JP2000294658A - 不揮発性半導体記憶装置及びその駆動方法 - Google Patents

不揮発性半導体記憶装置及びその駆動方法

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JP2000294658A
JP2000294658A JP11095734A JP9573499A JP2000294658A JP 2000294658 A JP2000294658 A JP 2000294658A JP 11095734 A JP11095734 A JP 11095734A JP 9573499 A JP9573499 A JP 9573499A JP 2000294658 A JP2000294658 A JP 2000294658A
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Keita Takahashi
桂太 高橋
Yoshinari Moriyama
善也 守山
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electronics Corp
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低電圧化と小型化とを同時に実現できるEE
PROMとして機能する不揮発性半導体記憶装置及びそ
の駆動方法を提供する。 【解決手段】 P型ウェル2の上に、メモリトランジス
タTrmとセレクトトランジスタTrsとからなるメモリセ
ルがマトリックス状に配置されている。P型Si基板1
内で、P型ウェル2は、N型ウェル17及び深いN型ウ
ェル18により、ワード線に沿った方向において8ビッ
ト毎に電気的に分離され、P型ウェル2の分離された各
部分の電圧を個別に制御できるように構成されている。
消去時には、選択されたメモリセルにおいて制御ゲート
電極10aに負の電圧をP型ウェル2に正の電圧を印加
する。書き込み時には、選択されたメモリセルにおいて
制御ゲート電極10aに正の電圧をドレイン拡散層3に
負の電圧を印加する。負の電圧を利用できるので、低電
圧化と昇圧回路の簡素化とが実現できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、不揮発性半導体記
憶装置、特に浮遊ゲート電極及び制御ゲート電極の2層
ゲート電極を有する浮遊ゲート電極型不揮発性半導体記
憶装置及びその駆動方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、ICカードなどの電子機器の高機
能化に伴い、低電圧下で動作する1Mbit級の大容量
EEPROMに対する要望が強くなっている。ここで、
EEPROM(Electrically-Erasable Programmabl
e ROM) とは、1byte(8bit)程度の小ブロ
ック毎に電気的書き換えが可能な浮遊ゲート電極型不揮
発性半導体記憶装置をさしている。
【0003】以下、従来のEEPROMの構造と動作を
説明する。
【0004】図20aは、従来のEEPROMのセルの
平面図である。図20bは図20aのXXb-XXb 線におけ
る断面図、図20cは図20aのXXc-XXc 線における断
面図である。図20a〜図20cに示すように、P型S
i基板101内には、P型不純物をドープしてなるP型
ウェル102が形成されており、P型ウェル102内に
は、高濃度のN型不純物がドープされたドレイン拡散層
103と中間拡散層104とソース拡散層105とが、
互いに離間して形成されている。そして、溝型の素子分
離絶縁膜111により囲まれる領域にメモリセルが配置
されており、メモリセルは、ドレイン拡散層103と中
間層104との間に形成されたセレクトトランジスタT
rsと、中間拡散層104とソース拡散層105との間に
形成されたメモリトランジスタTrmとを有している。
【0005】上記メモリトランジスタTmsは、一部がト
ンネル絶縁膜107となっているシリコン酸化膜からな
る第1のゲート絶縁膜120と、第1のポリシリコン膜
からなる浮遊ゲート電極108と、容量絶縁膜109
と、第2のポリシリコン膜からなる制御ゲート電極11
0aとを下方から順次積層してなるゲート構造を有して
おり、浮遊ゲート電極型不揮発性半導体記憶装置であ
る。ここで、第1のゲート絶縁膜120は厚みが約30
nmのシリコン酸化膜からなり、トンネル絶縁膜107
は厚みが約9nmのシリコン酸化膜からなっている。そ
して、トンネル絶縁膜107は中間拡散層104上に設
けられている。また、制御ゲート電極110aと中間拡
散層104,ソース拡散層105との間には、第2のゲ
ート絶縁膜106aが介在している。
【0006】ここで、トンネル絶縁膜107は、浮遊ゲ
ート電極108の下面全体,つまりSi基板101のチ
ャネル領域の全面上に設けてもよいが、このようにチャ
ネル領域の一部の上のみにトンネル絶縁膜107を設け
ることにより、容量結合比の向上による書き換え電圧の
低電圧化、及びトンネル領域をマスク工程で確定するこ
とによる書き換え特性の安定化を図ることができる。
【0007】一方、セレクトトランジスタTrsは、第2
のポリシリコン膜からなるゲート電極110bと、シリ
コン酸化膜からなるゲート絶縁膜106bとを有する一
般的なMOSトランジスタ構造を有している。
【0008】図21は、このEEPROMのセルアレイ
の一部を示す回路図である。同図において、Trwはメモ
リワード線選択用セレクトトランジスタである。
【0009】図22は、このEEPROMのセルアレイ
の一部を示す平面図である。同図において、115はコ
ンタクト、116は金属配線である。
【0010】図21及び図22を参照しながら、このE
EPROMのセルアレイの回路構成及び平面構造につい
て説明する。メモリセルのドレイン拡散層105はビッ
ト線BL−0,1,…に接続され、ソース拡散層103
はソース線SL−0,1に接続されている。メモリトラ
ンジスタTrmの制御ゲート電極110aはメモリワード
線MW−0,1,2に接続され、セレクトトランジスタ
Trsのゲート電極110bはセレクトワード線SW−
0,1,2に接続されている。ここで、メモリワード線
MW−0,1,2は8ビットごとに分割されており、例
えば1つのメモリワード線MW−0内の分割された1つ
の部分が8本のビット線BL−0〜7と交差するように
なっている。そして、メモリワード線選択用セレクトト
ランジスタTrwとワード線WL−0,1とにより、各メ
モリワード線MW−0,0,1,2の分割された各部分
への独立な電圧制御が可能となっている。なお、ここで
は、8ビット毎に書き換え可能な場合の接続方法を示し
たが、メモリワード線MW−0,1,2に接続されるビ
ット数を変更すれば、独立に書き換え可能なビット数も
変更可能である。例えば、ECC(ErrorChecking an
d Correcting)機能を持たせるために、8ビット分の
データを12ビットで記憶させるよう12ビットづつに
分割することもしばしば行われる。
【0011】図23a,図23bは、このEEPROM
における消去動作を説明するための回路図及び断面図で
ある。
【0012】図23aに示すように、消去されるセル
は、ワード線WL−0,セレクトワード線SW−1及び
ビット線BL−0,1,…,7によって選択される8ビ
ットのメモリセル群118である。ここで、ワード線W
L−0に14Vの電圧を、セレクトワード線SW−1に
17Vの電圧をそれぞれ印加することにより、消去され
る8ビットに接続されたメモリワード線MW−1の電位
は14Vになる。また、ビット線BL−0,1,2,
…,7の電位は0Vであるから、中間拡散層104の電
位は0Vとなる。結局、消去されるメモリトランジスタ
Trmにおいて、制御ゲート電極に14Vの電圧が、中間
拡散層104とP型ウェル102とに0Vの電圧が印加
される。以上の電圧印加により、図23bに示すよう
に、トンネル絶縁膜107を通過するトンネル電流が流
れ、浮遊ゲート電極108中に電子が注入される。そし
て、この電子の注入により、メモリセル群118中の各
メモリトランジスタTrmのしきい値電圧が上昇し、例え
ば、約1Vのしきい値電圧となる。
【0013】なお、図23aに示す条件で電圧を印加し
ても、非選択の他のメモリセルのメモリトランジスタT
rmの制御ゲート電極110aと中間拡散層104の間に
は電位差が生じないため、非選択のメモリセル中のメモ
リトランジスタTrmのしきい値電圧は変化しない。
【0014】図24a,24bは、このEEPROMに
おける書き込み動作を説明するための回路図及び断面図
である。
【0015】図24aに示すように、書き込まれるセル
は、ワード線WL−0,セレクトワード線SW−1及び
ビット線BL−1によって選択される1ビットのメモリ
セル119である。ワード線WL−0に0Vの電圧を、
セレクトワード線SW−1に17Vの電圧を印加するこ
とにより、書き込まれるメモリセル119中のメモリト
ランジスタTrmが接続されたメモリワード線MW−1の
電位が0Vになる。また、ビット線BL−1の電位は1
4Vであるから、中間拡散層104の電位は14Vとな
る。結局、書き込まれるメモリセル119において、中
間拡散層104に14Vの電圧が、制御ゲート電極11
0a,ソース拡散層105及びP型ウェル102に0V
の電圧が印加される。以上の電圧印加により、図24b
に示すように、トンネル絶縁膜107を通過するトンネ
ル電流が流れ、浮遊ゲート電極108中の電子が中間拡
散層104に引き抜かれ、メモリセル119中のメモリ
トランジスタTrmのしきい値電圧が降下し、例えば約−
1Vとなる。
【0016】なお、図24aに示す条件で電圧を印加し
ても、非選択の他のメモリセルのメモリトランジスタT
rmの制御ゲート電極110aと中間拡散層104の間に
は電位差が生じないため、非選択のメモリセル中のメモ
リトランジスタTrmのしきい値電圧は変化しない。
【0017】図25a,25bは、このEEPROMに
おける読み出し動作を説明するための回路図及び断面図
である。
【0018】図25aに示すように、読み出されるセル
は、セレクトワード線SW−1とビット線BL−1とに
より選択される1ビットのメモリセル121である。ワ
ード線WL−0に0Vの電圧を、セレクトワード線SW
−1に2.5Vの電圧を印加することにより、読み出さ
れるメモリセル121内のメモリトランジスタTrmの制
御ゲート電極110aの電位が0Vになる。また、ビッ
ト線BL−1の電位は1Vであるから、中間拡散層10
4の電位は1Vとなる。結局、読み出されるメモリセル
121において、制御ゲート電極110aに0Vの電圧
が、中間拡散層104に1Vの電圧が、ソース拡散層5
に0Vの電圧が、P型ウェル102に0Vの電圧がそれ
ぞれ印加される。以上の電圧印加により、選択したメモ
リセル121が書き込み状態であった場合、すなわちメ
モリトランジスタTrmのしきい値電圧が約−1Vである
場合には、図25bに示すように、メモリトランジスタ
TrmとセレクトトランジスタTrsのチャネルがオン状態
となり、ドレイン拡散層103とソース拡散層105の
間に電流が流れる。逆に、選択したメモリセル121が
消去状態であった場合、すなわちメモリトランジスタT
rmのしきい値電圧が約1Vである場合には、メモリセル
121中のメモリトランジスタTrmがオフ状態となり、
ドレイン拡散層103とソース拡散層105との間に電
流が流れない。
【0019】このように、メモリセルのドレイン拡散層
103とソース拡散層105の間に電流が流れるかどう
かによって、メモリセル121中のメモリセルトランジ
スタTrmが書き込み状態か消去状態かを判別できる。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の浮遊ゲート電極型不揮発性半導体記憶装置であるE
EPROMには、以下のような不具合もある。
【0021】すなわち、トランジスタを駆動する周辺制
御回路に配置される高耐圧トランジスタの微細化であ
る。従来のEEPROMでは、メモリセルトランジスタ
Trmの制御ゲート電極と基板領域との間には最大17V
の電圧が印加されるので、周辺制御回路に配置される高
耐圧トランジスタのゲート絶縁膜の膜厚を約30nmに
設定する必要があり、また、ソース・ドレイン拡散層の
構造も高耐圧化のための特別の工夫が必要であった。こ
のため、周辺制御回路に配置される高耐圧トランジスタ
のゲート長は1.5μm以上にしておく必要があり、装
置全体の低電圧化を実現しようとすると、単位ゲート幅
あたりの電流駆動能力を十分確保することができないお
それがあった。
【0022】また、外部から供給される電源電圧の低電
圧化が進む中で、17Vの電圧をEEPROMの内部で
生成するために、多段の内部電圧生成回路を設ける必要
があるが、このような多段の内部電圧生成回路を設ける
ことにより、電圧生成回路の占有面積が増大するなど、
1Mbit級の大容量のEEPROMを実現するために
必要な高集積化が阻害されるおそれがある。
【0023】本発明の目的は、外部から供給する電源電
圧が低電圧化されたときにも装置全体の占有面積の増大
を抑制しうる浮遊ゲート電極型半導体記憶装置及びその
駆動方法を提供することにある。
【0024】
【課題を解決するための手段】本発明の不揮発性半導体
記憶装置は、半導体基板のウェルの上に、複数のメモリ
セルを行列状に配置してなるメモリセルアレイを有する
不揮発性半導体記憶装置であって、上記メモリセルは、
上記半導体基板のソース拡散層とドレイン拡散層との間
に、上記半導体基板の上に形成された電荷の蓄積が可能
な電荷蓄積部、該電荷蓄積部の上に形成された制御ゲー
ト電極を有するメモリトランジスタを設けて構成され、
上記メモリトランジスタの制御ゲート電極同士を接続す
るメモリワード線と、上記メモリトランジスタのドレイ
ン拡散層同士を接続するビット線とを備え、上記ウェル
は、上記メモリワード線に沿った方向において複数のメ
モリセル毎に互いに電気的に分離された複数の部分ウェ
ルに分割され、かつ、上記部分ウェル毎に電位が制御可
能に構成されている。
【0025】これにより、不揮発性半導体記憶装置を動
作させるための電源を低電圧化しつつ、不揮発性半導体
記憶装置全体の小型化を図ることができる。従来の不揮
発性半導体記憶のウェル構造では、全てのメモリセルが
共通のウェルに配置されており、また、ウェルと半導体
基板とが電気的に接続されているために、ウェルには接
地電位以外を印加できなかった。それに対し、この不揮
発性半導体記憶装置においては、ウェルが複数の部分ウ
ェルに分割され、各部分ウェルごとに電位が制御可能に
構成されているので、あるメモリセルの電荷蓄積部と半
導体基板との間で電子の移動を行なわせようとする際
に、当該メモリセルの制御ゲート電極に印加する電圧を
多様に選択することが可能になる。例えば共通のメモリ
ワード線に接続され、かつ共通の部分ウェルに配置され
る複数のメモリセル群を一括消去する場合に、メモリセ
ル群が配置されている部分ウェルと選択メモリワード線
との電位差さえ適宜設定すればよいので、例えば部分ウ
ェルの電圧を負にしてメモリワード線の電圧を低電圧化
することも可能である。その場合、他の部分ウェルの電
圧を適宜設定することで、他の部分ウェルに配置されて
いるメモリセルにおける消去は容易に禁止することがで
きる。
【0026】その結果、制御ゲート電極の最大印加電圧
の降下による周辺回路における昇圧回路の段数の低減と
周辺回路における高耐圧トランジスタの低電圧化が可能
となる。ここで、高電圧になるほど生成効率の低下する
昇圧回路の構成を簡素化できることから、周辺回路の回
路面積も低減できる。したがって、低電圧化を図りつ
つ、回路面積の低減と高耐圧トランジスタの微細化によ
る不揮発性半導体記憶装置全体の小型化が可能になる。
【0027】上記不揮発性半導体記憶装置において、上
記各部分ウェルは、上記半導体基板の主面に沿った方向
においては部分ウェルとは逆導電型の第2のウェル及び
埋め込み絶縁膜のうちのいずれか一方により互いに電気
的に分離され、半導体基板の主面に垂直な方向において
は部分ウェルとは逆導電型の深い第3のウェル及び絶縁
層のうちのいずれか一方により互いに電気的に分離され
ていることにより、比較的簡単な構造でウェルの分割を
実現できる。
【0028】上記不揮発性半導体記憶装置において、上
記メモリセルに、上記半導体基板のソース拡散層とドレ
イン拡散層との間に、上記半導体基板の上に形成された
ゲート絶縁膜及び該ゲート絶縁膜の上に形成された選択
ゲート電極を有し、上記メモリトランジスタとは離間し
て配置されたセレクトトランジスタと、上記メモリトラ
ンジスタとセレクトトランジスタとの間に位置する半導
体基板内の領域に形成された中間拡散層とをさらに設
け、上記メモリトランジスタの電荷蓄積部を、上記半導
体基板の上に形成されトンネル電流の通過が可能な厚み
を有するトンネル絶縁膜、該トンネル絶縁膜の上に形成
された電荷の蓄積が可能な浮遊ゲート電極、及び該浮遊
ゲート電極の上に形成された容量絶縁膜により構成する
ことにより、メモリセルのデータを迅速かつ確実に読み
出すことができ、EEPROMとしての機能を確実に発
揮することができる。
【0029】上記不揮発性半導体記憶装置において、上
記セレクトトランジスタを上記中間拡散層とドレイン拡
散層との間に配置し、上記メモリトランジスタを上記中
間拡散層とソース拡散層との間に配置し、かつメモリト
ランジスタの浮遊ゲート電極を中間拡散層とオーバーラ
ップさせて、上記トンネル絶縁膜を、上記中間拡散層と
浮遊ゲート電極とがオーバーラップしている部分に設け
ることができる。
【0030】また、上記不揮発性半導体記憶装置におい
て、上記セレクトトランジスタを上記中間拡散層とソー
ス拡散層との間に配置し、上記メモリトランジスタを上
記中間拡散層とドレイン拡散層との間に配置し、かつメ
モリトランジスタの浮遊ゲート電極をドレイン拡散層と
オーバーラップさせて、上記トンネル絶縁膜を、上記ド
レイン拡散層と浮遊ゲート電極とがオーバーラップして
いる部分に設けることにより、セレクトトランジスタの
ゲート絶縁膜を薄膜化でき、かつセレクトトランジスタ
のゲート電極のゲート長及びゲート幅の短縮による微細
化を実現することができる。
【0031】上記不揮発性半導体記憶装置において、上
記セレクトトランジスタを上記中間拡散層とソース拡散
層との間に配置し、上記トンネル絶縁膜を上記メモリト
ランジスタのチャネル領域の上方全体に設けることによ
り、バンド・バンド間トンネル電流によるホール電流の
発生がない状態での電子の移動を行なわせることができ
るので、トンネル絶縁膜の劣化を抑制することができ、
信頼性を維持しつつデータの書き換えを行なうことがで
きる回数の向上を図ることができる。
【0032】上記不揮発性半導体記憶装置において、上
記ソース拡散層につながり、ビット線毎に独立して、ビ
ット線に平行に形成されているソース線をさらに備える
ことにより、電荷蓄積部への電子の出し入れの制御が簡
単になる。
【0033】上記不揮発性半導体記憶装置において、上
記セレクトトランジスタのゲート絶縁膜を上記メモリト
ランジスタのトンネル絶縁膜と共通の絶縁性材料により
構成し、上記セレクトトランジスタのゲート電極を上記
メモリトランジスタの浮遊ゲート電極と共通の導電性材
料により構成し、上記セレクトトランジスタに、上記メ
モリトランジスタの容量絶縁膜と共通の絶縁性材料によ
り構成されるダミー絶縁膜と、上記メモリトランジスタ
の制御ゲート電極と共通の導電性材料により構成される
ダミー電極とをさらに設けることにより、製造工程の簡
素化による製造コストの低減を図ることができる。
【0034】本発明の第1の不揮発性半導体記憶装置の
駆動方法は、半導体基板のウェル領域の上に複数のメモ
リセルを行列状に配置してなるメモリセルアレイを有す
る不揮発性半導体記憶装置の駆動方法であって、上記メ
モリセルは、上記半導体基板のソース拡散層と中間拡散
層との間に、上記半導体基板の上に形成されトンネル電
流の通過が可能な厚みを有するトンネル絶縁膜、該トン
ネル絶縁膜の上に形成され電荷の蓄積が可能な浮遊ゲー
ト電極、該浮遊ゲート電極の上に形成された容量絶縁
膜、及び該容量絶縁膜の上に形成された制御ゲート電極
を有するメモリトランジスタを配置する一方、上記半導
体基板のドレイン拡散層と中間拡散層との間に、上記半
導体基板の上に形成された第2のゲート絶縁膜及び該第
2のゲート絶縁膜の上に形成された選択ゲート電極を有
するセレクトトランジスタを上記メモリトランジスタと
は離間して配置して構成されており、上記メモリトラン
ジスタの浮遊ゲート電極は中間拡散層とオーバーラップ
していて、上記トンネル絶縁膜は、上記中間拡散層と浮
遊ゲート電極とがオーバーラップしている部分に設けら
れており、上記ウェルはメモリワード線に沿った方向に
おいて複数のメモリセル毎に互いに電気的に分離された
複数の部分ウェルに分割されており、行に沿って延びて
上記メモリトランジスタの制御ゲート電極同士を接続す
る複数のメモリワード線と、列に沿って延びて上記メモ
リトランジスタのドレイン拡散層同士を接続するビット
線と、行に沿って延びて上記セレクトトランジスタのゲ
ート電極同士を接続するセレクトワード線とを備えてい
る不揮発性半導体記憶装置を前提とする。そして、上記
各部分ウェルに個別の電圧を印加して上記各メモリワー
ド線及び各ビット線の電圧を制御することにより、選択
されたメモリセルが配置される選択部分ウェル内で、共
通のメモリワード線に接続される複数のメモリセルごと
に浮遊ゲート電極と半導体基板との間で電子の移動を行
なわせる方法である。
【0035】この方法により、部分ウェルの電圧を個別
に制御できることから、浮遊ゲート電極と半導体基板と
の電子の移動を行なわせる際の制御ゲート電極の電圧を
多様に設定することが可能になり、制御ゲート電極に印
加される電圧の低電圧化も可能となる。従って、不揮発
性半導体記憶装置を低電圧で動作させることが可能とな
る。
【0036】上記第1の不揮発性半導体記憶装置の駆動
方法において、上記浮遊ゲート電極と半導体基板との間
で電子を移動させることにより消去を行なう際には、選
択されたメモリセルが接続される選択メモリワード線に
第1極性の消去用メモリワード線電圧を、上記選択部分
ウェルに上記第1極性とは逆の第2極性の消去用ウェル
電圧を印加して、選択部分ウェル上に設けられかつ選択
メモリワード線に接続される複数のメモリセルの一括消
去を行なうことができる。
【0037】この方法により、比較的低電圧でEEPR
OMとしての機能を発揮させることが可能となる。すな
わち、制御ゲート電極の電圧を従来より低くしても部分
ウェルに負の電圧を印加できることから、電子の移動に
必要な制御ゲート電極−部分ウェル間の電圧を確保する
ことができる。そして、このように制御ゲート電極の電
圧を低くすることができるので、高電圧になるほど生成
効率の低下する昇圧回路の構成を簡素化でき、不揮発性
半導体記憶装置全体の小型化を図ることができる。
【0038】上記第1の不揮発性半導体記憶装置の駆動
方法おいて、上記消去を行なう際には、非選択のメモリ
ワード線に、上記消去用メモリワード線電圧と上記消去
用ウェル電圧との中間の電圧を印加することにより、選
択部分ウェルに配置された非選択のメモリセルにおける
浮遊ゲート電極−半導体基板間の電子の移動をより確実
に抑制することができる。
【0039】また、上記消去を行なう際には、非選択の
部分ウェルに、上記消去用メモリワード線電圧と上記消
去用ウェル電圧との中間の電圧を印加することにより、
非選択の部分ウェルに配置されたメモリセルにおける浮
遊ゲート電極−半導体基板間の電子の移動をより確実に
抑制することができる。
【0040】上記第1の不揮発性半導体記憶装置の駆動
方法において、上記浮遊ゲート電極と半導体基板との間
で電子を移動させることにより書き込みを行なう際に
は、選択されたメモリセルが接続される選択メモリワー
ド線に第2極性の書き込み用メモリワード線電圧を、選
択されたメモリセルが接続される選択ビット線に第1極
性の書き込み用ビット線電圧を、選択されたメモリセル
が接続される選択セレクトワード線に上記書き込み用ビ
ット線電圧よりも絶対値の大きい第1極性の電圧を印加
して、選択メモリワード線及び選択ビット線に接続され
るメモリセルの書き込みを行なうことができる。
【0041】この方法により、書き込みの際にも上述の
ような制御ゲート電極の低電圧化を図ることができる。
【0042】上記第1の不揮発性半導体記憶装置の駆動
方法において、上記書き込みを行なう際には、非選択の
メモリワード線に、上記書き込み用メモリワード線電圧
と上記書き込み用ビット線電圧との中間の電圧を印加す
ることにより、選択部分ウェルに配置された非選択のメ
モリセルにおける浮遊ゲート電極−半導体基板間の電子
の移動を確実に抑制することができる。
【0043】上記第1の不揮発性半導体記憶装置の駆動
方法において、上記書き込みを行なう際には、非選択の
ビット線に、上記書き込み用メモリワード線電圧と上記
書き込み用ビット線電圧との中間の電圧を印加すること
により、全ての非選択のメモリセルにおける浮遊ゲート
電極−半導体基板間の電子の移動をより確実に抑制する
ことができる。
【0044】上記第1の不揮発性半導体記憶装置の駆動
方法において、読み出しを行なう際には、読み出される
メモリセルが接続される選択セレクトワード線に正の読
み出し用セレクトワード線電圧を、選択メモリワード線
に接地電位を、選択ビット線に正の読み出し用ビット線
電圧を印加することにより、浮遊ゲート電極における電
子の有無に応じたメモリトランジスタのしきい値電圧の
相違を利用して、任意のメモリセルのデータを検知する
ことができる。
【0045】本発明の第2の不揮発性半導体記憶装置の
駆動方法は、半導体基板のウェル領域の上に複数のメモ
リセルを行列状に配置してなるメモリセルアレイを有す
る不揮発性半導体記憶装置の駆動方法であって、上記メ
モリセルは、上記半導体基板のドレイン拡散層と中間拡
散層との間に、上記半導体基板の上に形成されトンネル
電流の通過が可能な厚みを有するトンネル絶縁膜、該ト
ンネル絶縁膜の上に形成され電荷の蓄積が可能な浮遊ゲ
ート電極、該浮遊ゲート電極の上に形成された容量絶縁
膜、及び該容量絶縁膜の上に形成された制御ゲート電極
を有するメモリトランジスタを配置する一方、上記半導
体基板のソース拡散層と中間拡散層との間に、上記半導
体基板の上に形成された第2のゲート絶縁膜及び該第2
のゲート絶縁膜の上に形成された選択ゲート電極を有す
るセレクトトランジスタを上記メモリトランジスタとは
離間して配置して構成されており、上記メモリトランジ
スタの浮遊ゲート電極はドレイン拡散層とオーバーラッ
プしていて、上記トンネル絶縁膜は、上記ドレイン拡散
層と浮遊ゲート電極とがオーバーラップしている部分に
設けられており、上記ウェルはメモリワード線に沿った
方向において複数のメモリセル毎に互いに電気的に分離
された複数の部分ウェルに分割されており、行に沿って
延びて上記メモリトランジスタの制御ゲート電極同士を
接続する複数のメモリワード線と、列に沿って延びて上
記メモリトランジスタのドレイン拡散層同士を接続する
ビット線と、行に沿って延びて上記セレクトトランジス
タのゲート電極同士を接続するセレクトワード線とを備
えている不揮発性半導体記憶装置を前提としている。そ
して、上記各部分ウェルに個別の電圧を印加して上記各
メモリワード線及びビット線の電圧を制御することによ
り、選択されたメモリセルが配置される選択部分ウェル
内で、共通のメモリワード線に接続される複数のメモリ
セルごとに浮遊ゲート電極と半導体基板との間で電子の
移動を行なわせる方法である。
【0046】この方法により、上記第1の不揮発性記憶
装置の駆動方法と同様の効果を発揮することができる上
記第2の不揮発性半導体記憶装置の駆動方法において、
上記浮遊ゲート電極と半導体基板との間で電子を移動さ
せることにより消去を行なう際には、選択されたメモリ
セルが接続される選択メモリワード線に第1極性の消去
用メモリワード線電圧を、上記選択部分ウェルに上記第
1極性とは逆の第2極性の消去用ウェル電圧を印加し
て、選択部分ウェル上に設けられかつ選択メモリワード
線に接続される複数のメモリセルの一括消去を行なうこ
とができる。
【0047】この方法により、上記第1の不揮発性記憶
装置の駆動方法と同様に、制御ゲート電極に印加する電
圧の低電圧化による不揮発性半導体記憶装置全体の小型
化を図ることができる。
【0048】上記第2の不揮発性半導体記憶装置の駆動
方法において、上記消去を行なう際には、非選択メモリ
ワード線に、上記消去用メモリワード線電圧と上記消去
用ウェル電圧との中間の電圧を印加することにより、選
択部分ウェルに配置された非選択のメモリセルにおける
浮遊ゲート電極−半導体基板間の電子の移動をより確実
に抑制することができる。
【0049】上記第2の不揮発性半導体記憶装置の駆動
方法において、上記消去を行なう際には、非選択の部分
ウェルに、上記消去用メモリワード線電圧と上記消去用
ウェル電圧の中間電位を印加することにより、非選択の
部分ウェルに配置されたメモリセルにおける浮遊ゲート
電極−半導体基板間の電子の移動をより確実に抑制する
ことができる。
【0050】上記第2の不揮発性半導体記憶装置の駆動
方法において、上記浮遊ゲート電極と半導体基板との間
で電子を移動させることにより書き込みを行なう際に
は、選択されたメモリセルが接続される選択メモリワー
ド線に第2極性の書き込み用メモリワード線電圧を、選
択されたメモリセルが接続される選択ビット線に第1極
性の書き込み用ビット線電圧を印加して、選択メモリワ
ード線及び選択ビット線に接続されるメモリセルの書き
込みを行なうことができる。
【0051】この方法により、上記第1の不揮発性半導
体記憶装置の駆動方法における電子の書き込み動作と同
様の効果を発揮でき、かつ、上記第1の不揮発性半導体
記憶装置に駆動方法における書き込み動作に比べて、ビ
ット線の電位を直接書き込みに利用できることから、セ
レクトワード線に書き込み用ビット線電圧よりも絶対値
の大きい電圧を印加する必要がないので、セレクトトラ
ンジスタの微細化を図ることができる利点がある。
【0052】上記第2の不揮発性半導体記憶装置の駆動
方法において、上記書き込みを行なう際には、非選択の
メモリワード線に、上記書き込み用メモリワード線電圧
と上記書き込み用ビット線電圧との中間の電圧を印加す
ることにより、非選択のメモリセルにおける浮遊ゲート
電極−半導体基板間の電子の移動をより確実に抑制する
ことができる。
【0053】上記第2の不揮発性半導体記憶装置の駆動
方法において、上記書き込みを行なう際には、非選択の
ビット線に、上記書き込み用メモリワード線電圧と上記
書き込み用ビット線電圧との中間の電圧を印加すること
により、非選択のメモリセルにおける浮遊ゲート電極−
半導体基板間の電子の移動をより確実に抑制することが
できる。
【0054】上記第2の不揮発性半導体記憶装置の駆動
方法において、読み出しを行なう際は、読み出されるメ
モリセルが接続される選択セレクトワード線に正の読み
出し用セレクトワード線電圧を、選択メモリワード線に
接地電位を、選択ビット線に読み出し用ビット線電圧を
印加することにより、浮遊ゲート電極における電子の有
無に応じたメモリトランジスタのしきい値電圧の相違を
利用して、任意のメモリセルのデータを検知することが
できる。
【0055】本発明の第3の不揮発性半導体記憶装置の
駆動方法は、半導体基板のウェル領域の上に複数のメモ
リセルを行列状に配置してなるメモリセルアレイを有す
る不揮発性半導体記憶装置の駆動方法であって、上記メ
モリセルは、上記半導体基板のドレイン拡散層と中間拡
散層との間に、上記半導体基板の上に形成されトンネル
電流の通過が可能な厚みを有するトンネル絶縁膜、該ト
ンネル絶縁膜の上に形成され電荷の蓄積が可能な浮遊ゲ
ート電極、該浮遊ゲート電極の上に形成された容量絶縁
膜、及び該容量絶縁膜の上に形成された制御ゲート電極
を有するメモリトランジスタを配置する一方、上記半導
体基板のソース拡散層と中間拡散層との間に、上記半導
体基板の上に形成された第2のゲート絶縁膜及び該第2
のゲート絶縁膜の上に形成された選択ゲート電極を有す
るセレクトトランジスタを上記メモリトランジスタとは
離間して配置して構成されており、上記トンネル絶縁膜
は、上記メモリトランジスタのチャネル領域の上方全体
に設けられており、上記ウェルはメモリワード線に沿っ
た方向において複数のメモリセル毎に互いに電気的に分
離された複数の部分ウェルに分割されており、行に沿っ
て延びて上記メモリトランジスタの制御ゲート電極同士
を接続する複数のメモリワード線と、列に沿って延びて
上記メモリトランジスタのドレイン拡散層同士を接続す
るビット線と、行に沿って延びて上記セレクトトランジ
スタのゲート電極同士を接続するセレクトワード線とを
備えている不揮発性半導体記憶装置を前提としている。
そして、上記各部分ウェルに個別の電圧を印加して上記
各メモリワード線及びビット線の電圧を制御することに
より、選択されたメモリセルが配置される選択部分ウェ
ル内で、共通のメモリワード線に接続される複数のメモ
リセルごとに浮遊ゲート電極と半導体基板との間で電子
の移動を行なわせる方法である。
【0056】これにより、上記第1,第2の不揮発性半
導体記憶装置と同様の効果に加え、広いトンネル絶縁膜
を利用して電子の移動を行なわせることができるので、
トンネル絶縁膜の劣化を抑制することができ、信頼性を
維持しつつデータの書き換えを行なうことができる回数
の向上を図ることができる。
【0057】上記第3の不揮発性半導体記憶装置の駆動
方法において、上記浮遊ゲート電極と半導体基板との間
で電子を移動させることにより消去を行なう際には、選
択されたメモリセルが接続される選択メモリワード線に
第1極性の消去用メモリワード線電圧を、上記選択部分
ウェルに上記第1極性とは逆の第2極性の消去用ウェル
電圧を印加して、選択部分ウェル上に設けられかつ選択
メモリワード線に接続される複数のメモリセルの一括消
去を行なうことができる。
【0058】この方法により、上記第1の不揮発性記憶
装置の駆動方法における消去動作と同様に、制御ゲート
電極に印加する電圧の低電圧化による不揮発性半導体記
憶装置全体の小型化を図ることができる。
【0059】上記第3の不揮発性半導体記憶装置の駆動
方法において、上記消去を行なう際には、非選択メモリ
ワード線に、上記消去用メモリワード線電圧と上記消去
用ウェル電圧との中間の電圧を印加することより、選択
部分ウェルに配置された非選択のメモリセルにおける浮
遊ゲート電極−半導体基板間の電子の移動をより確実に
抑制することができる。
【0060】上記第3の不揮発性半導体記憶装置の駆動
方法において、上記消去を行なう際には、非選択の部分
ウェルに、上記消去用メモリワード線電圧と上記消去用
ウェル電圧との中間の電圧を印加することにより、非選
択の部分ウェルに配置されたメモリセルにおける浮遊ゲ
ート電極−半導体基板間の電子の移動をより確実に抑制
することができる。
【0061】上記第3の不揮発性半導体記憶装置の駆動
方法において、上記浮遊ゲート電極と半導体基板との間
で電子を移動させることにより書き込みを行なう際に
は、選択されたメモリセルが接続される選択メモリワー
ド線に第2極性の書き込み用メモリワード線電圧を、選
択されたメモリセルが接続される選択ビット線に第1極
性の書き込み用ビット線電圧を印加して、選択メモリワ
ード線及び選択ビット線に接続されるメモリセルの書き
込みを行なうことができる。
【0062】この方法により、上記第2の不揮発性半導
体記憶装置の駆動方法における電子の引き抜き動作と同
様の効果を発揮できる。
【0063】上記第3の不揮発性半導体記憶装置の駆動
方法において、上記書き込みを行なう際には、非選択の
メモリワード線に、上記書き込み用メモリワード線電圧
と上記書き込み用ビット線電圧との中間の電圧を印加す
ることにより、非選択のメモリセルにおける浮遊ゲート
電極−半導体基板間の電子の移動をより確実に抑制する
ことができる。
【0064】上記第3の不揮発性半導体記憶装置の駆動
方法において、上記書き込みを行なう際には、非選択の
ビット線もしくは非選択の部分ウェルに、上記書き込み
用メモリワード線電圧と上記書き込み用ビット線電圧と
の中間の電圧を印加することにより、非選択のメモリセ
ルにおける浮遊ゲート電極−半導体基板間の電子の移動
をより確実に抑制することができる。
【0065】上記第3の不揮発性半導体記憶装置の駆動
方法において、読み出しを行なう際には、読み出される
メモリセルが接続される選択セレクトワード線に正の読
み出し用セレクトワード線電圧を、選択メモリワード線
に接地電位を、選択ビット線に正の読み出し用ビット線
電圧を印加するにより、浮遊ゲート電極における電子の
有無に応じたメモリトランジスタのしきい値電圧の相違
を利用して、任意のメモリセルのデータを検知すること
ができる。
【0066】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態につい
て、図面を参照しながら説明する。
【0067】(第1の実施形態)まず、本発明の第1の
実施形態における浮遊ゲート電極型不揮発性半導体記憶
装置であるEEPROM及びその駆動方法について説明
する。
【0068】−メモリセル構造− 図1aは、本実施形態におけるEEPROMのメモリセ
ルの一部を示す平面図である。図1bは図1aのIb-Ib
線における断面図、図1cは図1aのIc-Ic 線における
断面図である。ただし、図1a,図1b,図1cの縮尺
は共通でない。図1a〜図1cに示すように、P型Si
基板1内には、P型不純物をドープしてなるP型ウェル
2が形成されており、P型ウェル2内には、高濃度のN
型不純物がドープされたドレイン拡散層3と中間拡散層
4とソース拡散層5とが、互いに離間して形成されてい
る。そして、溝型の素子分離絶縁膜11により囲まれる
領域にメモリセルが配置されており、メモリセルは、ド
レイン拡散層3と中間層4との間に形成されたセレクト
トランジスタTrsと、中間拡散層4とソース拡散層5と
の間に形成されたメモリトランジスタTrmとを有してい
る。
【0069】上記メモリトランジスタTmsは、一部がト
ンネル絶縁膜7となっているシリコン酸化膜からなる第
1のゲート絶縁膜20と、第1のポリシリコン膜からな
る浮遊ゲート電極8と、容量絶縁膜9と、第2のポリシ
リコン膜からなる制御ゲート電極10aとを下方から順
次積層してなる浮遊ゲート電極型のゲート構造を有して
いる。ここで、第1のゲート絶縁膜20は厚みが約30
nmのシリコン酸化膜からなり、トンネル絶縁膜7は厚
みが約9nmのシリコン酸化膜からなっている。そし
て、トンネル絶縁膜7は中間拡散層4上に設けられてい
る。また、制御ゲート電極10aと中間拡散層4,ソー
ス拡散層5との間には、厚みが約30nmのシリコン酸
化膜からなる第2のゲート絶縁膜6aが介在している。
【0070】一方、セレクトトランジスタTrsは、第2
のポリシリコン膜からなるゲート電極10bと、シリコ
ン酸化膜からなるゲート絶縁膜6bとを有する一般的な
MOSトランジスタ構造を有している。
【0071】ここで、本実施形態におけるEEPROM
の特徴は、P型ウェル2は、メモリワード線に沿った方
向において、N型ウェル17及び深いN型ウェル18に
より、複数の(8ビットの)メモリセル毎に互いに電気
的に分離された複数の部分ウェル2a,2b,2c,…
に分割されている点である。
【0072】なお、図1a,1cには、見やすくするた
めに共通の部分ウェル2a内に3個のメモリトランジス
タTrmしか図示されていないが、実際には部分ウェル2
a内には8個のメモリトランジスタTrmが配置されてい
る。また、図1aにおいては、深いNウェル18及び素
子分離絶縁膜11の図示が省略されている。さらに、図
1b,図1cにおいては、ビット線BLの図示が省略さ
れている。
【0073】図1cには、P型ウェル2がN型ウェル1
7及び深いN型ウェル18により複数の部分ウェル2a
〜2cに分割されている例が示されているが、N型ウェ
ル17の代わりに絶縁膜を埋め込んだトレンチ分離構造
を用いてもよい。また、深いN型ウェル18の代わりに
SOIウェハーの絶縁体領域を用いる構造としてもよ
い。
【0074】−メモリセルアレイの構成− 図2は、このEEPROMのメモリセルアレイの一部を
示す回路図である。図3は、このEEPROMのメモリ
セルアレイの一部を示す平面図である。同図において、
15はコンタクトである。なお、現実に実施しているE
EPROMのメモリセルアレイにおいてはメモリセル及
び各信号線(メモリワード線MW,セレクトワード線S
W,ビット線BL,ソース線SL,ウェル配線PW,N
Tなど)の数は極めて多数であるが、本出願の図面にお
いては、理解を容易にするためにそれらの一部のみが図
示されている。
【0075】図2及び図3を参照しながら、このEEP
ROMのメモリセルアレイの回路構成及び平面構造につ
いて説明する。メモリセルのドレイン拡散層5はビット
線BL−0,1,…に接続され、ソース拡散層3はソー
ス線SL−0,1に接続されている。メモリトランジス
タTrmの制御ゲート電極10aはメモリワード線MW−
0,1,2に接続され、セレクトトランジスタTrsのゲ
ート電極10bはセレクトワード線SW−0,1,2に
接続されている。ここで、メモリワード線MW−0,
1,2は8ビットごとに分割されており、例えば1つの
メモリワード線MW−0内の分割された1つの部分が8
本のビット線BL−0,1,2,…,7と交差するよう
になっている。
【0076】ここで、P型ウェル2は、ワード線(メモ
リサード線及びセレクトワード線)に沿った方向におい
て8ビット毎に各部分ウェル2a〜2cに分離されてお
り、ビット線に沿った方向においては分離されていな
い。そして、各部分ウェル2a,2bは、P型ウェル配
線PW−0,1に接続され、P型ウェル2のうちの部分
ウェル2a,2bに個別に電圧を供給することが可能に
構成されている。つまり、いわゆるフラッシュメモリの
ごとく共通のワード線に接続されるメモリセル全てを一
括消去するだけでなく、共通のワード線に接続されるメ
モリセルのうち複数個のメモリセル群のみを一括消去す
ることも可能に構成されている。
【0077】なお、部分ウェル2cにもP型ウェル配線
が接続されているが、構造を簡略化してわかりやすく示
すべく、図2及び後述の各図においては、部分ウェル2
cに接続されるP型ウェル配線の図示が省略されてい
る。また、深いN型ウェル18は、N型ウェル配線NT
に接続されている。また、図3においては、深いNウェ
ル18及び素子分離絶縁膜11の図示が省略されてい
る。
【0078】ここで、P型ウェル2を8ビット毎に部分
ウェル2a〜2cに分割したのは、消去単位として8ビ
ットを想定したためであり、もし、16ビット毎に消去
したいのであれば、P型ウェル2を16ビット毎に分割
すればよい。
【0079】また、ワード線に沿った方向において分割
されたP型ウェル2の各部分ウェル2a〜2cについて
は、デコーダ回路により電圧を制御することが可能であ
る。なお、ビット線に沿った方向においては、P型ウェ
ル2の電位は共通の電位になるよう制御されるため、こ
の方向においてP型ウェル2を分割する必要はない。
【0080】さらに、本実施形態のEEPROMにおい
ては、図21,図22に示す従来のEPROMに設けら
れていたメモリワード選択用セレクトトランジスタTrw
がなくても、後述するように共通のメモリワード線に接
続され共通の部分ウェルに配置される複数のメモリセル
群を一括消去できる点も特徴である。これは、P型ウェ
ル2をワード線に沿った方向において複数の部分ウェル
2a〜2cに分割しているために、従来のEEPROM
のごとく誤書き込み,誤消去を考慮する必要がないから
である。
【0081】そして、メモリワード選択用セレクトトラ
ンジスタが不要な分占有面積を低減することができる。
【0082】−消去動作−図4a,図4bは、このEE
PROMにおける消去動作を説明するための回路図及び
断面図である。
【0083】図4aに示すように、消去されるセルは、
メモリワード線MW−1,P型ウェル配線PW−0,ソ
ース線SL−0,及びビット線BL−0,1,…,7に
よって選択される8ビットのメモリセル群21である。
メモリワード線MW−1に7Vの電圧(消去用メモリワ
ード線電圧)を、P型ウェル配線PW−0,セレクトワ
ード線SW−0,ソース線SL−0及びビット線BL−
0,1,…,7に−7Vの電圧(消去用ウェル電圧)を
印加することにより、消去される8ビットのメモリセル
群21中の制御ゲート電極10aと中間拡散層4との間
の電位差が14Vとなる。以上の電圧印加により、図4
bに示すように、トンネル絶縁膜7を通過するトンネル
電流が流れ、浮遊ゲート電極中に電子が注入され、メモ
リセル21内の各メモリトランジスタTrmのしきい値電
圧が上昇し、例えば、約1Vのしきい値電圧となる。
【0084】ここで、非選択のメモリワード線MW−0
の電圧は、選択されたメモリワード線MW−1の電圧
(+7V)と選択されたP型ウェル配線PW−0の電圧
(−7V)との中間の電圧である0Vに設定されている
ので、選択されたP型ウェル配線PW−0に接続される
部分ウェル2a内の非選択のメモリセルにおいては制御
ゲート電極10aと部分ウェル2aとの間には7Vの電
位差しか生じない。
【0085】また、非選択のP型ウェル配線PW−1の
電圧も、選択されたメモリワード線MW−1の電圧(+
7V)と選択されたP型ウェル配線PW−0の電圧(−
7V)との中間の電圧である0Vに設定されているの
で、非選択のP型ウェル配線PW−1に接続される部分
ウェル2b内のメモリセル(いずれも非選択のメモリセ
ル)においては、制御ゲート電極10aと部分ウェル2
bとの間には7V又は0Vの電位差しか生じない。
【0086】すなわち、メモリセルアレイ内の非選択の
メモリセルにおいては、制御ゲート電極10aと部分ウ
ェル2a又は2bとの間には7V又は0Vの電位差しか
生じない。この程度の電位差によっては電子がトンネル
絶縁膜7をほとんどトンネリングしないので、非選択の
メモリセル内のメモリトランジスタTrmのしきい値電圧
の変化は無視しうる。
【0087】−書き込み動作− 図5a,図5bは、本実施形態における書き込み動作を
説明するための回路図及び断面図である。
【0088】図5aに示すように、書き込まれるセル
は、メモリワード線MW−1,セレクトワード線SW−
1及びビット線BL−1によって選択される1ビットの
メモリセル22である。メモリワード線MW−1に−7
Vの電圧(書き込み用メモリワード線電圧)を、セレク
トワード線SW−1に10Vの電圧を、ビット線BL−
1に7Vの電圧(書き込み用ビット線電圧)をそれぞれ
印加することにより、書き込まれるメモリセル22が接
続されるメモリワード線の電位は−7Vに、中間拡散層
4の電位は7Vになる。以上の電圧印加により、図5b
に示すように、トンネル絶縁膜7を通過するトンネル電
流が流れ、浮遊ゲート電極8中の電子が中間拡散層4に
引き抜かれる。この電子の引き抜きにより、メモリセル
22内のメモリトランジスタTrmのしきい値電圧が降下
し、例えば約−1Vとなる。
【0089】ここで、非選択のメモリワード線MW−0
の電圧は、選択されたメモリワード線MW−1の電圧
(−7V)と選択されたビット線BL−1の電圧(+7
V)との中間の電圧である0Vに設定されているので、
非選択のメモリワード線及び非選択のビット線のうちに
少なくともいずれか一方に接続される非選択のメモリセ
ル内においては、制御ゲート電極10aと中間拡散層4
との間には7V又は0Vの電位差しか生じない。この程
度の電位差によっては、トンネリングはほとんど生じな
いので、非選択のメモリセル内のメモリトランジスタT
rmのしきい値電圧の変化は無視しうる。
【0090】−読み出し動作− 図6a,図6bは、本実施形態における読み出し動作を
説明するための回路図及び断面図である。
【0091】図6aに示すように、読み出されるセル
は、セレクトワード線SW−1とビット線BL−1によ
って選択される1ビットのメモリセル23である。メモ
リワード線MW−0に0Vの電圧(接地電位)を、セレ
クトワード線SW−1に22.5Vの電圧(読み出し用
セレクトワード線電圧)を、ビット線BL−1に1Vの
電圧(読み出し用ビット線電圧)を印加する。以上の電
圧印加により、選択したメモリセル23のメモリトラン
ジスタTrmが書き込み状態であった場合、すなわちしき
い値電圧が約−1Vである場合には、図6bに示すよう
に、メモリトランジスタTrmとセレクトトランジスタT
rsのチャネルがオン状態となり、ドレイン拡散層3とソ
ース拡散層5の間に電流が流れる。逆に、選択したメモ
リセル23のメモリトランジスタTrmが消去状態であっ
た場合、すなわちしきい値電圧が約1Vである場合に
は、メモリセル23内のメモリトランジスタTrmがオフ
状態となり、ドレイン拡散層3とソース拡散層5の間に
電流が流れない。このように、メモリセル23のドレイ
ン拡散層3とソース拡散層5の間に電流が流れるかどう
かによって、書き込み状態か消去状態かを判別できる。
【0092】以上のように、本発明の第1の実施形態で
は、メモリセルを電気的に分離されたP型ウェル2の各
部分ウェル2a〜2cに配置することにより、選択され
た部分ウェル(例えば2a)に負電圧を印加することが
できるので、消去時の最大使用電圧を従来の17Vから
7Vに低電圧化し、書き込み時の最大使用電圧を従来の
17Vから10Vに低電圧化することができる。このよ
うに、書き換え時に使用する最大電圧を大幅に低下させ
ることができるので、電源電圧から書き換え時に使用す
る最大電圧を生成するための電圧生成回路(昇圧回路)
の段数を低減することができ、その結果、EEPROM
全体の占有面積を削減することができる。
【0093】なお、本実施形態のEEPROMにおいて
は負電圧を生成する回路が別途必要であるが、従来の+
17V発生用電源回路よりも、本実施形態のような+1
0V/−7V発生用電源回路のほうが回路規模が小さく
なる。これは、高電圧になればなるほど、昇圧効率が低
下するためである。
【0094】また、周辺制御回路に配置される電源回路
を構成する高耐圧トランジスタの最大耐圧を、従来の1
7Vから10Vに大幅に低下できるので、高耐圧トラン
ジスタのゲート長を小さくすることによるトランジスタ
の微細化を図ることができる。
【0095】さらに、図21,図22などに示ごとき誤
書き込み,誤消去を防ぐために従来は必要であったメモ
リワード選択用セレクトトランジスタTrwが不要となっ
たので、ウェル分割による面積の増大があっても、メモ
リセルアレイ全体としての面積の増大を招くことはな
い。
【0096】なお、本発明の駆動方法は、本実施形態に
おいて説明した各配線などに印加する電圧値に限定され
るものではなく、他の電圧値を採用して本実施形態と同
様の効果を発揮することができる。
【0097】特に、電子の注入,引き抜きのいずれを書
き込み,消去とするかは自由に変更できるので、図4,
図5に示す各部の電圧とはほとんど逆極性となる電圧を
印加することにより、浮遊ゲート電極からの電子の引き
抜きを消去とし、浮遊ゲート電極への電子の注入を書き
込みと定義することも可能である。
【0098】(第2の実施形態)次に、本発明の第2の
実施形態における浮遊ゲート電極型不揮発性半導体記憶
装置であるEEPROM及びその駆動方法について説明
する。
【0099】−メモリセル構造− 図7aは、本実施形態におけるEEPROMのメモリセ
ルの一部を示す平面図である。図7bは図7aのVIIb-V
IIb 線における断面図、図7cは図7aのVIIc-VIIc 線
における断面図である。ただし、図7a,図7b,図7
cの縮尺は共通でない。図7bにおいて、19はセレク
トトランジスタTrsのゲート絶縁膜である。
【0100】本実施形態におけるEEPROMは、第1
の実施形態におけるEEPROMに対して、それとは異
なる特徴を2つ有している。その他の構造は、上記第1
の実施形態で説明した通りである。
【0101】第1の特徴は、メモリトランジスタTrmと
セレクトトランジスタTrsの配置位置である。第1の実
施形態及び従来例では、セレクトトランジスタTrsをド
レイン拡散層3と中間拡散層4との間に、メモリトラン
ジスタTrmをソース拡散層5と中間拡散層4との間にそ
れぞれ配置し、トンネル絶縁膜7を中間拡散層4の上に
設けていた。それに対し、本実施形態では、セレクトト
ランジスタTrsをソース拡散層5側にと中間拡散層4と
の間に、メモリトランジスタTrmをドレイン拡散層3と
中間拡散層4との間にそれぞれ配置し、トンネル絶縁膜
7をドレイン拡散層3の上に設けている。
【0102】第2の特徴は、セレクトトランジスタTrs
の構造である。第1の実施形態及び従来例では、セレク
トトランジスタTrsのゲート絶縁膜6bの厚みは、30
nm程度であった。それに対し、本実施形態では、セレ
クトトランジスタTrsには、厚みが約9nm程度のゲー
ト絶縁膜19が設けられている。
【0103】なお、図7a,7cには、見やすくするた
めに共通の部分ウェル2a内に3個のメモリトランジス
タTrmしか図示されていないが、実際には部分ウェル2
a内には8個のメモリトランジスタTrmが配置されてい
る。また、図7aにおいては、深いNウェル18及び素
子分離絶縁膜11の図示が省略されている。さらに、図
7b,図7cにおいては、ビット線BLの図示が省略さ
れている。
【0104】図7cには、P型ウェル2がN型ウェル1
7及び深いN型ウェル18により複数の部分ウェル2a
〜2cに分割されている例が示されているが、N型ウェ
ル17の代わりに絶縁膜を埋め込んだトレンチ分離構造
を用いてもよい。また、深いN型ウェル18の代わりに
SOIウェハーの絶縁体領域を用いる構造としてもよ
い。
【0105】−メモリセルアレイ構造− 図8は、このEEPROMのメモリセルアレイの一部を
示す回路図である。図9は、このEEPROMのセルア
レイの一部を示す平面図である。
【0106】図8及び図9に示すように、本実施形態に
おいては、各配線と各トランジスタの部材との接続関係
は図2,図3に示す第1の実施形態のメモリセルアレイ
と同様であるが、メモリトランジスタTrmとセレクトト
ランジスタTrsとの配置関係のみが異なっている。
【0107】−消去動作− 図10a,図10bは、このEEPROMにおける消去
動作を説明するための回路図及び断面図である。
【0108】図10aに示すように、消去されるセル
は、メモリワード線MW−1,P型ウェル配線PW−
0,ソース線SL−0及びビット線BL−0,1,…,
7で選択される8ビットのメモリセル群30である。メ
モリワード線MW−1に7Vの電圧(消去用メモリワー
ド線電圧)を、P型ウェル配線PW−0,ビット線BL
−0,1,…,7及びソース線SL−0に−7Vの電圧
(消去用ウェル電圧)をそれぞれ印加することにより、
消去される8ビットのメモリセル群30内のメモリトラ
ンジスタTrmの制御ゲート電極10aとドレイン拡散層
3との間の電位差が14Vとなる。以上の電圧印加によ
り、図10bに示すように、トンネル絶縁膜7を通過す
るトンネル電流が流れ、浮遊ゲート電極8中に電子が注
入され、メモリトランジスタTrmのしきい値電圧が上昇
し、例えば、約1Vのしきい値電圧となる。
【0109】ここで、非選択のメモリワード線MW−0
の電圧は、選択されたメモリワード線MW−1の電圧
(+7V)と選択されたP型ウェル配線PW−0の電圧
(−7V)との中間の電圧である0Vに設定されている
ので、選択されたP型ウェル配線PW−0に接続される
部分ウェル2a内の非選択のメモリセルにおいては制御
ゲート電極10aと部分ウェル2aとの間には7Vの電
位差しか生じない。
【0110】また、非選択のP型ウェル配線PW−1の
電圧も、選択されたメモリワード線MW−1の電圧(+
7V)と選択されたP型ウェル配線PW−0の電圧(−
7V)との中間の電圧である0Vに設定されているの
で、非選択のP型ウェル配線PW−1に接続される部分
ウェル2b内のメモリセル(いずれも非選択のメモリセ
ル)においては、制御ゲート電極10aと部分ウェル2
bとの間には7V又は0Vの電位差しか生じない。
【0111】すなわち、メモリセルアレイ内の非選択の
メモリセルにおいては、制御ゲート電極10aと部分ウ
ェル2a又は2bとの間には7V又は0Vの電位差しか
生じない。この程度の電位差によっては電子がトンネル
絶縁膜7をほとんどトンネリングしないので、非選択の
メモリセル内のメモリトランジスタTrmのしきい値電圧
の変化は無視しうる。
【0112】さらに、全てのセレクトワード線SW−
0,1には、選択されたP型ウェル配線PW−0の電位
(−7V)と非選択のP型ウェル配線PW−1の電位
(0V)との中間電位である−3.5Vの電圧が印加さ
れている。これにより、セレクトトランジスタTrsのゲ
ート電極10bと部分ウェル2a又は2bとの間の電位
差を3.5V程度の比較的低い電圧に抑えることができ
るため、セレクトトランジスタTrsのゲート絶縁膜19
を薄膜化できる。これにより、セレクトトランジスタT
rsのショートチャネル効果に対する耐性が強化されるの
で、ゲート長を短くでき、また、電流駆動能力が向上す
るために、ゲート幅も狭くできる。よって、セレクトト
ランジスタTrsの微細化が可能となる。
【0113】−書き込み動作− 図11a,図11bは、本実施形態における書き込み動
作を説明するための回路図及び断面図である。
【0114】図11aに示されるように、書き込まれる
セルは、メモリワード線MW−1とビット線BL−1と
によって選択される1ビットのメモリセル31である。
メモリワード線MW−1に−7Vの電圧(書き込み用メ
モリワード線電圧)を、ビット線BL−1に7Vの電圧
(書き込み用ビット線電圧)を印加することにより、書
き込まれるメモリセル31内のメモリトランジスタTrm
の制御ゲート電極10aの電位は−7Vに、ドレイン拡
散層3の電位は7Vになる。以上の電圧印加により、図
11bに示すように、メモリトランジスタTrmにおい
て、トンネル絶縁膜7を通過するトンネル電流が流れ、
浮遊ゲート電極8中の電子がドレイン拡散層3に引き抜
かれ、メモリトランジスタTrmのしきい値電圧が降下
し、例えば約−1Vとなる。
【0115】このように、メモリトランジスタTrmを中
間拡散層4とドレイン拡散層3との間に配置し、ドレイ
ン拡散層3の上にトンネル絶縁膜7を設けたことから、
ビット線の電圧を、セレクトトランジスタTrsを介さず
に直接トンネル絶縁膜7の下方のドレイン拡散層3に印
加できるので、セレクトランジスタTrsのゲート電極1
0bに高電圧を印加する必要がなくなった(第1の実施
形態においては、図5a,図5bに示されるように、セ
レクトトランジスタTrsのゲート電極10bには+10
Vの高電圧が印加されている)。よって、本実施形態に
より、昇圧のための電圧生成回路の段数がさらに低減さ
れることになる。
【0116】ここで、非選択のメモリワード線MW−0
の電圧は、選択されたメモリワード線MW−1の電圧
(−7V)と選択されたビット線BL−1の電圧(+7
V)との中間の電圧である0Vに設定されているので、
非選択のメモリワード線及び非選択のビット線のうちに
少なくともいずれか一方に接続される非選択のメモリセ
ル内においては、制御ゲート電極10aとドレイン拡散
層3との間には7V又は0Vの電位差しか生じない。こ
の程度の電位差によっては、トンネリングはほとんど生
じないので、非選択のメモリセル内のメモリトランジス
タTrmのしきい値電圧の変化は無視しうる。
【0117】さらに、全てのセレクトワード線SW−
0,1には、選択されたP型ウェル配線PW−0の電位
(−7V)と非選択のP型ウェル配線PW−1の電位
(0V)との中間電位である−3.5Vの電圧が印加さ
れている。これにより、消去動作で説明したのと同様な
効果を得ることができる。
【0118】−読み出し動作− 図12a,図12bは、本実施形態における読み出し動
作を説明するための回路図及び断面図である。
【0119】図12aに示すように、読み出されるセル
は、セレクトワード線SW−1とビット線BL−1とに
よって選択される1ビットのメモリセル32である。メ
モリワード線MW−1に0Vの電圧(接地電位)を、セ
レクトワード線SW−1に2.5Vの電圧(読み出し用
セレクトワード線電圧)を、ビット線BL−1に1Vの
電圧(読み出し用ビット線電圧)を印加する。以上の電
圧印加により、選択されたメモリセル32内のメモリト
ランジスタTrmが書き込み状態であった場合、すなわち
しきい値電圧が約−1Vである場合には、図12bに示
すように、メモリトランジスタTrmとセレクトトランジ
スタTrsとのチャネルがオン状態となり、ドレイン拡散
層3とソース拡散層5の間に電流が流れる。逆に、選択
されたメモリトランジスタTrmが消去状態であった場
合、すなわちしきい値電圧が約1Vである場合には、メ
モリセル32中のメモリトランジスタTrmがオフ状態と
なり、ドレイン拡散層3とソース拡散層5の間には電流
が流れない。このように、メモリセルのドレイン拡散層
3とソース拡散層5の間に電流が流れるかどうかによっ
て、当該メモリセル32が書き込み状態か消去状態かを
判別できる。
【0120】以上のように、本実施形態では、セレクト
トランジスタTrsを中間拡散層4とソース拡散層5との
間に配置し、メモリトランジスタTrmを中間拡散層4と
ドレイン拡散層3との間に配置して、トンネル絶縁膜7
をドレイン拡散層3の上に設けたので、上記第1の実施
形態と同じ効果を発揮できるに加えて、セレクトトラン
ジスタTrsの微細化を達成できた。また、第1の実施形
態では、最大10V必要であった書き換え電圧をさらに
7Vに降下させることも可能である。
【0121】なお、本発明の駆動方法は、本実施形態に
おいて説明した各配線などに印加する電圧値に限定され
るものではなく、他の電圧値を採用して本実施形態と同
様の効果を発揮することができる。
【0122】特に、電子の注入,引き抜きのいずれを書
き込み,消去とするかは自由に変更できるので、図1
0,図11に示す各部の電圧とはほとんど逆極性となる
電圧を印加することにより、浮遊ゲート電極からの電子
の引き抜きを消去とし、浮遊ゲート電極への電子の注入
を書き込みと定義することも可能である。
【0123】(第3の実施形態)次に、本発明の第3の
実施形態における浮遊ゲート電極型不揮発性半導体記憶
装置であるEEPROM及びその駆動方法について説明
する。
【0124】−メモリセル構造− 図13aは、本実施形態におけるEEPROMのメモリ
セルの一部を示す平面図である。図13bは図13aの
XIIIb-XIIIb 線における断面図である。図14aは図1
3aのXIVa-XIVa 線における断面図、図14bは図13
aのXIVa-XIVb線における断面図である。ただし、図1
3a,図13b,図14a,図14bの縮尺は共通でな
い。
【0125】本実施形態におけるEEPROMは、第2
の実施形態におけるEEPROMに対して、以下のよう
な特徴を有している。その他の構造は、上記第1の実施
形態で説明した通りである。
【0126】まず、本実施形態のメモリトランジスタT
rmにおいては、ゲート絶縁膜がトンネル絶縁膜7aのみ
で形成されており、トンネル絶縁膜7aとドレイン拡散
層3,中間拡散層4とのオーバラップ量は小さい。これ
は、以下に説明するように、図20a,図20bに示さ
れるような従来のEEPROMにおいて書き込み,消去
に利用していた中間拡散層4又はドレイン拡散層3とト
ンネル絶縁膜7とのオーバーラップ領域を利用しない、
チャネル全面を利用した書き込み,消去方法を採用して
いることによる。
【0127】次に、セレクトトランジスタTrsは、メモ
リトランジスタTrmと同様な構造を有している。つま
り、メモリトランジスタTrmのトンネル絶縁膜7aと共
通のシリコン酸化膜から形成されたゲート絶縁膜7b
と、メモリトランジスタTrmの浮遊ゲート電極8aと共
通の第1のポリシリコン膜から形成されたゲート電極8
bと、メモリトランジスタTrmの容量絶縁膜9aと共通
の絶縁膜(例えばONO膜)から形成されたダミー絶縁
膜9bと、メモリトランジスタTrmの制御ゲート電極1
0aと共通の第2のポリシリコン膜から形成されたダミ
ーゲート電極10cとを備えている。
【0128】ただし、図14a,図14bに示すよう
に、メモリトランジスタTrmの浮遊ゲート電極8aはワ
ード線に沿った方向においてビット毎に分割されてお
り、コンタクト15は浮遊ゲート電極10aに接続され
ているのに対し、セレクトトランジスタTrsのゲート電
極8bはワード線に沿った方向において分割されておら
ず、コンタクト15はゲート電極8bに接続されてい
る。なお、セレクトトランジスタTrsのダミーゲート電
極10cにもコンタクトを形成してもよいが、図14b
に示すような接続状態でなくてもよい。
【0129】なお、図13a,14b,図14cには、
見やすくするために共通の部分ウェル2a内に3個のメ
モリトランジスタTrmしか図示されていないが、実際に
は部分ウェル2a内には所望の消去単位となる個数、例
えば8個のメモリトランジスタTrmが配置されている。
また、図13aにおいては、深いNウェル18及び素子
分離絶縁膜11の図示が省略されている。さらに、図1
3b,図14b,図14cにおいては、ビット線BLの
図示が省略されている。
【0130】図14b,図14cには、P型ウェル2が
N型ウェル17及び深いN型ウェル18により複数の部
分ウェル2a〜2cに分割されている例が示されている
が、N型ウェル17の代わりに絶縁膜を埋め込んだトレ
ンチ分離構造を用いてもよい。また、深いN型ウェル1
8の代わりにSOIウェハーの絶縁体領域を用いる構造
としてもよい。
【0131】−メモリセルアレイ構造− 図15は、このEEPROMのメモリセルアレイの一部
を示す回路図である。図16は、このEEPROMのセ
ルアレイの一部を示す平面図である。
【0132】図15及び図16に示すように、本実施形
態のEEPROMのメモリセルアレイにおけるメモリセ
ルの各部と配線との接続関係は、第1の実施形態(図2
参照)とほぼ同様である。また、メモリセルの配置され
たP型ウェル2は、ワード線に沿った方向において、8
ビット毎に部分ウェル2a,2b,2c,…に分割され
ており、ビット線に沿った方向においては分割されてい
ない。さらに、ソース線SL−0,1,…,7は、ビッ
ト線BL−0,1,…,7に沿った方向にメモリセル毎
に独立して設けられている。
【0133】−消去動作− 図17a,図17bは、本実施形態における消去動作を
説明するための回路図及び断面図である。なお、以下の
図17a,図18a,図19aにおいては、ダミーゲー
ト電極の図示は省略されている。
【0134】図17aに示すように、消去されるセル
は、メモリワード線MW−1,P型ウェル配線PW−0
及びビット線BL−0,1,2,…,7によって選択さ
れる8ビットのメモリセル3群4である。メモリワード
線MW−1に−7Vの電圧(消去用メモリワード線電
圧)を、P型ウェル配線PW−0に+7Vの電圧(消去
用ウェル電圧)を、ビット線BL−0,1,2,…,7
及びソース線SL−0,1,2,…,7に+7Vの電圧
を印加することにより、消去される8ビットのメモリセ
ル群34内の1つのメモリセルの制御ゲート電極10a
とチャネル領域との間の電位差が14Vとなる。以上の
電圧印加により、図19bに示すように、メモリトラン
ジスタTrmにおいて、トンネル絶縁膜7aを通過するト
ンネル電流が流れ、浮遊ゲート電極8a中の電子が部分
ウェル2aに引き抜かれ、メモリトランジスタTrmのし
きい値電圧が降下し、例えば、約−1Vのしきい値電圧
となる。
【0135】ここで、非選択のメモリワード線MW−0
の電圧は、選択されたメモリワード線MW−1の電圧
(−7V)と選択されたP型ウェル配線PW−0の電圧
(+7V)との中間の電圧である0Vに設定されている
ので、選択されたP型ウェル配線PW−0に接続される
部分ウェル2a内の非選択のメモリセルにおいては制御
ゲート電極10aと部分ウェル2aとの間には7Vの電
位差しか生じない。
【0136】また、非選択のP型ウェル配線PW−1の
電圧も、選択されたメモリワード線MW−1の電圧(−
7V)と選択されたP型ウェル配線PW−0の電圧(+
7V)との中間の電圧である0Vに設定されているの
で、非選択のP型ウェル配線PW−1に接続される部分
ウェル2b内のメモリセル(いずれも非選択のメモリセ
ル)においては、制御ゲート電極10aと部分ウェル2
bとの間には7V又は0Vの電位差しか生じない。
【0137】すなわち、メモリセルアレイ内の非選択の
メモリセルにおいては、制御ゲート電極10aと部分ウ
ェル2a又は2bとの間には7V又は0Vの電位差しか
生じない。この程度の電位差によっては電子がトンネル
絶縁膜7をほとんどトンネリングしないので、非選択の
メモリセル内のメモリトランジスタTrmのしきい値電圧
の変化はほとんど生じない。
【0138】また、セレクトトランジスタTrsのゲート
電圧は全て3.5Vに設定されているので、部分ウェル
2a又は2bとセレクトトランジスタTrsのゲート電極
8bとの間の電位差は3.5V以内に抑制され、第3の
実施形態と同様の効果を発揮することができる。
【0139】−書き込み動作− 図18a,図18bは、本実施形態における書き込み動
作を説明するための回路図及び断面図である。
【0140】図18aに示すように、書き込まれるセル
は、メモリワード線MW−1,P型ウェル配線PW−
0,ビット線BL−1及びソース線SL−1によって選
択される1ビットのメモリセル35である。メモリワー
ド線MW−1に7Vの電圧(書き込み用メモリワード線
電圧)を、ビット線BL−1,ソース線SL−1,P型
ウェル配線PW−0に−7Vの電圧(書き込み用ビット
線電圧)をそれぞれ印加することにより、書き込まれる
1ビットのメモリセル35内のメモリトランジスタTrm
の制御ゲート電極10aと部分ウェル2aとの間の電位
差が14Vとなる。以上の電圧印加により、図18bに
示すように、トンネル絶縁膜7aを通過するトンネル電
流が流れ、浮遊ゲート電極8a中に電子が注入され、メ
モリトランジスタTrmのしきい値電圧が上昇し、例えば
約1Vとなる。
【0141】ここで、非選択のメモリワード線MW−0
の電圧は、選択されたメモリワード線MW−1の電圧
(+7V)と選択されたビット線BL−1の電圧(−7
V)との中間の電圧である0Vに設定されているので、
非選択のメモリワード線及び非選択のビット線のうち少
なくともいずれか一方に接続されている非選択のメモリ
セルにおいては、制御ゲート電極10aとドレイン拡散
層3との間には7V又は0Vの電位差しか生じない。こ
の程度の電位差によっては電子がトンネル絶縁膜7をほ
とんどトンネリングしないので、非選択のメモリセル内
のメモリトランジスタTrmのしきい値電圧の変化は無視
しうる。
【0142】また、セレクトトランジスタTrsのゲート
電圧は全て3.5Vに設定されているので、部分ウェル
2a又は2bとセレクトトランジスタTrsのゲート電極
8bとの間の電位差は3.5V以内に抑制されているの
で、第3の実施形態と同様の効果を発揮することができ
る。
【0143】なお、選択された部分ウェル2aの電圧
は、ビット線BL−1の電圧以下の値に設定する必要が
あるため−7Vに設定した。非選択のビット線BL−
0,2,…,7及びソース線SL−0,2,…,7の電
位は0Vであり、かつ、メモリトランジスタTrmはオン
状態になっていることから、非選択のメモリセルにおけ
るメモリトランジスタTrmのチャネル領域の電位はOV
になるので、非選択のメモリセルにおいて浮遊ゲート電
極8aに電子が注入されることはない。
【0144】−読み出し動作− 図19a,図19bは、本実施形態における読み出し動
作を説明するための回路図及び断面図ある。
【0145】図19aに示すように、書き込まれるセル
は、メモリワード線MW−1,セレクトワード線SW−
1及びビット線BL−1で選択される1ビットのメモリ
セル36である。メモリワード線MW−1に0Vの電圧
(接地電位)を、セレクトワード線SW−1に2.5V
の電圧(読み出し用セレクトワード線電圧)を、ビット
線BL−1に1Vの電圧(読み出し用ビット線電圧)を
それぞれ印加する。以上の電圧印加により、選択したメ
モリセル36内のメモリトランジスタTrmが消去状態で
あった場合、すなわちしきい値電圧が約−1Vである場
合には、図19bに示すように、メモリトランジスタT
rmとセレクトトランジスタTrsのチャネルがオン状態と
なり、ドレイン拡散層3とソース拡散層5の間に電流が
流れる。逆に、選択したメモリセル36内のメモリトラ
ンジスタTrmが書き込み状態であった場合、すなわちし
きい値電圧が約1Vである場合には、メモリトランジス
タTrmがオフ状態となり、ドレイン拡散層3とソース拡
散層5の間に電流が流れない。このように、メモリセル
のドレイン拡散層3とソース拡散層5の間に電流が流れ
るかどうかによって、書き込み状態か消去状態かを判別
できる。
【0146】以上のように、本実施形態では、上記第2
の実施形態と同様の効果に加え、メモリトランジスタT
rmのチャネル全面にトンネル絶縁膜7aを設けているの
で、メモリトランジスタTrmを微細化することができ
る。
【0147】また、セレクトトランジスタTrsのゲート
構造及びその側方の拡散層の構造を、メモリトランジス
タTrmと同1の構造とすることにより、メモリセル面積
の微細化と、プロセスの簡略化とを図ることができる。
【0148】さらに、メモリトランジスタTrmのドレイ
ン拡散層3又はソース拡散層4と部分ウェル2a〜2c
との間に電位差が発生しない駆動方法を採っているた
め、第1,第2の実施形態に比べて、バンド・バンド間
トンネル電流に起因するホール電流が発生せず、信頼性
を維持しつつメモリトランジスタTrmの書き換えを行な
うことが可能な回数が向上するという利点もある。書き
換え寿命としては、100万〜1000万回が達成でき
る。
【0149】なお、本発明の駆動方法は、本実施形態に
おいて説明した各配線などに印加する電圧値に限定され
るものではなく、他の電圧値を採用して本実施形態と同
様の効果を発揮することができる。
【0150】特に、電子の注入,引き抜きのいずれを書
き込み,消去とするかは自由に変更できるので、図1
7,図18に示す各部の電圧とはほとんど逆極性となる
電圧を印加することにより、浮遊ゲート電極からの電子
の引き抜きを書き込みとし、浮遊ゲート電極への電子の
注入を消去と定義することも可能である。
【0151】また、本実施形態においては、最もメモリ
セル面積が小さくなるメモリセル構造を開示している
が、これとは異なる構造により等価な動作をするメモリ
セルを形成しても良い。
【0152】なお、本実施形態におけるダミー絶縁膜9
b,ダミーゲート電極10bは必ずしも設ける必要はな
いが、これらが存在することにより、メモリトランジス
タTrmとセレクトトランジスタTrsとを共通の工程で同
時に形成していくことが可能になり、工程の簡素化によ
る製造コストの低減を図ることができる。
【0153】(その他の実施形態)上記各実施形態にお
いては、各メモリセルには、浮遊ゲート電極構造を有す
るを有するメモリトランジスタTrmとセレクトトランジ
スタTrsとを設けたが、本発明は必ずしも係る実施形態
に限定されるものではない。
【0154】たとえば、浮遊ゲート電極構造を有するメ
モリトランジスタのみからなる1トランジスタ型の不揮
発性半導体記憶装置としてもよい。ただし、上記各実施
形態のごとくセレクトトランジスタTrsを設けることに
より、読み出しの際の制御が簡素化され、かつ読み出し
動作も向上するという利点がある。
【0155】また、浮遊ゲート電極も必ずしも必要では
なく、ゲート絶縁膜の一部を電荷蓄積部として機能させ
るような構造も可能である。
【0156】
【発明の効果】本発明の不揮発性半導体記憶装置によれ
ば、ウェルを、ワード線に沿った方向において複数のメ
モリセル毎に互いに電気的に分離された複数の部分ウェ
ルに分割し、各部分ウェル毎に電位が制御可能に構成し
たことにより、周辺回路における昇圧回路の段数の低減
と周辺回路における高耐圧トランジスタの低電圧化とを
実現でき、よって、低電圧化を図りつつ、回路面積の低
減と高耐圧トランジスタの微細化による不揮発性半導体
記憶装置全体の小型化を図ることができる。
【0157】本発明の第1〜第3の不揮発性半導体記憶
装置の駆動方法によれば、ウェルを、ワード線に沿った
方向において複数のメモリセル毎に互いに電気的に分離
された複数の部分ウェルに分割するとともに、中間拡散
層の上にトンネル絶縁膜を設けた構造,ドレイン拡散層
の上にトンネル絶縁膜を設けた構造、チャネル領域全体
の上にとなる絶縁膜を設けた構造の3種類において、各
部分ウェルに個別の電圧を印加して上記各メモリワード
線及び各ビット線の電圧を制御することにより、選択さ
れた部分ウェル内で、共通のメモリワード線に接続され
る複数のメモリセルごとに浮遊ゲート電極と半導体基板
との間で電子の移動を行なわせるようにしたので、浮遊
ゲート電極と半導体基板との電子の移動を行なわせる際
の制御ゲート電極の電圧の低電圧化を実現することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】それぞれ順に、本発明の第1の実施形態におけ
るEEPROMのメモリセルの一部を示す平面図、図1
aのIb-Ib 線における断面図、図1aのIc-Ic 線におけ
る断面図である。
【図2】本発明の第1の実施形態におけるEEPROM
のメモリセルアレイの一部を示す回路図である。
【図3】本発明の第1の実施形態におけるEEPROM
のメモリセルアレイの一部を示す平面図である。
【図4】本発明の第1の実施形態におけるEEPROM
の消去動作を説明するための回路図及び断面図である。
【図5】本発明の第1の実施形態におけるEEPROM
の書き込み動作を説明するための回路図及び断面図であ
る。
【図6】本発明の第1の実施形態におけるEEPROM
の読み出し動作を説明するための回路図及び断面図であ
る。
【図7】それぞれ順に、本発明の第2の実施形態におけ
るEEPROMのメモリセルの一部を示す平面図、図7
aのVIIb-VIIb 線における断面図、図7aのVIIc-VIIc
線における断面図である。
【図8】本発明の第2の実施形態におけるEEPROM
のメモリセルアレイの一部を示す回路図である。
【図9】本発明の第2の実施形態におけるEEPROM
のメモリセルアレイの一部を示す平面図である。
【図10】本発明の第2の実施形態におけるEEPRO
Mの消去動作を説明するための回路図及び断面図であ
る。
【図11】本発明の第2の実施形態におけるEEPRO
Mの書き込み動作を説明するための回路図及び断面図で
ある。
【図12】本発明の第2の実施形態におけるEEPRO
Mの読み出し動作を説明するための回路図及び断面図で
ある。
【図13】それぞれ順に、本発明の第3の実施形態にお
けるEEPROMのメモリセルの一部を示す平面図、図
13aのXIIIb-XIIIb 線における断面図である。
【図14】それぞれ順に、図13aのXIVa-XIVa 線にお
ける断面図、図13aのXIVa-XIVb 線における断面図で
ある。
【図15】本発明の第3の実施形態におけるEEPRO
Mのメモリセルアレイの一部を示す回路図である。
【図16】本発明の第3の実施形態におけるEEPRO
Mのメモリセルアレイの一部を示す平面図である。
【図17】本発明の第3の実施形態におけるEEPRO
Mの消去動作を説明するための回路図及び断面図であ
る。
【図18】本発明の第3の実施形態におけるEEPRO
Mの書き込み動作を説明するための回路図及び断面図で
ある。
【図19】本発明の第3の実施形態におけるEEPRO
Mの読み出し動作を説明するための回路図及び断面図で
ある。
【図20】それぞれ順に、従来のEEPROMのセルの
平面図、図20aのXXb-XXb 線における断面図、図20
aのXXc-XXc 線における断面図である。
【図21】従来のEEPROMのメモリセルアレイの一
部を示す回路図である。
【図22】従来のEEPROMのメモリセルアレイの一
部を示す平面図である。
【図23】従来のEEPROMの消去動作を説明するた
めの回路図及び断面図である。
【図24】従来のEEPROMの書き込み動作を説明す
るための回路図及び断面図である。
【図25】従来のEEPROMの読み出し動作を説明す
るための回路図及び断面図である。
【符号の説明】
1 P型Si基板 2 P型ウェル 2a〜2c 部分ウェル 3 ドレイン拡散層 4 中間拡散層 5 ソース拡散層 6a 第2のゲート絶縁膜 6b ゲート絶縁膜 7 トンネル絶縁膜 7a トンネル絶縁膜 7b ゲート絶縁膜 8a 浮遊ゲート電極 8b ゲート電極 9 容量絶縁膜 9a 容量絶縁膜 9b ダミー絶縁膜 10a 制御ゲート電極 10b ゲート電極 10c ダミーゲート電極 11 素子分離絶縁膜 15 コンタクト 17 N型ウェル 18 N型ウェル 19 ゲート絶縁膜 20 第1のゲート絶縁膜 21,30,34 メモリセル群 22,23,31,32,35,36 メモリセル Trm メモリトランジスタ Trs セレクトトランジスタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5F001 AA09 AA25 AA61 AC02 AD12 AD41 AD51 AD52 AD61 AE02 AE03 AE08 AE30 AF10 AG40 AH07 5F083 EP02 EP14 EP23 EP27 EP33 EP42 ER03 ER05 ER09 ER14 ER15 ER19 ER22 ER23 ER30 GA09 GA30 HA03 LA12 LA16 NA01 PR43 PR44 PR45 PR53 PR54 PR55 ZA28

Claims (33)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板のウェルの上に、複数のメモ
    リセルを行列状に配置してなるメモリセルアレイを有す
    る不揮発性半導体記憶装置であって、 上記メモリセルは、 上記半導体基板のソース拡散層とドレイン拡散層との間
    に、 上記半導体基板の上に形成された電荷の蓄積が可能な電
    荷蓄積部、該電荷蓄積部の上に形成された制御ゲート電
    極を有するメモリトランジスタを設けて構成され、 上記メモリトランジスタの制御ゲート電極同士を接続す
    るメモリワード線と、上記メモリトランジスタのドレイ
    ン拡散層同士を接続するビット線とを備え、 上記ウェルは、上記メモリワード線に沿った方向におい
    て複数のメモリセル毎に互いに電気的に分離された複数
    の部分ウェルに分割され、かつ、上記部分ウェル毎に電
    位が制御可能に構成されていることを特徴とする不揮発
    性半導体記憶装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の不揮発性半導体記憶装置
    において、 上記各部分ウェルは、上記半導体基板の主面に沿った方
    向においては部分ウェルとは逆導電型の第2のウェル及
    び埋め込み絶縁膜のうちのいずれか一方により互いに電
    気的に分離され、半導体基板の主面に垂直な方向におい
    ては部分ウェルとは逆導電型の深い第3のウェル及び絶
    縁層のうちのいずれか一方により互いに電気的に分離さ
    れていることを特徴とする不揮発性半導体記憶装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の不揮発性半導体記憶装置
    において、 上記メモリセルは、 上記半導体基板のソース拡散層とドレイン拡散層との間
    に、 上記半導体基板の上に形成されたゲート絶縁膜及び該ゲ
    ート絶縁膜の上に形成された選択ゲート電極を有し、上
    記メモリトランジスタとは離間して配置されたセレクト
    トランジスタと、 上記メモリトランジスタとセレクトトランジスタとの間
    に位置する半導体基板内の領域に形成された中間拡散層
    とをさらに設けて構成されており、 上記メモリトランジスタの電荷蓄積部は、上記半導体基
    板の上に形成されトンネル電流の通過が可能な厚みを有
    するトンネル絶縁膜、該トンネル絶縁膜の上に形成され
    た電荷の蓄積が可能な浮遊ゲート電極、及び該浮遊ゲー
    ト電極の上に形成された容量絶縁膜により構成されてい
    ることを特徴とする不揮発性半導体記憶装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の不揮発性半導体記憶装置
    において、 上記セレクトトランジスタが上記中間拡散層とドレイン
    拡散層との間に配置され、上記メモリトランジスタが上
    記中間拡散層とソース拡散層との間に配置され、かつメ
    モリトランジスタの浮遊ゲート電極は中間拡散層とオー
    バーラップしており、 上記トンネル絶縁膜は、上記中間拡散層と浮遊ゲート電
    極とがオーバーラップしている部分に設けられているこ
    とを特徴とする不揮発性半導体記憶装置。
  5. 【請求項5】 請求項3記載の不揮発性半導体記憶装置
    において、 上記セレクトトランジスタが上記中間拡散層とソース拡
    散層との間に配置され、上記メモリトランジスタが上記
    中間拡散層とドレイン拡散層との間に配置され、かつメ
    モリトランジスタの浮遊ゲート電極はドレイン拡散層と
    オーバーラップしており、 上記トンネル絶縁膜は、上記ドレイン拡散層と浮遊ゲー
    ト電極とがオーバーラップしている部分に設けられてい
    ることを特徴とする不揮発性半導体記憶装置。
  6. 【請求項6】 請求項3記載の不揮発性半導体記憶装置
    において、 上記セレクトトランジスタが上記中間拡散層とソース拡
    散層との間に配置されており、 上記トンネル絶縁膜は、上記メモリトランジスタのチャ
    ネル領域の上方全体に設けられていることを特徴とする
    不揮発性半導体記憶装置。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の不揮発性半導体記憶装置
    において、 上記ソース拡散層につながり、ビット線毎に独立して、
    ビット線に平行に形成されているソース線をさらに備え
    ていることを特徴とする不揮発性半導体記憶装置。
  8. 【請求項8】 請求項6又は7記載の不揮発性半導体記
    憶装置において、 上記セレクトトランジスタのゲート絶縁膜は上記メモリ
    トランジスタのトンネル絶縁膜と共通の絶縁性材料によ
    り構成され、 上記セレクトトランジスタのゲート電極は上記メモリト
    ランジスタの浮遊ゲート電極と共通の導電性材料により
    構成され、 上記セレクトトランジスタは、 上記メモリトランジスタの容量絶縁膜と共通の絶縁性材
    料により構成されるダミー絶縁膜と、 上記メモリトランジスタの制御ゲート電極と共通の導電
    性材料により構成されるダミー電極とをさらに備えてい
    ることを特徴とする不揮発性半導体記憶装置。
  9. 【請求項9】 半導体基板のウェル領域の上に複数のメ
    モリセルを行列状に配置してなるメモリセルアレイを有
    する不揮発性半導体記憶装置の駆動方法であって、 上記メモリセルは、 上記半導体基板のソース拡散層と中間拡散層との間に、
    上記半導体基板の上に形成されトンネル電流の通過が可
    能な厚みを有するトンネル絶縁膜、該トンネル絶縁膜の
    上に形成され電荷の蓄積が可能な浮遊ゲート電極、該浮
    遊ゲート電極の上に形成された容量絶縁膜、及び該容量
    絶縁膜の上に形成された制御ゲート電極を有するメモリ
    トランジスタを配置する一方、 上記半導体基板のドレイン拡散層と中間拡散層との間
    に、上記半導体基板の上に形成された第2のゲート絶縁
    膜及び該第2のゲート絶縁膜の上に形成された選択ゲー
    ト電極を有するセレクトトランジスタを上記メモリトラ
    ンジスタとは離間して配置して構成されており、 上記メモリトランジスタの浮遊ゲート電極は中間拡散層
    とオーバーラップしていて、上記トンネル絶縁膜は、上
    記中間拡散層と浮遊ゲート電極とがオーバーラップして
    いる部分に設けられており、 上記ウェルはメモリワード線に沿った方向において複数
    のメモリセル毎に互いに電気的に分離された複数の部分
    ウェルに分割されており、 行に沿って延びて上記メモリトランジスタの制御ゲート
    電極同士を接続する複数のメモリワード線と、列に沿っ
    て延びて上記メモリトランジスタのドレイン拡散層同士
    を接続するビット線と、行に沿って延びて上記セレクト
    トランジスタのゲート電極同士を接続するセレクトワー
    ド線とを備え、 上記各部分ウェルに個別の電圧を印加して上記各メモリ
    ワード線及び各ビット線の電圧を制御することにより、
    選択されたメモリセルが配置される選択部分ウェル内
    で、共通のメモリワード線に接続される複数のメモリセ
    ルごとに浮遊ゲート電極と半導体基板との間で電子の移
    動を行なわせることを特徴とする不揮発性半導体記憶装
    置の駆動方法。
  10. 【請求項10】 請求項9記載の半導体記憶装置の駆動
    方法において、 上記浮遊ゲート電極と半導体基板との間で電子を移動さ
    せることにより消去を行なう際には、選択されたメモリ
    セルが接続される選択メモリワード線に第1極性の消去
    用メモリワード線電圧を、上記選択部分ウェルに上記第
    1極性とは逆の第2極性の消去用ウェル電圧を印加し
    て、選択部分ウェル上に設けられかつ選択メモリワード
    線に接続される複数のメモリセルの一括消去を行なうこ
    とを特徴とする不揮発性半導体記憶装置の駆動方法。
  11. 【請求項11】 請求項10記載の不揮発性半導体記憶
    装置の駆動方法おいて、 上記消去を行なう際には、非選択のメモリワード線に、
    上記消去用メモリワード線電圧と上記消去用ウェル電圧
    との中間の電圧を印加することを特徴とする不揮発性半
    導体記憶装置の駆動方法。
  12. 【請求項12】 請求項10又は11記載の不揮発性半
    導体記憶装置の駆動方法において、 上記消去を行なう際には、非選択の部分ウェルに、上記
    消去用メモリワード線電圧と上記消去用ウェル電圧との
    中間の電圧を印加することを特徴とする不揮発性半導体
    記憶装置の駆動方法。
  13. 【請求項13】 請求項9記載の不揮発性半導体記憶装
    置の駆動方法において、 上記浮遊ゲート電極と半導体基板との間で電子を移動さ
    せることにより書き込みを行なう際には、選択されたメ
    モリセルが接続される選択メモリワード線に第2極性の
    書き込み用メモリワード線電圧を、選択されたメモリセ
    ルが接続される選択ビット線に第1極性の書き込み用ビ
    ット線電圧を、選択されたメモリセルが接続される選択
    セレクトワード線に上記書き込み用ビット線電圧よりも
    絶対値の大きい第1極性の電圧を印加して、選択メモリ
    ワード線及び選択ビット線に接続されるメモリセルの書
    き込みを行なうことを特徴とする不揮発性半導体記憶装
    置の駆動方法。
  14. 【請求項14】 請求項13記載の不揮発性半導体記憶
    装置の駆動方法において、 上記書き込みを行なう際には、非選択のメモリワード線
    に、上記書き込み用メモリワード線電圧と上記書き込み
    用ビット線電圧との中間の電圧を印加することを特徴と
    する不揮発性半導体記憶装置の駆動方法。
  15. 【請求項15】 請求項13又は14記載の不揮発性半
    導体記憶装置の駆動方法において、 上記書き込みを行なう際には、非選択のビット線に、上
    記書き込み用メモリワード線電圧と上記書き込み用ビッ
    ト線電圧との中間の電圧を印加することを特徴とする不
    揮発性半導体記憶装置の駆動方法。
  16. 【請求項16】 請求項9記載の不揮発性半導体記憶装
    置の駆動方法において、 読み出しを行なう際には、読み出されるメモリセルが接
    続される選択セレクトワード線に正の読み出し用セレク
    トワード線電圧を、選択メモリワード線に接地電位を、
    選択ビット線に正の読み出し用ビット線電圧を印加する
    ことを特徴とする不揮発性半導体記憶装置の駆動方法。
  17. 【請求項17】 半導体基板のウェル領域の上に複数の
    メモリセルを行列状に配置してなるメモリセルアレイを
    有する不揮発性半導体記憶装置の駆動方法であって、 上記メモリセルは、 上記半導体基板のドレイン拡散層と中間拡散層との間
    に、上記半導体基板の上に形成されトンネル電流の通過
    が可能な厚みを有するトンネル絶縁膜、該トンネル絶縁
    膜の上に形成され電荷の蓄積が可能な浮遊ゲート電極、
    該浮遊ゲート電極の上に形成された容量絶縁膜、及び該
    容量絶縁膜の上に形成された制御ゲート電極を有するメ
    モリトランジスタを配置する一方、 上記半導体基板のソース拡散層と中間拡散層との間に、
    上記半導体基板の上に形成された第2のゲート絶縁膜及
    び該第2のゲート絶縁膜の上に形成された選択ゲート電
    極を有するセレクトトランジスタを上記メモリトランジ
    スタとは離間して配置して構成されており、 上記メモリトランジスタの浮遊ゲート電極はドレイン拡
    散層とオーバーラップしていて、上記トンネル絶縁膜
    は、上記ドレイン拡散層と浮遊ゲート電極とがオーバー
    ラップしている部分に設けられており、 上記ウェルはメモリワード線に沿った方向において複数
    のメモリセル毎に互いに電気的に分離された複数の部分
    ウェルに分割されており、 行に沿って延びて上記メモリトランジスタの制御ゲート
    電極同士を接続する複数のメモリワード線と、列に沿っ
    て延びて上記メモリトランジスタのドレイン拡散層同士
    を接続するビット線と、行に沿って延びて上記セレクト
    トランジスタのゲート電極同士を接続するセレクトワー
    ド線とを備え、 上記各部分ウェルに個別の電圧を印加して上記各メモリ
    ワード線及びビット線の電圧を制御することにより、選
    択されたメモリセルが配置される選択部分ウェル内で、
    共通のメモリワード線に接続される複数のメモリセルご
    とに浮遊ゲート電極と半導体基板との間で電子の移動を
    行なわせることを特徴とする不揮発性半導体記憶装置の
    駆動方法。
  18. 【請求項18】 請求項17記載の不揮発性半導体記憶
    装置の駆動方法において、 上記浮遊ゲート電極と半導体基板との間で電子を移動さ
    せることにより消去を行なう際には、選択されたメモリ
    セルが接続される選択メモリワード線に第1極性の消去
    用メモリワード線電圧を、上記選択部分ウェルに上記第
    1極性とは逆の第2極性の消去用ウェル電圧を印加し
    て、選択部分ウェル上に設けられかつ選択メモリワード
    線に接続される複数のメモリセルの一括消去を行なうこ
    とを特徴とする不揮発性半導体記憶装置の駆動方法。
  19. 【請求項19】 請求項18記載の不揮発性半導体記憶
    装置の駆動方法において、 上記消去を行なう際には、非選択のメモリワード線に、
    上記消去用メモリワード線電圧と上記消去用ウェル電圧
    との中間の電圧を印加することを特徴とする不揮発性半
    導体記憶装置の駆動方法。
  20. 【請求項20】 請求項18又は19記載の不揮発性半
    導体記憶装置の駆動方法において、 上記消去を行なう際には、非選択の部分ウェルに、上記
    消去用メモリワード線電圧と上記消去用ウェル電圧の中
    間電位を印加することを特徴とする不揮発性半導体記憶
    装置の駆動方法。
  21. 【請求項21】 請求項17記載の不揮発性半導体記憶
    装置の駆動方法において、 上記浮遊ゲート電極と半導体基板との間で電子を移動さ
    せることにより書き込みを行なう際には、選択されたメ
    モリセルが接続される選択メモリワード線に第2極性の
    書き込み用メモリワード線電圧を、選択されたメモリセ
    ルが接続される選択ビット線に第1極性の書き込み用ビ
    ット線電圧を印加して、選択メモリワード線及び選択ビ
    ット線に接続されるメモリセルの書き込みを行なうこと
    を特徴とする不揮発性半導体記憶装置の駆動方法。
  22. 【請求項22】 請求項21記載の不揮発性半導体記憶
    装置の駆動方法において、 上記書き込みを行なう際には、非選択のメモリワード線
    に、上記書き込み用メモリワード線電圧と上記書き込み
    用ビット線電圧との中間の電圧を印加することを特徴と
    する不揮発性半導体記憶装置の駆動方法。
  23. 【請求項23】 請求項21又は22記載の不揮発性半
    導体記憶装置の駆動方法において、 上記書き込みを行なう際には、非選択のビット線に、上
    記書き込み用メモリワード線電圧と上記書き込み用ビッ
    ト線電圧との中間の電圧を印加することを特徴とする不
    揮発性半導体記憶装置の駆動方法。
  24. 【請求項24】 請求項17記載の不揮発性半導体記憶
    装置の駆動方法において、 読み出しを行なう際には、読み出されるメモリセルが接
    続される選択セレクトワード線に正の読み出し用セレク
    トワード線電圧を、選択メモリワード線に接地電位を、
    選択ビット線に読み出し用ビット線電圧を印加すること
    を特徴とする不揮発性半導体記憶装置の駆動方法。
  25. 【請求項25】 半導体基板のウェル領域の上に複数の
    メモリセルを行列状に配置してなるメモリセルアレイを
    有する不揮発性半導体記憶装置の駆動方法であって、 上記メモリセルは、 上記半導体基板のドレイン拡散層と中間拡散層との間
    に、上記半導体基板の上に形成されトンネル電流の通過
    が可能な厚みを有するトンネル絶縁膜、該トンネル絶縁
    膜の上に形成され電荷の蓄積が可能な浮遊ゲート電極、
    該浮遊ゲート電極の上に形成された容量絶縁膜、及び該
    容量絶縁膜の上に形成された制御ゲート電極を有するメ
    モリトランジスタを配置する一方、 上記半導体基板のソース拡散層と中間拡散層との間に、
    上記半導体基板の上に形成された第2のゲート絶縁膜及
    び該第2のゲート絶縁膜の上に形成された選択ゲート電
    極を有するセレクトトランジスタを上記メモリトランジ
    スタとは離間して配置して構成されており、 上記トンネル絶縁膜は、上記メモリトランジスタのチャ
    ネル領域の上方全体に設けられており、 上記ウェルはメモリワード線に沿った方向において複数
    のメモリセル毎に互いに電気的に分離された複数の部分
    ウェルに分割されており、 行に沿って延びて上記メモリトランジスタの制御ゲート
    電極同士を接続する複数のメモリワード線と、列に沿っ
    て延びて上記メモリトランジスタのドレイン拡散層同士
    を接続するビット線と、行に沿って延びて上記セレクト
    トランジスタのゲート電極同士を接続するセレクトワー
    ド線とを備え、 上記各部分ウェルに個別の電圧を印加して上記各メモリ
    ワード線及びビット線の電圧を制御することにより、選
    択されたメモリセルが配置される選択部分ウェル内で、
    共通のメモリワード線に接続される複数のメモリセルご
    とに浮遊ゲート電極と半導体基板との間で電子の移動を
    行なわせることを特徴とする不揮発性半導体記憶装置の
    駆動方法。
  26. 【請求項26】 請求項25記載の不揮発性半導体記憶
    装置の駆動方法において、 上記浮遊ゲート電極と半導体基板との間で電子を移動さ
    せることにより消去を行なう際には、選択されたメモリ
    セルが接続される選択メモリワード線に第1極性の消去
    用メモリワード線電圧を、上記選択部分ウェルに上記第
    1極性とは逆の第2極性の消去用ウェル電圧を印加し
    て、選択部分ウェル上に設けられかつ選択メモリワード
    線に接続される複数のメモリセルの一括消去を行なうこ
    とを特徴とする不揮発性半導体記憶装置の駆動方法。
  27. 【請求項27】 請求項26記載の不揮発性半導体記憶
    装置の駆動方法において、 上記消去を行なう際には、非選択のメモリワード線に、
    上記消去用メモリワード線電圧と上記消去用ウェル電圧
    との中間の電圧を印加することを特徴とする不揮発性半
    導体記憶装置の駆動方法。
  28. 【請求項28】 請求項26又は27記載の不揮発性半
    導体記憶装置の駆動方法において、 上記消去を行なう際には、非選択の部分ウェルに、上記
    消去用メモリワード線電圧と上記消去用ウェル電圧との
    中間の電圧を印加することを特徴とする不揮発性半導体
    記憶装置の駆動方法。
  29. 【請求項29】 請求項25記載の不揮発性半導体記憶
    装置の駆動方法において、 上記浮遊ゲート電極と半導体基板との間で電子を移動さ
    せることにより書き込みを行なう際には、選択されたメ
    モリセルが接続される選択メモリワード線に第2極性の
    書き込み用メモリワード線電圧を、選択されたメモリセ
    ルが接続される選択ビット線に第1極性の書き込み用ビ
    ット線電圧を印加して、選択メモリワード線及び選択ビ
    ット線に接続されるメモリセルの書き込みを行なうこと
    を特徴とする不揮発性半導体記憶装置の駆動方法。
  30. 【請求項30】 請求項29記載の不揮発性半導体記憶
    装置の駆動方法において、 上記書き込みを行なう際には、非選択のメモリワード線
    に、上記書き込み用メモリワード線電圧と上記書き込み
    用ビット線電圧との中間の電圧を印加することを特徴と
    する不揮発性半導体記憶装置の駆動方法。
  31. 【請求項31】 請求項29又は30記載の不揮発性半
    導体記憶装置の駆動方法において、 上記書き込みを行なう際には、非選択のビット線に、上
    記書き込み用メモリワード線電圧と上記書き込み用ビッ
    ト線電圧との中間の電圧を印加することを特徴とする不
    揮発性半導体記憶装置の駆動方法。
  32. 【請求項32】 請求項29又は30記載の不揮発性半
    導体記憶装置の駆動方法において、 上記書き込みを行なう際には、非選択の部分ウェルに、
    上記書き込み用メモリワード線電圧と上記書き込み用ビ
    ット線電圧との中間の電圧を印加することを特徴とする
    不揮発性半導体記憶装置の駆動方法。
  33. 【請求項33】 請求項25記載の不揮発性半導体記憶
    装置の駆動方法において、 読み出しを行なう際には、読み出されるメモリセルが接
    続される選択セレクトワード線に正の読み出し用セレク
    トワード線電圧を、選択メモリワード線に接地電位を、
    選択ビット線に正の読み出し用ビット線電圧を印加する
    ことを特徴とする不揮発性半導体記憶装置の駆動方法。
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