JP4431922B2 - 光ディスク装置およびレーザ光出力設定方法 - Google Patents

光ディスク装置およびレーザ光出力設定方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、光ディスク装置およびレーザ光出力設定方法に関する。詳しくは、ZCAVフォーマットの光ディスクに対して、ゾーンを径方向で複数の領域に区分し、レーザ光の出力レベルを区分された領域毎に設定することにより、1つのゾーン内でも出力レベルを切り換えることでレーザ光の出力レベルの最適化を図るものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の光ディスク装置では、書換可能な光ディスクを用いて、この光ディスクに螺旋状あるいは同心円上にデータを記録することが行われている。このような書き換え可能な光ディスクでは、大容量化のためにディスク半径方向に線密度(周方向の記録密度)をほぼ一定とした、ZCAV(Zone Constant Angular Velocity)と呼ばれる記録方式が用いられている。
【0003】
このZCAV記録方式では、図11Aに示すように光ディスクのデータ記録領域を半径方向に複数のゾーンに区分して、このディスクを角速度一定で回転させると共に、記録クロック周波数をゾーン毎内で一定とすると共に内周側のゾーンよりも外周側のゾーンで高いものとすることで、線密度が内周側のゾーンと外周側のゾーンでほぼ等しくとなるように記録動作が行われる。また、ZCAV記録方式では、基準クロック周波数がゾーン毎に異なることから、図11Bに示すようにデータ記録時のレーザ光の出力レベルがゾーン内では一定とされると共に、内周側のゾーンではオーバーパワーとならないように低いレベルとされ、外周側のゾーンではアンダーパワーとならないように高いレベルとされてデータの記録が行われている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、大容量化が更に進むと記録マークを小さいものとして高密度記録が行われる。このような場合、ZCAV記録方式を用いたとしても、ゾーン内の内周側と外周側では記録密度が異なるため、レーザ光の出力レベルを例えばゾーンの中心位置で最適となるように設定すると、ゾーン内の内周側ではレーザ光の出力レベルが最適レベルよりも大きくオーバーパワーとなり、外周側では最適レベルよりも小さくアンダーパワーとなってしまう。
【0005】
また、大容量化に伴いセクタサイズが大きくなっていることから、ゾーンを小さくしてゾーン内での記録密度が等しくなるようにゾーン数を増加させるものとすると、1つのゾーン内のセクタ数が少なくなってしまう。
【0006】
そこで、この発明では、ZCAVフォーマットでデータの記録再生を行う場合に、レーザ光の出力レベルを最適に設定することができる光ディスク装置およびレーザ光出力レベル設定方法を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る光ディスク装置は、データの記録領域が径方向で複数ゾーンに区分され、各ゾーンでは記録クロック周波数が一定となるZCAVフォーマットの光ディスクに対して、レーザ光を照射することによりデータの記録再生を行う記録再生手段と、記録クロック周波数が一定となるゾーンを径方向で複数の領域に区分すると共に、区分された領域毎に記録再生手段で光ディスクを再生して得られた信号のエラーレートあるいはアシンメトリ値が最適となるようにレーザ光の出力レベルを設定し、レーザ光の出力レベルをレーザ光が照射される区分された領域に応じた出力レベルに設定する出力設定手段とを有するものである。
【0008】
また、レーザ光出力設定方法は、データの記録領域が径方向で複数ゾーンに区分され、各ゾーンでは記録クロック周波数が一定となるZCAVフォーマットの光ディスクに対してレーザ光を照射することによりデータの記録再生を行う記録再生ステップと、記録クロック周波数が一定となるゾーンを径方向で複数の領域に区分すると共に、区分された領域毎に記録再生ステップで光ディスクを再生して得られた信号のエラーレートあるいはアシンメトリ値が最適となるようにレーザ光の出力レベルを設定する出力設定ステップとを有するものである。
【0009】
この発明においては、ZCAVフォーマットの光ディスクの記録クロック周波数が一定となるゾーンが径方向で複数の領域に区分されて、光ディスクを再生して得られた信号のエラーレートあるいはアシンメトリ値が良好となるように、レーザ光の出力レベルが区分された領域毎に設定される。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、図を参照しながら、この発明の実施の一形態について説明する。図1は光変調記録方式を用いた光ディスク装置の全体構成を示すブロック図であり、ディスクとして光磁気ディスクを用いる場合を示している。
【0011】
光磁気ディスク10はスピンドルモータ部21によって、所定の速度で回転される。なお、スピンドルモータ部21は、後述するサーボ制御部24からのスピンドル駆動信号SSDによって、光磁気ディスク10の回転速度が所定の速度となるように駆動される。
【0012】
光磁気ディスク10には、光ディスク装置20の光ピックアップ部22から光量をコントロールされたレーザ光が照射される。光磁気ディスク10で反射されたレーザ光は、光ピックアップ部22の光検出処理回路(図示せず)に照射される。光検出処理回路では、光電変換および電流電圧変換等を行い、反射光に基づいて再生RF信号SRFを生成してリードチャネルブロック23に供給する。また、トラッキング誤差信号STEやフォーカス誤差信号SFEを生成して、サーボ制御部24に供給する。
【0013】
リードチャネルブロック23では、再生RF信号SRFからリードクロックCLKや復号信号RDを生成して信号処理部25に供給する。
【0014】
サーボ制御部24では、供給されたフォーカス誤差信号SFEに基づき、レーザ光の焦点位置が光磁気ディスク10上の位置となるように、光ピックアップ部22の対物レンズ(図示せず)を駆動するためのフォーカス駆動信号SFDを生成して、光ピックアップ部22のアクチュエータ(図示せず)に供給する。また、供給されたトラッキング誤差信号STEに基づき、レーザ光の照射位置が所望のトラック中央位置となるように、光ピックアップ部22の対物レンズを駆動するためのトラッキング駆動信号STDを生成して、光ピックアップ部22のアクチュエータに供給する。
【0015】
また、サーボ制御部24では、光磁気ディスク10に対してデータを記録する際に、磁気ヘッド駆動信号SMHを磁気ヘッド27に供給して、磁気ヘッド27から、光磁気ディスク10のレーザ光の照射位置に直流外部磁界を与える。
【0016】
さらに、サーボ制御部24では、後述するレーザ光出力制御部26に対して設定信号SPCを供給して、レーザ光の出力レベルを設定する。また、上述したようにスピンドル駆動信号SSDを生成してスピンドルモータ部21に供給すると共に、光ピックアップ部22から照射されるレーザ光の照射位置が光ピックアップ部22でのトラッキング制御範囲を超えないように、光ピックアップ部22を光磁気ディスク10の径方向に移動させるスレッド動作制御も行う。
【0017】
信号処理部25では、リードクロックCLKを用いて復号信号RDのデコード処理を行い、得られた信号を出力データDoutとして、SCSI(Small Computer System Interface)やATAPI(AT Attachment Packet Interface)等の規格に対応するインタフェース部28を介してコンピュータ装置等に供給する。また、コンピュータ装置等からインタフェース部28を介して入力データDinが供給されたときには、この入力データDinのエンコード処理を行い、得られた記録信号WDをレーザ光出力制御部26に供給する。さらに信号処理部25では、復号信号RDに基づきアドレス情報を読み出して制御部30に供給する。
【0018】
レーザ光出力制御部26では、レーザ駆動信号SLDを生成して光ピックアップ部22のレーザダイオード(図示せず)に供給し、レーザダイオードからのレーザ光の照射やレーザ光の出力レベルを制御する。ここで、レーザ光出力制御部26では、制御部30から供給された制御信号CTに基づき、レーザ光の出力を再生モードあるいは記録モードに切り換えると共に、サーボ制御部24からの設定信号SPCに基づいて各モードでのレーザ光の出力レベルを制御する。さらに、記録モード時に信号処理部25から供給された記録信号WDに基づきレーザ光を変調して、記録信号WDに応じた記録マークを光磁気ディスク10に形成する。
【0019】
制御部30は光ディスク装置20の各部の動作を制御するためのものであり、例えばコンピュータ装置からインタフェース部28や信号処理部25を介してコマンドが供給されたときには、このコマンドに応じた制御信号CTを生成して各部に供給することにより、光ディスク装置20でコマンドに応じた動作が行われるように制御する。また、光磁気ディスク10に正しく信号を記録することができるようにレーザ光の出力の設定等も行う。
【0020】
また、上述した光ディスク装置20では、光磁気ディスク10に記録されている信号を読み出して、より正しい出力データDoutを得るために、例えばリードチャネルブロック23では、再生RF信号SRFの信号レベルの調整や波形等化処理を行い、得られた信号に対してビタビ復号処理を行うことで、正しい復号信号RDを信号処理部25に供給することができるように成されている。
【0021】
ここで、波形等化処理およびビタビ復号方法について説明する。光ディスク装置20では、信号処理部25で入力データDinのエンコード処理を行う際に、RLL(Run Length Limited)符号化方法、例えばRLL(1,7)符号が用いられる。また、光磁気ディスク10に信号を記録する際に、記録密度を大きくすることができるようにマークエッジ記録方法が用いられる。
【0022】
波形等化処理では、符号間干渉を積極的に利用するパーシャルレスポンス方法が用いられる。この際に用いられる波形等化特性は、一般に(1+D)n で表されるパーシャルレスポンス特性のうちから、記録/再生系の線記録密度およびMTF(Modulation Transfer Function)を考慮して決められる。
【0023】
ここで、上述したRLL(1,7)符号化方法とマークエッジ記録方法の組合せによって記録された信号に対して、PR(1,2,1)を用いる波形等化処理を行い、この波形等化処理が行われた信号を用いて4値4状態ビタビ復号方法を行う。
【0024】
マークエッジ記録方法においては、光磁気ディスク10に対する実際の記録に先立って、上述のRLL符号化等によって符号化された記録信号WDに基づくプリコードがレーザ光出力制御部26で行われる。なお、プリコードは信号処理部25で行うものとしても良い。
【0025】
各時点kにおける記録データ列をa〔k〕、これに基づくプリコード出力をb〔k〕とすると、プリコードは、式(1)のように行われる。
b〔k〕=(a〔k〕+b〔k−1〕)mod2 ・・・(1)
このようなプリコード出力b〔k〕が実際に光磁気ディスク10に記録される。
【0026】
図2はリードチャネルブロック23の構成を示しており、再生RF信号SRFは、PLL回路231とA/D変換回路232に供給される。PLL回路231では、再生RF信号SRFに基づきリードクロックCLKを生成してA/D変換回路232、ディジタルフィルタ233、ビタビ復号器234に供給する。
【0027】
A/D変換回路232では、リードクロックCLKを用いてサンプリングを行い再生RF信号SRFをディジタルの再生信号DRとしてディジタルフィルタ233に供給する。
【0028】
ディジタルフィルタ233では、波形等化特性PR(1,2,1)での波形等化処理を行う。なお、以下の説明においては、信号の振幅を規格化せずに、波形等化特性をPR(B,2A,B)とする。また、ノイズを考慮しない場合の再生信号DRを再生信号c〔k〕と表記する。さらに、ノイズを含む実際の再生信号DR(すなわち、光磁気ディスク10から読み出された再生信号)をz〔k〕と表記する。
【0029】
PR(B,2A,B)は、ある時点kにおける再生信号の値に対して、時点kにおける振幅の寄与が振幅値の2A倍とされ、さらに前後の時点k−1およびk+1における振幅の寄与が、各々の時点における信号の振幅のB倍とされるものである。したがって、再生信号の値の最大値は、時点k−1、k、k+1において何れもパルスが検出される場合である。このような場合には、再生信号の値の最大値はB+2A+B=2A+2B、再生信号の値の最小値は0となる。ただし、実際の取扱いにおいては、c〔k〕として、DC成分のA+Bを差し引いた式(2)に示すものが用いられる。
c〔k〕=B×b〔k−2〕+2A×b〔k−1〕+B×b〔k〕
−A−B・・・(2)
【0030】
したがって、ノイズを考慮しない場合の再生信号c〔k〕は、A+B,A,−A,−A−Bのうちの何れかの値をとることになり、波形等化特性PR(1,2,1)の場合には、A+B=4,A=3,−A=1,−A−B=0と表現される。また、実際の再生信号z〔k〕の値もノイズによるばらつきを有するが、ほぼA+B,A,−A,−A−Bのうちの何れかの値をとることとなる。
【0031】
ここで、N=b〔k〕,M=b〔k−1〕,L=b〔k−2〕の状態をSNMLと定義すると、SNMLの組合せは23=8通り考えられる。しかし、RLL(1,7)符号化によって生成される記録データ列a〔k〕では、2個以上「1」が連続する下記の場合は存在しない。
a〔k〕=1,a〔k−1〕=1,a〔k−2〕=1
a〔k〕=1,a〔k−1〕=1,a〔k−2〕=0
a〔k〕=0,a〔k−1〕=1,a〔k−2〕=1
【0032】
このため、式(1)に従ってb〔k〕に課せられる条件を検討するとS010,S101の状態は生じないことから、生じうる状態は8−2=6通りとなり、この生じうる各状態について、それらを起点として生じ得る状態遷移と、各状態遷移が生じる時の記録データの値および再生信号の値との対応を求めると、図3に示す状態遷移となる。
【0033】
この図3において、状態遷移は、矢印によって表される。また、各矢印に付した符号が〔記録データ値a〔k〕/再生信号値c〔k〕〕を示している。状態S000,S001,S111およびS110を起点とする状態遷移は、2通りあるのに対して、状態S011およびS100を起点として生じ得る遷移は1通りのみである。さらに、図3においてS000とS001は、何れもa〔k〕=1に対しては、c〔k〕=−Aという値を取り、S100に遷移している。一方、a〔k〕=0に対しては、c〔k〕=−A−Bという値を取り、S000に遷移している。また、S111とS110も同様に、同じa〔k+1〕の値について同じc〔k+1〕の値を取り、かつ、同じ状態に遷移している。したがって、S000とS001をまとめてS00と表現し、S111とS110をまとめてS11と表現することができる。さらに、S011をS10とし、S100をS01と表現すると共に、波形等化特性PR(1,2,1)の場合には、A+B=4,A=3,−A=1,−A−B=0と表現されることから図3は図4として示すことができる。
【0034】
この図4から、再生信号値に基づきより記録データb〔k−2〕,b〔k−1〕,b〔k〕を決定することができる。
【0035】
また、このようにスライスレベルを多値に持つため各のマージンが少なくなると誤検出が生じてしまうことから、上述したような波形等化処理がなされた再生信号DRをビタビ復号器234に供給して最尤復号を行うことにより正しいデータを確定していく。
【0036】
ビタビ復号器234のBMC(Branch Metric Circuit)では、再生信号z〔k〕に基づいて、規格化パスメトリックに対応するブランチメトリックを計算する。ここで、例えば状態遷移S11→S10に伴うブランチメトリックはbm110と表記する。また他の状態遷移も図4に示すように表記する。この図4に示す6つのブランクメトリックを、各時点においてサンプリングされる再生信号値と振幅基準値との間のユークリッド距離として計算する場合には、以下の式(3)〜(8)が用いられる。
【0037】
bm000=(z〔k〕−c000)2 ・・・(3)
bm001=(z〔k〕−c001)2 ・・・(4)
bm011=(z〔k〕−c011)2 ・・・(5)
bm111=(z〔k〕−c111)2 ・・・(6)
bm110=(z〔k〕−c110)2 ・・・(7)
bm100=(z〔k〕−c100)2 ・・・(8)
なお、波形等化特性PR(1,2,1)の場合の振幅基準値は、c000=0、c001=1、c011=3、c111=4,c110=3,c100=1である。
【0038】
このようにして算出されたbm000〜bm100の値は、ACS(Add Compare Select)に供給される。
ACSでは、供給されたブランチメトリックと、過去のブランチメトリックの総和であるパラメトリックから最尤パスを選択して、新たなパスメトリックを計算する。
【0039】
時点kにおいて状態Sijに至るパスメトリックはmij〔k〕は、ブランチメトリックの値を用いて、以下の式(9)〜(12)のように計算される。なお、図に示すように状態S00に至る遷移はS00とS10の2つの状態が存在し、状態S11に至る遷移はS01とS11の2つの状態が存在することから、それぞれの状態からの遷移に基づくパスメトリックを算出して、少ない値のパラメトリックを選択する。
【0040】
Figure 0004431922
【0041】
この算出されたパスメトリックで最小の値のパスメトリックを選択することにより状態が決定されて、この決定された状態を示す選択信号がSMU(Status Memory Unit)に供給される。
【0042】
SMUでは、供給された選択信号に基づき、最尤なものと判断された状態の系列を保持すると共に、保持されている状態の系列から最尤の状態が検出されて、この状態を示す状態データ値smがDMB(Data Merge Block)に供給される。
【0043】
DMBには、予め復号マトリクステーブルが記憶されており、供給された状態データ値smに基づいて復号マトリクステーブルを参照することで復号信号が生成される。このビタビ復号器234で得られた正しい復号信号RDは、信号処理部25に供給されてデコード処理される。
【0044】
リードチャネルブロック制御回路235では、制御部30からの制御信号CTに基づきディジタルフィルタ233やビタビ復号器234の動作制御等を行う。
【0045】
図5は、光磁気ディスク10の領域構成の一例を示している。光磁気ディスク10の最外周側には図5Aに示すようにリードインゾーンが設けられている。このリードインゾーンから内周側にSFP(Standard Formatted Part)ゾーン、製造者使用ゾーン、ユーザーゾーン、製造者使用ゾーン、SFPゾーン、SFP用遷移ゾーン、PEP(Phase Encode Part)ゾーンがそれぞれ設けられている。
【0046】
リードインゾーンは、エンボスピットにより形成された領域である。
【0047】
SFPゾーンは、感度や反射率等のメディアに関する情報、トラック数等のシステムに関する情報が記録された領域である。
【0048】
製造者使用ゾーンは、製造者がディスクに対する試験を行ったり、光ディスク装置が記録再生条件をテストする際に使用する領域である。
【0049】
ユーザゾーンは、データの記録再生に用いる領域であり、図5Bに示すように、DMAエリアと複数のゾーンZ1〜Znからなり、各ゾーンにはデータの記録再生が行われるデータエリアと、データエリア内に欠陥セクタが生じたときに、この欠陥セクタに置き換えて使用される交替エリアが設けられている。また、データエリアでの欠陥セクタに代えて交替セクタを使用するための交替情報等がDMAエリアに記録されている。
【0050】
SFP用遷移ゾーンは、溝のないPEP形式のフォーマットの領域と溝が設けられてサーボ情報の記録されたSFPゾーンとの境界領域である。
【0051】
PEPゾーンは、ディスクの回転モードや信号の変調方式、ユーザゾーンでのトラック当たりのセクタ数やランド記録/グルーブ記録の区分、ディスク種別等を示す制御情報が記録されている領域である。
【0052】
図6は、光磁気ディスク10において用いられるセクタフォーマットの一例を示している。図6Aに示すように、1セクタは、ヘッダ、ALPC−ギャップ、VFO、SYNC、データフィールド、バッファの各エリアに区分されている。
【0053】
ヘッダは、図6Bに示すように、セクタの先頭を示すセクタマークSM、ディスクの回転が変動しても正しくデータの記録再生を行うためのPLLロック用のデータであるVFO1,VFO2、データの読み出し開始位置を示すアドレスマークAM、トラックナンバーとセクタナンバを示すID等で構成されている。このヘッダは、予めディスク上にエンボスピットを形成することでプリフォーマットされている。
【0054】
図6AのALPC−ギャップは、レーザ光の出力を制御するためのテスト部や書き込みが行われたことを示すフラグ等で構成されている。
【0055】
VFO3は、上述したようにPLLロック用のデータである。なお、ヘッダのVFO1,VFO2は予めプリフォーマットされており、このVFO3は、データの記録動作時に、光磁気的に記録されるものである。SYNCはデータフィールドの同期信号である。
【0056】
データフィールドは、ユーザデータを記録するためのものであり、このデータフィールドには、ユーザデータとエラー検出・訂正用のパリティ等が記録される。また、データフィールドの後には、ディスク回転変動時のマージン用としてのバッファエリアが設けられている。
【0057】
データ記録時のレーザ光の出力レベルとエラーレートの関係は、図7Aに示すようにバスタブ形状の特性を有するものとなる。一方、データ記録時のレーザ光の出力レベルとアシンメトリ値の関係は、図7Bに示すようにレーザ光の出力レベルの増大と共にアシンメトリ値は単調増加する。さらに、光ディスクのいずれの半径位置においても、レーザ光の出力レベルがその半径位置で最適とされてデータが記録されたときには、ほぼアシンメトリ値が等しくなることが知られている。
【0058】
アシンメトリ値の算出では、アシンメトリ値を正しく算出することができるように、光磁気ディスク10に記録するテストデータは、図8に示すように再生RF信号SRFの振幅が最小となるパターンと最大となるパターンとを組み合わせたパターンとなるように設定する。例えばRLL(1,7)符号化を行ったときに再生RF信号SRFの振幅が最小となる2Tパターンと、振幅が最大となっている6Tパターンとを組み合わせたパターンとなるように設定する。なお、Tはディスクに記録する変調後の信号に対するチャネルクロックを示している。
【0059】
振幅が最小であるパターンでの再生RF信号SRF平均レベルを「AGa」、振幅が最大であるパターンでの再生RF信号SRF平均レベルを「AGb」、振幅の最大値を「MX」とすると、式(13)によってアシンメトリ値ASMを算出することができる。
【0060】
ASM=(AGb−AGa)/MX ・・・(13)
ここで、1つのゾーン内でアシンメトリ値のばらつきが少なくなるように、1つのゾーン内を複数の領域に区分して、それぞれの領域に対してアシンメトリ値が最良となるようにレーザ光の出力レベルを設定するための設定値を予めサーボ制御部24に記憶させる。
【0061】
図9はサーボ制御部24に記録された設定値を示しており、例えばアドレス情報を用いて1つのゾーンを複数の領域に区分すると共に、領域毎に設定値を記憶させる。例えばセクタアドレスAD-1〜AD-aまでがゾーンZ1の第1の領域Z1-1、セクタアドレスAD-(a+1)〜AD-bまでが第2の領域Z1-2を示すものとされる。また、セクタアドレスAD-(b+1)〜AD-cまでがゾーンZ2の第1の領域Z2-1、セクタアドレスAD-(c+1)〜AD-dまでが第2の領域Z2-2を示すものとされる。以下同様に、セクタアドレスを利用して各ゾーン内が2つの領域に区分される。また、領域Z1-1に対してアシンメトリ値が最良となるように、レーザ光の出力レベルを切り換えるための設定値PW1-1を領域Z1-1に対応させて記憶させる。同様に、領域Z1-2,Z2-1,Z2-2・・・に対応させて設定値PW1-2,PW2-1,PW2-2・・・を記憶させる。
【0062】
ここで、光磁気ディスク10にデータを記録する際には、制御部30からサーボ制御部24に対してデータを記録するセクタアドレスを通知する。また、制御部30では、光磁気ディスク10からヘッダの情報を読み出す処理を行い、信号処理部25から供給されたセクタアドレスに基づき、レーザ光の照射位置がデータを記録する位置と判別されたときには制御信号CTによってサーボ制御部24の動作を制御して、データを記録するセクタアドレスの領域に対応する設定値を設定信号SPCとしてレーザ光出力制御部26に供給させる。
【0063】
レーザ光出力制御部26では、供給された設定信号SPCに基づきレーザ駆動信号SLDを生成して、光ピックアップ部22のレーザダイオードに供給する。このため、1つのゾーン内でも、記録位置に応じてレーザ光の出力レベルが最適となるように切り換えられるので、データを光磁気ディスク10に正しく良好に記録することができる。例えば図10に示すように、ゾーンZ1内でレーザ光の出力レベルを切り換えない破線で示す場合では、ゾーンZ1の内周側でオーバーパワー、外周側ではアンダーパワーとなって、アシンメトリ値が「ASA」のばらつきを生じてしまう。しかし、ゾーンZ1の領域Z1-1と領域Z1-2で、レーザ光の出力レベルをWP-1,WP-2に切り換えることにより、領域Z1-1でのアシンメトリ値のばらつき、および領域Z1-2でのアシンメトリ値のばらつきは「ASA」よりも小さい「ASB」となる。すなわち、ゾーンZ1でのアシンメトリ値のばらつきが「ASA」よりも小さい「ASB」となることから、1つのゾーン内で、記録位置に応じてレーザ光の出力レベルを最適なレベルに切り換えることで、光磁気ディスク10に記録された信号は良好なものとなる。このため、記録密度が高められてもデータを正しく読み出すことができる。
【0064】
なお、上述の実施の形態では、予め各領域に対する設定値をサーボ制御部24に記憶しておくものとしたが、いずれかの領域に試し書きを行ってレーザ光の最適出力レベルを判別すると共に、この判別された出力レベルから、他の領域に対するレーザ光の最適出力レベルを算出して、判別された最適出力レベルおよび算出された最適出力レベルをサーボ制御部24に設定値として記憶させるものとしても良い。この場合には、光磁気ディスク10や光ディスク装置20の特性あるいは環境条件が変動した場合であっても各領域に対してレーザ光の出力レベルを最適な状態に設定することができる。
【0065】
また、上述の実施の形態では、データ記録時におけるレーザ光の出力レベルの設定について説明したが、データ再生時にも1つのゾーン内の領域毎に出力レベルを切り換えるものとしても良い。さらに、データの記録再生に用いる光ディスクは光磁気ディスクに限られるものではなく、相変化型の光ディスク等であっても良いことは勿論である。
【0066】
【発明の効果】
この発明によれば、データの記録領域が径方向で複数ゾーンに区分され、各ゾーンでは記録クロック周波数が一定となるZCAVフォーマットの光ディスクのゾーンが径方向で複数の領域に区分されて、レーザ光の出力レベルが区分された領域毎に設定される。このため、1つのゾーン内で更にレーザ光の出力レベルを最適化することができる。
【0067】
また、光ディスクを再生して得られた信号のエラーレートあるいはアシンメトリ値が良好となるように、区分された領域毎にレーザ光の出力レベルが設定されるので、データの記録再生を良好に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る光ディスク装置の構成を示す図である。
【図2】リードチャネルブロックの構成を示す図である。
【図3】状態遷移を示す図である。
【図4】状態遷移の他の表記方法を示す図である。
【図5】光磁気ディスクの領域構成の一例を示す図である。
【図6】セクタフォーマットの一例を示す図である。
【図7】データ記録時のレーザ光出力レベルとエラーレートおよびアシンメトリ値の関係を示す図である。
【図8】アシンメトリ値の算出方法を示す図である。
【図9】ゾーン内の各領域におけるレーザ光出力の設定値を示す図である。
【図10】ゾーン内の半径位置とアシンメトリ値の関係を示す図である。
【図11】半径位置と線密度およびレーザ光の出力レベルの関係を示す図である。
【符号の説明】
10・・・光磁気ディスク、20・・・光ディスク装置、21・・・スピンドルモータ部、22・・・光ピックアップ部、23・・・リードチャネルブロック、24・・・サーボ制御部、25・・・信号処理部、26・・・レーザ光出力制御部、27・・・磁気ヘッド、28・・・インタフェース部、30・・・制御部、231・・・PLL回路、232・・・A/D変換回路、233・・・ディジタルフィルタ、234・・・ビタビ復号器、235・・・リードチャネルブロック制御回路

Claims (2)

  1. データの記録領域が径方向で複数ゾーンに区分され、各ゾーンでは記録クロック周波数が一定となるZCAVフォーマットの光ディスクに対して、レーザ光を照射することによりデータの記録再生を行う記録再生手段と、
    前記記録クロック周波数が一定となる前記ゾーンを径方向で複数の領域に区分すると共に、前記区分された領域毎に前記記録再生手段で前記光ディスクを再生して得られた信号のエラーレートあるいはアシンメトリ値が最適となるように前記レーザ光の出力レベルを設定し、前記レーザ光の出力レベルを前記レーザ光が照射される前記区分された領域に応じた出力レベルに設定する出力設定手段とを有する光ディスク装置。
  2. データの記録領域が径方向で複数ゾーンに区分され、各ゾーンでは記録クロック周波数が一定となるZCAVフォーマットの光ディスクに対してレーザ光を照射することによりデータの記録再生を行う記録再生ステップと、
    前記記録クロック周波数が一定となる前記ゾーンを径方向で複数の領域に区分すると共に、前記区分された領域毎に前記記録再生ステップで前記光ディスクを再生して得られた信号のエラーレートあるいはアシンメトリ値が最適となるように前記レーザ光の出力レベルを設定する出力設定ステップとを有するレーザ光出力設定方法。
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