JP2000291117A - 溝ブロック用蓋受枠 - Google Patents
溝ブロック用蓋受枠Info
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- JP2000291117A JP2000291117A JP11098166A JP9816699A JP2000291117A JP 2000291117 A JP2000291117 A JP 2000291117A JP 11098166 A JP11098166 A JP 11098166A JP 9816699 A JP9816699 A JP 9816699A JP 2000291117 A JP2000291117 A JP 2000291117A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 コンクリート製の溝ブロックに一体化される
金属製の蓋受枠の組立後の溶融亜鉛メッキ時の熱変形を
防止する。 【解決手段】 蓋受枠1の左右の各コーナーアングル2
の前後長手方向両端部と、前後の仕切板4とがそれぞれ
出会う所の4つの入隅コーナに、それぞれ斜材6が斜交
い状に配されるとともに、各々の斜材6の一端部6aと
コーナーアングル2との接合部、および各々の斜材6の
他端部6bと仕切板4との接合部がそれぞれ溶接固定さ
れる。従って、蓋受枠1の組み立て後これ全体を溶融亜
鉛メッキ処理する時にも各コーナーアングル2の前後長
手方向端部が左右方向に熱変形したり、両コーナーアン
グル2,2が左右一側方へ平行移動する形に熱変形する
のを防止できる。
金属製の蓋受枠の組立後の溶融亜鉛メッキ時の熱変形を
防止する。 【解決手段】 蓋受枠1の左右の各コーナーアングル2
の前後長手方向両端部と、前後の仕切板4とがそれぞれ
出会う所の4つの入隅コーナに、それぞれ斜材6が斜交
い状に配されるとともに、各々の斜材6の一端部6aと
コーナーアングル2との接合部、および各々の斜材6の
他端部6bと仕切板4との接合部がそれぞれ溶接固定さ
れる。従って、蓋受枠1の組み立て後これ全体を溶融亜
鉛メッキ処理する時にも各コーナーアングル2の前後長
手方向端部が左右方向に熱変形したり、両コーナーアン
グル2,2が左右一側方へ平行移動する形に熱変形する
のを防止できる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンクリート製の
溝ブロックに一体化される金属製の蓋受枠に関する。
溝ブロックに一体化される金属製の蓋受枠に関する。
【0002】
【従来の技術】コンクリート製溝ブロックの天壁の開口
部に溝蓋(グレーチング)を載置する際の受け材として
使用される金属製の蓋受枠を組み立て後、これを溝ブロ
ックのコンクリート成形と同時に一体化するという技術
は、先に本出願人により提案した(特願平10−180
7号)。この溝ブロック用蓋受枠は、図8及び図9に示
すように、開口部17を有する天壁18と、この天壁1
8の左右両側端から下方へ連設された左右の側壁19,
19とを有する断面門形に形成されたコンクリート製の
溝ブロック13を対象とする一方、蓋受枠1は、天壁1
8と側壁19の交わる出隅コーナに一体化される左右の
コーナーアングル2,2と、各コーナーアングル2の長
手方向中間部に溶接一体化されて前記開口部17内に一
体化される左右の断面L形の溝蓋受け部3,3、及び左
右のコーナーアングル2,2の長手方向両端部同士を連
結して天壁18内に埋設される連結部材6により構成さ
れている。
部に溝蓋(グレーチング)を載置する際の受け材として
使用される金属製の蓋受枠を組み立て後、これを溝ブロ
ックのコンクリート成形と同時に一体化するという技術
は、先に本出願人により提案した(特願平10−180
7号)。この溝ブロック用蓋受枠は、図8及び図9に示
すように、開口部17を有する天壁18と、この天壁1
8の左右両側端から下方へ連設された左右の側壁19,
19とを有する断面門形に形成されたコンクリート製の
溝ブロック13を対象とする一方、蓋受枠1は、天壁1
8と側壁19の交わる出隅コーナに一体化される左右の
コーナーアングル2,2と、各コーナーアングル2の長
手方向中間部に溶接一体化されて前記開口部17内に一
体化される左右の断面L形の溝蓋受け部3,3、及び左
右のコーナーアングル2,2の長手方向両端部同士を連
結して天壁18内に埋設される連結部材6により構成さ
れている。
【0003】上記溝ブロック13をコンクリート成形す
るには、図10に示すように逆U字形の内型14と外型
15からなる型枠16を使用し、予め連結部材6で連結
された左右のコーナーアングル2,2を、上下逆さま状
態にして外型15内の底側にセットし、コンクリートを
内型14と外型15の間に流し込む。
るには、図10に示すように逆U字形の内型14と外型
15からなる型枠16を使用し、予め連結部材6で連結
された左右のコーナーアングル2,2を、上下逆さま状
態にして外型15内の底側にセットし、コンクリートを
内型14と外型15の間に流し込む。
【0004】その際、コンクリートが蓋受枠1の左右の
溝蓋受け部3,3同士間に形成される溝蓋収容空間部S
内に流れ込むことのないように型枠16を組み立てる必
要がある。このような型枠16としては、例えば、蓋受
枠1の溝蓋収容空間部Sの前後両端の開口端面をそれぞ
れ閉塞するための仕切板21を用意し、この仕切板21
を溝蓋受け部3,3の前後両端にそれぞれ隙間なく密着
接合するよう型枠16に組み込むことが考えられる。し
かし、かかる仕切板21の型枠16への組み込み作業は
甚だ煩わしい手間を要する。そこで、先に提案した上記
溝ブロック用蓋受枠は、上記型枠16の組立て作業の省
力化を図る目的で、蓋受枠1として左右の溝蓋受け部
3,3の前後両端に仕切板4,4をそれぞれ溶接固定し
ておく、というものである。
溝蓋受け部3,3同士間に形成される溝蓋収容空間部S
内に流れ込むことのないように型枠16を組み立てる必
要がある。このような型枠16としては、例えば、蓋受
枠1の溝蓋収容空間部Sの前後両端の開口端面をそれぞ
れ閉塞するための仕切板21を用意し、この仕切板21
を溝蓋受け部3,3の前後両端にそれぞれ隙間なく密着
接合するよう型枠16に組み込むことが考えられる。し
かし、かかる仕切板21の型枠16への組み込み作業は
甚だ煩わしい手間を要する。そこで、先に提案した上記
溝ブロック用蓋受枠は、上記型枠16の組立て作業の省
力化を図る目的で、蓋受枠1として左右の溝蓋受け部
3,3の前後両端に仕切板4,4をそれぞれ溶接固定し
ておく、というものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】左右の溝蓋受け部3,
3の前後両端に仕切板4,4を溶接固定しておくという
上記構造の溝ブロック用蓋受枠によれば、溝ブロック1
3のコンクリート成形時に蓋受枠1の溝蓋収容空間部S
内へのコンクリート流れ込み問題は解消したのである
が、その後、さらに別に次のような問題が生じることを
知見した。蓋受枠1を上記構成のように組み立てた後、
すなわち左右のコーナーアングル2,2の長手方向両端
部同士を連結部材6で直接に連結した後、この蓋受枠1
全体を防錆目的のために溶融亜鉛メッキ処理すると、左
右の各コーナーアングル2の長手方向端部が図9に仮想
線Pで示すごとく左右一側方へ平行移動する形に熱変形
し易く、このように変形した場合は、溝ブロック13の
製品上、この変形を矯正する必要が生じると共に、型枠
16への組込み作業も手間を要するということを知見し
た。
3の前後両端に仕切板4,4を溶接固定しておくという
上記構造の溝ブロック用蓋受枠によれば、溝ブロック1
3のコンクリート成形時に蓋受枠1の溝蓋収容空間部S
内へのコンクリート流れ込み問題は解消したのである
が、その後、さらに別に次のような問題が生じることを
知見した。蓋受枠1を上記構成のように組み立てた後、
すなわち左右のコーナーアングル2,2の長手方向両端
部同士を連結部材6で直接に連結した後、この蓋受枠1
全体を防錆目的のために溶融亜鉛メッキ処理すると、左
右の各コーナーアングル2の長手方向端部が図9に仮想
線Pで示すごとく左右一側方へ平行移動する形に熱変形
し易く、このように変形した場合は、溝ブロック13の
製品上、この変形を矯正する必要が生じると共に、型枠
16への組込み作業も手間を要するということを知見し
た。
【0006】本発明は、このような実情に鑑みてなされ
たものであって、型枠の組立て作業の省力化を確保し得
ながらコーナーアングルの長手方向端部の溶融亜鉛メッ
キに伴う熱変形を防止できる溝ブロック用蓋受枠を提供
しようとするものである。
たものであって、型枠の組立て作業の省力化を確保し得
ながらコーナーアングルの長手方向端部の溶融亜鉛メッ
キに伴う熱変形を防止できる溝ブロック用蓋受枠を提供
しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
発明は、図1に例示するごとく、全体が溶融亜鉛メッキ
処理されたうえでコンクリート製の溝ブロック13と一
体化される金属製の蓋受枠1であって、溝ブロック13
は、開口部17を有する天壁18と、この天壁18の左
右両側端から下方へ連設された左右の側壁19,19と
を有する断面門形に形成してあり、蓋受枠1は、天壁1
8と側壁19の交わる出隅コーナにそれぞれ一体化され
る左右のコーナーアングル2,2と、各コーナーアング
ル2の前後長手方向中間部に一体に形成されて前記開口
部17内に一体化される左右の溝蓋受け部3,3と、左
右の溝蓋受け部3,3の前後方向両端に、左右の溝蓋受
け部3,3同士間に形成される溝蓋収容空間部Sの前後
両端の開口端面をそれぞれ閉塞しかつコーナーアングル
2と直角になるよう溶接固定された前後の仕切板4,4
とを備えており、左右のコーナーアングル2,2の各々
の前後長手方向両端部と、前後の仕切板4,4とがそれ
ぞれ出会う所の4つの入隅コーナに、それぞれ斜材6が
斜交い状に配されるとともに、各々の斜材6の一端部6
aとコーナーアングル2との接合部、および各々の斜材
6の他端部6bと仕切板4との接合部がそれぞれ溶接固
定されていることに特徴を有するものである。
発明は、図1に例示するごとく、全体が溶融亜鉛メッキ
処理されたうえでコンクリート製の溝ブロック13と一
体化される金属製の蓋受枠1であって、溝ブロック13
は、開口部17を有する天壁18と、この天壁18の左
右両側端から下方へ連設された左右の側壁19,19と
を有する断面門形に形成してあり、蓋受枠1は、天壁1
8と側壁19の交わる出隅コーナにそれぞれ一体化され
る左右のコーナーアングル2,2と、各コーナーアング
ル2の前後長手方向中間部に一体に形成されて前記開口
部17内に一体化される左右の溝蓋受け部3,3と、左
右の溝蓋受け部3,3の前後方向両端に、左右の溝蓋受
け部3,3同士間に形成される溝蓋収容空間部Sの前後
両端の開口端面をそれぞれ閉塞しかつコーナーアングル
2と直角になるよう溶接固定された前後の仕切板4,4
とを備えており、左右のコーナーアングル2,2の各々
の前後長手方向両端部と、前後の仕切板4,4とがそれ
ぞれ出会う所の4つの入隅コーナに、それぞれ斜材6が
斜交い状に配されるとともに、各々の斜材6の一端部6
aとコーナーアングル2との接合部、および各々の斜材
6の他端部6bと仕切板4との接合部がそれぞれ溶接固
定されていることに特徴を有するものである。
【0008】請求項2に係る発明は、上記請求項1記載
の溝ブロック用蓋受枠において、各々の斜材6の長手方
向中間部6cからコーナーアングル2に溶接固定される
一端部6aまでの間が該コーナーアングル2側に向けて
折り曲げられると共に下方にも折り曲げられていること
に特徴を有するものである。
の溝ブロック用蓋受枠において、各々の斜材6の長手方
向中間部6cからコーナーアングル2に溶接固定される
一端部6aまでの間が該コーナーアングル2側に向けて
折り曲げられると共に下方にも折り曲げられていること
に特徴を有するものである。
【0009】
【作用】左右のコーナーアングル2,2の各々の前後長
手方向両端部と、前後の仕切板4,4とがそれぞれ出会
う所の4つの入隅コーナに、それぞれ斜材6が斜交い状
に配されるとともに、各々の斜材6の一端部6aとコー
ナーアングル2との接合部、および各々の斜材6の他端
部6bと仕切板4との接合部がそれぞれ溶接固定されて
いると、蓋受枠1の組み立て後これ全体を溶融亜鉛メッ
キ処理する時にも各コーナーアングル2の前後長手方向
端部が左右方向に熱変形したり、図9に仮想線Pで示す
ごとく両コーナーアングル2,2が左右一側方へ平行移
動する形に熱変形するのを斜材6の筋交い作用により防
止でき、コーナーアングル2の前後長手方向端部と仕切
板4との成す角度を常に直角に確保することができる。
手方向両端部と、前後の仕切板4,4とがそれぞれ出会
う所の4つの入隅コーナに、それぞれ斜材6が斜交い状
に配されるとともに、各々の斜材6の一端部6aとコー
ナーアングル2との接合部、および各々の斜材6の他端
部6bと仕切板4との接合部がそれぞれ溶接固定されて
いると、蓋受枠1の組み立て後これ全体を溶融亜鉛メッ
キ処理する時にも各コーナーアングル2の前後長手方向
端部が左右方向に熱変形したり、図9に仮想線Pで示す
ごとく両コーナーアングル2,2が左右一側方へ平行移
動する形に熱変形するのを斜材6の筋交い作用により防
止でき、コーナーアングル2の前後長手方向端部と仕切
板4との成す角度を常に直角に確保することができる。
【0010】左右の溝蓋受け部3,3の前後両端に仕切
板4,4を溶接固定して溝蓋収容空間部Sの前後両端の
開口端面を閉塞しておくと、コンクリート型枠を組み立
てる作業が簡単に行えるとともに、コンクリート打設時
にコンクリートが溝蓋収容空間部S内に流れ込むのを防
止できる。前後の仕切板4によって溝蓋受け部3,3同
士の平行度が保持されているので、型枠の組み立て時や
コンクリート打設時に溝蓋受け部3,3同士の平行度が
狂うようなこともない。
板4,4を溶接固定して溝蓋収容空間部Sの前後両端の
開口端面を閉塞しておくと、コンクリート型枠を組み立
てる作業が簡単に行えるとともに、コンクリート打設時
にコンクリートが溝蓋収容空間部S内に流れ込むのを防
止できる。前後の仕切板4によって溝蓋受け部3,3同
士の平行度が保持されているので、型枠の組み立て時や
コンクリート打設時に溝蓋受け部3,3同士の平行度が
狂うようなこともない。
【0011】斜材6として、例えば図2に仮想線Nで示
すごとくその全長にわたって平面視でストレートなもの
を使用し、これの両端部をコーナーアングル2および仕
切板4にそれぞれ溶接固定した場合は、溶融亜鉛メッキ
処理時にコーナーアングル2の長手方向端部が内寄りに
変形を起こし易いと共に図4に仮想線Qで示すごとく内
側に少しねじられる変形を起こし易いが、請求項2記載
の発明のように斜材6の長手方向中間部6cからコーナ
ーアングル2に溶接固定される一端部6aまでの間を該
コーナーアングル2側に向けると共に下方に折り曲げた
形に形成してあると、溶融亜鉛メッキ処理時にもかかる
コーナーアングル2の内寄り変形やねじれ変形が生じる
ようなことがない。これは、コーナーアングル2の長手
方向端部に対して斜材6がコーナーアングル2の内向き
変形に対する支え力E(図2参照)と下向き変形に対す
る支え力F(図4参照)が働き、コーナーアングル2の
長手方向端部の熱変形を阻止するためであると考えられ
る。
すごとくその全長にわたって平面視でストレートなもの
を使用し、これの両端部をコーナーアングル2および仕
切板4にそれぞれ溶接固定した場合は、溶融亜鉛メッキ
処理時にコーナーアングル2の長手方向端部が内寄りに
変形を起こし易いと共に図4に仮想線Qで示すごとく内
側に少しねじられる変形を起こし易いが、請求項2記載
の発明のように斜材6の長手方向中間部6cからコーナ
ーアングル2に溶接固定される一端部6aまでの間を該
コーナーアングル2側に向けると共に下方に折り曲げた
形に形成してあると、溶融亜鉛メッキ処理時にもかかる
コーナーアングル2の内寄り変形やねじれ変形が生じる
ようなことがない。これは、コーナーアングル2の長手
方向端部に対して斜材6がコーナーアングル2の内向き
変形に対する支え力E(図2参照)と下向き変形に対す
る支え力F(図4参照)が働き、コーナーアングル2の
長手方向端部の熱変形を阻止するためであると考えられ
る。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の一実施例を図1ないし図
7に基づき説明する。図1及び図2に示すように、この
実施例の鋼材などよりなる金属製の蓋受枠1は、互いに
平行な左右のコーナーアングル2,2と、各コーナーア
ングル2の前後長手方向の中間部に溶接固定された左右
の断面L形の溝蓋受け部3,3と、左右の溝蓋受け部
3,3の前後両端に、左右の溝蓋受け部3,3同士間に
形成される溝蓋収容空間部Sの前後両端の開口端面をそ
れぞれ閉塞しかつコーナーアングル2と直角となるよう
溶接固定された前後の仕切板4,4とを備えている。図
5に示すように、各仕切板4は逆凸形に形成されてその
狭幅下部4aを溝蓋受け部3の下端よりさらに下方へ突
出させている。
7に基づき説明する。図1及び図2に示すように、この
実施例の鋼材などよりなる金属製の蓋受枠1は、互いに
平行な左右のコーナーアングル2,2と、各コーナーア
ングル2の前後長手方向の中間部に溶接固定された左右
の断面L形の溝蓋受け部3,3と、左右の溝蓋受け部
3,3の前後両端に、左右の溝蓋受け部3,3同士間に
形成される溝蓋収容空間部Sの前後両端の開口端面をそ
れぞれ閉塞しかつコーナーアングル2と直角となるよう
溶接固定された前後の仕切板4,4とを備えている。図
5に示すように、各仕切板4は逆凸形に形成されてその
狭幅下部4aを溝蓋受け部3の下端よりさらに下方へ突
出させている。
【0013】図1及び図2に示すように、左右の各コー
ナーアングル2,2の前後長手方向の両端部と前後の仕
切板4,4とが出会う所の4つの入隅コーナにはそれぞ
れ異形丸棒鋼等からなる斜材6を斜交い状に配するとと
もに、各々の斜材6の一端部6aをコーナーアングル2
の水平壁2aの裏面側に重ね合わせ状に接合してこの接
合部を溶接固定し、各々の斜材6の他端部6bは仕切板
4に突き合わせ状に接合してこの接合部を溶接固定して
いる。
ナーアングル2,2の前後長手方向の両端部と前後の仕
切板4,4とが出会う所の4つの入隅コーナにはそれぞ
れ異形丸棒鋼等からなる斜材6を斜交い状に配するとと
もに、各々の斜材6の一端部6aをコーナーアングル2
の水平壁2aの裏面側に重ね合わせ状に接合してこの接
合部を溶接固定し、各々の斜材6の他端部6bは仕切板
4に突き合わせ状に接合してこの接合部を溶接固定して
いる。
【0014】この場合、各々の斜材6はこれの長手方向
中間部6cからコーナーアングル2に溶接固定された一
端部6aまでの間は該コーナーアングル2側に向けて折
り曲げた形に形成している。また、各々の斜材6は、図
3及び図4にみられるようにコーナーアングル2の水平
壁2aとの溶接一端部6aから下方にも折り曲がる形に
形成して、仕切板4との溶接他端部6bがコーナーアン
グル2の水平壁2aとの溶接一端部6aよりも低くなる
ようにその間に段差をつけている。これは、溝ブロック
13と一体化する時に斜材6の上側に溝ブロック13の
コンクリートができる限り多く被るようにして溝ブロッ
ク13のコンクリート表面の割れ防止を図るためであ
る。
中間部6cからコーナーアングル2に溶接固定された一
端部6aまでの間は該コーナーアングル2側に向けて折
り曲げた形に形成している。また、各々の斜材6は、図
3及び図4にみられるようにコーナーアングル2の水平
壁2aとの溶接一端部6aから下方にも折り曲がる形に
形成して、仕切板4との溶接他端部6bがコーナーアン
グル2の水平壁2aとの溶接一端部6aよりも低くなる
ようにその間に段差をつけている。これは、溝ブロック
13と一体化する時に斜材6の上側に溝ブロック13の
コンクリートができる限り多く被るようにして溝ブロッ
ク13のコンクリート表面の割れ防止を図るためであ
る。
【0015】コーナーアングル2と溝蓋受け部3の接合
部の裏面側には、図5に示すように補強アングル7を溶
接固定している。溝蓋受け部3には、図7に示す溝蓋8
を取り付ける時に使用するボルト9を取り付けている。
図3及び図4に示すように、溝蓋受け部3の裏面の数カ
所にはアンカー部材11が取り付けられている。
部の裏面側には、図5に示すように補強アングル7を溶
接固定している。溝蓋受け部3には、図7に示す溝蓋8
を取り付ける時に使用するボルト9を取り付けている。
図3及び図4に示すように、溝蓋受け部3の裏面の数カ
所にはアンカー部材11が取り付けられている。
【0016】このように一体化された蓋受枠1全体は、
溶融亜鉛メッキ槽に浸漬して防錆メッキ処理がなされ
る。その際、各々の斜材6の一端部6aとコーナーアン
グル2との接合部、および各々の斜材6の他端部6bと
仕切板4との接合部がそれぞれ溶接固定されているの
で、溶融亜鉛メッキの高温下(440〜460゜C)で
も各コーナーアングル2の前後長手方向端部が左右方向
に熱変形したり、図9に仮想線Pで示すごとく両コーナ
ーアングル2,2の前後長手方向端部が左右一側方へ平
行移動する形に熱変形するのを防止できる。したがっ
て、コーナーアングル2の前後長手方向端部と仕切板4
との成す角度を常に直角に確保することができる。
溶融亜鉛メッキ槽に浸漬して防錆メッキ処理がなされ
る。その際、各々の斜材6の一端部6aとコーナーアン
グル2との接合部、および各々の斜材6の他端部6bと
仕切板4との接合部がそれぞれ溶接固定されているの
で、溶融亜鉛メッキの高温下(440〜460゜C)で
も各コーナーアングル2の前後長手方向端部が左右方向
に熱変形したり、図9に仮想線Pで示すごとく両コーナ
ーアングル2,2の前後長手方向端部が左右一側方へ平
行移動する形に熱変形するのを防止できる。したがっ
て、コーナーアングル2の前後長手方向端部と仕切板4
との成す角度を常に直角に確保することができる。
【0017】また、斜材6はこれの長手方向中間部6c
からコーナーアングル2に溶接固定される一端部6aま
での間を該コーナーアングル2側に向けると共に下方に
向けて折り曲げてあるので、溶融亜鉛メッキ処理時の高
温下で、その斜材6が図2に仮想線Nで示すごとくその
全長にわたってストレートなものである場合に生じるよ
うなコーナーアングル2の長手方向端部の内寄り変形や
ねじれ変形Qはみられなかった。
からコーナーアングル2に溶接固定される一端部6aま
での間を該コーナーアングル2側に向けると共に下方に
向けて折り曲げてあるので、溶融亜鉛メッキ処理時の高
温下で、その斜材6が図2に仮想線Nで示すごとくその
全長にわたってストレートなものである場合に生じるよ
うなコーナーアングル2の長手方向端部の内寄り変形や
ねじれ変形Qはみられなかった。
【0018】このように溶融亜鉛メッキ処理された蓋受
枠1を用いて溝ブロック13をコンクリート成形するに
は、図6に示すように、蓋受枠1を上下逆さま状態にし
てU字形の内型14と外型15からなる型枠16内にセ
ットし、しかる後、型枠16内にコンクリートを流し込
む。このコンクリート打設時には、左右の溝蓋受け部
3,3の前後両端に仕切板4,4が溶接固定されている
ので、コンクリートが左右の溝蓋受け部3,3同士間の
溝蓋収容空間部S内に流れ込むことがない。コンクリー
トの固化後、型枠16を外すと、蓋受枠1が一体に埋め
込まれた溝ブロック13を得ることができる。
枠1を用いて溝ブロック13をコンクリート成形するに
は、図6に示すように、蓋受枠1を上下逆さま状態にし
てU字形の内型14と外型15からなる型枠16内にセ
ットし、しかる後、型枠16内にコンクリートを流し込
む。このコンクリート打設時には、左右の溝蓋受け部
3,3の前後両端に仕切板4,4が溶接固定されている
ので、コンクリートが左右の溝蓋受け部3,3同士間の
溝蓋収容空間部S内に流れ込むことがない。コンクリー
トの固化後、型枠16を外すと、蓋受枠1が一体に埋め
込まれた溝ブロック13を得ることができる。
【0019】こうして製造された溝ブロック13は、図
1及び図7に示すように、開口部17を有する天壁18
と、この天壁18の左右両側端から下方へ連設された左
右の側壁19,19とを有する断面門形に形成される。
一方、蓋受枠1の左右のコーナーアングル2,2の水平
壁部2a及び垂直壁部2bは天壁18と側壁19の交わ
る出隅コーナに接合一体化され、左右の溝蓋受け部3,
3は開口部17内に接合一体化される。仕切板4,4は
溝蓋受け部3,3同士間の溝蓋収容空間部Sに臨む天壁
18の開口端面に接合一体化される。斜材6は天壁18
内に埋め込まれる。
1及び図7に示すように、開口部17を有する天壁18
と、この天壁18の左右両側端から下方へ連設された左
右の側壁19,19とを有する断面門形に形成される。
一方、蓋受枠1の左右のコーナーアングル2,2の水平
壁部2a及び垂直壁部2bは天壁18と側壁19の交わ
る出隅コーナに接合一体化され、左右の溝蓋受け部3,
3は開口部17内に接合一体化される。仕切板4,4は
溝蓋受け部3,3同士間の溝蓋収容空間部Sに臨む天壁
18の開口端面に接合一体化される。斜材6は天壁18
内に埋め込まれる。
【0020】上記実施例では、溝蓋受け部3はコーナー
アングル2とは別体に構成し、これをコーナーアングル
2に溶接固定してあるが、溝蓋受け部3はコーナーアン
グル2に一体に曲げ加工して形成することもできる。
アングル2とは別体に構成し、これをコーナーアングル
2に溶接固定してあるが、溝蓋受け部3はコーナーアン
グル2に一体に曲げ加工して形成することもできる。
【0021】
【発明の効果】本発明の溝ブロック用蓋受枠によれば、
左右の各コーナーアングルの前後長手方向両端部と、前
後の仕切板とがそれぞれ出会う所の4つの入隅コーナ
に、それぞれ補強用の斜材を斜交い状に配設してあるの
で、蓋受枠これ全体を溶融亜鉛メッキ処理する時にもコ
ーナーアングルの前後長手方向端部が左右方向に熱変形
したり、両コーナーアングルが左右一側方へ平行移動す
る形に熱変形するのを防止できるという効果を奏する。
左右の各コーナーアングルの前後長手方向両端部と、前
後の仕切板とがそれぞれ出会う所の4つの入隅コーナ
に、それぞれ補強用の斜材を斜交い状に配設してあるの
で、蓋受枠これ全体を溶融亜鉛メッキ処理する時にもコ
ーナーアングルの前後長手方向端部が左右方向に熱変形
したり、両コーナーアングルが左右一側方へ平行移動す
る形に熱変形するのを防止できるという効果を奏する。
【図1】本発明の一実施例を示す溝ブロック用蓋受枠の
斜視図である。
斜視図である。
【図2】図1の溝ブロック用蓋受枠の平面図である。
【図3】図2におけるA−A線拡大断面図である。
【図4】図1の溝ブロック用蓋受枠の正面図である。
【図5】図2におけるB−B線拡大断面図である。
【図6】溝ブロックのコンクリート成形状態を示す溝蓋
収容空間部及び側壁の断面図である。
収容空間部及び側壁の断面図である。
【図7】蓋受枠が一体化された溝ブロックの断面図であ
る。
る。
【図8】従来例の溝ブロック用蓋受枠の斜視図である。
【図9】図8の溝ブロック用蓋受枠の平面図である。
【図10】図8の溝ブロックのコンクリート成形状態を
示す溝蓋収容空間部及び側壁の断面図である。
示す溝蓋収容空間部及び側壁の断面図である。
1 蓋受枠 2 コーナーアングル 3 溝蓋受け部 4 仕切板 6 斜材 6a 斜材の一端部 6b 斜材の他端部 6c 斜材の中間部 13 溝ブロック 17 開口部 18 天壁 19 側壁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 海老原 洋一 大阪府大阪市中央区南本町4丁目1番1号 株式会社淀川製鋼所内 Fターム(参考) 2D063 CB26
Claims (2)
- 【請求項1】 全体が溶融亜鉛メッキ処理されたうえで
コンクリート製の溝ブロックと一体化される金属製の蓋
受枠であって、 前記溝ブロックは、開口部を有する天壁と、この天壁の
左右両側端から下方へ連設された左右の側壁とを有する
断面門形に形成してあり、 前記蓋受枠は、前記天壁と側壁の交わる出隅コーナにそ
れぞれ一体化される左右のコーナーアングルと、各コー
ナーアングルの前後長手方向中間部に一体に形成されて
前記開口部内に一体化される左右の溝蓋受け部と、左右
の溝蓋受け部の前後方向両端に、左右の溝蓋受け部同士
間に形成される溝蓋収容空間部の前後両端の開口端面を
それぞれ閉塞しかつコーナーアングルと直角になるよう
溶接固定された前後の仕切板とを備えており、 前記左右のコーナーアングルの各々の前後長手方向両端
部と、前記前後の仕切板とがそれぞれ出会う所の4つの
入隅コーナにそれぞれ斜材が斜交い状に配されるととも
に、各々の斜材の一端部とコーナーアングルとの接合
部、および各々の斜材の他端部と仕切板との接合部がそ
れぞれ溶接固定されていることを特徴とする溝ブロック
用蓋受枠。 - 【請求項2】 各々の斜材の長手方向中間部からコーナ
ーアングルに溶接固定される一端部までの間が該コーナ
ーアングル側に向けて折り曲げられると共に下方にも折
り曲げられている請求項1記載の溝ブロック用蓋受枠。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11098166A JP2000291117A (ja) | 1999-04-05 | 1999-04-05 | 溝ブロック用蓋受枠 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11098166A JP2000291117A (ja) | 1999-04-05 | 1999-04-05 | 溝ブロック用蓋受枠 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000291117A true JP2000291117A (ja) | 2000-10-17 |
Family
ID=14212502
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11098166A Pending JP2000291117A (ja) | 1999-04-05 | 1999-04-05 | 溝ブロック用蓋受枠 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000291117A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010090700A (ja) * | 2009-12-09 | 2010-04-22 | Yukio Hayashi | 路上排水溝装置 |
JP6330096B1 (ja) * | 2017-09-04 | 2018-05-23 | 前田製管株式会社 | 門型側溝ブロックの逆打ち型枠における保護枠の固定構造 |
-
1999
- 1999-04-05 JP JP11098166A patent/JP2000291117A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010090700A (ja) * | 2009-12-09 | 2010-04-22 | Yukio Hayashi | 路上排水溝装置 |
JP6330096B1 (ja) * | 2017-09-04 | 2018-05-23 | 前田製管株式会社 | 門型側溝ブロックの逆打ち型枠における保護枠の固定構造 |
JP2019044489A (ja) * | 2017-09-04 | 2019-03-22 | 前田製管株式会社 | 門型側溝ブロックの逆打ち型枠における保護枠の固定構造 |
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