JP2000292845A - 光学機器 - Google Patents

光学機器

Info

Publication number
JP2000292845A
JP2000292845A JP11098857A JP9885799A JP2000292845A JP 2000292845 A JP2000292845 A JP 2000292845A JP 11098857 A JP11098857 A JP 11098857A JP 9885799 A JP9885799 A JP 9885799A JP 2000292845 A JP2000292845 A JP 2000292845A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cam
optical axis
axis direction
assembly
cam groove
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP11098857A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4070351B2 (ja
Inventor
Junichi Matsumoto
淳一 松本
Yuichi Ozawa
雄一 小澤
Haruo Yoshida
春男 吉田
Koichi Ashino
公一 芦野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
Priority to JP09885799A priority Critical patent/JP4070351B2/ja
Publication of JP2000292845A publication Critical patent/JP2000292845A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4070351B2 publication Critical patent/JP4070351B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Lens Barrels (AREA)
  • Structure And Mechanism Of Cameras (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 本発明は、繰出し、沈胴式のレンズ鏡胴を備
えた光学機器に関し、繰出状態にあるレンズ鏡胴先端に
不用意に力が加わってもカムピンの破損等の不都合を回
避する。 【解決手段】 繰出し、沈胴式のレンズ鏡胴を備えた光
学機器においてカム溝32c,32dにより繰出状態に
対応する部分に案内されたカムピンの光軸方向背後に対
応する位置にそのカムピンに接するように案内壁32
i,32jを設けることによりカムピンやカム溝の部分
だけでなくその壁体に接する部分でもその衝撃を受け止
めることになる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光学機器本体に対
し光軸方向への繰出し、沈胴が自在なレンズ鏡胴を備え
た光学機器、例えばカメラ、電子カメラ、ビデオカメ
ラ、映写機、オーバヘッドプロジェクタ(OHP)等に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来よりレンズ鏡胴を備えた各種の光学
機器が知られている。ここではその代表例としてカメラ
を取り挙げて説明する。
【0003】従来より、カメラにはレンズ鏡胴が備えら
れており、例えば電動モータを内蔵し、その電動モータ
を回転させて撮影時にはレンズ鏡胴を繰り出し、非撮影
時にレンズ鏡胴を沈胴するカメラが知られている。
【0004】ここでレンズ鏡胴の繰出し、沈胴を実現す
る機構として各種の機構が知られているが、そのうちの
1つとしてカム溝とカムピンを備えたカム機構が知られ
ている。このカム機構をレンズ鏡胴に適正に組み込むこ
とにより繰出し、沈胴式のレンズ鏡胴を構成することが
できる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ここで、レンズ鏡胴が
繰出状態にあるとき、そのレンズ鏡胴はカメラ本体から
突出しているためそのレンズ鏡胴の先端が何かにぶつか
ったりしてカメラ本体側に押圧される危険性がある。
【0006】ここで、レンズ鏡胴が繰出状態にあるとき
は、カムピンは、カム溝の、光軸に対して垂直か又は垂
直に近い方向に延びる部分に係合しているために、繰出
状態にあるレンズ鏡胴に外部から不用意な外力が加えら
れると、その外力により、カムピンとカム溝との係合箇
所に集中応力が作用し、カムピン、カム溝のいずれか一
方あるいは双方が破損するおそれがある。 本発明は、
上記事情に鑑み、レンズ鏡胴が繰出状態にあるときにレ
ンズ鏡胴先端が押圧されても、カムピンやカム溝の破損
が防止されるレンズ鏡胴を備えた光学機器を提供するこ
とを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明の光学機器は、光学機器本体に対し光軸方向への繰出
し、沈胴が自在なレンズ鏡胴を備えた光学機器におい
て、上記レンズ鏡胴が、光学機器本体に対し光軸方向前
方に繰り出した繰出状態と光軸方向後方に沈胴した沈胴
状態との間で移動自在な、内部にレンズが装備された移
動筒組立体と、光学機器本体に対し光軸方向に回転する
回転部材を備えその回転部材の回転により移動筒組立体
を繰出状態と沈胴状態との間で往復動させる駆動筒組立
体とを具備し、移動筒組立体と駆動筒組立体とのうちの
一方の組立体である第1の組立体に、駆動筒組立体に対
する移動筒組立体の繰出し、沈胴を案内するカム溝が設
けられてなるとともに、移動筒組立体と駆動筒組立体と
のうちの他方の組立体である第2の組立体に、上記第1
の組立体に設けられたカム溝に係合するカムピンが設け
られてなり、上記第1の組立体がさらに、上記カムピン
が上記カム溝により繰出状態に対応する部分に案内され
たときの、そのカムピンの光軸方向背後に対応する位置
に、そのカムピンに接するように設けられた壁体を有す
ることを特徴とする。
【0008】本発明の光学機器は、カム溝により繰出状
態に対応する部分に案内されたカムピンの光軸方向背後
に対応する位置にそのカムピンに接するように設けられ
た壁体を有するため、レンズ鏡胴先端が押された場合に
カムピンはカム溝との係合部分のみでなくその壁体に接
する部分でもその衝撃を受け止めることになり、その衝
撃が一箇所に集中せず分散し、カムピンやカム溝の破損
が防止される。
【0009】ここで、上記本発明の光学機器において、
上記第1の組立体に設けられたカム溝は、光軸を一周し
一周の間に光軸方向に一回以上前進して後退する無端状
のカム溝であることが好ましい。
【0010】このレンズ鏡胴を電動モータで駆動して繰
出し、沈胴を行なわせる場合、上記のような光軸方向に
前進して後退する無端状のカム溝を備えるとその電動モ
ータの一方向の回転だけで繰出しと沈胴との双方の動作
を実現することができ、その電動モータのもう一方の回
転をその光学機器が備える他の機構、例えばその光学機
器がカメラの場合における、フィルム給送機構や焦点調
節機構等に割り当てることができ、このように電動モー
タをレンズ鏡胴の繰出し、沈胴と、他の機構とに供用す
ることでその光学機器の小型化、低コスト化に寄与する
ことができる。
【0011】さらに、上記本発明の光学機器において、
上記第1の組立体に設けられたカム溝は、それぞれが光
軸を一周し一周の間に光軸方向に一回以上前進して後退
する無端状のカム溝からなるものであって、上記第2の
組立体に設けられたカムピンは、それぞれが上記第1の
組立体に設けられた複数のカム溝のいずれかに係合する
複数のカムピンからなるものであることが好ましい。
【0012】この場合、カムピンを光軸のまわりに分散
配置してそれぞれのカムピンを複数のカム溝のいずれか
に係合させることにより、レンズ鏡胴の片側にのみ力が
加わってレンズが斜めを向くようなことが防止され、安
定的な繰出し、沈胴が可能となる。また、上記の複数の
カム溝は無端状のものであり、電動モータの方向の回転
のみで繰出しと沈胴との双方の動作が実現できる。
【0013】また、本発明の光学機器において、上記カ
ム溝および上記壁体が駆動筒組立体に設けられたもので
あるとともに、上記カムピンが移動筒組立体に設けられ
たものであることが好ましい。
【0014】カム溝とカムピンはいずれの一方を駆動筒
組立体に設け、いずれのもう一方を移動筒組立体に設け
たものであってもよいが、カム溝および壁体を駆動筒組
立体に、カムピンを移動筒組立体に設けると、その移動
筒組立体を繰出し、沈胴する機構を比較的簡単に実現す
ることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
説明する。ここでは、本発明を、撮影後直ちに現像が行
なわれて写真が現れるインスタント写真用のフィルムシ
ートを装填してそのフィルムシートに撮影を行なうイン
スタント写真用のカメラに適用した実施形態について説
明する。
【0016】図1、図2は、本発明の一実施形態として
のカメラを前方斜めから見たときの斜視図であり、図
1、図2はレンズ鏡胴がそれぞれ沈胴状態、繰出状態に
あるときのものである。
【0017】このカメラの右側(図1、図2上では左
側)には、電池が内蔵されたグリップ部11が備えられ
ており、そのグリップ部11の上部にはシャッタボタン
12が配置されている。また、シャッタボタン12の斜
め上にはストロボ発光部13が備えられている。このカ
メラ10に搭載されたストロボはオートストロボであ
り、このカメラ10の左側(図1、図2上では右側)に
は、ストロボ発光時に被写体で反射して戻ってきたスト
ロボ光の光量をモニタするためのストロボ受光窓14が
配置されている。また、このカメラには実像式ファイン
ダが搭載されており、ストロボ受光窓14に隣接した位
置にはファインダ対物窓15が配置されている。
【0018】また、このカメラ10には、いわゆるアク
ティブタイプのオートフォーカス(AF)装置が搭載さ
れており、このカメラ10の、ファインダ対物窓15の
直上にはAF用投光窓16が配置され、その投光窓16
から横方向に所定の基線長だけ離れた、レンズ鏡胴30
に隣接した位置には、AF用受光窓17が配置されてい
る。ここで、ストロボ受光窓14、ファインダ対物窓1
5およびAF用投光窓16は、全体で1枚の透明な窓カ
バー18で覆われている。
【0019】また、このカメラ10の上部には、撮影の
行なわれたフィルムシートをカメラ外部に排出するため
のフィルムシート排出口19が設けられている。さら
に、このカメラ10の前面は前カバー20で覆われてい
る。
【0020】また、このカメラ10のレンズ鏡胴30
は、2段繰出し、沈胴式のレンズ鏡胴であり、鏡胴カバ
ー31に覆われた固定筒と、その固定筒に対し回転しな
がら繰出し、沈胴を行なう回転移動筒32と撮影レンズ
ユニット34が組み込まれた直進移動筒33とから構成
されている。このレンズ鏡胴30が図1に示す沈胴状態
から図2に示す繰出状態に移行するにあたっては、固定
筒を残したまま回転移動筒32が回転しながら繰り出さ
れ、さらにそれと同時に、その回転移動筒32の中を、
直進移動筒33が回転を伴なわずにその回転移動筒32
に対しさらに繰り出される。また、これと同様に図2に
示す繰出状態から図1に示す沈胴状態に移行するにあた
っては、回転移動筒32は回転しながら固定筒に対し沈
胴し、直進移動筒33は、回転を伴なわずに回転移動筒
32に対し沈胴する。
【0021】撮影レンズユニット34(図2参照)の前
面には上下に分割されたレンズバリア35(図1参照)
が備えられており、このレンズバリア35は、図1に示
す沈胴状態から図2に示す繰出状態に移行する際に上下
に分かれて開き、図2に示す繰出状態から図1に示す沈
胴状態に移行する際に閉じるように構成されている。さ
らにこのレンズ鏡胴30の直進移動筒33の前面には飾
り銘板36が取り付けられており、その飾り銘板36に
は被写界の明るさを測定するためのAE受光窓37が設
けられている。
【0022】尚、本実施形態では、固定筒は光軸方向に
は移動せず、かつ鏡胴カバー31で覆われているため外
観上動かないように見え、このため固定筒と名付けられ
ているが、後述するように、この固定筒は光軸を中心と
した回転方向には移動する部材である。
【0023】図3、図4、および図5は、図1、図2に
示すカメラのレンズ鏡胴を、光軸を含む平面で断面して
示す図であり、図3は沈胴状態、図4は沈胴状態と繰出
状態との中間的な状態、図5は繰出状態をあらわしてい
る。
【0024】カメラ本体100の内部に搭載された図示
しない電動モータからの回転駆動力が駆動シャフト10
1を経由して駆動ギア102に伝えられる。
【0025】駆動ギア102には、駆動リング311に
設けられた駆動リングギア311aが噛合してあり、駆
動ギア102が回転するとその回転駆動力は駆動リング
ギア311aに伝えられ、駆動リング311が光軸を中
心に回転する。この駆動リング311は、カメラ本体1
00に固定された固定カム筒312の外周を取り巻くリ
ング状の部材である。この駆動リング311には、連結
リング313が、その駆動リング311の回転に伴って
その駆動リング311と一体的に回転するように嵌合し
ている。この連結リング313は駆動リング311の前
端部で駆動リング311に連結しており、固定カム筒3
12の内側に回り込み、その固定カム筒312の内側に
延びる、間にスリットが形成された2本のアームからな
るフォーク部313aが形成されている。このフォーク
部313aの2本のアーム間のスリットには、回転移動
筒32の外壁に立設した第1のカムピン32aが、光軸
方向にスライド自在に挿通されている。この第1のカム
ピン32aは、連結リング313のフォーク部313a
を突き抜けて、固定カム筒312のリング状の内壁面に
設けられた第1のカム溝312aと係合している。
【0026】図6は、固定カム筒312の内壁面に設け
られた第1のカム溝のパターンを示す図である。
【0027】図6の横軸は、光軸を中心とした回転方向
の角度であり、図の上側が光軸方向後方(カメラ本体
側)、下側が光軸方向前方である。この図6に示す、固
定カム筒312の内壁には、図3〜図5に示す第1のカ
ム溝312aのほか、この第1のカム溝312aとはカ
ムピンとの係合形状(本実施形態では具体的にはカム溝
の幅)が異なるもう一種類の第1のカム溝312bが形
成されている。これら二種類の第1のカム溝312a,
312bは、カムピンとの係合形状は相互に異なるもの
の、カムピンを案内する経路パターンは、位相が90°
ずれた位置に形成されていることを除き同一である。す
なわち、これら2種類の第1のカム溝312a,312
bは、それらのうちの一方を90°ずらすともう一方の
第1のカム溝に重なる同一のパターンを有する。
【0028】これら2種類の第1のカム溝312a,3
12bは、それぞれ、固定カム筒312の内壁面に沿っ
て光軸を一周する無端状のカム溝であり、さらにその一
周の間に光軸方向に前進して後退するパターンが2回繰
り返されている。この2回の前進後退のパターンは同一
である。すなわち、これら2種類の第1のカム溝312
a,312bのいずれも、0°〜180°の部分と18
0°〜360°の部分は同じ経路パターンを有する。
【0029】これらの第1のカム溝312a,312b
には、組立時に第1のカムピンをこの第1のカム溝31
2a,312bに挿入するためのカムピン挿入口312
a1,312b1が形成されている。ここで、カムピン
挿入口312a1,312b1は各種類の第1のカム溝
312a,312bそれぞれにつき回転方向に180°
ずれた位置に2つ、2種類の第1のカム溝312a,3
12bを合わせると回転方向に90°ずつずれた位置に
合計4つ設けられている。これに対応して、回転移動筒
32の外壁に立設した第1のカムピンも、回転方向に9
0°ずつずれた位置に1つずつ合計4つ設けられてい
る。これら4つの第1のカムピンは2種類の第1のカム
溝の係合形状に合わせて係合部の形状が交互に異なって
いる。
【0030】また、これに対応して連結リング313
(図3〜図5参照)には、図3〜図5に示す2つのフォ
ーク部313aのほかこれら2つのフォーク部313a
から回転方向に90°ずれた位置に2つのフォーク部3
13b(図8参照)が形成されている。これら合計4つ
のフォーク部313a,313bは、それぞれ対応する
カムピンを挟むのに適切なスリット幅や長さを持ってい
る。
【0031】図7、図8は、図6に示す2種類の第1の
カム溝312a,312bそれぞれの断面と、それぞれ
の第1のカム溝に係合する2種類の第1のカムピンそれ
ぞれの断面を示した図である。
【0032】図6に示すように位相が90°ずれた2種
類の第1のカム溝312a,312bが存在することに
対応して、回転移動筒32の外壁に立設した第1のカム
ピンも、図3、図7に示す第1のカムピン32aのほ
か、その第1のカムピン32aとは90°位相の異なる
位置に立設したもう一種類の第1のカムピン32b(図
8参照)が存在する。すなわち第1のカムピン32a,
32bは、図3に示す、2つの第1のカムピン32aの
ほか、それらとは回転方向に90°異なる位置に立設し
た2つの第1のカムピン32bが存在し、したがって第
1のカムピン32a,32bは合計4つ存在し、2種類
の第1のカム溝312a,312bのそれぞれに2つず
つ係合している。
【0033】第1のカムピン32a,32bは、回転移
動筒32の外壁側の基部32a1,32b1と、連結リ
ング313(図3〜図5参照)のフォーク部313a,
313bを構成する2本のアーム(図7、図8には各フ
ォーク部313a,313bを構成する各2本のアーム
のうちの各1本のアームが示されている)に挟まれて案
内されるガイド部32a2,32b2と、第1のカム溝
312a,312bに係合して案内される係合部32a
3,32b3とを有する。ここで図7、図8に示す2種
類の第1のカム溝312a,312bのうちの図7に示
す一方の第1のカム溝312aは幅広のカム溝であり、
それに係合する第1のカムピン32aの係合部32a3
もそのカム溝の幅形状に応じ太径に形成されている。こ
れに対し、図8に示すもう一方の第1のカム溝312b
は幅の狭いカム溝であって、それに係合する第1のカム
ピン32bの係合部32b3もそのカム溝の幅形状に応
じ細径に形成されている。
【0034】図6に示すように、2本の第1のカム溝3
12a,312bはいずれも光軸方向に前進したり後退
したりしながら光軸を無端状に取り巻くものであるた
め、それら2本の第1のカム溝312a,312bは、
図6に示すように、それらの経路の途中で相互に交差す
ることになる。そこでそれら2本の第1のカム溝312
a,312bの幅を相互に異なら、せそれらの第1のカ
ム溝312a,312bに係合する第1のカムピン32
a,32bの係合部32a3,32b3も係合するカム
溝に合わせて相互に異ならせることにより、繰出し、沈
胴時に異なるカム溝に入り込んでしまうことが防止さ
れ、繰出し、沈胴動作が安定的にかつ正確に行なわれ
る。
【0035】図3〜図5に戻って、説明を続行する。
【0036】回転移動筒32の後端部にはその外周にリ
ング状の係合溝32eが設けられており、その係合溝3
2eには、直進ガイドリング331の係合爪331aが
係合している。また固定カム筒312の内壁には直進ガ
イドキー溝312cが形成されており、直進ガイドリン
グ331に設けられた直進ガイドキー331bが嵌入し
ている。
【0037】したがって、駆動ギア102が回転してそ
の回転駆動力が駆動リングギア311aを介して駆動リ
ング311に伝えられると、その駆動リング311が光
軸を中心に回転し、その駆動リング311と嵌合してい
る連結リング313が駆動リング311と一体的に光軸
を中心に回転し、その連結リング313に備えられたフ
ォーク部312a,312b(フォーク部312bにつ
いては図3〜図5には図示せず、図8参照)で、そのフ
ォーク部312a,312bに挟まれた第1のカムピン
32a,32b(第1のカムピン32bも図3〜図5に
は図示せず、図8参照)を光軸中心に回転させ、これに
より、第1のカムピン32a,32bが固設している回
転移動筒32が光軸中心にも回転する。ここで、第1の
カムピン32a,32bは、図6に示す形状の第1のカ
ム溝312a,312bに係合しているため、回転移動
筒32はその第1のカム溝312a,312bの経路パ
ターンに従って回転しながら光軸方向に移動する。ここ
で、図6に示す第1のカム溝312a,312bの経路
パターンからわかるように、回転移動筒32は、同一方
向の回転だけで光軸方向に繰り出され、さらに回転する
ことにより沈胴する。また、この回転移動筒32の内壁
面には、第2のカム溝32cが形成されている。この第
2のカム溝32cについては後で説明する。
【0038】上述したように、この回転移動筒32の後
端部のリング状の係合溝32eには直進ガイドリング3
31の係合爪331aが係合しており、この直進ガイド
リング331の直進ガイドキー331bが固定カム溝3
12の内壁面に形成された直進ガイドキー溝312cに
嵌入しているため、回転移動筒32が回転しても直進ガ
イドリング311は回転せず、ただしこの直進ガイドリ
ング311は回転移動筒32の光軸方向の移動にはその
回転移動筒32と一緒に移動する。
【0039】この直進ガイドリング311は、回転移動
筒32の内壁面に沿って筒状に延びており、その部分に
は内壁面と外壁面とを貫いて光軸方向に直線的に延びる
スリット状の直進ガイド溝穴331cが形成されてい
る。また、その直進ガイドリング331のさらに内側に
は、レンズシャッタ組34を搭載した直進移動筒33が
配置されている。この直進移動筒33の外壁面後端部に
は第2のカムピン33aが立設し、その第2のカムピン
33aは、直進ガイドリング33に設けられた直進ガイ
ド溝穴331cを突き抜けて、回転移動筒32の内壁面
に形成された第2のカム溝32cに係合している。
【0040】図9は、回転移動筒32の内壁面に形成さ
れた第2のカム溝のパータンを示す図である。図9の横
軸は光軸を中心とした回転方向の角度であり、図示の上
方が光軸方向後方(カメラ本体側)、下側が光軸方向前
方である。
【0041】この図9に示す、回転移動筒32の内壁に
は、図6に示す第1のカム溝の場合と同様、図3〜図5
に示す第2のカム溝32cのほか、その第1のカム溝3
2cとはカムピンとの係合形状(本実施形態では具体的
にはカム溝の幅)が異なるもう一種類の第2のカム溝3
2dが形成されている。これら2種類の第2のカム溝3
2c,32dは、これも第1のカム溝の場合と同様、カ
ムピンを案内する経路パターンは位相が90°ずれた位
置に形成されていることを除き同一である。すなわち、
これら2種類の第2のカム溝32c,32dはそれらの
うちの一方を90°ずらすともう一方の第2のカム溝に
重なる同一のパターンを有する。
【0042】これら2種類の第2のカム溝32c,32
dも、第1のカム溝312a,312bと同様、それぞ
れが回転移動筒32の内壁面に沿って光軸を一周する無
端状のカム溝であり、さらにその一周の間に光軸方向に
前進して後退するパターンが2回繰り返されている。こ
の2回の前進後退のパターンは同一であり、0°〜18
0°の部分と180°〜360°の部分は同じ経路パタ
ーンを有する。
【0043】ここで、第1のカム溝312a,312b
に係合する第1のカムピン32a,32bが第1のカム
溝312a,312bの光軸方向に前進した部分に案内
されたときに、第2のカム溝32c,32dに係合する
第2のカムピン33a,33b(第2のカムピン33b
については後述する図11参照)も第2のカム溝32
c,32dの光軸方向に前進した部分に案内され、第1
のカムピン32a,32bが第1のカム溝312a,3
12bの光軸方向に後退した部分に案内されたときに第
2のカムピン33aも第2のカム溝32c,32dの光
軸方向に後退した部分に案内されるように、第2のカム
溝32c,32dの経路パターンの回転方向の形成位置
および第2のカムピン33aの形成位置が定められてい
る。
【0044】これらの第2のカム溝32c,32dは、
組立時に第2のカムピンを第2のカム溝32c,32d
に挿入するためのカムピン挿入口32c1,32d1が
形成されている。ここで、カムピン挿入口32c1,3
2d1は、2つの第2のカム溝32c,32dそれぞれ
につき回転方向に180°ずれた位置に2つ、これら2
つの第2のカム溝32d,32dを合わせると回転方向
に90°ずつずれた位置に合計4つ設けられている。こ
れに対応して直進移動筒33の外壁面に立設した第2の
カムピン33a,33bも、回転方向に90°ずつずれ
た位置に1つずつ合計4つ設けられている。これら4つ
の第2のカムピンは、2つの第1のカム溝の係合形状が
相互に異なることに対応して係合部の形状が交互に異な
っている。
【0045】また、これら4つの第2のカムピンに対応
して直進ガイドリング331(図3〜図5参照)には、
図3〜図5に示す2つの直進ガイド溝穴331cのほ
か、これら2つの直進ガイド溝穴331cから回転方向
に90°ずれた位置にさらに2つの直進ガイド溝穴33
1d(図11参照)が形成されている。これら合計4つ
の直進ガイド溝穴331c,331dはそれぞれ対応す
る第2のカムピンを挟むのに適切なスリット幅や長さを
持っている。
【0046】また、図9に示す2本の第2のカム溝32
c,32dの、繰出状態においてカムピン33a,33
bが配置される部分は光軸方向(図9の左右方向)に延
びており、繰出状態に配置された第2のカムピン33
c,33dの光軸方向背後(図9の上側)に対応する位
置に補助壁32i,32jが設けられている。
【0047】この補助壁32i,32jは、このレンズ
鏡胴が繰出状態にある(カムピン33a,33bがカム
溝32c,32dの、その繰出状態に対応した位置にあ
る)ときにそのカムピン33a,33bに接し、レンズ
鏡胴先端が不用意に押されたときにカムピン33a,3
3bを保護するためのものである。
【0048】図10,図11は、図9に示す2種類の第
2のカム溝32c,32dの、それぞれ矢印A−A,B
−Bに沿う断面と、それぞれの第2のカム溝に係合する
2種類の第2のカムピンそれぞれの断面を示した図であ
る。
【0049】図9に示すように、位相が90°ずれた2
種類の第2のカム溝32c,32dが存在することに対
応して、直進移動筒33の外壁に立設した第2のカムピ
ンも、図3、図10に示す第2のカムピン33aのほ
か、その第2のカムピン33aとは90°位相の異なる
位置に立設したもう一種類の第2のカムピン33b(図
11参照)が存在する。すなわち第2のカムピン33
a,33bは、図3に示す、2つの第2のカムピン33
aのほか、それらとは回転方向に90°異なる位置に立
設した2つの第2のカムピン33bが存在し、したがっ
て第2のカムピン33a,33bは合計4つ存在し、2
種類の第2のカム溝32c,32dのそれぞれに2つず
つ係合している。
【0050】第2のカムピン33a,33bは、直進移
動筒の外壁側の基部33a1,33b1と、直進ガイド
リング331(図3〜図5参照)の直進ガイド溝穴33
1c,331d(図3〜図5には、直進ガイド溝穴33
1cのみ図示されている)に挿通されて案内されるガイ
ド部33a2,33b2と、第2のカム溝32c,32
dに係合して案内される係合部33a3,33b3とを
有する。ここで図10,図11に示す2種類の第2のカ
ム溝32c,32dのうちの図10に示す一方の第2の
カム溝32cは幅広のカム溝であり、それに係合する第
2のカムピン33aの係合部33a3もそのカム溝の幅
形状に応じ太径に形成されている。これに対し、図11
に示すもう一方の第2のカム溝32dは幅の狭いカム幅
であってそれに係合する第2のカムピンの係合部33b
3もそのカム溝の幅形状に応じ細径に形成されている。
【0051】図9に示すように、2本の第2のカム溝3
2c,32dはいずれも光軸方向に前進したり後退した
りしながら光軸を無端状に取り巻くものであるため、そ
れら2本の第2のカム溝32c,32dは、図9に示す
ように、それらの経路の途中で相互に交差することにな
る。そこでそれら2本の第2のカム溝32c,32dの
幅を相互に異ならせ、それらの第2のカム溝32c,3
2dに係合する第2のカムピン33a,33bの係合部
33a3,33b3も係合するカム溝に合わせて相互に
異ならせることにより、繰出し、沈胴時に異なるカム溝
に入り込んでしまうことが防止され、繰出し、沈胴動作
が安定的にかつ正確に行なわれる。
【0052】ここで、図9にも示す補助壁32i,32
jは、回転移動筒32の内壁面から直進移動筒33側に
突出しており、図10、図11に示すように、カムピン
33a,33bが、第2のカム溝32c,32dの、繰
出状態に対応した位置にあるときに、それらのカムピン
33a,33bのガイド部33a2,33b2に光軸方
向背後から接触する。こうすることにより、繰出状態に
あるレンズ鏡胴の先端が不用意に押されたとき、その衝
撃は第2のカムピン33a,33bの、第2のカム溝3
2c,32dに係合した係合部33a3,33b3のみ
には集中せず、その係合部33a3,33bと案内部3
3a2,33b2との双方で受け止められるため、カム
ピン33a,33bやカム溝32c,32dの破損が防
止される。またカム溝32c,32dの繰出状態に対応
した部分は光軸に対し垂直な方向に延びているため、レ
ンズ鏡胴先端が押されても、カムピン33a,33b
の、カム溝32c,32dとの係合位置がずれてしまう
ことが防止され、それが原因となって不用意なピンボケ
写真が撮影されてしまうことも防止されている。
【0053】図3〜図5に再度戻って説明を続行する。
【0054】前述したようにして、転移動筒32は、第
1のカムピン32a,32bと第1のカム溝312a,
312bとの作用により回転しながら光軸方向に移動
し、それに伴って直進ガイドリング331が回転が阻止
された状態で光軸方向に関してのみ回転移動筒32とと
もに移動する。
【0055】ここで回転移動筒32の内壁面には第2の
カム溝32c,32dが形成されており、直進移動筒3
3に立設した第2のカムピン32aが直進ガイドリング
331の直進ガイド溝穴331cを突き抜けて第2のカ
ム溝32c,32dに係合しているため、回転移動筒3
3が回転しながら光軸方向に移動すると、それに伴っ
て、直進移動筒33は、直進ガイド溝穴331cにより
回転が阻止された状態で光軸方向に移動する。ここで、
前述したように、第1のカムピン32a,32bが第1
のカム溝312a,312bの光軸方向前方に進んだ部
分に案内されたときに第2のカムピン33cも第2のカ
ム溝312a,312bの、光軸方向前方に進んだ部分
に案内されるように各カム溝の経路パターンや各カムピ
ンの配置位置が定められている、このため、回転移動筒
32が光軸方向前方に繰り出されるときに直進移動筒部
33はその回転移動筒32に対しさらに前方に繰り出さ
れて、図5に示すように、回転移動筒32が鏡胴カバー
37よりも前方に突出し直進移動筒33はさらに前方に
突出した状態となり、回転移動筒32が光軸方向後方に
沈胴するときに直進移動筒33もその回転移動筒32に
対し沈胴して、図3に示すように、回転移動筒32およ
び直進移動筒33の双方が鏡胴カバー31の内部に入り
込んだ状態となる。ここで、これまでの説明から明らか
なように、この繰出し、沈胴の際、回転移動筒32は回
転しながら光軸方向に移動し、直進移動筒33は回転は
伴なわずに直進的に光軸方向に移動する。また、この繰
出し、沈胴は駆動リング311が一方向に90°回転す
るごとに繰出しと沈胴が交互に繰り返される。
【0056】直進移動筒33の前面には、飾り銘板36
が緩衝用のゴムリング39を挟んだ状態で取り付けられ
ている。このゴムリング39は、図5に示す繰出状態に
おいてレンズ鏡胴前面に衝撃が加わったときに、その衝
撃の一部を吸収してレンズ鏡胴の狂いや破損を防止する
ためのものである。
【0057】この飾り銘板36の中央部には撮影用の光
をレンズ鏡胴に取り込むための開口36aが形成されて
おり、その開口36aの内側には、上下に分割されたレ
ンズバリア35が配置されている。このレンズバリア3
5は、図示しない機構により図3に示す沈胴状態では閉
じ、その沈胴状態から繰出状態に移行すると上下に開く
ように構成されている。
【0058】また、直進移動筒33には、レンズシャッ
タ組34が搭載されているが、このレンズシャッタ組3
4を構成するレンズ後群34aは、レンズシャッタ組3
4の他の部分とは独立に、図示しないピント調整用電動
モータにより光軸方向に移動するようになっており、図
5に示す繰出状態においてシャッタボタン12が押され
ると、シャッタ34bが実際に開閉するよりも前に、こ
のカメラに搭載されたアクティブタイプのオートフォー
カス装置により被写体までの距離が測定され、レンズ後
群34aがその測定された距離に応じた位置に移動し、
その後シャッタ34bが開閉するようになっている。
【0059】このレンズ鏡胴30の繰出し、沈胴を担う
図示しない電動モータは、正転のみでレンズ鏡胴30の
繰出しと沈胴との双方を担っており、本実施形態では、
その電動モータの逆転は、図示しないフィルムシートを
図1、図2に示すフィルムシート排出口19からカメラ
外部に送り出すために使用されている。
【0060】ここで、これまでの説明から明らかなよう
に、本発明にいう、カムピンに接するように設けられた
壁体に相当する補助壁32i,32jは、回転移動筒3
2の内壁面の、第2のカム溝32c,32dに隣接した
位置に、第2のカムピン33a,33bと接するように
形成されており、本実施形態では、回転移動筒32およ
び直進ガイドリング331等を合わせたものが本発明に
いう駆動筒組立体に相当し、直進移動筒33や飾り銘板
36等を合わせたものが本発明にいう移動筒組立体に相
当する。
【0061】尚、補助壁は、図6に示す第1のカム溝3
12a,312bの繰出状態に相当する部分に隣接した
位置に設け、その位置に案内された第1のカムピン32
a,32bの光軸方向背後に接するようにしてもよい。
このように構成した場合は、駆動リング311、固定カ
ム筒312、および連結リング313を合わせたものが
本発明にいう駆動筒組立体に相当し、それ以外の、回転
移動端33、飾り銘板36、および直進ガイドリング3
31等を合わせたものが本発明にいう移動筒組立体に相
当することになる。
【0062】上述の実施形態では、第2のカム溝と第2
のカムピンとからなる第2のカム機構に関連して本発明
に特徴的な壁体を設けたが、本発明の特徴的な壁体を第
1のカム溝と第1のカムピンとからなる第1のカム機構
に関連して設けてもよく、あるいはそれら第1および第
2のカム機構それぞれに関連して設けてもよい。
【0063】また、上述の実施形態では第1のカム溝、
第2のカム溝とも2本のカム溝を形成しそれら2本のカ
ム溝それぞれにカムピンを係合させて繰出し、沈胴を行
なわせるように構成したため、繰出しや沈胴に際しガタ
つきやレンズの傾き等が抑えられ、安定的にかつ高精度
な繰出し、沈胴が行なわれる。
【0064】さらに、上述の実施形態では、第1のカム
溝、第2のカム溝とも2本のカム溝の溝幅を異ならせ、
それに対応してカムピンの係合部の太さも異ならせたた
め、図6、図9に示すように2本のカム溝は相互に交差
しているものの、一方の種類のカム溝に係合するカムピ
ンが他方の種類のカム溝に係合するような動きが確実に
阻止され、本実施形態ではこの点からも安定的かつ正確
な繰出し、沈胴が行なわれる。
【0065】尚、上述した実施形態では、第1のカム
溝、第2のカム溝双方とも溝幅の異なる2本のカム溝が
形成されているが、カム溝を相互に異ならせるのは溝幅
である必要はなく、溝の深さであってもよく、一般的に
はカム溝の断面形状が相互に異なるものであってもよ
い。
【0066】また、上述の実施形態では、第1のカム
溝、第2のカム溝双方とも、光軸を一周する間に光軸方
向への前進と後退を2回繰り返すパターンに形成されて
いるが、一周の間の光軸方向の前進、後退は2回である
必要はなく、1回以上任意の回数のものであってもよ
い。
【0067】さらに、上述の実施形態では、第1のカム
溝、第2のカム溝双方とも2本のカム溝が形成されてい
るが、2本である必要はなく3本以上のカム溝が形成さ
れていてもよい。その場合、カムピンとの係合形状は3
本とも相互に異なっている必要はなく、それら3本以上
のカム溝全体として2種類以上の係合形状を持っていれ
ばよい。
【0068】さらに、上述の実施形態は、二段繰出し、
沈胴式のレンズ鏡胴を備えたカメラに関するものである
が、本発明は一段のみの繰出し、沈胴式のレンズ鏡胴を
備えたカメラにも適用することができ、さらに、本発明
は、カメラに限らず、例えば電子カメラ、ビデオカメ
ラ、映写機、OHP等、繰出し、沈胴式のレンズ鏡胴を
備えた光学機器であればどのような機器にも適用するこ
とができる。
【0069】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
繰出状態にあるレンズ鏡胴先端に不用意に力が加えられ
ても、それによって生じる可能性のあるカムピンの破損
等の不都合が回避される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態としてのカメラを前方斜め
から見たときの斜視図である。
【図2】本発明の一実施形態としてのカメラを前方斜め
から見たときの斜視図である。
【図3】本発明のカメラのレンズ鏡胴を、光軸を含む平
面で断面して示す図である。
【図4】本発明のカメラのレンズ鏡胴を、光軸を含む平
面で断面して示す図である。
【図5】本発明のカメラのレンズ鏡胴を、光軸を含む平
面で断面して示す図である。
【図6】固定カム筒の内壁面に設けられた第1のカム溝
のパターンを示す図である。
【図7】図6に示す2種類の第1のカム溝のうちの一方
の第1のカム溝の断面と、その第1のカム溝に係合する
第1のカムピンの断面を示した図である。
【図8】図6に示す2種類の第1のカム溝のうちのもう
一方の第1のカム溝の断面と、その第1のカム溝に係合
する第1のカムピンの断面を示した図である。
【図9】回転移動筒の内壁面に形成された第2のカム溝
のパータンを示す図である。
【図10】図9の矢印A−Aに沿う断面と、その第2の
カム溝に係合する第2のカムピンの断面を示した図であ
る。
【図11】図9の矢印B−Bに沿う断面と、その第2の
カム溝に係合する第2のカムピンの断面を示した図であ
る。
【符号の説明】
10 カメラ 11 グリップ部 12 シャッタボタン 13 ストロボ発光部 14 ストロボ受光窓 15 ファインダ対物窓 16 AF用投光窓 17 AF用受光窓 18 窓カバー 19 フィルムシート排出口 20 前カバー 30 レンズ鏡胴 31 鏡胴カバー 32 回転移動筒 32a,32b カムピン 32c,32d カム溝 32i,32j 補助壁 32e 係合溝 33 直進移動筒 33a,33b カムピン 34 レンズシャッタ組 34a レンズ後群 34b シャッタ 35 レンズバリア 36 飾り銘板 36a 開口 37 AE受光窓 39 ゴムリング 100 カメラ本体 101 駆動シャフト 102 駆動ギア 311 駆動リング 311a 駆動リングギア 312 固定カム筒 313 連結リング 313a,313b フォーク部 312a,312b カム溝 312c 直進ガイドキー溝 331 直進ガイドリング 331a 係合爪 331b 直進ガイドキー 331c,331d 直進ガイド溝穴
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉田 春男 東京都板橋区志村2丁目18番10号 株式会 社コパル内 (72)発明者 芦野 公一 埼玉県朝霞市泉水3丁目11番46号 富士写 真フイルム株式会社内 Fターム(参考) 2H101 BB07

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光学機器本体に対し光軸方向への繰出
    し、沈胴が自在なレンズ鏡胴を備えた光学機器におい
    て、 前記レンズ鏡胴が、 前記光学機器本体に対し光軸方向前方に繰り出した繰出
    状態と光軸方向後方に沈胴した沈胴状態との間で移動自
    在な、内部にレンズが装備された移動筒組立体と、 前記光学機器本体に対し光軸方向に回転する回転部材を
    備え該回転部材の回転により前記移動筒組立体を繰出状
    態と沈胴状態との間で往復動させる駆動筒組立体とを具
    備し、 前記移動筒組立体と前記駆動筒組立体とのうちの一方の
    組立体である第1の組立体に、前記駆動筒組立体に対す
    る前記移動筒組立体の繰出し、沈胴を案内するカム溝が
    設けられてなるとともに、 前記移動筒組立体と前記駆動筒組立体とのうちの他方の
    組立体である第2の組立体に、前記第1の組立体に設け
    られたカム溝に係合するカムピンが設けられてなり、 前記第1の組立体がさらに、前記カムピンが前記カム溝
    により繰出状態に対応する部分に案内されたときの、該
    カムピンの光軸方向背後に対応する位置に、該カムピン
    に接するように設けられた壁体を有することを特徴とす
    る光学機器。
  2. 【請求項2】 前記第1の組立体に設けられたカム溝
    は、光軸を一周し一周の間に光軸方向に一回以上前進し
    て後退する無端状のカム溝であることを特徴とする請求
    項1記載の光学機器。
  3. 【請求項3】 前記第1の組立体に設けられたカム溝
    は、それぞれが光軸を一周し一周の間に光軸方向に一回
    以上前進して後退する無端状の複数のカム溝からなるも
    のであって、 前記第2の組立体に設けられたカムピン
    は、それぞれが前記第1の組立体に設けられた複数のカ
    ム溝のいずれかに係合する複数のカムピンからなるもの
    であることを特徴とする請求項1記載の光学機器。
  4. 【請求項4】 前記カム溝および前記壁体が前記駆動筒
    組立体に設けられたものであるとともに、前記カムピン
    が前記移動筒組立体に設けられたものであることを特徴
    とする請求項1から3のうちいずれか1項記載の光学機
    器。
JP09885799A 1999-04-06 1999-04-06 光学機器 Expired - Fee Related JP4070351B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP09885799A JP4070351B2 (ja) 1999-04-06 1999-04-06 光学機器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP09885799A JP4070351B2 (ja) 1999-04-06 1999-04-06 光学機器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000292845A true JP2000292845A (ja) 2000-10-20
JP4070351B2 JP4070351B2 (ja) 2008-04-02

Family

ID=14230911

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP09885799A Expired - Fee Related JP4070351B2 (ja) 1999-04-06 1999-04-06 光学機器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4070351B2 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003084187A (ja) * 2001-09-10 2003-03-19 Sony Corp 光学装置のレンズ駆動構造
JP2006227213A (ja) * 2005-02-16 2006-08-31 Canon Inc 光学機器
JP2007271911A (ja) * 2006-03-31 2007-10-18 Nikon Corp 電子機器
JP2010054645A (ja) * 2008-08-27 2010-03-11 Ricoh Co Ltd レンズ駆動装置およびカメラ
US7839579B2 (en) 2007-04-13 2010-11-23 Ricoh Company, Ltd. Lens barrel, camera and information device
JP2011158591A (ja) * 2010-01-29 2011-08-18 Hoya Corp レンズ鏡筒の繰出カム機構
WO2013069311A1 (ja) * 2011-11-11 2013-05-16 パナソニック株式会社 レンズ鏡筒

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003084187A (ja) * 2001-09-10 2003-03-19 Sony Corp 光学装置のレンズ駆動構造
JP2006227213A (ja) * 2005-02-16 2006-08-31 Canon Inc 光学機器
JP4514211B2 (ja) * 2005-02-16 2010-07-28 キヤノン株式会社 光学機器
JP2007271911A (ja) * 2006-03-31 2007-10-18 Nikon Corp 電子機器
US7839579B2 (en) 2007-04-13 2010-11-23 Ricoh Company, Ltd. Lens barrel, camera and information device
US8045277B2 (en) 2007-04-13 2011-10-25 Ricoh Company, Ltd. Lens barrel, camera and information device
JP2010054645A (ja) * 2008-08-27 2010-03-11 Ricoh Co Ltd レンズ駆動装置およびカメラ
JP2011158591A (ja) * 2010-01-29 2011-08-18 Hoya Corp レンズ鏡筒の繰出カム機構
WO2013069311A1 (ja) * 2011-11-11 2013-05-16 パナソニック株式会社 レンズ鏡筒
US8953253B2 (en) 2011-11-11 2015-02-10 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. Lens barrel

Also Published As

Publication number Publication date
JP4070351B2 (ja) 2008-04-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8004774B2 (en) Lens apparatus and image-pickup apparatus
JP2000292848A (ja) 光学機器
JP2000292845A (ja) 光学機器
US5655171A (en) Ultraminiature lens shutter camera and lens barrel thereof
JP4724294B2 (ja) レンズ鏡筒及びレンズ鏡筒の組立方法
CN116263551A (zh) 照相机装置
JP2000292846A (ja) 光学機器
JP4931300B2 (ja) ズームレンズを備えた沈胴式カメラ
US7038859B2 (en) Lens barrel and imaging device
US8854748B2 (en) Lens barrel and image pickup apparatus
US20020030896A1 (en) Barrel assembly of zoom camera
JP4810365B2 (ja) レンズ鏡筒、カメラ、及び携帯型情報端末装置
JP2000292844A (ja) 光学機器
JP2006300992A (ja) レンズ鏡胴及び該レンズ鏡胴を備えたカメラ
JP2000292843A (ja) 光学機器
JP2000292847A (ja) 光学機器
JP3328127B2 (ja) ズームレンズ付きカメラのレンズ駆動機構
JP2017126013A (ja) レンズ鏡筒及び撮像装置
JP4541054B2 (ja) レンズ鏡胴及び撮影装置
JP3996863B2 (ja) カメラ
JP2001194573A (ja) カメラ
JP2001249263A (ja) カメラ
JP2004004420A (ja) レンズ装置及びその組立方法
JP2002139780A (ja) カメラ
JP2000089083A (ja) カメラ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040817

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20061205

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070828

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20071029

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080108

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080115

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4070351

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110125

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110125

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120125

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120125

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130125

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130125

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140125

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees