JP2000291722A - 液体封入式マウント - Google Patents

液体封入式マウント

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JP2000291722A
JP2000291722A JP10205599A JP10205599A JP2000291722A JP 2000291722 A JP2000291722 A JP 2000291722A JP 10205599 A JP10205599 A JP 10205599A JP 10205599 A JP10205599 A JP 10205599A JP 2000291722 A JP2000291722 A JP 2000291722A
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orifice
liquid
liquid chamber
diaphragm
valve
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Kazuto Daino
一登 大能
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 流体圧力による特性の切換制御を確実に行う
ことができ、優れた減衰力を発揮できる液体封入式マウ
ントを提供する。 【解決手段】 第一オリフィスCは常時開放されてお
り、低周波大振幅の変位入力に対しては、導圧室Eを大
気開放しておくことによって弁部7が板ばね8で第二オ
リフィスDが閉塞状態に保持するので、低周波大振幅の
変位入力に伴い、第一及び第二液室A,B間で封入液体
が第一オリフィスCを介して反復移動し、大きな減衰力
を発現する。また、中・高周波域の小振幅の継続的な振
動入力に対しては、導圧室Eに負圧を導入して弁部7を
板ばね8と共に開弁方向への所定値以上の荷重で変位さ
せることによって、第二オリフィスDが開放されるの
で、中・高周波域の小振幅の振動入力に伴って、第一及
び第二液室A,B間で封入液体が流動抵抗の小さい第二
オリフィスDを介して移動し、動ばね定数が低くなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば自動車エン
ジン等各種振動体に対する防振支持技術に属するもので
あって、特に、外部からの流体圧力導入によって防振特
性を制御するようにした液体封入式マウントに関する。
【0002】
【従来の技術】エンジンを車体フレームに弾性的に支持
するマウントには、車体のバウンド等の衝撃による低周
波大振幅の変位入力に対しては優れた緩衝性及び振動減
衰性、また、機関振動等による中・高周波域の小振幅の
継続的な入力振動に対しては、動ばね定数を低く保つこ
とによる優れた振動絶縁性が要求される。そしてこのよ
うな異なる防振特性を得ることのできるマウントとして
は、典型的には図3に示されるように、エラストマから
なるマウント本体101により容積が可変である第一液
室100Aと、第一のダイアフラム102により容積が
可変である第二液室100Bが細く長い第一オリフィス
100Eを介して互いに連通され、前記両液室100
A,100B間にあって第二のダイアフラム103によ
り容積が可変である第三液室100Cと、前記第一液室
100Aが前記第一オリフィス100Eよりも流動抵抗
の小さい第二オリフィス100Fを介して互いに連通さ
れ、前記第二のダイアフラム103に第三液室100C
と反対側の導圧室100Dに外部からの負圧を作用させ
ることによって、防振特性を選択的に制御するようにし
た液体封入式マウントが知られている。
【0003】すなわち上記液体封入式マウントは、導圧
室100Dに導入した負圧で第二のダイアフラム103
を壁面104に拘束することによって、第一液室100
Aと第三液室100Cとの間での封入液体の移動を規制
した状態では、低周波大振幅の変位入力に対して、マウ
ント本体101の変位によって圧力変動を受ける第一液
室100Aと、この第一液室100Aに流路が細く長い
第一オリフィス100Eを介して連通された第二液室1
00Bとの間で封入液体が反復移動するので、この時の
流動抵抗によって大きな減衰力を得ることができる。ま
た、前記負圧による第二のダイアフラム103の拘束を
解除した状態では、エンジンの機関振動等による中・高
周波域の小振幅の継続振動は、封入液体が第一液室10
0Aと第三液室100Cとの間で流動抵抗の小さい第二
オリフィス100Fを介して移動することによって、マ
ウント本体101の小振幅の振動変位による第一液室1
00Aの圧力変動が吸収され、動ばね定数が低くなって
優れた振動絶縁性を発揮する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
構造の液体封入式マウントにおいては、導圧室100D
への負圧導入による第二のダイアフラム103の拘束状
態から、前記導圧室100Dを大気開放した時に、前記
拘束状態が応答良く解除されず、高減衰から低動ばねへ
の移行が円滑に行われない可能性が指摘される。これ
は、第二のダイアフラム103が第三液室100Cと反
対側の壁面104に吸引して貼り付かせることによって
拘束されるため、大気開放しても第二のダイアフラム1
03が貼り付いたままになりやすく、しかも、第二のダ
イアフラム103を負圧によって吸引・拘束した状態で
は第三液室100Cの封入液体も吸引されているので、
第二のダイアフラム103が非拘束位置に復帰するに
は、これに接する封入液体も復帰移動しなければならな
いからである。
【0005】また、導圧室100Dへの負圧導入時に
は、第二のダイアフラム103が壁面104に貼り付い
たまま全く動作しないことが必要であるが、前記導圧室
100Dへ導入可能な負圧のレベルによっては、大変位
入力に伴う液圧変動によって第二のダイアフラム103
が動作してしまう。このため第一オリフィス100Eに
おける封入液体の流量が減少し、大きな減衰力を発揮で
きないことがある。
【0006】更に上記従来構造によれば、走行時におけ
る車体のバウンドやエンジンのシェイクに対応させるに
は、自動車の通常走行時は、導圧室100Dへ常時負圧
を導入して第二のダイアフラム103を固定した状態に
維持する必要があり、このような継続的な負圧の供給に
は問題があった。
【0007】本発明は、上記のような問題に鑑みてなさ
れたもので、その主な技術的課題とするところは、流体
圧力の導入・開放による特性の切換制御を円滑に行うこ
とができると共に、優れた防振特性を発揮できる液体封
入式マウントを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述の技術的課題を有効
に解決するための手段として、本発明に係る液体封入式
マウントは、ケースとセンターボスとの間に一体的に設
けられ円周方向に連続したエラストマからなるマウント
本体と、前記ケースの内周に封着されたエラストマから
なるダイアフラムと、これらマウント本体とダイアフラ
ムとの間で外周部が前記ケースの内周に固定された内部
構造体とによって、前記マウント本体側の第一液室と、
前記ダイアフラム側の第二液室が画成され、前記第一液
室と第二液室は第一オリフィス及びこの第一オリフィス
よりも流動抵抗の小さい第二オリフィスを介して互いに
連通され、前記第二オリフィスは、所定値以上の高荷重
によって変形する付勢部材で閉弁方向へ付勢され外部か
らの流体圧力により動作される弁部で開閉されるもので
ある。
【0009】上記構成において、第一オリフィスは常時
開放されており、低周波大振幅の変位入力に対しては、
弁部を付勢部材で閉弁位置に保持し、第二オリフィスを
閉塞させておく。この場合は、前記低周波大振幅の変位
入力に伴うマウント本体の伸縮変位によって容積変化を
受ける第一液室と、ダイアフラムによって容積が可変で
ある第二液室との間で封入液体が第一オリフィスを介し
て反復移動するので、この時の流動抵抗によって大きな
減衰力を発現する。
【0010】また、中・高周波域の小振幅の継続的な振
動入力に対しては、外部からの流体圧力で弁部に開弁方
向への所定値以上の荷重を与えることによって、付勢部
材の弾性に抗して弁部を開弁動作させ、前記第二オリフ
ィスを開放させる。この場合は、前記中・高周波域の小
振幅の振動入力に伴って、第一液室と第二液室との間で
封入液体が流動抵抗の小さい第二オリフィスを介して移
動し、これによって動ばね定数が低くなるので、優れた
振動絶縁性を発揮する。
【0011】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に係る液体封入式
マウントの好適な一実施形態を示す概略的な断面図であ
る。この図1において、参照符号1は車体フレーム側及
び支持対象の振動体であるエンジン側のうちいずれか一
方に連結される金属製のケースで、上端が開放されたカ
ップ状の外筒11と、その内周に密嵌された内筒12と
からなり、下側が小径となるように円周方向に連続した
上側段差部1a及び下側段差部1bが形成されている。
2は上面中央に突設された取付ボルト21を介して前記
車体フレーム側及びエンジン側のうちの他方に連結され
る金属製のセンターボスで、前記ケース1の上端開口の
外側に同心的に配置されている。
【0012】センターボス2には、その外周側へ略円錐
台状に延びるエラストマ製のマウント本体3が加硫接着
により一体的かつ同心的に設けられている。補強環31
が埋設されたこのマウント本体3の外周部は、ケース1
における内筒12の上部内周面に密嵌され、ケース1の
上側段差部1aと、このケース1における外筒11の上
端カシメ部11aの間に固定されている。またこれによ
って、ケース1の上端開口が密閉された状態となってい
る。
【0013】参照符号4はエラストマ製のダイアフラム
で、その外周部4aはケース1の下側段差部1bに位置
する内筒12の下端部12aに一体的に加硫接着されて
いる。また、このダイアフラム4の外周部4aからはケ
ース1の上側段差部1aの位置まで延びるシール膜4b
が一体的に延在され、前記内筒12の内周面を覆うよう
に加硫接着されている。
【0014】参照符号5は第一の内部構造体であり、そ
の上側隔壁部51の外周縁がケース1の上側段差部1a
とマウント本体3の外周部との間に挟持されると共に、
下側フランジ部52の外周縁が前記ケース1の下半部内
周のシール膜4bの内周面に密嵌されている。そしてこ
の第一の内部構造体5によって、マウント本体3との間
に第一液室Aが画成される。
【0015】参照符号6は第一の内部構造体5の下側
(ダイアフラム4側)に配置された第二の内部構造体で
ある。この第二の内部構造体6は、隔壁部61と、その
外周に沿って円周方向に連続形成されたオリフィス形成
部62とからなり、このオリフィス形成部62の上端嵌
合部62aが第一の内部構造体5の下端嵌合部53と密
嵌されている。また、前記オリフィス形成部62は、そ
の外周がケース1のシール膜4bの内周面に密嵌される
と共に、その下端部がダイアフラム4の外周部4a上面
に当接され、これによって前記ダイアフラム4との間に
第二液室Bが画成される。
【0016】第二の内部構造体6におけるオリフィス形
成部62の外周面には螺旋状に連続して延びる溝が形成
されており、この溝によって、図1に示すように前記オ
リフィス形成部62とケース1(シール膜4b)との間
に第一オリフィスCが形成される。この第一オリフィス
Cの一端は第一の内部構造体5における下側フランジ部
52の外周の一部に形成された切欠52a及びこれに対
応して上側隔壁部51に形成された開口部51aを介し
て第一液室Aに開放され、他端は前記オリフィス形成部
62の下部に開設された開口部62bを介して第二液室
Bに開放されている。また、第一の内部構造体5の内部
には第二オリフィスDが形成されており、この第二オリ
フィスDの一端は、前記第一の内部構造体5の上側隔壁
部51の中央に開設された開口部51bを介して第一液
室Aと連通し、他端は図示されていないが第二の内部構
造体6内を通って第二液室Bに開放されている。
【0017】第一液室A、第二液室B、第一オリフィス
C及び第二オリフィスDからなる連続した密閉空間には
シリコンオイル等の液体が封入されている。第一オリフ
ィスCは、螺旋状に長く延びるものであることによっ
て、その内部を封入液体が移動する時に大きな流動抵抗
を発生するものである。また第二オリフィスDは、第一
オリフィスCに比較してその流路長さが短くかつ流路断
面積が大きいことによって、液柱慣性及び流動抵抗の小
さなものとなっている。
【0018】参照符号7はエラストマからなる弁部であ
り、第二オリフィスDにおける第一液室A側の開口部5
1bを開閉可能に、第一の内部構造体5内に配置されて
いる。この弁部7は、図2の斜視図にも示されるよう
に、先端のシール面71aが平坦な突起状の弁本体71
と、その背面外周から中央が隆起した湾曲円盤状に展開
する膜部72とからなり、前記膜部72の外周フランジ
部72aが、前記第一の内部構造体5における下端嵌合
部53と、第二の内部構造体6における隔壁部61の上
面外周部との間に密嵌状態で挟着されている。そしてこ
れによって、前記膜部72と隔壁部61との間に導圧室
Eが画成される。
【0019】導圧室Eには、付勢部材として、弁部7に
おける膜部71の背面に沿って、中央が隆起した湾曲形
状に延びるスポーク部81と、第二の内部構造体6にお
ける隔壁部61の上面に当接した外周リング部82とか
らなる金属製の板ばね8が添設されている。この板ばね
8は、導圧室Eに負圧を導入することによって前記膜部
71を介して作用する荷重が所定値以上の高荷重となっ
た時に凹むように変形するものである。
【0020】第二の内部構造体6における隔壁部61に
は、内端が導圧室Eに開放され外端がオリフィス形成部
62の外周面に開放された導圧孔6aが開設され、この
導圧孔6aの外端開口部には、ケース1を貫通して管継
手9が接続されている。そしてこの管継手9には図示さ
れていないパイプ及び弁装置等を介して負圧源が接続さ
れ、すなわち前記導圧室Eには、前記弁装置等によって
前記負圧源による負圧又は大気圧が選択的に導入される
ようになっている。
【0021】導圧室Eが大気開放された状態では、図1
に示されるように、弁部7における弁本体71が、板ば
ね8によって、所定の荷重で第二の内部構造体6の隔壁
部61における開口部51bの外周部に押し付けられ、
第二オリフィスDを閉塞した状態にある。そして前記導
圧室Eに負圧が導入されると、膜部71に作用する液圧
との差圧が所定のレベルに達した時点で、前記板ばね8
のスポーク部82が導圧室E側へ凹むように変位し、こ
れに伴って変位する弁部7の弁本体71が開弁動作して
前記開口部51bを開放するようになっている。
【0022】上記実施形態の液体封入式マウントは、先
の説明のようにケース11側がエンジン側に連結される
一方、センターボス12側が車体フレーム側に連結され
ることによって、前記エンジンを車体フレーム上に弾性
的に支持するものである。そして、車体フレーム側とエ
ンジン側との間での振動入力によってケース1とセンタ
ーボス2が図1における上下方向に反復して相対変位さ
れ、マウント本体3が反復変形を受ける。
【0023】そして例えば、入力振動が自動車走行中の
車体のバウンド等による低周波かつ大振幅の振動である
場合は、導圧室Eを大気開放された状態とすることによ
って、先の説明のように、弁部7が第二オリフィスDを
閉塞させる。この状態では、前記低周波大振幅の入力振
動によって上下に大きく相対変位されるケース1とセン
ターボス2との間で、マウント本体3が大きく反復変形
を受けると、これによる第一液室Aの容積変化に伴い、
自在な変位が許容されたダイアフラム4によって容積が
可変である第二液室Bとの間で、封入液体が螺旋状の細
く長い第一オリフィスCを介して反復移動する。このた
め振動変位入力による第一液室Aの液圧変化が吸収さ
れ、第一液室Aの封入液体を介して伝達される荷重が小
さくなって優れた緩衝性を得ると共に、第一オリフィス
Cを封入液体が流動する際の流動抵抗による高減衰作用
によって、振動を速やかに収束させることができる。
【0024】また、上記閉弁状態では、振動変位入力に
伴う第一液室Aの圧力は、弁部7の膜部72には作用し
ない。このため、開弁方向への大きな荷重は発生せず、
弁部7の弁本体71が、板ばね8の付勢力によって第二
オリフィスDの開口部51bを強制的に密閉した状態が
保持され、弁部7の閉弁状態がを第二オリフィスDを通
じての第一及び第二液室A,B間での封入液体の移動を
確実に遮断するので、第一オリフィスCにおける流量の
減少によって減衰力が損なわれるのを有効に防止するこ
とができる。
【0025】入力振動がエンジンのアイドリング等に伴
う中・高周波域の比較的小振幅の継続振動である場合
は、第一オリフィスCにおける液柱慣性が大きくなるた
め、この第一オリフィスCでは封入液体の反復流動が起
こりにくくなる。したがってこの場合は、導圧室Eに負
圧を導入することによって弁部7を開弁させ、第二オリ
フィスDを開放すると、封入液体は、流路長が短くかつ
流路断面積が大きいことによって液柱慣性及び流動抵抗
の小さい第二オリフィスDを介して反復移動し、これに
よって前記第一液室Aの圧力変動が吸収されるので、動
ばね定数が低くなって優れた振動絶縁性を発揮する。
【0026】更に、この状態から導圧室Eを大気開放す
ると、弁部7が急速に閉弁動作し、弁本体71が第二オ
リフィスDの開口部51bを閉塞する。これは、弁部7
が板ばね8の付勢力(原形復帰力)によって閉弁力を与
えられているからであり、しかも弁部7が、自在な変位
が許容されたダイアフラム4によって容積が可変である
第二液室Bに開放された第二オリフィスDに面している
ことによって、弁部7の閉弁動作に伴う封入液体の押し
戻しが速やかに行われるからである。
【0027】また、上述のように、通常の走行時には、
導圧室Eを大気開放状態にしておくことによって、バウ
ンドやシェイク等に対応できるため、先の従来技術のよ
うに常時負圧導入状態とする必要がなく、アイドリング
等の時にのみ導圧室Eに負圧を導入して第二オリフィス
Dを開放すれば良い。
【0028】なお、本発明は図示の一実施形態に限定さ
れるものではない。例えば内部構造体5,6による第一
オリフィスC及び第二オリフィスDの形状や、その他の
細部の形状等も種々の変更が可能である。
【0029】
【発明の効果】本発明に係る液体封入式マウントによる
と、所定以上の高荷重によって変形する付勢部材と流体
圧力によって動作する弁部が、第一オリフィスによる高
減衰と、第二オリフィスによる低動ばねとを優れた応答
性で確実に切り換えることができ、また、弁部が第二オ
リフィスを閉塞した状態では、付勢部材に流体圧力によ
る所定値以上の高荷重を与えない限り前記閉塞状態が確
実に保持されるので、第一オリフィスによる高減衰が損
なわれることがなく、しかも流体圧力は常時供給する必
要がないといった優れた効果が実現される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る液体封入式マウントの好ましい一
実施形態を示す断面図である。
【図2】上記実施形態における弁部及び板ばねを示す斜
視図である。
【図3】液体封入式マウントの典型的な従来技術を示す
断面図である。
【符号の説明】
1 ケース 1a 上側段差部 1b 下側段差部 11 外筒 12 内筒 2 センターボス 21 取付ボルト 3 マウント本体 31 補強環 4 ダイアフラム 4b シール膜 5 第一の内部構造体 51 上側隔壁部 51a,51b,62b 開口部 52 下側フランジ部 52a 切欠 53 下端嵌合部 6 第二の内部構造体 6a 導圧孔 61 隔壁部 62 オリフィス形成部 7 弁部 71 弁本体 72 膜部 72a 外周フランジ部 8 板ばね 81 スポーク部 82 外周リング部 9 管継手 A 第一液室 B 第二液室 C 第一オリフィス D 第二オリフィス E 導圧室

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケース(1)とセンターボス(2)との
    間に一体的に設けられ円周方向に連続したエラストマか
    らなるマウント本体(3)と、前記ケース(1)の内周
    に封着されたエラストマからなるダイアフラム(4)
    と、これらマウント本体(3)とダイアフラム(4)と
    の間で外周部が前記ケース(1)の内周に固定された内
    部構造体(5,6)とによって、 前記マウント本体(3)側の第一液室(A)と、前記ダ
    イアフラム(4)側の第二液室(B)が画成され、 前記第一液室(A)と第二液室(B)は第一オリフィス
    (C)及びこの第一オリフィス(C)よりも流動抵抗の
    小さい第二オリフィス(D)を介して互いに連通され、 前記第二オリフィス(D)は、所定値以上の高荷重によ
    って変形する付勢部材(8)で閉弁方向へ付勢され外部
    からの流体圧力により動作される弁部(7)で開閉され
    ることを特徴とする液体封入式マウント。
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