JPH0785763A - 回路遮断器 - Google Patents

回路遮断器

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JPH0785763A
JPH0785763A JP23032793A JP23032793A JPH0785763A JP H0785763 A JPH0785763 A JP H0785763A JP 23032793 A JP23032793 A JP 23032793A JP 23032793 A JP23032793 A JP 23032793A JP H0785763 A JPH0785763 A JP H0785763A
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Terumi Shimano
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 大電流やDC電源等の高電圧が流れてもコイ
ルの焼損を防止する。 【構成】 電圧引き外し装置24に電圧が印加される
と、プランジャ25の吸引作用によって可動コア23a
が反時計方向に回動し、該可動コア23が開閉機構の連
動軸22をトリップ方向に押圧動作させ、コン軸26が
反時計方向に動くことにより、可動接点台7と共に可動
接点台7aも同様に動作し、これにより可動主回路をト
リップさせると同時に、可動接点台7aと固定接点台4
aとの接点が開離するので、電圧引き外しコイル28に
電流が流れるのを遮断することができ、該コイル28が
焼損するのを防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電圧引き外し装置を有
する回路遮断器に係り、特に電圧引き外し装置が大電流
によって焼損するのを防ぐのに好適な回路遮断器に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】電圧引き外し装置を有する回路遮断器の
従来技術としては、特開平1−79250号公報に示さ
れている技術のものがある。その従来技術は、電圧引き
外し装置のコイルへの通電を遮断するスイッチを有し、
コイルに電圧が印加されると、そのコイルにプランジャ
が吸引されることによって回路遮断器の機構部がトリッ
プ動作し、そのトリップ動作によって前記スイッチが切
れるように構成し、これにより、電圧引き外し装置のコ
イルが焼損しないようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記に示す
従来技術は、電圧引き外し装置の焼損防止を図っている
ものの、主回路に大電流やDC電源の高電圧が流れるも
のに使用することができない。即ち、従来技術のスイッ
チはマイクロスイッチを用いているので、小電流でしか
作動しないため、大電流等を通電させるものに利用でき
ない問題がある。
【0004】本発明の目的は、上記事情に鑑み、大電流
やDC電源等の高電圧が流れても、電圧引き外し装置が
焼損するのを確実に防止し得る回路遮断器を提供するこ
とにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、主回路を開閉
する主接点と、トグルリンク部を構成し、かつ主接点の
閉成時、トリップ動作することによって主接点を開離し
得る開閉機構と、主回路に流れる過電流を検出し、開閉
機構をトリップ動作させる過電流引き外し機構と、電圧
引き外しコイルに電圧が印加されたとき、該コイルに流
れる電流を遮断する電圧引き外し装置とを有する回路遮
断器において、電圧引き外しコイルへの通電時、該コイ
ルへの吸引力によって開閉機構をトリップさせる機構
と、前記主接点と同一部材からなると共に電圧引き外し
装置に接続され、かつ開閉機構のトリップ動作によって
開離し得る電圧引き外し装置用の接点を有することを特
徴とするものである。
【0006】
【作用】本発明では、上述の如く、主接点の閉成時、電
圧引き外し装置に電圧が印加されると、前記機構が開閉
機構をトリップ動作させるので、電圧引き外し装置用の
接点が開離する。これにより、主回路をトリップさせる
と同時に接点が開離するので、電圧引き外しコイルに電
流が流れるのを遮断することができ、該コイルが焼損す
るのを防止できる。従って、電圧引き外し装置にマイク
ロスイッチでは対処しきれない大電流が流れても、電圧
引き外しコイルの焼損防止を確実に達成し得る。さら
に、前記接点が主接点と同一部材であるので、電圧引き
外し装置の遮断動作と主接点間のトリップ動作とのタイ
ミングが同一となり、動作時間が速いので、応答性が極
めて良好となる。しかも、主回路と同様の接点圧力であ
るから、長期に亘り高い接触信頼性を得ることができ
る。
【0007】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1乃至図4によ
り説明する。図1乃至図4は本発明の回路遮断器を直流
電源に接続した一実施例を示す。実施例の回路遮断器は
図1に示すように、ケース1とこれに組み付けられるカ
バー2とからなる空間内に主接点を有している。該主接
点は、固定接点台4にろう付けされた固定接点5と、可
動接点台7にろう付けされた可動接点6とからなり、該
可動接点6が固定接点5に対し接触することによって主
回路を閉じ、また可動接点6が固定接点5から離れるこ
とによって主回路を開く。詳細に述べると、固定接点台
4は図1及び図2に示すように、その一端がケース1の
外部左端の両側にねじ止めされた二個からなっており、
そのうち、何れか一方が直流電源側の+極に、かつ他方
が−極に夫々接続され、またケース1の内部に位置する
他端部に固定接点5がろう付けされている。可動接点台
7はケース1の内部において軸9によって軸支されてお
り、その一端が図示しない配線を介し負荷端子31と接
続されると共に、その他端部に可動接点6をろうづけし
ている。さらに可動接点台7は接点ばね8によって固定
接点台4側(反時計方向)に付勢されている。負荷端子
31はケース1の外部右端の両側にねじ止めされ、負荷
と接続される。またケース1とカバー2とからなる空間
内には前記主接点をトリップ動作させるため、過電流引
き外し機構と開閉機構とを有している。過電流引き外し
機構は詳細に図示していないが、可動接点台7に接続さ
れ、かつ過電流が流れたとき発熱し得る発熱体と、図2
に示すように発熱体の熱で彎曲作動したとき、後述の開
閉機構をトリップ動作方向に押圧させるバイメタル40
(図2参照)とからなっている。前記開閉機構は図1及
び図2に示すように、可動コア23b,連動軸22,リ
レー軸21,トリップレバー19,トリップ金具17,
フック13,レバー12,レバー下15,駆動ばね1
1,コン軸26などを有する通常のトグルリンク部を構
成しており、トリップ動作する。即ち、連動軸22が反
時計方向に回動すると、リレー軸21がトリップレバー
19の軸20を支点にして時計方向に応動し、その応動
によりトリップ金具17が戻しばね18のばね力に抗し
時計方向に動作してフック13との係合が外れ、該フッ
ク13が駆動ばね11のばね力によりフック軸16を支
点として反時計方向に回動し、レバー12が上方に動く
と共に該レバー12の動きに伴い、レバー下15がピン
14介し各極共通のコン軸26が時計方向に動き、可動
接点台7が接点ばね8のばね力に抗し同様に回動するこ
とにより、可動接点6を固定接点5から開離するように
している。その際、コン軸26は各極共通となるように
一体的に形成され、その動きによって両極の主回路を遮
断する。トリップ動作による主回路の遮断時、操作ハン
ドル3は図1において矢印方向に位置するので、作業者
が駆動ばね11などのばね力に抗し矢印と反対方向に操
作することにより、開閉機構が図示の如き形態となって
主回路が再び閉成する。またさらに、ケース1とカバー
2との空間内には電圧引き外し装置24を有している。
該電圧引き外し装置24は、これに主回路とは別の電源
によって電圧が印加されたとき、前記開閉機構をトリッ
プ動作させることにより、電圧引き外しコイル28の焼
損を防ぐようにしたものである。具体的に述べると、図
1及び図2に示すように、主回路の各固定接点台4,4
の間にこれと同様に形成された固定接点台4aが設置さ
れる一方、各可動接点台7,7の間にもこれと同様に形
成された可動接点台7aが設置され、該可動接点台7a
と固定接点台4aとに可動接点6,固定接点5が夫々ろ
う付けされている。また、可動接点台7aは前記各可動
接点台7と共通となるようコン軸26に組み込まれてい
る。一方、固定接点台4a及び可動接点台7aには図1
及び図3に示すように、接続線33,32を介し電圧引
き外し装置24が接続され、その電圧引き外し装置24
に別電源が接続される。従って、固定接点台4aと可動
接点台7aとが接触することにより、電圧引き外し装置
24と別電源との閉回路を形成することとなる。
【0008】電圧引き外し装置24は図3に明示するよ
うに、プランジャ25の先端部の頚部に可動コア23が
係合されるとともに、ヨーク29の端部に可動コア23
の上方に延びる延長部23aが引張りばね27により連
結され、可動コア23に対し時計方向の付勢力を付与し
ている。その付勢力は、図1に示すように、可動コア2
3の延長部23aは前記開閉機構の駆動軸22とほぼ接
する程度である。そして、電圧引き外し装置24に電圧
が印加されたとき、その電圧引き外しコイル28が励磁
されることにより、プランジャ25が固定コア30側に
吸引され、その吸引作用により可動コア23がプランジ
ャ25との係合部分を支点として反時計方向に回動し、
該可動コア23が開閉機構の連動軸22をトリップ方向
に押圧動作させることにより主回路を遮断し、これによ
って電圧引き外しコイル28に対する通電を遮断するよ
うにしている。なお本例では、電圧引き外しコイル28
の通電を遮断する手段として、三相用の回路遮断器を用
い、そのうち空いている一相(S相)の固定接点台及び
可動接点台を利用することによって遮断するようにして
いる。図1及び図2において、符号31はアークシュー
トである。
【0009】実施例の回路遮断器は、上記の如き構成よ
りなるので、次にその動作について説明する。主接点の
閉成時、可動接点台7aの可動接点6が固定接点台4の
固定接点5に接触することにより、電圧引き外し装置2
4も別電源に対して閉回路を形成した状態となる。この
とき、電圧引き外し装置24に電圧が印加されると、電
圧引き外しコイル28が励磁されることによりプランジ
ャ25を吸引し、該プランジャ25の吸引作用によって
可動コア23aが反時計方向に回動し、該可動コア23
が開閉機構の連動軸22をトリップ方向に押圧動作さ
せ、コン軸26が反時計方向に動くことにより、可動接
点台7と共に可動接点台7aも同様に動作する。これに
より、主回路をトリップさせると同時に、可動接点台7
aと固定接点台4aとの接点が開離するので、電圧引き
外しコイル28に電流が流れるのを遮断することがで
き、該コイル28が焼損するのを防止できる。従って、
電圧引き外し装置24にマイクロスイッチでは対処しき
れない大電流が流れても、電圧引き外しコイル28の焼
損防止を確実に達成し得る。さらに、直流回路に三相用
の回路遮断器を用い、そのうち、使用していないS相の
固定接点台4a,可動接点台7aを利用して電圧引き外
し装置24の接点を形成するので、該接点が主接点をな
す固定接点台4及び可動接点台7と同一部材となる。そ
のため、電圧引き外し装置24の遮断動作と主接点間の
トリップ動作とのタイミングが同一となり、動作時間が
速いので、応答性が極めて良好となる。しかも、主回路
と同様の接点圧力であるから、長期に亘り高い接触信頼
性を得ることができる。従って、コイル28に流れる電
流領域を大幅に拡大しても、遮断機能を的確に行うこと
ができる。また図示実施例では、直流回路に三相用の回
路遮断器を用いているので、該遮断器の一部の構造を改
良するだけで済み、容易に対処することができる。そし
て本発明において、図示実施例に限定されるものではな
く、三相電源に利用することもできる。即ち、三相回路
の各主接点に対応する固定接点台及び可動接点台と、こ
れに接続される電圧引き外し装置とからなる一組を追加
すれば、三相回路にも確実に適用することができる。
【0010】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、電
圧引き外し装置に電圧が印加されたとき、主接点を開離
させる開閉機構を利用して該主接点と同様に形成された
電圧引き外し接点を開離させ、電圧引き外しコイルに対
する通電を遮断するように構成したので、マイクロスイ
ッチでは対処しきれない大電流が流れても、電圧引き外
しコイルの焼損防止を確実に達成し得、また該コイルに
流れる電流領域を大幅に拡大しても、遮断機能を的確に
行うことができると云う効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の回路遮断器を直流電源に接続した一実
施例を示す説明用断面図。
【図2】同じく本発明の回路遮断器のカバーを取り外し
た状態を示す説明用平面図。
【図3】本発明の要部を示す説明用斜視図。
【図4】回路遮断器の回路図。
【符号の説明】
1…ケース、2…カバー、4…固定接点台、5…固定接
点、6…可動接点、7…可動接点台、4a…固定接点
台、7a…可動接点台、24…電圧引き外し装置、25
…プランジャ、28…電圧引き外しコイル、23…可動
コア、40…バイメタル。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主回路を開閉する主接点と、トグルリン
    ク部を構成し、かつ主接点の閉成時、トリップ動作する
    ことによって主接点を開離し得る開閉機構と、主回路に
    流れる過電流を検出し、開閉機構をトリップ動作させる
    過電流引き外し機構と、電圧引き外しコイルに電圧が印
    加されたとき、該コイルに流れる電流を遮断する電圧引
    き外し装置とを有する回路遮断器において、電圧引き外
    しコイルへの通電時、該コイルへの吸引力によって開閉
    機構をトリップさせる機構と、前記主接点と同一部材か
    らなると共に電圧引き外し装置に接続され、かつ開閉機
    構のトリップ動作によって開離し得る電圧引き外し装置
    用の接点を有することを特徴とする回路遮断器。
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