JPH11273511A - 回路遮断器のスロークローズ装置 - Google Patents

回路遮断器のスロークローズ装置

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JPH11273511A
JPH11273511A JP7221598A JP7221598A JPH11273511A JP H11273511 A JPH11273511 A JP H11273511A JP 7221598 A JP7221598 A JP 7221598A JP 7221598 A JP7221598 A JP 7221598A JP H11273511 A JPH11273511 A JP H11273511A
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JP7221598A
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Masao Horikawa
雅夫 堀川
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Terasaki Electric Co Ltd
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Terasaki Electric Co Ltd
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  • Driving Mechanisms And Operating Circuits Of Arc-Extinguishing High-Tension Switches (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 投入ばねの釈放力で開閉機構のスロークロー
ズ操作を行えるようにする。 【解決手段】 コンパス状の脚71及び72を投入ばね
27の先端とストッパ65の間に取付けて、ボルト75
を回転させて脚71と脚72が閉じるように操作する。
両脚が閉じるのに追随して投入ばね27が釈放され、操
作レバーが回転して開閉機構がゆっくり閉路する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、回路遮断器、特
に投入ばねを釈放させることによって高速動作する開閉
機構によって開閉接触子を接触させる回路遮断器のスロ
ークローズ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】回路遮断器は大電流を安定して通電する
ために固定接触子と可動接触子とからなる開閉接触子
に、大きな接触圧力を発生させるために作用力の大きい
接圧ばねが用いられる。回路遮断器には、この接圧ばね
に対抗するため大きな投入力が必要であるとともに、多
極回路遮断器の開閉接触子の不揃い投入による単相通電
防止や発電機の並列運転時の同期投入などのため高速で
投入する開閉機構が必要である。このような回路遮断器
には内蔵する投入ばねの釈放力によって高速で開閉機構
を動作させて可動接触子を固定接触子に接触させるもの
があるが、保守点検においては開閉接触子の接触過程の
状況確認、例えば多極の同時接触に対するばらつきの程
度や接触ワイプといわれる接触子の押込み量の確認など
のために開閉機構をゆっくり動作させる必要がある。こ
のような投入操作のための従来のスロークローズ装置が
実開昭63−146946号公報に開示されている。
【0003】この従来のスロークローズ装置を取り付け
た回路遮断器の投入は、投入ばねの釈放力で回転する投
入カムによってトグルリンクの連結部を伸長させて行
う。この回路遮断器には投入ばねガイドが備えられ、そ
の一端が投入カムと共に回転する回転部材に取り付けら
れ、他端は該他端部と固定部材の双方に形成された長孔
の双方を貫通し移動自在の保持軸によって保持される。
投入ばねはこの投入ばねガイドの外側に巻かれた押しば
ねであって、投入ばねガイドの前述の一端と保持軸の間
に備えられる。
【0004】この投入ばねを蓄勢すると、保持軸は固定
部材の長孔の投入カムから遠い端部に押し付けられ、投
入カムと固定部材との間に蓄勢力が作用する。蓄勢操作
が完了すると投入ばねが自動的に釈放することを防止す
るため、投入カムの回転を阻止するラッチ機構が備えら
れる。そして、投入指令によってラッチが釈放される
と、保持軸は釈放前の位置に留まり、投入ばねの釈放力
によって投入カムが回転して開閉機構が動作して開閉接
触子が接触する。
【0005】この回路遮断器は、投入ばねが蓄勢されて
いる状態では保持軸は投入ばねガイドの長孔の中間部に
あり、従来のスロークローズ装置は、投入ばねガイドの
長孔の投入カムから遠い側の端部と保持軸との間にでき
るスペースに嵌め込まれて取り付けられる。このスロー
クローズ装置は、取付け取外し自在の剛体であって、取
り付けたときは上記スペースを保持軸が移動できないた
め投入ばねの釈放が阻止される。
【0006】このようにスロークローズ装置が取り付け
られた状態で投入カムをゆっくり回転させると、投入ば
ね、投入ばねガイド及び保持軸は一体となって保持軸が
固定部材の長孔に沿って移動する軌跡で移動して開閉機
構がゆっくり動作し、開閉接触子の接触過程の確認がで
きる。この回路遮断器の投入カムを蓄勢する機構は、ラ
チェット機構を使用して投入カムを回転させるものであ
り、通常は電動機によってラチェット機構を動作させる
が手動ハンドルも備えており、この手動ハンドルを操作
することによって投入カムをゆっくり動作させて上記の
確認ができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このような回路遮断器
の開閉機構は、通常の高速動作では正常に動作していて
も、保守点検作業において、できれば低速で動作させて
摩擦力などに対する動作余裕を確認することが好まし
い。しかし、従来のスロークローズ装置は、投入カムを
回転させる原動力が手動ハンドルを操作する人力に依存
するため、投入ばねの釈放力を利用した場合の開閉機構
の動作を確認することができない。すなわち、投入ばね
の釈放力によって機構的な摩擦力や開閉接触子の接触面
の表面状態による摩擦などに抗して投入可能であるか否
かの確認をすることはできない。
【0008】したがって、この発明の課題は回路遮断器
の開閉接触子の接触過程を確認することができるととも
に、投入ばねの釈放によって開閉機構の動作余裕の確認
をできるスロークローズ装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに本発明の回路遮断器のスロークローズ装置は、一端
が固定され他端に開閉機構が連結された投入ばねを備
え、蓄勢された投入ばねを釈放することによって開閉機
構を動作させて開閉接触子を接触させる回路遮断器に使
用されるスロークローズ装置において、投入ばねの他端
の動作を制御する取外し自在の制御部材を有し、制御部
材はねじ手段であって一方向に回転することに応じて投
入ばねを釈放させることを特徴としている。
【0010】このような構成によって、ねじ手段をゆっ
くり回転させることによって投入ばねの釈放力を利用し
てゆっくり開閉機構を動作させることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図1ないし
図11に示される実施例において説明する。この実施例
のスロークローズ装置を取り付けることができる回路遮
断器の例が図1ないし図8に示されている。この回路遮
断器は開閉接触子を含む接触子ユニット1及び開閉接触
子を開閉制御する開閉機構ユニット2を有する。
【0012】接触子ユニット1は絶縁成型物3内に構成
されており、図示していない手段により支持される電源
側及び負荷側端子4及び5と、電源側及び負荷側に対応
して備えられる固定側接触子ユニット6及び7と、固定
側接触子ユニット6及び7の双方と開離及び接触して電
源側端子4と負荷側端子5の間を断路及び接続する第2
接触子である可動接触子8と、可動接触子8を保持する
絶縁物部材の可動接触子ホルダー9と、図示されていな
いが可動接触子ホルダ9を左右方向に案内するガイド手
段と、回転自在に保持されるクロスバー10と、可動接
触子ホルダ9の一端とコンタクトレバー軸12によって
回転自在に連結されてクロスバー10と共に回転するコ
ンタクトレバー13と、コンタクトレバー13上に回転
自在に取り付けられるトグルローラ14と、電源側及び
負荷側に対応してこの回路遮断器が電流を遮断するとき
発生するアークを消滅させる消弧装置15及び16を含
んでいる。
【0013】固定接触子ユニット6は、絶縁成型物3に
着脱自在に取り付けられており、固定接触子モールド1
7上に軸18によって回転自在に備えられた第1接触子
である固定接触子19と、固定接触子19と電源側端子
4の間を電気的に接続する一対の中継接触子20と、中
継接触子20に接触圧力を発生させるばね21と、固定
接点22を取り付けた固定接触子19の端部を可動接触
子8の端部に取り付けた可動接点23の方向に付勢する
接圧ばね24と、を備えている。なお、固定側接触子ユ
ニット7は固定側接触子ユニット6と上下対象に配置さ
れているがその構成及び動作は固定側接触子ユニット6
と同一であるのでその説明は省略する。
【0014】その全体がカバー25で覆われている開閉
機構ユニット2は、フレーム26上に構成されており、
投入力を発生する投入ばね27を備えるとともに、軸2
8には投入ばね27の放勢及び蓄勢に応じて往復回転す
る操作レバー29が、軸31には投入カム34が、軸3
2にはトリップレバー35が、軸33にはトグルカム3
6が、軸43にはトリガレバー47が、トリップラッチ
軸44にはトリップアクチュエータ48が、軸45には
インターロック板49が、軸46にはトリップボタン5
0が回転自在に備えられる。さらに、操作レバー29上
には操作レバーローラ30が回転自在に備えられる。ま
た、トグルカム36とトグルリンク/上39は軸37に
より、トリップレバー35とトグルリンク/下40は軸
38により、トグルリンク/上39とトグルリンク/下
40は連結軸ローラ42を備える連結軸41によって回
転自在に連結されている。
【0015】投入ばね27は、上端金物68に固定さ
れ、かつ、下端金物69に形成された孔を貫通する一対
のガイド金物70、70によって構成される保持構造を
介して、固定軸59と操作レバー29に取り付けられた
段付き軸60との間に取り付けられる。
【0016】さらに、図2に示されるようにフレーム2
6上には、投入ばね27の電動機などによって駆動され
る図示されない蓄勢機構によって回転するカム軸51
と、カム軸51と共に回転するチャージカム52と、軸
53によって回転自在に保持される投入ラッチ55と、
投入ラッチ軸54と共に回転する投入指示腕56が備え
られる。
【0017】なお、接触子ユニット1のコンタクトレバ
ー軸12と開閉機構ユニット2に取り付けられている固
定ピン57との間には、コンタクトレバー13を反時計
方向に回転させるように付勢する遮断ばね58が取り付
けられている。
【0018】このように構成される回路遮断器の動作に
ついて、先ず、投入ばね27の蓄勢及び放勢動作につい
て図2によって説明する。図2は、可動接触子8と固定
接触子19とが開離し投入ばね27が蓄勢したリセット
状態を示す図である。図2において、投入ばね27に蓄
勢されている投入力は段付き軸60を介して操作レバー
29を反時計方向に回転付勢する。この付勢力は操作レ
バー29上に回転自在に備えられるチャージローラ61
及びチャージローラ61が係合するチャージカム52上
のラッチカム面52a( チャージカム52には、ラッチ
カム面52a、蓄勢カム面52b,凹部52cが形成さ
れている。) を介してチャージカム52を反時計方向に
回転させるように作用する。このチャージカム52の回
転力は、チャージカム52上に回転自在に備えられる投
入ラッチローラ62が投入ラッチ55に形成された係合
部55aと係合して投入ラッチ55を時計方向に回転す
るように付勢し、この投入ラッチ55の回転力はその係
合端55bにおいて投入ラッチ軸54によって受けとめ
られる。
【0019】この蓄勢された投入ばね27を放勢すると
きは、前述のトリップボタン50と同一の軸46に保持
された投入ボタン63( トリップボタン50と同一形状
であるが別部品である。) を反時計方向に回転させる
と、その腕63aを介して投入指示腕56と共に投入ラ
ッチ軸54が時計方向に回転する。この投入ラッチ軸5
4は断面が半円状の切欠き部を有しており、投入ラッチ
軸54の回転によりこの半円部と係合端55bとの係合
が解消し、投入ラッチ55は時計方向に回転する。この
回転により係合部55aと投入ラッチローラ62の係合
が解消して、チャージカム52が反時計方向に回転して
チャージローラ61の位置にチャージカム52の凹部5
2cが達したとき操作レバー29は反時計方向に回転す
る。
【0020】なお、放勢された投入ばね27を蓄勢する
には、蓄勢機構によってチャージカム52を反時計方向
に回転させる。回転が進むにつれて回転中心から遠くな
るような外周によって形成された蓄勢カム面52b上を
チャージローラ61が移動し、この移動に追随して操作
レバー29が時計方向に回転し段付き軸60が上方に移
動することによって蓄勢される。この蓄勢中は蓄勢され
つある投入ばね27によってチャージローラ61を介し
てチャージカム52は時計方向に回転するように付勢さ
れるが、蓄勢が完了すると、チャージカム52を反時計
方向に付勢するような角度でチャージローラ61がラッ
チカム52面aと係合する。この状態で投入ラッチロー
ラ62が投入ラッチ55の係合部55aと係合し、図示
されていない復帰ばねによって、それぞれ反時計方向及
び時計方向に付勢されていた投入指示腕56及び投入ボ
タン63が復帰し、図2に示されるリセット状態に復帰
する。
【0021】次に、投入ばね27の放勢により回路遮断
器を閉路する動作を図1、図2、図5及び図6によって
説明する。図2及び図6のリセット状態では、投入カム
34、トリップレバー35及びトグルカム36は図示さ
れない復帰ばねなどによってそれぞれ反時計方向、時計
方向及び時計方向に付勢され、コンタクトレバー13は
遮断ばね58によって反時計方向に付勢され、いずれも
図示されていないストッパと当接して静止し、トグルロ
ーラ14がトグルカム36に形成されたカム面36aと
対向している。そして、トグルリンク/上39とトグル
リンク/下40は逆「 く」 字状に折れ曲がり、連結軸ロ
ーラ42が投入カム34に形成された凹部34a(投入
カム34には凹部34a、作用カム面34b及び駆動カ
ム面34cが形成されている。)にはまりこみ、投入カ
ム34はその駆動カム面34cにおいて操作レバーロー
ラ30と対向している。
【0022】この状態で投入ばね27が放勢されると操
作レバー29が反時計方向に回転し、遮断ばね58の作
用力に抗して操作レバーローラ30が駆動カム面34c
を移動しながら投入カム34を時計方向に回転させて、
連結軸ローラ42が投入カム34の作用カム面34bを
介して左方向へ押されてトグルリンク/上39とトグル
リンク/下40が伸長し、トグルカム36が反時計方向
に回転しそのカム面36a上の凹部から凸部方向へトグ
ルローラ14が移動する。この移動によってコンタクト
レバー13が時計方向に回転して可動接触子8が右方向
へ移動し、固定接触子19と接触後も接圧ばね24の作
用力に抗して固定接触子19が反時計方向へ回転し、操
作レバー29がストッパ65と当接することによってこ
の閉路動作が終了して図1及び図5の状態となる。
【0023】なお、この回路遮断器には投入カムと同軸
上に投入保持ラッチ64が図示されない復帰ばねによっ
て反時計方向に付勢されて設けられている。そしてこの
閉路動作中、連結軸41が投入保持ラッチ64の下面の
カム面64aを押し上げて時計方向に回転させ、閉路動
作が完了すると一旦カム面64aから離脱する。この離
脱により保持ラッチ64が反時計方向に回転し、図示さ
れないストッパによりその保持係合面64bと連結軸4
1とが対向した元の位置へ復帰する。この回路遮断器
は、閉路完了後、自動的に電動機で投入ばねが蓄勢され
る構造となっており、この蓄勢操作により操作レバー2
9が時計方向へ回転して投入カム34が反時計方向に回
転するが、投入カム34と連結軸ローラ42との代わり
に連結軸41と投入保持ラッチ64がその保持係合面6
4bにおいて係合し両トグルリンクの伸長を維持する。
【0024】次に、閉路している回路遮断器を開路する
動作を図1、図3、図5及び図7によって説明する。図
1及び図5のの閉路状態においては、接圧ばね24と遮
断ばね58の作用力はコンタクトレバー13、トグルカ
ム36、トグルリンク/上39及びトグルリンク/下4
0を介してトリップレバー35を反時計方向に付勢す
る。この付勢力によりトリガレバー47に回転自在に取
り付けられたトリップローラ66を介してトリガレバー
47が反時計方向に回転付勢され、その係合端部47a
がトリップラッチ軸44と係合してその回転が係止され
ている。開路操作はトリップボタン50を反時計方向に
回転させる。この回転によりその腕50aを介してイン
ターロック板49が時計方向に回転し、その二股状の腕
49aに挟まれたピン67を備えたトリップアクチュエ
ータ48と共にトリップラッチ軸44が反時計方向に回
転する。このトリップラッチ軸44は断面が半円状の切
欠き部を有しており、その回転によりこの半円部と係合
端部47aとの係合が解消し、トリガレバー47は反時
計方向に回転し、トリップローラ66との係合が解消し
てトリップレバー35が反時計方向に回転する。この回
転により、トグルリンク/下40、トグルリンク/上3
9を介してトグルカム36が時計方向に回転してコンタ
クトレバー13も反時計方向に回転し、可動接触子8が
固定接触子19から開離する。開離の後は遮断ばね58
だけの作用によってさらに可動接触子8が左方向に移動
し図3及び図7のトリップ状態となる。
【0025】次に、トリップ状態の回路遮断器をリセッ
トする動作を図2、図3、図6及び図7によって説明す
る。このトリップ状態においては、図示されていない復
帰ばねによって時計方向に付勢されているトリガレバー
47の付勢力によりトリップローラ66がトリップレバ
ー35のカム面35aと接触している。
【0026】このトリップ状態から投入ばね27が蓄勢
されるのに追随して操作レバー29が時計方向に回転
し、操作レバーローラ30の移動に追随して復帰ばねに
よって投入カム34が反時計方向に回転する。この投入
カム34の回転に追随して連結軸ローラ42が作用カム
面34bに沿って右方向へ移動し、トリップレバー35
が復帰ばねよって時計方向に回転する。そして蓄勢が完
了したときは、連結軸ローラ42が投入カム34の凹部
34aの位置に到達する。
【0027】なお、蓄勢が完了したとき、開路操作によ
って動作したトリガレバー47は復帰ばねにより時計方
向に回転してトリップローラ66がカム面35aから離
脱して係合面35bと係合し、他の部品も復帰ばねによ
り図1の一部に示されるような状態に復帰する。
【0028】なお、図4及び図8は、回路遮断器の両接
点が接触した瞬間の各構成部品の位置関係を示してい
る。
【0029】このような回路遮断器に取り付けられたス
ロークローズ装置が図9ないし図11に示されている。
このスロークローズ装置はコンパス状に構成され、軸7
6によって互いに回転自在であって共に一対の金属板か
らなる脚71及び72と、一対の脚71の間に挟まれる
ように保持され貫通孔が形成されたブッシング73と、
一対の脚72の間に挟まれるように保持されるナット7
4と、ナット74にねじ込まれたボルト75とからな
る。ボルト75の先端部は図10および図11に示すよ
うにねじ部とは段が形成されるように細いねじなし部7
5aを有している。ブッシング73とナット74は両腕
を備え、この両腕をそれぞれ脚71及び72に形成され
た孔を貫通させて取り付けられている。また、ボルト7
5は、ねじなし部75aがブッシング73の貫通孔部に
位置しブッシング73から外れないように保持されてい
る。そして、ボルト75はその先端部が回転は自在であ
るが脚71に関して軸方向へは相対的に移動しないた
め、ボルト75を回転させるとナット74との結合位置
が変わり、ボルト75の回転方向に応じて両脚は開いた
り閉じたりする。
【0030】このスロークローズ装置は、投入ばねが蓄
勢された図2の回路遮断器のリセット状態において、ボ
ルト75を回転させて両脚を広げて、脚71の先端に形
成された凹部が投入ばね27の端部の段付き軸60の太
軸部に当接し、脚72の先端に形成された凹部がストッ
パ65に当接するように取り付ける。
【0031】このようにして取り付けたスロークローズ
装置の操作は、先ず、投入ボタン63を押して投入ラッ
チ軸54と投入ラッチ55の係合を解消させる。この状
態では、ボルト75に支えられて脚71と脚72との間
が狭くなることはないため投入ばね27は放勢されず図
10のように保持される。次に、ボルト75をゆっくり
回転させると両脚が狭くなるのに追随して操作レバー2
9が回転して、前述の説明のごとく、図4の可動接触子
8が固定接触子19と接触し、さらに図1の閉路(クロ
ーズ)操作が完了した状態となる。このときこのスロー
クローズ装置は図10の状態となっている。
【0032】この操作では、回路遮断器の開閉機構の動
作の原動力は投入ばね27の釈放力であるため摩擦など
に対する動作余裕も確認できるほか、図2から図4を経
由して図1のごとく状態変化する開閉接触子の接触過程
も確認できる。
【0033】上記実施例では、ボルトの頭が下部にある
が上下逆であってもよい。また、スロークローズ操作を
するためのボルトの操作力は、ボルトのねじピッチや直
径などによって自由に決められるほか、操作はラチェッ
ト工具などを使用することにより簡単に操作できる。
【0034】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように、接触子
の接触過程の確認のほか、投入ばねの釈放力を原動力と
してスロークローズ操作ができるので開閉機構の摩擦な
どに対する余裕も確認できるため品質の向上に貢献でき
るという効果を奏する。また、構造も簡単でボルトの操
作だけで保守点検作業が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるスロークローズ装置の実施例を取
り付ける回路遮断器の例の閉路状態を示す側面断面図で
ある。
【図2】図1の回路遮断器のリセット状態を示す側面断
面図である。
【図3】図1の回路遮断器のトリップを示す側面断面図
である。
【図4】図1の回路遮断器の接触子が接触した瞬間の状
態を示す側面断面図である。
【図5】図1の状態の回路遮断器の開閉機構の主要部の
拡大図である。
【図6】図2の状態の回路遮断器の開閉機構の主要部の
拡大図である。
【図7】図3の状態の回路遮断器の開閉機構の主要部の
拡大図である。
【図8】図4の状態の回路遮断器の開閉機構の主要部の
拡大図である。
【図9】本発明のスロークローズ装置の実施例の斜視図
である。
【図10】本発明のスロークローズ装置の実施例を図1
の回路遮断器に取り付けた状態を示す主要部を断面で示
した側面図であって、スロークローズ操作を開始した直
後の状態である。
【図11】図10のスロークローズ操作が完了した状態
を示す図である。
【符号の説明】 1 接触子ユニット 2 開閉機構ユニット 3 絶縁成型物 8 可動接触子 9 可動接触子ホルダ 10 クロスバー 13 コンタクトレバー 14 トグルローラ 19 固定接触子 24 接圧ばね 27 投入ばね 29 操作レバー 30 操作レバーローラ 34 投入カム 35 トリップレバ 36 トグルカム 39 トグルリンク/上 40 トグルリンク/下 42 連結軸ローラ 51 カム軸 52 チャージカム 54 投入ラッチ軸 55 投入ラッチ 60 段付き軸 61 チャージローラ 62 投入ラッチローラ 63 投入ボタン 64 投入保持ラッチ 65 ストッパ 71、72 脚 73 ブッシング 74 ナット 75 ボルト(75aねじなし部) 76 軸

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一端が固定され他端に開閉機構が連結さ
    れた投入ばねを備え、蓄勢された前記投入ばねを釈放す
    ることによって、前記開閉機構を動作させて開閉接触子
    を接触させる回路遮断器に使用されるスロークローズ装
    置において、 前記投入ばねの他端の動作を制御する取外し自在の制御
    部材を有し、前記制御部材はねじ手段であって、一方向
    に回転することに応じて前記投入ばねを釈放させること
    を特徴とする回路遮断器のスロークローズ装置。
  2. 【請求項2】 前記制御部材は互いに回転自在のコンパ
    ス状であって一方の脚を前記回路遮断器の固定部材に係
    合させ他方の脚を前記投入ばねの他端部に係合させて、
    前記ねじ手段の回転によって前記制御部材の両脚の角度
    を変えることを特徴とする請求項1の回路遮断器のスロ
    ークローズ装置。
JP7221598A 1998-03-20 1998-03-20 回路遮断器のスロークローズ装置 Pending JPH11273511A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7098418B1 (en) 2005-04-28 2006-08-29 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Vacuum circuit breaker, vacuum circuit breaker contact slow closing method, and contact erosion measuring method and contact gap length setting method using that slow closing method
CN102376489A (zh) * 2010-08-23 2012-03-14 株式会社东芝 开闭器用操作装置及其闭合弹簧力调整方法
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