JP2000296356A - 反応性ホットメルト型接着剤塗布装置 - Google Patents

反応性ホットメルト型接着剤塗布装置

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JP2000296356A
JP2000296356A JP11104852A JP10485299A JP2000296356A JP 2000296356 A JP2000296356 A JP 2000296356A JP 11104852 A JP11104852 A JP 11104852A JP 10485299 A JP10485299 A JP 10485299A JP 2000296356 A JP2000296356 A JP 2000296356A
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Japan
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adhesive
reactive hot
inert gas
supply tank
melt type
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Masaaki Kinugawa
正昭 衣川
Tomohiro Kitamura
智裕 北村
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KURZ JAPAN KK
Navitas Co Ltd
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KURZ JAPAN KK
Navitas Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 反応性ホットメルト型接着剤を用いて塗布作
業を行う場合、塗布作業中、或は、塗布作業終了後に、
該接着剤が加熱溶融された後に接着剤供給タンク内で空
気中の湿気と反応して硬化しないようにすることを課題
とする。 【解決手段】 反応性ホットメルト型接着剤Xを貯留す
る接着剤供給タンク24と、その下部に被塗物に該接着
剤Xを塗布する接着剤塗布口25とが備えられた反応性
ホットメルト型接着剤塗布装置12において、接着剤供
給タンク24内に不活性ガスを供給する不活性ガス供給
機構34を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被塗物に反応性ホ
ットメルト型接着剤を塗布する反応性ホットメルト型接
着剤塗布装置に関し、反応性ホットメルト型接着剤の塗
布技術の分野に属する。
【0002】
【従来の技術】接着剤を貯留する接着剤供給タンクと、
その下部に被塗物に該接着剤を塗布する接着剤塗布口と
を備える接着剤塗布装置は、例えば、特開平8−399
22号公報や実公平6−46925号公報に開示されて
いるようなラッピングマシン等に設置されている。この
ようなラッピングマシンは、木材チップを固めた集成材
や、樹脂または金属の押し出し成形品でなる長尺の素材
の周面にラッピングシートを貼り付ける装置であって、
搬送装置によって始端側から素材が搬送される過程で、
木目模様等の所定の絵柄が印刷されたシートを、その一
面に上記接着剤塗布装置によって接着剤が塗布された状
態で供給して素材の周面に被せると共に、搬送装置の側
部に配置された複数の圧接ローラによって該シートを素
材の周面に圧接し、上記接着剤によって素材の周面にラ
ミネート式に貼り付けるようになっている。
【0003】ところで、この種のラッピングマシンに用
いられる接着剤塗布装置において、接着剤の材質とし
て、樹脂と溶剤からなる接着剤が用いられている場合、
このような接着剤は、溶剤が揮発する際に有毒ガス等が
発生して大気汚染等の環境に悪影響を及ぼす問題が発生
する。
【0004】一方、ラッピングマシン等に使用される接
着剤として、反応性ホットメルト型接着剤が用いられる
ことがある。この接着剤は溶剤を含有せず、通常、接着
剤供給タンク内で100〜150℃程度の温度にて加熱
溶融させ、溶融状態で被塗物に塗布した後、冷却固化す
ることによって接着力を発現する。したがって、上記の
ような問題を回避することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、反応性
ホットメルト型接着剤は加熱溶融された後、一旦空気と
接触すると、空気中の湿気と敏感に反応して硬化し始め
る。そして、再び高温雰囲気に放置されても軟化、溶融
することなく一定の時間後完全に硬化する。
【0006】したがって、例えば、ラッピングマシンに
おいて、反応性ホットメルト型接着剤を加熱溶融させて
塗布作業に用いた後、接着剤供給タンク内に接着剤が残
存した場合、翌日に該タンク内に残存している接着剤を
用いて塗布作業を行おうとすると、接着剤供給タンク内
の接着剤の上層が空気中の湿気と反応して硬化し始めて
いるため、その接着剤を用いることができなくなる。そ
のため、次の塗布作業を行うには、空気中の湿気と反応
して硬化し始めている接着剤を除去して行わなければな
らないので、接着剤のロスが大きくコストがかかると共
に、作業効率が悪くなる。
【0007】そこで、本発明は、反応性ホットメルト型
接着剤を用いながら、該接着剤を接着剤供給タンク内で
反応硬化させないようにすることができる反応性ホット
メルト型接着剤塗布装置を提供することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本願の各発明では次のような手段を用いる。
【0009】まず、本願の請求項1に係る発明(以下、
第1発明という)は、反応性ホットメルト型接着剤を貯
留する接着剤供給タンクと、その下部に被塗物に該接着
剤を塗布する接着剤塗布口とが備えられた反応性ホット
メルト型接着剤塗布装置において、接着剤供給タンクに
不活性ガスを供給する供給手段を備えたことを特徴とす
る。
【0010】次に、本願の請求項2に係る発明(以下、
第2発明という)は、上記第1発明において、供給され
る不活性ガスを、空気より比重の大きい不活性ガスにし
たことを特徴とする。
【0011】また、本願の請求項3に係る発明(以下、
第3発明という)は、上記第1発明における供給手段
を、不活性ガスを加圧状態で供給するように構成したこ
とを特徴とする。
【0012】上記のように構成することにより、本願各
発明によれば次のような作用が得られる。
【0013】まず、第1発明によれば、反応性ホットメ
ルト型接着剤塗布装置において、接着剤供給タンク内に
不活性ガスを供給する供給手段を設けたので、接着剤供
給タンク内の空気を不活性ガスに置換することができ
る。したがって、反応性ホットメルト型接着剤を該タン
ク内に供給して、そのタンク内を不活性ガスに置換した
後、該接着剤を加熱溶融して塗布作業を行うと共に、作
業終了時にタンク内に残存した接着剤を長時間放置して
も接着剤と空気中の湿気との接触が遮断され、該接着剤
は反応硬化することがないから引き続いて塗布作業に使
用することができるようになる。
【0014】次に、第2発明によれば、例えばアルゴン
ガスのような空気より比重の大きい不活性ガスを接着剤
供給タンク内に供給することによって、塗布作業を終了
した後に不活性ガスの供給を停止し、或は、上記タンク
内が密閉状態でなくなった場合でも、アルゴンガスの層
が接着剤と空気との間に介在するようになる。したがっ
て、接着剤の上層と空気中の湿気との接触が確実に遮断
され、塗布作業終了後も反応硬化しないようになる。
【0015】また、第3発明によれば、不活性ガスを接
着剤供給タンク内に加圧状態で供給するので、タンク内
の接着剤の残存量が少なくなった場合でも、接着剤塗布
口からの接着剤の吐出が滑らかになるため、被塗物に均
一に塗布できる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態に係る
反応性ホットメルト型接着剤塗布装置が備えつけられる
長尺物のラッピング転写マシンを一例にとり図面に基づ
き説明する。
【0017】図1に示すように、このラッピングマシン
1の本体2の上面には、長手方向に延びるフレーム3が
立設され、このフレーム3には、ローラ軸4…4が回転
自在に支持されている。そして、これらローラ軸4…4
には、それぞれに搬送ローラ5…5が取り付けられてい
る。
【0018】また、上記本体2の上面には、長手方向に
延びる駆動軸6に取り付けられた複数のウォームギア7
…7と上記ローラ軸4…4に取り付けられた歯車8…8
とがそれぞれ噛み合った状態で配置されており、上記本
体2の内部に設置されたモータ9が回転することによ
り、この駆動軸7がベルト10を介して回転すると共
に、上記搬送ローラ5…5がいっせいに回転する。これ
によって、搬送ローラ5…5にのせられた長尺素材a
は、始端側から終端側(矢印ア方向)へ搬送されるよう
になっている。
【0019】一方、上記本体2の上面には基材層と転写
層からなるロール状の転写フィルムbを支持するロール
支持機構11が立設され、また、ラッピングマシン1に
おける始端側の上部に反応性ホットメルト型接着剤塗布
装置12が設置されている。そして、上記ロール支持機
構11に支持されたフィルムロールRから繰り出される
転写フィルムbの転写層側の面に、接着剤塗布装置12
によって反応性ホットメルト型接着剤X(図4参照)が
塗布される。また、転写層側の面に接着剤Xが塗布され
た転写フィルムbを長尺素材aの周面に導くためのガイ
ドローラ13が、本体2の上面に立設されている。
【0020】そして上記搬送経路には、長尺素材aの周
面に転写層側の面に接着剤Xが塗布された転写フィルム
bを貼り付けるための複数の貼り付けローラ14…14
が、上記本体2の上面に一定の間隔で立設する複数の取
付け棒15…15に軸方向にスライド可能に、かつ、こ
れら取付け棒15…15に対して回転可能に取り付けら
れている。
【0021】また、これら貼り付けローラ14…14の
外周面の向きを、上記長尺素材aに対して、上から、斜
めから、横から、そして下からと素材aの周面に沿って
変えられるようになっている。なお、貼り付け開始位置
における始端側の貼り付けローラ14′は、長尺素材a
が幅広の時に用いられる。
【0022】さらに、図2に示すように、搬送経路の終
端側には、長尺素材aの周面に貼り付けられた転写フィ
ルムbにおける転写層を該素材aに転写するための複数
の熱転写装置16…16が、上記本体2に取り付けられ
ている。
【0023】そして、この熱転写装置16…16は、転
写フィルムbを長尺素材aに押し付けるための押し付け
ローラ16aと、その押し付けローラ16aの外周面を
加熱するための複数の加熱器16b…16bとから構成
されている。
【0024】また、これら熱転写装置16…16の押し
付けローラ16aの外周面の向きは、始端寄りから上記
長尺素材aに対して、上面、両側面、下面の順にセット
されている。なお、これら熱転写装置16…16におけ
る押し付けローラ16aと加熱器16b…16bは、一
体となって移動し、上記長尺素材aの周面に対する押し
付けローラ16aの押し付け力を調整できるようになっ
ている。
【0025】次に、反応性ホットメルト型接着剤塗布装
置12について説明する。
【0026】図1に示すように、この塗布装置12は、
本体2の上面から立設する下部支柱部材17…17の上
部に下部ベース部材18が固着され、さらに、この下部
ベース部材18の上面に立設された上部支柱部材19…
19の上部に上部ベース部材20が固着された構造の支
持フレーム21に設置されている。
【0027】そして、この塗布装置12は、加熱器が内
蔵された塗布ローラ22を有し、ロール収納部11から
繰り出される転写フィルムbがガイドローラ23を介し
てこの塗布ローラ22の外周面に巻き掛けられ、下方に
導かれて貼り付け開始位置における始端側のガイドロー
ラ13に供給されるようになっている。
【0028】また、図3に示すように、上部ベース部材
20の下面から接着剤供給タンク24が吊り下げられて
おり、そのタンク24の下面には上記塗布ローラ22の
上方に位置する接着剤塗布口25が設けられている。そ
して、この塗布口25は、上記塗布ローラ22の外周に
巻き掛けられた転写フィルムbの幅方向にスリット状に
延びており開閉可能とされている。さらに、供給口25
の先端には、ノズル26,26が取り付けられて、この
ノズル26,26から反応性ホットメルト型接着剤Xが
供給されるようになっている。
【0029】また、この塗布装置12には、接着剤補充
機構27が備えられている。
【0030】この接着剤補充機構27は、2つの接着剤
収納室28a,28aを備えた接着剤補充タンク28を
有し、これら接着剤収納室28a,28aの下面には、
それぞれ供給孔28b,28bが設けられていて、上記
補充タンク28は上部ベース部材20に設置されてい
る。そして、この補充タンク28は、下部部材29と分
割された一対の上部部材30,30とで構成され、これ
ら上部部材30,30を開くことによって、接着剤収納
室28a,28aに反応性ホットメルト型接着剤Xを補
充することができるようになっている。
【0031】一方の接着剤収納室28aに補充された接
着剤Xは、一方の供給孔28bから上部ベース部材20
に設けられた連通孔20aを介して接着剤供給タンク2
4に供給されるようになっていて、他方の接着剤収納室
28aに補充された接着剤Xは、他方の供給孔28bか
ら上部ベース部材20に設けられた連通孔20aを介し
て接着剤供給タンク24に供給されるようになってい
る。
【0032】そして、接着剤供給タンク24と接着剤補
充タンク28には、接着剤Xを溶かすための複数のヒー
タ31…31が備えられており、接着剤供給タンク24
内に取り付けられた温度センサ32からの信号をコント
ローラ(図示せず)が受けて、複数のヒータ31…31
を制御するようになっている。
【0033】また、接着剤供給タンク24の上部に取り
付けられたレベルセンサ33からの信号をコントローラ
(図示せず)が受けて、接着剤供給タンク24への上記
接着剤Xの補充時期を表示器(図示せず)によって知ら
せるようになっている。
【0034】この塗布装置12は、不活性ガス供給機構
34を有し、この不活性ガス供給機構34には、不活性
ガスとしてアルゴンガスY(図4参照)が加圧状態で貯
留されている不活性ガス供給タンク35と、アルゴンガ
スYを供給するための不活性ガス供給バルブ36とが備
えられ、不活性ガス供給タンク35と不活性ガス供給バ
ルブ36とは、ホース等の管路37で接続されている。
そして、不活性ガス供給機構34の不活性ガス送出口
は、ホース等の管路38を介して、上部部材30,30
の間を通って上部ベース部材20に設けられた連通孔2
0aの上部に接続されていて、供給用バルブ36を開く
ことによって、接着剤補充タンク28と接着剤供給タン
ク24内にアルゴンガスYが供給されるようになってい
る。
【0035】なお、上記不活性ガス供給バルブ36と、
ホース等の管路38の間に、アルゴンガスYを圧送する
ための不活性ガス供給ポンプ(図示せず)を備えつけて
もよい。
【0036】また、接着剤収納室28a,28aの上部
には、それぞれホース等の管路39,39が取り付けら
れていて、上記管路39,39には不活性ガス置換用バ
ルブ40,40が取り付けられている。上記の構成によ
り、不活性ガス供給機構34によって接着剤補充タンク
28と接着剤供給タンク24内に供給されたアルゴンガ
スYは、空気より比重が大きいので、湿気を含む空気は
該供給タンク24内の下層より順次アルゴンガスYに置
換される。そして、アルゴンガスYに置換された湿気を
含む空気は、管路39,39を介して外気中に放出され
る。
【0037】なお、接着剤収納室28a,28aの内周
面には、隙間41…41が設けられており、上記接着剤
Xを接着剤収納室28a,28aに補充した状態でも、
該収納室28a,28aは密閉されることがなく、アル
ゴンガスYが接着剤補充タンク28と接着剤供給タンク
24内に供給されるようになっている。
【0038】上記のように構成されるラッピング転写マ
シン1は次のように使用される。
【0039】すなわち、図1に示すように、ラッピング
転写マシン1におけるロール支持機構11に支持される
フィルムロールRから繰り出された転写フィルムbが、
塗布ローラ22の外周面に巻き掛けられた状態で反応性
ホットメルト型接着剤塗布装置12によって、転写フィ
ルムbにおける転写層側の面に反応性ホットメルト型接
着剤Xが塗布されて貼り付け開始位置における始端側の
ガイドローラ13に供給される。そして、始端側から搬
送ローラ5…5によって搬送されてきた長尺素材aの周
面に上記接着剤Xが塗布された転写フィルムbを被せる
と共に、貼り付けローラ14…14を該素材aの周面に
押し付けて、上記フィルムbに塗布された該接着剤Xに
よって長尺素材aの周面に貼り付けられる。
【0040】そして、図2に示すように、転写フィルム
bが貼り付けられた長尺素材aがさらに終端側に搬送さ
れて、本体2の終端側に取り付けられた複数の熱転写装
置16…16によって、長尺素材aの上面、両側面、下
面の順に、転写フィルムbにおける転写層が転写され
る。
【0041】次に、この実施の形態に係る反応性ホット
メルト型接着剤塗布装置12を用いた塗布作業について
説明する。
【0042】図4に示すように、まず、接着剤塗布作業
を開始する前に、接着剤塗布装置12の上部部材30,
30を開き、接着剤収納室28a,28aに反応性ホッ
トメルト型接着剤Xを供給する。そして、上部部材3
0,30を閉じて接着剤補充タンク28と接着剤供給タ
ンク24内を密閉状態にした後、不活性ガス供給機構3
4の不活性ガス供給用バルブ36と、不活性ガス置換用
バルブ40,40を開き、接着剤供給タンク24と接着
剤補充タンク28内の空気をアルゴンガスYに置換す
る。
【0043】なお、接着剤供給タンク24と接着剤補充
タンク28内がアルゴンガスYに完全に置換された後、
不活性ガス供給バルブ36と不活性ガス置換用バルブ4
0,40を閉じて密閉状態にしてもよい。
【0044】そして、接着剤収納室28a,28aの周
囲に設置されているヒータ31…31を作動させると、
接着剤Xが加熱溶融され、連通孔20aを通って接着剤
供給タンク24に供給される。
【0045】なお、接着剤供給タンク24内に取り付け
られた温度センサ32からの信号をコントローラ(図示
せず)が受けて複数のヒータ31…31を制御するの
で、上記接着剤Xが塗布しやすい最適な粘度に保つこと
ができる。
【0046】そして、接着剤塗布口25が開かれ、接着
剤Xがラッピング転写マシン1のロール支持機構11に
支持されたフィルムロールRより繰り出された転写フィ
ルムbに塗布される。
【0047】また、接着剤の塗布作業を終了する時に
は、図5に示すように、接着剤塗布口25を閉じると共
に、不活性ガス供給タンク35からアルゴンガスYが漏
出しないように不活性ガス供給用バルブ36を閉じる。
これにより、接着剤供給タンク24内の接着剤Xと空気
との間にアルゴンガスYが介在するようになり、その接
着剤Xは空気との接触が確実に遮断され、空気中の湿気
と反応することがないため硬化しなくなる。
【0048】そして、例えば次の日に塗布作業を再開す
る時には、接着剤Xが反応硬化していないので、ヒータ
31…31を作動させて該接着剤Xを再度加熱溶融する
ことができ、接着剤Xをロスすることがなく、作業効率
もよくなる。
【0049】また、塗布作業中に上記接着剤Xの残量が
低下した場合、アルゴンガスYを加圧状態で供給するこ
とによって、接着剤Xに圧力がかかり、該接着剤Xの残
量にかかわらず該接着剤Xは接着剤塗布口25から滑ら
かに吐出されるので、被塗物に均一に塗布できる。
【0050】さらに、どちらか一方の接着剤収納室28
aが空になると、その空になった接着剤収納室28aの
上部部材30を開き、反応性ホットメルト型接着剤Xを
補充することができる。そして、該上部部材30を閉じ
て接着剤供給タンク24内を密閉状態にした後に、再度
不活性ガス供給バルブ36と不活性ガス置換用バルブ4
0を開き、接着剤補充タンク28と接着剤供給タンク2
4内の空気をアルゴンガスYに置換する。そうすること
によって、上記接着剤Xの補充のために作業を中断する
ことなく、長時間連続的に作業をすることができる。
【0051】なお、上記の実施の形態において、不活性
ガスとしてアルゴンガスYを用いたが他の不活性ガスで
もよい。しかし、空気より比重が小さいか、或は、ほと
んど変わらない不活性ガスを用いた場合は、不活性ガス
の比重が大きくないので接着剤供給タンク24内を完全
に置換することが難しく、空気が該供給タンク24内に
存在するおそれがあるので、アルゴンガスYと同様の効
果を得ることができない。
【0052】
【発明の効果】以上のように、まず、第1発明の接着剤
塗布装置によれば、接着剤供給タンク内に不活性ガスを
供給する手段を備えたので、接着剤供給タンク内の空気
を不活性ガスに置換することができる。したがって、該
タンク内を不活性ガスに置換した後、反応性ホットメル
ト型接着剤をそのタンク内に供給して加熱溶融して塗布
作業を行うと共に、作業終了時にタンク内に残存した接
着剤を長時間放置しても、接着剤と空気中の湿気との接
触が遮断され、該接着剤は反応硬化することがないか
ら、接着剤供給タンク内を清掃することがなく、常に該
接着剤を使用可能の状態で保存できるので、引き続いて
塗布作業に使用することができる。
【0053】次に、第2発明によれば、例えばアルゴン
ガスのような空気より比重の大きい不活性ガスを接着剤
供給タンク内に供給することによって、塗布作業を終了
した後に不活性ガスの供給を停止し、或は、上記タンク
内が密閉状態でなくなった場合でも、アルゴンガスの層
が接着剤と空気との間に介在するようになる。したがっ
て、接着剤の上層と空気中の湿気との接触が確実に遮断
され、塗布作業終了後も反応硬化しないようになる。
【0054】また、第3発明によれば、不活性ガスを加
圧状態で供給できるので、接着剤供給タンク内の接着剤
の残存量が少なくなっても、該接着剤は接着剤塗布口か
ら滑らかに吐出されるので接着剤を被塗物に均一に塗布
できるようになり、塗布作業が行われた製品は常に同じ
品質を保つことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態に係る反応性ホットメル
ト型接着剤塗布装置が備えられたラッピング転写マシン
の始端側の側面図である。
【図2】 同ラッピング転写マシンの終端側の側面図で
ある。
【図3】 本発明の実施の形態に係る反応性ホットメル
ト型接着剤塗布装置の縦断面図である。
【図4】 反応性ホットメルト型接着剤塗布装置におけ
る反応性ホットメルト型接着剤を用いた塗布作業を説明
する図である。
【図5】 反応性ホットメルト型接着剤塗布装置におけ
る反応性ホットメルト型接着剤を用いた塗布作業が終了
した後を説明する図である。
【符号の説明】
12 反応性ホットメルト型接着剤塗布装置 24 接着剤供給タンク 25 接着剤塗布口 34 不活性ガス供給機構 X 反応性ホットメルト型接着剤 Y アルゴンガス
フロントページの続き (72)発明者 北村 智裕 大阪府堺市浜寺石津町東1丁5番15号 ナ ビタス株式会社内 Fターム(参考) 4F041 AA12 BA34 BA47 BA48 4F042 AA21 AB01 CB24

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 反応性ホットメルト型接着剤を貯留する
    接着剤供給タンクと、その下部に被塗物に該接着剤を塗
    布する接着剤塗布口とが備えられた反応性ホットメルト
    型接着剤塗布装置であって、接着剤供給タンク内に不活
    性ガスを供給する供給手段が備えられていることを特徴
    とする反応性ホットメルト型接着剤塗布装置。
  2. 【請求項2】 供給される不活性ガスは、空気より比重
    の大きい不活性ガスであることを特徴とする請求項1に
    記載の反応性ホットメルト型接着剤塗布装置。
  3. 【請求項3】 供給手段は、不活性ガスを加圧状態で供
    給するように構成されていることを特徴とする請求項1
    に記載の反応性ホットメルト型接着剤塗布装置。
JP11104852A 1999-04-13 1999-04-13 反応性ホットメルト型接着剤塗布装置 Pending JP2000296356A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015017900A (ja) * 2013-07-11 2015-01-29 株式会社ミツトヨ 気密型自然災害観測機器

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015017900A (ja) * 2013-07-11 2015-01-29 株式会社ミツトヨ 気密型自然災害観測機器

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