JP5968192B2 - ディスクブレーキ - Google Patents
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Description
まず、ブレーキペダルの操作による通常の液圧ブレーキとしてのディスクブレーキ1aの制動時における作用を説明する。なお、以下の説明で、ピストン12またはプッシュロッド32がインナブレーキパッド2に近づく方向へ移動することを「前進」と称し、ピストン12またはプッシュロッド32がキャリパ4(シリンダボア10)の底壁9に近づく方向へ移動することを「後退」と称する。
運転者によりブレーキペダルが踏み込まれると、ブレーキペダルの踏力に応じた液圧がマスタシリンダから液圧回路(ともに図示しない)を経てキャリパ4内の液圧室13に供給される。これにより、ピストン12がピストンシール11を弾性変形させながら非制動時の原位置から前進(図1の左方向に移動)してインナブレーキパッド2をディスクロータDに押し付ける。そしてキャリパ本体6は、ピストン12の押圧力の反力によりブラケット5に対して図1における右方向に移動して、爪部8に取り付けられたアウタブレーキパッド3をディスクロータDに押し付ける。この結果、ディスクロータDが一対のインナ及びアウタブレーキパッド2、3により挟みつけられて摩擦力が発生し、ひいては、車両の制動力が発生することになる。
まず、駐車ブレーキの解除状態からパーキングスイッチ122が操作されると、ECU121はモータ25にその電気信号を出力してピストン12をディスクロータDへ近づけることになる回転方向にモータ25を駆動させる。該モータ25の駆動によって、平歯多段減速機構29を介して遊星歯車減速機構30のサンギヤ49Bが回転する。このサンギヤ49Bの回転により、各プラネタリギヤ56を介してキャリア44が回転する。そして、キャリア44からの回転力は、回転直動ランプ65に伝達される。キャリア44から回転直動ランプ65への回転力の伝達初期では、キャリア44からの回転力により回転直動ランプ65、回転ランプ66、ベースナット101及びアジャスタナット100が共に一体となって回転する。このとき、アジャスタナット100の回転と共にクラッチスプリング120も回転方向にトルクを付与されるが、クラッチスプリング120の回り止め端部120Bがスリーブ部材52の縦溝58に係合しているためにクラッチスプリング120の回転も規制され、且つスリーブ部材52がピストン12内に相対的に回転不能に保持されているために、結果的に、クラッチスプリング120はピストン12(キャリパ本体6)に対する回転が規制される状態となる。そして、クラッチスプリング120による回転抵抗トルクは付与されないので、アジャスタナット100の回転により、ねじ機構33であるアジャスタナット100の雌ねじ部103とプッシュロッド32の雄ねじ部92との螺合部46が相対回転し、プッシュロッド32がスリーブ部材52と共に前進(図3における左方向へ移動)する。すなわち、このとき、アジャスタナット100の回転と共にプッシュロッド32にも回転方向にトルクが付与されるが、プッシュロッド32のフランジ部91の各平面部91Aにスリーブ部材52の各係合爪55、すなわち、引っ掛け係合爪56及び各押圧係合爪57が係合し、且つスリーブ部材55はピストン12内に相対的に回転不能に保持されているために、プッシュロッド32のピストン12に対する相対的な回転が規制され、プッシュロッド32がスリーブ部材52と共に直動するようになる。この結果、プッシュロッド32のフランジ部91の球状凸部93がピストン12の底部12Aに当接してピストン12が前進(図3における左方向)することになる。
これにより、ピストン12の組付時(挿入時)や駐車ブレーキ等の制動時ピストン12がクラッチスプリング120に対して軸方向に移動する際、クラッチスプリング120とピストン12とが接触しないので、従来のようなクラッチスプリング120とピストン12との接触部の摺動によるクラッチスプリング120の変形を抑制することができる。
第2の実施形態に係るディスクブレーキ1bでは、図6に示すように、プッシュロッド32のフランジ部91において、対向する平面部91A、91Aの外面間の距離を、スリーブ部材52の対向する平面部52A、52Aの内面間の距離より短く設定する。
なお、図9に第2の実施形態の変形例を示し説明する。図9に示すように、プッシュロッド32のフランジ部91の外周に、90°ピッチで凹部60をそれぞれ形成して、各凹部60の底部を平面部91Aとして形成している。また、フランジ部91の隣合う平面部91Aの間には、4箇所の大径部91Bが形成されている。大径部91Bの両脇には、スリーブ部材52の平面部52Aより突出した当接部91Cが形成され、該当接部91Cがピストン12の平面部12Cと当接するように構成されている。これにより、プッシュロッド32は、直接ピストン12と当接して回転が規制される。
また、図6〜図8に示すように、スリーブ部材52の各平面部52Aの端部には、内方に向かって折り曲げられた折曲部61を介してフランジ部91側に向かって延びる係合爪55が形成される。係合爪55は、第1の実施形態と同様に、引っ掛け係合爪56と該引っ掛け係合爪56の両側に間隔を置いて配置される各押圧係合爪57、57とから構成される。そして、各係合爪55を構成する引っ掛け係合爪56と各押圧係合爪57、57とがプッシュロッド32のフランジ部91の各平面部91Aに係合される。
第3の実施形態に係るディスクブレーキ1cでは、係合爪55の引っ掛け係合爪56は、折曲部61を介してフランジ部91側に向かって延びるように形成され、一方、係合爪55の各押圧係合爪57は、折曲部61から連続して内方に延びフランジ部91の背面に当接するように形成される。これにより、フランジ部91を引っ掛け係合爪56と各押圧係合爪57とで軸方向から挟み込むように係合する。
そして、第2及び第3の実施形態に係るディスクブレーキ1b及び1cにおいても、第1の実施形態に係るディスクブレーキ1aと同様の効果を奏することができる。
Claims (4)
- ロータを挟んでロータの軸方向両側に配置される一対のパッドのうち一方をディスクに押し付けるピストンと、
該ピストンが軸方向に移動可能に収容され、内部に液圧室が設けられるシリンダを有するキャリパ本体と、
該キャリパ本体に設けられる電動モータと、
前記キャリパ本体に設けられ、前記電動モータの回転によって待機位置と制動位置との間で前記ピストンを移動させ、前記制動位置に移動した前記ピストンを保持するパーキングブレーキ機構と、を備え、
該パーキングブレーキ機構は、前記電動モータの回転を直動に変換して前記ピストンを移動させる少なくとも2つの回転直動変換機構を有し、
該2つの回転直動変換機構のうちの一方はねじ機構であって、該ねじ機構には、前記ピストンを制動位置から待機位置の方向に戻すときの回転を抑制するクラッチ機構が設けられ、
該クラッチ機構は、前記ピストンの内部に回転不能に配置されるスリーブ部材と、
前記ねじ機構に係合する係合部及び該係合部から前記ピストンの径方向に延出して前記スリーブ部材に係合される回り止め部を有するクラッチスプリングと、を備える、ディスクブレーキ。 - 前記2つの回転直動変換機構のうちの他方は、ボールアンドランプ機構である、請求項1に記載のディスクブレーキ。
- 前記スリーブ部材は、その周壁に軸方向に延びる縦溝を有し、
該縦溝に前記クラッチスプリングの前記回り止め部が係合する、請求項1又は2に記載のディスクブレーキ。 - 前記スリーブ部材は、前記ピストンの内部で軸方向に移動可能に設けられている、請求項1乃至3のいずれかに記載のディスクブレーキ。
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