JP2000301637A - シートカバーの製造方法 - Google Patents

シートカバーの製造方法

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JP2000301637A
JP2000301637A JP11784399A JP11784399A JP2000301637A JP 2000301637 A JP2000301637 A JP 2000301637A JP 11784399 A JP11784399 A JP 11784399A JP 11784399 A JP11784399 A JP 11784399A JP 2000301637 A JP2000301637 A JP 2000301637A
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JP
Japan
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skin material
seat cover
fiber
manufacturing
heat
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JP11784399A
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English (en)
Inventor
Kenji Sueyoshi
健二 末吉
Kazuhito Kamezaki
一仁 亀崎
Masatoshi Suzuki
正利 鈴木
Yoshio Yamada
嘉夫 山田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Takanichi Co Ltd
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Takanichi Co Ltd
Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 表皮材が通気性のない素地や熱圧により影響
を受けやすい材料であっても何ら支障なく表皮材を繊維
ウェブに接着一体化できて外観品質に優れた自動車など
のシートを容易に量産できるシートカバーの製造方法を
提供すること。 【解決手段】 繊維ウェブ層1の表面に熱溶融性の接着
層3を積層したうえでヒートセット処理を施して該接着
層3を溶融状態とし、次いで裏面側を加熱した表皮材2
を前記溶融している接着層3に重ねた後、加圧しながら
冷却処理を施して表皮材2を繊維ウェブ層1に接着一体
化するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表皮材が通気性の
ない素地や熱圧により影響を受けやすい材料であっても
何ら支障なく表皮材を繊維ウェブに接着一体化できて外
観品質に優れた自動車などのシートを容易に量産できる
シートカバーの製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車などのシートに用いられる
シートカバーとしては、ポリウレタンフォームなどのプ
ラスチックスフォームの表面に表皮材が添着一体化され
た積層表皮材が多く用いられてきたが、プラスチックス
フォームはコスト高となるうえに廃棄公害上或いはリサ
イクリング上の問題があるため、最近では主としてポリ
エステル繊維などの長繊維を絡合させた繊維ウェブ層を
ワディング材としてこれに接着層を介して表皮材を接着
一体化したものが提案されている。
【0003】ところが、このようなシートカバーを製造
する場合は、前記繊維ウェブ層と接着層と表皮材を重ね
たうえ表皮材側から熱風加熱処理(サクション方式のヒ
ートセット処理)を施した後、加圧装置によって所望厚
まで加圧圧縮し、次いで冷却処理を施すのが普通であ
り、熱風を通過させることから表皮材に十分な通気性の
あることが必要となって、通気性のない若しくは通気性
の小さい素材を表皮材に用いることができないという問
題点があった。また、このようにしてヒートセット処理
とを行うと、表皮材の表面が熱影響を受け、特に表皮材
が起毛を有するファブリック地であるときは起毛が毛倒
れしたり、色落ち現象が生じるなど外観品質が著しく損
なわれるという問題点もあった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記のような
従来の問題点を解決して、通気性のない若しくは通気性
の小さい素材でも表皮材に用いることができるととも
に、ヒートセット処理時に表皮材の表面が熱影響を受け
ることがなくて毛倒れや色落ちがなく外観品質に優れた
製品を生産することができ、しかも、優れた生産性を発
揮して効率よく低コストで量産を行うことができるシー
トカバーの製造方法を提供することを目的として完成さ
れたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めになされた本発明のシートカバーの製造方法は、繊維
ウェブ層の表面に熱溶融性の接着層を積層したうえでヒ
ートセット処理を施して該接着層を溶融状態とし、次い
で裏面側を加熱した表皮材を前記溶融している接着層に
重ねた後、加圧しながら冷却処理を施して表皮材を繊維
ウェブ層に接着一体化するようにしたことを特徴とする
ものである。
【0006】
【発明の実施の形態】以下に、図面を参照しつつ本発明
の好ましい実施の形態を示す。図中1は高融点繊維のフ
ィラメントと低融点繊維のフィラメントとの混合繊維よ
りなる繊維ウェブ層、2は通気性のない若しくは通気性
の小さい表皮材、3は低融点繊維の肉薄ウェブ若しくは
ホットメルトウェブなどの前記低融点繊維の融点程度に
加熱されると溶融して接着能が付与される接着層、4は
必要に応じて繊維ウェブ層1の裏面に重ねられた裏基布
である。なお、前記した混合繊維よりなる繊維ウェブ層
1における高融点繊維のフィラメントと低融点繊維のフ
ィラメントとの混合割合は、通常では7:3〜9:1程
度であり、また目付け量は100〜500g/m2程度を普
通とする。
【0007】前記した混合繊維よりなる繊維ウェブ層1
の高融点繊維のフィラメントとしては、例えば、ポリプ
ロピレン系繊維、ポリエステル系繊維、ポリアミド系繊
維などの融点が200〜240℃で、2〜13デニール
程度のものが用いられ、一方、低融点繊維のフィラメン
トとしては、例えばポリエステル系繊維やポリプロピレ
ン系繊維などの融点が100〜160℃で、2〜6デニ
ール程度のものが用いられる。なお、低融点繊維のフィ
ラメントは全体が低融点のものではなく、ポリエステル
系その他比較的高融点の樹脂からなる芯材の表面に融点
が100〜160℃のポリエステル樹脂やポリプロピレ
ン樹脂等の低融点の樹脂で被覆した芯鞘繊維を使用する
こともできる。
【0008】一方、表皮材2としては、ポリエステル系
繊維を素材としたファブリック地等の比較的高融点で、
かつ通気性のない若しくは通気性の極めて小さい素地で
表面に起毛を有するものとしたとき、本発明は極めて有
効である。また接着層3としては、融点が100〜16
0℃、目付け量が約10〜50g/m2で2〜6デニール程
度の全融タイプの低融点繊維のフィラメントからなる肉
薄ウェブや、ある程度の通気性を有するシートタイプの
ホットメルトウェブや、更にはパウダー状のホットメル
ト等が用いられる。また、裏基布4は一般にスパンボン
ド布と称されている目付け量が10〜40g/m2程度の高
密度不織布構造よりなるもので、必要に応じてシートカ
バーの強度を向上させる目的で用いられる。
【0009】そして本発明では、繊維ウェブ層の表面に
熱溶融性の接着層を積層したうえでヒートセット処理を
施して該接着層を溶融状態とし、次いで裏面側を加熱し
た表皮材を前記溶融している接着層に重ねた後、加圧し
ながら冷却処理を施して表皮材を繊維ウェブ層に接着一
体化するようにした点に特徴的構成を有する。このよう
な構成とすることで、従来のように表皮材に対し熱風に
よるヒートセット処理を行う必要がなく、通気性のない
若しくは通気性の小さい素材でも表皮材として用いるこ
とが可能となり、また表皮材の表面が熱影響を受けるこ
ともなくて毛倒れや色落ちがなく外観品質に優れた製品
を生産することができることとなるのである。
【0010】なお図において、10は前記した繊維ウェ
ブ層1に針刺加工を施すためのニードルパンチ機、11
はサクション方式のヒートセット処理装置、12は冷却
装置、13は繊維ウェブ層1を所定厚みに圧縮するため
の加圧装置である。そして本発明では、以上の装置に加
えて表皮材2の供給部に、該表皮材の裏面側を加熱する
ための加熱装置14が設けられている。
【0011】次に、本発明のシートカバーの成形工程を
図面を参照しつつ説明する。先ず、繊維ウェブ層1の裏
面に裏基布4が重ねられた状態で被処理材料がラインに
送られてくると、常法に従いニードルパンチ機10によ
ってペネ数が数十本程度の針刺加工を施し、これにより
繊維ウェブ層1と裏基布4とが絡合一体化した積層体と
する。続いて、この積層体をヒートセット処理装置11
に送り込んで、低融点繊維と接着層3のみが溶融する1
20〜180℃程度の温風で加熱処理すと、溶融した低
融点繊維のフィラメントが高融点繊維のフィラメントと
の接点において接着可能な表面が溶融された状態となる
とともに、溶融した接着層3が接着可能な状態となる。
次いで、繊維ウェブ層1の表面側に表皮材2を重ねて冷
却装置12へ送る。この時、表皮材2は裏面側が加熱装
置14により前もって70〜100℃程度に加熱された
状態とされ接着能を有しているため、前記溶融した接着
層3を重ね合わせると両者は境界面を融合するととも
に、溶融した接着剤が表皮材裏面の地糸に含浸して強固
に結合・一体化することとなる。そして、冷却装置12
においては、冷却された加圧装置13により表面側から
所望厚みまで加圧した状態とするとともに、裏面側から
は10〜30℃程度の冷風で最終冷却することで表皮材
2が繊維ウェブ層1に完全に接着一体化したシートカバ
ーとする。なお、前記低融点繊維フィラメントとして芯
鞘繊維フィラメントを用いた場合には、鞘部のみが融着
し芯部は熱影響を全く受けず、このためより強度に優れ
た繊維ウェブ層1が得られることとなるので特に好まし
い。
【0012】このように本発明では、従来と異なりヒー
トセット処理時において表皮材2がいっしょに加熱され
ることがないため、従来は使用不可能であった通気性の
ない若しくは通気性の非常に小さい素材でも表皮材とし
て用いることが可能となり、また表皮材の表面が熱影響
を受けることもなくて毛倒れ現象や色落ちがなく外観品
質に優れた製品を生産することができることとなる。し
かも、表皮材2は裏面側が前もって70〜100℃程度
に加熱され、接着能を有した状態で溶融接着層に重ね合
わされるので繊維ウェブ層1に強固に接着一体化するこ
ととなる。
【0013】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明は通気性のない若しくは通気性の小さい素材でも表皮
材に用いることができるとともに、ヒートセット処理時
に表皮材の表面が熱影響を受けることがなくて毛倒れや
色落ちがなく外観品質に優れた製品を生産することがで
き、しかも優れた生産性を発揮して効率よく低コストで
量産を行うことができるものである。よって本発明は従
来の問題点を一掃したシートカバーの製造方法として、
産業の発展に寄与するところは極めて大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態におけるシートカバーの成
形工程を示す概略図である。
【符号の説明】
1 繊維ウェブ層 2 表皮材 3 接着層 4 裏基布 10 ニードルパンチ機 11 ヒートセット処理装置 12 冷却装置 14 加熱装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 亀崎 一仁 愛知県豊田市竜神町竜神33番地1 エレガ ンス竜神207号 (72)発明者 鈴木 正利 愛知県日進市岩藤町夏焼783番地の2 (72)発明者 山田 嘉夫 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 Fターム(参考) 4F100 AT00B BA02 BA03 BA07 BA13 CB03 DG06A DG11B DG15C DG18A DG20A EC092 EJ422 GB33 GB81 JA04A JA14C JD02B 4L047 AA14 AA21 AA27 AA28 BA03 BA09 BB09 CA02 CA07 CB08 CB10 CC14

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 繊維ウェブ層の表面に熱溶融性の接着層
    を積層したうえでヒートセット処理を施して該接着層を
    溶融状態とし、次いで裏面側を加熱した表皮材を前記溶
    融している接着層に重ねた後、加圧しながら冷却処理を
    施して表皮材を繊維ウェブ層に接着一体化するようにし
    たことを特徴とするシートカバーの製造方法。
  2. 【請求項2】 繊維ウェブ層の裏面に高密度不織布構造
    よりなる裏基布を重ねておく請求項1に記載のシートカ
    バーの製造方法。
  3. 【請求項3】 ヒートセット処理をする前に重ねられた
    材料を針刺加工により積層しておく請求項1または2に
    記載のシートカバーの製造方法。
  4. 【請求項4】 繊維ウェブ層を高融点繊維と低融点繊維
    との混合繊維ウェブ層とした請求項1または2または3
    に記載のシートカバーの製造方法。
  5. 【請求項5】 低融点繊維を高融点の芯材に低融点の鞘
    材を被覆した芯鞘繊維とした請求項4に記載のシートカ
    バーの製造方法。
  6. 【請求項6】 表皮材として通気性がほとんどない素地
    を用いる請求項1または2または3または4または5に
    記載のシートカバーの製造方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002264285A (ja) * 2001-03-08 2002-09-18 Kuraray Co Ltd トリムカバー及びその製造方法

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