JP2000297833A - 電動式パーキングブレーキ - Google Patents

電動式パーキングブレーキ

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JP2000297833A
JP2000297833A JP11107600A JP10760099A JP2000297833A JP 2000297833 A JP2000297833 A JP 2000297833A JP 11107600 A JP11107600 A JP 11107600A JP 10760099 A JP10760099 A JP 10760099A JP 2000297833 A JP2000297833 A JP 2000297833A
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parking brake
gear
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screw shaft
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JP11107600A
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Katsuhiro Miyata
勝弘 宮田
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Akebono Brake Industry Co Ltd
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Akebono Brake Industry Co Ltd
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D65/00Parts or details
    • F16D65/14Actuating mechanisms for brakes; Means for initiating operation at a predetermined position
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D2125/00Components of actuators
    • F16D2125/18Mechanical mechanisms
    • F16D2125/58Mechanical mechanisms transmitting linear movement
    • F16D2125/582Flexible element, e.g. spring, other than the main force generating element

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  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Braking Arrangements (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】パーキングブレーキ作動時において、摩擦エレ
メント(ブレーキパッド)の温度が低下に伴うパッド自
身の収縮によりパーキングブレーキの軸力が低下する現
象を防止できる電動式パーキングブレーキを提供する。 【解決手段】電動モータ5と、電動モータからの回転運
動を直線運動に変換する回転運動・直線運動変換機構1
0、12と、前記変換機構の作動によって被制動部材R
に向けて進退する摩擦エレメント4A、4Bからなる電
動式パーキングブレーキにおいて、電動モータと摩擦エ
レメントとの間の力伝達経路に、弾性偏倚手段12A、
21、33を設けたことを特徴とする電動式パーキング
ブレーキ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パーキングブレー
キ作動時において、摩擦エレメント(ブレーキパッド)
の温度低下に伴うパッド自身の収縮によりパーキングブ
レーキによるブレーキ力が低下する現象を防止できる電
動式パーキングブレーキに関するものである。
【0002】
【従来の技術】車両用のパーキングブレーキとしては、
自動車の運転席近くに配置されるパーキングブレーキレ
バーを操作することにより、パーキングブレーキケーブ
ルを介してブレーキパッドを作動させる機械式のものが
良く知られている。通常、こうした機械式パーキングブ
レーキは、ブレーキを作動させた後、長時間に渡って駐
車状態を維持している時に、外気の影響でブレーキパッ
ドの温度が低下し、パッド自身が収縮することによりパ
ーキングブレーキによるブレーキ力が低下することがあ
る。しかし、上述のような機械式パーキングブレーキで
は、パーキングブレーキケーブルが有している弾性変形
により、パーキングブレーキ力の低下を少なくすること
ができるため、たとえば、坂道等に長時間駐車した車両
がブレーキ力低下によってずり落ちるという事態は無か
った。
【0003】ところで、上記機械式パーキンブブレーキ
は、運転席の近傍に必ずブレーキレバーを配置しておく
必要があるため、その分のスペースが必要となる等の問
題があることから、最近では運転席近傍に配置したスイ
ッチの操作でパーキングブレーキを作動させることがで
きる電動式パーキングブレーキ装置の開発が進められて
いる。電動式パーキングブレーキは、運転席近傍に設け
たスイッチを作動することにより電動モータを駆動し、
パーキングブレーキの作動後には電動モータへの通電を
停止しブレーキ力を機械的に保持している。そのため、
運転席近傍のスペースを広くとることが可能となる等の
利点がある。
【0004】このような電動式パーキングブレーキの一
例として特開平8−244596号公報参照に記載され
てものがある。この電動式パーキングブレーキは、パー
キングブレーキまたはドラムブレーキ内に配置した電動
モータおよび歯車電動機構を介してブレーキパッドを、
電動モータのオン、オフ作動によって緊張または弛緩可
能に構成されているため、従来の機械式パーキングブレ
ーキが必要とするパーキングブレーキレバー用のスペー
スが不要となり、運転席回りのスペースを広くとること
ができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記電
動式パーキングブレーキでは、駐車ブレーキを長時間に
渡って作動状態にしておくと、前述したブレーキパッド
の温度低下に伴うパッド自身の収縮が原因のパーキング
ブレーキのブレーキ力低下に充分に対応することができ
ない。この状態を図5を参照して説明すると、図5はブ
レーキパッドの厚さ方向の収縮量とブレーキ力との関係
を示す図である。パーキングブレーキを作動した直後の
ブレーキ力はFであるが、ブレーキパッドの温度が低下
し、パッド自身が収縮するとその収縮量に略比例してブ
レーキ力が図中点線で示すように大きく低下する。即
ち、機械式パーキングブレーキではパッド収縮によるブ
レーキ力の低下は、前述のようにパーキングブレーキケ
ーブルが有している弾性変形によってそのバネ定数分の
みのブレーキ力の変化でカバーすることができるが、上
記電動式パーキングブレーキでは、電動モータ、歯車電
動機構、直線運動変換機構等の構成要素の剛性が大きい
ためにブレーキ作動時に於ける弾性変形が少なく、この
ためパッド自身の収縮によるパーキングブレーキ力低下
を前記のような構成要素の弾性変形に伴う復帰力では押
さえることができず、そのまま大きなブレーキ力低下と
なりブレーキ力不足の事態が発生する。そこで、本発明
は、上記電動式パーキングブレーキにおいて、パーキン
グブレーキ作動時、ブレーキパッドの温度が低下してパ
ッドの収縮が発生しても、その収縮によって生じるブレ
ーキ力不足を少なくする弾性偏倚手段を電動式パーキン
グブレーキ内に配置することにより、上記のような問題
点を解消することを目的とする。本発明では、温度低下
によってブレーキパッドに収縮状態が発生しても、その
収縮によって生じるブレーキ力不足は、電動式パーキン
グブレーキ内に配置した弾性偏倚手段によって確実に回
避できる。
【0006】
【課題を解決するための手段】このため、本発明が採用
した技術解決手段は、電動モータと、電動モータからの
回転運動を直線運動に変換する回転運動・直線運動変換
機構と、前記変換機構の作動によって被制動部材Rに向
けて進退する摩擦エレメントからなる電動式パーキング
ブレーキにおいて、電動モータと摩擦エレメントとの間
の力伝達経路に、弾性偏倚手段を設けたことを特徴とす
る電動式パーキングブレーキであり、前記回転運動・直
線運動変換機構は、電動モータと伝動するスクリュウシ
ャフトと、前記スクリュウシャフトに螺合し、かつ、前
記ピストンに非回転に取り付けられ、かつ前記弾性偏倚
手段としての前記ナット部材からなることを特徴とする
電動式パーキングブレーキであり、前記偏倚手段は、バ
ネ部材であることを特徴とする電動式パーキングブレー
キである。
【0007】
【実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実施の形
態を説明すると、図1は第1実施形態としての電動式パ
ーキングブレーキの非作動状態の一部断面図であり、こ
のブレーキ装置は、サービスブレーキはマスターシリン
ダから発生した液圧によってピストンを作動させ、パー
キングブレーキは電動モータによって作動させる形式の
ものである。
【0008】図1において、1はブレーキ本体を構成す
るキャリパであり、キャリパはサボート部材30によっ
て軸方向に移動可能に支持され、またキャリパ1にはシ
リンダ2が形成され、このシリンダ2内に摺動自在にピ
ストン3が配置され、シリンダ内にはサービスブレーキ
用の液圧発生室21が形成され、この液圧発生室は通路
22を介してマスターシリンダに連通されている。また
サポート部材30は摩擦エレメントとしてのブレーキパ
ッド4A、4Bを支持しており、これらのブレーキパッ
ド4A、4B間には被制動部材としてのロータRが配置
されている。なお、ピストン3の凹部3aにブレーキパ
ッド4Aの突起4Cが係合していることによってピスト
ン3の回転が規制されている。通常ブレーキ時にはマス
ターシリンダからの液圧によって、ピストン3が図中左
方に移動すると、ブレーキパッド4AがロータRに押圧
され、その反作用でキャリパ1が右方へ移動し、ブレー
キパッド4BがロータRに押圧されブレーキが働く。ま
たパーキングブレーキ時には後述する電動モータの作動
により回転運動・直線運動変換機構を介してピストン3
が図中左方に移動し、ブレーキパッド4AがロータRに
押圧され、その反作用でキャリパ1が右方へ移動し、ブ
レーキパッド4BがロータRに押圧されてパーキングブ
レーキ状態となる。
【0009】電動モータ5はキャリパ1の適宜位置に固
定されており、電動モータ5の出力軸5aにはピニオン
6が取り付けられ、このピニオン6は減速機を構成する
段付第1歯車7の大径歯車7aと噛み合っており、小径
歯車7bが段付第2歯車8の大径歯車8aと噛み合って
いる。段付第2歯車8の小径歯車8bはスクリュウシャ
フト10に非回転に固定されている第3歯車9に噛み合
っている。図中15は減速機のケーシングである。
【0010】スクリュウシャフト10はキャリパ1およ
びケーシング15によって軸支持11B、11Aされ
て、図中左方端が前述のピストン3の内側にまで延長し
ており、ピストン3内部においてピストン3に非回転状
態で固定されているナット部材12に螺合している。ま
た、スクリュウシャフトには鍔部10Aが形成され、こ
の鍔部10Aとキャリパ1との間にはスラストベアリン
グ10Bが配置され、このスラストベアリング10Bで
スクリュウシャフト10に作用するスラスト方向の力を
受けることができるようになっている。
【0011】ナット部材12はピストン3の内周面に非
回転状態に固定されており、また、ナット部材12は、
弾性変形が容易なように肉厚の薄い部分12Aが形成さ
れており、パーキングブレーキ作動時、この部分12A
でナット部材12に弾性変形を与えピストン3をロータ
Rに向けて押圧する押圧力発生手段を構成している。そ
して、スクリュウシャフト10とナット部材12とによ
り回転運動・直線運動変換機構を構成している。キャリ
パ1に形成したシリンダ2とピストン3との間にはブー
ツ13および液密用シール部材14が取り付けられ、ブ
ーツ13によって外部からのダスト侵入を防止するとと
もに、液密用シール部材14はピストンとシリンダとの
間を液密にシールする機能を有しているとともにブレー
キ作動には、所定量変形しブレーキ開放時にピストン3
に初期位置に復帰する力を与えることができるようにな
っている。
【0012】上記のように構成されている電動式パーキ
ングブレーキの作動を説明すると、図1において、運転
車が駐車ブレーキを作動させるために図示せぬスイッチ
をONにすると電動モータ5が作動し出力軸5aが回転
するとピニオン6が回転し、ピニオン6と噛み合ってい
る段付第1歯車7の大径歯車7aが回転し、同第1歯車
7の小径歯車7bが回転し、同小径歯車7bと噛み合っ
ている段付第2歯車8の大径歯車8aが回転し、第2歯
車8の小径歯車8bが回転し、同小径歯車8bと噛み合
っている第3歯車9が回転する。第3歯車9の回転によ
り、同歯車9と非回転状態に結合されているスクリュウ
シャフト10が回転し、スクリュウシャフト10とネジ
結合しているナット部材12が図中左方に移動しピスト
ン3、ブレーキパッド4Aを移動させ、さらにその時の
反力によって他側のブレーキパッド4Bを移動し、パッ
ド4A、4BをロータRに押圧し、所定の押圧力になる
と電動モータが停止してその時のブレーキ力を維持す
る。なお、この時のブレーキ力を維持する機構として
は、たとえば機械的なロック手段によりモータの停止状
態を維持したり、電動モータ内に内蔵されているブレー
キ手段等を利用することができる。このブレーキ作動時
において、肉厚の薄い部分12Aを有するナット部材1
2は図中一点鎖線で示すように中央部が肉薄の部分にお
いてスクリュウシャフト10に引っ張られるように弾性
変形し、この弾性変形によってブレーキ作動中ピストン
3には常に、図中左方への押圧力が作用していることに
なる。
【0013】この結果、このブレーキ作動中にブレーキ
パッドの温度が低下してパッドに収縮が発生しブレーキ
力低下が発生する状態になったとしても、ブレーキ作動
時に弾性変形しているナット部材12が初期状態に復帰
する動きによりブレーキ力の大幅な低下を防止でき、ブ
レーキ力の減少を少なくすることができる。この状態を
図5を参照して説明すると、ブレーキパッドの収縮量が
大きくなっても、弾性変形しているナット部材12が初
期状態に復帰する動きが発生するため、ブレーキ力は図
中実線で示すようにFからF1にわずかに低下するだけ
であり、ブレーキ力不足は回避される。また、ブレーキ
力の開放は電動モータ5を逆転することにより行われ
る。
【0014】続いて第2実施形態の説明を図2を参照し
てすると、第2実施形態はピストンの弾性偏倚手段が第
1実施形態と異なっている。即ち前述の第1実施形態で
はナット部材そのものが弾性変形を与える弾性偏倚手段
を構成しているが、第2実施形態ではナット部材に隣接
配置したバネ部材の変形に基づく付勢力によってナット
部材さらにはピストンを押圧する構成となっている。
【0015】図2において、スクリュウシャフト10は
キャリパ1およびケーシング15によって軸支持11
B、11Aされており、第1実施形態と同様に端部がピ
ストン3の内側にまで延長しており、ピストン内部にお
いて、非弾性体からなるナット部材12がスクリュウシ
ャフト10と螺合している。ナット部材12はピストン
3の内周面に非回転状態に、かつ僅かにスクリュウシャ
フトの軸方向に移動自在に取り付けられており、また、
ナット部材12およびピストン3との間にはスクリュウ
シャフトの周囲を取り囲む2枚の皿バネ21が配置され
ている。皿バネ21は図2中A部詳細図に示すように初
期状態において外周がピストン3の内周に形成した段部
3bに係合し、さらに、その外周部でナット部材12端
面との間で図2に示すようにδだけ隙間が形成されて配
置されている。
【0016】上記のように構成されている電動式パーキ
ングブレーキの作動を説明すると、図2において、モー
タ5が作動し出力軸5aが回転するとピニオン6が回転
し、ピニオン6と噛み合っている段付第1歯車7の大径
歯車7aが回転し、同第1歯車7の小径歯車7bが回転
し、同小径歯車7bと噛み合っている段付第2歯車8の
大径歯車8aが回転し、第2歯車8の小径歯車8bが回
転し、同小径歯車8bと噛み合っている第3歯車9が回
転する。
【0017】第3歯車9の回転により、同歯車9と非回
転状態に結合されているスクリュウシャフト10が回転
し、スクリュウシャフト10とネジ結合しているナット
部材12が図中左方に隙間δ分移動し、この時ナット部
材12の左方への移動により皿バネ21が変形する。そ
の後、ナット部材12とピストンとが一体となって図中
左方に移動し、ブレーキパッド4Aを移動し、さらにそ
の時の反力によって他側のブレーキパッド4Bを移動
し、パッド4A、4BをロータRに係合してブレーキ力
を得ることができる。そしてパッド4A、4Bによるロ
ータRに対する押圧力が、所定の押圧力になると電動モ
ータが停止してその時のブレーキ力が維持される。この
ブレーキ作動時において、皿バネ21が変形したことに
よる弾性力によってピストン3は常時図中左方に押圧さ
れていることになり、この結果、ブレーキ作動中にブレ
ーキパッド4A、4Bの温度が低下してパッドに収縮が
発生してたとしても、その収縮によって生じるブレーキ
力の減少は、皿バネ21の変形に基づく押圧力によって
少なくすることができ、ブレーキ力不足を回避すること
ができる。
【0018】続いて第3実施形態の説明を図3を参照し
て説明すると、第3実施形態ではスクリュウシャフトと
キャリパとの間に設けた弾性体からなる弾性偏倚手段に
より、スクリュウシャフトをロータ側に向けて押圧する
構成となっている。図3において、スクリュウシャフト
10はキャリパ1およびケーシング15によって軸支持
11B、11Aされており、スクリュウシャフト10の
端部は第1実施形態と同様にピストン3の内側にまで延
長しており、ピストン3内部において、非弾性体からな
るナット部材12と螺合している。また、ナット部材1
2はピストン3の内周面に非回転状態に固定されてい
る。
【0019】スクリュウシャフト10とキャリパ1との
間には、ゴムを介在させた弾性偏倚手段31が配置され
ている。この弾性偏倚手段31は、キャリパ1に固定し
た円筒有底状の保持部材32とこの有底部に配置された
ゴム等からなる弾性体33と、スクリュウシャフト10
が貫通している弾性体保持板34と、スクリュウシャフ
ト10に形成した鍔部10A、スラストベアリング10
Bとからなり、弾性体保持板34はストップリング36
により保持部材32からの抜け止めが成されている。
【0020】上記のように構成されている電動式パーキ
ングブレーキの作動を説明すると、図3において、モー
タ5が作動し出力軸5aが回転するとピニオン6が回転
し、ピニオン6と噛み合っている段付第1歯車7の大径
歯車7aが回転し、同第1歯車7の小径歯車7bが回転
し、同小径歯車7bと噛み合っている段付第2歯車8の
大径歯車8aが回転し、第2歯車8の小径歯車8bが回
転し、同小径歯車8bと噛み合っている第3歯車9が回
転する。
【0021】第3歯車9の回転により、同歯車9と非回
転状態に結合されているスクリュウシャフト10が回転
し、スクリュウシャフト10とネジ結合しているナット
部材12が図中左方に移動し、さらにナット部材12と
一体になっているピストン3が図中左方に移動し、ブレ
ーキパッド4Aを移動し、さらにその時の反力によって
他側のブレーキパッド4Bを移動し、パッド4A、4B
をロータに押圧してブレーキ力を得ることができる。こ
のブレーキ作動時において、スクリュウシャフト10に
作用する反力によって弾性体33が弾性変形し、この弾
性変形によってスクリュウシャフトには図中左方に向け
ての押圧力が働いていることになり、この結果、ブレー
キ作動中にブレーキパッドの温度が低下してパッドに収
縮が発生しても弾性体33の復元力によってスクリュウ
シャフト10およびナット部材12、ピストン3を左方
に移動することでブレーキ力の低下を少なくすることが
でき、ブレーキ力不足となる事態を回避することができ
る。
【0022】続いて第4実施形態の説明をすると、第1
実施形態をドラムブレーキに適用したものである。図4
において、41はパーキングプレーキ用のシリンダ部材
であり、このシリンダ部材41内にナット部材42が固
定されており、このナット部材42にスクリュウシャフ
ト43が螺合している。スクリュウシャフト43は傘歯
車44、45を介してモータ5の出力軸に連結してい
る。本形態ではナット部材42は第1実施形態と同様に
ナット自身に弾性力を持たせたものとして構成してあ
る。
【0023】図4において、モータ5が作動し出力軸が
回転すると傘歯車45、44を介してスクリュウシャフ
ト43が回転し、スクリュウシャフト43とネジ結合し
ているナット部材42が図中左方に移動し、左右両側の
ブレーキパッド46、47を外側に向けて移動し、パッ
ド46、47をドラム48に押圧してブレーキ力を得る
ことができる。このブレーキ作動中にブレーキパッドの
温度が低下してパッドに収縮が発生しても、弾性変形し
たナット部材42が第1実施形態と同様に初期状態に復
帰することで、ブレーキ力の低下を少なくすることがで
き、ブレーキ力不足を回避することができる。なお、こ
のドラムブレーキにも当然のことながら前述した第2、
第3の実施形態を適用できることはいうまでもなく、同
様の機能を果たすことができる。なお、上記実施形態で
はモータからスクリュウシャフトに回転力を伝動する手
段として歯車機構を採用しているが、他の伝動手段を採
用できることは当然である。また、上記各形態において
サービスブレーキは液圧式を採用しており、このサービ
スブレーキについての詳細な説明は省略してある。
【0024】
【発明の効果】以上詳細に述べた如く本発明によれば、
電動式パーキングブレーキ内にブレーキ作動時、ブレー
キパッドの温度が低下してパッドの収縮が発生しても、
弾性偏倚手段によってブレーキ力低下を少なくすること
ができ、たとえば、坂道等に長時間駐車した車両がパッ
ドの収縮によってブレーキ力低下となる事態になっても
弾性偏倚手段により車両がずり落ちるという事態を確実
に防止できる、等の優れた作用効果を奏するものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態に係る電動式パーキングブレーキ
の一部断面側面図である。
【図2】第2実施形態に係る電動式パーキングブレーキ
の一部断面側面図である。
【図3】第3実施形態に係る電動式パーキングブレーキ
の一部断面側面図である。
【図4】第4実施形態に係る電動式パーキングブレーキ
をドラムブレーキに適用した一部断面側面図である。
【図5】ブレーキパッドの厚さ方向の収縮量とブレーキ
力との関係を示す図である。
【符号の説明】
1 キャリパ 2 シリンダ 3 ピストン 4 ブレーキパッド 5 電動モータ 6 ピニオン 7 段付第1歯車 8 段付第2歯車 9 第3歯車 10 スクリュウシャフト 11 軸支持部 12 ナット部材 13 ブーツ 14 液密用シール部材

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電動モータ5と、電動モータからの回転運
    動を直線運動に変換する回転運動・直線運動変換機構1
    0、12と、前記変換機構の作動によって被制動部材R
    に向けて進退する摩擦エレメント4A、4Bからなる電
    動式パーキングブレーキにおいて、電動モータと摩擦エ
    レメントとの間の力伝達経路に、弾性偏倚手段を設けた
    ことを特徴とする電動式パーキングブレーキ。
  2. 【請求項2】前記回転運動・直線運動変換機構は、電動
    モータと伝動するスクリュウシャフトと、前記スクリュ
    ウシャフトに螺合し、かつ、前記ピストンに非回転に取
    り付けられ、かつ前記弾性偏倚手段としての前記ナット
    部材からなることを特徴とする請求項1に記載の電動式
    パーキングブレーキ。
  3. 【請求項3】前記偏倚手段は、バネ部材であることを特
    徴とする請求項1に記載の電動式パーキングブレーキ。
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