JPH0743914Y2 - 遠隔制御式回路しや断器 - Google Patents

遠隔制御式回路しや断器

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JPH0743914Y2
JPH0743914Y2 JP1985194734U JP19473485U JPH0743914Y2 JP H0743914 Y2 JPH0743914 Y2 JP H0743914Y2 JP 1985194734 U JP1985194734 U JP 1985194734U JP 19473485 U JP19473485 U JP 19473485U JP H0743914 Y2 JPH0743914 Y2 JP H0743914Y2
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日出夫 諏原
俊弘 秋山
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は遠隔制御用の電磁石を備えた遠隔制御式回路
しや断器、特に前記電磁石の吸着力の有効作用に関す
る。
〔従来の技術〕
第4図乃至第9図は例えば実願昭60−53727号に記載さ
れた如き、従来の遠隔制御式回路しや断器を示す図で、
第4図は両接点が開離したしや断器のオフ状態図、第5
図は両接点が閉じたしや断器のオン状態図、第6図は引
外し用ラツチが作動して両接点が開離したトリツプ状態
図、第7図は絶縁バリアを取り付けた状態の第4図と同
じ図、第8図は第7図にマイクロスイツチ等を取り付け
た状態図、第9図は遠隔制御回路図を示す。
第4図〜第6図において、(1)はベース(1a)とカバ
ーとからなるフレームで、各図はカバーを外した図であ
る。(2)はハンドル軸(2a)によりフレーム(1)に
回転可能に取り付けられる操作ハンドルで、内部側に操
作ピン(3)とリセツト用突起(4)とを有する。
(5)は一端の凹所(5a)が操作ピン(3)にスライド
かつ回転可能に係合される第1のリンク、(6)は第1
のリンク(5)の他端に一端が回転可能に接続される第
2のリンク、(7)は第2のリンク(6)の他端に一端
が回転可能に接続されかつ中間部をフレーム(1)の第
1の枢支ピン(8)により回転可能に支持される可動子
枠、(9)は第1の枢支ピン(8)に枢支される状態で
可動子枠(7)に保持される可動接触子、(10)は可動
接点、(11)は固定接点で、アークランナー(12)によ
り負荷端子(13)に接続される。(14)はフレーム
(1)の第2の枢支ピン(15)により中間部を回転可能
に支持されるレバーで、一端のリンクピン(16)により
第1のリンク(5)の中間部を支持する。(17)はフレ
ーム(1)の第3の枢支ピン(18)により中間部を回転
可能に支持される引外し用ラツチで、レバー(14)の他
端に係脱可能に係合する。(19)はレバー(14)を引外
し用ラツチ(17)に係合する方向(図中反時計方向)に
付勢するトリツプ用の駆動ばね、(20)は引外し用ラツ
チ(17)をレバー(14)に係合する方向(図中時計方
向)に付勢するリセツト用の復帰ばね、(21)は引外し
用ラツチ(17)を作動する過電流検出装置で、電磁石
(21a)とバイメタル(21b)とからなる。バイメタル
(21b)は調節ネジ(22)により引外し用ラツチ(17)
の上方を復帰ばね(20)に抗して押圧し、電磁石(21
a)はプランジヤー(23)により引外し用ラツチ(17)
の下方を復帰ばね(20)に抗して押圧する。(24)はバ
イメタル(21b)に接続される電源端子、(25)はハン
ドル(2)を遠隔制御信号によりオン、オフ制御する操
作用電磁石で、操作リンク(26)によりハンドル(2)
に連結される。(27)は操作用電磁石(25)の制御回路
用端子、(28)はアーク消弧室、(29)はバイメタル
(21b)と電磁石(21a)のコイルとを接続する可撓銅撚
線、(30)は電磁石(21a)のコイルと可動接触子
(9)とを接続する可撓銅撚線である。
第7図および第8図において、(31)は絶縁バリアで、
フレーム(1)の内部を区画するようにベース(1a)に
固定される。(32)はオン−オフ切換用のマイクロスイ
ツチの如き切換スイツチで、絶縁バリア(31)の位置決
めピン(33)により位置決めされてねじなどの手段によ
り絶縁バリア(31)に固定される。
(34)は切換スイツチ(32)の作動片で、オン状態にお
いてハンドル(2)と一体的に設けられたアクチユエー
タ(35)により押圧される。(36)はトリツプ時回路切
離し用のマイクロスイツチで、絶縁バリア(31)の位置
決めピン(37)により位置決めされてねじなどの手段に
より絶縁バリア(31)に固定される。
(38)はマイクロスイツチ(36)の作動片で、トリツプ
時において矢印(39)の方向に移動するリンクピン(1
6)に連動されるアクチユエータ(40)からの解放によ
り開放される。なお、(32a)は切換スイツチ(32)の
作動子で内蔵するばねにより外部に突出した弾発突出位
置とアクチユエータ(35)により押圧された押圧位置と
の間に移動可能である。
次に動作を説明する。なお、第9図において、(41)は
操作用電磁石(25)のコイル、(42),(43)はそれぞ
れダイオードであり、第9図(イ)は第4図のオフ状
態、第9図(ロ)は第5図のオン状態、第9図(ハ)は
第6図のトリツプ状態にそれぞれ対応するものである。
まず第4図および第9図(イ)のオフ状態において遠隔
オン操作する場合を説明する。遠隔オン操作するには、
第9図(イ)の状態において端子(a)に正の直流電流
(遠隔制御信号)を流す。この時、この直流電流はコイ
ル(41)、切換スイツチ(32)、およびダイオード(4
3)を通して端子(b)に流れ、コイル(41)はオン方
向に付勢される。これにより操作用電磁石(25)のプラ
ンジヤーは矢印(44)方向に回転し、第1のリンク
(5)がリンクピン(16)を支点として反時計方向に回
転し、第2のリンク(6)を介して可動子枠(7)が第
1の枢支ピン(8)を支点として矢印(45)の方向に回
転し、この可動子枠(7)と共に可動接触子(9)が回
転して可動接点(10)が閉じる。その際、レバー(14)
と引外し用ラツチ(17)とは各ばね(19),(20)によ
り互いに押圧されて係合しているので、両者の関係は変
らない。この間操作ハンドル(2)は時計方向に回動
し、アクチユエータ(35)により切換スイツチ(32)の
作動子(32a)が押圧位置へ押圧され、切換スイツチ(3
2)が第9図(ロ)の位置へ切換えられ、第5図および
第9図(ロ)のオン状態となる。このオン状態では操作
用電磁石(25)の吸着力により各部材は第5図の状態に
保持される。上述のように切換スイツチ(32)を切換え
るのは長時間付勢によるコイル(41)の焼損を防止する
ためである。
次に第5図および第9図(ロ)のオン状態において遠隔
オフ操作する場合を説明する。この時には負の直流電流
(遠隔制御信号)を端子(a)に供給する。換言すれば
正の直流電流を端子(c)に供給する。これによりコイ
ル(41)はダイオード(42)およびマイクロスイツチ
(36)を通して流れる直流電流により第9図(イ)の場
合とは逆方向に付勢される。これにより操作用電磁石
(25)のプランジヤーは矢印(46)方向に回転し、第1
のリンク(5)がリンクピン(16)を支点として時計方
向に回転し、第2のリンク(6)を介して可動子枠
(7)が第1の枢支ピン(8)を支点として矢印(47)
の方向に回転し、この可動子枠(7)と共に可動接触子
(9)が回転して可動接点(10)が開離する。この間、
操作ハンドル(2)は反時計方向に回動し、アクチユエ
ータ(35)は切換スイツチ(32)の作動子(32a)を解
放し、かくして作動子(32a)は弾発突出位置へ戻り、
切換スイツチ(32)が第9図(イ)の位置へ切換えら
れ、第4図および第9図(イ)のオフ状態に戻る。ここ
で切換スイツチ(32)を切換えるのも長時間付勢による
コイル(41)の焼損を防止するためである。
さらに第5図および第9図(ロ)のオン状態において過
電流が流れた場合を説明する。第5図において電流は、
電源端子(24)→バイメタル(21b)→可撓銅撚線(2
9)→電磁石(21a)のコイル→可撓銅撚線(30)→可動
接触子(9)→可動接点(10)→固定接点(11)→負荷
端子(13)と流れる。今、過電流が流れてバイメタル
(21b)が湾曲して調節ネジ(22)で引外し用ラツチ(1
7)を復帰ばね(20)に抗して矢印(48)の方向に回動
するか、あるいは電磁石(21a)のプランジヤー(23)
が作動して引外し用ラツチ(17)を復帰ばね(20)に抗
して矢印(48)の方向に回動すると、レバー(14)が引
外し用ラツチ(17)から外れて駆動ばね(19)のばね力
により第2の枢支ピン(15)を支点として矢印(49)の
方向に回転する。この時操作ハンドル(2)は操作用電
磁石(25)のオン位置での吸着力に保持されているので
操作ピン(3)は動かない。よつて凹所(5a)が操作ピ
ン(3)をスライドしながら係合した状態で操作ピン
(3)を支点として第1のリンク(5)がリンクピン
(16)と共に矢印(49)の方向に回転し、第2のリンク
(6)を介して可動子枠(7)が第1の枢支ピン(8)
を支点として矢印(47)の方向に回転し、この可動子枠
(7)と共に可動接触子(9)が回転して可動接点(1
0)が開離する。これをトリツプ状態といい、第6図に
示す。
この第6図に示すトリツプ状態では、図示しないがリン
クピン(16)によりアクチユエータ(40)が回転してマ
イクロスイツチ(36)の作動片(38)を解放するので、
第9図(ハ)に示すように操作用電磁石(25)が遠隔制
御回路から切離される「トリツプ状態」となる。従つ
て、この「トリツプ状態」では操作用電磁石(25)によ
る操作はできず、リセツト操作は操作ハンドル(2)の
手動オフ操作により行なう。この時切換スイツチ(32)
は第9図(イ)の状態に戻る。第6図において操作ハン
ドル(2)を(リセツト)オフ操作すると、操作ハンド
ル(2)のリセツト用突起(4)がリンクピン(16)に
係合してリンクピン(16)即ちレバー(14)を駆動ばね
(19)に抗して矢印(50)の方向に回転させ、最終的に
引外し用ラツチ(17)に係止させる。この時引外し用ラ
ツチ(17)も復帰ばね(20)により復帰している。この
レバー(14)の復帰により第1のリンク(5)は向きを
変えるにとどまるので第2のリンク(6)以降には変化
はない。従つて第4図に示すオフ状態に戻る。
ところで操作用電磁石(25)としては遠隔制御信号によ
り付勢されるコイル(41)と永久磁石とを有し前記コイ
ル(41)と永久磁石の磁束とを重畳して前記コイル(4
1)の付勢方向が変わつた時に操作ハンドル(2)を開
閉操作するものが使用されるが、かかる操作用電磁石の
一例として第10図および第11図に示すものがある。これ
らの図は原理図であり、(250A),(250B)はそれぞれ
第一のヨーク、(251)は第二のヨーク、(252)は永久
磁石、(253)は枢支軸(254)を中心として回動しうる
アマチユアでその周囲には上述したコイル(41)が巻回
されている。アマチユア(253)は吸着部(255),(25
6),(257),(258)およびプランジヤー(259)を有
する。
次に操作用電磁石の動作について説明する。第10図の状
態(第5図のオン状態)においてはコイル(41)には通
電されておらず、一点鎖線で示す永久磁石(252)の磁
束(A)のみによつてアマチユア(253)は反時計方向
に回動した状態に保持されている。この状態においてコ
イル(41)に所定の一方向に通電すると点線で示す方向
の磁束(B)が形成され、磁束(A)と(B)が重畳さ
れて実線で示す合成磁束(C)となり、吸着部(25
5)、ヨーク(250A)間および吸着部(258)、ヨーク
(250B)間の吸着力がなくなる一方、磁束の流れが吸着
部(257)、ヨーク(250B)間のギヤツプおよび吸着部
(256)、ヨーク(250A)間のギャップを通る方向に変
わり、アマチユア(253)は枢支軸(254)を中心として
第11図の位置(第4図のオフ状態)へ時計方向に回動す
る。この時、磁束(A)の方向は反転し、コイル(41)
の通電を断つてもアマチユア(253)は第11図の位置に
保持される。ここでコイル(41)に逆方向に通電して点
線で示す方向の磁束(D)を形成すると磁束(A)と
(D)が重畳されて実線で示す合成磁束(E)となり、
吸着部(257)、ヨーク(250B)間および吸着部(25
6)、ヨーク(250A)間の吸着力がなくなり、磁束の流
れが吸着部(255)、ヨーク(250A)間のギヤツプおよ
び吸着部(258)、ヨーク(250B)間のギヤツプを通る
方向に変わり、アマチユア(253)は第10図の位置へ反
時計方向に回動する。この時、磁束(A)の方向は再び
反転し、コイル(41)の通電を断つてもアマチユア(25
3)は第10図の位置に保持される。
かかる操作用電磁石(25)のアマチユア(253)の動作
ストロークと吸着力との関係が第12図に示されている。
第12図はコイル(41)に一方向の直流電流(遠隔制御信
号)を通電した時の前記関係を示し、横軸は全ストロー
クを示しストローク0%はアマチユア(253)が一方の
端位置(例えば第10図の位置)を示し、100%は他方の
端位置(例えば第11図の位置)を示す。縦軸は吸着力を
示し、(−)はこの例ではアマチユア(253)が第10図
および第11図において枢支軸(254)を中心として反時
計方向に吸着される力を、(+)は時計方向に吸着され
る力を示す。また、実線の曲線(F)は永久磁石(25
2)のみによる吸着力を、また一点鎖線の曲線(G)は
永久磁石(252)の吸着力とコイル(41)による吸着力
とを合成した吸着力を示し、これからわかるように第10
図の位置ではアマチユア(253)は永久磁石(252)の吸
着力のみによつて反時計方向に回動した端位置に保持さ
れているが、コイル(41)に所定の一方向の直流電流を
流すとアマチユア(253)は第10図の位置から第11図の
位置へ向かう時計方向の吸着力を受け、第11図の位置に
近づくにつれて吸着力が指数的に大きくなる。
ところで上述した如き従来の遠隔制御式回路しや断器に
おいては切換スイツチ(32)は操作ハンドル(2)と一
体的な操作突出片(35)により作動されるため、操作用
電磁石(25)のコイル(41)はストローク全体にわたつ
て付勢されるのではなく、ストロークのほぼ中間部で消
勢されることになる。この状態が第13図に示されてい
る。第13図において実線の曲線(H)は第10図(第5図
のオン状態)から第11図(第4図のオフ状態)へのスト
ロークにおける合成吸着力を示し、一点鎖線の曲線
(I)は第11図から第10図へのストロークにおける合成
吸着力を示す。(S1)はアマチユア(253)が第10図か
ら第11図の位置へ向けて回動する途中において、アクチ
ユエータ(35)により切換スイツチ(32)が第9図
(ロ)のオン位置からオフ位置へ切換えられる点を示
し、(S2)は逆に第11図から第10図の位置へ向けて回動
する途中において、切換スイツチ(32)が第9図(イ)
のオフ位置から第9図(ロ)のオン位置に切換えられる
点を示す。また、(J1)は切換スイツチ(32)の
(S1),(S2)間に相当する応差を示す。
〔考案が解決しようとする問題点〕
以上のように従来の遠隔制御式回路しや断器において
は、操作用電磁石(25)を制御する切換スイツチ(32)
が操作ハンドル(2)と一体的なアクチユエータ(35)
により両方向に切換えられるようになつているため、応
差が小さく、操作用電磁石(25)はいずれの方向のスト
ロークにおいても途中で消勢されてしまい、その後は操
作用電磁石(25)の吸着力の大きい部分を利用できず、
永久磁石(252)のみの吸着力により残りのストローク
を移動することになる。従つて、操作用電磁石(25)に
よる操作ハンドル(2)の操作速度が低くて動作の安定
性が悪く、一方操作速度を高め、動作の安定性を良くす
るには永久磁石(252)の吸着力を大きくする必要があ
るため、操作用電磁石(252)が大形化する等の問題点
があつた。
この考案は従来のもののかかる問題点を解決するために
なされたもので、操作用電磁石のコイルの吸着力を従来
より各ストロークの大きい部分にわたつて利用すること
ができ、従つて操作用電磁石を大形化することなく動作
速度が速く、動作の安定性の良い遠隔制御式回路しや断
器を提供することを目的とするものである。
〔問題点を解決するための手段〕
この考案に係る遠隔制御式回路しや断器は、アクチユエ
ータを操作ハンドルと同軸に回動可能で操作ハンドルの
回動に対し遊びを持った別体として形成し、前記アクチ
ユエータにはこれが切換スイツチの作動子を押圧した位
置にある時に前記作動子の弾発力を受けてアクチユエー
タをこの押圧した位置に保持するカム面を設けると共
に、操作ハンドルとアクチユエータのそれぞれに操作ハ
ンドルのオン位置への移動時に互いに係合する第一の係
合部とオフ位置への移動時に互いに係合する第二の係合
部を設け、操作ハンドルのオフ位置においては第一の係
合部間に遊びがあり、オン位置においては第二の係合部
間に遊びがあるように前記第一および第二の係合部を設
けたものである。
〔作用〕
この考案においては、操作ハンドルのオフ位置において
は第一の係合部間に、そしてオン位置においては第二の
係合部間に遊びがあるため、この遊びに相当する分だけ
切換スイツチの切換え、従つてまた操作用電磁石のコイ
ルの消勢が遅れると共にアクチユエータは切換スイツチ
の作動子を押圧する位置にある時にはカム面によりこの
押圧位置に保持されるため、操作ハンドルがアクチユエ
ータの作動子解放方向に回動しても作動子が内蔵するば
ねによりアクチユエータを押して直ちに弾発するのを防
止する。
〔考案の実施例〕
以下、この考案の一実施例を第1図および第2図につい
て説明する。第1図は回路しや断器がオフ状態にある時
の操作ハンドル部を示す図、第2図は回路しや断器がオ
ン状態にある時の操作ハンドル部を示す図であり、従来
のものと同一部分には同一符号を付してその説明は省略
する。
図において、(35A)は従来のものの(35)に対応する
アクチユエータであるが、この考案においてはアクチユ
エータ(35A)は操作ハンドル(2)の回動に対し遊び
を持つた別体として形成され、ハンドル軸(2a)上に回
動自在に装着されている。操作ハンドル(2)とアクチ
ユエータ(35A)のそれぞれには操作ハンドル(2)が
第1図のオフ位置から第2図のオン位置へ移動する時に
互いに係合する第一の係合部(201),(351)と、第2
図のオン位置から第1図のオフ位置へ移動する時に互い
に係合する第二の係合部(202),(352)とが設けられ
ている。そしてこれらの係合部は、操作ハンドル(2)
が第1図のオフ位置にある時には第一の係合部(20
1),(351)間に間隙があり、第2図のオン位置におい
ては第二の係合部(202),(352)間に間隙があるよう
に設けられている。(353)はアクチユエータ(35A)の
外周面に形成されたカム面であつて、このカム面はアク
チユエータ(35A)が第1図のように切換スイツチ(3
2)の作動子(32a)を押圧した位置にある時に作動子
(32a)の弾発力を受けてアクチユエータをこの押圧位
置に保持する押圧部分(354)を有するものである。
次に動作について説明する。回路しや断器を第2図のオ
ン状態から第1図のオフ状態にする場合には、先に第9
図(ロ)について説明したように端子(c)に正の直流
電流(遠隔制御信号)を供給する。これによりコイル
(41)はオフ方向に通電され、操作ハンドルはハンドル
軸(2a)を中心として反時計方向に回動する。ところ
が、この時には第二の係合部(202),(352)間に遊び
があるため、アクチユエータ(35A)は操作ハンドル
(2)によつて直ちには作動されない。この遊びを過ぎ
ると操作ハンドル(2)の第二の係合部(202)がアク
チユエータ(35A)の第二の係合部(352)に係合してこ
れを反時計方向に回動させ切換スイツチ(32)の作動子
(32a)を押圧しつつ第1図のオフ位置に到る。この途
中において、切換スイツチ(32)は作動子(32a)によ
り切換えられてコイル(41)のオフ方向の付勢が断たれ
る。この時、カム面(353)の押圧部分(354)はアクチ
ユエータ(35A)を第1図の位置、即ち作動子(32a)を
押圧した位置に自己保持する。なお、この実施例では先
に説明した従来のものとは逆に作動子(32a)の押圧位
置をしや断器のオフ位置とし、弾発突出位置をオン位置
としている。
次に、第1図のオフ状態から第2図のオン状態に戻すに
は第9図(イ)に示す端子(a)に正の直流電流を供給
する。しかして、コイル(41)は逆方向に、即ちオン方
向に付勢され、操作ハンドル(2)を時計方向に回動さ
せる。この時、作動子(32a)は内蔵するばねにより外
方へ弾発しようとするが、押圧部分(354)によりアク
チユエータ(35A)が作動子(32a)を押圧した第1図の
位置に保持しているので、弾発しえない。また、第一の
係合部(201),(351)間に遊びがあるためアクチユエ
ータ(35A)は操作ハンドル(2)がこの遊びを越えて
回動するまで作動子(32a)を押圧し続ける。その後、
操作ハンドル(2)の第一の係合部(201)がアクチユ
エータ(35A)の第一の係合部(351)に係合してこれを
時計方向に回動させ作動子(32a)を解放しつつ第2図
のオン位置に到る。この途中において切換スイツチ(3
2)は作動子(32a)により切換えられてコイル(41)の
オン方向の付勢が断たれる。
上述した動作に対応する操作用電磁石(25)のストロー
クと吸着力との関係が第3図に示されている。図におい
て、実線の曲線(K)は第2図(第10図)のオン状態か
ら第1図(第11図)のオフ状態へのストロークにおける
操作用電磁石(25)の合成吸着力を示し、一点鎖線の曲
線(L)はその逆のストロークにおける合成吸着力を示
す。(S3)はオフ操作ストロークにおいて、コイル(4
1)が消勢される点を示し、(S4)はオン操作ストロー
クにおいて、コイル(41)が消勢される点を示す。そし
て点(S3)と(S4)の間が、切換スイツチ(32)の応差
(J2)ということになる。
以上から明らかなように、各ストロークにおけるコイル
(41)の付勢範囲は第一および第二の係合部の前記の遊
びを大きくすることにより大きくすることができ、操作
用電磁石(25)のコイル(41)の吸着力を有効に利用す
ることができ、従つて操作用電磁石(25)を大形化する
ことなく、動作速度を速くし、動作の安定性を高めるこ
とができる。なお、第3図に斜線で示す部分が従来のも
のより多く利用できるコイル(41)の吸着エネルギーで
ある。
〔考案の効果〕
以上のようにこの考案によれば、アクチユエータを操作
ハンドルとは別体として形成してアクチユエータのオ
ン,オフ方向への駆動の遊びを設けた構成にしたので、
この遊びを大きくとることにより各ストロークにおける
操作用電磁石のコイルの消勢を遅らせることができ、従
つて操作用電磁石を大形化することなく動作速度が速
く、動作の安定性の良い遠隔制御式回路しや断器が得ら
れる効果が奏される。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の一実施例の操作ハンドル部を示す図
で回路しや断器がオフ状態にある場合を示す図、第2図
は回路しや断器がオン状態にある場合の第1図と同様の
図、第3図は第1図および第2図の実施例における操作
用電磁石のストロークと合成吸着力との関係を示すグラ
フ、第4図は従来の遠隔制御式回路しや断器のオフ状態
を示す図、第5図はオン状態を示す図、第6図はトリツ
プ状態を示す図、第7図は絶縁バリヤを取付けた状態の
第4図と同様の図、第8図は第7図に切換スイツチを取
付けた状態を示す図、第9図は遠隔制御回路を示す図
で、第9図(イ)はオフ状態、第9図(D)はオン状
態、第9図(ハ)はトリツプ状態を示す図、第10図およ
び第11図は操作用電磁石の一例の原理図でそれぞれ異な
る動作位置にある状態を示す図、第12図は前記操作用電
磁石のストロークと吸着力との関係を示すグラフ、第13
図は従来の遠隔制御式回路しや断器における操作用電磁
石のストロークと合成吸着力との関係を示すグラフであ
る。 図において、(2)は操作ハンドル、(10),(11)は
しや断器接点、(25)は操作用電磁石、(41)はそのコ
イル、(252)は永久磁石、(35A)はアクチユエータ、
(32)は切換スイツチ、(32a)はその作動子、(20
1),(351)はそれぞれ第一の係合部、(202),(35
2)はそれぞれ第二の係合部、(353)はカム面である。 なお、各図中同一符号は同一または相当部を示す。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】操作ハンドル、この操作ハンドルにより開
    閉される一対のしや断器接点、遠隔制御信号により付勢
    されるコイルと永久磁石とを有し前記コイルと永久磁石
    の磁束とを重畳して前記コイルの付勢方向が変わった時
    に前記操作ハンドルを開閉操作する操作用電磁石、前記
    操作ハンドルにより作動されるアクチユエータ、および
    弾発突出位置と前記アクチユエータにより押圧された押
    圧位置との間に動きうる作動子を有すると共に前記コイ
    ルに接続され前記作動子の動きに応じて前記コイルへの
    遠隔制御信号の通電方向を切換える切換スイツチを備え
    た遠隔制御式回路しや断器において、前記アクチユエー
    タを前記操作ハンドルと同軸に回動可能で操作ハンドル
    の回動に対し遊びを持った別体として形成し、前記アク
    チユエータと前記操作ハンドルのそれぞれに操作ハンド
    ルのオン位置への移動時に互いに係合する第一の係合部
    とオフ位置への移動時に互いに係合する第二の係合部と
    を設け、前記アクチユエータにはこれが前記切換スイツ
    チの作動子を押圧した位置にある時に前記作動子の弾発
    力を受けてアクチユエータをこの押圧した位置に保持す
    るカム面を設け、操作ハンドルのオフ位置においては第
    一の係合部間に遊びがあり、オン位置においては第二の
    係合部間に遊びがあるように前記の第一の係合部および
    第二の係合部を設けたことを特徴とする遠隔制御式回路
    しや断器。
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JPS50114655U (ja) * 1974-02-28 1975-09-18
JPS60130546U (ja) * 1984-02-10 1985-09-02 松下電工株式会社 リモ−トコントロ−ル式回路しや断器
JPS60130547U (ja) * 1984-02-10 1985-09-02 松下電工株式会社 リモ−トコントロ−ル式回路しや断器

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