JP2000291027A - 駐車場等設置用地下ピット構造 - Google Patents

駐車場等設置用地下ピット構造

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JP2000291027A
JP2000291027A JP11104269A JP10426999A JP2000291027A JP 2000291027 A JP2000291027 A JP 2000291027A JP 11104269 A JP11104269 A JP 11104269A JP 10426999 A JP10426999 A JP 10426999A JP 2000291027 A JP2000291027 A JP 2000291027A
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JP
Japan
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pit
main body
flange piece
parking lot
outer peripheral
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JP11104269A
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English (en)
Inventor
Yoshiaki Sanada
佳明 真田
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NABCO SYSTEM KK
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NABCO SYSTEM KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 杭等を用いずとも、地下水位上昇あるいは低
下や軟弱地盤に対して、敷設した敷地に対して浮き上が
ったりあるいは沈下したりさせない。 【解決手段】 上部に開口11aを有するボックスタイ
プのピット本体11であって、この外周壁11bに、外
方に突出する鍔片部12を一体に形成して、断面逆ハッ
ト形状に構成した。鍔片部12は、ピット本体11の外
周壁11bにおける縦方向の略中央部に形成している。
ピット本体11の外周壁11bと鍔片部12との連結部
13を斜面状に形成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、地下水位が高いと
か地質が砂地等により構成されているような軟弱地盤な
敷地に敷設する場合に適した駐車場等設置用地下ピット
構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のピット構造として、図3
に示すように、上部が開口するように、コンコリート壁
によって構成される有底箱形のピット本体1から構成し
ていた。
【0003】また、他の従来構造としては、図3と同様
有底箱形にピット本体1を構成するも、図5に示すよう
に、ピット本体1の底盤2にセメント或いは石灰等から
なる構造物3を入れる所謂地盤改良工事を施す場合、或
いは、図6に示すように、ピット本体1の底壁部1bを
支える杭4を地中深く埋設して、ピット本体1を支持す
る構造としたものが知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図3に
示すピット構造では、折角敷設したピット本体1が、敷
設後に、水位が高くなってしまった場合には、図4(1)
に示すように、この地下水の浮力によって、ピット本体
1が浮いてしまうことがあり、逆に、図4(2)に示す
ように、地下水位の低下或いは地盤自身が軟弱である場
合には、ピット本体1がこれら水位低下あるいは軟弱地
盤のために、ピット本体1がそれ自身の重力により沈ん
でしまうことになる。
【0005】この点に鑑み、図5或いは図6に示すよう
なピット構造が採用されているのであるが、図5に示す
場合は、ピット本体1の底盤2にセメント或いは石灰等
を入れて、地盤改良工事3を施したものであるが、この
地盤改良工事を施したとしても、地下水位が敷設時より
高くなってしまえば、地下水の浮力に逆らえずに、ピッ
ト本体1が浮いてしまうことを防ぎきれない。
【0006】そして、地下水位の上昇や低下あるいは軟
弱地盤によるピット本体1の浮き沈みは、全体が平均し
て起こるものでなく、通常片寄りを伴って歪を起こすこ
とになり、ピット本体1内の自動車等収容物や収容機器
をも片向かせてしまうことになる。
【0007】また、図6に示すような場合には、杭4に
よって、地下水位の上昇等によるピット本体1の上昇
(図7の状態)や底盤の軟弱地盤によるピット本体1の
沈下(図8の状態)をある程度食い止めることはできる
が、大きく水位が上昇する場合とか底盤2が地表より非
常に深い位置まで軟弱地盤なような場合には、杭4が強
固な岩盤に突き当たるまで打ち込む必要が出てきて、こ
れでは杭4自身が非常に長くなってしまい(敷地によっ
ては、40〜50m以上の杭となることがある)、この
ために、杭4を長くした分、杭4自身がコストアップと
なってしまうと共に、杭4の打ち込み工費の上昇を招い
てしまうことになる。
【0008】そこで、本発明は、上記従来の問題を解決
するもので、杭等を用いずとも、地下水位上昇あるいは
低下や軟弱地盤に対して、敷設した敷地に対して浮き上
がったりあるいは沈下したりする現象を起こさない駐車
場等設置用地下ピット構造を提供することを目的として
いる。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載の本発明は、上部が開口するボック
スタイプのピット本体の外周壁に、外方に突出する鍔片
部を一体に形成して、断面逆ハット形状に構成したこと
を特徴とするものである。
【0010】本発明によれば、ピット本体の外周壁に設
けた鍔片部によって、ピット本体の重量が増加すること
になり、この結果、例えば、地下水位が上がった場合
に、ピット本体を持ち上げようとする浮力より、ピット
本体の重力が打ち勝つことになって、ピット本体が地下
水位の上昇に追従して、浮いたりすることを防止でき
る。
【0011】他方、ピット本体の下部における底盤が砂
地等で非常に柔らかい場合或いは地下水位が低下した場
合等には、ピット本体の底部表面積に、鍔片部の底部表
面積が実質的に加算されると考えられることから、ピッ
ト本体の底部表面積が実質的に拡大することになって、
すなわち単位面積あたりのピット本体重量が軽くなっ
て、ピット本体の沈下現象を食い止めることができる。
【0012】また、請求項2に記載の本発明は、前記鍔
片部が、前記ピット本体の外周壁における縦方向の略中
間部に形成したことを特徴とするものである。
【0013】請求項2に記載の本発明によれば、ピット
本体を完成した後、ピット穴を埋め戻せば、鍔片部上に
土や岩石が積まれて、これらの土や岩石の重力も実質的
にピット本体の重量として加算できることになり、地下
水位の上昇等によるピット本体の浮き上がり現象を食い
止めることができる。
【0014】更に、請求項3に記載の本発明は、前記ピ
ット本体の外周壁と鍔片部との連結部が斜面状に形成さ
れたことを特徴とするものである。
【0015】請求項3に記載の本発明によれば、ピット
本体の外周壁と鍔片部との連結部を斜面状に形成したた
めに、鍔片部上にある土砂等による重力が鍔片部にかか
った場合でも、連結部には分力が働いて、ピット本体に
対して、鍔片部が土砂等の重力によって、せん断を起こ
すことを防止している。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明における一の実施の
形態に係る駐車場等設置用の地下ピット構造を、図を用
いて説明する。
【0017】図1は、敷設すべき敷地に設置した状態を
示す地下ピットの斜視図、図2は同じく、縦断面図であ
り、図1及び図2において、11は、ピット本体で、ピ
ット本体11は、開口11aした上部が地表に表出する
ように、敷地20に埋め込まれており、全体形状がボッ
クスタイプを呈すべく、鉄筋入りのコンクリートにより
形成されている。
【0018】12はやはり鉄筋入りのコンクリートによ
り形成された鍔片部で、ピット本体11の外周壁11b
に、外方に突出するように一体に形成している。この結
果、地下ピット10は、断面逆ハット形状を呈して構成
されている。
【0019】鍔片部12は、ピット本体11の外周壁1
1bにおいて、本実施の形態では、中間部に形成してい
るが、これに限定されるものではなく、たとえば、ピッ
ト本体11の上面と略面一となるように外周壁11bに
形成しても良い。
【0020】また、外周壁11bと鍔片部12とは、斜
面状に形成した連結部13によって連結されている。
【0021】上記のように構成する本発明の実施の形態
によれば、ピット本体11の外周壁11bに設けた鍔片
部12によって、ピット本体11の実質的重量が増加す
ることになる。
【0022】この結果、例えば、地下水位が上がった場
合に、図2に示すように、地下水位上昇によるピット本
体11への浮力は、ピット本体を持ち上げようとする力
Aとして働くことになるが、ピット本体11の実質的重
量は、鍔片部12の重量が加算されたものとなって、ピ
ット本体11の重力が上記浮力に対して打ち勝つことに
なって、ピット本体11が地下水位の上昇に追従して、
浮いたりすることを防止できる。
【0023】他方、ピット本体11の底部11cの表面
積は、外周壁11bに一体に形成した鍔片部12の底部
表面積が加算されて、実質的に拡大されることになる。
【0024】この結果、ピット本体11の底部11cに
おける底盤14が砂地等で非常に柔らかい場合あるいは
地下水位の低下等が起こった場合でも、ピット本体11
の底部11cの表面積における単位面積あたりのピット
本体重量を軽量化することができ、ピット本体11の沈
下現象を食い止めることができる。
【0025】従って、敷地に余裕があれば、鍔片部12
を大型なものとすれば、益々、地下水位上昇による地下
ピット11の上昇や軟弱地盤等による地下ピット11の
沈下を防止する機能を大きくすることができる。
【0026】そして、本実施の形態によれば、従来のよ
うな歪現象は防止することができるので、ピット本体1
1内に収容した自動車等収容物やその収容機器を片寄ら
せず、常に所定位置に収容できることになって、好まし
い地下ピット構造であるといえる。
【0027】更に、上記の本実施の形態によれば、ピッ
ト本体11を完成した後、ピット穴21を埋め戻せば、
鍔片部12の上に土砂や岩石が積まれて、これらの土砂
や岩石の重力も実質的にピット本体11の重量として加
算できることになり、地下水位の上昇等によるピット本
体11の浮き上がり現象を食い止める機能を更に増すこ
とになる。
【0028】更にまた、上記の本実施の形態によれば、
ピット本体11の外周壁11bと鍔片部12との連結部
13が斜面状に形成されていることから、鍔片部12の
上にある土砂や岩石等による重力が鍔片部12にかかっ
た場合でも、連結部13には分力が働いて、ピット本体
11に対して、鍔片部12が土砂や岩石等の重力によっ
て、せん断を起こすことを防止できる。
【0029】
【発明の効果】以上のように、本発明は、ピット本体の
外周壁に設けた鍔片部によって、ピット本体の重量が増
加することになり、この結果、例えば、地下水位が上が
った場合に、ピット本体を持ち上げようとする浮力よ
り、ピット本体の重力が打ち勝つことになって、ピット
本体が地下水位の上昇に追従して、浮いたりすることを
防止できる。
【0030】他方、ピット本体の下部における底盤が砂
地等で非常に柔らかい場合には、ピット本体の底部表面
積に、鍔片部の底部表面積が実質的に加算されると考え
られることから、ピット本体の底部表面積が実質的に拡
大することになって、すなわち単位面積あたりのピット
本体重量が軽くなって、ピット本体の沈下現象を食い止
めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】敷設すべき敷地に設置した状態を示す地下ピッ
トの斜視図である。
【図2】同じく、縦断面図である。
【図3】従来における敷設すべき敷地に設置した状態を
示す地下ピット構造を示す斜視図である。
【図4】図3の縦断面図であり、(1)は地下水位上昇に
よる地下ピットが浮き上がった状態、(2)は地下水位低
下あるいは地盤沈下により地下ピットが沈下した状態
を、夫々示している。
【図5】従来における他の例における地下ピット構造を
示す縦断面図である。
【図6】従来における更に他の例における地下ピット構
造を示す縦断面図である。
【符号の説明】
10 地下ピット 11 ピット本体 11a 開口 11b 外周壁 11c 底部 12 鍔片部 13 連結部(斜面状の) 14 底盤

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上部が開口するボックスタイプのピット
    本体の外周壁に、外方に突出する鍔片部を一体に形成し
    て、断面逆ハット形状に構成したことを特徴とする駐車
    場等設置用地下ピット構造。
  2. 【請求項2】 前記鍔片部は、前記ピット本体の外周壁
    における縦方向の略中間部に形成したことを特徴とする
    請求項1記載の駐車場等設置用地下ピット構造。
  3. 【請求項3】 前記ピット本体の外周壁と鍔片部との連
    結部が斜面状に形成されたことを特徴とする請求項1又
    は2記載の駐車場等設置用地下ピット構造。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102013008169A1 (de) 2013-05-13 2014-11-13 Caterpillar Inc. Mobilbagger mit Verriegelung der Drehdurchführung
CN107893429A (zh) * 2017-09-25 2018-04-10 中铁二院工程集团有限责任公司 一种地下槽形体抗浮构造及其抗浮验算方法
CN110258630A (zh) * 2019-06-18 2019-09-20 深圳市综合交通设计研究院有限公司 一种地下综合管廊抗浮结构及其抗浮验算方法

Cited By (5)

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