JP2564921B2 - 開閉器の操作装置 - Google Patents

開閉器の操作装置

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JP2564921B2
JP2564921B2 JP63304682A JP30468288A JP2564921B2 JP 2564921 B2 JP2564921 B2 JP 2564921B2 JP 63304682 A JP63304682 A JP 63304682A JP 30468288 A JP30468288 A JP 30468288A JP 2564921 B2 JP2564921 B2 JP 2564921B2
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政勝 後藤
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は手動もしくは電磁操作により可動接触子を固
定接触子に嵌合接触させる開閉器の操作装置に関するも
のである。
[従来の技術] 従来の開閉器の操作装置は、第2図および第5図に示
すように封入容器101の器壁にブッシング102,103が取り
付けられている。一方のブッシング102には、固定電極1
04が設けられ、この固定電極に固定接触子105が取り付
けられ、固定接触子を囲んで外周にアーク駆動コイル10
6を巻装した椀状のアークランナー107が設けられてい
る。他方のブッシング103には、可動電極108が設けら
れ、この可動電極上を摺動しうるように可動接触子109
が設けられている。110は主軸で封入容器101に回動しう
るように支持され、一端を可動接触子に係合させた絶縁
アーム111が取り付けられている。112は電磁石でコイル
113、固定鉄心114、可動鉄心115より構成されている。1
16は可動鉄心115に取り付けた連結棒でリンクレバー11
7、118を介して主軸110に連結されている。119はハンド
ルでハンドル軸120に固定されている。121はハンドル軸
に固定された作動板で、この作動板の一端は後記ローラ
が係合するように構成され、他端にはトグルバネのバネ
受128が設けられ、中間部にはピン122を突出させてあ
る。123は主軸110に固定したレバーで、ローラ124,125
が取り付けられている。126はトグルバネで一端を封入
容器101に固定した支持腕127に支持され、他端を作動板
121のバネ受128に支持されている。129は戻しバネで一
端を封入容器に固定し、他端を主軸に固定してある。13
0は封入容器に回動しうるように取り付けたレバーで、
その先端に前記ローラ125が係合する溝131が設けられ、
側壁に前記ピン122が係合するカム132が設けられ、一端
をレバー130に係止させ他端を封入容器に係止させたバ
ネ133が設けられ、レバー130を反時計方向に回動させる
ように張架されている。
このように構成された操作装置を電磁操作により閉路
する場合、第2図および第5図に示すように、固定接触
子および可動接触子が開路位置にあり、この開路位置か
らコイル113を励磁すると可動鉄心115が固定鉄心114に
吸引され、この可動鉄心に一端を取り付けた連結棒116
を介してリンクレバー117,118を作動させて主軸110を戻
しバネ129に抗して時計方向に回動させ、主軸に取り付
けた絶縁アーム111を介して可動接触子109を固定接触子
105に接触させて電路を閉路するとともに、主軸110に取
り付けたレバー123は主軸を中心に時計方向に回動し、
第5図に示す位置から第6図に示す位置に移動する。
開路するときは、コイル113の励磁を切ると戻しバネ1
29のバネ力により主軸が反時計方向に急速に回動し、絶
縁アーム111を介して可動接触子を固定接触子から離開
させて電路を開路するとともに、レバー123は元の位置
に復帰する。
次に、手動操作により閉路するする時は、第5図に示
すような開路状態からハンドル119を反時計方向に回動
すると、これと一体にハンドル軸120が回動し、ハンド
ル軸に固定した作動板121が反時計方向に回動し、作動
板の一端に取り付けられたバネ受128が回動してトグル
バネ126にバネ力を蓄積する。バネ受128の中心が支持腕
127の中心とハンドル軸120の中心とを結ぶデッドポイン
トを越えると、第7図に示すようにトグルバネ126に蓄
積されたバネ力により作動板121をさらに反時計方向に
回動させ、作動板の端部がローラ124に係合し、このロ
ーラを介してレバー123を時計方向に回動させて主軸110
を時計方向に回動し、主軸110に取り付けた絶縁アーム1
11により可動接触子109を固定接触子105に接触させて電
路を閉路するとともに、作動板121に設けたピン122がレ
バー130のカム132から開放され、レバー130はバネ133の
バネ力により反時計方向に回動してそのレバーの溝131
がローラ125に係合してレバー123を閉路位置に係止す
る。
次に開路するときは、閉路操作と逆にハンドルを時計
方向に回動しバネ受128の中心がデッドポイントを越え
ると、トグルバネ126のバネ力によりさらに作動板が時
計方向に回動し、作動板に設けたピン122がレバー130の
カム132に係合し、バネ133のバネ力に抗してレバー130
を時計方向に回動し、レバー130の溝131に係合している
ローラ125から外れ、ローラ125を取り付けたレバー123
が戻しバネ129のバネ力により反時計方向に回動し、主
軸110を介して絶縁アーム111が可動接触子を固定接触子
から開離して電路を開路する。
[本発明が解決しようとする課題] 手動操作により閉路する場合、トグルバネを引き伸ば
しながら主軸を回動させて可動接触子を駆動させるとと
もに、戻しバネを引き伸ばす必要がある。したがってト
グルバネの張力は戻しバネの張力より大きくなければな
らず、ハンドルの操作を人力により行なうためにはハン
ドルの長さが長くなって設置空間が大きくなるとともに
部品点数が多く構造が複雑となる欠点があった。
[課題を解決するための手段] 本発明は封入容器と、この容器内に収納した可動接触
子および固定接触子と、封入容器の側壁に回転自在に支
持され、かつ前記可動接触子を移動させる絶縁アームを
取り付けた主軸と、主軸に固定されて設けられた作動レ
バーと、主軸を回動させる電磁石と、封入容器の側壁に
回転自在に支持されたハンドル軸に固定されたハンドル
と、ハンドル軸に固定した操作レバーとを設け、前記操
作レバーと作動レバーとを介して絶縁アームを回動させ
て可動接触子を固定接触子に嵌合接触させる開閉器にお
いて、前記操作レバーにトグルバネの一端を支持させ、
他端をハンドル軸に自由に回動しうるようにした作動板
に支持させ、作動レバーに設けたピンに係合する係合面
を前記作動板に設けたものである。
[作用] 電磁操作により閉路する場合は、電磁石を励磁させる
ことにより主軸を回動して絶縁アームを介して可動接触
子を固定接触子に嵌合接触させるとともに作動レバーを
介して作動板を回動させてトグルバネを伸張させ、可動
接触子が開路するときのバネ力を蓄積する。開路する場
合は電磁石の励磁を切り、トグルバネに蓄積されたバネ
力により作動板を介して作動レバーを急速に回動させ、
可動接触子を固定接触子から開離させる。
手動操作により閉路する場合は、ハンドルを介して操
作レバーを回動し、トグルバネの一端がハンドル軸の中
心と作動板に固定したトグルバネの他端を結ぶ線上を越
える時に蓄積したバネ力で作動板を回動させ、作動レバ
ー、主軸を介して可動接触子を固定接触子に嵌合接触さ
せる。開路する場合はハンドルを介して操作レバーを回
動し、トグルバネの一端がハンドル軸の中心とトグルバ
ネの他端を結ぶ線上を越える時に蓄積したバネ力で作動
板を介して作動レバーを急速に回動させ、可動接触子を
固定接触子から開離させる。
[実施例] 本発明を図に示す実施例について説明する。
なお、本発明の構成要素である第2図に示した封入容
器101、固定接触子105および可動接触子109、絶縁アー
ム111、主軸110、電磁石112、および第5図に示したハ
ンドル119、ハンドル軸120は従来技術と共通であり、既
に説明したのでここでの説明を省略する。
第1図は要部断面図で、ハンドル軸120に固定した操
作レバー1を設け、主軸110には作動レバー2を固定し
て設けてある。操作レバー1にはトグルバネ3の一端を
ピン11に支持させ、ハンドル軸120に自由に回動しうる
ようにした作動板4に設けたピン44にトグルバネ3の他
端を支持させてある。作動レバー2には主軸110の中心
から異なる位置に固定した2個のピン51、52を設け、作
動板4には一方のピン51が係合する係合面41を設け、係
合面42を前記係合面41に作動レバー2が回動する方向に
対向させて設け、他方のピン52が係合する係合面43面を
係合面42とずらせて2段に形成させて、可動接触子を移
動して閉路するときは固定接触子との衝撃を緩和させて
操作力を大きくし、開路するときは可動接触子の開極速
度を早くして遮断並びに消弧を確実にするようにしてあ
る。6,6は操作レバー1の動作範囲を制限するストッパ
である。
電磁操作により開路する場合は、第1図の開路状態か
ら電磁石112を励磁させることにより主軸110を時計方向
に回動して絶縁アーム111を介して可動接触子109を固定
接続子105に嵌合接触させるとともに、作動レバー2を
時計方向に回動させ、ピン52,51、係合面43,42を介して
作動板4を反時計方向に回動させてトグルバネ3を伸張
させ、デッドポイントの手前で停止し、電磁石112の操
作力により保持されて第3図に示すような状態となり、
ピン11の位置はA点から移動しないが、ピン44の位置は
C点からD点に移動し、トグルバネ3に可動接触子109
が開路するときのバネ力を蓄積する。
開路する場合は電磁石112の励磁を切り、トグルバネ
に蓄積されたバネ力により作動板4を時計方向に回動さ
せて係合面42およびピン51を介して作動レバー2を反時
計方向に急速に回動させ、主軸110、絶縁アーム111を介
して可動接触子109を固定接触子105から開離させる。作
動板4は時計方向に回動して開路状態に戻る。
手動操作により閉路する場合は、開路状態からハンド
ル119によりハンドル軸120を介して操作レバー1を時計
方向に回動して第4図に示すようにピン11をA点からB
点まで移動させ、操作レバー1に固定したトグルバネ3
の一端がハンドル軸120の中心と作動板4に固定したト
グルバネ3の他端を結ぶ線上を越える時に蓄積したバネ
力で作動板4を急速に反時計方向に回動させ、ピン44を
C点からE点まで移動させ、係合面41、ピン51を介して
作動レバー2、主軸110を時計方向に回動し、可動接触
子109を固定接触子105に嵌合接触させる。
開路する場合はハンドル119を介して操作レバー1を
反時計方向に回動し、トグルバネ3の一端がハンドル軸
120の中心とトグルバネ3の他端を結ぶ線上を越えると
きにトグルバネに蓄積されたバネ力により作動板4を時
計方向に回動させ、係合面43、ピン52を介して作動レバ
ー2を急速に反時計方向に回動させ、主軸110を介して
可動接触子109を固定接触子105から開離させる。
なお、第8図に示すように作動レバー2にはピン5を
1個だけ設け、作動板4に設けた係合面41に対向し、ピ
ン5と係合する係合面42も1段に形成させて構造を簡単
にしたものでもよい。
[発明の効果] 以上のように、本発明によれば可動接触子を固定接触
子から開離させる場合、作動レバーは作動板を介してト
グルバネの力で回動され、従来のように作動レバーを回
動させる戻しバネを必要としないので部品点数が少なく
なるとともに、トグルバネの張力を戻しバネの張力に関
係なく設定することができ、トグルバネ、ハンドル等を
小さく、また操作性をよくすることができる効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例を示す要部断面図、第2図は主
回路断面図、第3図、第4図は要部断面図である。第5
図、第6図、第7図は従来例を示す要部断面図、第8図
は他の実施例を示す要部断面図である。 1……操作レバー、2……作動レバー、41,42,43……係
合面、3……トルグバネ、4……作動板、51,52……ピ
ン、110……主軸、120……ハンドル軸
フロントページの続き (72)発明者 坂田 誠 福岡県行橋市西宮市2丁目13番1号 株 式会社安川電機製作所行橋工場内 審査官 田中 秀夫

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】封入容器と、この封入容器内に収納した可
    動接触子および固定接触子と、封入容器の側壁に回転自
    在に支持され、かつ前記可動接触子を移動させる絶縁ア
    ームを取り付けた主軸と、主軸に固定して設けた作動レ
    バーと、主軸を回動させる電磁石と、封入容器の側壁に
    回転自在に支持されたハンドル軸に固定されたハンドル
    と、ハンドル軸に固定した操作レバーとを設け、前記操
    作レバーと作動レバーとを介して絶縁アームを回動させ
    て可動接触子を固定接触子に嵌合接触させる開閉器にお
    いて、前記操作レバーにトグルバネの一端を支持させ、
    他端をハンドル軸に自由に回動しうるようにした作動板
    に支持させ、作動レバーに設けたピンに係合する係合面
    を前記作動板に設けたことを特徴とする開閉器の操作装
    置。
  2. 【請求項2】作動レバーに設けたピンが係合する二つの
    係合面が作動レバーの回動方向に互いに対向するように
    作動板に設けた請求項1記載の開閉器の操作装置。
  3. 【請求項3】作動レバーに主軸の中心から異なる位置に
    固定したピンを2個設け、作動板には一方の係合面に対
    向する係合面を一方のピンが係合する面と他方のピンが
    係合する面とをずらせて2段に形成させた請求項1また
    は2記載の開閉器の操作装置。
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