JP2000301709A - 記録情報処理装置、記録装置、記録情報処理方法、及び記録方法 - Google Patents

記録情報処理装置、記録装置、記録情報処理方法、及び記録方法

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JP2000301709A
JP2000301709A JP11111501A JP11150199A JP2000301709A JP 2000301709 A JP2000301709 A JP 2000301709A JP 11111501 A JP11111501 A JP 11111501A JP 11150199 A JP11150199 A JP 11150199A JP 2000301709 A JP2000301709 A JP 2000301709A
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健太郎 矢野
Masao Kato
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Mitsuhiro Ono
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    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/21Ink jet for multi-colour printing
    • B41J2/2132Print quality control characterised by dot disposition, e.g. for reducing white stripes or banding

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  • Quality & Reliability (AREA)
  • Ink Jet (AREA)
  • Record Information Processing For Printing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 前後の記録走査領域におけるつなぎ領域に黒
スジを発生させることなく高速記録を可能とする。 【解決手段】 記録ヘッドによって形成される隣り合う
前後の走査記録領域内の互いに隣接する前後のつなぎ領
域のうち、少なくとも一方のつなぎ領域内の記録を行な
うために各記録ヘッドに対応して供給される記録信号値
のトータルを算出すると共に、記録信号値のトータルの
大小に応じて、つなぎ領域の記録を行なうための記録信
号値の大小を、互いに隣接する前後のつなぎ領域のうち
少なくとも一方の記録領域の記録を行なうための記録信
号を補正するようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、キャリッジの走査
方向と交差する方向に配置された複数個のノズルを有す
る記録ヘッドをキャリッジに搭載し、前記走査方向と直
交する方向への記録媒体の送りとキャリッジによる走査
とを繰り返して行なうことにより、記録ヘッドによって
形成される一走査記録領域を順次形成するようにした記
録装置及びこれに記録情報を供給するための記録情報処
理装置などに関し、特に隣り合う前後の走査記録領域の
所定のつなぎ領域における濃度を補正して記録を行なう
ようにした技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、紙、OHP用シートなどの記録媒
体に対して記録を行う画像形成装置としては、種々の記
録方式による記録ヘッドを搭載した形態で提案されてい
る。この記録ヘッドには、ワイヤードット方式、感熱方
式、熱転写方式、インクジェット方式によるものなどが
あり、特に、インクジェット方式は、記録用紙に直接イ
ンクを噴射するものであるので、ランニングコストが安
く、静粛性に優れた記録動作が可能な方式として注目さ
れている。
【0003】また、上記のような記録装置は、記録ヘッ
ドを搭載したキャリッジが水平方向へと移動するキャリ
ッジ走査型となっており、このキャリッジ走査型のイン
クジェットプリンタにおいては、キャリッジの走査によ
って記録ヘッドに具備された多数のノズルが記録情報に
基づき駆動され、1走査記録領域の記録を行なった後、
記録媒体をキャリッジの進行方向に対して垂直な方向に
1走査記録領域分だけ送るようになっており、この走査
と記録媒体の搬送とを交互に行なうことによって所定の
画像が形成される。
【0004】このため、記録媒体の摩擦係数や搬送機構
の送り誤差等によって用紙が正規の位置から若干ずれて
停止した場合には、次回のキャリッジ動作時の記録のつ
なぎ目が重合してその部分の濃度が高まり、これがいわ
ゆる黒スジとなって現れ画像品位を低下させるという問
題が生じる。このため、用紙搬送精度の向上を図る手段
が種々提案されているが、使用する記録媒体が普通紙等
のようにインクのにじみが生じ易いものであった場合に
は、用紙をいかに正確に停止させたとしても、前回の走
査記録領域の最下段と次回の走査記録領域の最上段のつ
なぎ領域に黒スジが発生するという不具合が生じた。こ
れは、詳細な原理は不明であるが前回の走査記録領域に
インクが記録されるとその記録領域の浸透性が高まり、
次回の記録領域のインクが前回の記録領域に流れ出すこ
とで発生すると考えられる。
【0005】そこで、特開平05−220977号公報
ではノズルに対応する元画像の各ラスタに対して濃度補
正を施すことにより、画像上のいわゆる濃度ムラ・濃度
スジ(黒すじ)を解消するヘッドシェーディング方法が
提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の技術にあっては次のような不都合があった。
【0007】すなわち、特開平05−220977号公
報に開示の技術にあっては、記録ヘッドの上段あるいは
下段のノズルに対して濃度補正を行なうようになってい
るため、カラーインクジェット記録装置のように2つ以
上の記録ヘッドで記録を行なう場合には、各色のインク
の重なりによるにじみ具合まで検知できず、フルカラー
画像の黒スジを解消できないという問題があった。
【0008】また、にじみの発生を防止するため、1走
査記録領域を2回のキャリッジ走査と1走査記録領域の
長さの1/2の紙送りで画像を完成させるいわゆる2パ
ス記録を行なうことも従来より実施されているが、この
場合には、にじみの発生を抑制し得る反面、記録速度が
大幅に低下するという問題があった。
【0009】本発明は上記従来の課題を解決するために
なされたもので、複数の記録ヘッドを用いたフルカラー
画像等の形成において、つなぎ領域に黒スジが発生する
のを防止し得ると共に良好な記録速度を達成し得る記録
方法及び記録装置の提供を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は次のような構成を有するものとなってい
る。
【0011】すなわち、本発明に係る記録情報処理装置
は、インク吐出用の複数のノズルを配設してなる記録ヘ
ッドをキャリッジに複数搭載し、前記キャリッジと所定
の記録媒体とを主走査方向及びこれと交差する副走査方
向へと相対的に移動させると共に、記録媒体に対するキ
ャリッジの主走査方向への移動時に、記録信号に基づき
前記ノズルにてインク吐出動作を行うことにより、前記
副搬送方向におけるノズルの配設幅に相当する走査記録
領域を副走査方向に沿って順次隣接形成するようにした
記録装置に対し、前記記録信号を供給するための記録情
報処理装置であって、前記記録ヘッドによって形成され
る隣り合う前後の走査記録領域内の互いに隣接する前後
のつなぎ領域のうち、少なくとも一方のつなぎ領域内の
記録を行なうために各記録ヘッドに対応して供給される
各記録信号値のトータルを算出するトータル算出手段
と、前記トータル算出手段によって得られたトータル記
録信号値の大小に応じて、互いに隣接する前後のつなぎ
領域のうち少なくとも一方の記録領域の記録を行なうた
めの記録信号値を補正する記録信号補正手段と、を備え
たものである。
【0012】また、前記トータル算出手段は、前記記録
ヘッドによって形成された隣り合う前後の走査記録領域
内の互いに隣接する前後のつなぎ領域のうち、後側つな
ぎ領域内の記録を行なうため各記録ヘッドに対応して供
給される各記録信号値のトータルを算出するものとする
ことが考えられる。
【0013】また、前記記録信号補正手段は、前記トー
タル算出手段によって得られたトータル記録信号値の大
小に応じて、互いに隣接する前後のつなぎ領域のうち後
側つなぎ領域の記録を行なうための記録信号を供給する
ものとすることが考えられる。
【0014】さらに、前記記録信号補正手段は、各記録
ヘッドに対応して供給される記録信号を、各記録ヘッド
に具備されるインク色のN次色成分(N=1,2,3)
の信号に分解すると共に各色成分信号値に第1の補正を
行ない、前記トータル算出手段は、前記第1の補正によ
って得られた各色成分信号値を各記録ヘッド毎にトータ
ルして第1の補正記録信号値を各色毎に算出すると共
に、前記記録ヘッドにおける第1の補正記録信号値のト
ータルを算出し、前記記録補正信号補正手段は、前記ト
ータル算出手段によって算出された第1の補正記録信号
値のトータルの大小に応じて、互いに隣接する前後のつ
なぎ領域のうち少なくとも一方の記録領域の記録を行な
うための記録信号値を補正するようにすることが望まし
い。
【0015】また、前記記録信号補正手段は、前記つな
ぎ領域を形成する記録信号のトータルが所定の閾値以下
であるときには、前記入力される記録信号値の増加、減
少に伴ってその記録信号値を増加、減少させる一方、つ
なぎ領域内の信号のトータルが一定の閾値を超えた時点
で前記入力される記録信号値の増加、減少に伴ってその
記録信号値を減少、増加させるようにしても良い。
【0016】また、前記前方の記録領域は、複数本のラ
スタによって形成され、前記記録信号補正手段に設定さ
れる前記閾値は、各ラスタ毎に異なる値に設定され、各
閾値は、その閾値に対応するラスタから隣接する他の記
録領域に至る距離間隔に応じて大小が設定されるように
することが考えられる。
【0017】さらに、前記記録信号補正手段は、前記つ
なぎ領域内の記録を行うための記録信号のトータルが各
ラスタに対応して設定されている閾値を越る範囲にある
とき、その範囲における各ラスタの記録信号の最小値を
0とする用構成することも可能である。
【0018】また、前記キャリッジには、イエロー
(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)、ブラック
(K)のインクを吐出する4種類の記録ヘッドが搭載さ
れるものとしても良い。
【0019】そして、前記記録ヘッドとしては、熱エネ
ルギーを利用してインクに気泡を生じさせ、その気泡の
圧力によってインクをノズルから吐出させるようにした
ものを適用することが望ましい。
【0020】また、本発明の記録装置は、複数のノズル
を有する記録ヘッドを搭載するキャリッジの主走査方向
への移動と前記記録媒体の記録走査領域分の搬送とを交
互に行なうと共に、キャリッジ移動時に記録信号に基づ
いて前記ノズルよりインク吐出動作を行なうことにより
複数の記録走査領域を副走査方向に沿って順次隣接形成
するようにした記録装置に対し前記記録信号を供給する
ための記録情報処理装置であって、前記記録ヘッドによ
って形成される隣り合う前後の走査記録領域内の互いに
隣接する前後のつなぎ領域のうち、少なくとも一方のつ
なぎ領域内の記録を行なうための記録信号値のトータル
を算出するトータル算出手段と、前記トータル算出手段
によって得られた記録信号値のトータルの大小に応じ
て、前記つなぎ領域の記録を行なうための記録信号値の
大小を、互いに隣接する前後のつなぎ領域のうち少なく
とも一方の記録領域の記録を行なうための記録信号を補
正して前記駆動制御部へと供給する記録信号補正手段
と、を備えたものである。
【0021】上記のように本発明にあっては、つなぎ領
域の記録における記録信号の値のトータルを算出し、そ
のトータルによって記録信号の値を制御するようになっ
ているため、つなぎ領域に常に適度な量のクで記録動作
を行なうことができ、黒すじの発生を防止することがで
きる。すなわち、濃度の高いカラー記録などを行なう場
合、色の異なる各記録ヘッドから多量のインクが吐出さ
れれば、各走行記録領域の中の隣接する前後のつなぎ領
域においてインクのにじみが広範囲かつ高濃度に発生
し、つなぎ領域において黒スジが発生する可能性が高い
が、本発明においては、各記録ヘッドに対して供給され
る記録信号の値を算出し、その信号値が所定の閾値など
を越えた場合には、つなぎ領域における記録信号の値を
減少させるべく補正されるため、インクが過剰につなぎ
領域に供給されることはなくなり、インクのにじみを最
小限に抑えることができ、黒スジの発生を未然に防止す
ることができる。しかも、本発明においては、記録ヘッ
ドによる記録走査領域分だけ搬送するを順次隣接形成す
るものとなっているため、高速記録が可能となる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づき詳細に説明する。 <記録装置概要>まず、本発明の各実施形態に適用する
記録装置の概要を説明する。この実施形態における記録
装置は、インクジェット方式を採るカラー記録装置であ
って、その要部は、図1に示すような構造の記録手段2
00aを有している。図1において、1は紙またはプラ
スチックシート等からなる記録シートであって、カセッ
ト等に複数枚積層された状態で収納されており,その積
層されたシート束の最上位または最下位記録シート1の
一面に接する給紙ローラ(不図示)が回転することによ
ってカセットから記録シートが一枚ずつ供給され、一定
間隔を隔ててプラテンに配置される。そして、プラテン
に配置された記録シート1は、それぞれ個々のステッピ
ングモータ(図示せず)によって駆動する一対の第1搬
送ローラ3,3及び一対の第2搬送ローラ4,4によっ
て矢印A方向(副走査方向)に搬送されるようになって
いる。
【0023】6は前記副走査方向Aと直交する主走査方
向に保持された水平なガイドシャフト5aに沿って直線
往復動可能に設けられたキャリッジであり、このキャリ
ッジ6はべルト7及びプーリ8a,8bを介してキャリ
ッジモータ23に連動しており、前記キャリッジモータ
23を駆動することにより、前記ガイドシャフト9に沿
って往復動を行なうようになっている。また、このキャ
リッジ6には、記記録シート1に記録を行うためのイン
クジェット方式の記録ヘッド5とこのヘッドにインクを
供給する不図示のインクカートリッジが設けられてい
る。ここでは、記録ヘッドとして、C,M,Y,Kの4
色のインクの吐出を行なう4種類の記録ヘッド及びこれ
らにインクを供給するインクカートリッジが搭載されて
おり、各記録ヘッドには、256本のノズルが設けられ
ている。
【0024】上記構成を有する記録手段200aにおい
て、記録ヘッド5は、主走査方向(矢印B方向)に移動
しながら記録信号に応じてインクを記録シート1に吐出
し、副走査方向において256本の配設幅に対応する1
走査記録領域に記録を行う。そして、必要に応じて記録
ヘッド5はホームポジショシに戻り、インク回復装置に
よってノズルの目詰まりを解消すると共に、一対の搬送
ローラ3,4の駆動によって記録シート1を矢印A方向
へ前記1走査記録領域分搬送する。この動作を繰リ返す
ことによって記録シート1には、所定数のラスタからな
るインク画像が形成される。
【0025】次に前記記録手段200aを有する記録装
置200の制御系について説明する。
【0026】この制御系は図2に示すように、例えばマ
イクロプロセッサ等のCPU20aによって実行される
制御プログラムや各種データを格納しているROM20
c、及びCPU20aのワークエリアとして使用される
と共に記録画像データなどの各種データの一時記憶等を
行うRAM20b等を有する演算制御部20が設けら
れ、この演算制御部20にはインターフェイス21、操
作パネル22、各モータ(キャリッジモータ23、給紙
モータ24、第1搬送ローラ駆動モータ25、第2搬送
ローラ駆動モータ26)を駆動するためのドライバー2
7、及び記録ヘッド駆動用のドライバー28が接続され
ている。
【0027】上記演算制御部20はインターフェイス2
1を介して後述のホスト201からの各種情報(例えば
文字ピッチ、文字種類等)や、外部装置との画信号など
の入出力(情報の入出力)を行う。また前記制御部20
はインターフェイス21を介して各モータ23〜26を
駆動させるためのON,OFF信号、及び画信号を出力
し、その画信号によって各部の駆動を行なう。
【0028】<画像処理装置概要>次に、前記記録装置
200にて記録動作を実行させるための記録信号データ
を生成する記録情報処理装置について説明する。
【0029】図3は本発明の各実施形態における情報処
理装置としてのホストコンピュータ(以下、単にホスト
と称す)を示す図である。図において、ホスト201は
CPU202と、メモリ204(記録情報発生手段)
と、外部記憶装置203と、入力部205と、記録装置
202とのインターフェイス206とを備える。CPU
202は、メモリ204に格納されたプログラムを実行
することで種々の演算、判別、制御などの動作を行い、
後述の色処理、量子化処理及び補正処理などを実現する
ものとなっており、トータル算出手段、記録信号補正手
段(第1,第2の補正手段)等として機能する。このプ
ログラム及び記録情報は外部記憶装置203に記憶され
ており、ここから読み出されてCPU202に供給さ
れ、一旦メモリ204に格納される。ホスト201はイ
ンターフェイス206を介して前記記録装置202と接
続されており、色処理を施した画像データを記録装置2
02に送信して記録動作を実行させるようになってい
る。
【0030】また、図4は前記ホスト201によって実
現される画像処理部230の機能を説明する機能ブロッ
ク図である。この画像処理部230は、入力されるR,
G,B各色8ビット(256階調)の画像データをC,
M,Y,K各色1ビットデータとして出力するものとな
っており,色処理部210と量子化部220とからな
る。前記色処理部210は、色空間変換処理部211
と、色変換処理部212と,出力γ処理部213とから
なる。このうち,前記色空間変換処理部211及び色変
換処理部212は、3次元LUT(ルックアップテーブ
ル)によって構成され、出力γ処理部213は1次元L
UT(ルックアップテーブル)によって構成されてい
る。なお、前記各LUTは、ホストコンピュータ201
における前記メモリ204に格納されている。
【0031】以上の構成を有する画像処理部230にお
いて、外部記憶装置203から読み出されるR,G,B
各色ビットデータは、まず3次元のルックアップテーブ
ルによりR',G',B'各色8ビットデータに変換され
る。この処理は色空間変換処理(前段色処理)と称し、
入力画像の色空聞(カラースペース)と出力装置の再現
色空間の差を補正するための変換処理となっている。こ
の色空間変換処理を施されたR',G',B'各色8ビッ
トデータは次の3次元LUTによりC,M,Y,K各色
8ビットデータに変換される。この色変換処理は後段色
処理と称し、入力画像の色空間(カラースペース)と出
力装置の再現色空間の差を補正するための変換処理とな
っている。
【0032】また、前段色処理を施されたR',G',
B'各色8ビットデータは、次の色変換処理部212を
構成する3次元LUTによりC,M,Y,K各色8ビッ
トデータに変換される。この色変換処理は後段色処理と
称し、入力系のRGB系カラーから出力系のC,M,
Y,K系カラーに変換する処理となっている。なお、入
力される画像データは、ディスプレイなど発光体の加法
混色の3原色(R,G,B)であることが多いが、プリ
ンターなど光の反射で色を表現する場合は減法混色の3
原色系(C,M,Y)の色材が用いられるので前記色変
換処理が必要となる。
【0033】前段色処理に用いられる3次元LUTや後
段色処理に用いられる3次元LUTは離散的にデータを
保持しており、保持しているデータ間は補間処理で求め
るが、その補間処理は公知の技術であるので、ここでは
前記補間処理に関する詳細な説明は省略する。
【0034】この後、後段色処理が施されたC,M,
Y,K各色8ビットデータは、前記出力γ処理部213
を構成する1次元LUTによって出力γ補正が施され
る。単位面積当たりの記録ドット数と出力特性(反射濃
度など)の関係は多くの場合に線形関係とはならないの
で、出力γ補正を施すことでC,M,Y,K8ビットの
入力レベルと、その時の出力特性との線形関係とを保証
する。後述のつなぎ補正あるいは、ラスタ濃度補正はそ
の出力γ処理の1値LUTを変更するかあるいはその出
力γ補正と同様の1次LUTによる補正処理を前記その
出力γ補正後に追加することで実現される。
【0035】以上が画像処理部201の概略説明であ
り、入力R,G,B各色8ビットのデータは記録装置の
有するインクC,M,Y,K各色8ビットのデータは、
変換される。本案施形態におけるカラー記録装置は2値
記録装置であるので上記C,M,Y,K各色8ビットの
データは、次段の量子化処理部221においてC,M,
Y,K各色1ビットのデータに量子化処理される。本案
施形態では、写真調の中間調画像を2値記録装置で滑ら
かに表現させることが可能な誤差拡散法による量子化法
を採用しており、この誤差拡散法によって前記C,M,
Y,K各色の8ビットデータはC,M,Y,K各色の1
ビットの記録データに量子化される。
【0036】なお、この誤差拡散法を用いた量子化方法
の詳細は「日経エレクトロニクス1978年5月号P5
0−P65」を始めとして既に様々な文献や論文が発表
されており公知の技術であるので詳細な説明は省略す
る。
【0037】また、ここでは、各色(イエロー(Y),
マゼンタ(M),シアン(C),ブラック(K)のイン
クをそれぞれ100%で打ち込み得るものとしており、
従って、各画素には各色の記録ヘッドによって最大で4
00%のインク打ち込みが行なわれるものとなってい
る。また、記録信号に対して補正を実施する領域は、前
後の各走査記録領域E1,E2の中の互いに隣接する前
後のつなぎ領域e1,e2の中の後方のつなぎ領域e2
であって(図7(a),(b)参照)、ここでは、後方
の記録領域の中の上部4ラスタがこれに相当する。さら
に、信号値は各色8ビットの0〜255の値であるもの
とする。
【0038】上記のように構成された記録装置200に
おいて、ホストにて前述の各種信号変換及び後述のつな
ぎ補正などを施した記録信号は、インターフェースを介
してホスト側から記録装置200側へと転送され、その
信号は記録装置200のRAM20bに一旦格納され、
その格納された記録信号に基づき記録動作が実行され
る。そして、記録装置200に対し記録指令が入力され
ると、記録装置200のCPU20aはキャリッジモー
タ23を駆動させ、キャリッジ6を移動させると共に2
値化された前記記録信号を読み出し、ヘッドドライバ2
8を駆動して記録動作を開始し、1走査記録領域E1に
対する記録動作、すなわち256のラスタを形成する。
続いて、CPU20aは、給紙モータを駆動して、25
6ラスタ分の紙送りを行ない、再びキャリッジ6を移動
させて2回目の主走査を行ない走査記録領域E2に対す
る記録動作を実行する。この2回目以降の主走査におい
ては、上部4ラスタ(後側つなぎ領域e2)の記録信号
に対して前述の補正処理が施されており、その記録信号
を2値化したデータに基づき256ラスタ分の記録動作
を行う。
【0039】このようにこの記録装置では、1走査記録
領域の幅を用紙の搬送ピッチとするいわゆる1パス方式
を採用しているため、これによって高速記録が可能とな
っている。
【0040】<つなぎ補正方法>次に上記画像処理部2
01におけるつなぎ補正処理を説明する。 [処理ルーチン]図5は本実施形態のつなぎ補正方法を
説明するフローチャートである。記録装置によって記録
処理を実行させる場合には、まず、記録データをホスト
によって図4に示す前述の信号処理を行ない、その信号
処理によって得られたC,M,Y,Kの多値化された各
記録信号に対し、さらに情報処理部230の出力γ処理
部213によって、以下のつなぎ補正処理をそれぞれ施
すようになっている。
【0041】すなわち、C,M,Y,Kの記録信号が出
力されると、まず、その記録信号が第1回目の主走査に
よって形成される第1番目の走査記録領域を形成する記
録信号であるかどうかを判断し、第1番目の走査記録領
域を形成するための記録信号であった場合には、そのラ
スタ1〜4はつなぎ領域とはならないため、以下のステ
ップ101〜109によるつなぎ補正処理を実行しな
い。また、このステップ100において、入力された記
録信号が第2回目以降の主走査によって形成される第2
番目以降の走査記録領域を形成するための記録信号であ
った場合には、そのラスタ1〜4は、第1番目の走査記
録領域とのつなぎ領域となるため、ステップ101〜1
09を実行する。
【0042】まず、ステップ2では、CPUにおけるラ
スタカウンタのカウント値を1に設定する。次いで、ラ
スタカウンタ(Raster Counter)のカウント値が5未満
であるか否か、つまり入力された記録信号が1〜4ラス
タ目であるか否かを判断し(ステップ3)、ラスタカウ
ンタの値が5に達した場合には、ステップ106に移行
し、また、カウント値が5未満であると判断された場合
には、イエロー,マゼンタ,シアン,ブラックの各色の
記録信号値Y[IN],M[IN],C[IN],K
[IN]からこれら記録信号のトータル信号値Total
[IN]を算出する(ステップ103)。
【0043】すなわち、トータル信号値は、 Total[IN]=Y[IN]+M[IN]+K[IN] によって算出される。
【0044】ここで、トータル信号値Total[IN]の
最大は、各色の記録信号値の最大が255であるため、
255×4=1020となる。そして、この信号値によ
って記録ヘッドより吐出されるインク量(インク打ち込
み量)は最大値となり、その割合は400%となる。
【0045】次に、各色の記録信号に対する補正割合
(Y[Ratio],M[Ratio],C[Ratio],K[Rati
o])を各色の入力信号値(Y[IN],M[IN],
C[IN],K[IN])とトータル信号値(Total
[IN])とから算出する(ステップ104)。
【0046】すなわち、前記各補正割合は、 Y[Ratio]=Y[IN]/Total[IN] M[Ratio]=M[IN]/Total[IN] C[Ratio]=C[IN]/Total[IN] K[Ratio]=K[IN]/Total[IN] によって算出する。
【0047】この後、先に求めた各ラスタのトータル信
号値(Total[IN])に応じて後述するつなぎスジ補
正テーブルから読み出された値と、前記補正割合とを乗
じた値が補正後の各色の信号値(Y[OUT],M[OU
T],C[OUT],K[OUT])となる(ステップ10
5)。
【0048】すなわち、補正後の記録信号値は、 Y[Ratio]=Y[Ratio]×Total[IN] M[Ratio]=M[Ratio]×Total[IN] C[Ratio]=M[Ratio]×Total[IN] K[Ratio]=K[Ratio]×Total[IN] によって算出される。
【0049】ここで、ステップ107では、ラスタカウ
ンタをインクリメントし、さらにラスタカウンタの値か
ら全てのラスタにおける記録信号に対してつなぎ補正処
理がなされたか否かを判別し(ステップ106)、終了
すればつなぎ補正処理を終了する(ステップ107)。
また、記録媒体に対して記録すべき全てのラスタに対す
る記録信号の補正処理が終了たか否かを判断し、全ラス
タに対するの補正処理がなされた場合には、補正動作を
停止する。
【0050】また、補正動作が完全になされていないと
判断された場合には、ラスタカウンタのカウント値が記
録ヘッド5に設けられているノズル数(255本)分の
ラスタの記録動作が終了したか否かを判断し、ラスタの
本数がノズル数に達していれば、1走査記録領域分の記
録信号が処理されたこととなり、ラスタカウンタのカウ
ント値を1に設定した後、次に隣接する走査記録領域へ
の記録を行なう記録信号に対してステップ102〜ステ
ップ108のステップを実行する。また、ラスタカウン
ト値がノズル数に達していない場合には、ステップ10
2へと移行し、上記ステップ103〜108のステップ
を実行する。
【0051】なお、ステップ102の判断において、ラ
スタ数が5以上であると判断された場合、すなわち入力
された記録信号がつなぎ領域以外の領域における記録信
号であると判断された場合には、ステップ106へと移
行し、前述の補正処理は行なわず、ラスタカウンタのカ
ウント値を1カウントインクリメントし、以後、カウン
ト値がノズル数分に達するまでステップ103〜ステッ
プ106を除いたステップを繰り返し行なう。
【0052】[つなぎスジ補正テーブル]ここで、前記
ステップ105の演算処理に用いられるつなぎスジ補正
テーブルを説明する。
【0053】図6はつなぎ補正テーブルの内容を表わす
グラフである。
【0054】このグラフにおいて、横軸はトータル信号
値を示し、各トータル信号値に対応する補正信号値を示
している。また、このグラフに示される曲線のうち、実
線にて示される曲線がラスタ1の補正曲線を、破線にて
示される曲線がラスタ2の補正曲線を、一点鎖線にて示
される曲線がラスタ3の補正曲線を、ニ点鎖線にて記載
される曲線がラスタ4の補正曲線をそれぞれ示してい
る。ここで、ラスタ1は、図1に示すように、隣接する
前後の走査記録領域E1,E2のうち、先に記録される
べき領域(前側走査記録領域)の最終番号(256番)
のラスタに最も近接するラスタであって、ステップ10
1におけるラスタカウンタにおけるカウント値が1とな
るラスタを意味し、このラスタ1から副搬送方向に沿っ
て離間する方向に順次ラスタ2、ラスタ3、ラスタ4…
…が位置する。
【0055】そして、各補正曲線には、それぞれ1つの
閾値P1,P2,P3,P4が設けられており、各閾値
以上の範囲では、トータル信号値の増加、減少に伴って
補正信号値が増加、減少し、閾値より大なる範囲では、
トータル信号値の増加、減少に伴って補正値が減少、増
加するように設定されている。この実施形態において
は、閾値より小なる範囲において、トータル信号値と補
正信号値との関係は、比例関係にあり、その比例係数は
1となっている。このため、閾値まではトータル信号値
と補正信号値とは同一となる。また、閾値を越える範囲
については等差的にトータル値応じて等差的に減少し、
その最小値は0となっている。
【0056】例えば、ライン1の記録信号においては、
トータル信号値が100付近(インク打ち込み量=10
0÷1020×400=約39(%)付近)からドット
を間引く方向に補正が開始され、トータル信号値200
付近(インク打ち込み量=200÷1020×400=
約78(%)付近)で全てのドットが間引かれるように
補正信号値はOとなっている。
【0057】これは、つなぎ領域のトータルインク打ち
込み量が約78%の場合に、直前に記録した領域E1に
最も近い1ラスタを全く記録しなければつなぎ領域の黒
スジの発生が解消されることを意味する。なお、ラスタ
2,ラスタ3,ラスタ4にあっても同様に、トータル信
号値が閾値よりさらに大きくなってきたときにそれぞれ
間引き補正が開始されるようになっている。
【0058】このようなつなぎスジ補正テーブルを用い
て、例えば、図7(a)及び図7(b)に示すような記
録動作を行なう場合、ホストでは前述のつなぎ補正動作
によって、第2番目以降の走査記録領域のつなぎ領域に
対し、次のような記録補正値を算出する。
【0059】ここで、図7(a),(b)は、256本
のノズルを有する記録ヘッド5を用いて行なわれる記録
動作を模式的に示した図であり、(a)はシアンの記録
信号値C[IN]=20、マゼンタの記録信号値M[I
N]=20として512ラスタ分の記録を行なう場合、
すなわち前後2回の主走査によって2つの走査記録領域
E1,E2を形成する場合を示し、(b)はシアンの信
号値C[IN]=128、マゼンタMの信号値M[I
N]=255とし、同じく前後2回の主走査によって5
12ラスタ分の記録(E1,E2の記録)を行なう場合
をそれぞれ表わしている。なお、各記録動作による実際
のインク打ち込み率は、図7(a)においては、20÷
255×2×100=約16%となり、図7(b)にお
いては、(128÷255+255÷255)×100
=約150%となる。
【0060】そして、上記走査記録領域E1,E2を形
成するに際し、後側の各走査記録領域E2に含まれるつ
なぎ領域e2(上位4ラスタ)に対する記録信号の補正
値は次のような値となる。
【0061】すなわち、図7(a)に示す記録動作にあ
っては、C[IN]=20、M[IN]=20であるか
ら、トータル信号値Total[IN]は、 トータル信号値Total[IN]=20+20=40 であり、また、このトータル信号値に対応して各テーブ
ルより読み出される各ラスタ1〜4の補正信号値T1〜
T4は、 T1=40,T2=40,T3=40,T4=40 となる。
【0062】従って、ラスタ1からラスタ4におけるシ
アン,マゼンタの補正値は、ラスタ1: C[OUT]=C[IN]÷Total[IN]×T1=20÷
40×40=20 M[OUT]=M[IN]÷Total[IN]×T1=20÷
40×40=20 ラスタ2: C[OUT]=C[IN]÷Total[IN]×T2=20÷
40×40=20 M[OUT]=M[IN]÷Total[IN]×T2=20÷
40×40=20 ラスタ3: C[OUT]=C[IN]÷Total[IN]×T3=20÷
40×40=20 M[OUT]=M[IN]÷Total[IN]×T3=20÷
40×40=20 ラスタ4: C[OUT]=C[IN]÷Total[IN]×T4=20÷
40×40=20 M[OUT]=M[IN]÷Total[IN]×T4=20÷
40×40=20 となる。これは、約16%のインク打ち込み量の記録に
おいては補正を行なわないことでつなぎ領域の黒スジの
発生を防ぐことが可能となることを意味する。また、図
7(b)に示す記録動作にあっては、C[IN]=12
8、M[IN]=255であるから、トータル信号値To
tal[IN]は、トータル信号値Total[IN]=128
+255=383であり、また、このトータル信号値に
対応して各テーブルより読み出される各ラスタ1〜4の
補正信号値T1〜T4は、 T1=0,T2=15,T3=215,T4=383 となる。
【0063】このように、約150%のインク打ち込み
量の記録においては直前の記録領域に最も遠いラスタ4
〜ラスタ1までの順にドットの間引き量を0%(ラスタ
4)〜100%(ラスタ1)へと増加させており、これ
によってつなぎ領域e1,e2における黒スジの発生を
防止するようになっている。すなわち、トータル信号値
Total[IN]が383というある程度の大きさとなっ
た場合、この記録信号を全く補正せずに記録動作を行っ
たとすると、既に形成されている直前のつなぎ領域e1
部分にまでインクがにじみ出し、黒スジが発生する可能
性があるが、この実施形態においては、前述のようにラ
スタ1においては信号値を0とし、ラスタ2において
は、信号値をC[IN]=5,M[IN]=10という
極めて少ない値に設定しているため、直前のつなぎ領域
e1へのにじみ出しもなく、確実に黒スジの発生を抑え
ることができる。
【0064】このように、本実施形態における記録装置
では、インク打ち込み量に応じたつなぎ領域e2の信号
値をイエロー,マゼンタ,シアン,ブラックの4色の記
録信号値のトータルで規定しており、記録信号に対する
補正値の設定を、前記記録信号のトータルに応じた値を
つなぎ補正テーブルから各色の補正値を独立に計算して
求めるものとなっている。
【0065】なお、上記第1の実施形態においては、シ
アン、マゼンタの2色のインクにより、512ラスタ全
体を均一な値の記録信号によって記録する場合を例にと
り説明したが、自然画像を形成する場合のようにイエロ
ー、マゼンタ、シアン、ブラックのインクに対し、種々
変化する記録信号を用いて記録動作を行う場合にも本発
明は適用可能であることは勿論であり、この場合、黒ス
ジの発生を抑えることによって良好な画質を得ることが
できる。
【0066】[第2の実施形態]前述の第1の実施形態
では、同一信号値であればつなぎ領域において黒スジと
して認識される程度は各色同一であることを想定してつ
なぎ補正処理を行なった。
【0067】ところが実際には同一信号値であってもイ
ンクの組成や人間の色に対する知覚特性によって黒スジ
の認識レベルが異なる場合がある。
【0068】そこでこの第2の実施形態では、各色の組
み合わせによる黒スジの認識レベルの違いに対応したつ
なぎ補正を行なうものとなっている。
【0069】以下、この第2の実施形態におけるつなぎ
補正処理について説明する。このつなぎ補正処理では、
まず、入力記録信号Y[IN],M[IN],C[I
N],K[IN]をそれぞれ3次色成分と2次色成分と
単色成分に分解し、各々の値を算出する。3次色成分C
MYはシアン(C)とマゼンタ(M)とイエロー(Y)
の信号値の中の最も低い値を選択することによって設定
し、2次色成分は、ブルー(B),グリーン(G),レ
ッド(R)は、CとM、CとY、MとYのそれぞれの組
合わせにおいてぞれぞれ小さい信号値を選択することに
よって設定し、単色成分Y,M,Cはそれぞれ入力信号
値から3次色成分と2つの2次色成分を差し引いた値と
して設定し、単色成分Kは入力値をそのまま設定する。
【0070】すなわち、3次色成分: CMY=MIN(C[IN],M[IN]) 2次色成分: B=MIN(C[IN],M[IN]) G=MIN(C[IN],Y[IN]) R=MIN(M[IN],Y[IN]) 単色成分: Y=Y[IN]−(CMY+G+R) M=M[IN]−(CMY+B+R) C=C[IN]−(CMY+B+G) K=K[IN] として設定する。
【0071】ここで、各成分に対して黒スジの認識レベ
ルに応じた補正係数a1〜a3,b1〜b3,c1〜c
3,d1を乗じ、それぞれに含まれる成分を加算した値
をイエロー,マゼンタ,シアン,ブラック各色の補正値
(TotalY,TotalM,TotalC,TotalK)とする。
【0072】すなわち、各色の補正記録信号値は、 TotalY=(a1×Y)+(a2×G)+(a2×R)
+(a3×CMY) TotalM=(b1×Y)+(b2×G)+(b2×R)
+(b3×CMY) TotalC=(c1×Y)+(c2×G)+(c2×R)
+(c3×CMY) TotalK=d1×K として算出する。次いで、各色の補正記録信号値を加算
することによってトータル補正記録信号値TotalSを算
出する。すなわち、トータル補正記録信号値Sは、 TotalS=TotalY+TotalM+TotalC+TotalK となる。
【0073】そして、各色の補正割合(Y[Ratio],
M[Ratio],K[Ratio])を、先に算出した補正記録
信号値(TotalY,TotalM,TotalC,TotalK)とトー
タル信号値TotalSとを用いて算出する。
【0074】すなわち、各補正割合は、 Y[Ratio]=TotalY÷TotalS M[Ratio]=TotalM÷TotalS C[Ratio]=TotalC÷TotalS K[Ratio]=TotalK÷TotalS となる。
【0075】そして、ラスタ1〜4における記録信号の
補正値(Y[OUT],M[OUT],C[OUT],K[OU
T])の算出は、上記トータル信号値Tota_Sに応
じた補正テーブルT[N]の値を読み出し、そのテーブ
ル値に、前記補正割合を乗じることによって求める。
【0076】すなわち、各色の補正値は、 Y[OUT]=Y[Ratio]×T[N] M[OUT]=M[Ratio]×T[N] C[OUT]=C[Ratio]×T[N] K[OUT]=K[Ratio]×T[N] (N=1,2,3,4) となる。
【0077】以上説明したようにこの第2の実施形態に
おいては、入力される記録信号を単色成分と2次色成分
と3次色成分とに分解し、各成分別に補正係数を乗じて
補正するようにしたため、インクの特性や人間の色に対
する知覚特性による認識レベルに応じた黒スジの補正が
可能となる。
【0078】[その他の実施の形態]上記実施形態にあ
っては、各主走査によって形成される前後の走査記録領
域におけるつなぎ領域に対して補正処理を施すものとし
たが、この補正処理に先立ち、全ラスタに対しラスタ単
位の濃度補正処理を施すようにすれば、各走査記録領域
における補正処理だけでなく、全ラスタ間の濃度ムラ・
濃度スジなどの発生も防止でき、より高品質な画像を得
ることができる。このラスタ間の補正処理は、各ラスタ
に対応した補正テーブルを使用して補正を行なえば良
く、処理ルーチンを共有して処理可能である。すなわ
ち、図5のつなぎ補正動作において、ステップ102に
おいて入力される記録信号が1〜4のラスタに対応する
信号であると判断された場合に、上記実施形態のように
ステップ102へ移行するのではなく、補正テーブル値
を用いた補正処理を施すステップ105へと移行させ、
ここでラスタ毎に設定された補正テーブルを用いて補正
処理を施すようにすることも可能である。
【0079】さらに、全ラスタに対するラスタ単位の濃
度補正と前記つなぎ補正とを共に行なう場合、ラスタ単
位の補正処理を施して得られる値にさらにつなぎ補正処
理を施して得られる結果を共通の補正テーブルと持つこ
とで一度の処理ルーチンでラスタ濃度補正とつなぎ補正
処理を実行可能となる。この場合、前述したつなぎ補正
処理におけるラスタ1からラスタ4以外には入力値と出
力値が等しい架空のテーブル値を設定しておけば良い。
【0080】また、上記各実施形態においては、隣接す
る前後のつなぎ領域のうち,後側のつなぎ領域における
記録信号のトータルに基づいて後側のつなぎ領域におけ
る記録信号の補正を行うようにしたが、記録信号値のト
ータルを求める領域としては、後側のつなぎ領域に限ら
ず、前方のつなぎ領域、あるいは各つなぎ領域の双方を
対象とすることも可能であり、また、得られたトータル
に基づき補正を加える対象となる領域としても後側領域
に限らず、前方の領域あるいは、各つなぎ領域の合成領
域としすることも可能である。従って、例えば前方のつ
なぎ領域における信号のトータルに基づき後方のつなぎ
領域における記録信号の補正を行うことも可能である
し、また、前後のつなぎ領域における記録信号値のトー
タルに基づき前後いずれか一方のつなぎ領域における記
録信号の補正を行うことも可能であるり、いずれの補正
も黒スジの発生防止に有効である。
【0081】なお、つなぎ領域は4ラスタによって構成
されるものとしたが、その他の数のラスタによってつな
ぎ領域を構成しても良いことは勿論であり、要は黒スジ
が発生する可能性の有る範囲に設定すれば良い。
【0082】また、上記実施形態にあっては、つなぎ補
正処理をはじめとする各種補正処理をホストによって行
なうようにしたが、これらの処理を記録装置によって施
すようにしても良い。
【0083】さらに、以上の説明では、インクのにじみ
に起因する黒スジの発生を防止する場合について述べた
が、記録装置によっては、用紙搬送不足やインク吐出方
向の傾斜などにより、前後のつなぎ領域内にインクが十
分に塗布されない、いわゆる白スジが発生し易い傾向の
ものもある。こうした傾向の装置に対しては、上記各実
施形態のようにトータル記録信号値が閾値以下の場合に
おいて、記録信号を入力値より増大させて出力し、イン
クのにじみを積極的に利用して白スジの発生を防止する
ようにすることも可能である。
【0084】また、本発明は上述のように、複数の機器
(たとえばホストコンピュータ、インタフェース機器、
リーダ、プリンタ等)から構成されるシステムに適用し
ても一つの機器(たとえば複写機、ファクシミリ装置)
からなる装置に適用してもよい。
【0085】さらに、上述した各実施形態では、つなぎ
補正テーブルを用いて2値化される前の濃度データを補
正するものとしたが、本発明の黒すじ補正は、これに限
らず、例えば、記録ヘッドの各発熱素子を駆動する駆動
信号のパルス幅等を変調することにより、インク吐出量
自体を変更するものであっても良い。
【0086】また、前述した実施形態の機能を実現する
ように各種のデバイスを動作させるように該各種デバイ
スと接続された装置あるいはシステム内のコンピュータ
に、前記実施形態機能を実現するためのソフトウェアの
プログラムコードを供給し、そのシステムあるいは装置
のコンピュータ(CPUあるいはMPU)を格納された
プログラムに従って前記各種デバイスを動作させること
によって実施したものも本発明の範疇に含まれる。
【0087】またこの場合、前記ソフトウェアのプログ
ラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現するこ
とになり、そのプログラムコード自体、およびそのプロ
グラムコードをコンピュータに供給するための手段、例
えばかかるプログラムコードを格納した記憶媒体は本発
明を構成する。
【0088】かかるプログラムコードを格納する記憶媒
体としては例えばフロッピーディスク、ハードディス
ク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、磁気
テープ、不揮発性のメモリカード、ROM等を用いるこ
とができる。
【0089】またコンピュータが供給されたプログラム
コードを実行することにより、前述の実施形態の機能が
実現されるだけではなく、そのプログラムコードがコン
ピュータにおいて稼働しているOS(オペレーティング
システム)、あるいは他のアプリケーションソフト等と
共同して前述の実施形態の機能が実現される場合にもか
かるプログラムコードは本発明の実施形態に含まれるこ
とは言うまでもない。
【0090】さらに供給されたプログラムコードが、コ
ンピュータの機能拡張ボードやコンピュータに接続され
た機能拡張ユニットに備わるメモリに格納された後その
プログラムコードの指示に基づいてその機能拡張ボード
や機能格納ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一
部または全部を行い、その処理によって前述した実施形
態の機能が実現される場合も本発明に含まれることは言
うまでもない。
【0091】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明にあっては、
前記記録ヘッドによって形成される隣り合う前後の走査
記録領域内の互いに隣接する前後のつなぎ領域のうち、
少なくとも一方のつなぎ領域内の記録を行なうための記
録信号値のトータルを算出すると共に、記録信号値のト
ータルの大小に応じて、前記つなぎ領域の記録を行なう
ための記録信号値の大小を、互いに隣接する前後のつな
ぎ領域のうち少なくとも一方の記録領域の記録を行なう
ための記録信号を補正するようにしたため、つなぎ領域
に常に適度な量のインクで記録動作を行なうことがで
き、黒すじの発生を防止することができる。しかも、本
発明においては、記録ヘッドによる記録走査領域分だけ
搬送する順次隣接形成するものとなっており、記録領域
が重合しないため、高速にて記録動作を行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の各実施形態における記録装置の要部機
構を示す概略斜視図である。
【図2】図1に示した記録装置の制御系の構成を示すブ
ロック図である。
【図3】本発明の各実施形態における記録情報処理装置
の構成を示すブロック図である。
【図4】本発明の各実施形態における記録情報処理部の
概略構成を示すブロック図である。
【図5】本発明の第1の実施形態におけるつなぎ補正処
理方法を説明するフローチャートである。
【図6】本発明の第1の実施形態におけるつなぎ補正テ
ーブルの内容を表わすグラフである。
【図7】本発明の第1の実施形態における記録動作を説
明する模式図である。
【符号の説明】
1 用紙(記録媒体) 6 キャリッジ 5 記録ヘッド 200 記録装置 200a 記録手段 201 ホスト 202 CPU 204 メモリ 230 記録情報処理部 213 出力γ処理部 E1 前側走査記録領域 e1 つなぎ領域 E2 後側走査記録領域 e2 つなぎ領域
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 矢野 健太郎 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 加藤 真夫 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 小野 光洋 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 Fターム(参考) 2C056 EA08 EB58 EC76 EC79 FA03 FA10 2C087 AC02 AC07 BD05 9A001 HZ31 JJ35 KK32 KK42

Claims (25)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の記録素子を配列してなる記録ヘッ
    ドをキャリッジに複数搭載し、前記キャリッジと所定の
    記録媒体とを主走査方向及びこれと交差する副走査方向
    へと相対的に移動させると共に、 記録媒体に対するキャリッジの主走査方向への移動時
    に、記録信号に基づき前記記録素子にて画像を記録する
    ことにより、前記副搬送方向における記録素子の配列幅
    に相当する走査記録領域を副走査方向に沿って順次隣接
    形成するようにした記録装置に対し、前記記録信号を供
    給するための記録情報処理装置であって、 前記記録ヘッドによって形成される隣り合う前後の走査
    記録領域内の互いに隣接する前後のつなぎ領域のうち、
    少なくとも一方のつなぎ領域内の記録を行なうために各
    記録ヘッドに供給する各記録信号値のトータルを算出す
    るトータル算出手段と、 前記トータル算出手段によって得られたトータル記録信
    号値の大小に応じて、互いに隣接する前後のつなぎ領域
    のうち少なくとも一方の記録領域の記録を行なうための
    記録信号値を補正する記録信号補正手段と、を備えたこ
    とを特徴とする記録情報処理装置。
  2. 【請求項2】 前記トータル算出手段は、前記記録ヘッ
    ドによって形成された隣り合う前後の走査記録領域内の
    互いに隣接する前後のつなぎ領域のうち、後側つなぎ領
    域内の記録を行なうため各記録ヘッドに供給する各記録
    信号値のトータルを算出することを特徴とする請求項1
    記載の記録情報処理装置。
  3. 【請求項3】 前記記録信号補正手段は、前記トータル
    算出手段によって得られたトータル記録信号値の大小に
    応じて、互いに隣接する前後のつなぎ領域のうち後側つ
    なぎ領域の記録を行なうための記録信号を補正すること
    を特徴とする請求項1または2記載の記録情報処理装
    置。
  4. 【請求項4】 前記記録信号補正手段は、各記録ヘッド
    に供給する記録信号を、各記録ヘッドに具備される記録
    材色のN次色成分(N=1,2,3)の信号に分解する
    と共に各色成分信号値に第1の補正を行ない、 前記トータル算出手段は、前記第1の補正によって得ら
    れた各色成分信号値を各記録ヘッド毎にトータルして第
    1の補正記録信号値を各色毎に算出すると共に、前記記
    録ヘッドにおける第1の補正記録信号値のトータルを算
    出し、 前記記録補正信号補正手段は、前記トータル算出手段に
    よって算出された第1の補正記録信号値のトータルの大
    小に応じて、互いに隣接する前後のつなぎ領域のうち少
    なくとも一方の記録領域の記録を行なうための記録信号
    値を補正することを特徴とする請求項1ないし3いずれ
    か記載の記録情報処理装置。
  5. 【請求項5】 前記記録信号補正手段は、前記つなぎ領
    域を形成する記録信号のトータルが所定の閾値以下であ
    るときには、前記入力される記録信号値の増加、減少に
    伴ってその記録信号値を増加、減少させる一方、つなぎ
    領域内の信号のトータルが一定の閾値を超えた時点で前
    記入力される記録信号値の増加、減少に伴ってその記録
    信号値を減少、増加させることを特徴とする請求項1な
    いし4いずれか記載の記録情報処理装置。
  6. 【請求項6】 前記前方の記録領域は、複数本のラスタ
    によって形成され、前記記録信号補正手段に設定される
    前記閾値は、各ラスタ毎に異なる値に設定され、各閾値
    は、その閾値に対応するラスタから隣接する他の記録領
    域に至る距離間隔に応じて大小が設定されることを特徴
    とする請求項5記載の記録情報処理装置。
  7. 【請求項7】 前記記録信号補正手段は、前記つなぎ領
    域内の記録を行うための記録信号のトータルが各ラスタ
    に対応して設定されている閾値を越える範囲にあると
    き、その範囲における各ラスタの記録信号の最小値を0
    とすることを特徴とする請求項5または6記載の記録情
    報処理装置。
  8. 【請求項8】 前記キャリッジには、イエロー(Y)、
    シアン(C)、マゼンタ(M)、ブラック(K)の記録
    材を記録する4種類の記録ヘッドが搭載されることを特
    徴とする請求項1ないし7いずれか記載の記録情報処理
    装置。
  9. 【請求項9】 前記記録信号補正手段は、前記記録信号
    が表す濃度値を補正することを特徴とする請求項1ない
    し8いずれか記載の記録情報処理装置。
  10. 【請求項10】 前記記録ヘッドは、熱エネルギーを利
    用してインクに気泡を生じさせ、その気泡の圧力によっ
    てインクをノズルから吐出させることを特徴とする請求
    項1ないし9いずれか記載の記録情報処理装置。
  11. 【請求項11】 複数の記録素子を配列してなる記録ヘ
    ッドと、 前記複数の記録ヘッドを保持しつつ所定の主走査方向に
    沿って往復動するキャリッジと、 前記記録ヘッドに対し所定の記録媒体を前記主走査方向
    と交差する副搬送方向へと相対的に移動させる記録媒体
    搬送手段と、 前記記録ヘッドの各記録素子を記録信号に基づいて制御
    する記録ヘッド制御手段と、を備え、 前記キャリッジの主走査方向への移動及び前記記録媒体
    の副搬送方向への移動を行なうと共に、キャリッジ移動
    時に記録信号に基づいて記録を行なうことにより複数の
    記録走査領域を副走査方向に沿って順次隣接形成するよ
    うにした記録装置において、 前記ヘッド制御手段は、 前記記録信号補正手段より供給された記録信号の値に基
    づき前記記録ヘッドの各記録素子を制御する記録素子駆
    動制御部と、 前記記録ヘッドによって形成される隣り合う前後の走査
    記録領域内の互いに隣接する前後のつなぎ領域のうち、
    少なくとも一方のつなぎ領域内の記録を行なうために各
    記録ヘッドに供給される各記録信号値のトータルを算出
    するトータル算出手段と、 前記トータル算出手段によって得られたトータル記録信
    号値の大小に応じて、互いに隣接する前後のつなぎ領域
    のうち少なくとも一方の記録領域の記録を行なうための
    記録信号値を補正する記録信号補正手段と、 前記記録信号補正手段より供給された記録信号の値に基
    づき前記記録ヘッドの各記録素子を制御する記録素子駆
    動制御部と、を備えたことを特徴とする記録装置。
  12. 【請求項12】 前記トータル算出手段は、前記記録手
    段によって形成された隣り合う前後の走査記録領域内の
    互いに隣接する前後のつなぎ領域のうち、後側つなぎ領
    域内の記録を行なうための各ヘッドに対応して供給され
    る各記録信号値のトータルを算出することを特徴とする
    請求項11記載の記録装置。
  13. 【請求項13】 前記記録信号補正手段は、前記トータ
    ル算出手段によって得られた記録信号値のトータルの大
    小に応じて、互いに隣接する前後のつなぎ領域のうち後
    側つなぎ領域の記録を行なうための記録信号を補正して
    前記駆動制御部へと供給することを特徴とする請求項1
    1または12記載の記録装置。
  14. 【請求項14】 前記記録信号補正手段は、各記録ヘッ
    ドに対応して供給される記録信号を、各記録ヘッドに具
    備されるインク色のN次色成分(N=1,2,3)の信
    号に分解すると共に各色成分信号値に第1の補正を行な
    い、 前記トータル算出手段は、前記第1の補正によって得ら
    れた各色成分信号値を各記録ヘッド毎にインク色毎にト
    ータルして第1の補正記録信号値を算出すると共に、全
    記録ヘッドにおける第1の補正記録信号値のトータルを
    算出し、 前記記録補正信号補正手段は、前記トータル算出手段に
    よって算出された第1の補正記録信号値のトータルの大
    小に応じて、互いに隣接する前後のつなぎ領域のうち少
    なくとも一方の記録領域の記録を行なうための記録信号
    値を補正する記録信号補正手段と、を備えたことを特徴
    とする請求項11ないし13いずれか記載の記録装置。
  15. 【請求項15】 前記記録信号補正手段は、前記つなぎ
    領域を形成する記録信号のトータルが所定の閾値以下で
    あるときには、前記入力される記録信号値の増加、減少
    に伴ってその記録信号値を増加、減少させる一方、つな
    ぎ領域内の信号のトータルが一定の閾値を超えた時点で
    前記入力される記録信号値の増加、減少に伴ってその記
    録信号値を減少、増加させることを特徴とする請求項1
    1ないし14いずれか記載の記録装置。
  16. 【請求項16】 前記前方の記録領域は、複数本のラス
    タによって形成され、前記記録信号補正手段に設定され
    る前記閾値は、各ラスタ毎に異なる値に設定され、各閾
    値は、その閾値に対応するラスタから隣接する他の記録
    領域に至る距離間隔に応じて大小が設定されることを特
    徴とする請求項15記載の記録装置。
  17. 【請求項17】 前記記録信号補正手段は、前記つなぎ
    領域内の記録を行うための記録信号のトータルが各ラス
    タに対応して設定されている閾値を越える範囲にあると
    き、その範囲における各ラスタの最小値を0とすること
    を特徴とする請求項15または16記載の記録装置。
  18. 【請求項18】 前記キャリッジには、イエロー
    (Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)、ブラック
    (K)のインクを吐出する4種類の記録ヘッドが搭載さ
    れることを特徴とする請求項11ないし17いずれか記
    載の記録装置。
  19. 【請求項19】 前記記録補正手段は、前記記録信号が
    表す濃度値を補正することを特徴とする請求項11ない
    し18いずれか記載の記録装置。
  20. 【請求項20】 前記記録信号補正手段は、前記記録素
    子駆動制御部が制御する前記記録録素子の駆動信号を補
    正することを特徴とする請求項11ないし18いずれか
    記載の記録装置。
  21. 【請求項21】 前記記録ヘッドは、熱エネルギーを利
    用してインクに気泡を生じさせ、その気泡の圧力によっ
    てインクをノズルから吐出させることを特徴とする請求
    項11ないし20いずれか記載の記録装置。
  22. 【請求項22】 複数の記録素子を配列してなる記録ヘ
    ッドをキャリッジに複数搭載し、前記キャリッジと所定
    の記録媒体とを主走査方向及びこれと交差する副走査方
    向へと相対的に移動させると共に、 記録媒体に対するキャリッジの主走査方向への移動時
    に、記録信号に基づき前記記録素子にて画像を記録する
    ことにより、前記副搬送方向における記録素子の配列幅
    に相当する走査記録領域を副走査方向に沿って順次隣接
    形成するようにした記録装置に対し、前記記録信号を供
    給するための記録情報処理方法であって、 前記記録ヘッドによって形成される隣り合う前後の走査
    記録領域内の互いに隣接する前後のつなぎ領域のうち、
    少なくとも一方のつなぎ領域内の記録を行なうために各
    記録ヘッドに供給する各記録信号値のトータルを算出す
    るステップと、 前記トータル算出手段によって得られたトータル記録信
    号値の大小に応じて、互いに隣接する前後のつなぎ領域
    のうち少なくとも一方の記録領域の記録を行なうための
    記録信号値を補正するステップと、を備えたことを特徴
    とする記録情報処理方法。
  23. 【請求項23】 前記記録補正手段は、前記記録信号が
    表す濃度値を補正することを特徴とする請求項22記載
    の記録情報処理方法。
  24. 【請求項24】 複数の記録素子を配列してなる記録ヘ
    ッドと、前記複数の記録ヘッドを保持しつつ所定の主走
    査方向に沿って往復動するキャリッジと、 前記記録ヘッドに対し所定の記録媒体を前記主走査方向
    と交差する副搬送方向へと相対的に移動させる記録媒体
    搬送手段と、 前記記録ヘッドの各記録素子を記録信号に基づいて制御
    する記録ヘッド制御手段と、を備え、 前記キャリッジの主走査方向への移動及び前記記録媒体
    の副搬送方向への移動を行なうと共に、キャリッジ移動
    時に記録信号に基づいて記録を行なうことにより複数の
    記録走査領域を副走査方向に沿って順次隣接形成するよ
    うにした記録方法において、 前記記録信号補正手段より供給された記録信号の値に基
    づき前記記録ヘッドの各記録素子を制御するステップ
    と、 前記記録ヘッドによって形成される隣り合う前後の走査
    記録領域内の互いに隣接する前後のつなぎ領域のうち、
    少なくとも一方のつなぎ領域内の記録を行なうために各
    記録ヘッドに供給される各記録信号値のトータルを算出
    するステップと、 前記算出されたトータル記録信号値の大小に応じて、互
    いに隣接する前後のつなぎ領域のうち少なくとも一方の
    記録領域の記録を行なうための記録信号値を補正するス
    テップと、を備えたことを特徴とする記録方法。
  25. 【請求項25】 前記各記録補正手段は、前記記録信号
    が表す濃度値を補正することを特徴とする請求項24記
    載の記録方法。
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