JP4008618B2 - 光学機器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、光学機器本体に対し光軸方向への繰出し、沈胴が自在なレンズ鏡胴を備えた光学機器、例えばカメラ、電子カメラ、ビデオカメラ、映写機、オーバヘッドプロジェクタ(OHP)等に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来よりレンズ鏡胴を備えた各種の光学機器が知られている。ここではその代表例としてカメラを取り挙げて説明する。
【0003】
従来より、カメラにはレンズ鏡胴が備えられており、例えば電動モータを内蔵し、その電動モータを回転させて撮影時にはレンズ鏡胴を繰り出し、非撮影時にレンズ鏡胴を沈胴するカメラが知られている。
【0004】
ここでレンズ鏡胴の繰出し、沈胴を実現する機構として各種の機構が知られているが、そのうちの1つとしてカム溝とカムピンを備えたカム機構が知られている。このカム機構をレンズ鏡胴に適正に組み込むことにより繰出し、沈胴式のレンズ鏡胴を構成することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ここで、レンズ鏡胴が繰出状態にあるとき、そのレンズ鏡胴はカメラ本体から突出しているためそのレンズ鏡胴の先端が何かにぶつかったりしてカメラ本体側に押圧される危険性がある。
【0006】
ここで、レンズ鏡胴が繰出状態にあるときは、カムピンは、カム溝の、光軸に対して垂直か又は垂直に近い方向に延びる部分に係合しているために、繰出状態にあるレンズ鏡胴に外部から不用意な外力が加えられると、その外力により、カムピンとカム溝との係合箇所に集中応力が作用し、カムピン、カム溝のいずれか一方あるいは双方が破損するおそれがある。 本発明は、上記事情に鑑み、レンズ鏡胴が繰出状態にあるときにレンズ鏡胴先端が押圧されても、カムピンやカム溝の破損が防止されるレンズ鏡胴を備えた光学機器を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成する本発明の光学機器は、光学機器本体に対し光軸方向への繰出し、沈胴が自在なレンズ鏡胴を備えた光学機器において、
上記レンズ鏡胴が、
光学機器本体に対し光軸方向前方に繰り出した繰出状態と光軸方向後方に沈胴した沈胴状態との間で移動自在な、内部にレンズが装備された移動筒組立体と、
光学機器本体に対し光軸方向に回転する回転部材を備えその回転部材の回転により移動筒組立体を繰出状態と沈胴状態との間で往復動させる駆動筒組立体とを具備し、
移動筒組立体と駆動筒組立体とのうちの一方の組立体である第1の組立体に、駆動筒組立体に対する移動筒組立体の繰出し、沈胴を案内するカム溝が設けられてなるとともに、
移動筒組立体と駆動筒組立体とのうちの他方の組立体である第2の組立体に、上記第1の組立体に設けられたカム溝に係合するカムピンが設けられてなり、
上記第1の組立体がさらに、上記カムピンが貫通して上記カム溝に係合した状態となるように上記カム溝の前面に配置され上記カムピンを挟んで案内するスリットが形成されたピン案内部材を備え、そのピン案内部材に形成されたスリットの、上記カム溝により繰出状態に対応する部分に案内されたカムピンを挟む部分が、繰出状態と沈胴状態との中間的な遷移状態にあるカムピンを挟む部分から湾曲した形状に形成されてなることを特徴とする。
【0008】
本発明の光学機器は、カムピンが貫通するピン案内部材を備え、ピン案内部材の、繰出状態にあるときのカムピンを挟む部分が、繰出状態と沈胴状態との中間的な遷移状態にあるカムピンを挟む部分から湾曲した形状に形成されているため、繰出状態にあるレンズ鏡胴先端が不用意に押されたとき、その衝撃はカムピンの、カム溝に係合した部分のみではなくそのピン案内部材と係合する部分でもその衝撃を受け止めることになり、その衝撃が一箇所には集中せずに分散し、カムピンやカム溝の破損が防止される。
【0009】
ここで、上記本発明の光学機器において、上記第1の組立体に設けられたカム溝は、光軸を一周し一周の間に光軸方向に一回以上前進して後退する無端状のカム溝であることが好ましい。
【0010】
このレンズ鏡胴を電動モータで駆動して繰出し、沈胴を行なわせる場合、上記のような光軸方向に前進して後退する無端状のカム溝を備えるとその電動モータの一方向の回転だけで繰出しと沈胴との双方の動作を実現することができ、その電動モータのもう一方の回転をその光学機器が備える他の機構、例えばその光学機器がカメラの場合における、フィルム給送機構や焦点調節機構等に割り当てることができ、このように電動モータをレンズ鏡胴の繰出し、沈胴と、他の機構とに共用することでその光学機器の小型化、低コスト化に寄与することができる。
【0011】
ここで、、上記本発明の光学機器において、上記第1の組立体に設けられたカム溝は、それぞれが光軸を一周し一周の間に光軸方向に一回以上前進して後退する無端状の複数のカム溝からなるものであって、
上記第2の組立体に設けられたカムピンは、それぞれが前記第1の組立体に設けられた複数のカム溝のいずれかに係合する複数のカムピンからなるものであることが好ましい。
【0012】
この場合、カムピンを光軸のまわりに分散配置してそれぞれのカムピンを複数のカム溝のいずれかに係合させることにより、レンズ鏡胴の片側にのみ力が加わってレンズが斜めを向くようなことが防止され、安定的な繰出し、沈胴を可能となる。また、上記の複数のカム溝は無端状のものであり、電動モータの方向の回転のみで繰出しと沈胴との双方の動作が実現できる。
【0013】
また、本発明の光学機器において、上記カム溝および上記ピン案内部材が駆動筒組立体に設けられたものであるとともに、上記カムピンが移動筒組立体に設けられたものであることが好ましい。
【0014】
カム溝とカムピンはいずれの一方を駆動筒組立体に設け、いずれのもう一方を移動筒組立体に設けたものであってもよいが、カム溝およびピン案内部材を駆動筒組立体に、カムピンを移動筒組立体に設けると、その移動筒組立体を繰出し、沈胴する機構を比較的簡単に実現することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について説明する。ここでは、本発明を、撮影後直ちに現像が行なわれて写真が現れるインスタント写真用のフィルムシートを装填してそのフィルムシートに撮影を行なうインスタント写真用のカメラに適用した実施形態について説明する。
【0016】
図1、図2は、本発明の一実施形態としてのカメラを前方斜めから見たときの斜視図であり、図1、図2はレンズ鏡胴がそれぞれ沈胴状態、繰出状態にあるときのものである。
【0017】
このカメラの右側(図1、図2上では左側)には、電池が内蔵されたグリップ部11が備えられており、そのグリップ部11の上部にはシャッタボタン12が配置されている。また、シャッタボタン12の斜め上にはストロボ発光部13が備えられている。このカメラ10に搭載されたストロボはオートストロボであり、このカメラ10の左側(図1、図2上では右側)には、ストロボ発光時に被写体で反射して戻ってきたストロボ光の光量をモニタするためのストロボ受光窓14が配置されている。また、このカメラには実像式ファインダが搭載されており、ストロボ受光窓14に隣接した位置にはファインダ対物窓15が配置されている。
【0018】
また、このカメラ10には、いわゆるアクティブタイプのオートフォーカス(AF)装置が搭載されており、このカメラ10の、ファインダ対物窓15の直上にはAF用投光窓16が配置され、その投光窓16から横方向に所定の基線長だけ離れた、レンズ鏡胴30に隣接した位置には、AF用受光窓17が配置されている。ここで、ストロボ受光窓14、ファインダ対物窓15およびAF用投光窓16は、全体で1枚の透明な窓カバー18で覆われている。
【0019】
また、このカメラ10の上部には、撮影の行なわれたフィルムシートをカメラ外部に排出するためのフィルムシート排出口19が設けられている。さらに、このカメラ10の前面は前カバー20で覆われている。
【0020】
また、このカメラ10のレンズ鏡胴30は、2段繰出し、沈胴式のレンズ鏡胴であり、鏡胴カバー31に覆われた固定筒と、その固定筒に対し回転しながら繰出し、沈胴を行なう回転移動筒32と撮影レンズユニット34が組み込まれた直進移動筒33とから構成されている。このレンズ鏡胴30が図1に示す沈胴状態から図2に示す繰出状態に移行するにあたっては、固定筒を残したまま回転移動筒32が回転しながら繰り出され、さらにそれと同時に、その回転移動筒32の中を、直進移動筒33が回転を伴なわずにその回転移動筒32に対しさらに繰り出される。また、これと同様に図2に示す繰出状態から図1に示す沈胴状態に移行するにあたっては、回転移動筒32は回転しながら固定筒に対し沈胴し、直進移動筒33は、回転を伴なわずに回転移動筒32に対し沈胴する。
【0021】
撮影レンズユニット34(図2参照)の前面には上下に分割されたレンズバリア35(図1参照)が備えられており、このレンズバリア35は、図1に示す沈胴状態から図2に示す繰出状態に移行する際に上下に分かれて開き、図2に示す繰出状態から図1に示す沈胴状態に移行する際に閉じるように構成されている。さらにこのレンズ鏡胴30の直進移動筒33の前面には飾り銘板36が取り付けられており、その飾り銘板36には被写界の明るさを測定するためのAE受光窓37が設けられている。
【0022】
尚、本実施形態では、固定筒は光軸方向には移動せず、かつ鏡胴カバー31で覆われているため外観上動かないように見え、このため固定筒と名付けられているが、後述するように、この固定筒は光軸を中心とした回転方向には移動する部材である。
【0023】
図3、図4、および図5は、図1、図2に示すカメラのレンズ鏡胴を、光軸を含む平面で断面して示す図であり、図3は沈胴状態、図4は沈胴状態と繰出状態との中間的な状態、図5は繰出状態をあらわしている。
【0024】
カメラ本体100の内部に搭載された図示しない電動モータからの回転駆動力が駆動シャフト101を経由して駆動ギア102に伝えられる。
【0025】
駆動ギア102には、駆動リング311に設けられた駆動リングギア311aが噛合してあり、駆動ギア102が回転するとその回転駆動力は駆動リングギア311aに伝えられ、駆動リング311が光軸を中心に回転する。この駆動リング311は、カメラ本体100に固定された固定カム筒312の外周を取り巻くリング状の部材である。この駆動リング311には、連結リング313が、その駆動リング311の回転に伴ってその駆動リング311と一体的に回転するように嵌合している。この連結リング313は駆動リング311の前端部で駆動リング311に連結しており、固定カム筒312の内側に回り込み、その固定カム筒312の内側に延びる間にスリットが形成された2本のアームからなるフォーク部313aが形成されている。このフォーク部313aの2本のアーム間のスリットには、回転移動筒32の外壁に立設した第1のカムピン32aが、光軸方向にスライド自在に挿通されている。この第1のカムピン32aは、連結リング313のフォーク部313aを突き抜けて、固定カム筒312のリング状の内壁面に設けられた第1のカム溝312aと係合している。 図6は、固定カム筒312の内壁面に設けられた第1のカム溝のパターンを示す図である。
【0026】
図6の横軸は、光軸を中心とした回転方向の角度であり、図の上側が光軸方向後方(カメラ本体側)、下側が光軸方向前方である。この図6に示す、固定カム筒312の内壁には、図3〜図5に示す第1のカム溝312aのほか、この第1のカム溝312aとはカムピンとの係合形状(本実施形態では具体的にはカム溝の幅)が異なるもう一種類の第1のカム溝312bが形成されている。これら二種類の第1のカム溝312a,312bは、カムピンとの係合形状は相互に異なるものの、カムピンを案内する経路パターンは、位相が90°ずれた位置に形成されていることを除き同一である。すなわち、これら2種類の第1のカム溝312a,312bは、それらのうちの一方を90°ずらすともう一方の第1のカム溝に重なる同一のパターンを有する。
【0027】
これら2種類の第1のカム溝312a,312bは、それぞれ、固定カム筒312の内壁面に沿って光軸を一周する無端状のカム溝であり、さらにその一周の間に光軸方向に前進して後退するパターンが2回繰り返されている。この2回の前進後退のパターンは同一である。すなわち、これら2種類の第1のカム溝312a,312bのいずれも、0°〜180°の部分と180°〜360°の部分は同じ経路パターンを有する。
【0028】
これらの第1のカム溝312a,312bには、組立時に第1のカムピンをこの第1のカム溝312a,312bに挿入するためのカムピン挿入口312a1,312b1が形成されている。ここで、カムピン挿入口312a1,312b1は各種類の第1のカム溝312a,312bそれぞれにつき回転方向に180°ずれた位置に2つ、2種類の第1のカム溝312a,312bを合わせると回転方向に90°ずつずれた位置に合計4つ設けられている。これに対応して、回転移動筒32の外壁に立設した第1のカムピンも、回転方向に90°ずつずれた位置に1つずつ合計4つ設けられている。これら4つの第1のカムピンは2種類の第1のカム溝の係合形状に合わせて係合部の形状が交互に異なっている。
【0029】
また、これに対応して連結リング313(図3〜図5参照)には、図3〜図5に示す2つのフォーク部313aのほかこれら2つのフォーク部313aから回転方向に90°ずれた位置に2つのフォーク部313b(図8参照)が形成されている。これら合計4つのフォーク部313a,313bは、それぞれ対応するカムピンを挟むのに適切なスリット幅や長さを持っている。
【0030】
図7、図8は、図6に示す2種類の第1のカム溝312a,312bそれぞれの断面と、それぞれの第1のカム溝に係合する2種類の第1のカムピンそれぞれの断面を示した図である。
【0031】
図6に示すように位相が90°ずれた2種類の第1のカム溝312a,312bが存在することに対応して、回転移動筒32の外壁に立設した第1のカムピンも、図3、図7に示す第1のカムピン32aのほか、その第1のカムピン32aとは90°位相の異なる位置に立設したもう一種類の第1のカムピン32b(図8参照)が存在する。すなわち第1のカムピン32a,32bは、図3に示す、2つの第1のカムピン32aのほか、それらとは回転方向に90°異なる位置に立設した2つの第1のカムピン32bが存在し、したがって第1のカムピン32a,32bは合計4つ存在し、2種類の第1のカム溝312a,312bのそれぞれに2つずつ係合している。
【0032】
第1のカムピン32a,32bは、回転移動筒32の外壁側の基部32a1,32b1と、連結リング313(図3〜図5参照)のフォーク部313a,313bを構成する2本のアーム(図7、図8には各フォーク部313a,313bを構成する各2本のアームのうちの各1本のアームが示されている)に挟まれて案内されるガイド部32a2,32b2と、第1のカム溝312a,312bに係合して案内される係合部32a3,32b3とを有する。ここで図7、図8に示す2種類の第1のカム溝312a,312bのうちの図7に示す一方の第1のカム溝312aは幅広のカム溝であり、それに係合する第1のカムピン32aの係合部32a3もそのカム溝の幅形状に応じ太径に形成されている。これに対し、図8に示すもう一方の第1のカム溝312bは幅の狭いカム溝であって、それに係合する第1のカムピン32bの係合部32b3もそのカム溝の幅形状に応じ細径に形成されている。
【0033】
図6に示すように、2本の第1のカム溝312a,312bはいずれも光軸方向に前進したり後退したりしながら光軸を無端状に取り巻くものであるため、それら2本の第1のカム溝312a,312bは、図6に示すように、それらの経路の途中で相互に交差することになる。そこでそれら2本の第1のカム溝312a,312bの幅を相互に異ならせ、それらの第1のカム溝312a,312bに係合する第1のカムピン32a,32bの係合部32a3,32b3も係合するカム溝に合わせて相互に異ならせることにより、繰出し、沈胴時に異なるカム溝に入り込んでしまうことが防止され、繰出し、沈胴動作が安定的にかつ正確に行なわれる。
【0034】
図9,図10は、連結リング313(図3〜図5参照)のフォーク部と、第1のカムピンと、第1のカム溝との関係を示す図である。
【0035】
連結リング313には、図7,図8に示すように、2種類の第1のカム溝312a,312bに係合する2種類の第1のカムピン32a,32bに対応して2種類のフォーク部313a,313bが設けられているが、いずれのフォーク部も同様の形状を有し同様の作用を成すため、ここでは、代表的に、それら2種類のフォーク部313a,313bのうちの一方のフォーク部313aについてのみ図示し、説明を行なう。
【0036】
図9は、繰出装置と沈胴状態との中間的な遷移状態を示しており、図10は繰出状態を示している。
【0037】
フォーク部313aは、2本のアームの間に、基本的には光軸方向(図9,図10の上下方向)に延びるスリット313a1が形成されたものであるが、そのスリットは、繰出状態においてカムピン32が位置する一番奥の部分が湾曲した形状を有する。
【0038】
第1のカム溝312aは、図9に示す遷移状態に対応する部分では光軸(図9の上下方向)に対し斜めに延びており、フォーク部313aのスリット313a1に第1のカムピン32aを挟んだ状態のまま連結リング313が回転すると、カムピン32aは、連結リング313の回転に伴って回転(図9の左右方向への移動)するとともに、カム溝312aに案内されて光軸方向へも移動する。
【0039】
第1のカム溝312aの、繰出状態に対応する部分は、図10に示すように、光軸方向(図10の上下方向)に対し垂直に近い方向に延びており、カムピン32aは、繰出状態まで案内されると、フォーク部313aのスリット313a1の一番奥の湾曲した部分に入り込む。
【0040】
その状態、すなわちレンズ鏡胴がカメラ本体から繰り出した状態においてレンズ鏡胴の先端に不用意に力が加わったとき、それによる衝撃は、カムピン32aの、カム溝312aと係合した係合部32a3(図7参照)のみでなく、フォーク部313aに案内される案内部32a2でも受け止められ、衝撃が分散し、カムピン32aが折れたりカム溝312aが欠けたりする不良の発生が防止される。またカム溝312aの、繰出状態に対応する部分は、光軸に対し垂直に近い方向に延びているため、その衝撃によりカムピン32aのカム溝312aとの係合位置がずれてしまうことも防止される。
【0041】
図3〜図5に戻って、説明を続行する。
【0042】
回転移動筒32の後端部にはその外周にリング状の係合溝32eが設けられており、その係合溝32eには、直進ガイドリング331の係合爪331aが係合している。また固定カム筒312の内壁には直進ガイドキー溝312cが形成されており、直進ガイドリング331に設けられた直進ガイドキー331bが嵌入している。
【0043】
したがって、駆動ギア102が回転してその回転駆動力が駆動リングギア311aを介して駆動リング311に伝えられると、その駆動リング311が光軸を中心に回転し、その駆動リング311と嵌合している連結リング313が駆動リング311と一体的に光軸を中心に回転し、その連結リング313に備えられたフォーク部312a,312b(フォーク部312bについては図3〜図5には図示せず、図8参照)で、そのフォーク部312a,312bに挟まれた第1のカムピン32a,32b(第1のカムピン32bも図3〜図5には図示せず、図8参照)を光軸中心に回転させ、これにより、第1のカムピン32a,32bが固設している回転移動筒32が光軸中心にも回転する。ここで、第1のカムピン32a,32bは、図6に示す形状の第1のカム溝312a,312bに係合しているため、回転移動筒32はその第1のカム溝312a,312bの経路パターンに従って回転しながら光軸方向に移動する。ここで、図6に示す第1のカム溝312a,312bの経路パターンからわかるように、回転移動筒32は、同一方向の回転だけで光軸方向に繰り出され、さらに回転することにより沈胴する。また、この回転移動筒32の内壁面には、第2のカム溝32cが形成されている。この第2のカム溝32cについては後で説明する。
【0044】
上述したように、この回転移動筒32の後端部のリング状の係合溝32eには直進ガイドリング331の係合爪331aが係合しており、この直進ガイドリング331の直進ガイドキー331bが固定カム溝312の内壁面に形成された直進ガイドキー溝312cに嵌入しているため、回転移動筒32が回転しても直進ガイドリング331は回転せず、ただしこの直進ガイドリング331は回転移動筒32の光軸方向の移動にはその回転移動筒32と一緒に移動する。
【0045】
この直進ガイドリング331は、回転移動筒32の内壁面に沿って筒状に延びており、その部分には内壁面と外壁面とを貫いて光軸方向に直線的に延びるスリット状の直進ガイド溝穴331cが形成されている。また、その直進ガイドリング331のさらに内側には、レンズシャッタ組34を搭載した直進移動筒33が配置されている。この直進移動筒33の外壁面後端部には第2のカムピン33aが立設し、その第2のカムピン33aは、直進ガイドリング33に設けられた直進ガイド溝穴331cを突き抜けて、回転移動筒32の内壁面に形成された第2のカム溝32cに係合している。
【0046】
図11は、回転移動筒32の内壁面に形成された第2のカム溝のパータンを示す図である。図11の横軸は光軸を中心とした回転方向の角度であり、図示の上方が光軸方向後方(カメラ本体側)、下側が光軸方向前方である。
【0047】
この図11に示す、回転移動筒32の内壁には、図6に示す第1のカム溝の場合と同様、図3〜図5に示す第2のカム溝32cのほか、その第1のカム溝32cとはカムピンとの係合形状(本実施形態では具体的にはカム溝の幅)が異なるもう一種類の第2のカム溝32dが形成されている。これら2種類の第2のカム溝32c,32dは、これも第1のカム溝の場合と同様、カムピンを案内する経路パターンは位相が90°ずれた位置に形成されていることを除き同一である。すなわち、これら2種類の第2のカム溝32c,32dはそれらのうちの一方を90°ずらすともう一方の第2のカム溝に重なる同一のパターンを有する。
【0048】
これら2種類の第2のカム溝32c,32dも、第1のカム溝312a,312bと同様、それぞれが回転移動筒32の内壁面に沿って光軸を一周する無端状のカム溝であり、さらにその一周の間に光軸方向に前進して後退するパターンが2回繰り返されている。この2回の前進後退のパターンは同一であり、0°〜180°の部分と180°〜360°の部分は同じ経路パターンを有する。
【0049】
ここで、第1のカム溝312a,312bに係合する第1のカムピン32a,32bが第1のカム溝312a,312bの光軸方向に前進した部分に案内されたときに、第2のカム溝32c,32dに係合する第2のカムピン33a(第2のカム溝32dに係合する第2のカムピンは図示省略されているがその第2のカムピンを含む)も第2のカム溝32c,32dの光軸方向に前進した部分に案内され、第1のカムピン32a,32bが第1のカム溝312a,312bの光軸方向に後退した部分に案内されたときに第2のカムピン33aも第2のカム溝32c,32dの光軸方向に後退した部分に案内されるように、第2のカム溝32c,32dの経路パターンの回転方向の形成位置および第2のカムピン33aの形成位置が定められている。
【0050】
これらの第2のカム溝32c,32dは、組立時に第2のカムピンを第2のカム溝32c,32dに挿入するためのカムピン挿入口32c1,32d1が形成されている。ここで、カムピン挿入口32c1,32d1は、2つの第2のカム溝32c,32dそれぞれにつき回転方向に180°ずれた位置に2つ、これら2つの第2のカム溝32d,32dを合わせると回転方向に90°ずつずれた位置に合計4つ設けられている。これに対応して直進移動筒33の外壁面に立設した第2のカムピンも、回転方向に90°ずつずれた位置に1つずつ合計4つ設けられている。これら4つの第2のカムピンは、2つの第1のカム溝の係合形状が相互に異なることに対応して係合部の形状が交互に異なっている。
【0051】
また、これら4つの第2のカムピンに対応して直進ガイドリング331(図3〜図5参照)には、図3〜図5に示す2つの直進ガイド溝穴331cのほか、これら2つの直進ガイド溝穴331cから回転方向に90°ずれた位置にさらに2つの直進ガイド溝穴(図示せず)が形成されている。これら合計4つの直進ガイド溝穴はそれぞれ対応する第2のカムピンを挟むのに適切なスリット幅や長さを持っている。
【0052】
図11に示す2つの第2のカム溝32c,32dは、第1のカム溝の場合と同様相互に溝幅が異なっており、これら溝幅の異なる2種類の第2のカム溝32c,32dに係合する第2のカムピンも、図7、図8に示す第1のカムピンと同様、第2のカム溝32c,32dと係合する係合部の太さが相互に異なり、それぞれの第2のカム溝32c,32dの溝幅と適合する径に形成されている。本実施形態では第2のカムピンの形状は第1のカムピンの形状と同じであり、第1のカムピンに関する図7、図8に相当する第2のカムピンに関する図面の提示は省略する。
【0053】
図3〜図5に再度戻って説明を続行する。
【0054】
前述したようにして、回転移動筒32は、第1のカムピン32a,32bと第1のカム溝312a,312bとの作用により回転しながら光軸方向に移動し、それに伴って直進ガイドリング331が回転が阻止された状態で光軸方向には回転移動筒32とともに移動する。 ここで回転移動筒32の内壁面には第2のカム溝32c,32dが形成されており、直進移動筒33に立設した第2のカムピン32aが直進ガイドリング331の直進ガイド溝穴331cを突き抜けて第2のカム溝32c,32dに係合しているため、回転移動筒33が回転しながら光軸方向に移動すると、それに伴って、直進移動筒33は、直進ガイド溝穴331cにより回転が阻止された状態で光軸方向に移動する。ここで、前述したように、第1のカムピン32a,32bが第1のカム溝312a,312bの光軸方向前方に進んだ部分に案内されたときに第2のカムピン33cも第2のカム溝312a,312bの、光軸方向前方に進んだ部分に案内されるように各カム溝の経路パターンや各カムピンの配置位置が定められている、このため、回転移動筒32が光軸方向前方に繰り出されるときに直進移動筒部33はその回転移動筒32に対しさらに前方に繰り出されて、図5に示すように、回転移動筒32が鏡胴カバー37よりも前方に突出し直進移動筒33はさらに前方に突出した状態となり、回転移動筒32が光軸方向後方に沈胴するときに直進移動筒33もその回転移動筒32に対し沈胴して、図3に示すように、回転移動筒32および直進移動筒33の双方が鏡胴カバー31の内部に入り込んだ状態となる。ここで、これまでの説明から明らかなように、この繰出し、沈胴の際、回転移動筒32は回転しながら光軸方向に移動し、直進移動筒33は回転は伴なわずに直進的に光軸方向に移動する。また、この繰出し、沈胴は駆動リング311が一方向に90°回転するごとに繰出しと沈胴が交互に繰り返される。
【0055】
直進移動筒33の前面には、飾り銘板36が緩衝用のゴムリング39を挟んだ状態で取り付けられている。このゴムリング39は、図5に示す繰出状態においてレンズ鏡胴前面に衝撃が加わったときに、その衝撃の一部を吸収してレンズ鏡胴の狂いや破損を防止するためのものである。
【0056】
この飾り銘板36の中央部には撮影用の光をレンズ鏡胴に取り込むための開口36aが形成されており、その開口36aの内側には、上下に分割されたレンズバリア35が配置されている。このレンズバリア35は、図示しない機構により図3に示す沈胴状態では閉じ、その沈胴状態から繰出状態に移行すると上下に開くように構成されている。
【0057】
また、直進移動筒33には、レンズシャッタ組34が搭載されているが、このレンズシャッタ組34を構成するレンズ後群34aは、レンズシャッタ組34の他の部分とは独立に、図示しないピント調整用電動モータにより光軸方向に移動するようになっており、図5に示す繰出状態においてシャッタボタン12が押されると、シャッタ34bが実際に開閉するよりも前に、このカメラに搭載されたアクティブタイプのオートフォーカス装置により被写体までの距離が測定され、レンズ後群34aがその測定された距離に応じた位置に移動し、その後シャッタ34bが開閉するようになっている。
【0058】
このレンズ鏡胴30の繰出し、沈胴を担う図示しない電動モータは、正転のみでレンズ鏡胴30の繰出しと沈胴との双方を担っており、本実施形態では、その電動モータの逆転は、図示しないフィルムシートを図1、図2に示すフィルムシート排出口19からカメラ外部に送り出すために使用されている。
【0059】
ここで、これまでの説明から明らかなように、本実施形態では、連結リング313、あるいはそのフォーク部313aが本発明にいうピン案内部材に相当し、その連結リング313のほか、さらに駆動リング311や固定カム筒312等を合わせたものが本発明にいう駆動筒組立体に相当し、回転移動筒32、直進移動筒33、飾り銘板36および直進ガイドリング331等を合わせたものが本発明にいう移動筒組立体に相当する。
【0060】
尚、上述の実施形態では、第1のカムピン32a,32bを案内する、連結リング313のフォーク部313a,313bのスリットの、繰出状態に対応する部分を、遷移状態にある第1のカムピンを挟む部分から湾曲した形状に形成したが、第2のカムピン33a,33bを案内する、直進ガイドリング331の直進ガイド溝穴331cの、繰出状態に対する部分の形状を、遷移状態にある第2のカムピン33a,33bを挟む部分から湾曲した形状に形成し、第2のカムピン33a,33bに加わる衝撃を分散するように構成してもよい。このように構成した場合は、直進ガイドリング331が本発明にいうピン案内部材に相当し、その直進ガイドリング331や回転移動筒32等を合わせたものが本発明にいう駆動筒組立体に相当し、直進移動筒33や飾り銘板36等を合わせたものが本発明にいう移動筒組立体に相当することになる。
【0061】
すなわち、上述の実施形態では第1のカム溝と第1のカムピンとからなる第1のカム機構に関連して本発明に特徴的なピン案内部材(連結リング313のフォーク部313a)を備えているが、第2のカム溝と第2のカムピンとからなる第2のカム機構に関するピン案内部材(直進ガイドリング331の直進ガイド溝穴331c)を本発明に特徴的な形状を有するピン案内部材として形成してもよく、あるいはそれら第1および第2のカム機構それぞれに関連して本発明に特徴的な形状を持つ各ピン案内部材を備えてもよい。
【0062】
また上述の実施形態では第1のカム溝、第2のカム溝とも2本のカム溝を形成しそれら2本のカム溝それぞれにカムピンを係合させて繰出し、沈胴を行なわせるように構成したため、繰出しや沈胴に際しガタつきやレンズの傾き等が抑えられ、安定的にかつ高精度な繰出し、沈胴が行なわれる。
【0063】
さらに、上述の本実施形態では、第1のカム溝、第2のカム溝とも2本のカム溝の溝幅を異ならせ、それに対応してカムピンの係合部の太さも異ならせたため、図6、図9に示すように2本のカム溝は相互に交差しているものの、一方の種類のカム溝に係合するカムピンが他方の種類のカム溝に係合するような動きが確実に阻止され、本実施形態ではこの点からも安定的かつ正確な繰出し、沈胴が行なわれる。
【0064】
尚、上述した実施形態では、第1のカム溝、第2のカム溝双方とも溝幅の異なる2本のカム溝が形成されているが、カム溝を相互に異ならせるのは溝幅である必要はなく、溝の深さであってもよく、一般的にはカム溝の断面形状が相互に異なるものであってもよい。
【0065】
また、上述の実施形態では、第1のカム溝、第2のカム溝双方とも、光軸を一周する間に光軸方向への前進と後退を2回繰り返すパターンに形成されているが、一周の間の光軸方向の前進、後退は2回である必要はなく、1回以上任意の回数のものであってもよい。
【0066】
さらに、上述の実施形態では、第1のカム溝、第2のカム溝双方とも2本のカム溝が形成されているが、2本である必要はなく3本以上のカム溝が形成されていてもよい。その場合、カムピンとの係合形状は3本とも相互に異なっている必要はなく、それら3本以上のカム溝全体として2種類以上の係合形状を持っていればよい。
【0067】
さらに、上述の実施形態は、二段繰出し、沈胴式のレンズ鏡胴を備えたカメラであるが、本発明は一段のみの繰出し、沈胴式のレンズ鏡胴を備えたカメラにも適用することができ、さらに、本発明は、カメラに限らず、例えば電子カメラ、ビデオカメラ、映写機、OHP等、繰出し、沈胴式のレンズ鏡胴を備えた光学機器であればどのような機器にも適用することができる。
【0068】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、繰出状態にあるレンズ鏡胴先端に不用意に力が加えられても、それによって生じる可能性のある不都合が回避される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態としてのカメラを前方斜めから見たときの斜視図である。
【図2】本発明の一実施形態としてのカメラを前方斜めから見たときの斜視図である。
【図3】本発明のカメラのレンズ鏡胴を、光軸を含む平面で断面して示す図である。
【図4】本発明のカメラのレンズ鏡胴を、光軸を含む平面で断面して示す図である。
【図5】本発明のカメラのレンズ鏡胴を、光軸を含む平面で断面して示す図である。
【図6】固定カム筒の内壁面に設けられた第1のカム溝のパターンを示す図である。
【図7】図6に示す2種類の第1のカム溝のうちの一方の第1のカム溝の断面と、その第1のカム溝に係合する第1のカムピンの断面を示した図である。
【図8】図6に示す2種類の第1のカム溝のうちの一方の第1のカム溝の断面と、その第1のカム溝に係合する第1のカムピンの断面を示した図である。
【図9】連結リングのフォーク部と、第1のカムピンと、第1のカム溝との関係を示す図である。
【図10】連結リングのフォーク部と、第1のカムピンと、第1のカム溝との関係を示す図である。
【図11】回転移動筒の内壁面に形成された第2のカム溝のパータンを示す図である。
【符号の説明】
10 カメラ
11 グリップ部
12 シャッタボタン
13 ストロボ発光部
14 ストロボ受光窓
15 ファインダ対物窓
16 AF用投光窓
17 AF用受光窓
18 窓カバー
19 フィルムシート排出口
20 前カバー
30 レンズ鏡胴
31 鏡胴カバー
32 回転移動筒
33 直進移動筒
32a,32b カムピン
32c,32d カム溝
32e 係合溝
33 直進移動筒
33a カムピン
34 レンズシャッタ組
34a レンズ後群
34b シャッタ
35 レンズバリア
36 飾り銘板
36a 開口
37 AE受光窓
39 ゴムリング
100 カメラ本体
101 駆動シャフト
102 駆動ギア
311 駆動リング
311a 駆動リングギア
312 固定カム筒
313 連結リング
313a,313b フォーク部
313a1 スリット
312a,312b カム溝
312c 直進ガイドキー溝
331 直進ガイドリング
331a 係合爪
331b 直進ガイドキー
331c 直進ガイド溝穴
Claims (4)
- 光学機器本体に対し光軸方向への繰出し、沈胴が自在なレンズ鏡胴を備えた光学機器において、
前記レンズ鏡胴が、
前記光学機器本体に対し光軸方向前方に繰り出した繰出状態と光軸方向後方に沈胴した沈胴状態との間で移動自在な、内部にレンズが装備された移動筒組立体と、
前記光学機器本体に対し光軸方向に回転する回転部材を備え該回転部材の回転により前記移動筒組立体を繰出状態と沈胴状態との間で往復動させる駆動筒組立体とを具備し、
前記移動筒組立体と前記駆動筒組立体とのうちの一方の組立体である第1の組立体に、前記駆動筒組立体に対する前記移動筒組立体の繰出し、沈胴を案内するカム溝が設けられてなるとともに、
前記移動筒組立体と前記駆動筒組立体とのうちの他方の組立体である第2の組立体に、前記第1の組立体に設けられたカム溝に係合するカムピンが設けられてなり、
前記第1の組立体がさらに、前記カムピンが貫通して前記カム溝に係合した状態となるように前記カム溝の前面に配置され該カムピンを挟んで案内するスリットが形成されたピン案内部材を備え、該ピン案内部材に形成されたスリットの、前記カム溝により繰出状態に対応する部分に案内されたカムピンを挟む部分が、繰出状態と沈胴状態との中間的な遷移状態にあるカムピンを挟む部分から湾曲した形状に形成されてなることを特徴とする光学機器。 - 前記第1の組立体に設けられたカム溝は、光軸を一周し一周の間に光軸方向に一回以上前進して後退する無端状のカム溝であることを特徴とする請求項1記載の光学機器。
- 前記第1の組立体に設けられたカム溝は、それぞれが光軸を一周し一周の間に光軸方向に一回以上前進して後退する無端状の複数のカム溝からなるものであって、 前記第2の組立体に設けられたカムピンは、それぞれが前記第1の組立体に設けられた複数のカム溝のいずれかに係合する複数のカムピンからなるものであることを特徴とする請求項1記載の光学機器。
- 前記カム溝および前記案内部材が前記駆動筒組立体に設けられたものであるとともに、前記カムピンが前記移動筒組立体に設けられたものであることを特徴とする請求項1から3のうちいずれか1項記載の光学機器。
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-
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