JP2000298836A - ドライブ装置 - Google Patents

ドライブ装置

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JP2000298836A
JP2000298836A JP11106453A JP10645399A JP2000298836A JP 2000298836 A JP2000298836 A JP 2000298836A JP 11106453 A JP11106453 A JP 11106453A JP 10645399 A JP10645399 A JP 10645399A JP 2000298836 A JP2000298836 A JP 2000298836A
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茂男 山口
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 再生能力の向上。 【解決手段】 再生エラーの際に、記録レーザパワーの
適否に応じて振幅基準値を変更した上で、再生動作のリ
トライを実行する。これにより、記録レーザパワーが不
適切であったことによりリード不能となった場合でも、
リトライ時にはリード正常終了に導くことができるよう
にする。また記録レーザパワーの適否の判別は、ヘッド
手段により読み出されたデータ信号波形についてのアシ
ンメトリ値に基づいて行うようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は記録媒体に対してデ
ータの再生を行うことのできるドライブ装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】光ディスク、光磁気ディスク等の記録媒
体に対して再生動作を行うドライブ装置では、或るセク
ター(セクターとは記録媒体上のデータ単位)に対する
データ再生動作を行った際に、デコードNGとなる、つ
まりデータリードが適正にできないことがある。その原
因の1つとして記録時のレーザパワーが不適切であった
ということがあげられる。
【0003】通常の光ディスクシステムでは、記録レー
ザパワーはそのときのメディアや、ドライブ装置の状態
や温度に応じて最適なパワーに設定されている。またそ
の最適な記録レーザパワーを求めるために記録時にキャ
リブレーションが行われる。しかし実際上は、必ずしも
常に最適な記録レーザパワーで記録が行われるわけでは
ない。例えばキャリブレーションとしては、メディア上
のある領域で試し書きを行ってそれを再生し、適正綱記
録が実行できたか否かで最適な記録レーザパワーを探す
ことになるが、そのキャリブレーションを行った領域
と、その後実際にデータ記録を行う領域が、記録感度特
性が異なるような場合、キャリブレーションで求められ
た記録レーザパワーは適切なパワーとはならない。もち
ろん何らかの原因でキャリブレーションが正しく行われ
なかったという場合や、キャリブレーションで求められ
た記録レーザパワーの設定が正しく行われなかった場合
もあり得る。
【0004】また記録時には、記録を行った直後にその
セクターの再生を行い、正しくデータが記録できたか否
かをチェックする動作、いわゆるライトアンドベリファ
イと呼ばれる動作が行われることがある。この場合、そ
のベリファイ時点で記録レーザパワーが不適切で良好に
記録ができなかったことが検出できれば、ライトリトラ
イ処理として、適切な記録レーザパワーで記録動作をや
り直すことも可能となる。ところが、ライトアンドベリ
ファイ動作は、必ずしも全てのデータセクターに対して
実行されるものではない場合もあり、さらにはライトア
ンドベリファイを実行しないような使用法も多く存在す
る。
【0005】これらのことから再生時においては、再生
しようとするデータが、全て適切な記録レーザパワーで
記録されたものであると考えることはできない。従って
上記のように、記録レーザパワーが不適切であったこと
に起因する再生エラーも発生する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ドライブ装
置のリード能力が高ければ、記録レーザーパワーが最適
ではなくても問題なく再生できることはある。例えば近
年ビタビ復号方式が実用化されているが、このビタビ復
号方式を採用したドライブ装置は、いわゆるビットバイ
ビット方式を採用したドライブ装置よりもかなりリード
能力が高いものとなる。また詳しくは後述するが、ビタ
ビ復号法では振幅基準値を用いて復号を行うものである
ところ、この振幅基準値を再生信号に適応化更新させて
いくビタビ復号方式も開発されており、これによればさ
らにリード能力は向上したものとなっている。つまりこ
の場合、記録レーザパワーが不適切な場合にも、その再
生RF信号に対して振幅基準値が適応化されることで、
再生可能となる。
【0007】しかしながら、記録レーザパワーが最適値
から大きく離れているような場合は、振幅基準値の適応
化がまにあわず、再生不能となることがある。例えば再
生するセクターの先頭付近では、振幅基準値が十分適応
化されていないため、振幅基準値が再生RF信号の状態
から大きく乖離している状態となっており、このような
場合、そのセクターはデコードエラーとなることが多
い。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明はこれらの問題点
に鑑みて、ビタビ復号を採用したドライブ装置におい
て、記録レーザパワーが不適切な記録データであって
も、良好に再生できるようにすることを目的とする。
【0009】このために本発明のドライブ装置は、レー
ザ光照射を行って記録媒体に記録されたデータ信号の読
出を行うことのできるヘッド手段と、ヘッド手段により
読み出されたデータ信号に対してビタビ復号処理及び所
要のデコード処理を行い、再生データを得るデコード手
段と、ヘッド手段により読み出されたデータ信号から、
そのデータ信号が記録された際の記録レーザパワーの適
否を判別する判別手段と、再生時にデコード手段で適正
な再生データが得られなかった際(デコードエラーの
際)に、そのデータ信号について判別手段で記録レーザ
パワーが不適であると判別された場合は、ビタビ復号処
理で用いる振幅基準値を変更して再生動作のリトライを
実行させることのできる制御手段とを備えるようにす
る。即ちデコードNGの場合は、再生動作のリトライの
移るわけであるが、その際に判別手段で記録レーザパワ
ーの不適と判別された場合は、振幅基準値を変更させて
からリトライを実行させることで、記録レーザパワーが
不適切なデータに対しても再生OKに導くことができる
ようにする。
【0010】また判別手段は、ヘッド手段により読み出
されたデータ信号波形についてのアシンメトリ値を算出
し、そのアシンメトリ値に基づいて記録レーザパワーの
適否を判別するようにする。例えば算出したアシンメト
リ値が所定の範囲内の値であるか否かにより、記録レー
ザパワーの適否を判別する。再生RF信号のアシンメト
リ値と記録レーザパワーには相関関係があるため、アシ
ンメトリ値により、記録時の記録レーザパワーを推定で
き、それによってリトライ時に適切な対応(記録レーザ
パワーに応じた振幅基準値の変更)が可能となる。な
お、記録可能なディスクメディアのうち、例えばWOR
Mディスク(ライトワンス型ディスク)としては、レー
ザ光照射によりディスク上にエンボスピットを形成して
いく、いわゆる穴開けタイプと呼ばれるものの他、相変
化方式でデータ記録を行うもの、さらには合金タイプと
呼ばれる、反射率変化によるピットを形成していくもの
がある。さらには記録可能なディスクメディアとして書
換可能なものとしては、磁界ピットを形成する光磁気デ
ィスク(MOディスク)や、DVD−RAM、DVD−
RWなどの相変化方式を用いたディスクがある。これら
のうち、合金タイプのWORMディスク以外は、記録レ
ーザパワーと再生されるデータ信号のアシンメトリに相
関関係がみられる。従って、それらのディスクに対する
ドライブ装置では、アシンメトリ値を算出することで、
記録レーザパワーが適切であるか否かが判断できる。
【0011】また制御手段は、或る領域(セクター)に
対する再生処理後に、次の領域(セクター)の再生動作
を開始する際には、その時点での振幅基準値をそのまま
用いてビタビ復号処理を実行させるようにする。なお、
「次の領域(セクター)」とは、物理的に連続する領域
(セクター)とは限らず、次に再生する領域のことであ
る。例えば複数のセクターにかかる一連の記録動作にお
いては、その各セクターは同じ記録レーザパワーで記録
されている可能性が高い。そこで、あるセクターにおい
て記録レーザパワーが不適切とされて振幅基準値が変更
された場合は、次のセクターの再生については、その変
更された振幅基準値を用いることで、再生可能となる可
能性を高くすることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明するが、実施の形態の理解を容易とするために、
下記順序のように、まずビタビ復号方法を行う再生系を
有するディスクドライブ装置の構成、ビタビ復号方法等
について説明し、その後、実施の形態としてのディスク
ドライブ装置の構成及び動作を説明していく。 1.ビタビ復号方法を行う再生系を有するディスクドラ
イブ装置の説明 1−1 装置構成の概要 1−2 ビタビ復号方法 1−3 ビタビ復号器 2.実施の形態のディスクドライブ装置 2−1 ディスクドライブ装置の構成 2−2 記録レーザパワーとアシンメトリの関係 2−3 再生時の処理例(I) 2−4 再生時の処理例(II) 2−5 変形例
【0013】1.ビタビ復号方法を行う再生系を有する
ディスクドライブ装置の説明 1−1 装置構成の概要 まず、ビタビ復号方法を行う再生系を有する典型的なデ
ィスクドライブ装置(記録/再生装置)の一例について
説明する。図1は、光磁気ディスク又は光ディスクに対
して、ビタビ復号方法を行う再生系を有するディスクド
ライブ装置の一例の構成を示すブロック図である。但し
この図ではサーボ系等は省略してある。
【0014】記録時には、コントローラ2がホストコン
ピュータ1の指令に従って、記録すべきユーザデータを
受取リ、情報語としてのユーザデータに基づいてエンコ
ードを行って、符号語としてのRLL(1,7)符号を
生成する。この符号語が記録データとしてレーザパワー
コントロール部(以下、LPCと表記する)4に供給さ
れる。コントローラ2は、このような処理の他に、後述
する復号化処理、および記録、再生、消去等の各モード
の制御、並びにホストコンピュータ1との交信等の動作
を行う。
【0015】LPC4は、再生時、記録時、消去時のそ
れぞれにおいて光ピックアップ7からのレーザ出力を実
行させるようにレーザ駆動信号(ドライブパルス)を発
生させる。このドライブパルスはAPC(Auto Power C
ontrol)及びドライブ部(以下APC)10に供給さ
れ、このAPC10によってドライブパルスに応じた電
流がレーザダイオードに印加されることで、光ピックア
ップ7内のレーザダイオードからのレーザ出力が行われ
る。またAPC10は、レーザレベルを所定値に保つよ
うにフィードバック制御を行っている。
【0016】このようにLPC4、APC10が、供給
された記録データに対応して、光ピックアップ7のレー
ザパワーを制御して、スピンドルモータ9により回転さ
れているディスク6上にピット列を形成することによ
り、記録が行なわれる。例えば書換可能型光磁気ディス
ク(MOディスク)に対応するドライブ装置の場合は、
ディスク6上に磁気極性を有するピット列を形成するこ
とになる。この場合、磁気へッド5がディスク6にバイ
アス磁界を付与する。また、追記型ディスク(WORM
ディスク)であって、いわゆるアブラティブタイプ(穴
開け型)のディスクに対応するドライブ装置の場合は、
レーザ光によりエンボスピット列が形成される。また追
記型ディスク(WORMディスク)であって、いわゆる
合金タイプのディスクに対応するドライブ装置の場合
は、レーザ光によりディスク記録面の反射率変化を生じ
させることによるピット列が形成される。さらに相変化
方式のディスクに対応するドライブ装置の場合は、レー
ザ光により相変化ピット列が形成される。、
【0017】なおピット列としては、記録データに基づ
いて後述するように生成されるプリコード出力に従っ
て、後述するようなマークエッジ記録が行われる。形成
される各ピットを、記録データに基づいて後述するよう
にして生成されるプリコード出力中の各ピットに対応さ
せる方法について、図2を参照して説明する。プリコー
ド出力中の、例えば’1’に対してピットを形成し、’
0’に対してピットを形成しない記録方法をマーク位置
記録方法と称する。一方、各ピットのエッジによって表
現される、プリコード出力中の各ピットの境界における
極性の反転を、例えば’1’に対応させる記録方法をマ
ークエッジ記録方法と称する。再生時には、再生信号中
の各ピットの境界は、後述するようにして生成されるリ
ードクロックDCKに従って認識される。
【0018】図1の再生系の構成および動作は次のよう
になる。光ピックアップ7は、スピンドルモータ9によ
って回転されているディスク6にレーザ光を照射し、そ
れによって生じる反射光を受光して、反射光情報を生成
する。なお詳述は避けるが、反射光情報としては、再生
データに相当する再生RF信号以外に、フォーカスエラ
ー信号ならびにトラッキングエラー信号などがある。ま
た再生RF信号としても、例えば光磁気ディスクなど、
ディスク上のセクタフォーマットにおいて、エンボスピ
ットが形成される部分と、光磁気的にピット列が記録さ
れる部分が存在する場合は、いわゆる和信号、差信号の
2種類があり、セクター内のエリアに応じて切り換え処
理される。
【0019】RF信号は、アンプ8によってゲイン調整
等がなされた後にフィルタ部11に供給される。フィル
タ部11は、ノイズカットを行うローパスフィルタおよ
び波形等化を行う波形等化器から構成される。後述する
ように、この際の波形等化処理において用いられる波形
等化特性は、ビタビ復号器13が行うビタビ復号方法に
適合するものとされる。フィルタ部11の出力が供給さ
れるA/D変換器12は、後述するようにして供給され
るリードクロックDCKに従って再生信号値z[k]を
サンプリングする。
【0020】ビタビ復号器13は、再生信号値z[k]
に基づいて、ビタビ復号方法によって復号データを生成
する。かかる復号データは、上述したようにして記録さ
れる記録データに対する最尤復号系列である。従って、
復号エラーが無い場合には、復号データは、記録データ
と一致する。このビタビ復号器13には、ブランチメト
リックブロック(BMC)132、アッドコンペアセレ
クトブロック(ACS)133、ステータスメモリユニ
ット(SMU)134、マージブロック135が設けら
れる。これらについては後述する。また、ビタビ復号器
13には、シフトレジスタ131、振幅基準値適応化部
(RAA)136も設けられる。そしてA/D変換器1
2の出力はシフトレジスタ15にも供給され、このシフ
トレジスタ131によって所定の遅延時間が与えられた
後に振幅基準値適応化部(RAA)136に供給され
る。これらの動作についても後述する。
【0021】ビタビ復号器13によって得られる復号デ
ータは、コントローラ2に供給される。上述したよう
に、記録データは、ユーザデータからチャンネル符号化
等の符号化によって生成された符号語である。従って、
復号エラーレートが充分低ければ、復号データは、符号
語としての記録データとみなすことができる。コントロ
―ラ2は、復号データに、上述のチャンネル符号化等の
符号化に対応する復号化処理を施すことにより、ユーザ
データ等を再生する。
【0022】また、フィルタ部11の出力は、PLL部
14にも供給される。PLL部14は、供給された信号
に基づいて、リードクロックDCKを生成する。このP
LL部14は、例えば光磁気ディスク6中に記録される
一定周波数の信号を利用して位相エラーを検出する構成
とされている。リードクロックDCKは、コントローラ
2、A/D変換器12、ビタビ復号器13等に供給され
る。コントローラ2、A/D変換器12、ビタビ復号器
13の動作は、リードクロックDCKに従うタイミング
でなされる。
【0023】1−2 ビタビ復号方法 以下、ビタビ復号器13によって行われるビタビ復号方
法について説明する。上述したように、ユーザデータ
は、様々な符号化方法によって記録データとしての符号
語に変換される。符号化方法は、記録媒体の性質および
記録/再生方法等に応じて適切なものが採用される。図
1に示したディスクドライブ装置においては、ブロック
符号化において、”1”と”1”の間の”0”の数を制
限するRLL(Run Length Limited)符号化方法が用い
られている。このようなRLL符号化方法と、上述した
マークエッジ記録方法との組合わせによって記録された
テータから再生される再生信号を復号するために、ビタ
ビ復号方法を用いることができる。
【0024】このようなRLL符号化方法は、記録密度
の向上、および再生動作の安定性の確保という2つの観
点から、符号化方法に要求される条件に対応できるもの
である。まず、上述したように、マークエッジ記録方法
は、記録データに基づいて後述するように生成されるプ
リコード出力における”1”を各ピットのエッジによっ
て表現される極性の反転に対応させるものなので、”
1”と”1”の間の”0”の数を多くする程、各ピット
l個当たりに記録されるピット数を多くすることができ
る。したがって、記録密度を大きくすることができる。
【0025】一方、再生系の動作タイミングを合わせる
ために必要な再生クロックDCKは、上述したように、
再生信号に基づいてPLL部14によって生成される。
このため、記録データにおいて”1”と”1”の間の”
0”の数を多くすると、再生動作の際にPLL部14の
動作が不安定となるので、再生動作全体が不安定なもの
となる。
【0026】これら2つの条件を考慮すると、”1”
と”1”の間の”0”の数は、多過ぎたり、少な過ぎた
りしない、適切な範囲内に設定される必要がある。この
ような、記録データ中の”0”の数の設定に関して、R
LL符号化方法が有効となる。
【0027】ところで、図3に示すように、上述したR
LL(1,7)符号化方法とマークエッジ記録方法の組み
合わせにおいては、記録データに基づいて生成されるプ
リコード出力中の”1”と”1”の間に最低1個の”
0”が含まれるので、最小反転幅(RLmin)が2とな
る。このような、最小反転幅が2となる符号化方法が用
いられる場合に、符号間干渉およびノイズ等の影響を受
けている再生信号から記録データを復号する方法とし
て、後述するように、4値4状態(6値4状態)ビタビ
復号方法を適用することができる。
【0028】上述したように、再生信号には、フィルタ
部11によって波形等化処理が施される。ビタビ復号方
法の前段として行われるこのような波形等化処理には、
符号間干渉を積極的に利用するパーシャルレスポンス方
法が用いられる。この際に用いられる波形等化特性は、
一般に(1+D)nで表されるパーシャルレスポンス特
性の内から、記録/再生系の線記録密度およびMTF(M
odulation Transfer Function)を考慮して決められる。
上述したRLL(1,7)符号化方法とマークエッジ記録
方法の組み合わせによって記録されたデータに対して、
PR(1,2,1)を用いる波形等化処理は、4値4状態
ビタビ復号方法の前段となる。
【0029】図3のように、マークエッジ記録方法にお
いては、光磁気ディスク等に対する実際の記録に先立っ
て、上述のRLL符号化等によって符号化された記録デ
ータに基づくプリコードが行われる。各時点kにおける
記録データ列をa[k]、これに基づくプリコード出方を
b[k]とすると、プリコードは、以下のように行われ
る。 b[k]=mod2{a[k]+b[k−1]}・・・(1) このようなプリコード出力b[k]が実際にディスク6に
記録される。
【0030】このような記録データの再生時にフィルタ
部11中の波形等化器によってなされる波形等化特性P
R(1,2,1)での波形等化処理について説明する。但
し、以下の説明においては、信号の振幅を規格化せず
に、波形等化特性をPR(B,2A,B)とする。ま
た、ノイズを考慮しない場合の再生信号の値をc[k]と
表記する。さらに、ノイズを含む実際の再生信号(すな
わち、ディスク6から再生された再生信号)をz[k]と
表記する。
【0031】PR(B,2A,B)は、ある時点kにお
ける再生信号の値に対して、時点kにおける振幅の寄与
が振幅値の2A倍とされ、さらに前後の時点k−1およ
びk+1における振幅の寄与が各々の時点での信号の振
幅のB倍とされるものである。したがって、再生信号の
値の最大値は、時点k−l、k、k+1において何れも
パルスが検出される場合である。このような場合には、
再生信号の値の最大値は、以下のようになる。
【0032】B+2A+B=2A+2B また、再生信号の値の最少値は0となる。但し、実際の
取り扱いにおいては、c[k]として、DC成分のA+B
を差し引いた以下のようなものが用いられる。 c[k]=B×b(k−2)+2A×b(k−1)+B×b[k]−A−B・・・(2)
【0033】したがって、ノイズを考慮しない場合の再
生信号c[k]は、A+B,A,−A,−A−Bの内の何
れかの値をとることになる。一般に、再生信号の性質を
示す方法のひとつとして、例えば5個の時点を単位とし
て、再生信号を多数重ね合わせたものをアイパターンと
称する。この発明を適用することができる記録再生装置
において、PR(B,2A,B)の下で波形等化処理され
た実際の再生信号z[k]についてのアイパターンの一例
を図4に示す。図4から各時点における再生信号z[k]
の値は、ノイズによるばらつきを有するが、ほぼ、A+
B,A,−A,−A−Bの内の何れかになることが確認
できる。後述するように、A+B,A,−A,−A−B
の値は、識別点として用いられる。
【0034】上述したような波形等化処理が施された再
生信号を復号するビタビ復号方法の概略は、ステップ
乃至ステップに示すようにされる。 ステップ・・・・符号化方法および記録媒体に対す記
録方法に基づいて、生じ得る全ての状態を特定する。 ステップ・・・ある時点における各状態を起点とし
て、次の時点において生じ得る全ての状態遷移と、各状
態遷移が生じるときの記録データa[k]および再生信号
の値c[k]を特定する。なお、ステップおよびの結
果として特定された全ての状態および状態遷移と、各状
態遷移が生じるときの{記録データの値a[k]/再生信
号の値c[k]}を模式的に示すと後で説明する図6に示
すような状態遷移図となる。そして、この状態遷移図に
基づく復号動作を行うように、ビタビ複号器13が構成
される。
【0035】ステップ・・・ステップ、に示す状
態遷移を前提として、記録媒体から各時点kにおいて再
生される再生信号z[k]に基づく最尤な状態遷移が選択
される。但し、上述したように、再生信号z[k]は、ビ
タビ復号器13に供給される前段において波形等化され
たものである。このような最尤な状態遷移の選択が行わ
れる毎に、選択された状態遷移に対応して、記録データ
a[k]の値を復号値とすることによって、記録データに
対する最尤復号値系列としての復号データa’[k]を得
ることができる。もしくは選択された状態遷移そのもの
を表現する状態データ値を得ることができる。図1の例
では、SMU134によって状態データ値sm[k+
n]の系列の状態データを得るようにしている。
【0036】以下、上述のステップ〜について説明
する。まずステップについて詳しく説明する。ここで
用いられる状態として、ある時点kにおける状態を、時
点kおよびそれ以前のプリコード出力を用いて次のよう
に定義する。すなわち、n=b[k]、m=b[k−1]、
l=b[k−2]のときの状態をSnmlと定義する。こ
のような定義によって、23=8個の状態があると考え
られるが、上述したように、実際に生じ得る状態は、符
号化方法等に基づいて制限される。RLL(1,7)符号
として符号化された記録データ列a[k]においては、”
1”と”1”の間に最低1個の”0”が含まれるので、
2個以上の”1”が連続することがない。記録データ列
a[k]に課されるこのような条件に基づいてプリコード
出力b[k]について一定の条件が課され、その結果とし
て生じ得る状態に制限が加えられる。
【0037】このような制限について具体的には次のよ
うになる。上述したようにRLL(1,7)符号化によっ
て生成される記録データ列中に、2個以上の”1”が連
続するもの、すなわち以下のパターンはあり得ない。 a[k]=1,a[k−1]=1,a[k−2]=1 ・・・ (3) a[k]=1,a[k−1]=1,a[k−2]=0 ・・・ (4) a[k]=0,a[k−1]=1,a[k−2]=1 ・・・ (5) 記録データ列に課されるこのような条件に基づいて、上
述の(1)式にしたがってb[k]について課される条件に
ついて検討すると、上記Snmlの定義において、S0
10およびS101の2個の状態は生じ得ないことがわ
かる。したがって、生じ得る状態は、23−2=6個で
ある。
【0038】次に、ステップについて説明する。ある
時点jにおける状態を起点として、次の時点j+1にお
いて生じ得る状態を求めるためには、時点j+1におけ
る記録データの値a[j+1]が1となる場合、または0
となる場合に分けて調べる必要がある。
【0039】ここでは、状態S000を例として説明す
る。上述の(1)式にしたがって、S000すなわちn=
b[j]=0,m=b[j−1]=0,l=b[j−2]=0
とプリコードされる記録データとしては、以下の2個が
考えられる。 a[j]=0、a[j−1]=0、a[j−2]=1・・・(6) a[j]=0、a[j−1]=0、a[j−2]=0・・・(7)
【0040】・・・a[j+1]=1のとき このとき、(1)式にしたがって、b[j+1]は、以下の
ように計算される。 したがって、再生信号c[j]の値は、上述の(2)式にし
たがって、次のように計算される。
【0041】 c[j+1]={B×b[j+1]+2A×b[j]+B×b[j−1]−A−B ={B×1+2A×0+B×0}−A−B =−A ・・・(9)
【0042】また、次の時点[j+1]での状態Snml
については、n=b[j+1],m=b[j],l=b[j
−1]である。そして、上述したようにb[j+1]=
1,b[j]=0,b[j−1]=0となるので、次の時
点、j+1における状態は、S100である。したがっ
て、a[j+1]=1の場合には、S000→S100と
いう遷移が生じることが特定できる。
【0043】・・・ a[j+1]=0のとき このとき、(1)式にしたがって、b[j+1]は、以下の
ように計算される。 したがって、再生信号c[j+1]の値は、上述の(2)式
にしたがって、次のように計算される。
【0044】 c[j+1]={B×b[j+1]+2A×bj]+B×b[j−1]}−A−B ={B×0+2A×0+B×0}−A−B =−A−B ・・・(11)
【0045】また、次の時点j+1における状態Snm
lについては、n=b[j+1],m=b[j],l=b
[j−1]である。そして、上述したようにb[j+1]=
0,b[j]=0,b[j−1]=0となるので、次の時点
における状態は、S000である。したがって、a[j
+1]=0の場合には、S000→S000という遷移
が生じることが特定できる。
【0046】このようにして、時点jにおけるS000
以外の各状態についても、それらを起点として次の時点
j+1において生じ得る状態遷移と、そのような各状態
遷移が生じるときの記録テータ値a[j+1]および再生
信号値c[j+1]との対応を求めることができる。
【0047】上述したようにして、各状態について、そ
れらを起点として生じ得る状態遷移と、各状態遷移が生
じるときの記録データの値および再生信号の値との対応
を求め、模式図として示したのが図5である。上述の時
点jおよびj+1は、特別の時点ではない。したがっ
て、上述したようにして求まる、生じ得る状態遷移とそ
れらに伴う記録データの値および再生信号の値との対応
は、任意の時点において適用することができる。このた
め図5においては、任意の時点kにおいて生じる状態遷
移に伴う記録データの値をa[k]と表記し、再生信号の
値をc[k]と表記する。
【0048】図5において状態遷移は矢印によって表さ
れる。また、各矢印に付した符号が{記録データ値a
[k]/再生信号値c[k]}を示している。状態S00
0,S001,S111およびS110を起点とする状
態遷移は、2通りあるのに対して、状態S011および
S100を起点として生じ得る遷移は1通りのみであ
る。さらに、図5においてS000とS001は、何れ
もa[k]=1に対しては、c[k]=−Aという値を取
り、S100に遷移している。一方、a[k]=0に対し
ては、c[k]=−A−Bという値を取りS000に遷移
している。また、S111とS110も同様に、同じa
[k+l]の値について同じc[k+1]の値を取り、且
つ、同じ状態に遷移している。したがって、S000と
S001をまとめてS00と表現し、S111とS11
0をまとめてS11と表現することができる。さらに、
S011をS10とし、S100をS01と表現するこ
とにして、整理したものが図6である。
【0049】図6が4値4状態ビタビ復号方法に用いら
れる状態遷移図である。例えば4値4状態ビタビ復号方
法等の4個の状熊を有する場合には、かかる4個の状態
を2ビットで表現できるので、このような2ビットのデ
ータを状態データ値として用いることができる。そこ
で、図6においては、それぞれ2ビットの状態データ
値、00,01,11,10を用いて、各状態をS0
0,S01,S11,S10と表記することにしてい
る。
【0050】また図6に対応して、状態遷移を時間に沿
って表現する形式として、図7に示すようなトレリス線
図が用いられる。図7では、2個の時点間の遷移を示し
ているが、さらに多数の時点間の遷移を示すこともでき
る。時間経過に伴い、順次右の時点に遷移していく様子
が表現される。したがって、水平な矢印は、例えばS0
0→S00等の同じ状態への遷移を表し、斜めの矢印
は、例えばS01→S11等の異なる状態への遷移を表
すことになる。
【0051】上述したビタビ復号方法のステップ、す
なわち図6に示した状態遷移図を前提として、ノイズを
含む実際の再生信号z[k]から最尤な状態遷移を選択
する方法は次のようになる。
【0052】最尤な状態遷移を選択するためには、ま
ず、ある時点kにおける状態について、その状態に至る
過程において経由してきた複数時点間の状態遷移の尤度
の和を計算し、さらに、計算された尤度の和を比較し
て、最尤の復号系列を選択することが必要である。この
ような尤度の和をパスメトリックと称する。
【0053】パスメトリックを計算するためには、ま
ず、隣接する時点間の状態遷移の尤度を計算することが
必要となる。このような尤度の計算は、上述の状態遷移
図を参照して、再生信号z[k]の値に基づいて以下の
ようになされる。まず、一般的な説明として、時点k−
1において、状態Saである場合について考える。この
時、ビタビ復号器13に再生信号z[k]が入力された
場合に、状態Sbへの状態遷移が生じる尤度が次式に従
って計算される。但し、状態Saおよび状態Sbは、図
7の状態遷移図に記載されている4個の状態の何れかと
する。
【0054】 (z[k]−c(Sa,Sb))2 ・・・(12) 上式において、c(Sa,Sb)は、状態Saから状態
Sbへの状態遷移について、図6の状態遷移図に記載さ
れている再生信号の値である。すなわち、上述の図7に
おいて、例えば状態遷移S0→S1について、−Aと算
出されている値である。従って、式(12)は、ノイズ
を含む実際の再生信号z[k]の値と、ノイズを考慮せ
ずに計算された再生信号c(Sa,Sb)の値の間のユ
ークリッド距離となる。ある時点におけるパスメトリッ
クは、その時点に至るまでのこのような隣接時点間の状
態遷移の尤度の総和として定義される。
【0055】1−3 ビタビ復号器 ビタビ復号器13では、BMC132、ACS133、
SMU134によって以上のような状態遷移に応じた状
態データを検出していき、その状態データに対してマー
ジブロック135が復号を行うことで、コントローラ2
に復号データを供給できることになる。このビタビ復号
器13の構成及び動作を説明していく。
【0056】なお、以下の説明においては、波形等化特
性として、上述のPR(B,2A,B)の代わりに、P
R(α,β,γ)を前提とする。このような前提は、実
際のディスクドライブ装置においては、理想通りのパー
シャルレスポンス特性を得ることが難しく、波形等化特
性が非対称なものとなることが多いことを考慮したもの
である。理想通りのパーシャルレスポンス特性を得るこ
とが難しい原因としては、波形等化器の動作精度の限
界、記録時のレーザパワーが過大または過小であること
に起因するアシンメトリー(波形の非対称性)および再
生信号からA/D変換器12によるサンプリングを行う
際に用いられるリードクロックの位相誤差等がある。
【0057】4値4状態ビタビ復号方法の場合では、記
録時にRLL(1,7)符号化等のRLmin=2とな
る符号化を行い、且つ、再生時のパーシャルレスポンス
特性がPR(α,β,γ)である場合には、6値4状態
となることがわかる。すなわち、RLmin=2という
条件によって除かれる2個の状態以外の23−2=6個
の{b〔j−1〕,b〔j〕,b〔j+1〕}の組の各
々について、識別点の値すなわちノイズが無い理想的な
場合における波形等化後の再生信号値c〔j+1〕が異
なる値をとる。(理想的には4値であるが、実際には次
に述べるc011とc110、及びc100とc001
が一致しないため、6値となる。)
【0058】このような6個の識別点の値をcpqrと
表記する。ここでp,q,rは、それぞれb〔j−
1〕,b〔j〕,b〔j+1〕を表現している。図6に
は、各状態S00,S01,S11,S10の遷移にか
かる識別点の値cpqrを付記している。即ちc00
0、c001、c011、c111、c110、c10
0である。なお、RLmin=2であるため、c010
およびc101は無い。以下の説明は、図6の状態遷移
図に従う6値4状態を前提として行う。
【0059】また、図6中の6個の状態遷移に対応して
計算されるブランチメトリックを以下のように表記す
る。まず、遷移前の状態と遷移後の状熊を表記するそれ
ぞれ2ビットの状態データ値を書き並べて4個の数字の
列とする。次に、中央寄りの2個の(すなわち2番目と
3番目の)数字を1個の数字とすることによって、3個
の数字の列として、1リードクロックの間に生じ得るブ
ランチメトリックを表記する。例えば状態遷移S11→
S10に伴うブランチメトリックは、bm110と表記
される。このようにして、図6中の6種類の状態遷移に
対応するブランチメトリックを、図7に示すように表記
できる。
【0060】さらに、リードクロックに従って動作する
A/D変換器12によってサンプリングされる実際の再
生信号値z〔k〕と各識別点の値のユークリッド距離と
して定義されるブランチメトリックは、以下のように計
算される。
【0061】 bm000=(z〔k〕−c000)2 ・・・(13) bm001=(z〔k〕−c001)2 ・・・(14) bm011=(z〔k〕−c011)2 ・・・(15) bm111=(z〔k〕−c111)2 ・・・(16) bm110=(z〔k〕−c110)2 ・・・(17) bm100=(z〔k〕−c100)2 ・・・(18) ブランチメトリックをこのように計算する場合には、各
識別点の値がそのまま振幅基準値とされる。なお2乗計
算を避ける等の目的で規格化パスメトリックを用いる場
合には、規格化パスメトリックに対応するブランチメト
リックは、式(13)〜(18)に従うものとは異な
る。このような場合には、振幅基準値として各識別点の
値をそのまま用いることはできないが、この発明を適用
することは可能である。
【0062】このようなブランチメトリックの値を用い
て、時点kにおける状態Sijのパスメトリックmij
〔k〕が以下のように計算される。 m10〔k〕=m11〔k−1〕+bm110 ・・・(19) m11〔k〕=min{m11〔k−1〕+bm111, m01〔k−1〕+bm011} ・・・(20) m01〔k〕=m00〔k−1〕+bm001 ・・・(21) m00〔k〕=min{m00〔k−1〕+bm000, m10〔k−1〕+bm100} ・・・(22)
【0063】図1に示したように、A/D変換器12の
出力はビタビ復号器13において、BMC132とシフ
トレジスタ131に供給される。ビタビ復号器13は、
A/D変換器12から供給される再生信号値z[k]に
基づいて、BMC132、ACS133、SMU134
の動作で最尤な状態遷移を選択し、選択される状態遷移
そのものを表現する状態データsm[k+n]を生成す
る。そして状態データに基づいてマージブロック135
で復号データを生成し、コントローラ2に供給する。コ
ントローラ2は、上述した光磁気ディスク装置の一例と
同様に、供給される復号データに基づく復号化処理を行
い、ユーザデータおよびアドレスデータ等を再生する。
【0064】また、SMU134からの状態データは振
幅基準値適応化部(RAA)136にも供給される。さ
らにシフトレジスタ131は、A/D変換器12から供
給される再生信号値z[k]を所定時間遅延させてRA
A136に供給する。この遅延は、ビタビ復号器13に
よって生成される状態データが、再生信号値z[k]に
対してnリードクロックの遅延を有することにタイミン
グを合わせるために行われるものである。なお従って、
ビタビ復号器13内のSMU134が生成する状態デー
タ値を、この遅延時間のため、sm[k+n]と表記す
る。
【0065】RAA136は、各時点において供給され
る状態データ値sm[k+n]及びシフトレジスタ13
1でnクロック分遅延させられた再生信号値z[k]に
基づいて、振幅基準値をリードクロック毎に更新する。
そして更新された振幅基準値をビタビ復号器13内のB
MC132に供給する。
【0066】ここで、ビタビ復号器13内の各ブロック
について説明していく。ビタビ復号器13内の各ブロッ
ク、即ちBMC132,ACS133、SMU134、
マージブロック135、シフトレジスタ131、RAA
136は、PLL部14からリードクロックDCK(以
下、単にクロックともいう)が供給され、動作タイミン
グが合わされる。
【0067】BMC132は、再生信号値z[k]に基
づいて、RAA16から供給される振幅基準値のもと
で、上記式(13)〜式(18)に従ってブランチメト
リックbm000〜bm111を計算し、計算したブラ
ンチメトリックをACS133に供給する。
【0068】ACS133は、供給されるブランチメト
リックの値に基づいて、式(19)〜式(22)に従っ
てパスメトリックの値を計算し、計算値を比較すること
によって最尤な状態遷移を選択する。そして選択信号S
EL00及びSEL11をSMU134に供給する。
【0069】SMU134について図8を参照して説明
する。SMU134は、2ビットの状態データ値を単位
とする処理を行ない、その処理によって、状態データ値
sm[k+n]の系列としての状態データが生成され
る。
【0070】図8に示すように、SMU134は、2個
のA型ステータスメモリ150、151、並びに2個の
B型ステータスメモリ152、153を有している。さ
らにセレクト信号SEL00、SEL11、クロック、
並びに他のステータスメモリとの状態データの受渡し等
のための信号線が接続されて構成される。A型ステータ
スメモリ150と151は、それぞれ、状態S00とS
11に対応する。また、B型ステータスメモリ152と
153は、それぞれ状態S01とS10に対応する。こ
れら4個のステータスメモリ相互の接続は、図6の状態
遷移図に従うものとされる。
【0071】図9に、状態S00に対応するA型ステー
タスメモリ150の構成を示す。A型ステータスメモリ
150は、n個の処理段を有する。すなわち、n個のセ
レクタ201-0・・・201-(n-1)と、n個のレジスタ
202-0・・・202-(n-1)とが交互に接続されてい
る。各セレクタ201-0〜201-(n-1)には、セレクト
信号SEL00が供給される。さらに、各セレクタに
は、上述したように、S10に対応するB型ステータス
メモリ153から継承する状態データがnビットからな
るPM3として供給される。また、各レジスタには、上
述したように、S01に対応するB型ステータスメモリ
152に継承される状態データがn−1個の状態データ
値からなるPM0として出力される。また、各レジスタ
202-0〜202-(n-1)には、クロックが供給される。
【0072】各セレクタの動作について説明する。図6
に示すように、S00にて遷移し得る1クロック前の状
態は、S00およびS10の何れかである。1クロック
前の状態がS00である時は、自身を継承する遷移がな
されることになる。このため、1段目のセレクタ201
-0には、シリアルシフトによって生成される状態データ
中の最新の状態データ値として、’00’が入力され
る。セレクタ201-0には、パラレルロ―ドとして、B
型ステータスメモリ153から供給される状態データ中
の最新の状態データ値PM3[1]が供給される。セレ
クタ201-0は、上述の選択信号SEL00に従って、
これら2個の状態データ値の内の1個を後段のレジスタ
202-0に供給する。
【0073】また、2段目以降の各セレクタ201-1〜
201-(n-1)は、2個のデータすなわち、パラレルロー
ドとしてS10に対応するB型ステータスメモリ153
から供給される1個の状態データ値と、シリアルシフト
として前段のレジスタから供給される1個の状態データ
値とを受取る。そして、これら2個の状態データの内か
ら、選択信号SEL00に従って、最尤なものと判断さ
れた状態データ値を後段のレジスタに供給する。セレク
タ201-0〜201-(n-1)が全て同一の選択信号SEL
00に従うので、ACS133が選択する最尤な状態デ
ータ値の系列としての状態データが継承される。
【0074】さらに、各レジスタ202-0〜202-(n-
1)は、上述したように供給される状態データ値をクロッ
クに従って取込むことによって、保持している状態デー
タ値を更新する。また、上述したように、各レジスタの
出力は、1クロック後に遷移し得る状態に対応するステ
ータスメモリに供給される。すなわち、S00自身に遷
移し得るので、シリアルシフトとして後段のセレクタに
供給される。また、パラレルロードとして、S01に対
応するB型ステータスメモリ152に対して供給され
る。最終段のレジスタ202-(n-1)から、状態データ値
VM00が出力される。状態データ値VM00がクロッ
クに従って出力されることにより、全体として状態デー
タが生成される。
【0075】状態S11に対応するA型ステータスメモ
リ151は、A型ステータスメモリ150と同様に構成
される。但し、図6中の状態遷移S01→S11に対応
するパラレルロードとして、S01に対応するB型ステ
ータスメモリ152から状態データPM1を供給され
る。また、図6中の状態遷移S11→S10に対応する
パラレルロードとして、S10に対応するB型ステータ
スメモリ153に状態データPM2を供給する。
【0076】次に図10を参照して、状態S01に対応
するB型ステータスメモリ152について説明する。B
型ステータスメモリは、図6において自身を継承せず、
且つ、1クロック後に遷移し得る状態が1個だけである
状態に対応するものである。このため、シリアルシフト
を行わず、且つ、セレクタが設けられていない。従っ
て、n個のレジスタ212-0,212-1,・・・212
-(n-1)が設けられ、各レジスタにクロックが供給されて
動作タイミングが合わされる。
【0077】各レジスタ212-0,212-1,・・・2
12-(n-1)には、S00に対応するA型ステータスメモ
リ150から継承する状態データがn−1個の状態デー
タ値からなるPM0として供給される。但し、最初の処
理段となるレジスタ2120には、クロックに同期して
常に’00’が入力される。かかる動作は、図6に示さ
れるように、S01に遷移し得る最新の状態遷移が常に
S00であることに対応している。各レジスタ212-0
〜212-(n-1)は、供給される状態データ値をクロック
に従って取込むことによって、保持している状態データ
値を更新する。また、クロックに従ってなされる各レジ
スタの出力は、n-1個の状態データ値からなる状態デー
タPM1として、1クロック後に遷移し得る状態S11
に対応するA型ステータスメモリ151に供給される。
最終段のレジスタ212-(n-1)から、状態データ値VM
01が出力される。状態データ値VM01がクロックに
従って出力されることにより、全体として状態データが
生成される。
【0078】状態S10に対応するB型ステータスメモ
リ153は、B型ステータスメモリ152と同様に構成
される。但し、図6中の状態遷移S11→S10に対応
するパラレルロードとして、S11に対応するA型ステ
ータスメモリ151から状態データPM2を供給され
る。また、図6中の状態遷移S10→S00に対応する
パラレルロードとして、S00に対応するA型ステータ
スメモリ150に状態データPM3を供給する。また、
最初の処理段となるレジスタには、クロックに同期し
て、常に’11’が入力される。かかる動作は、図6に
示すように、S10に遷移し得る1クロック前の状態が
S11であることに対応するものである。
【0079】ところで、ビタビ復号方法においては、各
ステータスメモリが生成する状態データ値VM00,V
M11,VM01およびVM10は、ステータスメモリ
のメモリ長nを充分大きくとれば互いに―致する。この
ような場合には、4個のステータスメモリが生成する状
態データ値の内の何れをsm〔k+n〕として後段に出
力しても良い。メモリ長nは、再生信号のC/Nおよび
周波数特性等を考慮して決められる。
【0080】このようなSMU134で得られた状態デ
ータsm〔k+n〕はマージブロック135に供給され
る。マージブロック135は、ROM等の手段に図11
に示す復号マトリクスのテーブルを記憶している。そし
て、かかる復号マトリクスを参照して、状態データに基
づく復号データを生成し、コントロ―ラ2に供給する。
図6の状態遷移図から、復号データ値は、連続する2個
の状態データ値に対応していることがわかる。すなわ
ち、再生信号値z〔k〕に対応して生成される状態デー
タ値sm〔k+n〕と、その1クロック前に、再生信号
値z〔k−l〕に対応して生成される状態データ値sm
〔k+n−1〕に基づいて、時点k+nにおける復号デ
ータ値を決めることができる。
【0081】例えば、sm〔k+n〕が'01'で、sm
〔k+n−1〕が'00'である場合には、図6から、復号
データ値として'1'が対応することがわかる。このよう
な対応をまとめたものが図11の復号マトリクスのテー
プルである。
【0082】次にRAA136による振幅基準値の更新
について説明する。前述したように6つの振幅基準値c
000〜c111の値は様々な要因により変動する。し
かもその変動の度合いは一定ではないので、予め振幅基
準値をシフトすることはできない。そこで、振幅基準値
を適応化制御してやれば、RF信号の歪みや変動、クロ
ックの位相誤差等に対して振幅基準値を追従させること
ができ、これによりブランチメトリックの計算値の精度
を向上させることができる。
【0083】上述したように、SMU134によって生
成される状態データおよびシフトレジスタ131によっ
て遅延させられた再生信号値z〔k〕に基づいて、RA
A136が振幅基準値を更新するための計算をクロック
毎に行う。この計算は次にように行われる。
【0084】再生信号値z〔k〕に対応して生成される
状態データ値sm〔k+n〕と、その1クロック前に生
成された状態データ値sm〔k+n−1〕とから、図6
に従って、これら2個の状態データ値間に生じた状態遷
移およびかかる状態遷移に対応する振幅基準値を特定す
ることができる。このようにして特定された振幅基準値
について、既存の値と、再生信号値z〔k〕とから、新
たな振幅基準値が計算される。なお、光磁気ディスクの
ようにエンボスピットエリアと光磁気エリアが混在する
ディスクの場合は、振幅基準値の計算は、各エリアにつ
いて別個に行われる。従ってその場合は、6値4状態ビ
タビ復号方法については、6・2=12個の振幅基準値
が適応化されることになる。
【0085】振幅基準値の計算について、sm〔k+
n〕=’01’、およびsm〔k+n−1〕=’11’
である場合を例として具体的に説明する。これは図6に
おける状態遷移S01→S11が生じる場合である。ま
た、かかる状態遷移に対応する振幅基準値がc011で
あることが図6に示されている。従って、RAA136
は、振幅基準値を更新する計算を以下のように行う。 c011(新)=δ・z〔k〕+(1−δ)・c011(旧)・・(23)
【0086】また一般には、sm〔k+n〕=pq、お
よびsm〔k+n−1〕=qrである場合に、振幅基準
値の新たな値が以下のように計算される。 cpqr(新)=δ・z〔k〕+(1−δ)・cpqr(旧)・・(24)
【0087】これらの式において、δは修正係数であ
る。δの値を設定するに際しては、再生信号の振幅およ
びその変動、アシンメトリー等の歪み、波形等化器の動
作における誤差等の記録系および再生系の比較的継続的
な特性、並びに記録媒体上の欠陥等に起因するイレギュ
ラーな特性を考慮する必要がある。すなわち、δの値が
大きい程、式(23)または(24)に従ってなされる
更新によって、振幅基準値が再生信号の振幅変動、アシ
ンメトリーおよび波形等化器の動作における誤差等をよ
り強く反映するものとなる。反面、振幅基準値が記録媒
体上の欠陥等に起因するディフェクト等のイレギュラー
な信号によっても影響され易い。一方、δの値を小さく
すると、振幅基準値がディフェクト等のイレギュラーな
信号に影響されにくくなるが、反面、振幅基準値の再生
信号に対する追従が緩やかなものとなるため、式(2
3)または(24)に従ってなされる更新による振幅基
準値の適応化の効果が減少する。
【0088】上記式(23)、式(24)に従ってRA
A16で新たな振幅基準値が算出され、BMC132に
供給される。そしてこれまでの説明から理解されるよう
に、例えば6値4状態のビタビ復号の場合、適応化され
る振幅基準値は、c000、c001、c011、c1
00、c110、c111となる。そしてこのような振
幅基準値が、記録状況やデフォーカスなどの様々な要因
に応じて適応的に変動させられることで、各種要因によ
る影響を吸収することができる。
【0089】図12に状態sm[k+n−1]、sm
[k+n]に対して、どの振幅基準値が更新されるかを
まとめた一覧を示す。例えば状態データsm[k+n−
1]が’00’、状態データsm[k+n]が’00’
の場合、即ち状態S00からS00に遷移した際には、
振幅基準値c000が更新される。また、状態S00か
らS01に遷移した際には、振幅基準値c001が更新
される。その他も、この図12に示すとおり、状態遷移
に応じて特定の振幅基準値が更新されることになる。
【0090】2.実施の形態のディスクドライブ装置 2−1 ディスクドライブ装置の構成 以上説明してきたビタビ復号方式を採用した例として、
本発明の実施の形態となるディスクドライブ装置につい
て説明していく。なお、このディスクドライブ装置は、
穴開けタイプのWORMディスク、相変化タイプのWO
RMディスク、光磁気ディスク(MOディスク)、相変
化タイプの書換可能ディスク(DVD−RAM、DVD
−RW等)などに対するドライブ装置として好適な例と
する。つまり、記録レーザパワーと再生RF信号のアシ
ンメトリに相関関係のあるディスクに対するドライブ装
置に好適なものである。具体例としては、MOディスク
に相当するディスクドライブ装置として説明する。な
お、合金タイプのWORMディスクなど、記録レーザパ
ワーとアシンメトリに相関関係のないディスクに対応す
るドライブ装置の例は、変形例として後述する。
【0091】図13は本例のディスクドライブ装置の構
成を示すものである。なお、図1で説明した構成と同一
機能部分には同一符号を付し、それらについての重複的
な詳細説明は省略する。また、このブロック図は主に記
録再生信号の処理系を示し、サーボ系その他、省略して
ある部位もある。
【0092】記録媒体となるディスク6(MOディス
ク)は、ドライブ装置内においてスピンドルモータ9に
よって回転駆動された状態で、光ピックアップ7及び磁
気ヘッド5の動作によって情報の記録/再生/消去が行
われる。記録/再生/消去時の光ピックアップ7及び磁
気ヘッド5の位置制御(シーク、トラッキングサーボ、
スレッドサーボ)や、光ピックアップ7からのレーザ光
のフォーカスサーボ、さらにはスピンドルモータ9の回
転サーボは、図示しないサーボ系によって行われること
になる。
【0093】ドライブコントローラ(以下、コントロー
ラという)2は、このドライブ装置のマスターコントロ
ーラとして各種の動作制御を行うとともに、ホストコン
ピュータ1との通信を行う部位とされる。即ちコントロ
ーラ2はホストコンピュータ1からの記録指示に応じ
て、供給されたデータをディスク6に記録する動作を制
御するとともに、同じくホストコンピュータ1からの指
示に応じて要求されたデータをディスク6から読み出し
てホストコンピュータ1に転送する動作の制御を行う。
またコントローラ2はデータのエンコード、デコードを
行う機能も有している。
【0094】CPU3は、コントローラ2の指示に基づ
いて記録再生動作のために各部の制御を行う部位とされ
る。例えば再生系のRFブロック20に対する各種の制
御や、サーボプロセッサとして機能するDSP17に対
する指示等を行う。
【0095】記録時には、コントローラ2がホストコン
ピュータ1からの指令に従って、記録すべきユーザデー
タを受取り、情報語としてのユーザデータに基づいてエ
ンコードを行って、例えば符号語としてのRLL(1,
7)符号を生成する。この符号語が記録データWDAT
AとしてLPC4に供給される。またコントローラ2は
WGATE信号としてLPC4に記録モードとしての発
光動作及びそのタイミングを指示する。さらに記録処理
動作の基準となる記録クロックWCLKを生成し、LP
C4に供給する。
【0096】LPC4及びAPC10は、図1で説明し
たように記録データWDATA、WGATE信号に応じ
て、光ピックアップ7からのレーザ出力を実行させ、デ
ィスク6へのデータ記録を実行させる。なお、再生時、
記録時のそれぞれにおけるレーザ出力レベル、即ちLP
C4が出力するレーザのドライブパルス値は、DSP1
7(CPU3)の指示に応じて設定される。また従っ
て、コントローラ2はCPU3に指示することで、記録
レーザパワー、再生レーザパワーを変化させることがで
きる。
【0097】再生時(通常の再生時、及びライトアンド
ベリファイ時のベリファイ動作のためのデータ読出時)
においては、コントローラ2及びCPU3の制御によっ
て次のような動作が行われる。
【0098】コントローラ2はRGATE信号、PGA
TE信号をLPC4及びRFブロック20に供給して、
再生動作制御を行う。即ちコントローラ2はRGATE
信号により、LPC4に再生レベルとしてのレーザパワ
ーによる連続発光を指示するとともに、RFブロック2
0に対しての再生処理の指示を行う。またPGATE信
号により、ディスク6上のエリア(セクター内のエンボ
スピットエリアと光磁気エリア)に応じた切換処理を実
行させる。
【0099】再生時において、まずLPC4はRGAT
E信号に応じてレーザドライブパルスを発生させ、光ピ
ックアップ7から再生動作のためのレーザ出力を実行さ
せる。光ピックアップ7は、光磁気ディスク6にレーザ
光を照射し、それによって生じる反射光を受光する。さ
らにその反射光量に応じた信号の演算処理により各種信
号を生成する。即ち、再生RF信号および図示しないフ
ォーカスエラー信号、トラッキングエラ−信号などであ
る。
【0100】再生RF信号は、RFブロック20におい
て、可変ゲインアンプ8によってゲイン調整等がなされ
た後にフィルタ部11に供給される。可変ゲインアンプ
8におけるゲインセッティングはCPU3からの制御信
号GS1によって行われる。例えばディスクの種別や特
性によって変動するRF信号レベルに応じて、再生信号
処理に最適なRF信号が得られるようにゲインセッティ
ングが変更される。
【0101】なお、光ピックアップ7から可変ゲインア
ンプ8に供給される再生RF信号としては、いわゆる和
信号、差信号の2種類があり、PGATE信号に応じ
て、セクター内のエリアによって切換処理される。つま
りエンボスピットが形成される部分の再生データは和信
号について、また光磁気的にピット列が記録される部分
の再生データは差信号について処理される。また反射光
情報としては、再生データに相当する再生RF信号以外
に、フォーカスエラー信号、トラッキングエラー信号な
どもあり、フォーカスエラー信号、トラッキングエラー
信号は図示していないが、DSP17に供給され、DS
P17によるサーボ系の制御に用いられる。
【0102】フィルタ部11は、RF有効帯域のブース
ト回路、ノイズカットを行うローパスフィルタおよび波
形等化を行う波形等化器などから構成される。そして入
力された信号は、ビタビ復号器13が行うビタビ復号方
法に適合するパーシャルレスポンス特性が得られるよう
にイコライジングされるものとなる。A/D変換器12
は、PLL部14からの再生クロックDCKに従ってA
/D変換を行い、再生信号値z〔k〕を出力する。ビタ
ビ復号器13は、再生クロックDCKに従って再生信号
値z〔k〕に基づいて、ビタビ復号方法によって復号デ
ータDDを生成する。以上のRFブロック20内の構成
及び動作、及びビタビ復号器13内のBMC132等の
各部の構成及び動作は、図1で説明したものと同様であ
る。
【0103】但しRAA136に対しては、更新のため
に算出される振幅基準値c000〜c111をCPU3
が参照して、後述するようにアシンメトリの計算に用い
ることができるようにされている。
【0104】ビタビ復号器13で復号された復号データ
DDは、コントローラ2に供給される。そしてコントロ
ーラ2は、復号データDDに、チャンネル符号化等の符
号化に対応する復号化処理を施すことにより、ユーザデ
ータ等を再生する。例えば(1−7)RLL方式のデコ
ード処理、ECCデコード処理(エラー訂正処理)など
を行なう。
【0105】また詳しくは後述するが、再生時には、或
るセクターがデコードNGとして再生データが得られな
かった場合には、コントローラ2はそのセクターへの再
生リトライを実行させるように制御する。
【0106】2−2 記録レーザパワーとアシンメトリ
の関係 光磁気ディスクやWORMディスクなど、光変調方式で
ディスク6にデータを記録する場合は、ディスク上に記
録されるマーク(ピット)の大きさは記録レーザパワー
の値に大きく依存し、またこれは再生RF信号の波形に
も大きく影響する。記録レーザパワーの大きさが再生R
F信号にどのように影響を与えるかをインパルス応答を
例にとって説明する。
【0107】図14に、記録レーザパワーの大きさと再
生RF信号のインパルス応答の関係を示す。なお、これ
はPR(1,2,1)のパーシャルレスポンス応答の場
合の例である。記録レーザパワーが最適値にある場合
は、インパルス応答は図6の曲線(b)として示すよう
になる。このときA/D変換のサンプリング時点として
のk−1、k、k+1の3つの時点の振幅比は1:2:
1となる。
【0108】ところが記録レーザパワーが高くなると、
ディスク上の記録マークは大きくなるため、そのインパ
ルス応答は曲線(a)のようになり、即ちパルス幅が太
くなる。そのためサンプリング時点k−1,k+1での
振幅は、ピーク値の半分より大きくなる。一方、記録レ
ーザパワーが低くなると、ディスク上の記録マークは小
さくなるため、そのインパルス応答は曲線(c)のよう
になり、即ちパルス幅が細くなる。そのためサンプリン
グ時点k−1,k+1での振幅は、ピーク値の半分より
小さくなる。
【0109】実際の再生RF信号に対するアイパターン
は、任意の時点kに対するインパルス応答の重ね合わせ
で表すことができる。記録レーザパワーの差によるアイ
パターンのアイの開き具合を図15に示す。図15
(b)は記録レーザパワーが最適な状態のアイパターン
を示しており、アイは上下対称の状態にある。一方、記
録レーザパワーが大きい場合、及び小さい場合は、それ
ぞれ図15(a)(c)に示されるように、アイが上側
もしくは下側にシフトした状態となる。この図15
(a)(b)のように記録レーザパワーが最適でないこ
とによりアイが非対称に開いている状態をアシンメトリ
と呼ぶ。つまりアシンメトリとは、記録レーザパワーの
過不足によって再生RF信号波形に生じる非対称な歪み
である。
【0110】アシンメトリを定量的に表すために、アシ
ンメトリ値をγasyとし、次のように定義する。 γasy=(2Tエンベロープの中心電圧−8Tエンベロープの中心電圧)/ (8Tエンベロープのピークトゥピーク電圧) ・・・(25)
【0111】図16(a)(b)に2Tパターンの信号
波形と8Tパターンの信号波形を示す。2Tパターンに
対する再生RF信号について波形等化処理すると、図1
6(a)に示すように、振幅基準値c001、c01
1、c110、c100を周期的に繰り返す波形とな
る。また8Tパターンに対する再生RF信号について波
形等化処理すると、図示するように、振幅基準値c00
0、c000、c000、c000、c000、c00
0、c001、c011、c111、c111、c11
1、c111、c111、c111、c110、c10
0、c001を周期的に繰り返す波形となる。
【0112】このような2Tパターン及び8Tパターン
の波形を合わせて示したものが図17であるが、この図
17では上記アシンメトリ値γasyを視覚的に表して
いる。この図17と上記式25により、図15の各アイ
パターンとして示した場合について、アシンメトリ値γ
asyは次のようになることがわかる。 記録レーザパワーが過大な場合・・・γasy>0 記録レーザパワーが最適な場合・・・γasy=0 記録レーザパワーが過小な場合・・・γasy<0
【0113】このようにアシンメトリ値γasyから記
録レーザパワーがどの程度の値とされているかを推定す
ることができる。従って、アシンメトリ値γasyがあ
る範囲内に入るように記録レーザパワーを設定すれば、
それは適正な記録レーザパワーになることになる。
【0114】ところで上記式(25)によれば、再生R
F信号のアシンメトリ値γasyを計算するには、「2
Tエンベロープの中心電圧」、「8Tエンベロープの中
心電圧」、「8Tエンベロープのピークトゥピーク電
圧」をそれぞれ検出することが必要になる。ここで図1
6、図17からわかるように、これら各値は、ビタビ復
号器13における振幅基準値から算出できる。即ち、
「2Tエンベロープの中心電圧」は、振幅基準値c00
1、c011、c110、c100の平均値として求め
ることができる。また「8Tエンベロープの中心電圧」
は、振幅基準値c000、c111の平均値として求め
ることができる。さらに「8Tエンベロープのピークト
ゥピーク電圧」は、振幅基準値c000とc111の差
として求めることができる。従って、上記式(25)に
振幅基準値を当てはめると、 γasy=((c001+c011+c110+c100)/4−(c000
+c111)/2)/(c111−c000) ・・・・(26) となる。
【0115】上述したように振幅基準値c000〜c1
11は、それぞれビタビ復号器13内のRAA136で
適応化され、BMC132において更新されていくこと
になる。このように振幅基準値が適応化されるとする
と、再生RF信号にアシンメトリがある場合には、各振
幅基準値はそれに追従することになる。従って、図13
のCPU3(又はコントローラ2)は、RAA136で
算出される振幅基準値を用いて、上記式(26)の計算
を行うことで、そのときの再生RF信号についての記録
レーザパワーの値を知ることができる。
【0116】次に、アシンメトリ値γasyがどのよう
な範囲内にあれば、記録レーザパワーが適切であるかを
考える。図18(a)は、記録レーザパワー(Writ
e Power)に対するバイトエラーレート(BE
R)の特性を示している。ここで、はビタビ復号法を
採用した場合の特性、はビットバイビット法を採用し
た場合の特性である。
【0117】この図からわかるように、記録レーザパワ
ーが低い(P1以下)A領域では、ビタビ復号法の場合
もビットバイビット法の場合も、エラーレートは高くな
る。つまり記録レーザパワーがP1以下である場合は、
パワーが過小であるといえる。また記録レーザパワーが
高い(P3以上)D領域でも、ビタビ復号法、ビットバ
イビット法のいづれの場合も、エラーレートは高くな
る。つまり記録レーザパワーがP3以上である場合は、
パワーが過大であるといえる。記録レーザパワーがP2
〜P3の範囲となるC領域では、いづれの復号方式でも
エラーレートは低い。つまりP2〜P3の範囲は好適な
記録レーザパワーといえる。記録レーザパワーがP1〜
P2の範囲となるB領域では、ビタビ復号方式の場合は
エラーレートは低い。つまりビタビ復号方式のドライブ
装置にとっては、P1〜P3の範囲は好適な記録レーザ
パワーといえる。ところがこのB領域では、ビットバイ
ビット法の場合はエラーレートが高くなる。つまりビッ
トバイビット復号方式のドライブ装置にとっては、P1
〜P2の範囲は適切な記録レーザパワーとはいえない。
以上のことから、ビタビ復号方式、ビットバイビット復
号方式のいづれの場合であっても記録レーザパワーがP
2〜P3の範囲であればOKであることになる。
【0118】図18(b)には、図18(a)に対応さ
せて再生RF信号のアシンメトリ値を示している。この
ようにアシンメトリ値は記録レーザパワーに比例したも
のとなる。そして最適な記録レーザパワーの範囲がP2
〜P3であるとすると、アシンメトリ値γasyとして
は、 γasy2<γasy<γasy3 ・・・・・(27) となっていればよいものとなる。つまり、例えば再生時
において、上記式(26)で算出されるアシンメトリ値
γasyが、上記式(27)の範囲内にあれば、その再
生すべきデータについては、記録時の記録レーザパワー
は適切な値であったと判断してよい。
【0119】なお図13に示したような本例のドライブ
装置の場合は、ビタビ復号法を採用しているとともに、
振幅基準値は適応化制御されるものであるため、非常に
再生能力は高いものとなっている。従って、アシンメト
リ値γasyが、γasy2<γasy<γasy3の
範囲になくても、実際には再生OKとなることは多い。
その様な場合は問題ないが、記録レーザパワーが適切な
範囲から大きくずれていたような場合は、本例のドライ
ブ装置をもってしてもリードNGとなることがある。そ
こで、或るセクターの再生時にリードNGとなった場合
は、そのセクターの再生リトライに移ることになるが、
その際にアシンメトリ値から推定される記録レーザパワ
ーの状況に応じて(つまりそのデータについてのRF信
号に応じて)、振幅基準値を更新することで、再生可能
となるようにするものである。
【0120】2−3 再生時の処理例(I) 以上のように再生RF信号のアシンメトリ値γasyか
ら、記録レーザパワーが適切であるか否かが判断でき
る。そして本例では、ディスク6からのデータ再生時に
デコードエラーとなった場合、そのデータの記録レーザ
パワーに応じて振幅基準値を更新してリトライを行うも
のとなる。このようなリトライ動作を含む再生時の処理
を図19で説明していく。
【0121】ホストコンピュータ1からデータ再生指示
があった場合、コントローラ2は、その指示されたセク
ターデータのディスク6からの再生のための動作制御を
開始する。即ち上述したようにRGATE信号、PGA
TE信号により各部に指示を出してDSP17によるサ
ーボ制御、レーザ発光動作、RFブロック20での再生
処理を実行させるとともに、ビタビ復号器13から供給
される復号データに対してのデコード処理、及びホスト
コンピュータ1への転送処理を行うものとなる。
【0122】なお、再生動作はセクター単位で行われて
いくが、図19の再生処理は、再生を行うセクターに対
する再生動作時の処理(1つのセクター再生に関しての
再生処理)として示している。
【0123】1つのセクターの再生動作処理としては、
コントローラ2は、まずステップF101として、ビタ
ビ復号器13においてBMC132で用いられる振幅基
準値(c000〜c111)を通常値(初期値)に設定
する。例えばCPU3、RAA136を介してBMC1
32にセットさせる。そしてステップF102として、
上記各種制御により所要各部の動作を実行させ、ディス
ク6上のあるセクターの再生動作制御、及び供給されて
くる復号データDDについてデコード処理(1−7デコ
ード/エラー訂正等)を行う。もちろんこの再生動作中
には、RAA136の動作により、振幅基準値は逐次適
応化されている。
【0124】ステップF102では、データ読出が適切
に完了したか否か、つまり同期処理やECC処理にエラ
ーがなく、デコードが適正に完了したか否かを判別す
る。そしてセクターの再生動作が適正に完了と判別され
たら、ステップF103からF104に進み、リトライ
回数を示すリトライカウンタRCをクリアして、そのセ
クターに関しての再生処理を正常終了する。そしてまだ
再生すべき次のセクターがある場合は、そのセクターの
再生処理に移る。
【0125】ところが、ステップF102でデコードエ
ラーと判断された場合は、ステップF105以降のリト
ライ処理に移る。まずステップF105でCPU3によ
りアシンメトリ値γasyを計算させ、ステップF10
6、F107で、算出されたアシンメトリ値γasyを
図18で説明した適正範囲の基準となる値γasy2、
γasy3と比較し、これによって記録レーザパワーが
適正であったか否かを判断する。
【0126】もし、算出されたアシンメトリ値γasy
が、γasy2<γasy<γasy3を満たす値であ
った場合、つまり記録レーザパワーに問題がなかった場
合は、処理はステップF106→F107→F110と
進むことになり、そのままリトライカウンタRCをイン
クリメントした後、ステップF111でのリトライカウ
ンタRCの値のチェックを介して、ステップF102に
戻り、現在のセクターに対する再生リトライを行う。つ
まりこの場合は、振幅基準値は、その時点までの再生処
理動作でRAA136により適応化制御されている値の
ままとする。なお、図19には示していないが、このよ
うに記録レーザパワーに問題がないとされる場合は、リ
トライ開始時点で、ステップF101に戻り、振幅基準
値を再び通常値(初期値)に戻してからリトライを実行
するようにしてもよい。
【0127】ところが、リトライ開始時点でステップF
105で算出されたアシンメトリ値γasyが、γas
y>γasy3であった場合は、そのセクターのデータ
は記録時において過大なレーザパワーによって記録され
たものであると推定できる。つまり今回の再生エラー
は、その様な過大な記録レーザパワーが原因であったと
考えることができる。そこで、ステップF108で、振
幅基準値を高記録レーザパワーに対応した振幅基準値に
変更させる。そしてステップF110で、リトライカウ
ンタRCをインクリメントした後、ステップF111で
のリトライカウンタRCの値のチェックを介して、ステ
ップF102に戻り、現在のセクターに対する再生リト
ライを行う。つまりこの場合は、そのセクターの再生開
始時点から振幅基準値が過大なレーザパワーに対応でき
る値に設定されていることになり、これは、記録レーザ
パワーが不適切であったセクターについて、リトライに
より再生を正常終了させる可能性を非常に高くできるこ
とを意味する。このようなリトライにより再生が適正に
完了されたら、ステップF104に進んでセクターの再
生は正常終了となる。
【0128】また、デコードエラーとなってリトライを
行う時点で、ステップF105で算出されたアシンメト
リ値γasyが、γasy2>γasyであった場合
は、そのセクターのデータは記録時において過小なレー
ザパワーによって記録されたものであると推定できる。
つまりそのときの再生エラーは、その様な過小な記録レ
ーザパワーが原因であったと考えられる。そこで、ステ
ップF109で、振幅基準値を低記録レーザパワーに対
応した振幅基準値に変更させる。そしてステップF11
0で、リトライカウンタRCをインクリメントした後、
ステップF111でのリトライカウンタRCの値のチェ
ックを介して、ステップF102に戻り、現在のセクタ
ーに対する再生リトライを行う。つまりこの場合は、そ
のセクターの再生開始時点から振幅基準値が過小なレー
ザパワーに対応できる値に設定されていることになり、
これも、記録レーザパワーが不適切であったセクターに
ついて、リトライにより再生を正常終了させる可能性を
非常に高くできることを意味する。そしてこのようなリ
トライにより再生が適正に完了されたら、ステップF1
04に進んでセクターの再生は正常終了となる。
【0129】以上のように必要に応じて振幅基準値が変
更されて、リトライが(1又は複数回)行われること
で、記録レーザパワーが不適切であったことが原因でデ
コードエラーとなっても、それに対応して適切に再生正
常完了に導くことができ、ドライブ装置の再生能力を著
しく高めることができる。
【0130】なお、デコードエラーである限りは、リト
ライが複数回繰り返されることになるが、リトライ処理
回数としては上限回数yが設定されている。すなわちス
テップF111でリトライ回数がチェックされること
で、y回のリトライを行った時点では、次のリトライに
は進まない(ステップF111でRC>yとなった時
点)。その場合は、リトライを上限回数実行してもデコ
ードOKとはならなかったことで、エラー終了すること
になる。この場合、コントローラ2はホストコンピュー
タ1にセクターの再生がエラー終了されることを報告す
ることになる。
【0131】また、本例では特に記録レーザパワーが不
適切であってもそれに対応して再生できるようにするこ
とを主眼としているため図19には示さなかったが、例
えばデコードエラーの原因が記録レーザパワーでないよ
うな場合(算出されたアシンメトリ値γasyが、γa
sy2<γasy<γasy3であった場合)は、再生
能力に関係する他のパラメータの設定を変更することが
行われる。例えば可変ゲインアンプ8でのゲインの設
定、フィルタ部11の設定、再生レーザパワーなどのパ
ラメータを変更することがある。これらは当然、リトラ
イ時にデコードOKに導く可能性が高くなるように変更
される。
【0132】ところで図19の処理では、振幅基準値の
設定変更については、記録レーザパワーが過大である
か、適正であるか、過小であるかの3通りに判別し、過
大又は過小のときにそれぞれ変更するようにしたが、よ
り細かく設定変更を行うようにしてもよい。即ち上述し
たようにアシンメトリ値と記録レーザパワーは比例関係
にあるため、アシンメトリ値から記録レーザパワーが適
正値からどの程度ずれているかも正確に推定できる。そ
こで、例えばγasy>γasy3、つまり記録レーザ
パワーが過大である場合には、どの程度過大であるか
(つまりγasy−γasy3の値)に応じて、振幅基
準値を設定していくようにしてもよい。即ち高記録パワ
ー用の振幅基準値を、レベルに応じて多数用意しておく
ものである。記録レーザパワーが過小である場合に対し
ても同様とする。
【0133】なおアシンメトリ値γasyの算出方法と
しては、本例のようにビタビ復号法を採用するものであ
れば、上記の通り、振幅基準値を用いればよいが、アシ
ンメトリ値はRF信号のエンベロープをサンプリングし
ていき、そのサンプリング値を用いても可能である。即
ち上記式(25)の計算に必要なサンプリング値を集め
れば、アシンメトリ値γasyは算出でき、その様な算
出法を採用してもよい。
【0134】なお、以上のような本例の動作は、記録レ
ーザパワーとアシンメトリ値に相関性のあるメディアに
対するドライブ装置として、広く適用できることはいう
までもない。
【0135】2−4 再生時の処理例(II) 上記本例のドライブ装置として適用できる再生時の他の
処理例を図20で説明する。なお、基本的な再生処理や
リトライ処理については上記図19の例と同様であるた
め、その部分は同一のステップ番号を付し、説明を省略
する(F101〜F111)。
【0136】この処理例では、ステップF100とし
て、一連の再生動作として再生を行う1又は複数のセク
ターのうちの最初のセクターであるか否かを確認する処
理が付加されたものとなる。つまり、再生動作において
最初のセクターについては、ステップF100からF1
01に進んで、図19と同様の処理を行うが、2番目以
降のセクターについては、ステップF100からF10
2に進み、つまりステップF101での振幅基準値の初
期値の設定が行われないものとなる。
【0137】1回の再生動作は、通常、1回の記録動作
で記録された複数のセクターを再生するものとなる。そ
して複数のセクターにかかる一連の記録動作において
は、その各セクターは同じ記録レーザパワーで記録され
ている可能性が高い。これは、最初のセクターにおいて
記録レーザパワーが適切であれば、それに続くセクター
も適切であり、一方、最初のセクターにおいて記録レー
ザパワーが不適切であれば、それに続くセクターも不適
切である可能性が高いことを意味する。そこで、この処
理例では、或るセクターの再生開始時には、その前のセ
クターの再生完了時点で設定されている振幅基準値をそ
のまま使用するようにするものである。つまりステップ
F101で振幅基準値を初期値に戻さないようにする。
なお、順次再生していくセクターとは、ディスク上で物
理的に連続しているセクターに限られるものではない。
つまりディスクメディアにおいては、記録時に、1つの
連続したデータを、物理的に離れたセクターに記録して
いくことができるためであり、例えば上記の最初のセク
ターとそれに続くセクターは、物理的に離れたセクター
であることもある。従ってステップF100で判断する
「前セクター」とは、あくまで直前に再生を行ったセク
ターを意味する。
【0138】従ってこの場合のセクターの再生処理は、
直前のセクターの再生状況により、以下のようになる。
まず、直前のセクターでリトライをすることなく再生が
正常終了された場合は、振幅基準値は、当初の初期値か
ら必要に応じて適応化された値となっている。そしてそ
れは記録レーザパワーが適正(もしくは適正とはいえな
いが本例のドライブ装置にとっては正常リード可能な範
囲)であるため、その直前のセクターの終了時点での振
幅基準値(再生時に適応化された振幅基準値)は、今回
のセクターの再生に対しても適切な値である。従って今
回のセクターに対しては、直前のセクターの終了時点で
の振幅基準値をそのまま最初から用いることが、再生O
Kとなる可能性を高くすることになる。もちろん、振幅
基準値が適切でない場合もあり得るが、その場合は今回
のセクターの再生過程で適応化されることや、或いはデ
コードエラーとなった場合に必要に応じて振幅基準値が
再設定されることで対応できる。
【0139】また、直前のセクターにおいてレーザパワ
ーに起因するデコードエラーが発生し、ステップF10
8又はF109で振幅基準値が再設定されてリトライが
行われた場合は、その再設定後の振幅基準値(さらには
再設定後のリトライ時に適応化された振幅基準値)が、
今回のセクターにとって適切な値である可能性が高いた
め、その場合も、直前のセクターの終了時点での振幅基
準値をそのまま最初から用いることが、再生OKとなる
可能性を高くすることになる。
【0140】このように、或るセクターの再生時には、
その直前のセクターの再生で用いられた最終的な振幅基
準値をそのまま用いて再生を開始することで、デコード
OKに導く可能性を高くでき、これによって再生動作の
効率化、再生信頼性の向上を実現できる。
【0141】2−5 変形例 ところで、上述してきた例は、記録レーザパワーとアシ
ンメトリ値に相関関係があるディスクに対応するドライ
ブ装置に適用できることになるが、例えばWORMディ
スクのうちで合金タイプと呼ばれる種類のディスクは、
記録レーザパワーとアシンメトリ値に相関関係はない。
【0142】この合金タイプのWORMディスクは、未
記録状態では多層膜であるものが記録時のレーザによる
熱により溶けて混ざりあい、冷却時に合金となり反射率
が上がることで、反射率の異なったマークが形成される
ものである。この合金タイプのものは、記録レーザパワ
ーを増減してもアシンメトリー値はほとんど変化しな
い。従って、上述の例で述べたような、アシンメトリー
値から記録レーザパワーを推定することはできない。と
ころが、合金タイプのWORMディスクの場合、記録パ
ワーが増すにつれて再生RF信号のRF振幅が増す。こ
れは、記録時のディスクの熱拡散が異なることに起因す
る。
【0143】そこで本発明の変形例としては、ディスク
ドライブ装置が、アシンメトリー値の代わりに再生RF
信号の振幅値を求め、それから記録レーザパワーを推定
し、リトライ時に必要に応じて振幅基準値を変更する例
が考えられる。この場合の処理は記録レーザパワーの適
否の判断手法以外は、図19、又は図20と同様にな
る。そしてステップF105,F106,F107に相
当する処理が、再生RF信号の振幅値を用いた処理とな
る。
【0144】振幅値の算出方式は次の通りである。再生
RF信号の振幅も、上記アシンメトリ値と同様に、適応
化した振幅基準値から得ることができる。即ち上記図1
7に示した2Tパターンは最小振幅パターン、8Tパタ
ーンは最大振幅パターンとなるが、例えばこの8Tパタ
ーン(なお8Tでなくとも最大振幅が得られる)でいえ
ば、再生RF信号の振幅AMPは、 AMP=c111−c000 ・・・式(28) で与えられる。また、再生RF信号の振幅の代わりにア
イパターンの開口部の大きさに相当する、2Tパターン
の振幅VFOを記録レーザパワーの推定に用いることも
できる。この場合、振幅VFOは、 VFO=((c011+c110)−(c001+c100))/2 ・・・式(29) で与えられる。
【0145】従って、CPU3(コントローラ2)は、
RAA136で更新される振幅基準値を取り込むこと
で、振幅値(AMP又はVFO)を算出できる。そして
コントローラ2は、算出される振幅値から、そのときの
再生RF信号についての記録レーザパワーの値を知るこ
とができる。
【0146】振幅値AMP(VFOについても同様)と
記録レーザパワーの関係は図示しないが、上記図18と
同様の比例関係となる(図18でアシンメトリを振幅に
置き換えればよい)。従って振幅値から、記録レーザパ
ワーのレベルを推定でき、それによって図19、図20
で説明したようにリトライ時に振幅基準値の設定を変更
することが可能となる。
【0147】なお振幅値の算出方法としては、RF信号
のエンベロープをサンプリングしていき、そのサンプリ
ング値を用いても可能である。即ちRF信号振幅のピー
ク及びボトムを検出していくことで、上記式(28)に
相当する計算が可能となる。なお、このように振幅値を
算出する方式の動作は、合金タイプのWORMディスク
のみでなく、記録レーザパワーと振幅値に相関性のある
メディアに対するドライブ装置として、広く適用でき
る。
【0148】
【発明の効果】以上の説明からわかるように本発明のド
ライブ装置は、デコードエラーの際に、そのデータ信号
について判別手段で記録レーザパワーが不適であると判
別された場合は、ビタビ復号処理で用いる振幅基準値を
変更して再生動作のリトライを実行させるようにしてい
る。これにより、記録レーザパワーが不適切であったこ
とによりリード不能となった場合でも、リトライ時には
リード正常終了に導くことができるという効果があり、
再生能力を著しく向上させることができる。
【0149】また判別手段による記録レーザパワーの適
否の判別は、ヘッド手段により読み出されたデータ信号
波形についてのアシンメトリ値に基づいて行うようにし
ている。例えば算出したアシンメトリ値が所定の範囲内
の値であるか否かにより、記録レーザパワーの適否を判
別する。これにより再生時に、記録時のレーザパワー状
態を正確かつ簡易に判断でき、上記リトライ時の振幅基
準値を変更するか否かの判断を的確に行うことができ
る。さらにアシンメトリ値は記録レーザパワーに比例す
るような相関関係があるため、アシンメトリ値により、
記録時の記録レーザパワーを具体的に判断できる。例え
ば記録レーザパワーがどの程度適正範囲から離れていた
かも判断でき、これによって振幅基準値をより精密に変
更できることになる。
【0150】また本発明では、デコード手段には、再生
時において、振幅基準値を適応化更新する振幅基準値適
応化部が設けられていることで、再生時にも必要に応じ
て常時振幅基準値が更新され、再生能力が向上されると
ともに、リトライ時には、適応化された振幅基準値をそ
のまま利用することで再生OKに導くことも可能とな
る。
【0151】また或る領域(セクター)に対する再生処
理後に、続けて次の領域(セクター)の再生動作を開始
する際には、その時点での振幅基準値をそのまま用いて
ビタビ復号処理を実行させるようにすることで、次の領
域でデコードエラーとなる可能性を低くでき、これによ
って再生動作効率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用できるビタビ復号を用いた一般的
なディスクドライブ装置のブロック図である。
【図2】マーク位置記録方法およびマークエッジ記録方
法の概要の説明図である。
【図3】RLL(1,7)符号化方法における最小磁化
反転幅の説明図である。
【図4】RLL(1,7)符号とマークエッジ記録方法
によって記録されたデータの再生信号をPR(1,2,
1)で波形等化したときのアイパターンの説明図であ
る。
【図5】ビタビ復号方法の状態遷移の過程の説明図であ
る。
【図6】ビタビ復号方法の状態遷移の説明図である。
【図7】ビタビ復号方法の状態遷移のトレリス線図の説
明図である。
【図8】ビタビ復号器のSMUのブロック図である。
【図9】ビタビ復号器のSMUのA型ステータスメモリ
のブロック図である。
【図10】ビタビ復号器のSMUのB型ステータスメモ
リのブロック図である。
【図11】ビタビ復号器のマージブロックにおける状態
データ値の選択動作の説明図である。
【図12】ビタビ復号器で適応化される振幅基準値の説
明図である。
【図13】実施の形態のドライブ装置のブロック図であ
る。
【図14】記録レーザパワーとインパルス応答の関係の
説明図である。
【図15】記録レーザパワーとアイパターンの関係の説
明図である。
【図16】2T及び8Tパターンのエンベロープの説明
図である。
【図17】2T及び8Tパターンのエンベロープにみら
れるアシンメトリ値の説明図である。
【図18】実施の形態における適切なアシンメトリ値範
囲の説明図である。
【図19】実施の形態の再生処理例のフローチャートで
ある。
【図20】実施の形態の再生処理例のフローチャートで
ある。
【符号の説明】
1 ホストコンピュータ、2 ドライブコントローラ、
3 CPU、4 LPC、5 磁気ヘッド、6 ディス
ク、7 光ピックアップ、8 アンプ、9 スピンドル
モータ、10 APC、11 フィルタ部、12 A/
D変換器、13ビタビ復号器、14 PLL部、131
シフトレジスタ、132 BMC、133 ACS、
134 SMU、135 マージブロック、136 R
AA

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レーザ光照射を行って記録媒体に記録さ
    れたデータ信号の読出を行うことのできるヘッド手段
    と、 前記ヘッド手段により読み出されたデータ信号に対し
    て、ビタビ復号処理及び所要のデコード処理を行い、再
    生データを得るデコード手段と、 前記ヘッド手段により読み出されたデータ信号から、そ
    のデータ信号が記録された際の記録レーザパワーの適否
    を判別する判別手段と、 再生時に、前記ヘッド手段により読み出されたデータ信
    号に対して、前記デコード手段で適正な再生データが得
    られなかった際に、そのデータ信号について前記判別手
    段で記録レーザパワーが不適であると判別された場合
    は、前記ビタビ復号処理で用いる振幅基準値を変更し
    て、再生動作のリトライを実行させることのできる制御
    手段と、 を備えたことを特徴とするドライブ装置。
  2. 【請求項2】 前記判別手段は、前記ヘッド手段により
    読み出されたデータ信号波形についてのアシンメトリ値
    を算出し、そのアシンメトリ値に基づいて記録レーザパ
    ワーの適否を判別することを特徴とする請求項1に記載
    のドライブ装置。
  3. 【請求項3】 前記判別手段は、算出したアシンメトリ
    値が所定の範囲内の値であるか否かにより、記録レーザ
    パワーの適否を判別することを特徴とする請求項2に記
    載のドライブ装置。
  4. 【請求項4】 前記デコード手段には、再生時におい
    て、前記ビタビ復号処理に用いられる振幅基準値を、供
    給されるデータ信号に対して適応化されるように更新す
    る振幅基準値適応化部が設けられていることを特徴とす
    る請求項1に記載のドライブ装置。
  5. 【請求項5】 前記制御手段は、ある領域に対する再生
    処理後に、続けて次の領域の再生動作を開始する際に
    は、その時点での振幅基準値をそのまま用いてビタビ復
    号処理を実行させることを特徴とする請求項1に記載の
    ドライブ装置。
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