JP2000292847A - 光学機器 - Google Patents

光学機器

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JP2000292847A
JP2000292847A JP11098860A JP9886099A JP2000292847A JP 2000292847 A JP2000292847 A JP 2000292847A JP 11098860 A JP11098860 A JP 11098860A JP 9886099 A JP9886099 A JP 9886099A JP 2000292847 A JP2000292847 A JP 2000292847A
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cam
cylinder assembly
optical axis
assembly
axis direction
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JP11098860A
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Inventor
Junichi Matsumoto
淳一 松本
Yuichi Ozawa
雄一 小澤
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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  • Structure And Mechanism Of Cameras (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、繰出し、沈胴式のレンズ鏡胴を備
えた光学機器に関し、一方向のみの駆動で、繰出しと沈
胴との双方の動作を行なわせ、かつその繰出し、沈胴の
動作を安定的かつ正確に行なわせる。 【解決手段】 光軸を一周する無端状のカム溝であって
一周する間に光軸方向に前進して後退する案内路を持っ
たカム溝312a,312bを複数(ここでは2本)備
え、それに伴ってそれら複数のカム溝のいずれかに係合
する複数のカムピンを備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光学機器本体に対
し光軸方向への繰出し、沈胴が自在なレンズ鏡胴を備え
た光学機器、例えばカメラ、電子カメラ、ビデオカメ
ラ、映写機、オーバヘッドプロジェクタ(OHP)等に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来よりレンズ鏡胴を備えた各種の光学
機器が知られている。ここではその代表例としてカメラ
を取り挙げて説明する。
【0003】従来より、カメラにはレンズ鏡胴が備えら
れており、例えば電動モータを内蔵し、その電動モータ
を回転させて撮影時にはレンズ鏡胴を繰り出し、非撮影
時にレンズ鏡胴を沈胴するカメラが知られている。
【0004】このようなカメラでは、電動モータの正
転、逆転に応じてそれぞれレンズ鏡胴の繰出し、沈胴を
行なっている。従って、そのカメラが、レンズ鏡胴の繰
出し、沈胴を行なう機構以外に、電動モータの駆動力で
駆動する別の機構(例えばフィルム給送機構や焦点調節
機構等)を備えていると、その機構を駆動するために
は、レンズ鏡胴の繰出し、沈胴を行なう電動モータとは
別の電動モータが必要となり、カメラが大型、コスト高
になるという問題がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ここで、電動モータの
正転で、ある1つの機構を駆動し、逆転で別の機構を駆
動することも考えられ、この考え方をレンズ鏡胴の駆動
にも適用して、電動モータの正転でレンズ鏡胴を駆動し
逆転で別の機構を駆動することが考えられる。しかしレ
ンズ鏡胴の駆動には繰出しと沈胴とがあり、繰出しと沈
胴とではレンズ鏡胴の動きが全く逆であるため電動モー
タの正転のみで如何にして繰出しと沈胴との双方の動き
を行なわせるかが問題となる。
【0006】また、電動モータの正転のみで繰出しと沈
胴との双方の動きを行なわせることができたとしても、
レンズ鏡胴という精密な光学機器を動かすのであるか
ら、搭載されたレンズが傾いたり繰出し位置に誤差を持
ったりしないよう如何にして正確な繰出しを行なわせる
かということも実用上極めて重要な問題である。
【0007】本発明は、上記事情に鑑み、一方向の動き
のみで繰出し、沈胴双方の動作を行なわせることができ
るとともに、それらの動作を安定的にかつ正確に行なわ
せることができるレンズ鏡胴を備えた光学機器を提供す
ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明の光学機器は、光学機器本体に対し光軸方向への繰出
し、沈胴が自在なレンズ鏡胴を備えた光学機器におい
て、上記レンズ鏡胴が、光学機器本体に対し光軸方向前
方に繰り出した繰出状態と光軸方向後方に沈胴した沈胴
状態との間で移動自在な、内部にレンズが装備された移
動筒組立体と、光学機器本体に対し光軸を中心として回
転する駆動リングを備え、その駆動リングの一方向の回
転により移動筒組立体を繰出状態と沈胴状態との間で往
復動させる駆動筒組立体とを具備し、移動筒組立体と駆
動筒組立体とのうちの一方の組立体である第1の組立体
に、それぞれが光軸を一周し一周の間に光軸方向に一回
以上前進して後退する無端状のカム溝が複数設けられて
なるとともに、移動筒組立体と駆動筒組立体とのうちの
他方の組立体である第2の組立体に、第1の組立体に設
けられた複数のカム溝のいずれかにそれぞれが係合する
複数のカムピンが設けられてなることを特徴とする。
【0009】本発明の光学機器は、駆動リングがー方向
に回転することにより、上記のカム溝とカムピンとの作
用により、移動筒組立体が繰出状態と沈胴状態との間で
往復動する。従って、本発明の光学機器に駆動リングを
回転させる電動モータを備えると、移動筒組立体の繰出
し、沈胴を行なうために、その電動モータを正転、逆転
させる必要はなく、その電動モータの正転だけで移動筒
組立体の繰出しおよび沈胴の双方が行なわれる。このた
め、その電動モータの逆転を、移動筒組立体を繰出し、
沈胴するための機構とは別の機構(例えば、カメラの場
合の、焦点の調節機構やフィルム給送機構等)の駆動に
用いることができる。つまり、その別の機構を駆動させ
るための専用の電動モータは不要であり、その光学機器
の小型化、低コスト化が図られる。
【0010】また、本発明の光学機器は、複数のカム溝
と、それら複数のカム溝のうちのいずれかのカム溝に係
合する複数のカムピンとを備えたものであるため、カム
ピンを光軸のまわりの異なる角度位置に分散配置し、レ
ンズ鏡胴の片側にのみ力が加わってレンズが斜めを向く
ようなことが防止され、安定的なかつ高精度な繰出し、
沈胴動作を可能としている。
【0011】ここで、上記本発明の光学機器において、
上記第2の組立体に設けられた複数のカムピンは、カム
溝との係合部分の形状が相互に異なる少なくとも2種類
に分類されるものであって、上記第1の組立体に設けら
れた複数のカム溝は、カムピンとの係合形状が少なくと
も2種類に異なるカム溝であることが好ましい。
【0012】光軸方向に前進、後退しながら光軸を一周
するカム溝を複数設けると、カム溝どうしが交差するこ
とになる。そこで、カム溝およびカムピンの係合部分の
形状を少なくとも2種類に異ならせることにより、カム
溝どうしが交差していても、あるカム溝に係合している
カムピンが別のカム溝に入り込んでしまうような誤作動
が防止され、レンズ鏡胴の繰出し、沈胴動作が一層安定
的に、かつ正確に行なわれる。
【0013】ここで、本発明の光学機器において具体的
には例えば、上記第1の組立体に設けられた複数のカム
溝は、それぞれが光軸を一周する間に光軸方向への前進
と後退を2回繰り返す2本のカム溝から成り、上記第2
の組立体に設けられた複数のカムピンは、上記2本のカ
ム溝それぞれに2つずつ係合する4つのカムピンから成
るものであってもよい。
【0014】これら4つのカムピンを光軸のまわりの9
0°ずつ異なる角度位置に分散配置し、それら4つのカ
ムピンを2つずつ別々のカム溝と係合させることによ
り、実用上安定的な繰出し、沈胴動作が可能となる。
【0015】また、本発明の光学機器において、上記カ
ム溝が駆動筒組立体に設けられたものであるとともに、
上記カムピンが移動筒組立体に設けられたものであるこ
とが好ましい。
【0016】カム溝とカムピンはいずれの一方を駆動筒
組立体に設け、いずれのもう一方を移動筒組立体に設け
たものであってもよいが、カム溝を駆動筒組立体に、カ
ムピンを移動筒組立体に設けると、その移動筒組立体を
繰出し、沈胴する機構を比較的簡単に実現することがで
きる。
【0017】また、本発明の光学機器は、上記移動筒組
立体が、上記カム溝と上記カムピンとからなる第1のカ
ム機構を介在させて駆動筒組立体に連結された後部筒組
立体と、所定の第2のカム機構を介在させて後部筒組立
体に連結され、この第2のカム機構により、後部筒組立
体が光軸方向前方に繰り出されるときに後部筒組立体に
対しさらに繰り出され、後部筒組立体が光軸方向後方に
沈胴するときに後部筒組立体に対し沈胴する前部筒組立
体とを備えたものであり、上記第2のカム機構が、後部
筒組立体と前部筒組立体とのうちの一方の組立体である
第3の組立体に複数設けられた、それぞれが光軸を一周
し一周の間に光軸方向に一回以上前進して後退する無端
状のカム溝と、後部筒組立体と前部筒組立体とのうちの
他方の組立体である第4の組立体に複数設けられた、そ
れぞれが上記第3の組立体に設けられた複数のカム溝の
いずれかに係合するカムピンとからなるものであっても
よい。
【0018】この場合に、上述した第1のカム機構の場
合と同様、上記第2のカム機構を構成する複数のカムピ
ンは、カム溝との係合部分の形状が相互に異なる少なく
とも2種類に分類されるものであって、上記第2のカム
機構を構成する複数のカム溝は、カムピンとの係合形状
が少なくとも2種類に異なるカム溝であることが好まし
い。また、上記第2のカム機構を構成するカム溝が後部
筒組立体に設けられたものであるとともに、上記第2の
カム機構を構成するカムピンが前部筒組立体に設けられ
たものであり、後部筒組立体が光軸を中心とした回転を
伴って繰出し、沈胴を行なうとともに、前部筒組立体が
光軸方向に直動することによって繰出し、沈胴を行なう
ものであってもよい。上記第2のカム機構は、具体的に
は、例えば、光軸を一周する間に光軸方向への前進と後
退を2回繰り返すカム溝を2本備えるとともに、これら
2本のカム溝それぞれに2つずつ係合する4つのカムピ
ンを備えた構成であってもよい。
【0019】移動筒組立体を、上記の第2のカム機構を
介在させて互いに連結された後部筒組立体と前部筒組立
体とに分け、その移動筒組立体を構成する後部筒組立体
を第1のカム機構を介在させて駆動筒組立体に連結する
と、駆動リングを一方向に回転させることにより、後部
筒組立体と前部筒組立体との双方の組立体が繰出し、沈
胴する2段沈胴式のレンズ鏡胴が構成される。この場合
において、上記第2のカム機構も前述した第1のカム機
構と同様の構成を備えたものであるため、安定的かつ正
確な2段沈胴式のレンズ鏡胴が実現する。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
説明する。ここでは、本発明を、撮影後直ちに現像が行
なわれて写真が現れるインスタント写真用のフィルムシ
ートを装填してそのフィルムシートに撮影を行なうイン
スタント写真用のカメラに適用した実施形態について説
明する。
【0021】図1、図2は、本発明の一実施形態として
のカメラを前方斜めから見たときの斜視図であり、図
1、図2はレンズ鏡胴がそれぞれ沈胴状態、繰出状態に
あるときのものである。
【0022】このカメラの右側(図1、図2上では左
側)には、電池が内蔵されたグリップ部11が備えられ
ており、そのグリップ部11の上部にはシャッタボタン
12が配置されている。また、シャッタボタン12の斜
め上にはストロボ発光部13が備えられている。このカ
メラ10に搭載されたストロボはオートストロボであ
り、このカメラ10の左側(図1、図2上では右側)に
は、ストロボ発光時に被写体で反射して戻ってきたスト
ロボ光の光量をモニタするためのストロボ受光窓14が
配置されている。また、このカメラには実像式ファイン
ダが搭載されており、ストロボ受光窓14に隣接した位
置にはファインダ対物窓15が配置されている。
【0023】また、このカメラ10には、いわゆるアク
ティブタイプのオートフォーカス(AF)装置が搭載さ
れており、このカメラ10の、ファインダ対物窓15の
直上にはAF用投光窓16が配置され、その投光窓16
から横方向に所定の基線長だけ離れた、レンズ鏡胴30
に隣接した位置には、AF用受光窓17が配置されてい
る。ここで、ストロボ受光窓14、ファインダ対物窓1
5およびAF用投光窓16は、全体で1枚の透明な窓カ
バー18で覆われている。
【0024】また、このカメラ10の上部には、撮影の
行なわれたフィルムシートをカメラ外部に排出するため
のフィルムシート排出口19が設けられている。さら
に、このカメラ10の前面は前カバー20で覆われてい
る。
【0025】また、このカメラ10のレンズ鏡胴30
は、2段繰出し、沈胴式のレンズ鏡胴であり、鏡胴カバ
ー31に覆われた固定筒と、その固定筒に対し回転しな
がら繰出し、沈胴を行なう回転移動筒32と撮影レンズ
ユニット34が組み込まれた直進移動筒33とから構成
されている。このレンズ鏡胴30が図1に示す沈胴状態
から図2に示す繰出状態に移行するにあたっては、固定
筒を残したまま回転移動筒32が回転しながら繰り出さ
れ、さらにそれと同時に、その回転移動筒32の中を、
直進移動筒33が回転を伴なわずにその回転移動筒32
に対しさらに繰り出される。また、これと同様に図2に
示す繰出状態から図1に示す沈胴状態に移行するにあた
っては、回転移動筒32は回転しながら固定筒に対し沈
胴し、直進移動筒33は、回転を伴なわずに回転移動筒
32に対し沈胴する。
【0026】撮影レンズユニット34(図2参照)の前
面には上下に分割されたレンズバリア35(図1参照)
が備えられており、このレンズバリア35は、図1に示
す沈胴状態から図2に示す繰出状態に移行する際に上下
に分かれて開き、図2に示す繰出状態から図1に示す沈
胴状態に移行する際に閉じるように構成されている。さ
らにこのレンズ鏡胴30の直進移動筒33の前面には飾
り銘板36が取り付けられており、その飾り銘板36に
は被写界の明るさを測定するためのAE受光窓37が設
けられている。
【0027】尚、本実施形態では、固定筒は光軸方向に
は移動せず、かつ鏡胴カバー31で覆われているため外
観上動かないように見え、このため固定筒と名付けられ
ているが、後述するように、この固定筒は光軸を中心と
した回転方向には移動する部材である。
【0028】図3、図4、および図5は、図1、図2に
示すカメラのレンズ鏡胴を、光軸を含む平面で断面して
示す図であり、図3は沈胴状態、図4は沈胴状態と繰出
状態との中間的な状態、図5は繰出状態をあらわしてい
る。
【0029】カメラ本体100の内部に搭載された図示
しない電動モータからの回転駆動力が駆動シャフト10
1を経由して駆動ギア102に伝えられる。
【0030】駆動ギア102には、駆動リング311に
設けられた駆動リングギア311aが噛合してあり、駆
動ギア102が回転するとその回転駆動力は駆動リング
ギア311aに伝えられ、駆動リング311が光軸を中
心に回転する。この駆動リング311は、カメラ本体1
00に固定された固定カム筒312の外周を取り巻くリ
ング状の部材である。この駆動リング311には、連結
リング313が、その駆動リング311の回転に伴って
その駆動リング311と一体的に回転するように嵌合し
ている。この連結リング313は駆動リング311の前
端部で駆動リング311に連結しており、固定カム筒3
12の内側に回り込み、その固定カム筒312の内側に
延びる間にスリットが形成された2本のアームからなる
フォーク部313aが形成されている。このフォーク部
313aの2本のアーム間のスリットには、回転移動筒
32の外壁に立設した第1のカムピン32aが、光軸方
向にスライド自在に挿通されている。この第1のカムピ
ン32aは、連結リング313のフォーク部313aを
突き抜けて、固定カム筒312のリング状の内壁面に設
けられた第1のカム溝312aと係合している。 図6
は、固定カム筒312の内壁面に設けられた第1のカム
溝のパターンを示す図である。
【0031】図6の横軸は、光軸を中心とした回転方向
の角度であり、図の上側が光軸方向後方(カメラ本体
側)、下側が光軸方向前方である。この図6に示す、固
定カム筒312の内壁には、図3〜図5に示す第1のカ
ム溝312aのほか、この第1のカム溝312aとはカ
ムピンとの係合形状(本実施形態では具体的にはカム溝
の幅)が異なるもう一種類の第1のカム溝312bが形
成されている。これら二種類の第1のカム溝312a,
312bは、カムピンとの係合形状は相互に異なるもの
の、カムピンを案内する経路パターンは、位相が90°
ずれた位置に形成されていることを除き同一である。す
なわち、これら2種類の第1のカム溝312a,312
bは、それらのうちの一方を90°ずらすともう一方の
第1のカム溝に重なる同一のパターンを有する。
【0032】これら2種類の第1のカム溝312a,3
12bは、それぞれ、固定カム筒312の内壁面に沿っ
て光軸を一周する無端状のカム溝であり、さらにその一
周の間に光軸方向に前進して後退するパターンが2回繰
り返されている。この2回の前進後退のパターンは同一
である。すなわち、これら2種類の第1のカム溝312
a,312bのいずれも、0°〜180°の部分と18
0°〜360°の部分は同じ経路パターンを有する。
【0033】これらの第1のカム溝312a,312b
には、組立時に第1のカムピンをこの第1のカム溝31
2a,312bに挿入するためのカムピン挿入口312
a1,312b1が形成されている。ここで、カムピン
挿入口312a1,312b1は各種類の第1のカム溝
312a,312bそれぞれにつき回転方向に180°
ずれた位置に2つ、2種類の第1のカム溝312a,3
12bを合わせると回転方向に90°ずつずれた位置に
合計4つ設けられている。これに対応して、回転移動筒
32の外壁に立設した第1のカムピンも、回転方向に9
0°ずつずれた位置に1つずつ合計4つ設けられてい
る。これら4つの第1のカムピンは2種類の第1のカム
溝の係合形状に合わせて係合部の形状が交互に異なって
いる。
【0034】また、これに対応して連結リング313
(図3〜図5参照)には、図3〜図5に示す2つのフォ
ーク部313aのほかこれら2つのフォーク部313a
から回転方向に90°ずれた位置に2つのフォーク部3
13b(図8参照)が形成されている。これら合計4つ
のフォーク部313a,313bは、それぞれ対応する
カムピンを挟むのに適切なスリット幅や長さを持ってい
る。
【0035】図7、図8は、図6に示す2種類の第1の
カム溝312a,312bそれぞれの断面と、それぞれ
の第1のカム溝に係合する2種類の第1のカムピンそれ
ぞれの断面を示した図である。
【0036】図6に示すように位相が90°ずれた2種
類の第1のカム溝312a,312bが存在することに
対応して、回転移動筒32の外壁に立設した第1のカム
ピンも、図3、図7に示す第1のカムピン32aのほ
か、その第1のカムピン32aとは90°位相の異なる
位置に立設したもう一種類の第1のカムピン32b(図
8参照)が存在する。すなわち第1のカムピン32a,
32bは、図3に示す、2つの第1のカムピン32aの
ほか、それらとは回転方向に90°異なる位置に立設し
た2つの第1のカムピン32bが存在し、したがって第
1のカムピン32a,32bは合計4つ存在し、2種類
の第1のカム溝312a,312bのそれぞれに2つず
つ係合している。
【0037】第1のカムピン32a,32bは、回転移
動筒32の外壁側の基部32a1,32b1と、連結リ
ング313(図3〜図5参照)のフォーク部313a,
313bを構成する2本のアーム(図7、図8には各フ
ォーク部313a,313bを構成する各2本のアーム
のうちの各1本のアームが示されている)に挟まれて案
内されるガイド部32a2,32b2と、第1のカム溝
312a,312bに係合して案内される係合部32a
3,32b3とを有する。ここで図7、図8に示す2種
類の第1のカム溝312a,312bのうちの図7に示
す一方の第1のカム溝312aは幅広のカム溝であり、
それに係合する第1のカムピン32aの係合部32a3
もそのカム溝の幅形状に応じ太径に形成されている。こ
れに対し、図8に示すもう一方の第1のカム溝312b
は幅の狭いカム溝であって、それに係合する第1のカム
ピン32bの係合部32b3もそのカム溝の幅形状に応
じ細径に形成されている。
【0038】図6に示すように、2本の第1のカム溝3
12a,312bはいずれも光軸方向に前進したり後退
したりしながら光軸を無端状に取り巻くものであるた
め、それら2本の第1のカム溝312a,312bは、
図6に示すように、それらの経路の途中で相互に交差す
ることになる。そこでそれら2本の第1のカム溝312
a,312bの幅を相互に異ならせ、それらの第1のカ
ム溝312a,312bに係合する第1のカムピン32
a,32bの係合部32a3,32b3も係合するカム
溝に合わせて相互に異ならせることにより、繰出し、沈
胴時に異なるカム溝に入り込んでしまうことが防止さ
れ、繰出し、沈胴動作が安定的にかつ正確に行なわれ
る。
【0039】図3〜図5に戻って、説明を続行する。
【0040】回転移動筒32の後端部にはその外周にリ
ング状の係合溝32eが設けられており、その係合溝3
2eには、直進ガイドリング331の係合爪331aが
係合している。また固定カム筒312の内壁には直進ガ
イドキー溝312cが形成されており、直進ガイドリン
グ331に設けられた直進ガイドキー331bが嵌入し
ている。
【0041】したがって、駆動ギア102が回転してそ
の回転駆動力が駆動リングギア311aを介して駆動リ
ング311に伝えられると、その駆動リング311が光
軸を中心に回転し、その駆動リング311と嵌合してい
る連結リング313が駆動リング311と一体的に光軸
を中心に回転し、その連結リング313に備えられたフ
ォーク部312a,312b(フォーク部312bにつ
いては図3〜図5には図示せず、図8参照)で、そのフ
ォーク部312a,312bに挟まれた第1のカムピン
32a,32b(第1のカムピン32bも図3〜図5に
は図示せず、図8参照)を光軸中心に回転させ、これに
より、第1のカムピン32a,32bが固設している回
転移動筒32が光軸中心にも回転する。ここで、第1の
カムピン32a,32bは、図6に示す形状の第1のカ
ム溝312a,312bに係合しているため、回転移動
筒32はその第1のカム溝312a,312bの経路パ
ターンに従って回転しながら光軸方向に移動する。ここ
で、図6に示す第1のカム溝312a,312bの経路
パターンからわかるように、回転移動筒32は、同一方
向の回転だけで光軸方向に繰り出され、さらに回転する
ことにより沈胴する。また、この回転移動筒32の内壁
面には、第2のカム溝32cが形成されている。この第
2のカム溝32cについては後で説明する。
【0042】上述したように、この回転移動筒32の後
端部のリング状の係合溝32eには直進ガイドリング3
31の係合爪331aが係合しており、この直進ガイド
リング331の直進ガイドキー331bが固定カム溝3
12の内壁面に形成された直進ガイドキー溝312cに
嵌入しているため、回転移動筒32が回転しても直進ガ
イドリング331は回転せず、ただしこの直進ガイドリ
ング331は回転移動筒32の光軸方向の移動にはその
回転移動筒32と一緒に移動する。
【0043】この直進ガイドリング331は、回転移動
筒32の内壁面に沿って筒状に延びており、その部分に
は内壁面と外壁面とを貫いて光軸方向に直線的に延びる
スリット状の直進ガイド溝穴331cが形成されてい
る。また、その直進ガイドリング331のさらに内側に
は、レンズシャッタ組34を搭載した直進移動筒33が
配置されている。この直進移動筒33の外壁面後端部に
は第2のカムピン33aが立設し、その第2のカムピン
33aは、直進ガイドリング33に設けられた直進ガイ
ド溝穴331cを突き抜けて、回転移動筒32の内壁面
に形成された第2のカム溝32cに係合している。
【0044】図9は、回転移動筒32の内壁面に形成さ
れた第2のカム溝のパータンを示す図である。図9の横
軸は光軸を中心とした回転方向の角度であり、図示の上
方が光軸方向後方(カメラ本体側)、下側が光軸方向前
方である。
【0045】この図9に示す、回転移動筒32の内壁に
は、図6に示す第1のカム溝の場合と同様、図3〜図5
に示す第2のカム溝32cのほか、その第1のカム溝3
2cとはカムピンとの係合形状(本実施形態では具体的
にはカム溝の幅)が異なるもう一種類の第2のカム溝3
2dが形成されている。これら2種類の第2のカム溝3
2c,32dは、これも第1のカム溝の場合と同様、カ
ムピンを案内する経路パターンは位相が90°ずれた位
置に形成されていることを除き同一である。すなわち、
これら2種類の第2のカム溝32c,32dはそれらの
うちの一方を90°ずらすともう一方の第2のカム溝に
重なる同一のパターンを有する。
【0046】これら2種類の第2のカム溝32c,32
dも、第1のカム溝312a,312bと同様、それぞ
れが回転移動筒32の内壁面に沿って光軸を一周する無
端状のカム溝であり、さらにその一周の間に光軸方向に
前進して後退するパターンが2回繰り返されている。こ
の2回の前進後退のパターンは同一であり、0°〜18
0°の部分と180°〜360°の部分は同じ経路パタ
ーンを有する。
【0047】ここで、第1のカム溝312a,312b
に係合する第1のカムピン32a,32bが第1のカム
溝312a,312bの光軸方向に前進した部分に案内
されたときに、第2のカム溝32c,32dに係合する
第2のカムピン33a(第2のカム溝32dに係合する
第2のカムピンは図示省略されているがその第2のカム
ピンを含む)も第2のカム溝32c,32dの光軸方向
に前進した部分に案内され、第1のカムピン32a,3
2bが第1のカム溝312a,312bの光軸方向に後
退した部分に案内されたときに第2のカムピン33aも
第2のカム溝32c,32dの光軸方向に後退した部分
に案内されるように、第2のカム溝32c,32dの経
路パターンの回転方向の形成位置および第2のカムピン
33aの形成位置が定められている。
【0048】これらの第2のカム溝32c,32dは、
組立時に第2のカムピンを第2のカム溝32c,32d
に挿入するためのカムピン挿入口32c1,32d1が
形成されている。ここで、カムピン挿入口32c1,3
2d1は、2つの第2のカム溝32c,32dそれぞれ
につき回転方向に180°ずれた位置に2つ、これら2
つの第2のカム溝32d,32dを合わせると回転方向
に90°ずつずれた位置に合計4つ設けられている。こ
れに対応して直進移動筒33の外壁面に立設した第2の
カムピンも、回転方向に90°ずつずれた位置に1つず
つ合計4つ設けられている。これら4つの第2のカムピ
ンは、2つの第1のカム溝の係合形状が相互に異なるこ
とに対応して係合部の形状が交互に異なっている。
【0049】また、これら4つの第2のカムピンに対応
して直進ガイドリング331(図3〜図5参照)には、
図3〜図5に示す2つの直進ガイド溝穴331cのほ
か、これら2つの直進ガイド溝穴331cから回転方向
に90°ずれた位置にさらに2つの直進ガイド溝穴(図
示せず)が形成されている。これら合計4つの直進ガイ
ド溝穴はそれぞれ対応する第2のカムピンを挟むのに適
切なスリット幅や長さを持っている。
【0050】図9に示す2つの第2のカム溝32c,3
2dは、第1のカム溝の場合と同様相互に溝幅が異なっ
ており、これら溝幅の異なる2種類の第2のカム溝32
c,32dに係合する第2のカムピンも、図7、図8に
示す第1のカムピンと同様、第2のカム溝32c,32
dと係合する係合部の太さが相互に異なり、それぞれの
第2のカム溝32c,32dの溝幅と適合する径に形成
されている。本実施形態では第2のカムピンの形状は第
1のカムピンの形状と同じであり、第1のカムピンに関
する図7、図8に相当する第2のカムピンに関する図面
の提示は省略する。
【0051】図3〜図5に再度戻って説明を続行する。
【0052】前述したようにして、回転移動筒32は、
第1のカムピン32a,32bと第1のカム溝312
a,312bとの作用により回転しながら光軸方向に移
動し、それに伴って直進ガイドリング331が回転が阻
止された状態で光軸方向は回転移動筒32とともに移動
する。
【0053】ここで回転移動筒32の内壁面には第2の
カム溝32c,32dが形成されており、直進移動筒3
3に立設した第2のカムピン32aが直進ガイドリング
331の直進ガイド溝穴331cを突き抜けて第2のカ
ム溝32c,32dに係合しているため、回転移動筒3
3が回転しながら光軸方向に移動すると、それに伴っ
て、直進移動筒33は、直進ガイド溝穴331cにより
回転が阻止された状態で光軸方向に移動する。ここで、
前述したように、第1のカムピン32a,32bが第1
のカム溝312a,312bの光軸方向前方に進んだ部
分に案内されたときに第2のカムピン33cも第2のカ
ム溝312a,312bの、光軸方向前方に進んだ部分
に案内されるように各カム溝の経路パターンや各カムピ
ンの配置位置が定められている、このため、回転移動筒
32が光軸方向前方に繰り出されるときに直進移動筒部
33はその回転移動筒32に対しさらに前方に繰り出さ
れて、図5に示すように、回転移動筒32が鏡胴カバー
37よりも前方に突出し直進移動筒33はさらに前方に
突出した状態となり、回転移動筒32が光軸方向後方に
沈胴するときに直進移動筒33もその回転移動筒32に
対し沈胴して、図3に示すように、回転移動筒32およ
び直進移動筒33の双方が鏡胴カバー31の内部に入り
込んだ状態となる。ここで、これまでの説明から明らか
なように、この繰出し、沈胴の際、回転移動筒32は回
転しながら光軸方向に移動し、直進移動筒33は回転は
伴なわずに直進的に光軸方向に移動する。また、この繰
出し、沈胴は駆動リング311が一方向に90°回転す
るごとに繰出しと沈胴が交互に繰り返される。
【0054】直進移動筒33の前面には、飾り銘板36
が緩衝用のゴムリング39を挟んだ状態で取り付けられ
ている。このゴムリング39は、図5に示す繰出状態に
おいてレンズ鏡胴前面に衝撃が加わったときに、その衝
撃の一部を吸収してレンズ鏡胴の狂いや破損を防止する
ためのものである。
【0055】この飾り銘板36の中央部には撮影用の光
をレンズ鏡胴に取り込むための開口36aが形成されて
おり、その開口36aの内側には、上下に分割されたレ
ンズバリア35が配置されている。このレンズバリア3
5は、図示しない機構により図3に示す沈胴状態では閉
じ、その沈胴状態から繰出状態に移行すると上下に開く
ように構成されている。
【0056】また、直進移動筒33には、レンズシャッ
タ組34が搭載されているが、このレンズシャッタ組3
4を構成するレンズ後群34aは、レンズシャッタ組3
4の他の部分とは独立に、図示しないピント調整用電動
モータにより光軸方向に移動するようになっており、図
5に示す繰出状態においてシャッタボタン12が押され
ると、シャッタ34bが実際に開閉するよりも前に、こ
のカメラに搭載されたアクティブタイプのオートフォー
カス装置により被写体までの距離が測定され、レンズ後
群34aがその測定された距離に応じた位置に移動し、
その後シャッタ34bが開閉するようになっている。
【0057】このレンズ鏡胴30の繰出し、沈胴を担う
図示しない電動モータは、正転のみでレンズ鏡胴30の
繰出しと沈胴との双方を担っており、本実施形態では、
その電動モータの逆転は、図示しないフィルムシートを
図1、図2に示すフィルムシート排出口19からカメラ
外部に送り出すために使用されている。
【0058】ここで、これまでの説明から明らかなよう
に、本実施形態では、駆動リング311、固定カム筒3
12、および連結リング313を合わせたものが本発明
にいう駆動筒組立体に相当し、それ以外の、回転移動筒
32、直進移動筒33、飾り銘板36および直進ガイド
リング331等を合わせたものが本発明にいう移動筒組
立体に相当する。さらに、回転移動筒32および直進ガ
イドリング331等を合わせたものが本発明にいう後部
筒組立体に相当し、直進移動筒33や飾り銘板36等を
合わせたものが本発明にいう前部筒組立体に相当する。
【0059】上記のように、本実施形態では第1のカム
溝、第2のカム溝とも2本のカム溝を形成しそれら2本
のカム溝それぞれにカムピンを係合させて繰出し、沈胴
を行なわせるように構成したため、繰出しや沈胴に際し
ガタつきやレンズの傾き等が抑えられ、安定的にかつ高
精度な繰出し、沈胴が行なわれる。
【0060】また、本実施形態では、第1のカム溝、第
2のカム溝とも2本のカム溝の溝幅を異ならせ、それに
対応してカムピンの係合部の太さも異ならせたため、図
6、図9に示すように2本のカム溝は相互に交差してい
るものの、一方の種類のカム溝に係合するカムピンが他
方の種類のカム溝に係合するような動きが確実に阻止さ
れ、本実施形態ではこの点からも安定的かつ正確な繰出
し、沈胴が行なわれる。
【0061】尚、上述した実施形態では、第1のカム
溝、第2のカム溝双方とも溝幅の異なる2本のカム溝が
形成されているが、カム溝を相互に異ならせるのは溝幅
である必要はなく、溝の深さであってもよく、一般的に
はカム溝の断面形状が相互に異なるものであればよい。
【0062】また、上述の実施形態では、第1のカム
溝、第2のカム溝双方とも、光軸を一周する間に光軸方
向への前進と後退を2回繰り返すパターンに形成されて
いるが、一周の間の光軸方向の前進、後退は2回である
必要はなく、1回以上任意の回数のものであってもよ
い。
【0063】さらに、上述の実施形態では、第1のカム
溝、第2のカム溝双方とも2本のカム溝が形成されてい
るが、2本である必要はなく3本以上のカム溝が形成さ
れていてもよい。その場合、カムピンとの係合形状は3
本とも相互に異なっている必要はなく、それら3本以上
のカム溝全体として2種類以上の係合形状を持っていれ
ばよい。
【0064】さらに、上記実施形態は、二段繰出し、沈
胴式のレンズ鏡胴を備えたカメラであるが、本発明は一
段のみの繰出し、沈胴式のレンズ鏡胴を備えたカメラに
も適用することができ、さらに、本発明は、カメラに限
らず、例えば電子カメラ、ビデオカメラ、映写機、OH
P等、繰出し、沈胴式のレンズ鏡胴を備えた光学機器で
あればどのような機器にも適用することができる。
【0065】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば一
方向への駆動のみで安定的かつ正確に繰出し、沈胴を行
なうことのできるレンズ鏡胴を備えた光学機器を提供す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態としてのカメラを前方斜め
から見たときの斜視図である。
【図2】本発明の一実施形態としてのカメラを前方斜め
から見たときの斜視図である。
【図3】本発明のカメラのレンズ鏡胴を、光軸を含む平
面で断面して示す図である。
【図4】本発明のカメラのレンズ鏡胴を、光軸を含む平
面で断面して示す図である。
【図5】本発明のカメラのレンズ鏡胴を、光軸を含む平
面で断面して示す図である。
【図6】固定カム筒の内壁面に設けられた第1のカム溝
のパターンを示す図である。
【図7】図6に示す2種類の第1のカム溝のうちの一方
の第1のカム溝の断面と、その第1のカム溝に係合する
第1のカムピンの断面を示した図である。
【図8】図6に示す2種類の第1のカム溝のうちの一方
の第1のカム溝の断面と、その第1のカム溝に係合する
第1のカムピンの断面を示した図である。
【図9】回転移動筒の内壁面に形成された第2のカム溝
のパータンを示す図である。
【符号の説明】
10 カメラ 11 グリップ部 12 シャッタボタン 13 ストロボ発光部 14 ストロボ受光窓 15 ファインダ対物窓 16 AF用投光窓 17 AF用受光窓 18 窓カバー 19 フィルムシート排出口 20 前カバー 30 レンズ鏡胴 31 鏡胴カバー 32 回転移動筒 33 直進移動筒 32a,32b カムピン 32c,32d カム溝 32e 係合溝 33 直進移動筒 33a カムピン 34 レンズシャッタ組 34a レンズ後群 34b シャッタ 35 レンズバリア 36 飾り銘板 36a 開口 37 AE受光窓 39 ゴムリング 100 カメラ本体 101 駆動シャフト 102 駆動ギア 311 駆動リング 311a 駆動リングギア 312 固定カム筒 313 連結リング 313a,313b フォーク部 312a,312b カム溝 312c 直進ガイドキー溝 331 直進ガイドリング 331a 係合爪 331b 直進ガイドキー 331c 直進ガイド溝穴

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光学機器本体に対し光軸方向への繰出
    し、沈胴が自在なレンズ鏡胴を備えた光学機器におい
    て、 前記レンズ鏡胴が、 前記光学機器本体に対し光軸方向前方に繰り出した繰出
    状態と光軸方向後方に沈胴した沈胴状態との間で移動自
    在な、内部にレンズが装備された移動筒組立体と、 前記光学機器本体に対し光軸を中心として回転する駆動
    リングを備え、該駆動リングの一方向の回転により前記
    移動筒組立体を繰出状態と沈胴状態との間で往復動させ
    る駆動筒組立体とを具備し、 前記移動筒組立体と前記駆動筒組立体とのうちの一方の
    組立体である第1の組立体に、それぞれが光軸を一周し
    一周の間に光軸方向に一回以上前進して後退する無端状
    のカム溝が複数設けられてなるとともに、 前記移動筒組立体と前記駆動筒組立体とのうちの他方の
    組立体である第2の組立体に、前記第1の組立体に設け
    られた複数のカム溝のいずれかにそれぞれが係合する複
    数のカムピンが設けられてなることを特徴とする光学機
    器。
  2. 【請求項2】 前記第2の組立体に設けられた複数のカ
    ムピンは、カム溝との係合部分の形状が相互に異なる少
    なくとも2種類に分類されるものであって、 前記第1の組立体に設けられた複数のカム溝は、カムピ
    ンとの係合形状が少なくとも2種類に異なるカム溝であ
    ることを特徴とする請求項1記載の光学機器。
  3. 【請求項3】 前記第1の組立体に設けられた複数のカ
    ム溝は、それぞれが光軸を一周する間に光軸方向への前
    進と後退を2回繰り返す2本のカム溝から成り、前記第
    2の組立体に設けられた複数のカムピンは、前記2本の
    カム溝それぞれに2つずつ係合する4つのカムピンから
    成るものであることを特徴とする請求項1又は2記載の
    光学機器。
  4. 【請求項4】 前記カム溝が前記駆動筒組立体に設けら
    れたものであるとともに、前記カムピンが前記移動筒組
    立体に設けられたものであることを特徴とする請求項1
    から3のうちいずれか1項記載の光学機器。
  5. 【請求項5】 前記移動筒組立体が、前記カム溝と前記
    カムピンとからなる第1のカム機構を介在させて前記駆
    動筒組立体に連結された後部筒組立体と、所定の第2の
    カム機構を介在させて前記後部筒組立体に連結され、該
    第2のカム機構により、該後部筒組立体が光軸方向前方
    に繰り出されるときに該後部筒組立体に対しさらに繰り
    出され、該後部筒組立体が光軸方向後方に沈胴するとき
    に該後部筒組立体に対し沈胴する前部筒組立体とを備え
    たものであり、 前記第2のカム機構が、 前記後部筒組立体と前記前部筒組立体とのうちの一方の
    組立体である第3の組立体に複数設けられた、それぞれ
    が光軸を一周し一周の間に光軸方向に一回以上前進して
    後退する無端状のカム溝と、 前記後部筒組立体と前記前部筒組立体とのうちの他方の
    組立体である第4の組立体に複数設けられた、それぞれ
    が前記第3の組立体に設けられた複数のカム溝のいずれ
    かに係合するカムピンとからなるものであることを特徴
    とする請求項1から4のうちいずれか1項記載の光学機
    器。
  6. 【請求項6】 前記第2のカム機構を構成する複数のカ
    ムピンは、カム溝との係合部分の形状が相互に異なる少
    なくとも2種類に分類されるものであって、 前記第2のカム機構を構成する複数のカム溝は、カムピ
    ンとの係合形状が少なくとも2種類に異なるカム溝であ
    ることを特徴とする請求項5記載の光学機器。
  7. 【請求項7】 前記第2のカム機構を構成するカム溝が
    前記後部筒組立体に設けられたものであるとともに、前
    記第2のカム機構を構成するカムピンが前記前部筒組立
    体に設けられたものであり、前記後部筒組立体が光軸を
    中心とした回転を伴って繰出し、沈胴を行なうととも
    に、前記前部筒組立体が光軸方向に直動することによっ
    て繰出し、沈胴を行なうものであることを特徴とする請
    求項5又は6記載の光学機器。
  8. 【請求項8】 前記第2のカム機構は、光軸を一周する
    間に光軸方向への前進と後退を2回繰り返すカム溝を2
    本備えるとともに、これら2本のカム溝それぞれに2つ
    ずつ係合する4つのカムピンを備えたものであることを
    特徴とする請求項5から7のうちいずれか1項記載の光
    学機器。
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