,Bに示す動作の逆側への動作によって行われる。
図29は、本発明の第1の実施例を模式的に現したもので、駆動ギア22のスラスト方向の一側にギア付勢部材の一具体例を示すリング板ばね130を配置した断面図である。駆動ギア22を支持する支持軸131が、固定環16と後部鏡筒18とで両端支持されている。支持軸131は、その軸心線を第1レンズ群2等からなる光学レンズ系の光軸と平行にして固定環の外側に配置されている。この駆動ギア22と後部鏡筒18との間にリング板ばね130が配置されていて、その付勢力によって駆動ギア22は、常時被写体側に付勢されている。
リング板ばね130は、図31A〜Cに示すような構成を有している。即ち、リング板ばね130は、支持軸131が貫通される貫通穴130aを中央に有するリング状に形成された板状のばね材からなっている。このリング板ばね130は、その一方向において貫通穴130aの周縁と略同一位置に折り曲げ部130b,130bを設け、これにより断面形状を略ハの字形に形成することによって弾性を付与する構成となっている。しかしながら、ギア付勢部材130としては、この実施例で示した形態のものに限定されるものではなく、例えば、楕円形や長方形その他の形状とした板ばねを用いることができることは勿論のこと、コイルばねやゴム状弾性体等を用いることができるものである。
駆動ギア22には、駆動モータ133とギア列134とからなる動力源132が動力伝達可能に連結されている。ギア列134は、駆動モータ133の回転力を減速して伝達するもので、複数枚の平歯ギア135と1組のねじギア136との組み合わせからなっている。平歯ギア135の一端に配置された先端ギア135aが駆動ギア22に噛合され、他端に配置された基端ギア135bの連結軸137にねじギア136の第1のねじギア136aが同心に固定されている。この第1のねじギア136aと軸心線を直交するように配置された第2のねじギア136bが、駆動モータ133の回転軸に固定されている。
かくして、駆動モータ133を回転駆動すると、その回転力がねじギア136から平歯ギア135を介して駆動ギア22に伝達され、その回転力によってカム環15が、駆動モータ133の回転方向に応じて直接回動されるようになっている。
また、1群環10と2群環12との間には、これらを互いに引き合うように引張り方向に付勢するばね力を発揮する弾性部材の一具体例を示すコイルばね138が架け渡されている。このコイルばね138のばね力によって1群環10は、常に2群環12に近づく方向に付勢されている。
このように構成したことにより、本実施例によれば、光軸方向の移動が可能で回転運動は規制された1群環10と2群環12は、カム環15に形成されている外カム溝65とカムピン98によって係合し、カム環15の回転によって光軸方向の進退を行う。カム環15には、ギア部60が形成されていて、駆動ギア22によって回転駆動される。また、カム環15は、固定環16に形成された外カム溝65と係合しており、固定環16との相互回転により光軸方向に進退する。そして、駆動ギア22は光軸方向にギア歯が十分に長く形成されており、カム環15の進退移動に際してカム環15のギア部60とギア係合を維持しながらも光軸方向の摺動も同時に行なう。
この場合、光学ズーミング動作中の撮影像の急激な移動(像トビ、像ユレ)や、ズーミング動作時のノイズの発生を抑制するためには、カム環15を滑らかに回転させることが必要である。しかしながら、カム環15のカム曲線によって、カム溝が移動環のカムピンから受ける反力が起こる場合がある。
図32A,Bは、カム溝140のリード角θの符号反転時に、カム溝140にかかる抗力のカム環回転方向の成分が反転していることを簡単に図示したものである。この反転が発生すると、ギアのバックラッシ反転が発生し、カム環15はギアのバックラッシ反転方向に加速され、ギアのバックラッシ反転完了時に急激に制動される。このカム環15の滑らかでない回転運動のために像トビ・像ユレの発生が起きたり、ギアのバックラッシ完了時にギア叩き音ノイズ(コツ音)が発生したりする。
特に、カム環15のカム溝によって光軸方向に進退される1群環10や2群環12等の移動環が、コイルばね等の弾性部材で光軸方向成分の付勢が行われている場合には、バックラッシ時のカム環15の回転加速度はより大きくなり、像トビ、像ユレの発生や、ギアのバックラッシ完了時にギアの叩き音ノイズ(コツ音)が発生したりする。
そこで、本発明では、上記バックラッシ反転時に、カム環15に発生する急激な回転移動を抑制するために、駆動ギア22の少なくとも一つのスラスト端に、駆動ギア22をスラスト方向に付勢する部材、即ち、ギア付勢部材であるリング板ばね130を設けた。このリング板ばね130の発生する付勢力によって、駆動ギア22のスラスト両端には、その付勢力と同じ大きさの抗力が発生する。これに対して、駆動ギア22のスラスト端に当接する相手部材を回転方向に固定された状態に保っておくことで、駆動ギア22には抗力に比例した駆動ギア22の回転運動を妨げる方向の摩擦力が働くことになる。
これにより、駆動ギア22は、摩擦力によって回転運動が妨げられるため、バックラッシの反転時における回転方向加速度が抑制されることになり、その結果として、バックラッシ反転完了時の駆動ギア22の回転速度も抑制される。つまり、リング板ばね130がない場合に比べて、リング板ばね130がある場合はバックラッシ反転によるカム環15の回転動作はより滑らかな状態になり、像トビ、像ユレの発生を抑制し、ギアの叩き音の発生も抑制することができる。図29の実施形態と同様の駆動ギアとギア環を持つズームレンズ鏡筒において、駆動ギア22のリング板ばね130による付勢の方向は、被写体側とすることが望ましい。
また、レンズ鏡筒1の使用状態においては、ユーザーによる「落下衝撃力」や「大きな静圧」がレンズ鏡筒1の前面にかかる可能性があり、その力は移動環(1群環10)のカムピンからカム環15の外カム溝65に伝わってカム環15の回転方向の力となる。そのカム環15の回転方向力は、ギア部60と駆動ギア22のギア係合に掛かり、力の大きさによってはそのギア係合部においてギア歯の破損が生じてしまうことになる。このギア歯の破損を防ぐためにはギアの強度を増やす必要があり、そのためには、図30Bに示すように、ギア部60と駆動ギア22のスラスト方向の掛かり量を増やすことが一つの解決手段である。その掛かり量を増やすためには、後部鏡筒18の後端から固定環16の駆動ギア22の規制面までの距離を大きくすれば良いが、近年の小型化への要求のためには無制限に大きくすることはできない。
また、駆動ギア22は、固定部材に対してのスラスト方向ガタがあるため、前記掛かり量の最小値は、図30Cに示すように、小さくなる方向にガタ寄せされた場合である。逆に、掛かり量の最大値は、図30Bに示すように、大きくなる方向にガタ寄せされた場合である。従って、ギアの強度を増やすためには、図30Aに示すように、リング板ばね130を駆動ギア22のCCD7側に配置し、駆動ギア22を被写体側に付勢することが好ましい。
図33は、本発明の第2の実施例を模式的に現したもので、駆動ギア22Aのスラスト方向の一側にギア付勢部材であるリング板ばね130を配置した断面図である。1群環10Aの外周にはカムピン65Aが設けられ、カム環15Aの内周には第1のカム溝65と第2のカム溝74Bが設けられている。2群環12Aの外周にはカムピン85Aが設けられ、そのカムピン85Aはカム環15Aの第2のカム溝74Bに摺動可能に係合されている。また、1群環10Aのカムピン65Aがカム環15Aの第1のカム溝65に摺動可能に係合されている。カム環15Aは固定環16Aに回転可能に支持されており、その固定環16Aにギア環150が回転自在に支持されている。ギア環150には光軸方向に延在された案内溝151が設けられており、その案内溝151にカム環15Aに設けたガイドピン151が摺動可能に係合されている。
この第2の実施例の場合、カム環15Aは回転可能で、固定環16Aに形成された案内溝151と係合し、固定環16Aとの相互回転によってカム環15Aが光軸方向に進退する。ギア環150は、固定環16Aに対して回転可能に係合され、カム環15Aとは相互回転ができないように係合されていて、ギアが形成されていることで駆動ギア22Aによる固定環16Aに対する相互回転動作が可能となっている。即ち、駆動ギア22Aで、ギア環150を経由してカム環15Aを回転動作させる構成となっている。
駆動ギア22Aを支持する支持軸131Aが、固定環16Aと後部鏡筒18とで両端支持されている。支持軸131Aは、その軸心線を第1レンズ群2等からなる光学レンズ系の光軸と平行にして固定環16Aの外側に配置されている。この駆動ギア22Aと固定環16Aとの間にリング板ばね130が配置されていて、その付勢力によって駆動ギア22Aは、被写体と反対側のCCD側に常時付勢されている。
このような構成とすることによっても、前記実施例と同様の効果を得ることができる。即ち、カム溝のないギア環での実施形態においても、前述した実施の形態であるカム環にギアが一体形成されたカム環を用いた場合と同様に、本発明は有効である。
図34〜図36は、前述したレンズ鏡筒1を備えた撮像装置の第1の実施の例を示すものである。このデジタルスチルカメラ300は、情報記録媒体として半導体記録メディアを使用し、被写体からの光学的な画像をCCD(固体撮像素子)で電気的な信号に変換して、半導体記録メディアに記録したり、液晶ディスプレイ等の表示装置である平面表示パネル302に表示できるようにしたものである。
このデジタルスチルカメラ300は、被写体の像を光として取り込んで撮像手段としてのCCD(撮像素子)に導く前記レンズ鏡筒1と、そのレンズ鏡筒1その他の装置、機器等が内蔵されるカメラケース301と、CCDから出力される映像信号に基づいて画像を表示する液晶ディスプレイ等からなる表示装置である平面表示パネル302と、レンズ鏡筒1の動作や平面表示パネル302の表示等を制御する制御装置と、図示しないバッテリー電源等を備えて構成されている。
カメラケース301は、横長とされた偏平の容器からなり、前後方向に重ね合わされたフロントケース303及びリアケース304と、このフロントケース303とリアケース304の間に介在された略長方形の枠体からなるセンタケース305等によって構成されている。フロントケース303の前面の、中央より一側に少し偏倚した位置には、リング状をなす化粧リング306が取り付けられており、その化粧リング306の中央穴307にレンズ鏡筒1の正面側の1群環10等が進退可能に臨んでいる。
図32は、図1Aに対応したレンズ鏡筒1の非撮影状態(鏡筒収納状態)を示すもので、レンズ鏡筒1の前面の略全体が、フロントケース303の前面と略同一平面となるように構成されている。また、図33は、図1Bに対応したレンズ鏡筒1の撮影状態(繰出し状態)を示すもので、1群環10を包む化粧環112と、直進環14を包む化粧環102が入れ子状態で繰出されている。
フロントケース303のレンズ鏡筒1の斜め上部には、フラッシュ装置の発光部307と、オートフォーカス機構の発光・受光部308が設けられている。また、センタケース305の上面には、電源ボタン309やシャッタボタン310、マイクロホン等の集音装置の集音用穴311等が設けられている。更に、センタケース305の一方の側面部には、電源であるバッテリーが着脱可能に収納されるバッテリー収納部が設けられており、そのバッテリー収納部にはバッテリー蓋312が着脱可能に係合されている。そして、センタケース305のバッテリー蓋312と反対側の側面部には、スピーカ装置のためのスピーカ用孔313が設けられている。
リアケース304には表示窓315が大きく開口されており、その表示窓315に平面表示パネル302が装着されている。平面表示パネル302は、使用者が表示面に触れることにより操作が可能なタッチ操作機能を備えている。また、リアケース304の平面表示パネル302の一側には、各種の操作スイッチが設けられている。操作スイッチとしては、例えば、機能モード(静止画、動画、再生等)を選択するモード切替スイッチ316、ズーム操作を実行する光学ズーム操作ボタン317、各種メニューを選択するメニューボタン318、画面表示を切り替える表示切替ボタン319等を挙げることができるが、その他にもメニューを選択するカーソル等を移動させる方向キー、画面サイズを切り換えたり画面削除を行う画面ボタン等を設けることも可能である。
このような構成を有するカメラケース301の内部に、レンズ鏡筒1や平面表示パネル302等を駆動制御する制御装置が内蔵されている。制御装置は、例えば、配線基板上に所定のマイクロコンピュータ、抵抗やコンデンサその他の電子部品等を搭載することによって構成される。
図35は、前述したような構成及び作用を有するレンズ鏡筒1を備えたデジタルスチルカメラ300の概略構成の第1の実施の例を示すブロック図である。このデジタルスチルカメラ300は、レンズ鏡筒1と、制御装置の中心的役割を果す映像記録/再生回路部330と、その映像記録/再生回路部330を駆動するためのプログラムメモリやデータメモリその他のRAMやROM等を有する内蔵メモリ331と、撮影された映像等を所定の信号に処理する映像信号処理部332と、撮影された映像等を表示する平面表示パネル302と、記憶容量を拡大する外部メモリ333と、レンズ鏡筒1を駆動制御するレンズ鏡筒制御部334等を備えて構成されている。
映像記録/再生回路部330は、例えば、マイクロコンピュータ(CPU)を有する演算回路等を備えて構成されている。この映像記録/再生回路部330に、内蔵メモリ331と映像信号処理部332とレンズ鏡筒制御部334とモニタ駆動部335と増幅器336と2つのインタフェース(I/F)337,338が接続されている。映像信号処理部332は、レンズ鏡筒1に取り付けられたCCD7に増幅器336を介して接続されている。映像信号処理部332で所定の映像信号に処理された信号が映像記録/再生回路部330に入力される。
平面表示パネル302は、モニタ駆動部335を介して映像記録/再生回路部330に接続されている。第1のインタフェース(I/F)337にはコネクタ339が接続されており、このコネクタ339に外部メモリ333が着脱自在に接続可能とされている。また、第2のインタフェース(I/F)338には、カメラケース301に設けられた接続端子340が接続されている。そして、レンズ鏡筒制御部334には、レンズ鏡筒1を駆動制御するレンズ駆動部341と、レンズ鏡筒1の回動量や光軸方向への移動量等を検出する位置センサ342が接続されている。
かくして、被写体の像がレンズ鏡筒1のレンズ系に入力されてCCD7の結像面に結像されると、その画像信号が増幅器336を介して映像信号処理部332に入力される。この映像信号処理部332で所定の映像信号に処理された信号が映像記録/再生回路部330に入力される。これにより、映像記録/再生回路部330から被写体の像に対応した信号がモニタ駆動部335、内蔵メモリ331若しくは外部メモリ333に出力される。その結果、モニタ駆動部335を介して平面表示パネル302に被写体の像に対応した画像が表示され、或いは、必要により情報信号として内蔵メモリ331若しくは外部メモリ333に記録される。
このような構成を備えたデジタルスチルカメラ300は、例えば、次のようにして使用することができる。図32は、レンズ鏡筒1におけるレンズバリアユニット110の開閉ばね10bを閉じて光学レンズ系を閉じた状態、即ち、非撮影状態を示している。この場合には、デジタルスチルカメラ300の電源はオフの状態となる。また、図33は、レンズバリアユニット110の開閉ばね10bを開いて光学レンズ系を開放した状態、即ち、撮影可能状態を示している。この撮影可能状態は、電源ボタン309を操作して電源をオンとすることによって自動的に実行される。その結果、デジタルスチルカメラ300が、図32に示す形態から図33に示す形態に変化することになる。
デジタルスチルカメラ300の撮影可能状態において、被写体に撮影レンズを向けてシャッタボタン310を押すことにより、その被写体を撮影してその画像を取り込むことができる。この際、光学ズーム操作ボタン317を操作することにより、像点の位置を変えることなく、その操作方向に応じて焦点距離を連続的に変化させて、ワイド(広角)画面又はテレ(望遠)画面を得ることができる。
以上説明したように、本発明によれば、外周ギア列を持つカム環を備えたレンズ鏡筒において、そのカム環の光軸方向の全長を大きくすることなく、カム溝の光軸方向の長さを大きくすることができる。そのため、カム溝の光軸方向の長さを変えないことにより、そのカム環の光軸方向の全長を小さくすることができ、従って、レンズ鏡筒全体の小型化を図ることができる。なお、前記実施例においては、光学要素としてレンズを用いた例について説明したが、光学要素としては、この実施例に限定されるものではなく、例えば、光学フィルタ、プリズムその他の光学要素を用いることができることは勿論である。
本発明は、前述しかつ図面に示した実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内で種々の変形実施が可能である。例えば、前記実施例においては、撮像装置としてデジタルスチルカメラを適用した例について説明したが、デジタルビデオカメラ、カメラ付きパーソナルコンピュータ、カメラ付き携帯電話その他の撮像装置にも適用できるものである。更に、光学レンズとして3群レンズを用いた例について説明したが、2群レンズ以下または4群レンズ以上であってもよいことは勿論である。
本発明のレンズ鏡筒のカム機構の第1の実施の例を示すもので、同図Aはレンズ鏡筒の鏡筒収納状態、同図Bはレンズ鏡筒の鏡筒繰出し状態のそれぞれ斜視図である。 図1に示すレンズ鏡筒を分解した斜視図である。 図1に示すレンズ鏡筒の鏡筒収納状態の断面図である。 図1に示すレンズ鏡筒の鏡筒繰出し状態の断面図である。 図1に示すレンズ鏡筒に係る固定環の斜視図である。 図5に示す固定環を展開して内周面のカム溝等を破線で現した展開図である。 図1のレンズ鏡筒に係るカム環を示すもので、同図Aは斜視図、同図Bは正面図、同図Cは図8AのX−X線部分の断面図である。 図7のカム環を示すもので、同図Aは平面図、同図Bは底面図である。 図7のカム環を展開して示すもので、同図Aは外周面のカム溝を現した展開図、同図Bは内周面のカム溝を破線で現した展開図である。 図2に示すレンズ鏡筒の回転規制部材を展開した展開図である。 図2に示すレンズ鏡筒の直進環を展開して内周面のガイド溝を破線で現した展開図である。 図2に示すレンズ鏡筒の自動露光装置と間隔規制部材と2群環を分解して現した斜視図である。 図2に示すレンズ鏡筒の2群環を展開した展開図である。 図2に示すレンズ鏡筒の1群環と1群レンズ枠等を分解して現した斜視図である。 図14に示す1群レンズ枠を展開して内面の係合部を破線で現した展開図である。 図2に示すレンズ鏡筒の1群環とカム環を組み合せたもので、同図Aは底面側から見た斜視図、同図Bは同図Aの要部を拡大した説明図である。 図16に示す1群環とカム環の組立体と駆動ギアとの関係を説明するもので、同図Aは正面図、同図Bは底面図である。 図16に示す1群環とカム環の組立体と駆動ギアとの関係を説明するもので、同図Aは右側面図、同図Bは図17BのY−Y線断面図である。 図17に示す1群環とカム環の組立体と駆動ギアとの関係を説明するもので、同図Aは1群環のカム従動子がカム環のカム溝開口部から外へ完全に移動した状態の斜視図、同図Bは半断面図である。 図19に示す1群環とカム環の組立体と駆動ギアとの関係を説明するもので、同図Aは1群環とカム環を展開して要部を現した展開図、同図Bは同図Aのギア部を一部断面してカム溝開口部を現した展開図である。 図17に示す1群環とカム環の組立体と駆動ギアとの関係を説明するもので、同図Aは1群環のカム従動子がカム環のカム溝開口部に移動した状態の斜視図、同図Bは半断面図、同図Cは1群環とカム環を展開すると共にギア部の一部を断面してカム溝開口部を現した展開図である。 図17に示す1群環とカム環の組立体と駆動ギアとの関係を説明するもので、同図Aは1群環のカム従動子がカム環のカム溝開口部からカム溝内に移動した状態の斜視図、同図Bは半断面図、同図Cは1群環とカム環を展開すると共にギア部の一部を断面してカム溝開口部を現した展開図である。 図17に示す1群環とカム環の組立体と駆動ギアとの関係を説明するもので、同図Aは1群環のカム従動子がカム環のカム溝開口部からカム溝内に移動した状態の斜視図、同図Bは半断面図である。 図17に示す1群環とカム環の組立体と駆動ギアとの関係を説明するもので、図23Aに示す1群環とカム環を展開すると共にギア部の一部を断面してカム溝開口部を現した展開図である。 図17に示す1群環とカム環の組立体と駆動ギアとの関係を説明するもので、1群環のカム従動子がカム環のカム溝の鏡筒収納領域に移動した状態の斜視図である。 図17に示す1群環とカム環の組立体と駆動ギアとの関係を説明するもので、同図Aは半断面図、同図Bは図25に示す1群環とカム環を展開すると共にギア部の一部を断面してカム溝開口部を現した展開図である。 図17に示す1群環とカム環の組立体と駆動ギアとの関係を説明するもので、同図Aは1群環のカム従動子がカム環のカム溝の光学ズーミング領域に移動した状態の斜視図、同図Bは同図Aの1群環とカム環を展開すると共にギア部の一部を断面してカム溝開口部を現した展開図である。 図17に示す1群環とカム環の組立体と駆動ギアとの関係を説明するもので、同図Aは1群環のカム従動子がカム環のカム溝の光学ズーミング領域を通過した状態の斜視図、同図Bは同図Aの1群環とカム環を展開すると共にギア部の一部を断面してカム溝開口部を現した展開図である。 本発明のレンズ鏡筒の第1の実施例を模式的に示したもので、駆動ギアのスラスト端にギア付勢部材を配置した断面図である。 図29の要部を示すもので、同図Aはギアの掛かり量が常に最大値となる状態、同図Bはギアの掛かり量が最大値となる状態、同図Cはギアの掛かり量が最小値となる状態、をそれぞれ示す説明図である。 本発明のレンズ鏡筒に係るギア付勢部材の一実施例を示すもので、同図Aは斜視図、同図Bは平面図、同図Cは同図BのQ−Q線部断面図である。 カム溝によってカムピンにかかる抗力とその分力を説明するもので、同図Aはカム溝のリード角θが正値を取るとき、同図Bはカム溝のリード角θが負値を取るとき、のそれぞれ説明図である。 本発明のレンズ鏡筒の第2の実施例を模式的に示したもので、駆動ギアのスラスト端にギア付勢部材を配置した断面図である。 図1のレンズ鏡筒を用いた撮像装置の実施の例を示すデジタルスチルカメラを現したもので、鏡筒収納状態を正面側から見た斜視図である。 図1のレンズ鏡筒を用いた撮像装置の実施の例を示すデジタルスチルカメラを現したもので、鏡筒繰出し状態を正面側から見た斜視図である。 図1のレンズ鏡筒を用いた撮像装置の実施の例を示すデジタルスチルカメラを現したもので、背面側から見た斜視図である。 図1のレンズ鏡筒を用いた撮像装置の実施の例を示すデジタルスチルカメラの概略構成を現したブロック説明図である。
符号の説明
1…レンズ鏡筒、 2…第1レンズ群、 3…自動露光装置、 4…第2レンズ群、 5…第3レンズ群、 7…撮像素子(CCD)、 10,10A…1群環(直進部材)、 11…1群レンズ枠、 12…2群環(直進部材)、 13…2群レンズ枠(内フランジ部)、 14…直進環、 15,15A…カム環(回動部材)、 16,16A…固定環、 17…3群レンズ枠、 18…後部鏡筒、 20…CCDユニット、 21…減速ギアユニット、 22,22A…駆動ギア、 23…Fモータユニット、 37A,37B,37C…カム溝、 38A,38B,38C…直進案内溝、 57A,57B,57C…カム突部、 60…ギア部、 62…貫通穴、 65,65A…外カム溝(カム溝)、 66…鏡筒収納動作領域、 67…ズーミング動作領域、 71…カム溝開口部、 72…押圧部、 73…保持部、 74…内カム溝群、 75…前内周カム溝、 76…後内周カム溝、 80…回転規制部材、 83…直進案内溝、 84,84A,141…カムピン、 85…前カムピン、 86…後カムピン、 89…ガイド突起、 94…間隔規制部材、 97…ガイド凸部、 98,98A…カムピン(カム従動子)、 101…直進案内溝、 110…レンズバリアユニット、 110b…開閉羽根、 130…リング板ばね(ギア付勢部材)、 132…動力源、 134…ギア列、 138…コイルばね、 140…カム溝、 150…ギア環、 300…デジタルスチルカメラ(撮像装置)、 301…カメラケース、 302…平面表示パネル(表示装置)、 309…電源ボタン、 310…シャッタボタン、 334…レンズ鏡筒制御部

Claims (5)

  1. 光学要素を保持して当該光学要素の光軸方向に移動可能とされると共にカム従動子が設けられた直進部材と、
    前記直進部材に対して相対的に回動可能であって前記光軸方向へも相対的に移動可能とされると共に前記カム従動子が摺動可能に係合されるカム溝を周面に有する回動部材と、
    前記回動部材を回動させるために当該回動部材と一体又は別体に設けたギア部と、
    前記ギア部に噛合される平歯からなる駆動ギアと、
    前記駆動ギアに噛合されるギア列を有する動力源と、を備え、
    前記動力源からの動力を前記駆動ギアから前記ギア部に伝達して前記回動部材を回動させるレンズ鏡筒であって、
    前記駆動ギアを、その平歯が延在する方向の一方に付勢するギア付勢部材を設けたことを特徴とするレンズ鏡筒。
  2. 前記直進部材は、前記回動部材の外側に嵌合される1群環であり、前記1群環は、弾性部材によって被写体側又は撮像素子側に付勢されていることを特徴とする請求項1記載のレンズ鏡筒。
  3. 前記直進部材は、前記回動部材の内側に嵌合される2群環であり、前記2群環は、弾性部材によって被写体側又は撮像素子側に付勢されていることを特徴とする請求項1記載のレンズ鏡筒。
  4. 前記ギア付勢部材は、断面形状がハの字形に形成されたリング状の板ばねからなることを特徴とする請求項1記載のレンズ鏡筒。
  5. 前記ギア付勢部材の前記駆動ギアの付勢する方向が、レンズ鏡筒の被写体側であることを特徴とする請求項1記載のレンズ鏡筒。
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