JP2006264856A - エレベータのドア装置 - Google Patents

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理志 高澤
Tetsuji Kibe
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    • B66B13/02Door or gate operation
    • B66B13/12Arrangements for effecting simultaneous opening or closing of cage and landing doors

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Abstract

【課題】クローザーの力を強化することなく、乗り場ドアの戸閉時にその乗り場ドアを確実に所定の戸閉位置にまで移動させて完全な閉じ切りを達成する。
【解決手段】乗り場ドア10、かごドア27を備え、戸開時には、駆動力をもつかごドア27が戸閉位置から戸開方向に移動した直後に、かごドア27が乗り場ドア10に係合機構28を介して係合してその双方が戸開方向に移動し、戸閉時には、かごドア27と乗り場ドア10とが係合する状態で一体的に戸閉方向に移動して戸閉位置に達する直前にその係合が解除され、かごドア27から乗り場ドア10への駆動力の伝達が遮断されるエレベータのドア装置において、戸閉時に、かごドア27および乗り場ドア10が戸閉位置に近づいてかごドア27と乗り場ドア10との係合が解除される直前に乗り場ドア10と係合してその乗り場ドア10を戸閉方向に弾性的に押し付けるトグルばね機構14が設けられている。
【選択図】 図4

Description

この発明は、エレベータの乗りかごの着床時に、その乗りかごの出入口およびエレベータ乗り場の出入口を開閉するためのドア装置に関する。
建物の各階のエレベータ乗り場には、エレベータの乗りかごに対して乗降するための出入口が設けられている。そして、この出入口を囲むように出入口枠が設けられ、この出入口枠に引き戸式の乗り場ドアが設置され、この乗り場ドアにより前記出入口が開閉される。
この乗り場ドアは、通常時には閉鎖されていて、昇降路内を昇降する乗りかごがエレベータ乗り場に着床して停止した際に、その乗りかごのかごドアからの駆動力を受けて開閉動作する。
乗りかごのかごドアには、乗り場ドアと係合してかごドアによる駆動力を乗り場ドアに伝達するための係合機構が設けられている。戸開時には、駆動力をもつかごドアがまず戸開方向に移動し、一定以上移動した後にその動作で係合機構が作動してかごドアと乗り場ドアとが係合し、この係合でかごドアの駆動力が乗り場ドアに伝達され、乗り場ドアがかごドアと一体的に戸開方向に移動して戸袋部に達する。
戸閉時には、乗り場ドアとかごドアとの係合が保持されたまま、かごドアに駆動されて乗り場ドアがかごドアと共に戸閉方向に移動する。そして、乗り場ドアが所定の戸閉位置に達する直前に前記係合機構によるかごドアと乗り場ドアとの係合が解除される。
この係合の解除後に、かごドアは自己の駆動力で戸閉位置にまで移動して戸閉し、乗り場ドアはクローザーによる駆動力を受けて戸閉位置にまで移動して戸閉する。前記クローザーは、乗り場ドアを戸閉方向に付勢するスプリングや重りにより構成されている。
かごドアおよび乗り場ドアが戸閉したときには、そのかごドアと乗り場ドアとの係合が解除されて互いに分離されており、したがって戸閉の完了後に乗りかごは乗り場ドアと干渉することなく昇降することが可能となる。
ところで、特に高層建物において、冬季などの屋内外の気温差があるときには、エレベータの昇降路内の上昇気流が強くなり、乗り場ドアで仕切られる昇降路内とエレベータ乗り場との間の気圧差が大きくなる。
このため、乗り場ドアの戸閉動作時において、戸開時には解消されていた気圧差が乗り場ドアの全閉直前に急激に増大して乗り場ドアの戸当り面へ強い風圧が加わり、乗り場ドアが閉じ切れなくなることがある。
特に最近では、万一の火災に備えて密閉性を高めた遮煙ドアが採用されることも多く、より一層戸閉時における乗り場ドアの内外での気圧差が増大し、上述のような不都合が生じ易くなっている。
このような不都合を防止する手段としては、前記クローザーによる自閉力を強化することが有効である。ところが、クローザーの自閉力を強化するには、スプリングや重りを大型化しなければならなくなり、エレベータの据付スペースに問題が生じてしまう。
クローザーは乗り場ドアを常に戸閉方向に付勢しており、このためこのクローザーの自閉力を強化すると、乗り場ドアの戸開時において、その自閉力に抗して乗り場ドアをかごドアを介して常時大きな駆動力で戸開方向に移動させなければならなくなり、その駆動機構の大型化を招いてしまうという問題がある。
この発明は、このような点に着目してなされたもので、その目的とするところは、クローザーの力を強化することなく、乗り場ドアの戸閉時にその乗り場ドアを確実に所定の戸閉位置にまで移動させて完全な閉じ切りを達成することができるエレベータのドア装置を提供することにある。
請求項1の発明は、エレベータ乗り場の出入口を開閉する乗り場ドアと、乗りかごの出入口を開閉するかごドアとを備え、かごドアは駆動装置により駆動され、戸開時には、かごドアが戸閉位置から戸開方向に一定距離だけ移動した際に、その動作でかごドアが乗り場ドアに係合機構を介して係合し、この係合でかごドアと一体的に乗り場ドアが戸開方向に移動し、戸閉時には、互いに係合するかごドアと乗り場ドアとが一体的に戸閉方向に移動してかごドアおよび乗り場ドアが戸閉位置に対して一定距離の位置にまで近づいた際に、その動作で前記係合機構による係合が解除されてかごドアから乗り場ドアへの駆動力の伝達が遮断されるエレベータのドア装置において、戸閉時に、かごドアおよび乗り場ドアが戸閉位置に一定距離だけあけて近づき、かごドアと乗り場ドアとの係合が解除される直前に、前記乗り場ドアと係合してその乗り場ドアを戸閉方向に弾性的に押し付けるトグルばね機構が設けられていることを特徴としている。
請求項2の発明は、前記トグルばね機構が、エレベータの出入口を囲むように設けられた出入口枠に回動自在に取り付けられたブラケットと、このブラケットに連結され、該ブラケットが中立位置を境としてその一方側に回動するときには該ブラケットをその一方側の回動方向に弾性的に付勢し、他方側に回動するときにはその他方側の回動方向に弾性的に付勢するばね部材とを備え、前記乗り場ドアに前記ブラケットに係合可能な係合部材が設けられ、かごドアおよび乗り場ドアが戸閉方向に移動して戸閉位置に近づいた際に、前記乗り場ドアが前記係合部材を介して前記ブラケットに係合し、さらに前記かごドアおよび乗り場ドアが戸閉方向に移動する動作で前記ブラケットが中立位置を越えて回動し、この回動に応じて前記ばね部材により前記乗り場ドアが戸閉方向に弾性的に押し付けられることを特徴としている。
請求項3の発明は、前記トグルばね機構が、前記乗り場ドアに回動自在に取り付けられたブラケットと、このブラケットに連結され、該ブラケットが中立位置を境としてその一方側に回動するときには該ブラケットをその一方側の回動方向に弾性的に付勢し、他方側に回動するときにはその他方側の回動方向に弾性的に付勢するばね部材とを備え、エレベータの出入口を囲むように設けられた出入口枠に、前記ブラケットに係合可能な係合部材が設けられ、かごドアおよび乗り場ドアが戸閉方向に移動して戸閉位置に近づいた際に、前記乗り場ドアの前記ブラケットが前記係合部材に係合し、さらに前記かごドアおよび乗り場ドアが戸閉方向に移動する動作で前記ブラケットが中立位置を越えて回動し、この回動に応じて前記ばね部材により前記乗り場ドアが戸閉方向に弾性的に押し付けられることを特徴としている。
請求項4の発明は、前記トグルばね機構に、前記ブラケットの回動動作時の衝撃を緩和する緩衝部材が設けられていることを特徴としている。
この発明によれば、クローザーの力を強化することなく、乗り場ドアの戸閉時にその乗り場ドアを確実に所定の戸閉位置にまで移動させて完全な閉じ切りを達成することができる。
以下、この発明の実施形態について図面を参照して説明する。
図1ないし図4には第1の実施形態を示してある。これらの図は、建物に設けられたエレベータの昇降路の内部からエレベータ乗り場側を見た正面図である。
エレベータ乗り場の壁面には出入口1が形成され、この出入口1を囲むように前記壁面に出入口枠2が据え付けられている。出入口枠2は、一対の縦梁3a,3bと、これら縦梁3a,3bの上部間に架設された横梁4とを有し、横梁4にガイドレール5が水平に取り付けられている。
10は出入口1を開閉する乗り場ドアで、この乗り場ドア10は上部にハンガー11を有し、このハンガー11が前記ガイドレール5に移動自在に懸架され、この乗り場ドア10がガイドレール5に沿って移動することにより出入口1が開閉される。
出入口枠2の横梁4には、トグルばね機構14が設けられている。このトグルばね機構14はブラケット15を備え、このブラケット15は、一端部が軸16を介して横梁4に回動自在に取り付けられている。そしてこのブラケット15の他端側の端部からは、その中間部側に延びるU字状の係合溝17が切欠形成されている。この係合溝17の開放側の縁部は、ブラケット15の端部外方に向かってテーパ状に拡開するガイド部18となっている。
横梁4にはブラケット15の左右の両側に位置して第1および第2のストッパ20a,20bが取り付けられ、またブラケット15のほぼ中間部と横梁4との間には例えばコイルばねからなるばね部材22が張設されている。
ブラケット15は、ほぼ垂直方向に延びる中立位置を境として、軸16を中心に図における時計方向と反時計方向方に回動する。ばね部材22は、ブラケット15が中立位置にあるときにはそのブラケット15の中心線に沿うようにほぼ垂直に延び、ブラケット15が時計方向に回動するときには、左斜め下方に傾斜してブラケット15を時計方向に弾性的に付勢し、ブラケット15が反時計方向に回動するときには、ブラケット15と共にその向きを反転して右斜め下方に傾斜し、ブラケット15を反時計方向に弾性的に付勢するようになっている。
ブラケット15は、ばね部材22を介して弾性的に付勢されることにより、時計方向に回動して第1のストッパ22aに当接する状態と、反時計方向に回動して第2のストッパ22bに当接する状態との双安定状態に保持される。
乗り場ドア10のハンガー11には、この乗り場ドア10の移動に応じて前記ブラケット15の係合溝17と係合することが可能な係合部材としての係合ピン25が取り付けられている。
図に鎖線で示す27は、昇降路内で昇降する乗りかごの出入口を開閉する引き戸式のかごドアで、このかごドア27には乗り場ドア10との係合が可能な係合機構28が設けられている。乗りかごにはかごドア27を駆動する駆動装置(図示せず)が設けられている。
通常時には、図4に示すように、エレベータ乗り場の出入口1は乗り場ドア10により閉鎖されている。この状態で、昇降路内を昇降する乗りかごがエレベータ乗り場に着床し、そのかごドア27が乗り場ドア10に対向する。この後、かごドア27が駆動装置により駆動されて戸開方向に移動する。
かごドア27が戸開方向に僅かな一定距離だけ移動したときに、その動作で係合機構28が作動し、かごドア27と乗り場ドア10とが係合し、この係合でかごドア27から乗り場ドア10へ駆動力が伝達され、これにより乗り場ドア10がかごドア27と一体的に戸開方向に移動して図1に示すように戸袋部30に達し、エレベータ乗り場の出入口1および乗りかごの出入口が開放され、乗客の乗降が可能となる。
この状態から戸閉時には、駆動装置で駆動されるかごドア27と一体的に乗り場ドア10が戸閉方向に移動する。この際、ブラケット15は図1に示すように、第1のストッパ20aに当接して戸袋部30側に向って斜め下方に傾斜する安定状態に保持されている。
乗り場ドア10がかごドア27と共に戸閉方向に移動して所定位置に達すると、図2に示すように、乗り場ドア10の係合ピン25が前記ブラケット15の係合溝17に入り込む。そして乗り場ドア10がかごドア27に駆動されてさらに戸閉方向に移動することにより、係合ピン25が係合溝17に沿って相対的に移動し、これに伴いブラケット15がばね部材22の弾性力に抗して軸16を中心に反時計方向に回動する。
回動が進み、図3に示すように、ブラケット15が中立位置をごく僅かに越える位置にまで回動したとき、つまり乗り場ドア10が戸閉位置Sの手前側の一定距離の位置にまで達したときに、その動作で係合機構28が作動し、乗り場ドア10とかごドア27との係合が解除される。
この係合の解除によりかごドア27から乗り場ドア10への駆動力の伝達が遮断されるが、このときには図4に示すように、ブラケット15が中立位置を越えているために、ばね部材22の弾性力の作用方向が反転してブラケット15を反時計方向に回動させる力、つまり乗り場ドア10を戸閉方向に移動させる力として働き、このばね部材22による弾性力で乗り場ドア10が戸閉位置Sにまで的確に移動するように押し込まれ、確実な閉じ切りが達成される。
このように、乗り場ドア10が戸閉位置Sの直前にまで近づき、乗り場ドア10とかごドア27との係合が解除されたときには、乗り場ドア10にばね部材22の弾性力が加わり、したがって乗り場ドア10を戸閉方向に移動させるクローザーの力を強化することなく、乗り場ドア10を戸閉位置Sにまで的確に移動させて完全な閉じ切りを達成することができる。
乗り場ドア10が戸閉位置Sに達したときには、ブラケット15は第2のストッパ22bに当接して右斜め下方に傾斜する安定状態に保持される。また、乗り場ドア10との係合が外れたかごドア27は駆動装置による駆動力で所定の戸閉位置にまで移動し、乗りかごの出入口が閉鎖される。乗り場ドア10およびかごドア27がそれぞれ戸閉しているときには、その乗り場ドア10とかごドア27との係合は解除されており、したがって乗りかごの昇降が可能となる。
図4に示す戸閉状態から乗り場ドア10が戸開方向に移動するときには、その移動に応じてまずブラケット15がばね部材22の弾性力に抗して時計方向に回動する。そして乗り場ドア10が一定距離まで移動したときに、ブラケット15が中立位置を越え、ばね部材22の弾性力の作用方向が反転し、ブラケット15を時計方向に回動させる力として働く。
乗り場ドア10がさらに戸開方向に移動すると、係合ピン25がブラケット15の係合溝17から離脱し、ブラケット15がばね部材22の弾性力で第1のストッパ22aに当接する左斜めに傾斜する状態に安定して保持され、また乗り場ドア10が戸袋部30に達して停止する。
ところで、図5に変形例として示すように、前記ブラケット15が当接する各ストッパ22a,22bの外周にゴム等の弾性材からなる緩衝部材33を取り付けることが可能である。
このような構成によれば、ブラケット15がストッパ22a,22bに当接する際の衝撃および騒音を緩衝部材33により吸収して緩和することができる。
また、さらに異なる変形例として、ブラケット15の両側縁にゴム等の弾性材からなる例えばシート状の緩衝部材を取り付け、ブラケット15をその緩衝部材を介してストッパ22a,22bに当接させる構成とすることも可能であり、この場合にもブラケット15がストッパ22a,22bに当接する際の衝撃および騒音をその緩衝部材により吸収して緩和することができる。
図6ないし図8には第2の実施形態を示してあり、この実施形態においては、トグルばね機構14のブラケット15が軸16を介して乗り場ドア10のハンガー11に回動自在に取り付けられている。そしてこのブラケット15のほぼ中間部と出入口枠2の横梁4との間にばね部材22が張設され、またブラケット15の係合溝17に係合可能な係合ピン25が横梁4に取り付けられている。
この実施形態の場合には、乗り場ドア10が戸閉方向に移動するときには、図6に示すようにブラケット15はばね部材22の弾性力で第1のストッパ20aに当接して斜め上方に傾斜する安定した状態に保持されている。
そして、乗り場ドア10がかごドア27と共に戸閉方向に移動して所定位置に達すると、乗り場ドア10に設けられたブラケット15の係合溝17が横梁4の係合ピン25に嵌合する。
乗り場ドア10がさらに戸閉方向に移動することにより、係合ピン25が係合溝17に沿って相対的に移動し、これに伴い図7に示すように、ブラケット15がばね部材22の弾性力に抗して軸16を中心に反時計方向に回動する。
そして、ブラケット15がほぼ垂直方向に延びる中立位置をごく僅かに越える位置にまで回動したとき、つまり乗り場ドア10が戸閉位置Sの手前側の一定距離の位置にまで達したときに、その動作で係合機構28が作動し、乗り場ドア10とかごドア27との係合が解除される。
この係合の解除によりかごドア27から乗り場ドア10への駆動力の伝達が遮断されるが、このときにはブラケット15が中立位置を越えているために、ばね部材22の弾性力の作用方向が反転し、ブラケット15を反時計方向に回動させる力、つまり乗り場ドア10を戸閉方向に移動させる力として働き、これにより乗り場ドア10が戸閉位置Sにまで的確に移動して確実な閉じ切りが達成される。
このように、この実施形態においても、乗り場ドア10が戸閉位置Sの直前にまで近づき、乗り場ドア10とかごドア27との係合が解除されたときには、乗り場ドア10にばね部材22の弾性力が加わり、したがって乗り場ドア10を戸閉方向に移動させるクローザーの力を強化することなく、乗り場ドア10を戸閉位置Sにまで的確に移動させて完全な閉じ切りを達成することができる。
乗り場ドア10が戸閉位置Sに達したときには、ブラケット15は第2のストッパ22bに当接して左斜め上方に傾斜する安定状態に保持される。
戸閉状態から乗り場ドア10が戸開方向に移動するときには、その移動に応じてまずブラケット15がばね部材22の弾性力に抗して軸16を中心に時計方向に回動する。そして乗り場ドア10が一定距離まで移動したときに、ブラケット15が中立位置を越え、ばね部材22の弾性力の作用方向が反転し、ブラケット15を時計方向に回動させる力として働く。
乗り場ドア10がさらに戸開方向に移動すると、係合ピン25がブラケット15の係合溝17から離脱し、ブラケット15がばね部材22の弾性力で第1のストッパ22aに当接する右斜め上方に傾斜する安定状態に保持される。
この第2の実施形態においても、図9に変形例として示すように、前記ブラケット15が当接する各ストッパ22a,22bの外周にゴム等の弾性材からなる緩衝部材33を取り付けることが可能である。
このような構成によれば、ブラケット15がストッパ22a,22bに当接する際の衝撃および騒音を緩衝部材33により吸収して緩和することができる。
また、さらに異なる変形例として、ブラケット15の両側縁にゴム等の弾性材からなる例えばシート状の緩衝部材を取り付け、ブラケット15をその緩衝部材を介してストッパ22a,22bに当接させる構成とすることも可能であり、この場合にもブラケット15がストッパ22a,22bに当接する際の衝撃および騒音をその緩衝部材により吸収して緩和することができる。
なお、前記各実施形態においては、一枚の乗り場ドアを左右方向に移動させてエレベータ乗り場の出入口を開閉する片開き式のドア装置としたが、二枚の乗り場ドアを互いに左右対称的に移動させて出入口を開閉する両開き式のドア装置、あるいは複数枚の乗り場ドアが前後に段違い状に並び、その各乗り場ドアが左右同一の方向に異なる速度で移動することにより出入口を開閉する多段速式のドア装置であってもこの発明を同様に適用することができる。
ただ、前記両開き式や多段速式のドア装置においては、一枚の乗り場ドアに対して残りの乗り場ドアが連動して移動する構造となっているから、その一枚の乗り場ドアに対してこの発明のトグルばね機構を組み込むようにすればよい。
この発明の第1の実施形態に係るドア装置の戸開時の状態を示す正面図。 そのドア装置の戸閉動作途中の第1段階の状態を示す正面図。 そのドア装置の戸閉動作途中の第2段階の状態を示す正面図。 そのドア装置の戸閉完了時の状態を示す正面図。 そのドア装置におけるトグルばね機構のストッパに緩衝部材を取り付けた変形例を示す正面図。 この発明の第2の実施形態に係るドア装置の戸閉動作途中の第1段階の状態を示す正面図。 そのドア装置の戸閉動作途中の第2段階の状態を示す正面図。 そのドア装置の戸閉完了時の状態を示す正面図。 そのドア装置におけるトグルばね機構のストッパに緩衝部材を取り付けた変形例を示す正面図。
符号の説明
1…出入口
2…出入口枠
10…乗り場ドア
14…トグルばね機構
15…ブラケット
16…軸
17…係合溝
22…ばね部材
22a.22b…ストッパ
25…係合ピン
27…かごドア
28…係合機構
30…戸袋部

Claims (4)

  1. エレベータ乗り場の出入口を開閉する乗り場ドアと、乗りかごの出入口を開閉するかごドアとを備え、かごドアは駆動装置により駆動され、戸開時には、かごドアが戸閉位置から戸開方向に一定距離だけ移動した際に、その動作でかごドアが乗り場ドアに係合機構を介して係合し、この係合でかごドアと一体的に乗り場ドアが戸開方向に移動し、戸閉時には、互いに係合するかごドアと乗り場ドアとが一体的に戸閉方向に移動してかごドアおよび乗り場ドアが戸閉位置に対して一定距離の位置にまで近づいた際に、その動作で前記係合機構による係合が解除されてかごドアから乗り場ドアへの駆動力の伝達が遮断されるエレベータのドア装置において、
    戸閉時に、かごドアおよび乗り場ドアが戸閉位置に一定距離だけあけて近づき、かごドアと乗り場ドアとの係合が解除される直前に、前記乗り場ドアと係合してその乗り場ドアを戸閉方向に弾性的に押し付けるトグルばね機構が設けられていることを特徴とするエレベータのドア装置。
  2. 前記トグルばね機構は、エレベータの出入口を囲むように設けられた出入口枠に回動自在に取り付けられたブラケットと、このブラケットに連結され、該ブラケットが中立位置を境としてその一方側に回動するときには該ブラケットをその一方側の回動方向に弾性的に付勢し、他方側に回動するときにはその他方側の回動方向に弾性的に付勢するばね部材とを備え、
    前記乗り場ドアには前記ブラケットに係合可能な係合部材が設けられ、かごドアおよび乗り場ドアが戸閉方向に移動して戸閉位置に近づいた際に、前記乗り場ドアが前記係合部材を介して前記ブラケットに係合し、さらに前記かごドアおよび乗り場ドアが戸閉方向に移動する動作で前記ブラケットが中立位置を越えて回動し、この回動に応じて前記ばね部材により前記乗り場ドアが戸閉方向に弾性的に押し付けられることを特徴とする請求項1に記載のエレベータのドア装置。
  3. 前記トグルばね機構は、前記乗り場ドアに回動自在に取り付けられたブラケットと、このブラケットに連結され、該ブラケットが中立位置を境としてその一方側に回動するときには該ブラケットをその一方側の回動方向に弾性的に付勢し、他方側に回動するときにはその他方側の回動方向に弾性的に付勢するばね部材とを備え、
    エレベータの出入口を囲むように設けられた出入口枠には、前記ブラケットに係合可能な係合部材が設けられ、かごドアおよび乗り場ドアが戸閉方向に移動して戸閉位置に近づいた際に、前記乗り場ドアの前記ブラケットが前記係合部材に係合し、さらに前記かごドアおよび乗り場ドアが戸閉方向に移動する動作で前記ブラケットが中立位置を越えて回動し、この回動に応じて前記ばね部材により前記乗り場ドアが戸閉方向に弾性的に押し付けられることを特徴とする請求項1に記載のエレベータのドア装置。
  4. 前記トグルばね機構には、前記ブラケットの回動動作時の衝撃を緩和する緩衝部材が設けられていることを特徴とする請求項2または3に記載のエレベータのドア装置。
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