JP6173368B2 - カニ脚肉様製品の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、魚肉すり身の棒状体を原材料とするカニ脚肉様製品の製造方法に係り、特に、棒状体が切断されて形成された魚肉すり身片の辺縁部を押さえることで、魚肉すり身片をカニ脚肉様に成形することが可能なカニ脚肉様製品の製造方法に関する。
まず、図6を用いて、従来技術に係るカニ脚肉様製品の製造方法及びカニ脚肉様製品について説明する。図6(a)及び図6(b)は、それぞれ従来技術に係るカニ脚肉様製品の製造方法の一部及びカニ脚肉様製品の外観を示す斜視図である。
図6(a)及び図6(b)に示すように、カニ脚肉様製品の製造方法50において、例えば、複数の切れ込み51aがその長さ方向Xに沿って並列して設けられる魚肉すり身シートの棒状体51を、長さ方向Xに対し傾斜角度をもって所望の長さ毎に切断し、魚肉すり身片52を形成する。
次いで、この魚肉すり身片52を赤色塗布されたフィルム54で包装することで魚肉すり身片に赤色色素が転写され、加熱処理等を経てカニ脚肉様製品53が完成する。完成したカニ脚肉様製品53は、切れ込み51aが形成されているため、天然のカニ脚肉に類似した歯応えのある食感を得ることができる。
しかし、カニ脚肉様製品53は、切断面53aと、上下面53bがなす角部53cがほぼ直角である。さらに、その両端部は、曲面をなす端面53dがそれぞれ形成される。すなわち、カニ脚肉様製品53は、略角柱形状の外観を呈している。
これに対し、天然のカニ脚肉は、略楕円形状の切断面を備えた細長い略紡錘形状の外観を呈している。そのため、カニ脚肉様製品53の外観は、天然のカニ脚肉と類似しているとは言い難く、商品としての見栄えが良好でないという課題があった。また、このようなカニ脚肉様製品53は、消費者にとって、いかにも通常のカマボコを機械で単純に切断したように感じられることから、カニ脚肉様製品53の購入意欲がそれほどかき立てらない。したがって、製造・販売者にとっては、販売が十分に促進されないという課題もあった。
そこで、近年、形状が天然のカニ脚肉により類似したカニ脚肉様製品を製造するための製造方法に関する技術が開発されており、それに関して既にいくつかの発明が開示されている。
特許文献1には「切れ目入り練製品の製造方法及び製造装置」という名称で、本物のカニ足肉にかなり近い外観の製品を自動的に製造し得る製造方法等に関する発明が開示されている。
以下、特許文献1に開示された発明について説明する。特許文献1に開示された切れ目入り練製品の製造方法に関する発明は、加熱すり身シ−トにその進行方向に多数の完全又は不完全な切離線を入れる切離工程、加熱すり身シ−トを切離線から折畳んで折畳シ−トを生成する折畳み工程、折畳シ−トを間欠的又は連続的に給送するシ−ト給送工程、給送される折畳シ−トに多数の切れ目を入れてカニ足肉状繊維状物を生成する切れ目入れ工程、及び、切れ目を入れた折畳シ−トを所定長宛カットするカッティング工程を含むことを特徴とする。
このような特徴を備えた切れ目入り練製品の製造方法においては、多数の切れ目があるために練製品本体がカニ足肉に似た繊維状となり、実際のカニ足肉に非常に近い外観と食感の練製品が完成する。また、折畳シ−ト形成手段、切れ目刻設手段、切離手段、成形手段等が一連のものとされるため、上記練製品を効率よく量産し得る効果がある。
次に、特許文献2には「カニ脚様魚肉製品の製造方法」という名称で、形状および呈味が天然のカニ肉に類似したカニ脚様魚肉製品の製造方法等に関する発明が開示されている。
以下、特許文献2に開示された発明について説明する。特許文献2に開示された発明は、帯状の第1魚肉シートの少なくとも片面に、加熱によって縮む性質を有する食用の収縮性材料を含有する第2魚肉シートを積層して積層シートを形成する工程、2つの積層シートを長手方向に沿って送りながら細断し、これを束状に集束する工程、束状に集束された長尺の束状体を斜めに切断して菱形片を形成する工程、一対の菱形片の切断面を相互に突合せて矢筈状の組合せ体を形成する工程、組合せ体を、先行の組合せ体の後部に、後方の先部が嵌め込まれるように順次接続して棒状体を形成する工程等を包含することを特徴とする。
このような特徴を有するカニ脚様魚肉製品の製造方法においては、カニ脚様魚肉製品の外観は、矢筈状となる。また、その繊維肉が縮れ状の棒状を呈し、本物のカニに近い繊維肉となり、しかも食感も味もカニに近くなる。
特開2000−4842号公報 特開2007−295897号公報
しかしながら、特許文献1に開示された発明においては、折り畳みシートに対しハの字形や直線状の切れ目を繰り返し刻設する切れ目入れ工程が含まれる。また、矢羽根形状体は、カラーフィルムにラップされることで、端部がまとまって全体的に丸みを帯びたものとなる。このような場合、矢羽根形状体毎にラップすることが必要と考えられる。すなわち、特許文献1に開示された発明においては、一定以上の時間と手間を必要とすることから、切れ目入り練製品の製造効率が良好でない可能性がある。
次に、特許文献2に開示された発明においては、完成品の完成直前に、魚肉すり身の棒状体を切断装置によって適宜長さに切断する。そのため、切断方法によっては、外観が矢筈状であっても、従来技術と同様に、カニ脚様魚肉製品が角柱形状の外観を呈している可能性がある。したがって、カニ脚様魚肉製品が天然のカニ脚肉により類似したものとなっていないおそれがある。
本発明は、このような従来の事情に対処してなされたものであり、天然のカニ脚肉に極めて類似した形状のカニ脚肉様製品を、簡易かつ効率良く製造可能なカニ脚肉様製品の製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、第1の発明は、複数の切れ込みがその長さ方向に沿って並列して設けられる魚肉すり身シートが、多角柱状に成形された棒状体を原材料とするカニ脚肉様製品の製造方法であって、棒状体を、長さ方向に対し第1の傾斜角度をもって所望の長さ毎に切断し、長さ方向に平行する端面を有する魚肉すり身片を形成する切断工程と、魚肉すり身片を、包装用シートで包装する包装工程と、端面を構成する複数の辺のうち、棒状体の底面に相当する辺(以下、底辺という。)を、この底辺の両端に位置する角部のうち、いずれか一方の角部を中心とし、起こし角度をもって回動させることで、底辺の対辺の両端に位置する角部(以下、対辺の角部という。)のうち、いずれか一方の角部を、魚肉すり身片が載置された載置面から上方へ遠ざかる方向に、回動移動させて起こす起こし工程と、起こし工程において起こされた対辺の角部を押さえる押さえ工程と、を備えることを特徴とする。
このような構成の発明においては、棒状体及び魚肉すり身片は、例えば、これらを水平に搬送可能な搬送用ベルトコンベアによって搬送され、切断工程乃至押さえ工程の間、すべて自動的にそれぞれの工程での処理を受ける。
より具体的には、切断工程において、棒状体は、例えば、回転刃を有するカッターによって切断される。
次に、包装工程において使用される包装用シートは、例えば、食用の赤色色素が片面に塗布され、魚肉すり身片の表面にこの赤色色素を転写可能とするものである。
続いて、起こし工程において、対辺の角部を起こすには、例えば、魚肉すり身片に対し、一方の側方からヘラを当接させることが考えられる。
さらに、押さえ工程において、魚肉すり身片が載置された載置面から遠ざけられた角部は、例えば、平坦面を有する押さえ用ベルトによって上方から圧接される。
上記構成の発明においては、切断工程によって、前述した従来技術と同様の角柱形状の外観を呈した魚肉すり身片が形成される。なお、切断工程において棒状体を長さ方向に対し第1の傾斜角度をもって切断するのは、天然のカニ脚肉は、その長さ方向に対して傾斜した方向に沿った繊維肉を多く含むためである。
次に、包装工程によって、魚肉すり身片が包装用シートで包装されるため、着色されるとともに、後の押さえ工程において、例えば、押さえ用部材が魚肉すり身片の角部を圧接することによって、押さえ用部材に魚肉すり身片が粘着することが防止される。
さらに、起こし工程によって、対辺の角部を、切断工程において載置面の高さから上方へ遠ざかる方向に回動移動させて起こすと、対辺の角部は頂点を形成する。より具体的には、例えば、搬送用ベルトコンベアの搬送用ベルトが載置面であった場合に、搬送用ベルトをその左右幅方向について水平面に対し傾斜させることで、切断面の底辺が水平面に対し傾斜する。これと同時に、次の押さえ工程の間、底辺が水平面に対し傾斜した状態が保持され、対辺の角部の変形を補助する。
そして、押さえ工程によって、例えば、頂点を形成した対辺の角部が押さえ用部材によって上方から圧接されると、対辺の角部は平坦化するように変形し、カニ脚肉様製品の形状が完成する。
次に、第2の発明は、第1の発明において、切断工程は、第1の傾斜角度に加え、水平面に対し第2の傾斜角度をもって棒状体を切断することを特徴とする。
このような構成の発明において、載置面が水平に設置される場合は、水平面は載置面と一致する。
上記構成の発明においては、第1の発明の作用に加え、魚肉すり身片の端面は、平行四辺形状に形成される。また、この平行四辺形状の端面を構成する対辺の角部は、例えば、それぞれ鈍角又は鋭角をなし、ある一定範囲内で変化可能である。
なお、後の起こし工程において、対辺の角部が鈍角又は鋭角のいずれの場合であっても、載置面から遠ざけることが可能であるが、例えば、鈍角をなす対辺の角部を載置面から遠ざける場合、押さえ工程でこの対辺の角部を上方から押さえると、その長軸方向と直交する切断面は扁平率の小さい略楕円形状に変化する。すなわち、鈍角や鋭角の大きさの設定、及び載置面から遠ざける対辺の角部を鈍角又は鋭角のうちいずれを選択するか、といった設定によって、切断面が様々な形状の略楕円形状に変化する。
さらに、第3の発明は、第1又は第2の発明において、起こし角度は、この起こし角度をα、端面の底辺の幅をW、端面の高さをH、第2の傾斜角度をθとした場合、以下の式(1)を満足することを特徴とする。
Figure 0006173368
このような構成の発明においては、第1又は第2の発明の作用に加え、底辺の幅が広いほど起こし角度の大きさが大となり、端面の高さが高いほど起こし角度の大きさが少となる傾向にある。したがって、魚肉すり身片の端面のサイズを変化させる場合であっても、第2の傾斜角度の大きさを調整することで、容易に起こし角度の大きさが決定される。なお、具体的には、第2の傾斜角度の調整は、例えば、魚肉すり身片を載置する搬送用ベルトコンベアの搬送用コンベアの、水平面に対する傾斜を調整することによって行われる。
さらに、第4の発明は、第1乃至第3のいずれかの発明において、切断工程と、包装工程の間に、魚肉すり身片同士の間隔を拡大する離隔工程を備えることを特徴とする。
このような構成の発明においては、第1乃至第3のいずれかの発明の作用に加え、魚肉すり身片同士の間隔が拡大されるので、包装工程や、押さえ工程が実施されることにより、魚肉すり身片同士が結着することが防止される。
さらに、第5の発明は、第1乃至第4のいずれかの発明において、包装工程は、切断工程と起こし工程の間に行われる代わりに、起こし工程の後に行われることを特徴とする。
このような構成の発明においては、第1乃至第4のいずれかの発明の作用に加え、包装工程が、起こし工程と押さえ工程の間、又は、押さえ工程の後に実施される。
なお、魚肉すり身片の組成によっては、包装工程の前に起こし工程や押さえ工程が実施される場合であっても、例えば、搬送用ベルトコンベアや押さえ用ベルトに魚肉すり身片が粘着しないので、この場合、粘着に関する不都合は発生しない。
第1の発明によれば、切断工程乃至押さえ工程という、それぞれ簡易な処理を行う4つの工程によって、棒状体から、天然のカニ脚肉に極めて類似したカニ脚肉様製品を容易かつ効率良く製造することができる。
また、例えば、同等の重量及び長さを有し、それぞれ幅に広狭のある魚肉すり身片同士を比較すると、幅の広い魚肉すり身片の方が商品としての見栄えが明らかに良好である。したがって、本発明によれば、魚肉すり身片を上方から視た場合に、その幅がより拡大して観察されることから、従来技術に係るカニ脚肉様製品と比較して、消費者の購買意欲をより向上させることが可能であり、販売を促進することができる。
第2の発明によれば、第1の発明の効果に加えて、鈍角や鋭角の大きさの設定、及び載置面から遠ざかる対辺の角部を鈍角又は鋭角のうちいずれを選択するか、といった設定によって、端面が様々な形状の略楕円形状に変化する。したがって、例えば、鈍角をなす対辺の角部を載置面から遠ざける場合には、魚肉すり身片の幅を拡大して商品としての見栄えを向上させることが可能であり、一方で、鋭角をなす対辺の角度を載置面から遠ざける場合には、魚肉すり身片の厚さを分厚くし、噛み応えを向上させることも可能である。すなわち、魚肉すり身片の幅や厚さを調整することで、多様な品質のカニ脚肉様製品を自在に製造することができる。
第3の発明によれば、第1又は第2の発明の効果に加えて、容易に起こし角度の大きさが決定されることから、カニ脚肉様製品の形状を変化させるために、大がかりな調整をする必要性がない。したがって、製造ラインの組み立てが簡易となりため、安価な導入が可能である。加えて、1つの製造ラインによってカニ脚肉様製品が自動的に量産されることから、時間的な製造効率が高いとともにこれを衛生的に製造可能である。
第4の発明によれば、第1乃至第3の発明のいずれかの効果に加えて、魚肉すり身片同士が結着することが防止されるので、完成したカニ脚肉様製品の歩留まりが良好となる。
第5の発明によれば、第1乃至第4の発明のいずれかの効果に加えて、魚肉すり身片の組成や製造ラインの構成に応じて、自由度の高いカニ脚肉様製品の製造が可能である。
実施例に係るカニ脚肉様製品の製造方法の工程図である。 実施例に係るカニ脚肉様製品の製造方法を構成する各工程に伴う、魚肉すり身片等の形状変化を示す流れ図であって、魚肉すり身片等を上方から視た場合の模式図である。 (a)は実施例に係るカニ脚肉様製品の製造方法のうち、切断工程において形成されるカニ脚肉様製品を上方から視た場合の平面図であり、(b)は(a)のA方向矢視図であり、(c)は外観斜視図である。 (a)及び(b)はそれぞれ実施例に係るカニ脚肉様製品の製造方法のうち、起こし工程及び押さえ工程における作用を説明するための説明図である。 (a)はそれぞれ実施例に係るカニ脚肉様製品の製造方法によって製造された完成品のカニ脚肉様製品を上方から視た場合の平面図であり、(b)は(a)のB方向矢視断面図である。 (a)及び(b)は、それぞれ従来技術に係るカニ脚肉様製品の製造方法の一部及びカニ脚肉様製品の外観を示す斜視図である。
本発明の実施の形態に係るカニ脚肉様製品の製造方法について、図1乃至図5を用いて詳細に説明する。図1は、実施例に係るカニ脚肉様製品の製造方法の工程図である。
図1に示すように、本実施例のカニ脚肉様製品の製造方法1は、ステップS1の切断工程、ステップS2の整列工程、ステップS3の離隔工程、ステップS4の包装工程、ステップS5の起こし工程、ステップS6の押さえ工程、から構成される。
このうち、ステップS3の離隔工程は、ステップS1の切断工程と、ステップS4の包装工程の間に、魚肉すり身片3同士の間隔を拡大する工程として設けられる。すなわち、ステップS3の離隔工程は、ステップS2の整列工程とステップS4の包装工程の間で行われるほか、ステップS1の切断工程とステップS2の整列工程の間に行われても良い。
また、破線で囲んだ範囲Dに示すように、ステップS4の包装工程は、ステップS1の切断工程とステップS5の起こし工程の間に行われる代わりに、ステップS5の起こし工程の後、例えば、ステップS6の押さえ工程の後に行われても良い。すなわち、ステップS4´として起こし工程、ステップS5´として押さえ工程、ステップS6´として包装工程が行われる。あるいは、図示は省略するが、ステップS4の包装工程は、ステップS5の起こし工程とステップS6の押さえ工程の間に行われても良い。
次に、図2を参照しながら、実施例に係るカニ脚肉様製品の製造方法についてより詳細に説明する。図2は、実施例に係るカニ脚肉様製品の製造方法を構成する各工程に伴う、魚肉すり身片等の形状変化を示す流れ図であって、魚肉すり身片等を上方から視た場合の模式図である。
図2に示すように、実施例に係るカニ脚肉様製品の製造方法1は、複数の切れ込み2aがその長さ方向Xに沿って並列して設けられる魚肉すり身シート5(図3(b)参照)が、四角柱状に成形された棒状体2を原材料とするカニ脚肉様製品の製造方法である。
ステップS1の切断工程では、水平に設置された搬送用ベルトを備える搬送用ベルトコンベア(図示せず)に載置され、搬送用ベルトの進行方向へ搬送される棒状体2を、長さ方向Xに対し第1の傾斜角度θをもって所望の長さ毎に切断し、長さ方向Xに平行する端面4を有する魚肉すり身片3を形成する。この魚肉すり身片3は、図6(b)で示した従来技術に係る魚肉すり身片52と同様な略角柱形状の外観を呈している。また、第1の傾斜角度θは、基準とする棒状体2の長さ方向X(θ=0)に対し、例えば、絶対値で15度から45度の範囲に設定されることが考えられる。
また、本工程では、第1の傾斜角度θに加え、水平面に対し第2の傾斜角度θ(図3(b)参照)をもって棒状体2を切断する。すなわち、棒状体2は第1の傾斜角度θと第2の傾斜角度θという二重角度をもって切断されることから、魚肉すり身片3の端面4は平行四辺形状に形成される。なお、第2の傾斜角度θは、基準とする水平面(θ=0)に対し、例えば、絶対値で45度から60度の範囲に設定されることが考えられる。これらの端面4及び第2の傾斜角度θについては、図3を用いながら、詳細に後述する。
ステップS2の整列工程においては、魚肉すり身片3の切断面3aが、長さ方向Xと平行となるように、魚肉すり身片3の長軸Lの方向を変化させる。具体的には、例えば端面4の一方を、魚肉すり身片3の側方に設置されたローラー(図示せず)に当接させることで、長軸Lの方向を変化させる。
また、魚肉すり身片3同士の間隔はlであって、魚肉すり身片3の端部3d同士が長さ方向Xにおいてやや重複している。
ステップS3の離隔工程においては、魚肉すり身片3同士の間隔がlからlへと拡大され、魚肉すり身片3の端部3d同士が長さ方向Xにおいて重複しなくなる。したがって、魚肉すり身片3の端部3d同士が結着することが防止される。
具体的には、ステップS3の離隔工程で使用する搬送用ベルトコンベアの進行速度を、ステップS2の整列工程において使用された搬送用ベルトコンベアの進行速度よりも、高速にすることによって、魚肉すり身片3同士の間隔が拡大される。
なお、ステップS1の切断工程における棒状体2を切断するタイミングと、搬送用ベルトコンベアの進行速度の組み合わせによっては、魚肉すり身片3の端部3d同士が長さ方向Xにおいて重複せず、切断された際に魚肉すり身片3同士がすでに離隔していることもあるが、この場合には本工程が省略されても良い。
ステップS4の包装工程においては、魚肉すり身片3を、包装用シート11で包装する。この包装用シート11は、片面に赤色色素が塗布されたフィルムである。そのため、魚肉すり身片3が包装用シート11によって包装され、さらに加熱等されることで、魚肉すり身片3の表面全体に赤色色素が転写される。
ステップS5の起こし工程においては、端面4を構成する複数の辺のうち、棒状体2の底面に相当する底辺4bを、この底辺4bの両端に位置する角部のうち、いずれか一方の角部を中心として、所定の起こし角度をもって回動させることで、底辺4bの対辺の角部のうち、いずれか一方の角部を、魚肉すり身片が載置された載置面から上方へ遠ざかる方向に、回動移動させて起こす。
ステップS6の押さえ工程においては、起こし工程において起こされた対辺の角部を押さえる。これにより、起こされた対辺の角部が平坦化される。
次に、ステップS1の切断工程で形成された魚肉すり身片3の形状について、図3を用いながら詳細に説明する。図3(a)は実施例に係るカニ脚肉様製品の製造方法のうち、切断工程において形成されるカニ脚肉様製品を上方から視た場合の平面図であり、図3(b)は図3(a)のA方向矢視図であり、図3(c)は外観斜視図である。
図3(a)に示すように、魚肉すり身片3は、上方から視た場合、棒状体2の切断によって生じる切断面3aと、端部3dが鋭角をなす細長い平行四辺形状の上面3bと、を備える。魚肉すり身片3の下面3cも上面3bと同一形状である。
図3(b)に示すように、切断面3aは、魚肉すり身片3が載置された載置面Tに対し第2の傾斜角度θをもって棒状体2(図2参照)を切断することで形成される。そのため、端面4は、四つの辺4a〜4dによって囲まれる平行四辺形状をなす。また、載置面Tは水平面をなすが、魚肉すり身片3が転倒や落下しない程度に、水平面に対してわずかに傾斜していても良い。
四つの辺4a〜4dのうち、棒状体2の底面に相当する辺を底辺4bといい、底辺4bの両端に位置する角部をそれぞれ角部R及び角度Sとする。また、底辺4bの対辺を上辺4aといい、上辺4aの両端に位置する対辺の角部をそれぞれ角部P及び角度Qとする。
なお、角部Sと角部Pは、互いに同等の大きさを有する鈍角であって、角部Rと角部Qは、互いに同等の大きさを有する鋭角である。ただし、角部Sと角部Pが鋭角であり、角部Rと角部Qが鈍角であっても良い。
また、載置面Tから上辺4aまでの長さが高さH、長軸L(図2参照)に対して垂直な面上に投影された角部Rから角度Sまでの長さが幅Wである。なお、高さHは、棒状体2を構成する魚肉すり身シート5の一枚当たりの厚さ等によって決定される。
図3(c)に示すように、角部Qの斜め上方から魚肉すり身片3を視た場合、切断面3aは魚肉すり身シート5同士の境界5aと、複数の切れ込み2aと、から構成される格子形状の断面が形成される。すなわち、棒状体2は、切れ込み2aが設けられる方向に沿った複数の細長い断片の束6より形成され、この束6が棒状体2の繊維に相当する。
続いて、ステップS5の起こし工程及びステップS6の押さえ工程における作用について、図4を用いながら詳細に説明する。図4(a)及び図4(b)はそれぞれ実施例に係るカニ脚肉様製品の製造方法のうち、起こし工程及び押さえ工程における作用を説明するための説明図である。なお、図1乃至図3で示した構成要素については、図4においても同一の符号を付して、その説明を省略する。また、包装用シート11の図示も省略する。
ステップS4の包装工程が行われた後、魚肉すり身片3は、その下面3c(図3(c)参照)が搬送用ベルト7の載置部7aに載置され、搬送されてくる。
図4(a)に示すように、ステップS5の起こし工程においては、載置部7aに、載置部7aに対し角度φをもって傾斜するとともに、載置部7aと同期して進行する載置部7bが、載置部7aに並走して配置される。
そして、魚肉すり身片3の端面4の底辺4bを、鈍角をなす角部Sを中心として、起こし角度αをもって回動させることで、角部Pを、載置面Tから上方へ最も遠ざかる方向に、回動移動させて起こすとともに、端面4を構成する辺4dを載置部7bに当接させる。したがって、魚肉すり身片3の切断面3aは、載置部7bによって支持されることとなる。なお、底辺4bを起こすには、例えば、魚肉すり身片3の切断面3aに対し、一方の側方(図中黒塗矢印)からヘラを当接させることで行われる。
また、載置面Tから角部Pまでの高さはHTPであり、角部Rから角部Qまでの長軸L(図2参照)に対して垂直な面上に投影された長さは幅Wである。
さらに、図4(b)において実線で示すように、ステップS5の起こし工程において、端面4の高さHと幅Wを、それぞれ高さH(=H)と幅W(<W)とした場合、角部Pを、載置面Tから上方へ最も遠ざかる方向に起こすために必要な起こし角度αは、起こし角度αよりも小さくなる。
これに対し、破線で示すように、端面4の高さHと幅Wを、それぞれ高さH(<H)と幅W(=W)とした場合、角部Pを、載置面Tから上方へ最も遠ざかる方向に起こすために必要な起こし角度αは、起こし角度αよりも大となる。
このように、起こし角度αは、端面4の幅Wに比例し、かつ端面4の高さHに反比例して変化する傾向にある。正確には、起こし角度αは、以下の式(1)を満足する。
Figure 0006173368
一方、図示は省略するが、端面4の底辺4bを、鋭角をなす角部Rを中心として回動させることで、角部Qを、載置面Tから上方へ最も遠ざかる方向に、所定の起こし角度をもって回動移動させて起こしても良い。この場合、角部Qを起こした場合における載置面Tから角部Qまでの高さの方が、角部Pを起こした場合における載置面Tから角部Pまでの高さHTP(図4(a)参照)よりも高くなる。また、角部Qを起こした場合における角部Pから角部Sまでの長軸L(図2参照)に対して垂直な面上に投影された幅は、角部Pを起こした場合における角部Rから角部Qまでの長軸Lに対して垂直な面上に投影された幅W(図4(a)参照)よりも小さくなる。
次に、ステップS6の押さえ工程において、載置面Tから遠ざかり、頂点を形成する角部Pを、その上方から押さえ部材8で圧接することで、図5(a)に示されるようなカニ脚肉様製品9が形成される。さらに、カニ脚肉様製品9は、加熱等の工程、及び包装用シート11(図2参照)を剥がす工程等を経て、完成品となる。魚肉すり身片3の角部Pを上方から圧接する力Fの大きさは、魚肉すり身片3の組成やカニ脚肉様製品9の完成品の形状等を考慮して、適宜決定される。
さらに、ステップS1の切断工程乃至ステップS6の押さえ工程までが行われることで形成されるカニ脚肉様製品について、図5を用いながら詳細に説明する。図5(a)はそれぞれ実施例に係るカニ脚肉様製品の製造方法によって製造された完成品のカニ脚肉様製品を上方から視た場合の平面図であり、図5(b)は図5(a)のB方向矢視断面図である。なお、図1乃至図4で示した構成要素については、図5においても同一の符号を付して、その説明を省略する。
図5(a)及び図5(b)に示すように、カニ脚肉様製品9は、その長軸Lにおける端部9aにおいても、従来技術のように平坦な端面53d(図6(b)参照)がそれぞれ形成される代わりに、自然にすぼまった形状となっている。したがって、カニ脚肉様製品9は全体的に細長い略紡錘形状の外観を呈し、その長軸Lの方向と直交する切断面9bは略楕円形状となる。そのため、カニ脚肉様製品9を上方から視た場合に、その最大幅M(長軸Lの方向と直交する方向の長さ)が角部Rから角部Qまでの長軸Lに対して垂直な面上に投影された幅W(図4(a)参照)よりも拡大して観察される。
より詳細には、カニ脚肉様製品9を上方から視た場合に、その長軸Lを境界として一方の領域10aに、棒状体2の繊維の束6がその長さ方向に沿って並列する様子が観察され、他方の領域10bに、束6の切断面、すなわち格子形状の断面が観察される。
また、角部Pを起こした場合と、角部Qを起こした場合の相違点について検討すると、カニ脚肉様製品9の切断面9bの扁平率は、角部Pを起こした場合の方が、角部Qを起こした場合よりも小さくなる。
以上説明したように、本実施例に係るカニ脚肉様製品の製造方法1によれば、ステップS1の切断工程乃至ステップS6の押さえ工程という、それぞれ簡易な処理を行う6つの工程によって、棒状体2から、全体的に細長い略紡錘形状の外観を呈し、その切断面が略楕円形状をなすカニ脚肉様製品9を形成することができる。すなわち、天然のカニ脚肉に極めて類似したカニ脚肉様製品9を容易に製造することができる。しかも、ステップS1の切断工程乃至ステップS6の押さえ工程は、1つの製造ラインとして構成されることから、カニ脚肉様製品を均一の品質を維持しつつ自動的に大量生産することが可能である。
また、カニ脚肉様製品の製造方法1によれば、同等の重量及び長さを有し、それぞれ幅Mに広狭のあるカニ脚肉様製品9(図5(a)参照)同士を比較すると、幅Mの広いカニ脚肉様製品9の方が商品としての見栄えが明らかに良好である。したがって、カニ脚肉様製品の製造方法1によれば、従来技術に係るカニ脚肉様製品53(図6参照)と比較して、消費者の購買意欲をより増大させることが可能であり、販売を促進することができる。
さらに、一般的に天然のカニ脚肉は、繊維状肉が矢羽根形状に組み合わされた構造となっていると考えられるが、カニ脚肉の深部では確かにそのような形状となっている。ただし、カニ脚肉の表面においては、矢羽根形状が明確に観察されない場合もあり、独特の凹凸模様が観察されることも多い。
この点について、カニ脚肉様製品9では、一方の領域10aに、繊維の束6がその長さ方向に沿って並列する様子が観察され、他方の領域10bに、格子形状が観察されることから、あたかも領域10aが天然のカニ脚肉の表面に見られる繊維状肉に類似するように、かつ領域10bが独特の凹凸模様に類似するように観察される。したがって、カニ脚肉様製品の製造方法1によれば、従来技術に係るカニ脚肉様製品53と比較して、より天然のカニ脚肉に類似したカニ脚肉様製品を製造することができる。
また、カニ脚肉様製品9は、切れ込み2a以外の弾力を有する魚肉部分が大部分を占めているため、この弾力を有する部分を破断するためにある程度の力が必要である。したがって、カニ脚肉様製品9は、適度な噛み応えと解け易さとを合わせ持っていると言え、従来技術に係るカニ脚肉様製品53が発揮し得なかった天然のカニ脚肉様の外観と新規な食感との組み合わせを発揮することができる。勿論、棒状体2の切れ込み2aの幅、魚肉すり身シート5の厚さや組成を調整することで、多様な食感を味わうことも可能である。
さらに、カニ脚肉様製品の製造方法1によれば、ステップS1の切断工程によって、第1の傾斜角度θ及び第2の傾斜角度θを調整可能なため、端面4の形状を様々に設定することができる。
また、ステップS2の整列工程によって、ステップS4の包装工程で使用される包装用シート11の長手方向と長軸Lとが平行となるので、包装用シート11に塗布された赤色色素を効率良く魚肉すり身片3に転写可能となる。
続いて、ステップS3の離隔工程によって、魚肉すり身片3同士が結着することが防止されるので、完成したカニ脚肉様製品9の両端部9aが損傷することなく、歩留まりが良好となる。
次に、ステップS4の包装工程によって、ステップS6の押さえ工程で魚肉すり身片3が押さえ用部材8に圧接される場合に、押さえ部材8と魚肉すり身片3とが粘着することを防止可能である。なお、ステップS4の包装工程は、ステップS1の切断工程とステップS5の起こし工程の間に行われる代わりに、ステップS5の起こし工程の後に行われても良いことから、魚肉すり身片3の組成や製造ラインの構成に応じて適宜その実施時期を選択することが可能であり、カニ脚肉様製品の製造方法1における実施の自由度を高めることができる。
加えて、ステップS5の起こし工程において、角部Pと角部Qのうち、いずれの角部を起こすか、その起こし角度αや載置部7a,7bの角度φの設定等によって、カニ脚肉様製品9の切断面9bを様々な形状の略楕円形状に変化させることが可能である。したがって、カニ脚肉様製品9の商品としての見栄えや噛み応えを向上させることができる。
最後に、ステップS6の押さえ工程において、角部P又は角部Qが平坦化されるので、略楕円形状をなす切断面9bを容易に形成することができる。
また、仮に、魚肉すり身片3の端部同士が長さ方向Xにおいて重複する状態であった場合に、ステップS3の離隔工程を省略して、ステップS4の包装工程以降の工程を行うと、複数の魚肉すり身片3の角部Pをそれぞれ均一に押さえることができるが、これによって端部9a同士が結着したカニ脚肉様製品9が形成される。
そのため、ステップS3の離隔工程により魚肉すり身片3を離隔させた後、ステップS5の起こし工程を行うが、仮に、載置部7aに対し角度φで傾斜する載置部7bが設けられていない場合、魚肉すり身片3の端面4を構成する辺4dを載置部7bに当接させることができない。したがって、魚肉すり身片3の切断面3aが載置部7bによって支持されない状態のまま、ステップS6の押さえ工程において角部Pを押さえると、カニ脚肉様製品9同士の分離は容易となるものの、起こし角度αが不均一となり、カニ脚肉様製品9の形状が不揃いとなる。
そこで、ステップS5の起こし工程において、角部Pを、起こし角度αをもって回動移動させて起こすとともに、載置部7bを設けて辺4dを載置部7bに当接させることにより、それぞれ分離が容易であり、かつ均一な形状のカニ脚肉様製品9を製造することができる。
なお、本発明のカニ脚肉様製品の製造方法1は、本実施例に示すものに限定されない。例えば、第1の傾斜角度θの設定範囲は、棒状体2の長さ方向Xに対し、15度から45度の範囲内に限定されるものではない。同様に、第2の傾斜角度θの設定範囲は、水平面に対し、45度から60度の範囲内に限定されるものではない。また、ステップS5の起こし工程においては、ヘラ以外の部材や、載置部7aに対し角度φで傾斜する載置部7aの代わりに、回転表面が載置部7aに対し角度φで傾斜しながら回転するローラーが使用されても良い。また、棒状体2は、四角柱状以外の形状であっても良く、押さえ部材8の角部P又は角部Qを圧接する面は、平面状以外にも曲面状であっても良い。
本発明は、天然のカニ脚肉に極めて類似した形状のカニ脚肉様製品を、簡易かつ効率良く製造可能なカニ脚肉様製品の製造方法として利用可能である。
1…カニ脚肉様製品の製造方法 2…棒状体 2a…切れ込み 3…魚肉すり身片 3a…切断面 3b…上面 3c…下面 3d…端部 4…端面 4a…上辺 4b…底辺 4c,4d…辺 5…魚肉すり身シート 5a…境界 6…束 7…搬送用ベルト 7a,7b…載置部 8…押さえ部材 9…カニ脚肉様製品 9a…端部 9b…切断面 10a,10b…領域 11…包装用シート 50…カニ脚肉様製品の製造方法 51…棒状体 51a…切れ込み 52…魚肉すり身片 53…カニ脚肉様製品 53a…切断面 53b…上下面 53c…角部 53d…端面 54…フィルム

Claims (5)

  1. 複数の切れ込みがその長さ方向に沿って並列して設けられる魚肉すり身シートが、多角柱状に成形された棒状体を原材料とするカニ脚肉様製品の製造方法であって、
    前記棒状体を、前記長さ方向に対し第1の傾斜角度をもって所望の長さ毎に切断し、前記長さ方向に平行する端面を有する魚肉すり身片を形成する切断工程と、
    前記魚肉すり身片を、包装用シートで包装する包装工程と、
    前記端面を構成する複数の辺のうち、前記棒状体の底面に相当する辺(以下、底辺という。)を、この底辺の両端に位置する角部のうち、いずれか一方の角部を中心として回動させることで、前記底辺の対辺の両端に位置する角部(以下、対辺の角部という。)のうち、いずれか一方の角部を、前記魚肉すり身片が載置された載置面から上方へ遠ざかる方向に、起こし角度をもって回動移動させて起こす起こし工程と、
    前記起こし工程において起こされた前記対辺の角部を押さえる押さえ工程と、を備えることを特徴とするカニ脚肉様製品の製造方法。
  2. 前記切断工程は、前記第1の傾斜角度に加え、水平面に対し第2の傾斜角度をもって前記棒状体を切断することを特徴とする請求項1記載のカニ脚肉様製品の製造方法。
  3. 前記起こし角度は、この起こし角度をα、前記端面の前記底辺の幅をW、前記端面の高さをH、前記第2の傾斜角度をθとした場合、以下の式(1)を満足することを特徴とする請求項1又は請求項2記載のカニ脚肉様製品の製造方法。
    Figure 0006173368
  4. 前記切断工程と、前記包装工程の間に、前記魚肉すり身片同士の間隔を拡大する離隔工程を備えることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のカニ脚肉様製品の製造方法。
  5. 前記包装工程は、前記切断工程と前記起こし工程の間に行われる代わりに、前記起こし工程の後に行われることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載のカニ脚肉様製品の製造方法。
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