JP2000295748A - 電線把持部 - Google Patents

電線把持部

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JP2000295748A
JP2000295748A JP11101404A JP10140499A JP2000295748A JP 2000295748 A JP2000295748 A JP 2000295748A JP 11101404 A JP11101404 A JP 11101404A JP 10140499 A JP10140499 A JP 10140499A JP 2000295748 A JP2000295748 A JP 2000295748A
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JP
Japan
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electric wire
wedge
wire
wedge body
metal
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Application number
JP11101404A
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English (en)
Inventor
Kenji Yamamoto
健次 山本
Shigemi Iwama
成美 岩間
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Hitachi Cable Ltd
Original Assignee
Hitachi Cable Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】大きな把持力を有し、且つ電線へ与えるダメー
ジが少なく、しかも低コストな電線把持部を提供するこ
と。 【解決手段】電線の両側から楔体を押付けて把持するよ
うに構成して成る電線把持部において、前記楔体は塑性
変形するものを用い、且つ該楔体は前記電線を把持した
時に該楔体の合わせ部に隙間が残存するように構成した
ことにある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、架空送電線の電線
把持部、特に電線の両側から楔体を押付けて把持する電
線把持部に関するものである。
【0002】
【従来の技術】架空送電線の引留めクランプでの電線の
把持方法は、主に電線の両側から楔体を押付けて把持す
る方法が用いられている。図3は、従来の電線把持部の
第一例を示した正面図である。11は電線、12は楔体
保持部、13は楔体である。図4は、図3のA−A’詳
細断面図である。14は楔体合わせ部、15は楔体と電
線との隙間である。図5は、図4の楔体13の説明図で
ある。Pは楔体の押付圧力、Sは楔体合わせ部の隙間で
ある。
【0003】楔体13の内側は、電線11の外側形状の
曲率と略合致するように加工されている。2つの楔体1
3を電線11の両側からあてがい、その上から楔体保持
部12を被せる構成になっている。楔体保持部12と楔
体13との摺り合わせ部分には勾配が設けられており、
楔体13を楔体保持部12に押し込むことにより、電線
11へ楔体の押付圧力Pが働くようになっている。これ
を楔効果という。
【0004】楔体13は塑性変形しないものを使用して
いる。従って、電線11に対して押傷などのダメージを
与えないように、電線11より幾分大きな曲率とする必
要がある。また、電線11が変形するため、楔体合わせ
部14には楔体合わせ部の隙間Sが設けられている。
【0005】図6は、従来の電線把持部の第二例を示し
た正面図である。これは特開平7−67234に開示さ
れているもので、16は電線、17は電線引留金具であ
る。図7は、図6の電線引留金具17が成形される前の
軟質金属18と電線16の断面図、図8は電線引留金具
17が成形された後の断面図である。電線引留金具17
は、撚り線からなる電線16の外側から、略円筒形状の
軟質金属18を塑性加工によって電線16の撚り線間に
めり込ませて、電線16と軟質金属18とを一体として
固着させたものである。これは、成形型(図示してはい
ない)に電線16と成形前の軟質金属18とを入れて、
ピストン(図示してはいない)により成形前の軟質金属
18を加圧することにより得られる。
【0006】電線引留金具17は電線16にめり込んで
おり、且つ電線16の外周で一体化しているのが特徴で
ある。この電線引留金具17は、従来の電線把持部第一
例の楔体13と楔体保持部12に対応するものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来の電線把持部には
以下の問題点があった。
【0008】従来の電線把持部の第一例では、楔体13
は変形しないために楔体と電線との隙間15が存在す
る。このために、楔体の押付圧力Pは図5に示したよう
に相対する2箇所の部分にのみ集中し、これと直角の方
向では略零である。従って、大きな把持力を得るには押
付圧力Pを大きくする必要があり、そうすると電線11
に与えるダメージが大きくなるという問題があった。
【0009】特に、電線11がその周上に段差部を有す
るように構成された低風圧電線や低騒音電線など非円形
電線の場合には、押付圧力Pを大きくすると容易に電線
の形状が崩れるなどの不具合が生じる。また、押付圧力
Pを大きくすると、電線の素線同士の損傷(ニッキン
グ)が大きくなり、電線の機械的な強度を損なうという
問題もあった。
【0010】さらに非円形電線の場合には、電線形状に
合わせた内面を有する楔体が必要であるが、このような
楔体は鋳造でしか製作できないために電線形状に合致さ
せるのは精度上難しい。また、電線の長手方向の撚りピ
ッチのバラツキや電線を架設する際に生じるピッチの変
化のために、電線形状に楔体の内面を合致させるのは一
層難しい。従って、電線把持部のコストが高いという問
題もあった。
【0011】従来の電線把持部の第二例では、電線引留
金具17は電線16にめり込ませ、且つ電線16の外周
で一体化させるために柔らかい金属を選ぶ必要がある。
そのために、電線把持部の把持力が低いという問題があ
った。
【0012】従って本発明の目的は、前記した従来技術
の欠点を解消し、大きな把持力を有し、且つ電線へ与え
るダメージが少なく、しかも低コストな電線把持部を提
供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の目的を実
現するため、電線の両側から楔体を押付けて把持するよ
うに構成して成る電線把持部において、前記楔体は塑性
変形するものを使用した。
【0014】また、楔体は前記電線を把持した時に該楔
体の合わせ部に隙間があるように構成した。
【0015】そして、楔体はその変形強度が前記電線の
変形強度より小さい金属を用いた。
【0016】さらに、金属は電気用アルミとした。
【0017】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の電線把持部の第
一実施例を示した断面図である。1は電線、2は楔体、
Pは楔体の押付圧力、Sは楔体合わせ部の隙間である。
楔体2は塑性変形可能な金属であるが、その変形強度は
電線1の変形強度より小さくなるように構成されてい
る。楔体2は、電気用アルミまたはそれと同等の硬度を
有する金属が望ましい。
【0018】楔体2は積極的に塑性変形するために、電
線1との接触面積(接触周長)を増大することができ、
大きな把持力を得ることができる。これは、楔体2が電
線1を包み込むことにより、楔体の押付圧力Pが従来の
相対する2ヶ所だけではなく、複数の箇所から電線1に
作用するためである。また、楔体2が塑性変形した後に
も楔体の押付圧力Pが電線1へ伝達されるように、楔体
合わせ部の隙間S(締付け代)が残存しているのも特徴
である。その結果、楔体の押付圧力Pを必要以上に大き
くすることはないので電線形状の崩れも防止することが
できる。
【0019】図2は、本発明の電線把持部の第二実施例
を示した断面図である。3は楕円形の断面形状を有する
楕円電線、4は楔体、5は楔体保持部、Sは楔体合わせ
部の隙間である。第一実施例では、2つの楔体を合わせ
ると略円筒形状であったが、第二実施例では矩形状であ
る。そして、把持する電線は楕円電線3の場合について
示した。電線形状が楕円以外の非円形状であっても、電
線形状に合うように最終的に楔体5が塑性変形するの
で、接触面積が確保でき、把持力を大きくすることがで
きる。従って、電線の長手方向の撚りピッチのバラツキ
や、電線を架設する際に生じるピッチの変化も全く問題
とはならない。
【0020】楔体を変形させる手段は、変形させる部分
の寸法を最終的な形状外形寸法より少し大きく設定して
おき、楔体保持部に押込むことにより、その部分を電線
形状に沿って塑性変形することができる。従って、低コ
ストで電線把持部を構成することができる。
【0021】本発明の電線把持部は、引留めクランプだ
けに限定する必要はなく、例えば電線を止めて引き寄せ
る工具であるカムアロングなどへ適用することが可能で
ある。
【0022】
【発明の効果】本発明の電線把持部は、楔体を塑性変形
させて電線との接触面積を大きくして把持するように構
成したことから、大きな把持力を有し、且つ電線へ与え
るダメージが少なく、しかも低コストな電線把持部を提
供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電線把持部の第一実施例を示した断面
図である。
【図2】本発明の電線把持部の第二実施例を示した断面
図である。
【図3】従来の電線把持部の第一例を示した正面図であ
る。
【図4】図3のA−A’詳細断面図である。
【図5】図4の楔体の説明図である。
【図6】従来の電線把持部の第二例を示した正面図であ
る。
【図7】図6の電線引留金具の成形前の断面図である。
【図8】図6の電線引留金具の断面図である。
【符号の説明】
1 電線 2 楔体 3 楕円電線 4 楔体 5 楔体保持部 11 電線 12 楔体保持部 13 楔体 14 楔体合わせ部 15 楔体と電線との隙間 16 電線 17 電線引留金具 18 成形前の軟質金属 P 楔体押付圧力 S 楔体合わせ部の隙間

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電線の両側から楔体を押付けて把持するよ
    うに構成して成る電線把持部において、前記楔体は塑性
    変形するものであることを特徴とする電線把持部。
  2. 【請求項2】楔体は、前記電線を把持した時に該楔体の
    合わせ部に隙間が残存するように構成して成ることを特
    徴とする請求項1記載の電線把持部。
  3. 【請求項3】楔体は、その変形強度が前記電線の変形強
    度より小さい金属であることを特徴とする請求項1また
    は2記載の電線把持部。
  4. 【請求項4】金属は、電気用アルミであることを特徴と
    する請求項3記載の電線把持部。
JP11101404A 1999-04-08 1999-04-08 電線把持部 Pending JP2000295748A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN114207945A (zh) * 2019-08-09 2022-03-18 株式会社自动网络技术研究所 带端子的电线

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114207945A (zh) * 2019-08-09 2022-03-18 株式会社自动网络技术研究所 带端子的电线
CN114207945B (zh) * 2019-08-09 2024-03-19 株式会社自动网络技术研究所 带端子的电线

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