JP2000294092A - しゃ断器の操作装置 - Google Patents

しゃ断器の操作装置

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JP2000294092A JP11099116A JP9911699A JP2000294092A JP 2000294092 A JP2000294092 A JP 2000294092A JP 11099116 A JP11099116 A JP 11099116A JP 9911699 A JP9911699 A JP 9911699A JP 2000294092 A JP2000294092 A JP 2000294092A
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三孝 本間
Makoto Taniguchi
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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01HELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
    • H01H3/00Mechanisms for operating contacts
    • H01H3/22Power arrangements internal to the switch for operating the driving mechanism
    • H01H3/30Power arrangements internal to the switch for operating the driving mechanism using spring motor
    • H01H3/3052Linear spring motors

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  • High-Tension Arc-Extinguishing Switches Without Spraying Means (AREA)
  • Driving Mechanisms And Operating Circuits Of Arc-Extinguishing High-Tension Switches (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 小さな操作力で、しかも簡単な機構で大きな
接触荷重を得る。 【解決手段】 可動接触子2bを固定接触子2aに対し
て接離させる方向に移動可能に保持された操作ロッド3
と、この操作ロッド3に相対的に移動可能に接続された
可動部材9と、前記操作ロッド3を、前記可動部材9に
対して前記可動接触子2bを前記固定接触子2aに押し
付ける方向に付勢するワイプばね16と、前記可動部材
9を、前記固定部材1に対して前記可動接触子2bを前
記固定接触子2aから離す方向に付勢する可動部材駆動
用ばね19と、前記可動部材9を、前記固定部材1に対
して前記可動接触子2bを前記固定接触子2aに押し付
ける方向に吸引駆動するための永久磁石8と、この永久
磁石8と可動部材9間に作用する磁力を制御することで
前記可動部材9を駆動ししゃ断器2を操作する磁力制御
手段10とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば小容量の真
空バルブ(真空しゃ断器)を操作ロッドにより開閉操作
するしゃ断器の操作装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば小容量の真空開閉器の操作
装置としては、図24に示すような構成のものがある。
図9に示すように台車上に取付けられた配電盤91の上
部支持体92に真空バルブ93が支持され、その可動接
触子を操作する操作ロッド94は絶縁ロッド95を介し
て配電盤91内の下部に設けられた操作機構に連結され
ている。
【0003】この操作機構は投入電磁石96と、この投
入電磁石96に近接する上方に回動軸97を中心に回動
可能に取付けられ、その一端部が絶縁ロッド95に連結
部98及び接続ばね99を介して連結されると共に、他
端部が台車上に固定されたしゃ断ばね100に連結部1
01を介して連結されたレバー102と、このレバー1
02に取付けられ、投入電磁石96の励磁により吸引さ
れる可動鉄片103とから構成されている。
【0004】このような構成の真空開閉器の操作機構に
おいて、投入電磁石96を励磁すると可動鉄片103を
吸引し、レバー102を回動軸97を中心に図示反時計
方向に回動させ、絶縁ロッド95を介して操作ロッド9
4が上方に駆動されることで真空バルブ93が投入され
る。
【0005】また、投入電磁石96を無励磁にすると、
しゃ断ばね100の弾性力によりレバー102を回動軸
97を中心に図示時計方向に回動させ、絶縁ロッド95
を介して操作ロッド94が下方に駆動されることで真空
バルブ93がしゃ断される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような従
来の真空開閉器の操作装置において、真空バルブ93の
投入時の駆動力を投入電磁石96によりしゃ断ばね10
0の弾性力に抗して得るには大きな電磁力を発生させな
ければならないため、それだけ大形のものが必要とな
る。また、真空バルブ93が投入状態にあるときは常に
投入電磁石96を励磁しておかなけばならず、しかも可
動及び固定接触子の接触圧も十分なものではない。
【0007】また、しゃ断ばね100、投入電磁石9
6、レバー102等で大きな操作力を得るようにするに
は機構的にも大掛かりで複雑化する。
【0008】本発明は上記のような事情に鑑みてなされ
たもので、小さな操作力で、しかも簡単な機構で大きな
接触荷重を得ることができるしゃ断器の操作装置を提供
することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記の課題
を解決するためになされたものであり、以下の特徴を有
する。すなわち、この発明によれば、接離可能に設けら
れた可動接触子(2b)と固定接触子(2a)とを有す
るしゃ断器(2)を操作するしゃ断器の操作装置におい
て、前記可動接触子(2b)に固定され、この可動接触
子(2b)を固定接触子(2a)に対して接離させる方
向に移動可能に保持された操作ロッド(3)と、この操
作ロッド(3)に相対的に移動可能に接続され、かつ前
記操作ロッド(3)に対する相対移動量は所定の可動範
囲に規制された可動部材(12)と、前記操作ロッド
(3)を、前記可動部材(12)に対して前記可動接触
子(2b)を前記固定接触子(2a)に押し付ける方向
に付勢する第1の弾性部材(16)と、前記可動部材
(12)を移動可能に保持する固定部材(1)と、前記
可動部材(12)を、前記固定部材(1)に対して前記
可動接触子(2b)を前記固定接触子(2a)から離す
方向に付勢する第2の弾性部材(19)と、前記可動部
材(12)を、前記固定部材(1)に対して前記可動接
触子(2b)を前記固定接触子(2a)に押し付ける方
向に吸引駆動するための永久磁石(8)と、この永久磁
石(8)と可動部材(12)間に作用する磁力を制御す
ることで前記可動部材(12)を駆動し、しゃ断機
(2)を操作する磁力制御手段(10)とを有すること
を特徴とするしゃ断器の操作装置が提供される。
【0010】このような構成によれば、前記第1、第2
の弾性部材(16、19)の付勢方向は逆方向であるか
ら、前記第1の弾性部材(ワイプばね)によって可動接
触子を固定接触子に強大な接触荷重で押し付けた場合で
も、前記永久磁石による駆動力は第1、第2の弾性部材
のばね力の差で良い。
【0011】したがって、永久磁石による操作力が比較
的小さくても作動する、コンパクトな操作装置を得るこ
とができる。
【0012】なお、第1の実施形態によれば、前記磁力
制御手段(10)は、前記永久磁石(8)と可動部材
(9)間の磁路を選択的に遮断あるいは繋ぐ磁路開閉機
構部(20)と、該磁路開閉機構部を開閉駆動する開閉
駆動機構部(21)とを有する。
【0013】このような構成によれば、簡単な構成で可
動部材に印加される吸引力(磁力)を制御することがで
きる。
【0014】なお、このような磁力制御手段(10)を
用いる場合には、前記第1の弾性部材(16)の作用に
より前記操作ロッド(3)から前記可動部材(9)に作
用する反力をFk1、前記第2の弾性部材(19)の作
用により前記固定部材(1)から前記可動部材(9)に
作用する反力をFk2、前記磁路開閉機構部(20)が
前記磁路を閉じている場合の前記永久磁石(8)による
前記可動部材(9)の吸引力をFM、前記磁路開閉機構
部(20)が前記磁路を開いている場合の前記永久磁石
(8)による前記可動部材(9)の吸引力をFmとした
場合、Fk1、Fk2、FM及びFmは、Fk1+Fk
2<FM、かつFk1+Fk2>Fmとなるように設定さ
れていることが好ましい。
【0015】また、別の第2の実施形態によれば、前記
磁力制御手段(10)は、前記永久磁石(8)から可動
部材(9)を通る磁路(X)に加え、前記永久磁石
(8)から可動部材(9)を通らないバイパス磁路
(Y)を構成する磁路バイパス部(41。42)と、こ
の磁路バイパス部により構成される磁路を開閉すること
で永久磁石(8)から可動部材(9)を通る磁路中の磁
束を増減させて永久磁石に印加される磁力を制御するバ
イパス磁路開閉機構部()とを有する。
【0016】このような構成によれば、簡単な構成で可
動部材に印加される吸引力(磁力)を制御することがで
きる。
【0017】この場合、前記第1の弾性部材(16)の
作用により前記操作ロッド(3)から前記可動部材(1
2)に作用する反力をFk1、前記第2の弾性部材(1
9)の作用により前記固定部材(1)から前記可動部材
(9)に作用する反力をFk2、前記バイパス磁路
(Y)が遮断されている場合の前記可動部材(9)に印
加される吸引力をFM、前記バイパス磁路(Y)が繋が
れている場合の前記前記可動部材(9)に印加される吸
引力をFmとした場合、前記Fk1、Fk2、FM及び
Fmは、Fk1+Fk2<FM、かつFk1+Fk2>F
mとなるように設定されていることが好ましい。
【0018】さらに、第1、第2の実施形態において
は、しゃ断器の投入側では、Fk1+Fk2の変化特性
とFMの変化特性は略等しくかつFk1+Fk2<FM
となるように設定され、しゃ断器のしゃ断側では、Fk
1+Fk2の変化特性とFmの変化特性は略等しくかつ
Fk1+Fk2>Fmとなるように設定されていること
が好ましい。
【0019】また、前記実施形態においては、前記磁路
開閉機構部(20)として、相対的に移動し接触するこ
とで磁路を繋ぎ離間することで磁路を遮断する機構(2
3、24、25、26)を有し、前記開閉駆動機構部
(21)は、前記磁路開閉機構を駆動するトグルばね機
構(28、29、30、31、32)を有するものを採
用することができる。
【0020】このような構成によれば、手動であっても
容易に磁路の開閉を行なえる。
【0021】また、この磁路開閉機構部の別の例として
は、相対的に移動し接触することで磁路を繋ぎ離間する
ことで磁路を遮断する機構(23、24、25、26)
を有し、前記開閉駆動機構が、前記磁路開閉機構部(2
3、24、25、26)を作動方向に付勢する弾性部材
(45)と、該開磁路開閉機構(23、24、25、2
6)の作動を規制するキャッチ機構(46)と、このキ
ャッチ機構(46)を駆動し前記規制を解除することで
前記開閉機構(23、24、25、26)を作動させる
操作ボタン(47)とを有するものを採用することもで
きる。
【0022】また、第3の実施形態によれば、前記第1
の実施形態の前記磁力制御手段(10)に加え、追加磁
力発生手段(55)を有し、この追加磁力発生手段(5
5)は、前記可動部材(9)を通る磁束を増加させるた
めの別の永久磁石(56)と、この別の永久磁石(5
6)により構成される磁路を開閉することで、前記可動
部材に対する吸引力を制御する磁路開閉機構(57)を
有する。
【0023】このような構成によれば、可動部材(9)
に印加される吸引力を複数段階に切換えることができ
る。
【0024】なお、この場合、前記第1の弾性部材(1
6)の作用により前記操作ロッド(3)から前記可動部
材(9)に作用する反力をFk1、前記第2の弾性部材
(19)の作用により前記固定部材(1)から前記可動
部材(9)に作用する反力をFk2、前記磁力発生手段
(10)の磁路開閉機構(20)が閉じ、かつ前記追加
磁路発生手段(55)の磁路開閉機構(57)が閉じて
いる場合における前記可動部材に印加される吸引力をF
M+、前記磁力発生手段の磁路開閉機構が閉じ、かつ前
記追加磁路発生手段の磁路開閉機構が開いている場合に
おける前記可動部材に印加される吸引力をFM±、前記
磁力発生手段の磁路開閉機構が開き、かつ前記追加磁路
発生手段の磁路開閉機構が開いている場合における前記
可動部材に印加される吸引力をFM−とした場合、Fk
1+Fk2がFM±に略等しくなるように設定されてい
ることが好ましい。
【0025】さらに、この場合、前記永久磁石(8)に
対し、前記可動部材(9)を駆動するための駆動するた
めの操作電磁石(56)と、この操作電磁石(56)を
励磁するための給電手段(61)とを有することが好ま
しい。
【0026】このような構成によれば、可動部材(9)
に印加される吸引力がFM±の場合において、操作電磁
石による非常に小さい操作力であってもしゃ断器の操作
を行なえる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
を参照して説明する。
【0028】(第1の実施形態) (装置の基本構成)図1(a)は、この発明の第1の実
施形態に係るしゃ断器の操作機構を示す縦断面図であ
る。
【0029】図1(a)中、符号1で示すのは、しゃ断
器及び操作機構を支持するための支持フレーム(固定部
材)である。この支持フレーム1には、固定接触子2a
及び可動接触子2bとを有するしゃ断器としての真空バ
ルブ2が取り付けられている。そして、この真空バルブ
2の前記可動接触子2bには、絶縁材からなる操作ロッ
ド3が同軸的に連結されている。この操作ロッド3は、
前記支持フレーム1に取付けられたリニアガイド4によ
り軸(上下)方向に移動可能に支持されている。
【0030】したがって、この操作ロッド3が下方向に
駆動されることで前記可動接触子2bが固定接触子2a
から離間するので前記真空バルブ2のしゃ断がなされ、
この操作ロッド3が上方向に駆動されることで前記可動
接触子2bが固定接触子2aに接触するので前記真空バ
ルブ2の投入がなされるようになっている。
【0031】また、この実施形態のしゃ断器の操作機構
は、この図に示すように、並列配置された3つの真空バ
ルブ2を同時に操作するようになっている。そして、こ
れら3つの真空バルブ2の投入及び遮断のスイッチング
は、図に6で示す磁気駆動機構によって一括的になされ
るようになっている。
【0032】この磁気駆動機構6は、前記支持フレーム
1(固定部材)に固定されたケーシング7と、このケー
シング7内に固定された永久磁石8と、このケーシング
7内で上下移動可能に設けられかつ磁性体からなる可動
部材9と、前記ケーシング7に設けられ前記永久磁石8
と可動部材9間の磁路を遮断・接続する磁路開閉機構1
0(磁力制御手段)とからなる。
【0033】この磁路開閉機構10の詳細な構成は後で
詳しく述べるが、この磁路開閉機構10によって永久磁
石8と可動部材9間の磁路が繋がれると、前記可動部材
9は永久磁石8からの強力な吸引力(FM)によって上
方向に駆動されるようになっている。
【0034】また、この可動部材9には、図に12で示
す駆動ロッドが軸線を垂直にした状態で固定されてい
る。この駆動ロッド12の上端部12aは分岐アーム1
3を介して3股に分岐され、それぞれ前記真空バルブ2
の操作ロッド3の下端に接続されている。この駆動ロッ
ド12の上端部12aと操作ロッド3の下端部は、図1
(b)に示す連結機構15によって上下方向に距離δだ
け相対移動可能に接続されている。
【0035】図1(b)に示す連結機構15は、前記駆
動ロッド12の上端に固定され前記操作ロッド3の下端
部を上下移動自在に保持するケース13と、このケース
13内に設けられ前記操作ロッド3を上方向に付勢する
スプリング14とを有する。また、前記操作ロッド3の
下端と上記駆動ロッド12との隙間を調節することによ
ってこの駆動ロッド12と操作ロッド3の相対可動範囲
は前述したように寸法δに規制されている。
【0036】また、図1(a)に示すように、前記駆動
ロッド12の上端部12aには、図に16で示すワイプ
ばね(第1の弾性部材)が介挿されている。このワイプ
ばね16(及び前記スプリング14)は、前記真空バル
ブ2が投入された際、前記可動接触子2bを固定接触子
2aに対して必要な力(接触荷重)で押圧するようにな
っている。
【0037】なお、真空バルブ2が遮断された際、すな
わち、可動接触子2bが固定接触子2aから離れた場合
には、前記ワイプばね16とスプリング14は伸び切っ
た状態となる(図1(c)参照)。
【0038】一方、上記駆動ロッド12の、前記磁気駆
動機構6のケーシング7から下側に突出した下端には、
図に18で示す鍔状のストッパが設けられており、この
ストッパ18と前記ケーシング7の下端面との間には、
この駆動ロッド12を下方向、すなわち、前記可動接触
子2bを固定接触子2aから離す方向に付勢する多段バ
ネ19(第2の弾性部材)が挿入されている。
【0039】この多段ばね19は、ばね長が長い第1ば
ね19aと、ばね長が短い第2ばね19bとからなり、
全体として非線型の特性を発揮するように構成されてい
る。
【0040】このような構成において、図1(a)の左
側は、投入時の状態を示し、図1(a)の右側は、遮断
時の状態を示している。
【0041】すなわち、前記磁路開閉機構10によって
磁路が繋がれると、前記可動部材9が上方向に吸引駆動
され前記駆動ロッド12が前記多段バネ19の復元力に
抗して上方向に駆動される。このことによって、図1
(a)の左側に示されるように前記真空バルブ2の操作
ロッド3が駆動され前記可動接触子2bが固定接触子2
aに接触する。そして、この可動接触子2bは、固定接
触子2aに対して前記ワイプばね16の復元力によって
押し付けられることになる。
【0042】この状態において、前記固定接触子2aか
らの可動接触子2b側に対する反力をFk1、多段バネ
19の復元力をFk2、前記可動部材9の前記永久磁石
8による吸引力をFMとすると、 Fk1+Fk2<FM …(1) の関係が成立している。
【0043】なお、ここで、各力Fk1,Fk2及びF
Mは、各部材の自重による影響を含んでいるものとす
る。
【0044】また、前記磁路開閉機構10によって永久
磁石8と可動部材9間の磁路が遮断されると、前記可動
部材9と永久磁石8の間の磁力はFMよりもかなり小さ
いFmに減少する。このことで、前記多段ばね19の復
元力が磁力Fmに勝ることになり、図1(a)の右側に
示すように前記可動部材9及び駆動ロッド12は下降駆
動され、前記可動接触子2bが固定接触子2aから離間
する。この結果、真空バルブ2は遮断される。
【0045】この状態において、 Fk1+Fk2<Fm …(2) の関係が成立している。
【0046】なお、可動接触子2bが固定接触子2aか
ら完全に離間した後は、Fk1は0となるから、 Fk2<Fm …(3) の関係が成立することになる。
【0047】このような構成のしゃ断器の操作装置にお
いて、永久磁石8及び可動部材9以外の部品としては非
磁性材料を原料とする部品を用いている。例えば支持フ
レーム1、操作ロッド3はステンレス鋼、可動部材駆動
ばね19及び非線形ワイプばね16はステンレスばね
鋼、リニアガイド4他は銅または銅合金により構成して
いる。
【0048】そして、前記可動部材9(駆動ロッド1
2)の操作ロッド3に対する相対可動範囲δは、可動部
材9自身の絶対可動範囲よりも小さく設定されている。
【0049】(装置の動作特性)次に、このような操作
装置における動作特性を図2に示すグラフに基づいて説
明する。
【0050】ここで、グラフ中、FKは、前記ワイプば
ね16と駆動部材用ばね19のばね力の単純和FK=F
k1+Fk2の変化を、投入状態を原点とした可動部材
5の移動量を横軸にとって表したものである。
【0051】このグラフにおいて、(I)は完全に投入
された状態(図1(a)の左側)に対応し、(II)は
前記可動接触子2bが固定接触子2aから離れる寸前の
状態に対応し、(III)は完全に遮断された状態(図
1(a)の右側)に対応する。この図に示すように、
(I)〜(II)ではFK=Fk1+Fk2、(II)
〜(III)ではFK=Fk2となる。ここで、ワイプ
ばね16の復元力Fk1は、可動部材駆動ばね19の復
元力Fk2に比べてかなり大きいものであることが好ま
しい。
【0052】一方、このグラフには、前記永久磁石8に
よる永久吸引力FM、Fmの変化がFKの変化に重ねて
示されている。なお、永久吸引力FM、Fmは、FKと
符号が逆(作用方向が逆)であるが、このグラフではF
Kとの大小を比較するために同符号で示している。
【0053】すなわち、前記磁路開閉機構10により磁
路が閉じられている場合の吸引力FMは、(I)〜(I
II)の全域に渡ってFM>FKとなるように定めら
れ、特に(I)〜(II)では、Fk=(Fk1+Fk
2)よりも若干大きい値で推移するように構成されてい
る。また、前記磁路開閉機構10により磁路が開かれて
いる場合の吸引力Fmは、(I)〜(III)の全域に
渡ってFm<FKとなるように定められ、特に(II)
〜(III)でFk(=Fk2)よりも若干小さい値で
推移するように構成されている。
【0054】このようにばね16、19の復元力(Fk
1+Fk2)及び永久磁石8の吸引力(FM、Fm)の
関係が設定されているから、前記磁路開閉機構10の動
作に基づいて真空バルブ2の投入及び遮断が行なわれる
ようになっている。特に、(I)の投入状態において、
磁路開閉機構10によって磁路が開かれると、前記可動
部材9は、FKとFmの差に応じた大きなしゃ断方向の
力を受けてノックピン抜きのような作用により瞬時に
(III)の状態に達することになる。
【0055】(磁路開閉駆動機構の構成・作用)なお、
通常、真空バルブ2の投入中においては、磁路開閉機構
10による磁路の開閉は比較的困難である。
【0056】このような課題を解決するため、この発明
の磁路開閉機構10は図3及び図4に示すように構成さ
れている。図3は真空バルブ2が遮断されている場合の
磁路開閉機構10の平面図及び正面図を示し、図4は、
真空バルブ2が投入されている場合の磁路開閉機構10
の平面図及び正面図を示すものである。これらの図に示
されるように、磁路開閉機構10は、開閉機構部20
と、この開閉機構部20を駆動するための駆動機構部2
1とからなる。
【0057】開閉機構部20は、図3(b)、図4
(b)に示すように構成されている。すなわち、この開
閉機構部20は、前記永久磁石8の表面に固定された固
定板23と、この固定板23に固定され表面に所定ピッ
チで設けられた複数の歯24aを有する第1のティース
部材24と、前記固定板23に対して回動自在に保持さ
れた回転板25と、この回転板25に固定され表面に所
定ピッチで設けられ前記第1のティース部材24の歯2
4aに対向する複数の歯26aを有する第2のティース
部材26とを有する。
【0058】そして、この開閉機構部20によって磁路
が閉じる場合には、図3(b)に示すように、前記第
1、第2のティース部材24、26の歯24a、26a
同士を当接させる。また、磁路を開く場合には、前記回
転板25及び第2のティース部材26を前記歯26aの
ピッチに対応する角度だけ回動させ、図4(b)に示す
ようにお互いの歯をずらすようにする。
【0059】一方、前記駆動機構部21は、図3
(a)、図4(a)に示すトグルばね機構から構成され
ている。すなわち、この駆動機構部21は、前記回転板
25から延出された従動レバー28と、前記固定板23
に揺動自在に保持された駆動レバー29と、基端部がこ
の駆動レバー29の中途部に揺動自在に取着され先端部
が前記従動レバー28の先端部にスライド自在に連結さ
れてなる揺動リンク30とを有する。この揺動リンク3
0の先端部は、前記従動レバー28の先端部に回転自在
に設けられた案内部材31によって、この揺動リンク3
0の軸方向に相対移動可能に保持されている。そして、
この揺動リンク30には、前記駆動レバー29と従動レ
バー28を互いに離間させる方向に付勢するスプリング
32が外挿されている。なお、図に34a、34bで示
すのは、前記従動レバー28のストッパであり、前記第
2のティース部材の1ピッチに対応する距離だけ離間し
ている。
【0060】次に、この磁路開閉機構10を作動させる
場合の動作について説明する。真空バルブ2を遮断する
場合、作業者は、前記駆動レバー29を図3(a)に示
す状態から、図に矢印で示す方向に駆動する。
【0061】このことによって、この駆動レバー29
は、前記揺動リンク30に外挿されたスプリング32を
圧縮しながら回動する。この動作により、前記スプリン
グ32は、揺動リンク30の軸線が前記従動レバー28
の軸線と一致し、これを超える直前まで継続的に圧縮さ
れエネルギーが蓄積される。なお、この間、前記従動レ
バー28は回動せず投入時の位置を保つことになる。
【0062】そして、前記揺動リンク30の軸線が従動
レバー28の軸線を超えた瞬間、スプリング32に貯え
られたエネルギーが、従動レバー28に対して、駆動レ
バー29の回動駆動方向と逆方向の駆動力を発生させ
る。このことで、前記従動レバー28は俊敏に揺動して
前記開閉機構部20の回転板25及び第2のティース2
6を回動させる。このことで、図4(a)に示すよう
に、可動部材9と永久磁石8間の磁路が遮断される。 (第1の実施形態における効果)上述した構成によれ
ば、第1に、簡単な構成で真空バルブを投入遮断でき、
かつ投入時には、永久磁石8の吸引力だけで、可動接触
子2bと固定接触子2aとの間に大きな接点荷重を与え
ることができる。また、遮断時には、ワイプばね16の
作用により瞬時に遮断が行なえる。
【0063】すなわち、前記第1、第2の弾性部材1
6、19の付勢方向は逆方向であるから、ワイプばね1
6によって可動接触子2bを固定接触子2aに対して強
大な接触荷重で押し付けた場合でも、前記永久磁石8に
よる吸引力(磁力)はワイプばね16と可動部材駆動ば
ね19のね力の差で良い。
【0064】したがって、永久磁石による操作力が比較
的小さくても作動する、コンパクトな操作装置を得るこ
とができる。
【0065】また、上記の構成の磁路開閉機構10によ
れば、手動によりトグルばね機構にエネルギを蓄積し、
それを瞬時に放出することにより永久磁石8と可動部材
9間の磁路の開閉を行なえるから、確実に真空バルブ2
の遮断を行なえる。
【0066】(第2の実施形態)図5は本発明のしゃ断
器の操作装置の第2の実施形態の基本構成を示す図であ
る。なお、第1の実施形態と同様の構成要素には同一符
号を付してその詳しい説明は省略する。
【0067】この実施形態の操作装置は、第1の実施形
態の操作装置と異なる構成の磁路開閉機構40(磁力制
御手段)を有するものである。以下、便宜上、ケーシン
グ7内の永久磁石8から前記可動部材9を通る磁路を第
1の磁路Xという。
【0068】この磁路開閉機構40は、前記永久磁石8
を挟み前記第1の磁路X上に配置された一対の磁性板4
1、42に取着され、この一対の磁性板41、42同士
を前記ケーシング7の外側で短絡させることで前記第1
の磁路Xを流れる磁束を減少させ、可動部材9に対する
吸引力を制御するものである。すなわち、一対の磁性板
41、42間を短絡させると、図にYで示すような第2
の磁路が構成されるから、第1の磁路Xを流れる磁束は
相対的に減少することになる。
【0069】前記ケーシング7の外側には、前記一対の
磁性板41、42間に、第2の磁路Yの開閉を行なうた
めの開閉機構部43が設けられている。この開閉機構部
43は、例えば、図6(a)、(b)に示すように構成
されている。
【0070】この開閉機構部43は、前記第1の実施形
態の開閉機構部(図3(b)、図4(b))と略同様に
構成されている。すなわち、前記一方の磁性板41に固
定された固定板23及び第1のティース部材24と、他
方の磁性板42に回転自在に支持された回転板25及び
第2のティース部材26とを有する。そして、第1のテ
ィース部材24の歯24aと第2のティース部材26の
歯26aを回転方向に接離させることで磁路の接続及び
遮断を行なうようになっている。
【0071】また、この実施形態においては、図6
(a)に示すように、前記回転板25の外周に所定のピ
ッチで係合爪25aが突設されており、かつ、この回転
板25は、例えばゼンマイ45等によって図に矢印で示
す回転方向に付勢されている。そして、前記固定板23
には、図に46で示すキャッチ部材が、一端側を前記回
転板25の前記爪25aと係合/係合解除可能に揺動自
在に保持されている。このキャッチ部材46は、図示し
ないばねによって係合方向に付勢されている。
【0072】そしてこのキャッチ部材46の駆動は、こ
のキャッチ部材46の他端側を図に47で示す押し部材
で押圧することにより行なう。キャッチ部材46と回転
板25の係合が解除されると、前記回転板25は前記ゼ
ンマイ45の復元力によって所定のピッチだけ回動し、
図6(b)に示すように切り替わる。この例では、磁路
を繋ぐ方向に切り替わるようになっているが、次に前記
キャッチ部材46の係合が解除されると、図6(a)で
示すように磁路を遮断する方向に切り替わることにな
る。
【0073】なお、上記ゼンマイ45の巻上げは、図6
(a)に示すように、逆回転防止機能50付の手動回転
レバー51を用い、ゼンマイ45の中心部に接続された
回転材52を回転駆動することで行なう。このような構
成によれば、第1の実施形態と略同様の効果を得ること
ができる。
【0074】(第3の実施形態)図7は本発明の第3の
実施形態を示すものである。なお、前記第1、第2の実
施形態と同様の構成については同一符号を付してその詳
しい説明は省略する。また、以下、便宜上、前記磁気駆
動機構6のケーシング7内に設けられている永久磁石8
を「第1の永久磁石」という。
【0075】この実施形態の操作装置は、第1の実施形
態と同様に磁路開閉機構10を有するのに加え、ケーシ
ング7の外側に、図に55で示す補助磁力発生機構を有
する。この補助磁力発生機構55は、前記第1の永久磁
石8による可動部材9の吸引力を増加させる機能を有す
るものであり、図に56で示す第2の永久磁石を有す
る。この第2の永久磁石56は、第1の永久磁石8を挟
む前記一対の磁性板41、42の間に設けられ、このう
ち一方の磁性板41に固定され、他方の磁性板42とは
所定の隙間を存して離間している。
【0076】そして、第2の永久磁石56と前記他方の
磁性板42との間の隙間には、磁路を開閉する補助磁力
用磁路開閉機構57が設けられている。この磁路開閉機
構57の構成は、第1の実施形態の磁路開閉機構10と
同じ構成で良い。この補助磁力用磁路開閉機構57を操
作し、前記他方の磁性板42と第2永久磁石56間の磁
路を接続することで、前記可動部材9には、第1の永久
磁石8と第2の永久磁石56の総合吸引力が与えられる
ことになる。
【0077】このような構成によれば、この補助磁力発
生機構55及び磁路開閉機構10を操作することで、可
動部材9に対する吸引力を3段階に増減することができ
る。すなわち、磁路開閉機構10と補助磁力発生機構5
5の両方で磁路を遮断している場合には、前記可動部材
9には最も小さい吸引力FM−が作用する。ついで、磁
路開閉機構10のみを作動させ第1の永久磁石8による
磁路を繋ぐと、中間の吸引力FM±を可動部材9に作用
させることができる。最後に補助磁力発生機構55によ
る磁路を繋ぐと、可動部材9には、第1の永久磁石8と
第2の永久磁石56の総合吸引力FM+を作用させるこ
とができる。
【0078】ここで、これらの吸引力FM−、FM±、
FM+と、総合ばね力FK(=Fk1+Fk2)の関係
は図8に示すグラフのように設定されている。
【0079】まず、FM±は、FKに略等しくなるよう
に設定され、しや断側(I)ではFKよりも若干小さ
く、投入側(III)ではFKよりも若干大きくなるよ
うに設定されている。そして、FM+は、全行程に亘っ
てFKよりも大きく、FM−は全行程に亘ってFKより
も小さく設定されている。
【0080】また、図7に示すように、前記可動部材9
には、磁力を微調整するための操作電磁石60が取付け
られている。この操作電磁石60は、電源61によって
作動するものである。ただし、比較的小さい磁力を発生
させる小型・軽量のもので良く、可動部材9の動きに影
響を与えないものとする。
【0081】このような構成によれば、まず、前記磁路
開閉機構10及び補助磁力制御機構57を操作して吸引
力をFM+又はFM−に切り替えることで前記第1の実
施形態と同様に可動部材9を駆動することができ、真空
バルブ2の遮断及び投入が行える。
【0082】さらに、この実施形態では、第1の永久磁
石8による自然吸引力FM±がFKと略等しく設定され
ているから、比較的小さな駆動力であっても、可動部材
9を投入側若しくは遮断側に駆動することができる。そ
こで、この実施形態では、可動部材9に小型軽量の電磁
石60を設けてこの電磁石60を励磁することで可動部
材9を駆動するようにしている。
【0083】また、FM±は、遮断側ではFM±>F
K、投入側ではF±<FKに設定しているから、投入状
態若しくは遮断状態で電磁石60の励磁を停止しても、
投入若しくは解除の状態を維持することができる。ま
た、投入時はワイプばね16の作用により必要かつ十分
な接触圧力で前記可動接触子2bを固定接触子2aに押
圧することができる。したがって、電磁石60の消費電
力を節減することができる。
【0084】なお、この電磁石60に変えて、てこ等を
用いて手動により前記可動部材を駆動するようにしても
良い。この場合でも、切替え後は、力を加えなくても投
入若しくは解除の状態を維持することができる。
【0085】なお、本発明は以上説明した第1〜第3の
実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を変更
しない範囲内で種々変形して実施することができること
は言うまでもない。例えば上記各実施形態では操作対象
が真空バルブの場合について述べたが、操作対象として
ガスしゃ断器であっても良い。
【0086】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、小さ
な操作力で、しかも簡単な機構で大きな接触荷重を得る
ことができるしゃ断器の操作装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施形態を示す概略構成図。
【図2】同実施例に関し、可動部材に作用する力と可動
ユニットの移動ストロークとの関係を示すグラフ。
【図3】同実施例に関し、磁路開閉機構の動作を概略構
成図。
【図4】同実施例に関し、磁路開閉機構の動作を概略構
成図。
【図5】第2の実施形態を示す概略構成図。
【図6】同実施例に関し、磁路開閉機構の動作を概略構
成図。
【図7】第3の実施形態を示す概略構成図。
【図8】同実施例に関し、可動部材に作用する力と可動
ユニットの移動ストロークとの関係を示すグラフ。
【図9】従来のしゃ断器の操作装置の一例を示す構成説
明図。
【符号の説明】
1…固定部材 2…真空バルブ 2a…固定接触子 2b…可動接触子 3…操作ロッド 4…リニアガイド 5…可動部材 6…磁気駆動機構 7…ケーシング 8…永久磁石(第1の永久磁石) 9…可動部材 10…磁路開閉機構(磁力制御手段) 12…駆動ロッド 12a…上端部 15…連結機構 16…ワイプばね(第1の弾性部材) 19…多段バネ(第2の弾性部材) 20…開閉機構部 21…駆動機構部 23…固定板 24…第1のティース部材 26…第2のティース部材 25…回転板 25a…係合爪 28…従動レバー(トグルばね機構) 29…駆動レバー(トグルばね機構) 30…揺動リンク(トグルばね機構) 31…案内部材(トグルばね機構) 32…スプリング(トグルばね機構) 40…磁路開閉機構 41、42…一対の磁性板 43…開閉機構部 45…ゼンマイ(弾性部材) 46…キャッチ部材(キャッチ機構) 50…逆回転防止機能 51…手動回転レバー 55…補助磁力発生機構 56…第2の永久磁石 57…補助磁力用磁路開閉機構 60…操作電磁石 61…電源
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 本間 三孝 東京都府中市東芝町1番地 株式会社東芝 府中工場内 (72)発明者 谷口 誠 東京都府中市東芝町1番地 株式会社東芝 府中工場内 Fターム(参考) 5G028 EB14 EB15

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 接離可能に設けられた可動接触子と固定
    接触子とを有するしゃ断器を操作するしゃ断器の操作装
    置において、 前記可動接触子に固定され、この可動接触子を固定接触
    子に対して接離させる方向に移動可能に保持された操作
    ロッドと、 この操作ロッドに相対的に移動可能に接続され、かつ前
    記操作ロッドに対する相対移動量は所定の可動範囲に規
    制された可動部材と、 前記操作ロッドを、前記可動部材に対して前記可動接触
    子を前記固定接触子に押し付ける方向に付勢する第1の
    弾性部材と、 前記可動部材を移動可能に保持する固定部材と、 前記可動部材を、前記固定部材に対して前記可動接触子
    を前記固定接触子から離す方向に付勢する第2の弾性部
    材と、 前記可動部材を、前記固定部材に対して前記可動接触子
    を前記固定接触子に押し付ける方向に吸引駆動するため
    の永久磁石と、 この永久磁石と可動部材間に作用する磁力を制御するこ
    とで前記可動部材を駆動し、しゃ断機を操作する磁力制
    御手段とを有することを特徴とするしゃ断器の操作装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のしゃ断器の操作装置にお
    いて、 前記磁力制御手段は、 前記永久磁石と可動部材間の磁路を選択的に遮断あるい
    は繋ぐ磁路開閉機構部と、該磁路開閉機構部を開閉駆動
    する開閉駆動機構とを有することを特徴とするしゃ断器
    の操作装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のしゃ断器の操作装置にお
    いて、 前記第1の弾性部材の作用により前記操作ロッドから前
    記可動部材に作用する反力をFk1、 前記第2の弾性部材の作用により前記固定部材から前記
    可動部材に作用する反力をFk2、 前記磁路開閉機構部が前記磁路を閉じている場合の、前
    記永久磁石による前記可動部材の吸引力をFM、 前記磁路開閉機構部が前記磁路を開いている場合の、前
    記永久磁石による前記可動部材の吸引力をFm、とした
    場合、 Fk1、Fk2、FM及びFmは、 Fk1+Fk2<FM、かつFk1+Fk2>Fmとなる
    ように設定されていることを特徴とするしゃ断器の操作
    装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載のしゃ断器の操作装置にお
    いて、 しゃ断器の投入側では、Fk1+Fk2の変化特性とF
    Mの変化特性は略等しくかつFk1+Fk2<FMとな
    るように設定され、 しゃ断器のしゃ断側では、Fk1+Fk2の変化特性と
    Fmの変化特性は略等しくかつFk1+Fk2>Fmと
    なるように設定されていることを特徴とするしゃ断器の
    操作装置。
  5. 【請求項5】 請求項2記載のしゃ断器の操作装置にお
    いて、 前記磁路開閉機構は、 相対的に移動することで接離し、接触することで磁路を
    つなぎ、離間することで磁路を遮断する機構を有し、 前記開閉駆動機構は、 前記磁路開閉機構を駆動するトグルばね機構を有するこ
    とを特徴とするしゃ断器の操作装置。
  6. 【請求項6】 請求項2記載のしゃ断器の操作装置にお
    いて、 前記磁路開閉機構は、 相対的に移動し接触することで磁路をつなぎ、離間する
    ことで磁路を遮断する機構を有し、 前記開閉駆動機構が、 前記磁路開閉機構を作動方向に付勢する弾性部材と、 該開磁路開閉機構の作動を規制するキャッチ機構と、 このキャッチ機構を駆動し前記規制を解除することで前
    記開閉機構を作動させる操作機構とを有することを特徴
    とするしゃ断器の操作装置。
  7. 【請求項7】 請求項1記載のしゃ断器の操作装置にお
    いて、 前記磁力制御手段は、 前記永久磁石から可動部材を通る磁路に加え、前記永久
    磁石から可動部材を通らないバイパス磁路を構成する磁
    路バイパス部と、 この磁路バイパス部により構成される磁路を開閉するこ
    とで、永久磁石から可動部材を通る磁路中の磁束を増減
    させて永久磁石と可動部材間の磁力を制御するバイパス
    磁路開閉機構とを有することを特徴とするしゃ断器の操
    作装置。
  8. 【請求項8】 請求項7記載のしゃ断器の操作装置にお
    いて、 前記第1の弾性部材の作用により前記操作ロッドから前
    記可動部材に作用する反力をFk1、 前記第2の弾性部材の作用により前記固定部材から前記
    可動部材に作用する反力をFk2、 前記バイパス磁路が開いている場合の前記永久磁石によ
    る前記可動部材の吸引力をFM、 前記バイパス磁路が閉じている場合の前記永久磁石によ
    る前記可動部材の吸引力をFm、とした場合、 前記Fk1、Fk2、FM及びFmは、 Fk1+Fk2<FM、かつFk1+Fk2>Fmとなる
    ように設定されていることを特徴とするしゃ断器の操作
    装置。
  9. 【請求項9】 請求項2記載のしゃ断器の操作装置にお
    いて、 さらに補助磁力発生手段を有し、 この補助磁力発生手段は、 前記可動部材を通る磁束を増加させるための別の永久磁
    石と、 この別の永久磁石により構成される磁路を開閉すること
    で、前記可動部材に対する吸引力を制御する磁路開閉機
    構とを有することを特徴とするしゃ断器の操作装置。
  10. 【請求項10】 請求項9記載のしゃ断器の操作装置に
    おいて、 前記第1の弾性部材の作用により前記操作ロッドから前
    記可動部材に作用する反力をFk1、 前記第2の弾性部材の作用により前記固定部材から前記
    可動部材に作用する反力をFk2、 前記磁力発生手段の磁路開閉機構が閉じ、かつ前記追加
    磁路発生手段の磁路開閉機構が閉じている場合における
    前記可動部材に印加される吸引力をFM+、 前記磁力発生手段の磁路開閉機構が閉じ、かつ前記追加
    磁路発生手段の磁路開閉機構が開いている場合における
    前記可動部材に印加される吸引力をFM±、 前記磁力発生手段の磁路開閉機構が開き、かつ前記追加
    磁路発生手段の磁路開閉機構が開いている場合における
    前記可動部材に印加される吸引力をFM−とした場合、 Fk1+Fk2がFM±に略等しくなるように設定され
    ていることを特徴とするしゃ断器の操作装置。
  11. 【請求項11】 請求項10記載のしゃ断器の操作装置
    において、 前記永久磁石に対し、前記可動部材を駆動するための駆
    動するための操作電磁石と該操作電磁石を励磁するため
    の電源回路とを具備したことを特徴とするしゃ断器の操
    作装置。
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