JP2000300217A - かに脚肉様のかに風味蒲鉾およびその製造方法 - Google Patents
かに脚肉様のかに風味蒲鉾およびその製造方法Info
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Abstract
様に加工したかに風味蒲鉾を提供する。 【解決手段】 複数の繊維からなる棒状のかに風味蒲鉾
の生地10を斜め(X方向)に均等幅に切断して複数の
菱形切片11,11…を作成する。これらの菱形切片1
1,11…の切断面11A,11A…同士を左右から突
き合わせるとともに、非切断面同士11B,11B…を
密着させ前後に多数並べる。接合食材Sによって前記複
数の菱形切片11,11…を固定して偏平棒状生地13
を形成する。偏平棒状生地13の一面側にかに脚肉様加
工を施し、偏平棒状生地13における前後方向の軸心を
中心に左右を折り曲げて、偏平棒状生地13の左側と右
側とを貼り合わせて固定する。
Description
風味蒲鉾およびその製造方法に関する。
風味蒲鉾は種々知られている。この種のかに風味蒲鉾と
して、たとえば、繊維状に刻んだ連続する棒状の蒲鉾食
材の断面を四角形に斜め切りにし、これら斜め切りした
蒲鉾食材片を単列に連続して接触させて並べたものが知
られている。あるいは、蒲鉾食材片を複列に連続して接
触させて並べたものをそのまま魚肉すり身材で覆ったも
のも知られている。
に風味蒲鉾は、かに風味を有するものの、かに脚(長節
部分)のような食感および外観を得られるものではなか
った。
おいて、かに脚肉様の食感および外観を呈するように、
かに脚肉様に加工したかに風味蒲鉾を提供することにあ
る。
明は、複数の繊維からなる棒状のかに風味蒲鉾の生地を
接合して生成されるかに脚肉様のかに風味蒲鉾であっ
て、前記生地を斜めに均等幅に切断して複数の菱形切片
を作成し、これらの菱形切片の切断面同士を左右から突
き合わせるとともに、非切断面同士を密着させ前後に多
数並べ、接合食材によって前記複数の菱形切片を固定し
て偏平棒状生地を形成し、前記偏平棒状生地の一面側
に、かに脚肉様加工を施し、前記偏平棒状生地における
前後方向の軸心を中心に、前記一面側が表になるように
左右を折り曲げて、前記偏平棒状生地の左側と右側とを
貼り合わせて固定されていることを特徴とするものであ
る。本発明においては、菱形切片の切断面同士を左右か
ら突き合わせるとともに、非切断面同士を密着させ前後
に多数並べている。そして、接合食材によって前記複数
の菱形切片を固定して偏平棒状生地を形成している。こ
のため、偏平棒状生地の繊維方向が、実際のかに脚の繊
維方向と非常に近似した配置となるので、かに脚の食感
に非常に近い食感を得ることができるものである。
載の記載に加えて、前記偏平棒状生地の左側および右側
に位置する前記菱形切片の繊維がそれぞれの側で配向し
ており、かつ前記左側に位置する繊維と前記右側に位置
する繊維とが交差する向きにあることを特徴とするもの
である。このように、偏平棒状生地の左側および右側に
位置する菱形切片の繊維がそれぞれの側で配向してい
る。また、左側に位置する繊維と右側に位置する繊維と
が交差する向きとなるように配置されている。複数の菱
形切片をこのように配置することにより、さらにかに脚
に近似した食感を得ることができる。
維よりなる棒状のかに風味蒲鉾の生地を斜めに均等幅に
切断して複数の菱形切片を作成する切断工程と、この切
断工程により得られた複数の菱形切片の切断面同士を左
右より突き合わせるとともに、非切断面同士を密着させ
て前後に多数並べ、接合食材によって前記複数の菱形切
片を固定して偏平棒状生地を作成する接合工程と、前記
偏平棒状生地の軸心を中心に左右を折り曲げて、前記偏
平棒状生地の左側と右側とを貼り合わせて固定する貼り
合わせ工程と、をこの順で含むことを特徴とするかに脚
肉様のかに風味蒲鉾の製造方法である。
を、図面を参照しながら、具体的に説明する。図1は、
本発明に係るかに脚肉様のかに風味蒲鉾の生成過程を示
す工程図、図2は、本発明に係るかに脚肉様のかに風味
蒲鉾の製造工程を示す工程図である。本実施形態では、
タラバガニの脚を模したかに脚肉様のかに風味蒲鉾の製
造工程を例にとって説明する。
製造するにあたっては、まず、図1(a)に示す複数の
繊維からなる棒状のかに風味蒲鉾の生地10を斜め(図
中矢印X方向)に均等幅に切断して、図1(b)に示す
複数の菱形切片11,11…を作成する。なお、このと
きの均等幅とは、完全に均等な長さであることは必要で
はなく、若干の誤差を許容するものであり、実質的に均
等な長さであれば足りる。こうして得られた複数の菱形
切片11,11…を、図1(b)に示すように、菱形切
片11,11…の切断面11A,11A…同士を左右か
ら突き合わせるとともに、非切断面11B,11B…同
士を密着させ前後に多数並べる。このとき、菱形切片1
1,11…は、その繊維がそれぞれの側で配向してお
り、かつ左側に位置する繊維と右側に位置する繊維とが
交差する向きにあるように配置されている。なお、本実
施形態において「左右」とは、図1でいう上下の位置関
係を意味する。そして、図示しない工程において、菱形
切片11,11…の切断面11A,11A同士の間、お
よび非切断面11B,11B…同士の間に接合食材Sを
配置し、加熱接合して偏平棒状生地13とする。
ベアベルト21で、矢印Y方向に搬送し、添加手段22
によって接合食材Sを偏平棒状生地13の表面に塗布し
て、偏平棒状生地13の表面に化粧を施す。接合食材S
を塗布する際に、添加手段22から接合食材Sがほぼ同
じ量で流出しており、偏平棒状生地13はコンベアベル
ト21によって同一速度で搬送されているので、偏平棒
状生地13に対して接合食材Sがほぼ均一の厚みをもっ
て添加される。なお、本発明における接合食材として
は、たとえば魚肉のすり身を主原料とするものが用いら
れる。
後、この接合食材Sを、塗り込み装置23によって、偏
平棒状生地13の表面に均一になるようにならしてい
く。ここで、塗り込み装置23の代わりに、塗り込み治
具を用いても良い。接合食材Sの塗り込みが済んだら、
ヒータ24によって接合食材Sを凝固させ、偏平棒状生
地13の表面における接合食材Sを固定する。この接合
食材Sに凝固作用を加える際には、湿熱による加熱およ
び乾熱による加熱のいずれをも用いることができる。ま
た、加熱条件としては、たとえば、接合食材Sが表面に
形成する層の厚みが0.3〜0.5mmの範囲である場
合には、200℃以上の加熱蒸気で8秒間加熱すること
ができる。
材Sで化粧を施した後、偏平棒状生地13の一面側にか
に脚肉様加工を施す。具体的には、タラバガニを蒸すな
どして加熱したときに出てくる斑紋状の模様を、図2に
示す専用の連続式の着色治具25によって連続して付け
ていく。この着色作業が完了したら、接合食材Sを塗布
した面(以下「加工面」といい、他方の面を「非加工
面」という)を反転装置26によって下向きにする。反
転装置26には、搬送コンベア26Aが設けられてお
り、偏平棒状生地13が反転される際には、この搬送コ
ンベア26Aによって搬送されている。反転装置26に
よって反転された偏平棒状生地13は、第2コンベアベ
ルト27によってさらに下流側に搬送される。
棒状生地13は、着色装置28によって、表面にかに脚
肉様加工となる着色が施される。この着色はプラスチッ
クフィルムPを介して行われるものである。プラスチッ
クフィルムPは、送出しローラ28Aから送り出され、
途中の工程において、ノズル28より、水産練り材料
(以下「着色材料」という)Cが吹き付けられる。そし
て、この着色材料Cが吹き付けられた面と偏平棒状生地
13の表面とが重なって、着色が施される。なお、プラ
スチックフィルムPの送り出し方向を変えるために、適
宜の位置にピンチローラ28a,28b,28cが設け
られている。
棒状生地13における前後方向(搬送方向)の軸心を中
心に左右に折り曲げて、偏平棒状生地13の左側と右側
とを加工面が表となるように貼り合わせるべく、二つ折
り装置29が設けられている。そして、図1(c)に示
すように、反転装置26から搬送される偏平棒状生地1
3とプラスチックフィルムPとが重ね合わされる。この
とき、プラスチックフィルムPにおける着色材料Cが吹
き付けられた面は上を向いており、偏平棒状生地13に
おける加工が施された面は下を向いている。したがっ
て、図1(d)および図1(e)に示すように、プラス
チックフィルムPにおける着色材料Cが設けられた面P
1と、偏平棒状生地13における加工面13Aとが向き
合うことになる。そして、第2コンベアベルト27によ
ってプラスチックフィルムPおよび偏平棒状生地13を
同調させながら搬送する。そのまま、二つ折り装置29
によって、図1(e)に示すように、偏平棒状生地13
における前後方向の軸心、すなわち左右の偏平棒状生地
13を連接させた合わせ目Zを折り目として偏平棒状生
地13を二つ折りにする。この二つ折り作業を行う際に
は、加工面が表となる、換言すれば、偏平棒状生地13
の非加工面が向き合うようにする。このとき、二つ折り
装置29においては、第2コンベア27自体が二つ折り
されるので、偏平棒状生地13の加工面がプラスチック
フィルムPに覆われて二つ折りされた状態となる。
トシール装置30によって、図1(f)に示すように、
プラスチックフィルムPの端辺同士をヒートシールす
る。かくして、偏平棒状生地13を二つ折りにした状態
を保持するとともに、プラスチックフィルムPに設けら
れた着色材料Cを偏平棒状生地13に転写し付着させ
る。その後、さらにプラスチックフィルムPおよび偏平
棒状生地13を搬送し、定寸切断装置31によって適宜
所定の長さに偏平棒状生地13およびプラスチックフィ
ルムPを切断する。
2で偏平棒状生地13およびプラスチックフィルムPを
加熱して、プラスチックフィルムPにおける着色材料C
を完全に偏平棒状生地13に転写する。その後、図1
(g)に示すように、偏平棒状生地13からプラスチッ
クフィルムPを剥がしていく。なお、加熱装置32とし
ては、連続式のものやバッチ式のもののいずれをも用い
ることができる。
3を、仕上げ加工機33によって、製品の用途に応じた
形状に仕上げていく。たとえば、かに脚の形を模した成
型型枠33Aに偏平棒状生地13を入れて、図1(h−
1)に示すように成型し、真空包装してかに脚肉様のか
に風味蒲鉾1Aとして包装する。このかに脚肉様のかに
風味蒲鉾1Aは、たとえば寿司ネタ用のものとすること
ができる。あるいは、プラスチックフィルムPを剥がし
た後、図1(h−2)に示すように、任意のブロック状
に偏平棒状生地13を切断してかに脚肉様のかに風味蒲
鉾1Bとし、袋詰め33B(図2)してから真空包装す
る。このかに脚肉様のかに風味蒲鉾1Bは、たとえばサ
ラダ用として用いることができる。
説明する。図3は、本発明に係るかに脚肉様のかに風味
蒲鉾の製造工程の第2の例を示す工程図である。本実施
形態において、前記第1の実施の形態と同一の部材のつ
いては、同一の番号を付してその詳細な説明は省略す
る。
記第1の実施の形態において、反転装置26を用いてい
たのに対して、反転ローラ36を用いている点において
異なる。すなわち、偏平棒状生地13に対して添加手段
22によって接合食材Sを塗布する。それから、塗り込
み装置23によって接合食材Sをならし、ヒータ24に
よって接合食材Sを凝固して偏平棒状生地13に化粧を
施す。その後、偏平棒状生地13の加工面に着色治具2
5によって着色加工を施す。
ラ36によって偏平棒状生地13の搬送方向が逆転する
ように、その搬送方向を反転させる。すると、反転ロー
ラ36に倣って移動する偏平棒状生地13の加工面は下
向きとなって第2コンベアベルト27に送り出される。
色装置28から送り出されるプラスチックフィルムPで
偏平棒状生地13を覆って、プラスチックフィルムPに
設けられた着色材料Cを偏平棒状生地13に転写する。
その後、所定の切断処理を施して、図1(h−1)およ
び図1(h−2)に示すようなかに脚肉様のかに風味蒲
鉾とする。このように、反転ローラ36を用いて偏平棒
状生地13を反転させるようにすることにより、装置全
体の設置面積を小さくすることができる。
て説明する。図4は、本発明に係るかに脚肉様のかに風
味蒲鉾の製造工程の第3の例を示す工程図である。本実
施形態において、前記第1の実施の形態と同一の部材の
ついては、前記第2の実施の形態同様、同一の番号を付
してその詳細な説明は省略する。
記第1の実施の形態において、反転装置26を用いてい
たのに対して、反転ローラ36を用いている点において
異なり、この点で前記第2の実施の形態と共通する。す
なわち、偏平棒状生地13に対して添加手段22によっ
て接合食材Sを塗布する。それから、塗り込み装置23
によって接合食材Sをならし、ヒータ24によって接合
食材Sを凝固して偏平棒状生地13に化粧を施す。その
後、偏平棒状生地13の加工面に着色治具25によって
着色加工を施す。
ラ36によって偏平棒状生地13の搬送方向を逆転させ
る前に、着色装置28から送り出されるプラスチックフ
ィルムPで偏平棒状生地13を覆って、プラスチックフ
ィルムPに設けられた着色材料Cを偏平棒状生地13に
転写する。その後、反転ローラ36によって偏平棒状生
地13の搬送方向が逆転するように、その搬送方向を反
転させる。すると、反転ローラ36に倣って移動する偏
平棒状生地13の加工面は下向きとなって第2コンベア
ベルト27に送り出される。以下、前記第1の実施の形
態と同様に、所定の切断処理を施して、図1(h−1)
および図1(h−2)に示すようなかに脚肉様のかに風
味蒲鉾とする。
明したが、本発明は前記の各実施形態に限定されるもの
ではない。たとえば、偏平棒状生地を反転させてから偏
平棒状生地とプラスチックフィルムとを同調させて搬送
するようにしていたが、偏平棒状生地を反転させる前に
偏平棒状生地とプラスチックフィルムとを同調して搬送
する態様とすることもできる。
味蒲鉾において、かに脚肉様の食感および外観を呈する
ように、かに脚肉様に加工したかに風味蒲鉾を提供する
ことができる。
過程を示す工程図である。
工程を示す工程図である。
工程の第2の例を示す工程図である。
工程の第3の例を示す工程図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 複数の繊維からなる棒状のかに風味蒲鉾
の生地を接合して生成されるかに脚肉様のかに風味蒲鉾
であって、 前記生地を斜めに均等幅に切断して複数の菱形切片を作
成し、 これらの菱形切片の切断面同士を左右から突き合わせる
とともに、非切断面同士を密着させ前後に多数並べ、接
合食材によって前記複数の菱形切片を固定して偏平棒状
生地を形成し、 前記偏平棒状生地の一面側に、かに脚肉様加工を施し、 前記偏平棒状生地における前後方向の軸心を中心に、前
記一面側が表になるように左右を折り曲げて、前記偏平
棒状生地の左側と右側とを貼り合わせて固定されている
ことを特徴とするかに脚肉様のかに風味蒲鉾。 - 【請求項2】 前記偏平棒状生地の左側および右側に位
置する前記菱形切片の繊維がそれぞれの側で配向してお
り、かつ前記左側に位置する繊維と前記右側に位置する
繊維とが交差する向きにあることを特徴とする請求項1
に記載のかに脚肉様のかに風味蒲鉾。 - 【請求項3】 複数の繊維よりなる棒状のかに風味蒲鉾
の生地を斜めに均等幅に切断して複数の菱形切片を作成
する切断工程と、 この切断工程により得られた複数の菱形切片の切断面同
士を左右より突き合わせるとともに、非切断面同士を密
着させて前後に多数並べ、接合食材によって前記複数の
菱形切片を固定して偏平棒状生地を作成する接合工程
と、 前記偏平棒状生地の軸心を中心に左右を折り曲げて、偏
平棒状生地の左側と右側とを貼り合わせて固定する貼り
合わせ工程と、 をこの順で含むことを特徴とするかに脚肉様のかに風味
蒲鉾の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11111291A JP2000300217A (ja) | 1999-04-19 | 1999-04-19 | かに脚肉様のかに風味蒲鉾およびその製造方法 |
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Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2000300217A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6809902B2 (en) | 2002-08-30 | 2004-10-26 | Fujitsu Limited | Thin film magnetic head and method of manufacturing the same |
JP2016144420A (ja) * | 2015-02-06 | 2016-08-12 | 株式会社ヤナギヤ | カニ脚肉様製品の製造方法 |
CN115211574A (zh) * | 2022-06-10 | 2022-10-21 | 山东美佳集团有限公司 | 模拟蟹棒色素固定装置及其工艺方法 |
-
1999
- 1999-04-19 JP JP11111291A patent/JP2000300217A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6809902B2 (en) | 2002-08-30 | 2004-10-26 | Fujitsu Limited | Thin film magnetic head and method of manufacturing the same |
JP2016144420A (ja) * | 2015-02-06 | 2016-08-12 | 株式会社ヤナギヤ | カニ脚肉様製品の製造方法 |
CN115211574A (zh) * | 2022-06-10 | 2022-10-21 | 山东美佳集团有限公司 | 模拟蟹棒色素固定装置及其工艺方法 |
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