JP2659738B2 - 回路しや断器の電動操作装置 - Google Patents

回路しや断器の電動操作装置

Info

Publication number
JP2659738B2
JP2659738B2 JP63029191A JP2919188A JP2659738B2 JP 2659738 B2 JP2659738 B2 JP 2659738B2 JP 63029191 A JP63029191 A JP 63029191A JP 2919188 A JP2919188 A JP 2919188A JP 2659738 B2 JP2659738 B2 JP 2659738B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
arrow
moving body
operating
handle
operating body
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP63029191A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH01206533A (ja
Inventor
幸男 栗原
芳武 荒木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP63029191A priority Critical patent/JP2659738B2/ja
Publication of JPH01206533A publication Critical patent/JPH01206533A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2659738B2 publication Critical patent/JP2659738B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Breakers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) 本発明は、可逆モータを駆動源とし、この可逆モータ
の正逆回転を移動体の往復移動に変換して回路しや断器
のハンドルを操作するようにした回路しや断器の電動操
作装置に関する。
(従来の技術) 可逆モータを駆動源とし、この可逆モータの正逆回転
を移動体の往復直線運動に変換して、回路しや断器のハ
ンドルを操作する装置は、従来より知られている。この
可逆モータを駆動源とした電動操作装置には、上記移動
体の往復移動により直接ハンドルを動かすように構成し
たものもあるが、また移動体とは別に操作体を設け、こ
の操作体の往復移動により、ハンドルを動かすように構
成したものもある。
この操作体によりハンドルを操作するものでは、操作
体に弾性体たる圧縮コイルばねを連結しておき、移動体
の往移動時に、この移動体により操作体を押圧移動させ
てハンドルをオン位置からオフ位置へと操作すると共
に、圧縮コイルばねを押し縮めて弾発力を蓄勢させる。
然る後、移動体は直ちに反転して復移動する一方、操作
体は係止部材に係止されて、そのままハンドルをオフ位
置に留め置き、外部からのオン指令信号の入力に備え
る。そして、外部からオン指令信号が与えられると、電
磁石により、係止解除機構を動作させて、係止部材によ
る操作体の係止を解除し、これにて操作体が圧縮コイル
ばねの蓄勢弾発力により高速度で移動して、ハンドルを
迅速にオフ位置からオン位置に操作する、という構成に
なっている。
(発明が解決しようとする課題) このように、ハンドルのオン操作を圧縮コイルばねの
蓄勢弾発力を利用して行う電動操作装置では、オン指令
信号に対し迅速に動作するので、いわゆる応答性に優れ
る。
しかし、係止部材による操作体の係止を解除する場
合、両者間には圧縮コイルばねの大きな弾発力に基づく
大きな摩擦力が作用するため、この大なる摩擦力に抗し
て係止解除動作を行うには、電磁石としては大出力のも
のを使用せねばならず、そのため電磁石が大形になっ
て、電動操作装置全体が大形になってしまうという問題
があった。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたもので、その
目的は、移動体の他に操作体を設け、回路しや断器のハ
ンドルのいわゆるオン操作を、操作体を付勢する弾性体
の蓄勢弾発力により行うものにあって、操作体を係止す
る係止部材の係止解除を移動体により行うことができ、
その係止解除のための電磁石を別途必要とせず、全体の
小形化を図ることができる回路しや断器の電動操作装置
を提供するにある。
[発明の構成] (課題を解決するための手段) 本発明の回路しや断器の伝動操作装置は、可逆モータ
の正逆回転を移動体の往復移動に変換する回動運動−直
線運動変換機構を設け、回路しや断器の接触子間を開放
及び閉成するためのハンドルに連結され、前記移動体の
往移動時に、この移動体により移動されてハンドルを接
触子間が開放する位置へと動かす操作体を設け、この操
作体の移動により弾発力を蓄勢する弾性体を設け、この
弾性体の弾発力蓄勢後における前記移動体の原位置への
復移動にも拘らず、前記操作体を係止して接触子間が開
放した状態に留める係止部材を設けてなる。
そして、前記移動体を原位置より更に復移動方向に移
動させることにより、前記操作体に対する係止部材の係
止を解除する解除機構を動作させ、その係止解除によ
り、前記操作体を弾性体の蓄勢弾発力により移動させ
て、前記ハンドルを接触子間が閉成する位置に動かす構
成としている。
(作用) ハンドルを接触子間が開放する位置に動かした後、そ
の状態に留めるべく、操作体が係止部材により係止さ
れ、移動体だけが原位置に復帰する。この状態で、可逆
モータが起動して移動体が原位置から更に復帰方向に移
動すると、この移動体の移動により解除機構が動作さ
れ、操作体に対する係止部材の係止が解除される。する
と、操作体が弾性体の蓄勢弾発力により高速で移動し、
ハンドルを接触子間が閉成する位置に動かす。
(実施例) 以下本発明の一実施例を第1図乃至第7図に基づいて
説明する。
まず第7図は回路しや断器をそれ単独で示しており、
この第7図により回路しや断器1の構成を説明するに、
2は絶縁材からなるケースで、図示上面にカバー3が取
着され、また内底部には固定接触子4が設けられてい
る。5は一端部がケース2に設けられた回動軸6に回動
可能に支持された可動アームで、これの他端部に可動接
触子7が設けられており、この可動接触子7は可動アー
ム5の回動により固定接触子4に対し接離する。8はハ
ンドルで、先端部がケース2に設けられた軸9により揺
動可能に支持され、その把手部8aがカバー3に形成され
た孔3aを貫通して外方に突出している。10はハンドル8
の操作に連動して可動接触子7を固定接触子4に対し接
離させるための開閉機構で、これはキャッチ11と、トグ
ルリンク機構を構成する第1のリンク12、第2のリンク
13及び引張コイルばね14と、ラッチ15とからなる。その
うち、キャッチ11はケース2に設けられた軸16により回
動可能に支持され、その先端部がラッチ15に係脱可能に
なっている。このラッチ15は、常にはキャッチ11の先端
部を係止した状態になっており、引外し装置17が過電流
を検知して動作したときにキャッチ11の係止を解除する
ようになっている。また第1のリンク12は、その一端部
がキャッチ11にピン18により回動可能に連結されている
と共に、他端部がピン19を介して第2のリンク13の一端
部に回動可能に連結されており、また第2のリンク13の
他端部はピン20を介して可動アーム5に回動可能に連結
されている。そして、第1のリンク12は、これに立設さ
れた衝止ピン21がキャッチ11の外縁に衝止されることに
よって矢印A方向への回動が阻止される。また引張コイ
ルばね14はピン19とハンドル8の把手部8a近くに設けら
れたピン22との間に掛け渡され、第1のリンク12と第2
のリンク13とを連結するピン19を矢印B方向へ付勢して
おり、これによりキャッチ35を可動アーム25が開離方向
(反矢印C方向)へ回動するように矢印D方向に付勢し
ている。更に、ハンドル8には受け金23が固定されてお
り、これはキャッチ11がラッチ15による係止から解放さ
れて矢印D方向へ回動されたとき、キャッチ11の突部11
aを衝止してキャッチ11の矢印D方向への回動を阻止す
るようになっている。
上記構成の回路しや断器1において、ハンドル8が矢
印E方向へ回動操作された第7図のオン状態において
は、上述した様にキャッチ11の先端部がラッチ15に係止
され、且つ、第1のリンク12が引張コイルばね14のばね
力により矢印A方向へ回動付勢されて衝止ピン21をキャ
ッチ11の縁部に当接させた位置で停止しているので、第
2のリンク13が可動アーム5を矢印C方向へ回動させて
可動接触子7を固定接触子4に接触(閉成)させてい
る。
次に、ハンドル8を反矢印E方向に回動操作して第7
図に示すオフ位置にセットすると、ハンドル8の移動即
ちピン22の移動に伴って、このピン22とピン19を結ぶ線
がピン18を越えてキャッチ11の先端部側に移動するの
で、引張コイルばね14が第1のリンク12を反矢印A方向
へ回動付勢させ、これにより第2のリンク13が可動アー
ム5を反矢印C方向へ回動させて可動接触子7を固定接
触子4から開離(開放)せしめる。
第7図のオン状態から引外し装置17が動作すると、前
述した通りラッチ15がキャッチ11の先端部の係止を解除
するので、キャッチ11及び第1のリンク12は引張コイル
ばね14の付勢力により軸16を中心にして一体的に矢印D
方向へ回動され、第2のリンク13を介して可動アーム5
を反矢印C方向へ回動させ、可動接触子7を固定接触子
4から開離させる。一方、上記第1のリンク12の矢印D
方向への回動に伴ってハンドル8には引張コイルばね14
の付勢力により軸9を支点とした反矢印E方向への回動
付勢力が作用するので、これによりハンドル8が反矢印
E方向へ回動されて第7図に示すトリップ位置に移動す
る。
以上のようにして引外し装置17が動作して可動接触子
7が固定接触子4から開離した場合、ハンドル8をトリ
ップ位置から反矢印E方向に回動操作して、オフ位置を
超えたリセット位置に至らしめると、受け金23がキャッ
チ11の突部11aに当接して、このキャッチ11を反矢印D
方向へ回動させ、これによりその先端部がラッチ15を通
過する。その後、ハンドル8を矢印E方向へ回動させて
オン位置に復帰させると、キャッチ11の先端部がラッチ
15に係止され、全てが第7図に示すオン状態に復帰す
る。
以上のような回路しや断器1のハンドル8を操作する
ための電動操作装置24は第1図及び第2図に示されてお
り、以下にこの電動操作装置24につき説明する。25は回
路しや断器1のケース2上に取付けられたケースで、こ
れの上面はカバー26により覆われている。27はケース25
の内底部に固定されたサポートで、このサポート27は互
いに直交する縦壁部27a,27bを有しており、そのうち一
方の縦壁部27aには電動操作装置24の駆動源たる直流可
逆モータ28が取付けられている。また、他方の縦壁部27
bとこの縦壁部27bに対向するようにしてケース25の内底
部に固定された支持枠29との間には上下一対のガイドシ
ャフト30,30が取付けられており、このガイドシャフト3
0,30に移動体31が摺動可能に支持されている。
32は可逆モータ28の回転を減速し且つその回転運動を
移動体31の直線運動に変換する回転運動−直線運動変換
機構で、これは、第3図にも示すように、外周に雄ねじ
33aを形成した小径側ねじ棒33と、このねじ棒33の外径
よりも大なる内径を有し且つ内周に雄ねじ33aと同一ピ
ッチの雌ねじ34aを形成したナット34とからなり、その
うちナット34はボールベアリング35のインナーレースの
内周に雌ねじを形成することによって構成されている。
そして、そのボールベアリング35のアウターレース36を
移動体31内に嵌着することにより、ナット34を移動体31
に回転可能に取付けている。また、小径側ねじ棒33はナ
ット34に内接して雄ねじ33aが雌ねじ34aに螺合するよう
にこのナット34内を貫通しており、一端側が前記サポー
ト27の他方の縦壁部27bに軸受(図示せず)により回転
可能に支持されている。そして、互いに直交する小径側
ねじ棒33の一端部と可逆モータ28の回転軸28aとに大小
径の異なる傘歯車37,38を取付けて、可逆モータ28の回
転をこれら両傘歯車37,38により略1/2に落として小径側
ねじ棒33に伝達するようにしている。尚、第3図中、3
9,40は移動体31に前記ボールベアリング35の両側に位置
するようにして嵌着された一対のボールベアリングで、
これは小径側ねじ棒33の撓みを防止して、その雄ねじ33
aとナット34の雌ねじ34aとの螺合が外れることを防止す
るためのものである。
ここで、上記構成の回動運動−直線運動変換機構24の
原理について説明する。即ち、小径側ねじ棒33が可逆モ
ータ28により回転されると、雄ねじ33aと雌ねじ34aとの
摩擦力がナット34とアウターレース36との間の回転抵抗
よりも大きい場合、雄ねじ33aと雌ねじ34aとの摩擦力に
よりナット34も回転する。このとき、小径側ねじ棒33の
径寸法をD1とし、ナット34の径寸法をD2とすると、小径
側ねじ棒33の1回転当り、ナット34は(D1/D2)だけ回
転する。従って、ナット34は、小径側ねじ棒33の1回転
当り[1−(D1/D2)]だけ相対的に回転したこととな
る。このとき、小径側ねじ棒33は軸方向には移動しない
ようになっているので、ナット34を取付けた移動体31が
[p×(1−D1/D2)]分だけ軸方向に直線運動するよ
うになる(但し、pはねじの1ピッチ量である)。
41は前記移動体31の直線運動に基づいて前記回路しや
断器1のハンドル8を操作するための操作機構で、これ
は移動体31が矢印F方向に移動する際にこの移動体31に
押圧されて同方向に移動される操作体42と、この操作体
42の矢印F方向の移動により圧縮されてばね力を蓄勢す
る弾性体としての圧縮コイルばね43とを備えている。上
記操作体42は、前記一対のガイドシャフト30に摺動可能
に支持されており、その一側部には矩形孔44を有する連
結部42aが突設されている。この連結部42aの矩形孔44内
にはハンドル8の先端部分が挿入されており、これにて
操作体42の矢印F方向及び反矢印F方向の移動によって
ハンドル8が回動操作されるようになっている。この場
合、操作体42が第1図に「ON」、「OFF」、「TRIP」及
び「RESET」の各位置にあるとき、ハンドル8はオン、
オフ、トリップ及びリセットの各位置に存するようにな
っている。この場合、操作体42が「OFF」位置にセット
されたときには、実際には、ハンドル8が「オフ」位置
よりもやや「オン」側に位置するようにして、「OFF」
位置では前記キャッチ11の先端部が確実にラッチ15に係
止された状態となるようにしている。そして、移動体31
は、後述の説明から明らかとなるが、矢印F方向に移動
(往移動)する際には、操作体42を「RESET」位置まで
移動させ、この後、反転して反矢印F方向に復移動する
ようになっている。一方、前記圧縮コイルばね43は、そ
の一端側が前記支持枠29にピン45により回動可能に支持
されたばね座46に保持され、他端側が前記操作体42にピ
ン47により回動可能に支持されたばね座48に保持されて
いる。そして、この圧縮コイルばね43は、移動体31が操
作体42を「RESET」位置まで移動させた後、反矢印F方
向に復移動する際、蓄勢した弾発力によって操作体42を
移動体31の復移動に追従させて反矢印F方向に移動させ
るが、操作体42は、「OFF」位置に到達した時点で、係
止部材としてのラッチレバー49に係止されて、その位置
で停止するようになっている。このラッチレバー49は、
ケース25の内底部にピン50により回動可能に支持され
て、ねじりコイルばね51により矢印G方向に回動付勢さ
れており、操作体42が矢印F方向に移動する際には、そ
のねじりコイルばね51の弾発力に抗して反矢印G方向に
回動して操作体42の通過を許容し、操作体42が「RESE
T」位置から反矢印F方向に移動すると、一端側の段部4
9aにより、操作体42を係止して「OFF」位置に停止させ
るものである。52は前記ケース25の内底部にピン53によ
り回動可能に支持された解除レバーで、これは操作体42
に対するラッチレバー49の係止を解除する解除機構を構
成するもので、その一端部はラッチレバー49の他端側下
部に位置され、他端部は移動体31に対向している。そし
て、移動体31が第1図にHPで示す原位置から反矢印F方
向に移動すると、この移動体31により矢印H方向に回動
されて、ラッチレバー49をねじりコイルばね51のばね力
に抗して反矢印G方向に回動させ、これにてラッチレバ
ー49による操作体42の係止を解除させるようになってい
る。
上記構成において、可逆モータ28を正逆回転させるた
めの電気的回路構成は第6図に示されている。この第6
図において、54は直流電源回路、55は定電圧回路、56〜
59は可逆モータ28の正転回転及び逆転回転を形成するた
めのトランジスタ、60及び61は夫々トランジスタ56及び
57をオンオフさせるための駆動用トランジスタである。
また、62はトランジスタ58〜61のオンオフを制御するた
めの制御回路で、これはサイリスタ63,64と、オフ指令
信号S1を受けるとサイリスタ63にゲートトリガ電流を供
給してオンさせるオフ操作用制御回路65と、オン指令信
号S2を受けるとサイリスタ64にゲートトリガ電流を供給
してオンさせるオン操作用制御回路66と、正転信号S3
生用のトランジスタ67と、逆転信号S4発生用のトランジ
スタ68と、移動体31及び操作体42の移動により切替動作
されるマイクロスイッチ69及び70とからなる。上記マイ
クロスイッチ69及び70は、第2図に示すように、前記サ
ポート27の縦壁部27bの上端と支持枠29の上端部との間
に取付けられた台板71の両側に位置して設けられてい
る。そのうち、マイクロスイッチ69は、移動体31に突設
された押圧子31aによって操作されるようになってお
り、移動体31が原位置HPにあって、押圧子31aが板ばね7
2を介してアクチュエータたる押釦69aを軽く押圧し或は
板ばね72から離れている場合には、接片c−b間が閉成
した状態にあり、移動体31の押圧子31aが板ばね72を介
して押釦69aを強く押圧すると、接片c−b間閉成から
接片c−a間閉成に切替わるようになっている。
一方、マイクロスイッチ70は、操作体42にヒステリシ
ス付与機構73を介して切替え操作されるようになってい
る。即ち、このヒステリシス付与機構73は、第2図に示
すように、前記台板71に設けられたホルダー74に移動可
能に保持され、圧縮コイルばね75により常時矢印I方向
に付勢されたスライダ76と、台板71上にマイクロスイッ
チ70のアクチュエータたる押釦70aを押圧する板ばね77
と対向するようにしてピン78に回転可動に支持されたレ
バー79と、このレバー79に突設されたピン79aとスライ
ダ76に突設されたピン76aとの間に掛けられたトグル用
引張コイルばね80とから構成されている。このヒステリ
シス付与機構73において、操作体42が第4図に示すよう
に「ON」位置にある場合には、第5図に示すようにスラ
イダ76が圧縮コイルばね75により矢印I方向に移動され
て、そのピン76aがレバー79の回転支点たるピン78より
も矢印I方向側に位置していることにより、トグル用引
張コイルばね80がレバー79を矢印J方向に回動させて板
ばね77から離間させた状態にあり、このときマイクロス
イッチ70は接片c−b間閉成の状態にある。そして、可
逆モータ28の正転により操作体42が矢印F方向に移動さ
れる際には、操作体42がスライダ76に当接してこれを圧
縮コイルばね75の弾発力に抗して反矢印I方向に移動さ
せ、操作体42が「RESET」位置に到達した時点で、スラ
イダ76のピン76aがピン78及び79aを結ぶ線よりも反矢印
I方向側に位置することにより、レバー79がトグル用引
張コイルばね80のばね力により反矢印J方向に瞬時に回
動して板ばね77を介して押釦70aを押圧し、これにてマ
イクロスイッチ70が接片c−a間閉成に切替わって、後
述するように可逆モータ28の逆転回路を形成するように
なっている。この逆転回路の形成により、可逆モータ28
が逆転すると、移動体31が反矢印F方向に反転移動する
ことによって、操作体42も「OFF」位置まで反矢印F方
向に移動するが、この場合、その操作体42の移動に伴っ
てスライダ76が矢印I方向に移動しても、そのピン76a
は依然としてピン78よりも反矢印I方向側にあって、マ
イクロスイッチ70が接片c−a間を閉成したままとな
り、復帰動作しないようになっている。そして、ラッチ
レバー49による操作体42の係止が解除されて、操作体42
が反矢印F方向に移動する際、「OFF」位置から矢印F
方向側に或る距離だけ移動した時点で、スライダ76のピ
ン76aがピン78及び79aを結ぶ線よりも矢印I方向側に位
置するようになって、レバー79が矢印J方向に瞬時に回
動して板ばね77から離れ、これにてマイクロスイッチ70
が接片c−a間閉成から接片c−b間閉成に切換るよう
になっている。従って、マイクロスイッチ70は、操作体
42が矢印F方向に移動する場合には、「RESET」位置で
切替わり動作し、反矢印F方向に移動する場合には、
「OFF」位置よりも更に「ON」位置側に移動した時点で
切替わり動作するようにヒステリシスが与えられた状態
になっている。
次に上記構成の作用を説明する。今、第4図に示すよ
うに操作体42が圧縮コイルばね43のばね力により「ON」
位置に押し戻されて、原位置HPにある移動体31に当接し
た状態にあるものとする。この状態では、移動体31の押
圧子31aは板ばね72に軽く接触した状態にあり、マイク
ロスイッチ69は接片c−b間を閉成した状態にある。ま
た、第5図に示すようにレバー79が矢印J方向に回動し
て板ばね77から離れた状態にあり、マイクロスイッチ70
は接片c−b間を閉成した状態にある。この状態で、遠
隔操作により、オフ操作用制御回路65にオフ指令信号S1
を入力すると、サイリスタ63にゲートトリガ電流が流れ
る。このため、サイリスタ63がオンし、その結果、トラ
ンジスタ67がオンして正転信号S3を出力する。この正転
信号S3により、トランジスタ59がオンすると共に、トラ
ンジスタ60がオンしてトランジスタ56をオンさせるた
め、第6図に矢印Kで示す正転回路が形成され、可逆モ
ータ28が正方向(移動体31を矢印F方向に移動させる方
向)に回転する。この可逆モータ28の回転は、傘歯車3
7,38により減速されて小径側ねじ棒33に伝達され、且つ
そのねじ棒33の回転がナット34に減速されて伝達される
ようになるため、小径側ねじ棒33がかなり高速度で回転
していても、その回転は移動体33の比較的緩慢な直線運
動に変換される。
さて、上記のようにして移動体33が矢印F方向に往移
動し始めると、操作体42が移動体31により押圧されて圧
縮コイルばね43を押し縮めながら矢印F方向に移動す
る。そして、操作体42が「OFF」位置を通過して「RESE
T」位置に到達すると、ヒステリシス機構73のレバー79
がトグル用引張コイルばね80のばね力により瞬時に反矢
印J方向に回動して板ばね77を介して押釦70aを押圧す
るため、マイクロスイッチ70が接片c−b間閉成から接
片c−a間閉成に切替わる。すると、トランジスタ67が
オフしサイリスタ63もオフするため、正転回路Kが断路
される一方、マイクロスイッチ70の接片c−a間閉成に
よりトランジスタ68がオンして逆転信号S4を発するた
め、トランジスタ58がオンすると共に、トランジスタ61
がオンしてトランジスタ57をオンさせるため、第6図に
矢印Lで示す逆転回路が形成され、これにて可逆モータ
28が逆転する。従って、移動体31は操作体42を「RESE
T」位置に到達させた後、直ちに反転して反矢印F方向
に復移動する。そして、この移動体31の復移動に追従す
るようにして操作体42も反矢印F方向に移動するが、そ
の操作体42は「OFF」位置に到達した時点で第1図に示
すようにラッチレバー49の段部49aに係止されて同位置
に停止する。その後も移動体31は反矢印F方向に移動し
続けるが、操作体42が「OFF」位置に停止したことによ
り、移動体31には圧縮コイルばね43のばね力が及ばなく
なる。すると、小径側ねじ棒33の雄ねじ33aとナット34
の雌ねじ34aとの間の摩擦力に基づく回転伝達トルクが
ごく小さくなって、ナット34とアウターレース36との間
の転がり摩擦力に基づくナット34の回転抵抗トルクより
も小となるため、ナット34がアウターレース36に対し回
転しないようになる。このようにしてナット34の回転が
停止すると、小径側ねじ棒33の1回転当りナット34(移
動体31)はねじの1ピッチ量だけ移動するようになり、
移動体31は矢印F方向側に往移動する場合に比べて、高
速度で反矢印F方向に復移動するようになる。そして、
移動体31が原位置HPをほんの僅か反矢印F方向に移動し
た時点で、押圧子31aが板ばね72を介して押釦69aを強く
押圧するため、マイクロスイッチ69が接片c−b間閉成
から接片c−a間閉成に切替わる。すると、トランジス
タ68がオフするため、逆転回路Lが断路され、可逆モー
タ28が停止する。その結果、移動体31は第1図及び第2
図に示すように略原位置HPで停止することとなる。尚、
回路しや断器1の引外し装置17が動作してハンドル8が
トリップ位置に位置していた場合には、操作体42が当初
「TRIP」位置にあって移動体31から離れているだけで、
各部材の動作は上記したと同様であり、そして操作体42
が「RESET」位置に至ったところで回路しや断器1のキ
ャッチ11がラッチ15に係止され得る状態となるものであ
る。
さて、以上のようにして移動体31が原位置HPに復帰し
た状態で、遠隔操作により、オン操作用制御回路66にオ
ン指令信号S2を入力すると、サイリスタ64にゲートトリ
ガ電流が流れる。このため、サイリスタ64がオンし、そ
の結果、トランジスタ68がオンして逆転信号S4を出力す
る。この逆転信号S4により、トランジスタ58がオンする
と共に、トランジスタ61がオンしてトランジスタ57をオ
ンさせるため、第6図に矢印Lで示す逆転回路が形成さ
れ、可逆モータ28が逆方向(移動体31を反矢印F方向に
移動させる方向)に回転する。すると、移動体31がその
押圧子31aにより板ばね72を介して押釦69aを押圧したま
まの状態で原位置HPから反矢印F方向に移動し、そして
解除レバー52を矢印H方向に回動させる。このため、ラ
ッチレバー49がねじりコイルばね51のばね力に抗して反
矢印G方向に回動し、操作体42の係止を解除する。する
と、操作体42は圧縮コイルばね43のばね力により、反矢
印F方向に高速で移動する。これにより、ヒステリシス
付与機構73のスライダ76が圧縮コイルばね75のばね力に
より矢印I方向に移動され、そしてトグル用引張コイル
ばね80によりレバー79を瞬時に矢印J方向に回動させて
板ばね77から離反させる。すると、マイクロスイッチ70
が接片c−a閉成から接片c−b間閉成に切替わるた
め、トランジスタ68がオフしサイリスタ64もオフするた
め、逆転回路Lが断路される一方、マイクロスイッチ77
の接片c−b間閉成(このときマイクロスイッチ69は接
片c−a間を閉成している)によりトランジスタ67がオ
ンして正転信号S3を発するため、前述したと同様にして
正転回路Kが形成され、これにて可逆モータ28が正転す
る。従って、移動体31は直ちに反転して矢印F方向に移
動し、そして原位置HPに復帰したところで、マイクロス
イッチ69が接片c−a間閉成から接片c−b間閉成に切
替わるため、前述したと同様にして逆転回路Lが断路さ
れ、移動体31が原位置HPで停止する。従って、圧縮コイ
ルばね43により反矢印F方向に移動された操作体42は第
4図に示すように「ON」位置で停止することとなる。
このように本実施例によれば、オン指令信号S2が入力
されると、可逆モータ28を逆転させて、原位置HPにある
移動体31を更に反矢印F方向に移動させ、これにより解
除レバー52を回動させて操作体42に対するラッチレバー
49の係止を解除するようにしたので、そのような解除動
作を行わせる電磁石が不要となり、それだけ電動操作装
置24が小形に構成することができる。
また、本実施例のような回転運動−直線運動変換機構
32を用いれば、操作体42を「OFF」位置に残したまま、
移動体31が単独で原位置HPに復帰する際、ナット34に圧
縮コイルばね43のばね力が作用しなくなって、ナット34
が回転しないようになるので、移動体31を高速度で復移
動させることができる。従って、ハンドル8をオフ位置
にセットした後は、接触子4,7間を接触状態にさせるた
めのオン指令指令S2が何時入力されても良いように、迅
速が移動体31を原位置HPに復帰させることができるとい
う実用上優れた効果を得ることができる。
第8図は操作体42に対するラッチレバー49の係止を解
除する解除機構の他の実施例を示すもので、これはラッ
チレバー49の他端側に略L字状の摺動受部49bを形設す
る一方、移動体31にこの摺動受部49bの下面に摺接する
突子31bを突設し、そして移動体31が原位置HPから反矢
印F方向に移動する際、突子31bが摺動受部49bを押し上
げるように摺動することにより、ラッチレバー49を二点
鎖線で示すように反矢印G方向に回動させて、操作体42
に対する係止を解除する構成としたものである。
その他、本発明は上記し且つ図面に示す実施例に限定
されるものではなく、例えば回転運動−直線運動変換機
構としては、周知のボールねじ機構から構成しても良い
など、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更して実施す
ることができるものである。
[発明の効果] 以上の説明から明らかなように本発明によれば、移動
体を原位置より更に復移動方向に移動させることによ
り、操作体に対する係止部材の係止を解除する解除機構
を動作させ、その係止解除により、操作体を弾性体の蓄
勢弾発力により移動させる構成としたので、上記の係合
解除を行うための大形の電磁石が不要となり、それだけ
装置全体が小形になるという優れた効果を奏するもので
ある。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第7図は本発明の一実施例を示すもので、第
1図は電動操作装置の縦断側面図、第2図は同横断平面
図、第3図は回転運動−直線運動変換機構の拡大断面
図、第4図は第1図とは異なる状態で示す電動操作装置
の縦断側面図、第5図は第4図の状態におけるマイクロ
スイッチ操作用のヒステリシス付与機構部分の拡大平面
図、第6図は電動操作装置の電気回路構成図、第7図は
回路しや断器の部分縦断側面図であり、第8図は本発明
の他の実施例を示す係止解除機構部分の部分縦断側面図
である。 図中、1は回路しや断器、8はハンドル、10は開閉機
構、24は電動操作装置、28は可逆モータ、31は移動体、
32は回転運動−直線運動変換機構、33は小径側ねじ棒、
34はナット、41は操作機構、42は操作体、43は圧縮コイ
ルばね(弾性体)、49はラッチレバー(係止部材)、52
は解除レバー(解除機構)、69,70はマイクロスイッ
チ、49b,31bは摺動受部,突子(解除機構)である。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】可逆モータの正逆回転を移動体の往復移動
    に変換する回転運動−直線運動変換機構と、回路しや断
    器の接触子間を開放及び閉成するためのハンドルに連結
    され、前記移動体の往移動時に、この移動体により移動
    されてハンドルを前記接触子間が開放する位置へと動か
    す操作体と、この操作体の移動により弾発力を蓄勢する
    弾性体と、この弾性体の弾発力蓄勢後における前記移動
    体の原位置への復移動にも拘らず、前記操作体を係止し
    て前記接触子間が開放した状態に留める係止部材とを具
    備し、前記移動体を原位置より更に復移動方向に移動さ
    せることにより、前記操作体に対する係止部材の係止を
    解除する解除機構を動作させ、その係止解除により、前
    記操作体を弾性体の蓄勢弾発力により移動させて、前記
    ハンドルを前記接触子間が閉成する位置に動かす構成と
    したことを特徴とする回路しや断器の電動操作装置。
JP63029191A 1988-02-10 1988-02-10 回路しや断器の電動操作装置 Expired - Lifetime JP2659738B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63029191A JP2659738B2 (ja) 1988-02-10 1988-02-10 回路しや断器の電動操作装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63029191A JP2659738B2 (ja) 1988-02-10 1988-02-10 回路しや断器の電動操作装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH01206533A JPH01206533A (ja) 1989-08-18
JP2659738B2 true JP2659738B2 (ja) 1997-09-30

Family

ID=12269308

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP63029191A Expired - Lifetime JP2659738B2 (ja) 1988-02-10 1988-02-10 回路しや断器の電動操作装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2659738B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112216573B (zh) * 2020-10-30 2022-04-08 国网山东省电力公司成武县供电公司 一种自动分合闸高压跌落断路器

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57126148U (ja) * 1981-01-28 1982-08-06
JPS5963945U (ja) * 1982-10-22 1984-04-27 三菱電機株式会社 回路しや断器の操作装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH01206533A (ja) 1989-08-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5838219A (en) Electrical circuit breaker with manual and remote actuators
US5504290A (en) Remote controlled circuit breaker with recharging cam
JPS62105333A (ja) 電気回路遮断器の作動機構
US20230154702A1 (en) Rotary switch
US6031195A (en) Latching mechanism for an electrical overload protection switch, in particular for a motor-protection circuit breaker
US3559121A (en) Motor-driven operating mechanism for circuit breaker
JP5123817B2 (ja) 回路遮断器の外部操作ハンドル装置
JP2659738B2 (ja) 回路しや断器の電動操作装置
TWI310954B (ja)
JP5032217B2 (ja) 真空遮断器
JP2721233B2 (ja) 回路しや断器の電動操作装置
JP2625469B2 (ja) 回路しや断器の電動操作装置
JP2672632B2 (ja) 回路しや断器の電動操作装置
US8357867B2 (en) Controller unit for switching device
CN113972109A (zh) 一种离合传动组件及断路器
JP2606270B2 (ja) ドアロック装置
CN220138155U (zh) 双电源转换开关及其操作机构
CN220491821U (zh) 断路器及其电动控制结构
JP3161002B2 (ja) 回路遮断器の操作機構
CN212848145U (zh) 带自锁功能的手柄按压开关
JPH05151880A (ja) 回路遮断器の電動操作装置
JPH08264079A (ja) 回路遮断器の電動操作装置
JPH11273511A (ja) 回路遮断器のスロークローズ装置
CN212542320U (zh) 一种离合传动组件及断路器
JPH01206535A (ja) 回路しや断器の電動操作装置