JP2021024638A - ラベル付きカップ容器の製造方法およびラベル付きカップ容器製造装置 - Google Patents

ラベル付きカップ容器の製造方法およびラベル付きカップ容器製造装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 感熱性の接着剤が塗布されたカップ容器により適切に筒状ラベルを装着可能なラベル付きカップ容器の製造方法およびラベル付きカップ容器製造装置を提供すること。【解決手段】 カップ容器Cpの外周面に熱収縮性の筒状ラベルLbが密着状態で装着されたラベル付きカップ容器CLの製造方法であって、カップ容器Cp周面に加熱溶融状態の感熱性接着剤Adを塗布する接着剤塗布工程と、感熱性接着剤Adを冷却する接着剤冷却工程と、接着剤冷却工程の後に、感熱性接着剤Adを覆うようにカップ容器Cpに筒状ラベルLbを装着する筒状ラベル装着工程と、筒状ラベルLbを加熱収縮させる筒状ラベル収縮工程と、を備える。【選択図】 図7

Description

本発明は、カップ容器に筒状ラベルが装着されたラベル付きカップ容器の製造方法およびラベル付きカップ容器製造装置に関する。
たとえば、ヨーグルト、ゼリー、即席食品等の食品(内容物)を収容する容器として、ラベル付きカップ容器が広く用いられている。特許文献1には、従来のラベル付きカップ容器の一例が開示されている。ラベル付きカップ容器は、樹脂製のカップ容器の外周面に筒状ラベルが装着されている。筒状ラベルは、筒状のシュリンクラベルが用いられている。このような筒状ラベルは、カップ容器に被せられた後に、熱収縮によってカップ容器の外周面に密着する。また、筒状ラベルをカップ容器により確実且つ強固に装着するために、接着剤が用いられている。この接着剤は、感熱性のいわゆるホットメルトであり、筒状ラベルを熱収縮させる際の加熱によって、強い接着力を発揮する。
特開2001−88839号公報
しかしながら、ラベル付きカップ容器の製造方法において、カップ容器に加熱溶融状態の感熱性接着剤を塗布した後に筒状のシュリンクラベルを装着する際に、感熱性接着剤に筒状ラベルが意図せず付着してしまうことがある。これにより、筒状ラベルの装着不良が生じるおそれがある。また、筒状ラベルの付着を抑制する方策として、筒状ラベルを大径化して大きく拡げて被せると、収縮量が過大となり収縮後の皺や文字およびデザインの歪みが懸念される。あるいは、筒状ラベルの装着速度を落とすなど、製造効率の低下が招来される。また、カップ容器に接着剤を塗布することに代えて、筒状ラベルの内面に接着剤層を設ける方策が挙げられる。しかし、感熱性の接着剤層を印刷によって設けると、筒状ラベルに装飾を施すための印刷層の層数(印刷色数)を削減せざるを得ない場合がある。このようなことでは、筒状ラベルの外観をより多彩に仕上げることが困難である。
本発明は、上記した事情のもとで考え出されたものであって、感熱性の接着剤が塗布されたカップ容器により適切に筒状ラベルを装着可能なラベル付きカップ容器の製造方法およびラベル付きカップ容器製造装置を提供することをその課題とする。
本発明の第1の側面によって提供されるラベル付きカップ容器の製造方法は、カップ容器の外周面に熱収縮性の筒状ラベルが密着状態で装着されたラベル付きカップ容器の製造方法であって、前記カップ容器の外周面に感熱性の接着剤を塗布する接着剤塗布工程と、前記接着剤を冷却する接着剤冷却工程と、前記接着剤冷却工程の後に、前記接着剤を覆うように前記カップ容器に筒状ラベルを装着する筒状ラベル装着工程と、前記筒状ラベルと収縮させる筒状ラベル収縮工程と、を備えることを特徴としている。
本発明の好ましい実施の形態においては、複数の前記カップ容器を搬送方向に沿って順に搬送する搬送手段を用い、前記搬送手段によって搬送される前記カップ容器を対象として、前記接着剤塗布工程、前記接着剤冷却工程、前記筒状ラベル装着工程および前記筒状ラベル収縮工程を行う。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記接着剤塗布工程においては、吐出ユニットから前記接着剤を前記カップ容器に向けて吐出し、且つ、前記カップ容器を前記吐出ユニットに対して搬送方向に搬送しつつ前記カップ容器を軸方向に延びる中心軸周りに回転させることにより前記吐出ユニットと対面する前記カップ容器の外周面が前記搬送手段の搬送速度よりも高速で前記吐出ユニットを通過する。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記接着剤塗布工程においては、前記搬送方向および前記軸方向と直角である方向において前記カップ容器に対して片側の領域に、前記搬送方向に離間して配置された複数の前記吐出ユニットを用いる。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記カップ容器は、開口部の大きさが底部の大きさよりも大きいテーパ形状であり、前記接着剤塗布工程においては、前記カップ容器の外周面のうち軸方向において前記開口部寄りの部分に前記接着剤を塗布する。
本発明の第2の側面によって提供されるラベル付きカップ容器製造装置は、カップ容器の外周面に熱収縮性の筒状ラベルが密着状態で装着されたラベル付きカップ容器を製造するラベル付きカップ容器製造装置であって、前記カップ容器の外周面に加熱溶融状態の感熱性接着剤を塗布する接着剤塗布部と、前記感熱性接着剤を冷却する接着剤冷却部と、前記接着剤冷却部による接着剤冷却の後に、前記感熱性接着剤を覆うように前記カップ容器に筒状ラベルを装着する筒状ラベル装着部と、前記筒状ラベルを加熱収縮させる筒状ラベル収縮部と、を備えることを特徴としている。
本発明によれば、前記接着剤塗布工程よって加熱溶融状態の前記感熱性接着剤を前記カップ容器に塗布した後であって、前記筒状ラベル装着工程によって筒状ラベルを装着する前に、前記接着剤冷却工程において前記接着剤を冷却する。これにより、前記感熱性接着剤の塗布表面の接着力が抑制される。このため、前記筒状ラベル装着工程において前記筒状ラベルを前記カップ容器に装着する際に、前記筒状ラベルが前記感熱性接着剤に意図せず付着してしまうことを抑制することができる。たとえば、前記筒状ラベルを過度に大径化する必要がなく、収縮後の皺の発生や文字およびデザインの歪みを回避することが可能であり、コスト低減にも有利である。また、前記筒状ラベル装着工程における筒状ラベルの装着速度を向上させることが可能である。したがって、感熱性の前記接着剤が塗布された前記カップ容器により適切に前記筒状ラベルを装着することができる。
本発明のその他の特徴および利点は、添付図面を参照して以下に行う詳細な説明によって、より明らかとなろう。
本発明に係るラベル付きカップ容器の製造方法に用いられるカップ容器の一例を示す正面図である。 図1のII−II線に沿う断面図である。 本発明に係るラベル付きカップ容器の製造方法のフローチャートである。 本発明に係るラベル付きカップ容器の製造方法に用いられるラベル付きカップ容器製造装置の概略平面図である。 本発明に係るラベル付きカップ容器の製造方法に用いられるラベル付きカップ容器製造装置の概略側面図である。 本発明に係るラベル付きカップ容器の製造方法に用いられるラベル付きカップ容器製造装置の概略平面図である。 本発明に係るラベル付きカップ容器の製造方法に用いられるラベル付きカップ容器製造装置の要部平面図である。 図7のVIII−VIII線矢視図である。 図7のIX−IX線矢視図である。 本発明に係るラベル付きカップ容器の製造方法の接着剤塗布工程の一例を示す要部平面図である。 本発明に係るラベル付きカップ容器の製造方法の接着剤塗布工程の一例を示す要部平面図である。 本発明に係るラベル付きカップ容器の製造方法の接着剤塗布工程の一例を示す要部平面図である。 本発明に係るラベル付きカップ容器の製造方法の接着剤塗布工程の一例を示す要部平面図である。 本発明に係るラベル付きカップ容器の製造方法の接着剤塗布工程の一例を示す要部平面図である。 本発明に係るラベル付きカップ容器の製造方法において接着剤が塗布されたカップ容器の一例を示す正面図である。 本発明に係るラベル付きカップ容器の製造方法において接着剤が塗布されたカップ容器の一例を示す断面図である。 本発明に係るラベル付きカップ容器の製造方法において接着剤が塗布されたカップ容器の一例を示す要部拡大断面図である。 本発明に係るラベル付きカップ容器の製造方法において接着剤が塗布されたカップ容器の変形例を示す要部拡大断面図である。 本発明に係るラベル付きカップ容器の製造方法において接着剤が塗布されたカップ容器の他の変形例を示す要部拡大断面図である。 本発明に係るラベル付きカップ容器の製造方法に用いられるラベル付きカップ容器製造装置の筒状ラベル装着部を示す側面図である。 本発明に係るラベル付きカップ容器の製造方法に用いられるラベル付きカップ容器製造装置の筒状ラベル装着部を示す正面図である。 本発明に係るラベル付きカップ容器の製造方法において筒状ラベルが装着されたカップ容器の一例を示す断面図である。 本発明に係るラベル付きカップ容器の製造方法によって製造されたラベル付きカップ容器の一例を示す断面図である。 本発明に係るラベル付きカップ容器の製造方法によって製造されたラベル付きカップ容器の変形例を示す断面図である。
以下、本発明の好ましい実施の形態につき、図面を参照して具体的に説明する。
<カップ容器Cp>
図1および図2は、本発明に係るラベル付きカップ容器の製造方法に用いられるカップ容器の一例を示している。本例のカップ容器Cpは、たとえば射出成形やシート成形によって形成されるものであり、その材質としては、たとえばPE(ポリエチレン)、PP(ポリプロピレン)、PS(ポリスチレン)等の熱可塑性樹脂からなる。カップ容器Cpの大きさや形状は特に限定されない。図示された例のカップ容器Cpは、開口部c1、底部c2および筒状部c3を有する。図中のz方向は、カップ容器Cpの軸方向であり、r方向は、径方向である。また、後述の説明において、カップ容器Cpの周方向をθ方向と称する。z方向は、後述のラベル付きカップ容器製造装置A1における鉛直方向(上下方向)と一致する。r方向は、ラベル付きカップ容器製造装置A1における搬送方向である搬送方向Tまたは搬送方向Tと直角である幅方向Wと適宜一致する場合がある。
開口部c1は、ラベル付きカップ容器に収容される内容物を挿入したり取り出したりするための部位である。開口部c1の形状は特に限定されず、円形状、楕円形状、多角形状等の様々な形状に設定される。図示された例においては、開口部c1は、円形状である。なお、後述のラベル付きカップ容器の製造方法における姿勢と合わせるため、図示されたカップ容器Cpは、開口部c1が下向きの姿勢とされている。底部c2は、z方向において開口部c1と反対側に位置している。底部c2の形状は特に限定されず、円形状、楕円形状、多角形状等の様々な形状に設定される。図示された例においては、底部c2は、円形状である。筒状部c3は、筒形状の部位である。筒状部c3の大きさや形状は特に限定されず、円筒形状、楕円筒形状および多角筒形状等の様々な形状に設定される。図示された例においては、筒状部c3は、底部c2から開口部c1に向かうほど直径が大きくなるテーパ形状である。なお、筒状部c3は、たとえば、底部c2寄りの部分が多角筒形状であり、開口部c1寄りの部分が円筒形状であってもよい。
<ラベル付きカップ容器の製造方法>
図3は、本発明に係るラベル付きカップ容器の製造方法の一例を示すフローチャートである。本実施形態のラベル付きカップ容器の製造方法は、カップ容器投入工程、予熱工程、接着剤塗布工程、接着剤冷却工程、検査工程、筒状ラベル装着工程および筒状ラベル収縮工程を備える。本実施形態においては、ラベル付きカップ容器製造装置A1を用いた場合を例として、以下に説明する。なお、本発明のラベル付きカップ容器の製造方法を行うための装置構成等は何ら限定されず、様々な構成の製造装置を採用しうる。また、本発明のラベル付きカップ容器の製造方法は、たとえば一部の工程が手作業によって行われる構成であってもよい。
<ラベル付きカップ容器製造装置A1>
本実施形態のラベル付きカップ容器の製造方法の具体例を以下に説明する。図4〜図14、図20および図21は、本実施形態のラベル付きカップ容器の製造方法を行うためのラベル付きカップ容器製造装置の一例を示している。本実施形態のラベル付きカップ容器製造装置A1は、カップ投入部1、カップ搬送部2、予熱部3、接着剤塗布部4、接着剤冷却部5、接着剤検査部6、筒状ラベル装着部7、筒状ラベル収縮部8および制御部91を備えている。
<制御部91>
制御部91は、ラベル付きカップ容器製造装置A1の動作を制御する部位である。制御部91の具体的構成は特に限定されず、統合された制御部であってもよいし、ラベル付きカップ容器製造装置A1の各部毎に配置された複数の制御部が互いに接続された構成であってもよい。
<カップ投入部1>
カップ投入部1は、カップ容器投入工程を行う部位である。カップ投入部1の具体的構成はなんら限定されず、従来公知の種々の構成を採用すればよい。図示された例においては、カップ投入部1は、導入部11、移送部12および投入部13を有する。導入部11は、予め製造された複数のカップ容器Cpをラベル付きカップ容器製造装置A1に投入する部位である。カップ容器Cpの導入形態は特に限定されず、たとえば、互いに積み重ねられた複数のカップ容器Cpが導入される。移送部12は、導入部11で導入された複数のカップ容器Cpを、移送する部位である。複数のカップ容器Cpは、積み重ねられた状態で移送されてもよいし、個別に分離されて移送されてもよい。投入部13は、カップ搬送部2にカップ容器Cpを順次投入する部位である。投入部13は、カップ搬送部2と同期して、後述のカップ搬送部2の保持ブロック23に向けてカップ容器Cpを1つずつ投入する。
<カップ搬送部2>
カップ搬送部2は、複数のカップ容器Cpを順に搬送方向Tに沿って搬送するものであり、本発明の搬送手段の一例である。カップ搬送部2は、複数のカップ容器Cpを予熱部3、接着剤塗布部4、接着剤冷却部5、接着剤検査部6、筒状ラベル装着部7および筒状ラベル収縮部8の順に通過させる。すなわち、ラベル付きカップ容器製造装置A1においては、カップ搬送部2によって搬送される複数のカップ容器Cpを対象として、前記接着剤塗布工程、前記接着剤冷却工程、前記筒状ラベル装着工程および前記筒状ラベル収縮工程を行う。
カップ搬送部2の具体的構成は特に限定されず、従来公知の種々の構成を採用すればよい。本実施形態のカップ搬送部2は、チェーン21、駆動ギア22、複数の保持ブロック23、モータ24および回転ユニット25を備える。
チェーン21は、図5に示すように、カップ投入部1、予熱部3、接着剤塗布部4、接着剤冷却部5、接着剤検査部6、筒状ラベル装着部7および筒状ラベル収縮部8内を周回している。図5のz方向は、鉛直方向に沿っており、チェーン21は、z方向上側を搬送方向Tに沿って移動する区間と、下側を図中左方に移動する区間と、搬送方向Tの上流側端および下流側端において折り返す区間とを有する。
駆動ギア22は、図6に示すように、チェーン21がかけ回されることにより、チェーン21を上述した軌道に沿って駆動するためのものである。モータ24は、駆動ギア22を介してチェーン21を駆動するための駆動力を発揮するものである。モータ24は、制御部91によって駆動制御される。
複数の保持ブロック23は、図4〜図7に示すように、チェーン21に支持された状態で、チェーン21の軌道に沿って移動させられるものである。図8および図9に示すように保持ブロック23には、カップ投入部1の投入部13で投入されたカップ容器Cpが装填される。保持ブロック23に装填されたカップ容器Cpは、開口部c1が下側を向く姿勢である。また、保持ブロック23は、チェーン21によって回転可能に支持されている。保持ブロック23の回転方向は、カップ容器Cpの筒状部c3の軸方向であるz方向に延びる中心軸周りである。図示された例においては、保持ブロック23は、回転部231を有する。回転部231は、保持ブロック23のうちチェーン21側に位置する部位であり、保持ブロック23の回転軸を中心軸とする円筒部分を有する。なお、カップ搬送部2においては、たとえばモータ24に取り付けられたロータリーエンコーダや適所に備えられたセンサ等によって、複数の保持ブロック23の搬送方向Tに置ける位置が検出可能であり、適宜制御部91に送信される。
回転ユニット25は、図6〜図8に示すように、チェーン21の上側部分を移動する区間のうち、接着剤塗布部4を通過する部分に設けられている。回転ユニット25の具体的構成は特に限定されず、図7および図8に示すように、図示された例においては、複数のプーリ251、複数のプーリ252およびベルト253を有する。複数のプーリ251および複数のプーリ252には、ベルト253がかけ回されている。複数のプーリ251は、搬送方向Tと直角である方向(以下幅方向Wと称する)において、複数の保持ブロック23から離間した位置に設けられている。複数のプーリ251のいずれかは、モータ等の駆動源(図示略)によって回転駆動される。このモータは、制御部91によってモータ24等と同期制御される。なお、回転ユニット25のベルト253の回転速度をロータリーエンコーダ等のセンサを用いて検出し、制御部91が認識する構成であってもよい。
複数のプーリ252は、複数の保持ブロック23の回転部231の直近に設けられており、搬送方向Tに沿って並べられている。ベルト253のうち複数のプーリ252に掛けられた部分が、保持ブロック23の回転部231に押し当てられる。ベルト253は、図7の矢印で示された方向(図中時計回りの方向)に回転する。このベルト253が回転部231に押し当てられることにより、保持ブロック23は、図7の矢印で示されたθ方向において図中反時計回りの向きに回転させられる。なお、回転ユニット25を通過した後の保持ブロック23は、惰性によって回転し続け得る。
<予熱部3>
予熱部3は、予熱工程を行う部位である。予熱部3は、カップ投入部1の搬送方向T下流側であって、接着剤塗布部4の搬送方向T上流側に配置されている。予熱部3の具体的構成は、特に限定されず、接着剤塗布部4に搬送されるカップ容器Cpを適切に予熱することが可能な、従来公知の種々の構成を採用すればよい。図示された例においては、予熱部3は、図6に示すように、筐体31およびヒータ32を有する。筐体31は、ヒータ32を収容しており、外部との断熱機能を果たす。ヒータ32は、カップ搬送部2によって搬送されるカップ容器Cpを予熱するためのものである。ヒータ32の具体的構成は特に限定されず、筐体31の雰囲気全体を加熱するものでもよいし、カップ容器Cpに向けて熱を放射するものであってもよい。予熱部3の予熱工程は、筒状ラベル収縮部8における筒状ラベル収縮工程をよりスムーズに行うための工程である。
<接着剤塗布部4>
接着剤塗布部4は、接着剤塗布工程を行う部位である。接着剤塗布部4は、予熱部3の搬送方向T下流側であって、接着剤冷却部5の搬送方向T上流側に配置されている。接着剤塗布部4の具体的構成は特に限定されない。図示された例においては、接着剤塗布部4は、塗布システム41および吸引ユニット45を有する。
塗布システム41は、カップ搬送部2によって搬送される複数のカップ容器Cpに感熱性接着剤Adを順次塗布するためのユニットである。ここで、感熱性接着剤Adは、加熱によって接着力が増大する接着剤である。このような感熱性接着剤Adとしては、何ら限定されず、たとえば、ホットメルト型の接着剤が挙げられる。ホットメルト型は、加熱溶融状態で塗布または吐出ユニット等によって塗布するものである。この例としては、エチレン−酢酸ビニル共重合体やエチレンアクリル酸共重合体などのエチレン系樹脂、スチレン−ブタジエンブロック共重合体などのベース樹脂に粘着付与剤などの添加剤が配合されたものが挙げられる。
図7および図8に示すように、図示された例の塗布システム41は、吐出ユニット411、吐出ユニット412、支持台413および支持台414を有する。吐出ユニット411および吐出ユニット412は、図示しない感熱性接着剤Adの供給ユニットから加熱溶融状態で供給された感熱性接着剤Adをカップ容器Cpの適所に向けて吐出するものである。この供給ユニットからの感熱性接着剤Adの供給、すなわち吐出ユニット411および吐出ユニット412からの感熱性接着剤Adの吐出は、制御部91によって制御される。吐出ユニット411および吐出ユニット412は、たとえば加熱溶融状態の感熱性接着剤Adを定量吐出する液体定量吐出装置であり、ディスペンサ、ホットメルトアプリケーター、塗布ガン等と称される場合がある。吐出ユニット411および吐出ユニット412は、たとえばホットメルトバルブノズル等のノズルが装着されており、加熱溶融状態の感熱性接着剤Adを所望の形状で吐出可能である。吐出ユニット411および吐出ユニット412は、搬送方向Tに沿って搬送されるカップ容器Cp(保持ブロック23)に対して、幅方向Wにおいて片側に配置されている。また、吐出ユニット411および吐出ユニット412は、搬送方向Tに互いに離間して配置されている。図8に示すように、吐出ユニット411および吐出ユニット412は、カップ容器Cpの筒状部c3の外周面のうち開口部c1寄りの部分に感熱性接着剤Adが線状に塗布されるように吐出するように位置設定されている。なお、接着剤塗布部4における接着剤塗布工程での塗布手法は、吐出に限定されず、カップ容器Cpの所望の部位に感熱性接着剤Adを塗布可能な様々な手法を採用し得る。
支持台413は、吐出ユニット411を支持している。支持台414は、吐出ユニット412を支持している。吐出ユニット411は、支持台413によって高さ位置が自在に設定可能に支持されている。また、吐出ユニット412は、支持台414によって高さ位置が自在に設定可能に支持されている。吐出ユニット411と吐出ユニット412との高さ位置の設定は何ら限定されず、図示された例においては、吐出ユニット411と吐出ユニット412との吐出高さが互いに同じ位置に設定されている。
なお、図示された例とは異なり、搬送方向Tを搬送されるカップ容器Cp(保持ブロック23)を挟んで、幅方向Wの両側に分かれて吐出ユニット411と吐出ユニット412とが配置された構成であってもよい。あるいは、1つの吐出ユニット411のみが配置された構成であってもよい。さらに、3つ以上の吐出ユニットを備える構成であってもよい。
吸引ユニット45は、塗布システム41による感熱性接着剤Adの吐出の際に、カップ容器Cpに塗布された感熱性接着剤Ad以外で飛散等した余分な感熱性接着剤Adを吸引するためのものである。吸引ユニット45の具体的構成は特に限定されず、図示された例においては、吸引口451および吸引ダクト452を有する。吸引口451は、カップ容器Cp(保持ブロック23)を挟んで、塗布システム41とは反対側に配置されており、吐出ユニット411および吐出ユニット412と対向している。また、吸引口451は、カップ容器Cpの開口部c1側の部分と正対する高さに設けられている。図示された例においては、吸引口451は、カップ搬送部2の回転ユニット25の直上に配置されている。吸引ダクト452は、吸引口451に繋がっており、図示しない吸引ポンプ等の吸引源に連結されている。この吸引源は、制御部91によって吸引制御されている。
図10〜図14を参照して、接着剤塗布部4による接着剤塗布工程の動作例を説明する。
図10は、接着剤塗布部4の周辺領域を複数のカップ容器Cpが搬送方向Tに搬送されている一状態を示している。これらのカップ容器Cpは、予熱部3の予熱工程によって予熱されている。図中で符号が付されたカップ容器Cpは、吐出ユニット411に対して搬送方向Tの上流側に位置している。このカップ容器Cpを保持する保持ブロック23は、回転ユニット25によって反時計回りに回転させられる。このため、吐出ユニット411および吐出ユニット412に対面する側においては、カップ容器Cpの外周面がカップ搬送部2による搬送速度に回転による周速が加えられた速度で吐出ユニット411および吐出ユニット412を通過することとなる。
図11は、符号を付したカップ容器Cpが、吐出ユニット411の正面に移動してきた状態である。このタイミングで、制御部91の制御指令により、吐出ユニット411からの感熱性接着剤Adの吐出を開始する。なお、吐出ユニット411および吐出ユニット412からの感熱性接着剤Adの吐出開始および吐出停止は、カップ搬送部2の搬送速度、個々の保持ブロック23(カップ容器Cp)の搬送方向Tにおける位置、回転ユニット25による保持ブロック23(カップ容器Cp)の回転速度(周速)および保持ブロック23(カップ容器Cp)の回転角度の少なくともいずれかまたはすべてを適宜検出することにより、制御部91によってこれらと同期制御される。
吐出ユニット411からの感熱性接着剤Adの吐出を開始すると、回転しつつ搬送されるカップ容器Cpの外周面に感熱性接着剤Adが線状に塗布される。そして、図12に示すように、所定の範囲に感熱性接着剤Adの塗布が完了すると、制御部91の制御指令により、吐出ユニット411からの感熱性接着剤Adの吐出を停止する。本実施形態の場合、ラベル付きカップ容器製造装置A1の製造能力は、たとえば感熱性接着剤Adが塗布される部位の直径がΦ60−100mm程度であるカップ容器Cpを用いた場合に、1分当たりに200個〜400個のラベル付きカップ容器CLを製造可能である。この製造能力を達成しうるようにカップ搬送部2による搬送速度や回転ユニット25による保持ブロック23(カップ容器Cp)の回転速度が適宜設定される。このような製造条件における一例として、図11の吐出開始から40ms後に吐出ユニット411からの吐出を停止し、図12に示す状態となる。カップ容器Cpには、外周面のうち角度θ1の範囲に感熱性接着剤Adが塗布されている。図中の拡大図は、感熱性接着剤Adの塗布範囲の大きさと位置を模式的に示している。上述した条件の場合、角度θ1は、140°程度である。この角度θ1は、制御部91の制御によって適宜変更可能である。
次いで、カップ搬送部2によるカップ容器Cpの搬送が継続することにより、カップ容器Cpは、図13に示すように吐出ユニット412の正面に到達する。また、図12から図13の間に、カップ容器Cpは、回転している。このため、吐出ユニット411によって塗布された感熱性接着剤Adは、吐出ユニット412の正面から退避している。そして、制御部91の制御指令によって、吐出ユニット412からの感熱性接着剤Adの吐出を開始する。これにより、カップ容器Cpに再び感熱性接着剤Adが塗布され始める。吐出ユニット412による感熱性接着剤Adの塗布開始箇所は、吐出ユニット411によって塗布された感熱性接着剤Adから、θ方向に40°程度離間した位置である。
吐出ユニット412からの感熱性接着剤Adの吐出を開始すると、回転しつつ搬送されるカップ容器Cpの外周面に感熱性接着剤Adが線状に再び塗布される。そして、図14に示すように、所定の範囲に感熱性接着剤Adの塗布が完了すると、制御部91の制御指令により、吐出ユニット412からの感熱性接着剤Adの吐出を停止する。上述の条件の場合、図13の吐出開始から40ms後に吐出ユニット412からの吐出を停止し、図14に示す状態となる。カップ容器Cpには、外周面のうち角度θ2の範囲に感熱性接着剤Adが塗布されている。上述した条件の場合、角度θ2は、140°程度である。この角度θ2は、制御部91の制御によって適宜変更可能である。また、吐出ユニット411によって塗布された感熱性接着剤Adと吐出ユニット412によって塗布された感熱性接着剤Adとは、θ方向で40°ずつ離間している。塗布システム41による感熱性接着剤Adの塗布を継続して行うことにより、複数のカップ容器Cpへの感熱性接着剤Adの塗布が順次行われる。
図15および図16は、接着剤塗布部4によって感熱性接着剤Adが塗布されたカップ容器Cpの一例を示している。なお、図16は、図15における紙面に沿った断面での断面図である。カップ容器Cpの筒状部c3のうち開口部c1寄りの部分に、互いに離間した2つの感熱性接着剤Adが塗布されている。
塗布された感熱性接着剤Adは、たとえば図17に示すように筒状部c3の外表面に断面凸状に設けられる。なお、カップ容器Cpの具体的形状や感熱性接着剤Adの塗布位置は何ら限定されず、種々に設定可能である。感熱性接着剤Adの塗布厚み(図17におけるr方向の寸法)は特に限定されず、一例を挙げると0.15mm〜0.8mm、好ましくは0.2mm〜0.5mmである。また、感熱性接着剤Adの塗布幅(図17におけるz方向の寸法)は特に限定されず、一例を挙げると0.2mm〜1.0mm、好ましくは0.2mm〜0,7mmが効率的である。なお、吐出ユニット411および吐出ユニット412による吐出開始時および吐出停止時に塗布される感熱性接着剤Adのθ方向における両端部分は、塗布厚みが若干厚くなり、塗布幅が若干広くなる傾向がある。図18は、カップ容器Cpおよび感熱性接着剤Adの塗布形態の変形例を示している。本変形例においては、カップ容器Cpの筒状部c3に溝部c4が設けられている。溝部c4は、筒状部c3のθ方向に沿って設けられており、r方向に凹んでいる。感熱性接着剤Adは、溝部c4に塗布されている。この変形例の場合、感熱性接着剤Adの突出高さを抑制することが可能であり、後述の筒状ラベル装着部7での筒状ラベル装着工程において、筒状ラベルへの感熱性接着剤Adの付着をより確実に抑制することができる。
図19は、カップ容器Cpおよび感熱性接着剤Adの塗布形態の他の変形例を示している。本変形例においては、接着剤塗布部4で塗布された感熱性接着剤Adを、ローラRlによって押圧することにより、より扁平な形状に仕上げる。このローラRlによる押圧は、接着剤塗布部4による接着剤塗布工程の後、筒状ラベル装着部7による筒状ラベル装着工程の前に行えばよい。本例によっても、後述の筒状ラベル装着部7での筒状ラベル装着工程において、筒状ラベルへの感熱性接着剤Adの付着をより確実に抑制することができる。
<接着剤冷却部5>
接着剤冷却部5は、接着剤冷却工程を行う部位である。接着剤冷却部5は、接着剤塗布部4の搬送方向T下流側であって、接着剤検査部6(筒状ラベル装着部7)の搬送方向T上流側に配置されている。接着剤冷却部5の具体的構成は特に限定されない。図7および図9に示すように、図示された例においては、接着剤冷却部5は、冷却ノズル51、冷却ノズル52、支持台53および支持台54を有する。
冷却ノズル51および冷却ノズル52は、カップ容器Cpに塗布された感熱性接着剤Adを冷却するための送風手段である。図示された例においては、カップ容器Cp(保持ブロック23)を挟んで両側に、搬送方向Tに長く延びるスリット状の冷却ノズル51と冷却ノズル52とが分かれて対向配置されている。また、幅方向Wの片側ずつには、2つの冷却ノズル51と2つの冷却ノズル52とが配置されている。2つの冷却ノズル51は、搬送方向Tに並んでおり、2つの冷却ノズル52は、搬送方向Tに並んでいる。なお、冷却ノズル51および冷却ノズル52の個数は何ら限定されない。また、幅方向Wの片側にたとえば冷却ノズル51のみが配置された構成であってもよい。この場合、回転ユニット25による保持ブロック23(カップ容器Cp)の回転が、接着剤冷却部5においても継続していることが感熱性接着剤Adをカップ容器Cpの全周において冷却でき、好ましい。
支持台53は、冷却ノズル51を支持しており、支持台54は、冷却ノズル52を支持している。図9に示すように、冷却ノズル51は、支持台53によって高さが変更可能に支持されている。また、冷却ノズル52は、支持台54によって高さが変更可能に支持されている。図示された例においては、冷却ノズル51および冷却ノズル52は、カップ容器Cpに塗布された感熱性接着剤Adと正対する高さ(カップ容器Cpのうち開口部c1寄りの部分と正対する高さ)に設定されている。冷却ノズル51および冷却ノズル52は、図示しない送風源に繋げられている。この送風源は、制御部91の制御指令により、冷却ノズル51および冷却ノズル52へと送風する。
カップ搬送部2によって搬送されるカップ容器Cpが接着剤冷却部5を通過することにより、塗布された感熱性接着剤Adの表面から冷却される。これにより、感熱性接着剤Adの表面の接着力が抑制される。なお、本実施形態においては、冷却ノズル51および冷却ノズル52からの送風は、主に感熱性接着剤Adに向けてなされる。これにより、カップ容器Cpのうち感熱性接着剤Adが塗布された部位以外の部位は、過度に冷却されず、予熱による温度がある程度保たれる。
<接着剤検査部6>
接着剤検査部6は、接着剤検査工程を行う部位である。図示された例においては、接着剤検査部6は、接着剤冷却部5の搬送方向T下流側であって、筒状ラベル装着部7の搬送方向T上流側に配置されている。なお、接着剤検査部6は、接着剤塗布部4の搬送方向T下流側であって、接着剤冷却部5の搬送方向T上流側に配置されていてもよい。また、ラベル付きカップ容器製造装置A1とは異なり、接着剤検査部6を備えない構成であってもよい。図示された接着剤検査部6は、図7に示すように、複数の検査カメラ61を有する。複数の検査カメラ61は、接着剤検査部6の略中央に設定された検査位置に到達したカップ容器Cpを、四方から撮影可能に配置されている。たとえば、各々の検査カメラ61からの画像に基づいた従来公知の種々の画像処理を行うことにより、カップ容器Cpに塗布された感熱性接着剤Adの適否が判断される。位置や形状等が不良である場合、制御部91は、当該カップ容器Cpを塗布不良として扱う。たとえば、後述の筒状ラベル収縮部8を終えた後に、正常なカップ容器Cpとは異なる位置に当該カップ容器Cpを排出する。
<筒状ラベル装着部7>
筒状ラベル装着部7は、筒状ラベル装着工程を行う部位である。筒状ラベル装着部7は、接着剤検査部6(接着剤冷却部5)の搬送方向T下流側であって、筒状ラベル収縮部8の搬送方向T上流側に配置されている。筒状ラベル装着部7の具体的構成は何ら限定されず、従来公知の種々の構成を採用すればよい。本実施形態においては、筒状ラベル装着部7は、図4、図20および図21に示すように、一対のローラ71、切断ユニット72、ラベル移送ユニット73、マンドレル74、一対のショットローラ75、一対のモータ76およびラベル材料供給ユニット79を有する。筒状ラベル装着部7は、制御部91の制御指令によって動作する。
ラベル材料供給ユニット79は、平坦に折りたたまれた筒状のラベル材料L0を供給するユニットである。ラベル材料供給ユニット79においては、たとえばラベル材料L0がロール状に巻かれて保持されている。
このようなラベル材料L0を構成する樹脂フィルムの具体例としては、シュリンクラベルの場合、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル系樹脂、スチレンブタジエン共重合体等のポリスチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、環状オレフィン樹脂からなる単層又は複層の熱収縮性フィルムが使用できる。熱収縮性フィルムは厚さ15μm〜80μm、好ましくは20μm〜50μmで、80℃の温水に10秒間浸漬したθ方向の熱収縮率が30%以上のものが好ましい。
一対のローラ71は、ラベル材料供給ユニット79から供給されたラベル材料L0を図中下方に送るためのものである。切断ユニット72は、ローラ71から送られたラベル材料L0を所定箇所で切断するためのものである。切断ユニット72によってラベル材料L0が切断されることにより、ラベル材料L0の一部が筒状ラベルLbとなる。
ラベル移送ユニット73は、切断ユニット72の切断によって生成された筒状ラベルLbをマンドレル74に被せつつ下方に送るユニットである。ラベル移送ユニット73は、たとえば、複数のプーリとこれらのプーリに掛け回されたベルトとによって構成されている。
マンドレル74は、平坦な帯状の形状の筒状ラベルLbを、円筒形状に拡開するための成型部位である。図20および図21から理解されるように、マンドレル74の上方部分は、楔形状とされている。このマンドレル74に被せられた筒状ラベルLbは、ラベル移送ユニット73によって下方に移送されるに従い、徐々に円筒形状とされる。一対のショットローラ75は、マンドレル74の下方部分の両側に配置されている。一対のショットローラ75は、マンドレル74に対して傾いた回転軸周りに回転し、モータ76によって回転させられる。一対のショットローラ75によって筒状ラベルLbが回転させられるとともに下方へ送られるが、このとき当該筒状ラベルLbは、より大口径の形状に拡開される。この拡開された筒状ラベルLbが下方に移送され、カップ搬送部2の搬送と同期制御されて、図22に示すように、所定の保持のカップ容器Cpに装着される。この装着を継続して行うことにより、複数のカップ容器Cpに筒状ラベルLbが順次装着される。
<筒状ラベル収縮部8>
筒状ラベル収縮部8は、筒状ラベル収縮工程を行う部位である。筒状ラベル収縮部8は、筒状ラベル装着部7の搬送方向T下流側に配置されている。筒状ラベル収縮部8は、制御部91による制御指令によって、加熱処理を行う。筒状ラベル収縮部8の具体的構成は何ら限定されず、カップ容器Cpに装着された筒状ラベルLbを加熱によって収縮させることにより、カップ容器Cpに密着させることが可能な、従来公知の種々の構成を採用すればよい。本実施形態においては、たとえば、筒状ラベル収縮部8の搬送方向Tの上流部分において、まず、カップ容器Cpに被せられた筒状ラベルLbのうち開口部c1寄りの部分、すなわち感熱性接着剤Adと重なる部分が選択的に加熱される。これにより、感熱性接着剤Adの接着力が高められるとともに、筒状ラベルLbのうち感熱性接着剤Adと重なる部分が、選択的に収縮する。この結果、筒状ラベルLbのうち開口部c1寄りの部分が、感熱性接着剤Adによってカップ容器Cpに接着される。次いで、筒状ラベル収縮部8は、カップ容器Cpに被せられた筒状ラベルLbの全体を加熱する。これにより、筒状ラベルLbの全体が収縮し、カップ容器Cpに密着する。これにより、図23に示すラベル付きカップ容器CLが得られる。筒状ラベルLbが密着して装着されたラベル付きカップ容器CLは、たとえば排出部81においてカップ搬送部2の保持ブロック23から離脱され、所定箇所に排出される。
ラベル付きカップ容器CLは、カップ容器Cpの外表面にラベル付きカップ容器CLが密着状態で装着されたものである。筒状ラベルLbは、カップ容器Cpの外表面のうち開口部c1寄りの部位に、感熱性接着剤Adによって接着されている。
次に、本実施形態のラベル付きカップ容器CLの製造方法の作用について説明する。
本実施形態によれば、接着剤塗布部4における接着剤塗布工程よって感熱性接着剤Adをカップ容器Cpに塗布した後であって、筒状ラベル装着部7における筒状ラベル装着工程によって筒状ラベルLbを装着する前に、接着剤冷却部5における接着剤冷却工程において感熱性接着剤Adを冷却する。これにより、感熱性接着剤Adの接着力が抑制される。このため、筒状ラベル装着工程において筒状ラベルLbをカップ容器Cpに装着する際に、筒状ラベルLbが感熱性接着剤Adに付着してしまうことを抑制することができる。たとえば、筒状ラベルLbを過度に大径化する必要がなく、収縮後の皺の発生や文字およびデザインの歪みを回避することが可能であり、コスト低減にも有利である。また、筒状ラベル装着工程における筒状ラベルLbの装着速度を向上させることが可能である。したがって、感熱性の感熱性接着剤Adが塗布されたカップ容器Cpにより適切に筒状ラベルLbを装着することができる。
なお、接着剤冷却部5の構成として、冷却ノズル51および冷却ノズル52を有する構成は、ラベル付きカップ容器CLの製造効率向上に好ましいが、接着剤冷却部5の具体的構成は何ら限定されない。冷却ノズル51および冷却ノズル52以外の冷却手段を用いてもよい。あるいは、所定距離を搬送することによる自然冷却によって感熱性接着剤Adを冷却する構成であってもよい。接着剤冷却工程を経た時点では、感熱性接着剤Adは、表面が冷却されているものの、内部は冷えていない。このため、筒状ラベル装着工程の後に筒状ラベル収縮工程において筒状ラベルLbが加熱されると、感熱性接着剤Adの接着力が容易に復活する。また、カップ容器Cp全体も冷えていないため、筒状ラベルLbの加熱収縮を良好に行うことができる。
カップ容器Cpがテーパ形状であり、開口部c1よりも底部c2の方が小さい。このため、図22に示すように、カップ容器Cpに装填された筒状ラベルLbは、筒状ラベル収縮部8における熱収縮によって小径である底部c2側に移動する傾向が生じやすい。本実施形態においては、カップ容器Cpの外表面のうち開口部c1よりの部分に感熱性接着剤Adが塗布されている。これにより、筒状ラベルLbが熱収縮すると、筒状ラベルLbのうち開口部c1寄りの部分が、感熱性接着剤Adによってカップ容器Cpに接着固定される。この結果、筒状ラベルLbが底部c2側に移動することを抑制することができる。また、筒状ラベル収縮部8において、筒状ラベルLbのうち開口部c1寄りの部分を選択的に先んじて加熱することにより、当該部分を感熱性接着剤Adによってより確実にカップ容器Cpに接着した後に、筒状ラベルLb全体を収縮させることが可能である。これは、筒状ラベルLbのずれ防止に好ましい。
ラベル付きカップ容器製造装置A1においては、カップ搬送部2によって搬送されるカップ容器Cpが、カップ投入部1、予熱部3、接着剤塗布部4、接着剤冷却部5、接着剤検査部6、筒状ラベル装着部7および筒状ラベル収縮部8を順に通過する。これにより、カップ容器投入工程、予熱工程、接着剤塗布工程、接着剤冷却工程、検査工程、筒状ラベル装着工程および筒状ラベル収縮工程を連続的に行うことが可能であり、ラベル付きカップ容器CLの製造効率を高めることができる。
図10〜図14に示したように、接着剤塗布工程においては、吐出ユニット411,412から加熱溶融状態の感熱性接着剤Adをカップ容器Cpに向けて吐出する。この際、カップ容器Cp(保持ブロック23)を搬送方向Tに搬送しつつ、回転ユニット25によってカップ容器Cp(保持ブロック23)回転させる。これにより、吐出ユニット411,412と対面するカップ容器Cpの外周面は、カップ搬送部2の搬送速度よりも高速で吐出ユニット411,412を通過する。これにより、吐出ユニット411,412からの吐出時間が同じであっても、カップ容器Cpが回転しない場合と比べて、カップ容器Cpのθ方向におけるより広い範囲に感熱性接着剤Adを塗布することが可能である。
また、吐出ユニット411および吐出ユニット412は、カップ容器Cp(保持ブロック23)に対して幅方向Wの片側に配置されている。これにより、たとえば吐出ユニット411および吐出ユニット412のメンテナンスをより容易に行うことができる。また、吐出ユニット411および吐出ユニット412に感熱性接着剤Adを供給する供給ユニットからの供給パイプ等の配置をより簡素化することが可能である。さらに、吐出ユニット411および吐出ユニット412の幅方向Wの反対側に吸引ユニット45をより容易に設けることができる。これにより、吐出ユニット411および吐出ユニット412からの感熱性接着剤Adの吐出に伴って発生する余分な感熱性接着剤Adの飛散を抑制することができる。さらに、塗布システム41は、複数の吐出ユニット411および吐出ユニット412が、搬送方向Tに離間して配置されている。これにより、吐出ユニット411および吐出ユニット412が幅方向Wの片側にのみ配置されているにも関わらず、それぞれが異なるタイミングで同一のカップ容器Cpに感熱性接着剤Adを吐出することにより、カップ容器Cpのθ方向におけるより広い範囲に感熱性接着剤Adを塗布することが可能である。また、吐出ユニット411および吐出ユニット412を設けることは、カップ搬送部2による搬送速度の向上に有利である。なお、カップ搬送部2の搬送速度や回転ユニット25による保持ブロック23の回転速度等の条件によっては、吐出ユニットの個数がさらに多い構成であってもよい。また、本実施形態とはことなり、幅方向Wの両側に吐出ユニットが設けられた構成であってもよい。
図24は、本発明の変形例によって感熱性接着剤Adが塗布されたカップ容器Cpを示している。なお、同図において、上記実施形態と同一または類似の要素には、上記実施形態と同一の符号を付している。
本変形例においては、2つの感熱性接着剤Adが互いに異なる高さでカップ容器Cpに塗布されている。ただし、いずれの感熱性接着剤Adもカップ容器Cpの外表面のうち開口部c1寄りの部分に塗布されている。また、2つの感熱性接着剤Adは、θ方向において一部ずつが重複している。このような塗布態様は、たとえば図8に示す吐出ユニット412を吐出ユニット411に対して異なる高さに設定された接着剤塗布部4を用いて実現される。また、本例においては、制御部91は、吐出ユニット411および吐出ユニット412の吐出タイミングを上述した例と異なるタイミングとすることにより、吐出ユニット411および吐出ユニット412が塗布した感熱性接着剤Ad同士がθ方向において重複するように制御指令する。
本発明に係るラベル付きカップ容器の製造方法は、上述した実施形態に限定されるものではない。本発明に係るラベル付きカップ容器の製造方法の具体的な構成は、種々に設計変更自在である。
A1 :ラベル付きカップ容器製造装置
1 :カップ投入部
2 :カップ搬送部
3 :予熱部
4 :接着剤塗布部
5 :接着剤冷却部
6 :接着剤検査部
7 :筒状ラベル装着部
8 :筒状ラベル収縮部
11 :導入部
12 :移送部
13 :投入部
21 :チェーン
22 :駆動ギア
23 :保持ブロック
24 :モータ
25 :回転ユニット
31 :筐体
32 :ヒータ
41 :塗布システム
45 :吸引ユニット
51,52:冷却ノズル
53,54:支持台
61 :検査カメラ
71 :ローラ
72 :切断ユニット
73 :ラベル移送ユニット
74 :マンドレル
75 :ショットローラ
76 :モータ
79 :ラベル材料供給ユニット
81 :排出部
91 :制御部
231 :回転部
251,252:プーリ
253 :ベルト
411,412:吐出ユニット
413,414:支持台
451 :吸引口
452 :吸引ダクト
Ad :接着剤
CL :ラベル付きカップ容器
Cp :カップ容器
L0 :ラベル材料
Lb :筒状ラベル
Rl :ローラ
T :搬送方向
c1 :開口部
c2 :底部
c3 :筒状部
c4 :溝部
θ1,θ2:角度

Claims (6)

  1. カップ容器の外周面に熱収縮性の筒状ラベルが密着状態で装着されたラベル付きカップ容器の製造方法であって、
    前記カップ容器の外周面に加熱溶融状態の感熱性接着剤を塗布する接着剤塗布工程と、
    前記感熱性接着剤を冷却する接着剤冷却工程と、
    前記接着剤冷却工程の後に、前記感熱性接着剤を覆うように前記カップ容器に筒状ラベルを装着する筒状ラベル装着工程と、
    前記筒状ラベルを加熱収縮させる筒状ラベル収縮工程と、
    を備えることを特徴とする、ラベル付きカップ容器の製造方法。
  2. 複数の前記カップ容器を搬送方向に沿って順に搬送する搬送手段を用い、
    前記搬送手段によって搬送される前記カップ容器を対象として、前記接着剤塗布工程、前記接着剤冷却工程、前記筒状ラベル装着工程および前記筒状ラベル収縮工程を行う、請求項1に記載のラベル付きカップ容器の製造方法。
  3. 前記接着剤塗布工程においては、吐出ユニットから加熱溶融状態の前記感熱性接着剤を前記カップ容器に向けて吐出し、且つ、前記カップ容器を前記吐出ユニットに対して搬送方向に搬送しつつ前記カップ容器を軸方向に延びる中心軸周りに回転させることにより前記吐出ユニットと対面する前記カップ容器の外周面が前記搬送手段の搬送速度よりも高速で前記吐出ユニットと対面した位置を通過する、請求項2に記載のラベル付きカップ容器の製造方法。
  4. 前記接着剤塗布工程においては、前記搬送方向および前記軸方向と直角である方向において前記カップ容器に対して片側の領域に、前記搬送方向に離間して配置された複数の前記吐出ユニットを用いる、請求項3に記載のラベル付きカップ容器の製造方法。
  5. 前記カップ容器は、開口部の大きさが底部の大きさよりも大きいテーパ形状であり、
    前記接着剤塗布工程においては、前記カップ容器の外周面のうち軸方向において前記開口部寄りの部分に前記感熱性接着剤を塗布する、請求項1ないし4のいずれかに記載のラベル付きカップ容器の製造方法。
  6. カップ容器の外周面に熱収縮性の筒状ラベルが密着状態で装着されたラベル付きカップ容器を製造するラベル付きカップ容器製造装置であって、
    前記カップ容器の外周面に加熱溶融状態の感熱性接着剤を塗布する接着剤塗布部と、
    前記感熱性接着剤を冷却する接着剤冷却部と、
    前記接着剤冷却部による接着剤冷却の後に、前記感熱性接着剤を覆うように前記カップ容器に筒状ラベルを装着する筒状ラベル装着部と、
    前記筒状ラベルを加熱収縮させる筒状ラベル収縮部と、
    を備えることを特徴とする、ラベル付きカップ容器製造装置。
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