JP2750774B2 - かに脚様魚肉練製品およびその製造方法 - Google Patents

かに脚様魚肉練製品およびその製造方法

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JP2750774B2 JP2115544A JP11554490A JP2750774B2 JP 2750774 B2 JP2750774 B2 JP 2750774B2 JP 2115544 A JP2115544 A JP 2115544A JP 11554490 A JP11554490 A JP 11554490A JP 2750774 B2 JP2750774 B2 JP 2750774B2
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    • A23L17/00—Food-from-the-sea products; Fish products; Fish meal; Fish-egg substitutes; Preparation or treatment thereof
    • A23L17/40—Shell-fish
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、かに脚様魚肉練製品およびその製造方法に
関するものである。
〔従来の技術と発明が解決しようとする課題〕
従来、かに脚様練製品の製造方法や装置として各種の
ものが考えられている。例えば特公昭61-14784〜９号公
報のようなものがあるが、これらは麺線状に切り込み積
層した集束ブロックを斜断し、これを変向連接して短繊
維集束状のかに肉様練製品を得るものであり、集束ブロ
ック形成に際して麺線状に切り込んだものを積層すると
いう面倒な方式を採用しているため装置としても複雑な
ものにならざるを得ないものであった。このため本発明
者は、先に２本の帯状の魚肉練製品をベルトコンベアに
て送りながら長手方向に沿って麺状に細断すると共にこ
れを束状に集束し、次いでこれを斜めに対照的に切断し
てその対向する切り口を合わせて矢筈状に形成した後、
これを順次接続して長尺状とした状態にて食用フィルム
にて包装し、その後適宜な長さに切断することを特徴と
するかに脚様魚肉練製品の製造方法を出願（特願平1-17
8230号）している。
しかし、上記の先願に係る製造法は麺状に切断したも
のを斜めにカットし、左右のカット面を合せて矢筈状に
形成したものを再度連結して長尺状にした後、さらに所
定の長さに切断するものであった。
また、製品としての形態については、かに脚の特徴を
示す葉脈状態の露出面積、すなわち「てらし」部分を特
に広くして商品価値を高めた魚肉練製品は、これまで存
在しなかった。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は上記先願発明における前半の工程、すなわ
ち、帯状の魚肉練製品を長手方向に沿って送りながら麺
状に細断して束状に集束したものを斜めに切断して細長
の平行四辺形状ブロック片（以下単に「ブロック片」と
略称する）を形成する工程を利用するもので、本発明の
第１は前記ブロック片を２つ合せて矢筈状に形成し包装
した魚肉練製品を浅い角度にて斜めに切断して広い「て
らし」部分を表わしたものであり、本発明の第２は、２
本の帯状のものを麺状に細断し、束状に集束したものを
斜めに切断した細長のブロック片を２つ対向的に寄せ合
わせて矢筈状に形成したものを個々に食用フィルムにて
包装し、当該矢筈状に形成して包装したものをベルトコ
ンベア上にて横転させ、移送しながら長手方向に対して
浅い角度にて斜めに切って葉脈状態を広く露出させ、見
栄えをよくするものである。
すなわち、本願の第１の発明は、２本の帯状の魚肉練
製品を長手方向に沿って麺状に細断してこれを横断面略
方形状に集束し、この集束された長尺状の魚肉練製品を
長手方向の先端部が鋭角になるように斜めに切断して平
行四辺形ブロック片を形成し、該ブロック片２つの切断
面相互を突き合わせて平面矢筈状に形成した後食用フィ
ルムにて包装し、この包装された矢筈状の魚肉練製品の
中央部を側面からみて浅い角度にて斜めに切断して、該
切り口表面に葉脈状態を広く露出させたことを特徴とす
るかに脚様魚肉練製品であり、本願の第２の発明は、ベ
ルトコンベア上に載置した２本の魚肉練製品を、長手方
向に沿って送りながら麺状に細断し、これを各々横断面
略方形の束状に集束する第１工程と、この束状に集束さ
れた長手状の魚肉練製品を各々移送しながら、長手方向
の先端部が鋭角になるように、順次長手方向に対して斜
めに切断して平行四辺形状ブロック片を形成する第２工
程と、前記各先頭のブロック片の左右に対面する切断面
相互を移送させながら突き合わせて矢筈状に順次形成し
て移送する第３工程と、前記矢筈状魚肉練製品を移送し
ながら食用フィルムにて個々に包装する第４工程と、こ
の矢筈状に形成して包装されたかに脚様魚肉練製品をコ
ンベア上にて横転させ、移送しながら長手方向に対し浅
い角度にて斜めに順次切断する第５工程とからなること
を特徴とするかに脚様魚肉練製品の製造方法に係るもの
である。
〔実施例〕
以下、本発明のプロセスを図面に示す一実施例に基づ
いて説明する。
本願の第２発明は第１図に示す如く、出発原料である
帯状の魚肉練製品を２本用い、各々の先端部をカットし
て矢筈状に合わせたもので、第１工程は、逆ｖ字状に配
置した２本のベルトコンベア（1a）（1b）にて２本の帯
状の魚肉練製品を長手方向に沿って送りながら、スリ
ッターにて麺状に細断し、これをガイドローラを介
して各々横断面略方形の束状に集束する。
第２工程は、集束された前記の魚肉練製品を各々移
送しながら長手方向に沿って設けられたカッターに
て、長手方向の先端部が鋭角になるように、長手方向に
対して斜めに切断してブロック片を得る。
第３工程は、先頭の両ブロック片を横送りベルト（11
a）（11b）にて中央の直進コンベア上に寄せ、その後
幅寄せガイドを利用して対面する左右の両ブロック片
の切断面相互を移送しながら順次突き合わせて矢筈
状に形成する。
第４工程は、前記矢筈状の一組の魚肉練製品を移送
しながら食用フィルムにて個々に包装（図示せず）す
る。
この第４工程の包装の際、各ブロック片または包装フ
イルムに適宜着色が施されることは言うまでもない。
包装された製品は現実的には図面のように、角張らず
外周部が圧迫され第２図に示すように全体として丸味を
帯びたものとなる。
なお、上記ブロック片において、斜めに切断した短繊
維の長さを1cm〜2.5cmにした場合はかに爪様の食感に似
たのものとなり、同じく2.5cm〜5cmにした場合はかに脚
様の食感に似たものとなるが、これら短繊維の長さや切
断の角度は適宜選択されるもので特に限定するものでは
ない。
第５工程は、第３図に示す如く、かに脚様魚肉練製品
としての商品価値を高めるため、かに脚の特徴を示す葉
脈状態の露出面積すなわち「てらし」部分を大巾に拡
大するものであり、上記第４工程を経由した矢筈状に形
成して包装された魚肉練製品を側面からみて浅い角度
にて斜めに切断する工程である。この「てらし」部分の
形成に当たっては矢筈状に形成して包装された魚肉練製
品をコンベア上にて横転させ、第１図に示すように進
行方向に対し少し角度を張った状態にて移送しつつ、長
手方向に沿って設けた回転刃にて順次切断することに
より、一片の魚肉練製品から、広いてらし部分を有する
２つのかに脚様魚肉練製品が得られる。
また、この切断の角度は、長手状の魚肉練製品の対角
を結ぶ角度ないし、これよりも大きい角度で、切断面の
長さが製品の全長に対し、50〜100％になるように切断
するのが見栄えの上から望ましい。
本願の第１の発明は、上記製造方法により得られた製
品で、切り口に葉脈状態を広く露出させたことを特徴と
するものである。
〔発明の効果〕
本願の第１の発明においては、矢筈状に形成されたか
に脚様魚肉練製品の中央部を浅い角度で切断し露出させ
ることにより広い「てらし」部分を形成してかに脚特有
の葉脈模様を顕著に表わした見栄えのあるかに脚様魚肉
練製品が得られる。
本願の第２の発明においては、２本の帯状の魚肉練製
品を移送させながら麺状に細断し、集束して斜めに切断
し、左右一対の切断片（ブロック片）の対向面を移送さ
せながら順次突き合わせて矢筈状に形成したものを食用
フィルムにて個々に包装し、当該矢筈状に形成して包装
したものをコンベア上にて横転させ、移送しながら長手
方向に対し浅い角度にて斜めに順次切断するという手段
により、本願の第１の発明に係るかに脚様魚肉練製品が
一連の連続工程によって効率よく得られる。
【図面の簡単な説明】
第１図は本願第２発明の一実施例を略図的に示す平面
図、第２図は同第２発明により形成した本願第１発明に
係るかに脚様魚肉練製品の斜視図である。 1a,1b……ベルトコンベア、２……帯状の魚肉練製品 ３……スリッター、４……ガイドローラ ５……集束された魚肉練製品、６……カッター ７……平行四辺形状ブロック片、９……切断面 10……矢筈状の魚肉練製品、11……横送りベルト 12……直進コンベア、13……幅寄せガイド 15……回転刃、16……てらし部分

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】２本の帯状の魚肉練製品を長手方向に沿っ
    て麺状に細断してこれを横断面略方形状に集束し、この
    集束された長尺状の魚肉練製品を長手方向の先端部が鋭
    角になるように斜めに切断して平行四辺形状ブロック片
    を形成し、該ブロック片２つの切断面相互を突き合わせ
    て平面矢筈状に形成した後食用フイルムにて包装し、こ
    の包装された矢筈状の魚肉練製品の中央部を側面からみ
    て浅い角度にて斜めに切断して、該切り口表面に葉脈状
    態を広く露出させたことを特徴とするかに脚様魚肉練製
    品。
  2. 【請求項２】ベルトコンベア上に載置した２本の帯状の
    魚肉練製品を、長手方向に沿って送りながら麺状に細断
    し、これを各々横断面略方形の束状に集束する第１工程
    と、この束状に集束された長手状の魚肉練製品を各々移
    送しながら、長手方向の先端部が鋭角になるように、順
    次長手方向に対して斜めに切断して平行四辺形状ブロッ
    ク片を形成する第２工程と、前記各先頭のブロック片の
    左右に対面する切断面相互を移送させながら突き合わせ
    て矢筈状に順次形成して移送する第３工程と、前記矢筈
    状魚肉練製品を移送しながら食用フィルムにて個々に包
    装する第４工程と、この矢筈状に形成して包装されたか
    に脚様魚肉練製品をコンベア上にて横転させ、移送しな
    がら長手方向に対し浅い角度にて斜めに順次切断する第
    ５工程とからなることを特徴とするかに脚様魚肉練製品
    の製造方法。
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