JP2000302953A - 光ファイバールースチューブ用樹脂組成物および光ファイバールースチューブ - Google Patents

光ファイバールースチューブ用樹脂組成物および光ファイバールースチューブ

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JP2000302953A
JP2000302953A JP11112483A JP11248399A JP2000302953A JP 2000302953 A JP2000302953 A JP 2000302953A JP 11112483 A JP11112483 A JP 11112483A JP 11248399 A JP11248399 A JP 11248399A JP 2000302953 A JP2000302953 A JP 2000302953A
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optical fiber
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 着色ルースチューブ、非着色ルースチューブ
ともに、同一の製造条件で製造することができ、その場
合にも同一品質、特に、余長および後収縮において同一
品質、の光ファイバールースチューブを製造することが
できる、耐加水分解性に優れた光ファイバールースチュ
ーブ用樹脂組成物および光ファイバールースチューブを
提供する。 【解決手段】 ポリブチレンテレフタレート(a)10
0重量部および結晶核剤(b)0.1〜5重量部からな
る樹脂組成物を熔融混練して製造されたマスターバッチ
(A)を、該マスターバッチの10〜100倍量のポリ
ブチレンテレフタレート(B)に、ブレンドして得た光
ファイバールースチューブ用樹脂組成物であって、該樹
脂組成物全量に対する結晶核剤の量が0.01〜0.5
重量%であり、ポリブチレンテレフタレート(B)が、
末端カルボキシル基濃度30eq/ton以下、固有粘
度1.0〜1.2のポリブチレンテレフタレートであ
る、光ファイバールースチューブ用樹脂組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、耐加水分解性に優
れ、着色による特性のバラツキが少ない光ファイバール
ースチューブ用樹脂組成物および光ファイバールースチ
ューブに関し、さらに製造条件を変えることなく、着
色、非着色にかかわらず、同一の特性を有する光ファイ
バールースチューブの製造を可能とする光ファイバール
ースチューブ用樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】光ファイバルースチューブ(以下、ルー
スチューブということがある。)は、ルースチューブ内
に、ルースに、光ファイバーを収容し、その空隙をジェ
リー状の混和物で充填した構造として使用するものであ
り、これを数本束ねて光ファイバーケーブルとする。従
来、ルースチューブには、機械強度、耐薬品性が優れる
という点からポリブチレンテレフタレートが広く使用さ
れている。一般に、光ファイバーケーブルを構成するル
ースチューブを識別する目的で、ルースチューブには着
色がなされる。ルースチューブの着色方法としては、例
えば、特開平2−242210号公報に開示された方法
が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】一般に、光ファイバー
ケーブル内には、着色された光ファイバールースチュー
ブ(以下、着色ルースチューブということがある。)
と、着色されていない、通常はナチュラル色の、光ファ
イバールースチューブ(以下、非着色ルースチューブと
いうことがある。)とが共存している。着色ルースチュ
ーブおよび非着色ルースチューブについて、それらが収
容するガラスファイバーの余長が同一であることが望ま
しい。そして、着色ルースチューブおよび非着色ルース
チューブについて、後収縮が同一であることが望まし
い。
【0004】着色ルースチューブと非着色ルースチュー
ブを同一の製造条件で製造すると、それらに収容される
ガラスファイバーの余長が異なり、さらにルースチュー
ブの後収縮が異なる。
【0005】この余長の相異および後収縮の相異は、着
色ルースチューブと非着色ルースチューブとのあいだ
で、特に無機系顔料により着色された着色ルースチュー
ブと非着色ルースチューブとのあいだで顕著に認めら
れ、さらに、配合する着色剤およびその配合量の異なる
着色ルースチューブ相互の間でも認められる。
【0006】なお、余長とは、ルースチューブを切断し
たときに、ルースチューブからはみ出るガラスファイバ
ーの長さをいう。余長が短いと光ファイバーケーブルに
束ねた状態でファイバーに伸びの応力がかかり、静疲労
が進行し、一定期間の後に破断に至ることがある。余長
が長いとルースチューブの構造を持ってしてもガラスフ
ァイバーに曲げ応力がかかり、伝送損失が大きくなる。
【0007】そして、後収縮とは、高温高湿の環境でル
ースチューブの構成樹脂が結晶化することに伴うルース
チューブの収縮をいう。後収縮が大きいと、ルースチュ
ーブの寸法が変化して内部のガラスファイバーに曲げ応
力を与えることになり、さらに、光ファイバーケーブル
自体に内部歪みを発生させ、性能が大幅に低下する。
【0008】このような問題は、ルースチューブの製造
工程で、樹脂温度、冷却水槽の温度、ルースチューブの
引取り速度等の製造条件を最適にコントロールすること
で、回避することができる。しかし、その場合には、生
産管理工程が増大し、生産性が低下する。すなわち、ル
ースチューブの製造において、ルースチューブに含有さ
れる着色剤に応じて製造条件を変更すると、生産管理が
煩雑になり、生産効率が著しく低下する。
【0009】本発明は、着色ルースチューブ、非着色ル
ースチューブともに、同一の製造条件で製造することが
でき、その場合にも同一品質、特に、余長および後収縮
において同一品質、のルースチューブを製造することが
できる、耐加水分解性に優れた光ファイバールースチュ
ーブ用樹脂組成物を提供することを課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、ポ
リブチレンテレフタレート(a)100重量部および結
晶核剤(b)0.1〜5重量部からなる樹脂組成物を熔
融混練して製造されたマスターバッチ(A)を、該マス
ターバッチの10〜100倍量のポリブチレンテレフタ
レート(B)に、ブレンドして得た光ファイバールース
チューブ用樹脂組成物であって、該樹脂組成物全量に対
する結晶核剤の量が0.01〜0.5重量%であり、ポ
リブチレンテレフタレート(B)が、末端カルボキシル
基濃度30eq/ton以下、固有粘度1.0〜1.2
のポリブチレンテレフタレートである、光ファイバール
ースチューブ用樹脂組成物である。
【0011】本発明はまた、上記樹脂組成物を押出成形
してなる光ファイバールースチューブであって、光ファ
イバールースチューブを構成するポリブチレンテレフタ
レートが、末端カルボキシル基濃度30eq/ton以
下、固有粘度1.0〜1.2のポリブチレンテレフタレ
ートである、光ファイバールースチューブである。以
下、本発明を詳細に説明する。
【0012】[ポリブチレンテレフタレート(a)]ポ
リブチレンテレフタレート(a)は、テレフタル酸を主
たる酸成分とし、1,4−ブタンジオールを主たるグリ
コール成分としてなるポリエステルである。ここで、
「主たる」とは、全ジカルボン酸成分又は全グリコール
成分に対して80モル%以上を言い、好ましくは90モ
ル%以上である。
【0013】ポリブチレンテレフタレートには、共重合
成分を共重合することができる。共重合成分が共重合さ
れる場合、共重合成分部の割合は、全ジカルボン酸成分
または全グリコール成分に対して20モル%、好ましく
は10モル%以下である。
【0014】共重合可能な酸成分としては、テレフタル
酸以外の芳香族ジカルボン酸、例えばイソフタル酸、ナ
フタレンジカルボン酸、ジフェニルジカルボン酸、ジフ
ェニルエーテルジカルボン酸、ジフェノキシエタンジカ
ルボン酸、ジフェニルケトンジカルボン酸、ジフェニル
スルホンジカルボン酸等;脂肪族ジカルボン酸、例えば
コハク酸、アジピン酸、セバシン酸等;脂環族ジカルボ
ン酸、例えばシクロヘキサンジカルポン酸、テトラリン
ジカルボン酸、デカリンジカルボン酸等が例示される。
【0015】ブタンジオール以外の共重合可能なグリコ
ール成分としては、エチレングリコール、ヘキサメチレ
ングリコール、ネオペンチルグリコール、シクロヘキサ
ンジメタノール、トリシクロデカンジメチロール、キシ
リレングリコール、ビスフェノールA、ビスフェノール
B、ビスヒドロキシエトキシビスフェノールA等が例示
される。
【0016】また、ポリエステルが実質的に成形性能を
失わない範囲で、三価以上の官能化合物、例えばグリセ
リン、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトー
ル、トリメリット酸、トリシン酸、ピロメリット酸等を
共重合してもよい。
【0017】[結晶核剤(b)]結晶核剤(b)として
は、有機物の結晶核剤、無機物の結晶核剤のいずれも使
用することができ、双方を単独あるいは2種以上混合し
て使用することができる。
【0018】結晶核剤は、メヤニを発生しない結晶核剤
が好ましい。メヤニは、ダイス部に付着した昇華物や揮
発物であり、メヤニが発生すると、メヤニがダイス部か
ら剥落して熔融樹脂に付着し、ルースチューブの品質を
多いに損ねる。
【0019】有機物の結晶核剤としては、カルボン酸の
周期律表第I族もしくは第II族から選ばれる1種以上
の金属の塩;ポリエステル、ポリエチレン、ポリプロピ
レン等の高分子;高分子の架橋物などを単独または2種
以上混合して使用することができる。
【0020】例えば、カルボン酸としては、酢酸、プロ
ピオン酸、カプロン酸、パルチミン酸、ステアリン酸、
オレイン酸、ベヘニン酸、モンタン酸、メタアクリル
酸、アクリル酸等の脂肪族モノカルボン酸;シュウ酸、
アジピン酸、コハク酸、セバシン酸、マレイン酸、フマ
ル酸等の脂肪族ジカルボン酸;安息香酸、テレフタル
酸、フタル酸等の芳香族カルボン酸を例示することがで
きる。これらの金属塩としては、Na、K、Li等の周
期律表第I族の金属塩;Mg、Ca、Ba、Zn等の金
属塩が好適である。さらにこれらのカルボン酸の金属塩
は、全てのカルボキシル基が塩である必要はなく、一部
のカルボキシル基が中和され、残りが酸またはエステル
の形で残存していてもよい。
【0021】無機物の結晶核剤としては、タルク、カオ
リン、クレーなどの粘土類;酸化亜鉛、酸化チタン、ア
ルミナ、シリカゲルなどの金属酸化物;窒化珪素、窒化
チタンなどの窒化物;Zn粉末、Al粉末、グラファイ
ト、カーボンブラック等の単体;が好適である。
【0022】結晶核剤の添加により、着色ルースチュー
ブと非着色ルースチューブの、それぞれを構成するポリ
ブチレンテレフタレート樹脂組成物の結晶化速度を、結
晶化速度の速いほうのポリブチレンテレフタレート樹脂
組成物の結晶加速度に近づけることができ、同一の製造
条件を用いてルースチューブを製造しながらも、同一の
結晶化速度を達成することが可能となる。他方、結晶核
剤を添加しないと、着色ルースチューブと非着色ルース
チューブとのあいだで、ポリブチレンテレフタレート樹
脂組成物の収縮挙動を実質的に同一にすることができ
ず、余長および後収縮をそろえることができない。
【0023】結晶核剤(b)の添加量は、ポリブチレン
テレフタレート(a)100重量部に対して0.1〜5
重量部であり、かつ光ファイバールースチューブ用樹脂
組成物の0.01〜0.5重量%である。結晶核剤の添
加量が、光ファイバールースチューブ用樹脂組成物の
0.01重量%未満であると、着色ルースチューブと、
非着色ルースチューブとの、結晶化速度の差を、余長お
よび後収縮をそろえるまでに少なくすることが困難であ
り、0.5重量%を超えると光ファイバールースチュー
ブの伸度等の機械的物性を損なう。
【0024】結晶核剤(b)としては、タルクが好まし
く、平均粒子径が10μm以下のタルクがさらに好まし
く、50μmふるい全通かつ平均粒子径10μm以下の
タルクが特に好ましい。このようなタルクであれば、結
晶核剤効果が良好で、ポリブチレンテレフタレートの特
性を損わず好ましい。50μmを超える粒子径のタルク
が混入するとルースチューブの伸度が低下し、平均粒子
径が10μm以上のタルクでは結晶核剤としての効果が
劣り好ましくない。平均粒径は、島津製作所製の粒度分
布測定器SA-CP3Lを用いて測定したときの値である。
【0025】[ポリブチレンテレフタレート(B)]ポ
リブチレンテレフタレート(B)は、テレフタル酸を主
たる酸成分とし、1,4−ブタンジオールを主たるグリ
コール成分としてなるポリエステルである。ここで、
「主たる」とは、全ジカルボン酸成分又は全グリコール
成分に対して80モル%以上を言い、好ましくは90モ
ル%以上である。
【0026】ポリブチレンテレフタレートには、共重合
成分を共重合することができる。共重合成分が共重合さ
れる場合、共重合成分部の割合は、全ジカルボン酸成分
または全グリコール成分に対して20モル%、好ましく
は10モル%以下である。
【0027】共重合可能な酸成分としては、テレフタル
酸以外の芳香族ジカルボン酸、例えばイソフタル酸、ナ
フタレンジカルボン酸、ジフェニルジカルボン酸、ジフ
ェニルエーテルジカルボン酸、ジフェノキシエタンジカ
ルボン酸、ジフェニルケトンジカルボン酸、ジフェニル
スルホンジカルボン酸等;脂肪族ジカルボン酸、例えば
コハク酸、アジピン酸、セバシン酸等;脂環族ジカルボ
ン酸、例えばシクロヘキサンジカルポン酸、テトラリン
ジカルボン酸、デカリンジカルボン酸等が例示される。
【0028】ブタンジオール以外の共重合可能なグリコ
ール成分としては、エチレングリコール、ヘキサメチレ
ングリコール、ネオペンチルグリコール、シクロヘキサ
ンジメタノール、トリシクロデカンジメチロール、キシ
リレングリコール、ビスフェノールA、ビスフェノール
B、ビスヒドロキシエトキシビスフェノールA等が例示
される。
【0029】また、ポリエステルが実質的に成形性能を
失わない範囲で、三価以上の官能化合物、例えばグリセ
リン、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトー
ル、トリメリット酸、トリシン酸、ピロメリット酸等を
共重合してもよい。
【0030】ポリブチレンテレフタレート(B)の末端
カルボキシル基濃度は、30eq/ton以下、好まし
くは20eq/ton以下、さらに好ましくは10eq
/ton以下である。末端カルボキシル基濃度が30e
q/tonを超えると光ファイバールースチューブが加
水分解し易くなり、使用環境上十分な耐加水分解性が損
なわれる。すなわち、末端カルボキシル基濃度が30e
q/tonを超えると、プレッシャークッカー試験(試
験条件:121℃×100%RH×80時間)による耐
湿性の促進劣化試験において、固有粘度の保持率が50
%以上の耐加水分解性を備えることができず、高温高湿
条件下で使用される場合の機械強度の保持率が低く、僅
かな外力により容易にクラックや割れを生じ易く、光フ
ァイバーを保護する機能が失われる。
【0031】ポリブチレンテレフタレート(B)の固有
粘度は、1.0〜1.2、好ましくは1.1〜1.2で
ある。固有粘度が1.0未満ではチューブを押出成形す
る際の成形性が劣り十分な賦形性を有さない。また、外
力がかかった場合にクラックや割れを生じやすく、光フ
ァイバーを保護する機能が損なわれる。固有粘度が1.
2を超えると光ファイバールースチューブの押出成形性
が劣り、さらにポリブチレンテレフタレートの製造コス
トも高くなる。
【0032】かかるポリブチレンテレフタレート(B)
は、固相重合により製造する方法により、好ましく製造
することができる。さらに好ましくは、アルカリ金属化
合物を添加したポリブチレンテレフタレートを固相重合
による方法である。
【0033】アルカリ金属化合物は、アルカリ金属、ア
ルカリ土類金属の水酸化物、無機酸塩、有機酸塩、例え
ば、酢酸塩、炭酸塩またはこれらの水和物、錯塩、アン
モニウム塩等をいう。これらは、少なくとも1種を、望
むらなば2種以上を併用することができる。
【0034】アルカリ金属化合物として、水酸化リチウ
ム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化ルビジ
ウム、水酸化セシウム、水酸化フランシウム、水酸化ベ
リリウム、水酸化マグネシウム、水酸化ストロンチウ
ム、水酸化バリウム、酢酸リチウム、酢酸ナトリウム、
酢酸カリウム、酢酸マグネシウム、酢酸カルシウム、炭
酸リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、安息香酸
リチウム、安息香酸ナトリウム、安息香酸カリウムを例
示することができる。これらのうち、特にナトリウム化
合物、カリウム化合物が好ましい。
【0035】[着色剤]光ファイバールースチューブ用
樹脂組成物は、着色剤を含有することができる。着色剤
としては、染料および顔料を使用することができ、従来
から熱可塑性樹脂の着色に使用されている公知の染料お
よび顔料を使用することができる。
【0036】染料としては、300℃以下で昇華性および
揮発性を有しない染料が好ましく、ペリノン系、アンス
ラキノン系の一部の染料が好ましい。
【0037】顔料としては、有機顔料および無機顔料を
使用することができる。無機系顔料として、酸化亜鉛、
酸化チタン、弁柄、酸化クロム、硫酸バリウム、チタン
イエロー、群青,コバルトブルー、コバルトグリーン、
紺青、亜鉛黄、ベンガラ、黄鉛、鉛白、透明酸化鉄、ア
ルミ粉、カーボンブラックを例示することができる。有
機系顔料として、アゾ系、キナクリドン系、アンスラキ
ノン系、ペリレン系,イソインドリノン系,フタロシア
ニン系,ジオキサジン系,インダスレン系,ペリノン
系,キノフタロン系,トリフェニルメタン系、キノリン
系、チオインジコ系、ジオキサン系、金属錯塩系有機顔
料を例示することができる。これらの顔料は、1種類ま
たは2種類以上を同時に用いてもよい。着色剤は、ルー
スチューブの着色が可能である範囲で、適宜添加するこ
とができる。
【0038】[添加剤]本発明の光ファイバールースチ
ューブ用樹脂組成物は、高温高湿条件における酸化劣化
を防止する目的で、ヒンダードフェノール化合物、リン
系化合物、チオエーテル系化合物を含有してもよい。
【0039】ヒンダードフェノール化合物としては、
2,6−ジ−t−ブチル−p−クレゾール、2,2’−
メチレン−ビス−(4−メチル−6−ジ−t−ブチルフ
ェノール)、4,4’−チオビス(3−メチル−t−ブ
チルフェノール)、1,1,3−トリス(2−メチル−
4−ヒドロキシ−5−tブチルフェニル)ブタン、ペン
タエリスリチル−テトラキス[3−(3,5−ジ−t−
ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]、
n−オクタデシル−3−(3’,5’−ジ−t−ブチル
−4’−ヒドロキシフェニル)プロピオネートを例示す
ることができる。
【0040】リン系化合物としては、フォスファイト系
有機化合物、フォスフォナイト系有機化合物、リン酸エ
ステル、亜リン酸エステル、リン酸の金属塩および亜リ
ン酸の金属塩を例示することができる。
【0041】チオエーテル化合物としては、ジ−トリデ
シル−チオ−ジプロピオネート、テトラキス[メチレン
−3−(ドデシルチオ)プロピオネート]、ビス[2−
メチル−4−{3−n−アルキル(C12またはC1
4)チオプロピオニルオキシ}−5−t−ブチルフェニ
ル]スルフィドを例示することができる。
【0042】[その他の添加剤]光ファイバールースチ
ューブ用樹脂組成物は、更に、一般に繊維やフィルム、
樹脂等で用いられる紫外線吸収剤、例えば各種のベンゾ
フェノン系化合物、トリアゾール化合物、サリシレート
化合物等、その他易滑剤、離型剤、難燃剤、難燃助剤等
を含有してもよい。
【0043】[光ファイバールースチューブ]光ファイ
バールースチューブを構成するポリブチレンテレフタレ
ートの末端カルボキシル基濃度は、30eq/ton以
下である。30eq/tonを超えると光ファイバール
ースチューブが加水分解し易くなる。光ファイバールー
スチューブを構成するポリブチレンテレフタレートの固
有粘度は1.0〜1.2である。1.0未満であるとチ
ューブに外力がかかった場合にクラックや割れを生じ易
くなる。
【0044】[マスターバッチの製造方法]マスターバ
ッチ(A)は、一般的に用いられる方法を用いて製造す
ることができる。例えば、あらかじめ各成分を、タンブ
ラー、V型ブレンダー等でブレンドした後、押出機など
により熔融混合する方法で製造することができる。結晶
核剤を均一に分散させるために、二軸押出機などの混練
能力の高い押出機を用いて溶融混練することが好まし
い。着色剤を含有する場合には、着色剤と結晶核剤とを
良好に樹脂組成物中に分散させる分散剤を適量添加し
て、溶融混連により、マスターバッチを製造することが
好ましい。かかる分散剤としては、ポリエチレンワック
ス、モンタン酸等の脂肪族モノカルボン酸、そのエステ
ル、およびそれらの塩を例示することができる。これら
の添加量は着色剤の分散性に応じて、適宜決めることが
できる。
【0045】[ルースチューブの製造方法]本発明で
は、上述した方法により製造したマスターバッチ(B)
を、該マスターバッチの10〜100倍量のポリブチレ
ンテレフタレート(B)にブレンドして、光ファイバー
ルースチューブ用樹脂組成物を得る。得られた光ファイ
バールースチューブ用樹脂組成物は、通常のチューブ押
出成形装置を用いて溶融、混練し、リングダイを用いて
押出、延伸して、ルースチューブとすることができる。
【0046】押出の条件としては、樹脂温度250℃〜
270℃が好ましい。これより低い温度では溶融粘度が
高く、押出成形が困難であり、これより高い温度ではポ
リブチレンテレフタレートの劣化が促進されるため好ま
しくない。
【0047】ポリブチレンテレフタレートの結晶化が進
んでいる方が、機械的物性に優れ、後収縮の差の少ない
ルースチューブを得ることができるため、ルースチュー
ブの冷却温度は、好ましくは40〜70℃、特に好まし
くは50〜70℃である。
【0048】ルースチューブは、通常のチューブ成形装
置で製造することができる。
【0049】マスターバッチ(A)をポリブチレンテレ
フタレート(B)にブレンドする方法としては、(A)
および(B)をあらかじめタンブラー、V型ブレンダー
等を用いて均一にブレンドして、押出成形機の供給口に
投入する方法;(A)および(B)を別々のホッパーか
ら一定の割合で同一の供給口に投入する方法;(A)お
よび(B)を別々の供給口から投入し混合する方法等を
用いることができる。
【0050】
【実施例】以下、本発明を実施例を用いてさらに詳細に
説明する。なお、測定方法は下記の方法によった。ポリ
ブチレンテレフタレート(以下、PBTと略することが
ある)は、帝人(株)製PBTを用いた。
【0051】(1)固有粘度 ポリマーの固有粘度[η]は、オルソクロロフェノール
溶媒中、25℃で測定した溶液粘度から算出した値であ
る。
【0052】(2)末端カルボキシル基濃度 末端カルボキシル(COOH)基濃度は、エイ・コニッ
クス(A.Conix)の方法(Makromol.C
hem,26,226(1958))によって測定した
ポリマー106g当たりの当量数である。
【0053】(3)引張破断伸度 光ファイバールースチューブを5mm/minで引張っ
たときの破断伸度を次式により求めた。 引張破断伸度(%) =(L−L0)/L0×100 ここで、Lは破断時のはさみ具間の距離、L0は元のは
さみ具間の距離である。
【0054】(4)結晶化温度 光ファイバールースチューブを3〜5mg切り出し、JI
S K7121に基づく示差熱分析法により、280℃で
3分保持した後の降温速度20℃/minでの結晶化ピーク
温度を測定した。
【0055】(5)余長率 製造後1時間以内に光ファイバールースチューブを10
mの長さに切断して内部のガラスファイバーの長さ
(m)を測定し、次式により求めた。 余長率(%)=((ガラスファイバーの長さ−10)/
10)×100
【0056】(6)耐加水分解性 着色した光ファイバールースチューブの充填物、ファイ
バー、ジェリー状混和物を取り除き、さらにヘキサンで
洗浄してフレーク状に切断した後121℃×100%R
H相対湿度下でのプレッシャークッカーテストを80時
間行った。プレッシャークッカー試験前後で固有粘度を
測定し、その保持率を調べた。
【0057】[参考例]マスターバッチの作成 表1に記載の組成(PBT、顔料および結晶核剤)で、
赤と緑のマスターバッチ(表中、マスターという)を製
造した。すわわち、表1に記載の成分を、V字ブレンダ
ーを用いて均一にブレンドした後、44mmφの二軸押
出機で、バレル温度260℃にて溶融混練し、ダイから
吐出されるスレッドを冷却切断してマスターバッチを作
成した。
【0058】
【表1】
【0059】[実施例1〜6、比較例1〜5]参考例で
作成したマスターバッチA〜GとPBT(帝人(株)
製、固有粘度1.14、末端カルボシキル基濃度=4当
量/106g)を用意した。これらのマスターバッチと
PBTとを、表2及び表3に記載の重量比で、V字ブレ
ンダーを用いてブレンドした。ブレンドして得た樹脂組
成物を、130℃で5時間乾燥させた後、40mmφの
チューブ用押出成形機にて、シリンダー温度260℃、
ダイス温度260℃、冷却バス水温50℃、引き取り速
度150m/minの条件で、光ファイバールースチュ
ーブ(外径3mm、内径2mm)を成形した。得られた
光ファイバールースチューブを評価した。結果を表4及
び表5に示す。
【0060】
【表2】
【0061】
【表3】
【0062】
【表4】
【0063】
【表5】
【0064】
【発明の効果】本発明によれば、着色ルースチューブ、
非着色ルースチューブともに、同一の製造条件で製造す
ることができ、その場合にも同一品質の、特に、余長お
よび後収縮において同一品質の、光ファイバールースチ
ューブを製造することができる、耐加水分解性に優れた
光ファイバールースチューブ用樹脂組成物および光ファ
イバールースチューブを提供することができる。
フロントページの続き Fターム(参考) 2H050 BA02 BA05 BB15S BC11 BD02 4J002 BB032 BB122 CF002 CF071 DA026 DA036 DA096 DA106 DE106 DE136 DE146 DF016 DJ006 DJ016 DJ036 DJ046 EG026 EG036 EG056 EG076 EG106 FD202 FD206 GQ01 4J029 AA03 AB02 AB07 AD01 AD02 AE04 BA05 CB06A JA013 JA023 JA093 JA143 JA283 JA293 JF183 JF223 JF323 KE05 KE12 KH08

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリブチレンテレフタレート(a)10
    0重量部および結晶核剤(b)0.1〜5重量部からな
    る樹脂組成物を熔融混練して製造されたマスターバッチ
    (A)を、該マスターバッチの10〜100倍量のポリ
    ブチレンテレフタレート(B)に、ブレンドして得た光
    ファイバールースチューブ用樹脂組成物であって、該樹
    脂組成物全量に対する結晶核剤の量が0.01〜0.5
    重量%であり、ポリブチレンテレフタレート(B)が、
    末端カルボキシル基濃度30eq/ton以下、固有粘
    度1.0〜1.2のポリブチレンテレフタレートであ
    る、光ファイバールースチューブ用樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 結晶核剤(b)が平均粒子径10μm以
    下のタルクである請求項1に記載の光ファイバールース
    チューブ用樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 結晶核剤(b)が50μmのふるい全通
    である請求項2に記載の光ファイバールースチューブ用
    樹脂組成物。
  4. 【請求項4】 請求項1から3のいずれかに記載の樹脂
    組成物を押出成形してなる光ファイバールースチューブ
    であって、光ファイバールースチューブを構成するポリ
    ブチレンテレフタレートが、末端カルボキシル基濃度3
    0eq/ton以下、固有粘度1.0〜1.2のポリブ
    チレンテレフタレートである、光ファイバールースチュ
    ーブ。
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