JP2000290670A - 燃料ガスの製造方法 - Google Patents
燃料ガスの製造方法Info
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Abstract
ン系燃料を製造するとともに、併せて電力、熱などの形
態でエネルギーを回収するための新たな技術を提供する
ことを主な目的とする。 【解決手段】(1)内部圧力を調整できる投入装置を介
して、液状有機物を加圧加熱状態にある第一の反応器に
投入し、固形状の有機物成分を可溶化させる工程、
(2)前工程で形成された気液混合相を気液分離する工
程、(3)第二の反応器内において、前工程で得られた
分離液相の少なくとも一部が液相を維持する温度/圧力
に保ちつつ、金属系担持触媒の存在下に、接触分解させ
てメタンガスを主成分とするガスを生成させる工程を備
えたことを特徴とする燃料ガスの製造方法。
Description
することにより、メタンを主成分とする燃料ガスを製造
する方法に関する。本発明において、「液状有機物」と
は、水に液状および/または固形状の有機物が溶解しあ
るいは分散して存在している液状物を意味する。
性処理汚泥、嫌気性処理汚泥、下水汚泥などの汚泥類;
厨芥、紙、プラスチック、木片、竹片、草片、藁、繊
維、野菜片、ゴム、皮、食品加工廃棄物、畜産廃棄物、
森林間伐材/倒木、枝打ち材などの林業廃棄物、農林廃
棄物、水産物廃棄物など)と液状有機性廃棄物(生活廃
水、食品加工工場などからの廃水、畜舎/養鶏場などか
らの廃水、生物学的処理が困難な成分を含む産業廃水な
どの廃水;アルコール類、カルボン酸類、アルデヒド類
などの有機化合物を含む廃水)などは、それぞれの特性
に応じた別個の技術により処理されている。
は、約5000万トン/年にも達しており、その約75%は多
くの焼却処理場で焼却処分されている。しかしながら、
これらの焼却場において、電力回収により、廃棄物を有
効利用しているのは、僅か約150カ所に過ぎない。特に
近年各種廃棄物の焼却に際しては、ダイオキシンの発生
顔翁問題となっており、新規焼却施設の建設のみなら
ず、既存設備の一部では操業の継続すらも困難な状況と
なりつつある。
後焼却したり、或いは埋め立て処理されている。有機物
含有廃水は、一般に活性汚泥処理された後、生成する汚
泥は、上記の様に焼却或いは埋め立て処理されている。
有機物を含む含水性の廃棄物は、そのまま乾燥後焼却さ
れている。
液状有機性廃棄物の発生量が増大し、同時に廃棄物に対
する規制が強化されつつある現状では、上記の様な従来
技術により各種の廃棄物を焼却処理する方法では、次第
に対処し難くなっている。
りある資源の有効利用」という視点からは、これらの廃
棄物を資源として再利用することも必要である。
形および液状の有機廃棄物を高いガス化効率で処理する
ことにより、燃料ガス、電力、熱エネルギーなどの有用
な形態で回収し、再利用するための新たな技術を提供す
ることを主な目的とする。
技術の現状に鑑みて、固形および液状の有機廃棄物を処
理する技術について研究を進めた結果、これらの廃棄物
を液状有機物の形態で特定の条件下に湿式可溶化処理お
よび湿式接触処理する場合には、上記の課題をほぼ達成
し得ることを見出した。
原料として燃料ガスを製造する方法を提供する; I.(1)内部圧力を調整できる投入装置を介して、液
状有機物を加圧加熱状態にある第一の反応器に投入した
後、液状有機物を100℃以上の温度且つ液状有機物の少
なくとも一部が液相を維持する圧力に保ちつつ、理論酸
素量の0.5倍量以下の酸素を含有するガスを供給する工
程、(2)上記(1)の工程で形成された気液混合相を
気液分離する工程、(3)第二の反応器内において、上
記(2)の工程で得られた分離液相を100℃以上の温度
且つその少なくとも一部が液相を維持する圧力に保ちつ
つ、金属および金属化合物の少なくとも1種を活性成分
として担持する触媒の存在下に、接触分解させてメタン
ガスを主成分とするガスを生成させる工程を備えたこと
を特徴とする燃料ガスの製造方法。 2.液状有機物が、有機化合物含有液、固形有機物粉砕
体と水とからなるスラリー、および固形有機物粉砕体と
水と有機化合物含有液とからなるスラリーの少なくとも
1種である上記項1に記載の燃料ガスの製造方法。 3.上記(1)において、投入装置の入口側バルブを開
きかつ出口側バルブを閉じた常圧状態で投入装置内に固
形有機物を導入し、次いで入口側バルブを閉じて、装置
内圧を第一反応器内圧力と同等以上となるまで高めた
後、出口側バルブを開いて、加圧液体により流動化され
た固形物を加圧下に第一の反応器に投入する上記項1に
記載の燃料ガスの製造方法。 4.上記(1)において、第一の反応器において生成す
る液体成分を加圧液体として投入装置に循環供給する上
記項1または3に記載の燃料ガスの製造方法。 5.上記(1)における液状有機物の第一の反応器への
投入操作後に、投入装置の出口側バルブを閉じかつ入口
側のバルブを開いた状態で、投入装置内に残存する高圧
のガスを装置外に排出する上記項1、3または4に記載
の燃料ガスの製造方法。 6.上記(1)において、第一の反応器に液状混合物を
投入する装置が、下方円錐状の装置本体、固形物導入側
バルブ、形成された液状混合物出口側バルブ、固形物を
流動化して液状化するための液体供給経路、および加圧
液体供給機構を備えてなり、導入された固形物を螺旋状
の液体旋回流に混入させて液状化物を形成させ、これを
加圧下に第一の反応器に供給する上記項1、3、4また
は5に記載の燃料ガスの製造方法。 7.第一の反応器において発生する加圧液体成分を液状
混合物投入装置に循環供給する機構を備えた上記項1、
3、4、5または6に記載の燃料ガスの製造方法。 8.工程(1)の反応器内温度が374℃以上であり、圧
力が22MPa・G以上であり、反応器内の液線速度(送入液
量/反応塔断面積)が、0.01〜0.1cm/secである上記項1
に記載の燃料ガスの製造方法。 9.工程(1)における酸素含有ガスの量が、理論酸素
量の0.1〜0.3倍量である上記項1に記載の燃料ガスの製
造方法。 10.工程(1)で生成したスラッジおよび/または金
属成分を第一の反応器から除去する上記項1に記載の燃
料ガスの製造方法。 11.工程(2)で得られた分離液相の一部を工程
(1)の液状有機物に循環混合するとともに、分離液相
の残部を工程(3)に送給する上記項1に記載の燃料ガ
スの製造方法。 12.工程(1)に循環される液相量が、工程(3)に
送給される液相量の5倍以上である上記項11に記載の
燃料ガスの製造方法。 13.工程(1)に循環される液相量が、工程(3)に
送給される液相量の10〜20倍である上記項12に記載の
燃料ガスの製造方法。 14.工程(2)の気液分離後のガスから動力を回収す
る上記項1に記載の燃料ガスの製造方法。 15.工程(3)に送給する分離液相を予め凝集沈殿処
理することにより、金属成分を除去する上記項11に記
載の燃料ガスの製造方法。 16.工程(3)における触媒活性成分が、Ru、Pd、R
h、Pt、Ir、Ni、Co、MnおよびCeならびにその水不溶性
乃至水難溶性化合物からなる群から選ばれた少なくとも
1種であり、その担体が、チタニア、ジルコニア、チタ
ニア-ジルコニア、アルミナ、シリカおよびアルミナ-シ
リカからなる群から選ばれた少なくとも1種である上記
項1に記載の燃料ガスの製造方法。 17.触媒活性成分の担持量が、担体重量の0.01〜10%
の範囲内にある上記項16に記載の燃料ガスの製造方
法。 18.触媒活性成分の担持量が、担体重量の0.1〜3%の
範囲内にある上記項17に記載の燃料ガスの製造方法。 19.工程(3)の反応器内温度が374℃以上であり、
圧力が22MPa・G以上であり、反応器内の液線速度(送入
液量/反応塔断面積)が、0.1〜1.0cm/secである上記項1
に記載の燃料ガスの製造方法。 20.工程(1)において、液状有機物中の溶存酸素お
よび/または供給ガス中の酸素により、液状有機物内に
存在する硫黄化合物を酸化させる上記項1に記載の燃料
ガスの製造方法。 21.工程(3)における生成物を気液分離し、得られ
た分離水を工程(1)における液状有機物と熱交換させ
た後、液状有機物の形成水として循環利用する上記項1
に記載の燃料ガスの製造方法。 22.上記項1の工程(3)で得られたメタンおよび二
酸化炭素を主成分とするガスからエネルギーを熱および
/または動力として回収した後、脱炭酸し、熱量調整を
行う上記項1に記載の燃料ガスの製造方法。 23.脱炭酸をPSAおよび/または分離膜および/または
アルカリ液を用いて行う上記項22に記載の燃料ガスの
製造方法。 24.アルカリ液を用いて行う脱炭酸のための吸収塔内
圧力が大気圧を超える高圧であり、かつアルカリ液の再
生塔内圧力が大気圧以下である上記項23に記載の燃料
ガスの製造方法。 25.吸収塔からの送液ポンプから動力回収を行う上記
項24に記載の燃料ガスの製造方法。
物は、特に限定されず、都市ゴミなどの一般廃棄物に加
えて、好気性処理汚泥、嫌気性処理汚泥、下水汚泥など
の汚泥類;草木、竹、草、藁、繊維類、野菜くず、ゴ
ム、皮、農業/林業/畜産業/養鶏業/水産業などの生物関
連の生産物および廃棄物などの固形有機物(トーモロコ
シの軸、おから、コーヒー豆粕、麦わら、稲わら、間伐
材、倒木、枝打ち材、落ち葉など;ユーカリ、ジャイア
ントケルプなどを含む広義のバイオマス);鉱産物(石
炭、泥炭その他)、各種の固形炭化水素類などが例示さ
れる。これらの固形状有機物は、2種以上の混合状態で
処理しても良い。
スチックなどを含む生活廃水、有機化合物(アルコール
類、カルボン酸類、アルデヒド類など)を含む廃水、し
尿、メッキ廃水、食品工場廃水、製紙工場廃水、製薬工
場廃水、写真廃水、印刷廃水、農薬関連廃水、染色廃
水、半導体製造工場廃水、石炭の液化或いはガス化に伴
い発生する廃水、都市ゴミの熱分解に伴い発生する廃水
などの有機物を含有する廃水などが例示される。
常Mg、Al、Si、P、Ca、Ti、Cr、Mn、Fe、Co、Ni、Cu、Z
n、Cdなどの金属成分の1種または2種以上を含んでい
る。本発明方法は、被処理物がこの様な金属成分を含ん
でいても、実施可能である。
は、上記の固形状および液状の有機物源の少なくとも1
種に、必要に応じ、水などの液体を加え、攪拌すること
により、形成させることができる。この際、固形状有機
物源は、予め適当な大きさに粉砕しておくことができ
る。この様な液状有機物の具体例として、有機化合物含
有液ないし廃水、固形有機物粉砕体と水とからなるスラ
リー、および固形有機物粉砕体と水と有機化合物含有液
とからなるスラリーなどが挙げられる。
詳細に説明する。
すフローシートである。
は、金属、ガラスなどの無機機成分を出来るだけ除去す
るために、前処理装置(分別処理装置)50に送られた
後、ライン60を経て、粗粉砕機70に送られ、粗粉砕
される。粗粉砕物は、次いで、ライン80を経て、廃棄
物投入装置(図示の例では、ロックホッパー100)に送
られ、液状の有機物源90と合わせて、第一の反応器
(図示のフローシートでは、「可溶化塔10」)に送られ
る。貯留タンク1に溜められていた液状の有機物源90
は、ライン2、ポンプ3、ライン4、熱交換器8、ライ
ン9およびライン101を経て、ロックホッパー100
に供給される。
により形成された液状有機物を投入するための装置10
0(以下単に「投入装置」ということがある)および可溶
化塔10の概要を示すフロー図である。可溶化塔内部
は、外部に比して、温度および圧力が通常かなり高いの
で、可溶化塔に固形状の有機物と流体(水あるいは液状
の有機物)との混合物(以下単に「混合物」ということあ
る)を直接導入することは、できない。従って、本発明
においては、投入装置の入口側バルブV-1を開き、かつ
出口側バルブV-2を閉じた常圧状態で、粗粉砕された固
形状の有機物を投入装置に供給した後、バルブV-1を閉
じて、投入装置内部の圧力を十分に高める。次いで、投
入装置に加圧した流体(水、液状の有機物あるいは水で
希釈した液状の有機物など)をライン101から導入
し、内部の固形状の有機物を流動化させた後、バルブV-
2を開いて、流動化物を可溶化塔10に導入する。粗粉
砕後に投入装置に供給される固形有機物の寸法は、固形
有機物の種類などにより異なり、特に限定されるもので
はないが、10mm以下程度とすることが好ましい。投入装
置内部の昇圧は、圧力調整用のバルブV-3を設けた管路
を介して、可溶化塔で発生する高温/高圧のガス(水蒸
気を主成分とする)を投入装置に導入することにより行
うことも、できる。また、投入装置には、セーフティー
バルブ(図示せず)を設けて、必要に応じて、高圧ガス
(水を主成分とする)を装置外に放出することができる。
す様に、投入装置100の内部に螺旋状旋回流を形成さ
せて、固形有機物に衝撃を与えることにより、行うこと
ができる。図示の態様において、螺旋状旋回流は、例え
ば、上方を円筒形とし、下方を円錐形とした投入装置の
円錐形部分に水平方向に流体(水、液状有機物あるいは
水で希釈した液状有機物など)を供給することにより、
発生させることができる。この場合には、水平方向の流
体流は、円錐形部分の水平断面において、接線方向から
中心点に向けて25〜35度程度傾いた方向に供給すること
が好ましい。この際、投入装置の円筒形部分に下降流体
流を併せて供給することにより、破砕物の堆積とそれに
伴うスラリーの流動阻害を生じることなく、スラリーを
可溶化塔10に円滑に供給することができる。なお、本
発明による投入装置100における固形物と流体との接
触/混合は、固形有機物に衝撃を与えることにより流動
化が可能である限り、特に限定されるものではない。
状の有機物と液状の有機物とを併せて処理することがで
きる。すなわち、上記の様にして投入装置内で得られた
液状有機物は、必要に応じて熱交換器8により100℃以
上の温度に加熱された後、必要に応じ後述のメタン化反
応塔17からの循環液相とともに、可溶化塔10に供給
される。
填反応器(メタン化反応塔)17からの高温の処理液を
循環させて使用しても良く、或いは他の加熱手段を使用
しても良い。被処理成分の濃度が低く、冬季などにおい
て可溶化反応時に所定の反応温度を維持できない場合或
いは所定の温度までの昇温を必要とする場合などには、
さらに加熱器(図示せず)により加熱したり、或いは蒸
気発生器(図示せず)から可溶化塔に蒸気を供給するこ
ともできる。また、スタートアップに際して可溶化塔内
温度を所定温度とするためにも、可溶化塔内に直接蒸気
を送入して昇温したり、或いは熱交換器と可溶化塔との
間に加熱器(図示せず)を設けて昇温することもでき
る。
ける温度は、固形状の有機物の可溶化を良好に進行させ
るために、通常100℃程度以上、より好ましくは150〜37
0℃程度である。可溶化反応時の温度が高い程、有機物
などの低分子化による可溶化率が高まり、また可溶化塔
内での被処理物(固形有機物スラリー+循環液相)の滞留
時間も短縮されるが、反面において設備費が増大するの
で、可溶化反応温度は、被処理物中の汚濁物質濃度、要
求される処理の程度、運転費、建設費などを総合的に考
慮して、定めれば良い。反応時の圧力は、所定温度にお
いて被処理物の少なくとも一部が液相を保持し得る圧力
以上であれば良い。
件下に行うことも可能である。この場合には、可溶化塔
内の温度を374℃以上、圧力を22MPa・G以上、液線速度
(送入液量/反応塔断面積)を0.01〜0.1cm/sec程度とする
ことが好ましい。超臨界条件下に可溶化反応を行う場合
には、固形有機物の可溶化をより一層促進することがで
きる。
は、有機物の低分子化による可溶化に必要な最低の量で
よい。酸素含有ガスを使用する場合には、以下に定義す
る理論酸素量の0.5倍量以下の酸素を含有するガスを使
用する。酸素量が多すぎる場合には、最終的に燃料成分
となるべき液状有機物中の有機物などが、二酸化炭素、
水などにまで過度に分解されてしまうことがあり、燃料
ガスの収率が低下する。ガス中の酸素含有量は、理論酸
素量の0.1〜0.3倍量程度がより好ましい。
源とする液状有機物の中には、酸素の不存在下において
も、有機成分の可溶化が良好に進行するものがある。従
って、本発明において、「理論酸素量の0.5倍量以下の
酸素を含有する」反応状況は、酸素を供給しない場合を
も、包含する。
げたが、酸素源としては、特に限定されず、その他に酸
素富化空気、酸素、過酸化水素、炭化水素などの1種ま
たは2種以上を含有する酸素含有廃ガスなどが例示され
る。
理物中の有機性物質、無機性物質、窒素化合物など(被
処理成分)をCO2、H2OおよびN2などにまで完全分解する
ことを想定した場合に、その様な完全分解を行うために
必要とされる酸素量」を意味する。理論酸素量は、処理
対象とする液状有機物中の被処理成分を分析し、それら
の分解に必要な理論酸素量を算出することにより、容易
に決定しうる。実用的には、経験と若干の実験とに基づ
いて、いくつかのパラメーターを用いて、高い精度で理
論酸素量を近似的に算出できる関係式を見出すことがで
きる。この様な関係式は、例えば、特公昭58-27999号公
報に開示されている。
液状化して、相対的に無機物の濃度が増大するので、こ
れをスラッジとして可溶化塔外に排出する。すなわち、
図2に示す様に、可溶化塔10と同圧まで昇圧されたス
ラッジ排出装置(以下単に「排出装置」ということがあ
る)との間のバルブV-4を開き、スラッジを可溶化塔から
排出装置に沈降させる。スラッジが十分に沈降した時点
で、バルブV-4を閉じ、自然降温よび降圧させた後、バ
ルブV-5を開き、スラッジ液を系外に排出する。また、
可溶化処理を超臨界条件下で行う場合には、金属の溶解
度が大幅に減少するので、この段階でスラッジ除去を効
率よく行うことが出来、後続のメタン化反応で使用する
触媒寿命を延長することができる。
し、分離液は貯留タンク1に循環し、処理することがで
きる。可溶化塔内で生成したスラッジは、この様なロッ
クホッパー方式により、半連続的に抜き出し、排出する
ことが出来る。また、可溶化液中の金属成分は、凝集沈
殿などの公知の手法により、除去できる。可溶化液中の
金属成分の除去および可溶化塔で生成したスラッジおよ
び/または金属成分の除去により、後続のメタン化反応
器における触媒へのスラッジおよび/または金属成分の
付着を抑制し、長期にわたり高い触媒活性を維持するこ
とができる。
ライン11からの気相とライン14からの液相とに分離
される。O2,CO2、水蒸気などからなる気相は系外に取
り出され、膨張タービン12により動力を回収された
後、ライン13から系外に排出される。可溶化成分を含
む高温/高圧の液相は、ライン14、熱交換器15およ
びライン16を経て、メタン化反応塔17に送られる。
を可溶化塔10内の液状有機物に循環混合することがで
きる。これにより、可溶化塔10内での固形有機物の沈
降防止、酸素含有ガスとの混合による可溶化の促進、金
属成分の酸化、硫黄酸化物の酸化促進などの効果が達成
される。液相の循環量は、メタン化反応塔への送給量の
5倍以上であることが好ましく、10〜20倍であることが
より好ましい。
が低く、冬季などにおいて反応時に所定の反応温度を維
持できない場合には、加熱器(図示せず)により加熱を
行ったり或いは蒸気発生器(図示せず)からメタン反応
塔に蒸気を供給することもできる。また、スタートアッ
プに際してメタン化反応塔17の内部を所定温度とする
ために、可溶化塔10からの高温の液相を循環して昇温
を行ったり、メタン化反応塔に蒸気を直接送入して昇温
を行ったり、或いは加熱器(図示せず)により昇温を行
うこともできる。
た触媒が充填されている。
Ir、Ni、Co、MnおよびCeならびにこれら金属の水不溶性
乃至水難溶性の化合物が挙げられる。これら金属および
その化合物は、単独で使用しても良く或いは2種以上を
併用しても良い。これらの触媒活性成分は、常法に従っ
て、公知の金属酸化物担体に担持した状態で使用され
る。金属酸化物担体としては、特に限定されず、公知の
触媒担体として使用されているものを使用することがで
きる。金属酸化物担体としては、ジルコニア、チタニ
ア、アルミナ、シリカ、これら金属酸化物を含む複合金
属酸化物(チタニア−ジルコニア、アルミナ−シリカ、
アルミナ−シリカ−ジルコニアなど)、これら金属酸化
物または複合金属酸化物を主成分とする金属酸化物系担
体などが挙げられる。これらの担体中では、耐久性に優
れたジルコニア、チタニアおよびチタニア−ジルコニア
がより好ましい。
状、ペレット状、円柱状、破砕片状、粉末状、ハニカム
状などが例示される。この様な担持触媒を充填使用する
場合のメタン化反応塔17の容積は、固定床の場合に
は、液の空間速度が0.5〜100hr-1程度、より好ましくは
1〜60hr-1程度となる様にするのが良い。固定床で使用
する担持触媒の大きさは、球状、ペレット状、円柱状、
破砕片状、粉末状などの場合には、通常3〜50mm程度、
より好ましくは5〜25mm程度である。また、触媒をハニ
カム状担体に担持して使用する場合のハニカム構造体と
しては、開口部が四角形、六角形、円形などの任意の形
状のものが使用される。単位容積当たりの面積、開口率
なども特に限定されるものではないが、通常単位容積当
りの面積として、200〜800m2/m3 、開口率40〜80%程度
のものを使用する。ハニカム構造体の材質としても、上
記と同様の金属酸化物および金属が例示され、耐久性に
優れたジルコニア、チタニアおよびチタニア−ジルコニ
アがより好ましい。
る場合には、反応器内で担持触媒が流動床を形成し得る
量、即ち通常液相の重量を基準として、0.01〜10%程
度、より好ましくは0.1〜3%程度を液相にスラリー状に
懸濁させ、使用する。流動床を採用する場合には、担持
触媒を液相中にスラリー状に懸濁させた状態でメタン化
反応塔に供給し、反応終了後にメタン反応塔外に排出さ
れた液相から触媒を沈降、遠心分離などの適当な方法に
より分離回収し、再使用する。従って、液相からの触媒
の分離回収の容易さを考慮すれば、流動床において使用
する担持触媒の粒径は、0.15〜0.5mm程度とすることが
より好ましい。触媒活性金属の担持量は、特に限定され
るものではないが、通常担体重量の0.01〜25%程度、よ
り好ましくは0.1〜3%程度の範囲内にある。
100℃以上である。また、可溶化塔10において、被処
理物中に含まれていたスラッジおよび/または金属成分
が効率的に除去されているので、メタン化反応塔に充填
された触媒の活性が阻害されることも、大幅に抑制され
る。
条件下に行うことも可能である。この場合には、メタン
化反応塔内の温度を374℃以上、圧力を22MPa・G以上、
液線速度(送入液量/反応塔断面積)を0.1〜1.0cm/sec程
度とすることが好ましい。超臨界条件下にメタン化反応
を行う場合には、より効率的にメタン化を行うことがで
きる。
ン18を経て熱交換器15おいて熱回収に供された後、
ライン19を経て気液分離装置20に送られ、メタンを
主成分とする高圧のガスと液相とに分離される。得られ
た液相は、必要ならば、ライン36を経て、液状有機物
の加熱源として熱交換器8で熱回収された後、ライン3
7およびライン39を経て、固形有機物破砕体の希釈水
として利用することができる。
ン21を経て、膨張タービン(あるいは往復動式動力回
収機)22などにより動力回収された後、ライン23を
経てPSA、分離膜透過、アルカリ液洗浄塔24などの手
段により脱炭酸に供され、ライン33から燃料として回
収することができる。さらに、脱炭酸後のガスを熱調整
機34に送り、LPGなどを添加して増熱を行い、ライン
35からSNGを得ることができる。これらの動力回収、
脱炭酸および増熱は、公知の手法により行うことができ
る。
本発明方法で使用する配管類および機器類の内表面を酸
水溶液(硝酸、アスコルビン酸など)および/またはアル
カリ水溶液で洗浄したり、空気洗浄したりすることもで
きる。
(廃棄物および/またはバイオマス)および/または液状
の有機物を同時に、高いエネルギー変換効率で有用な燃
料ガス(SNG)に変換させることができるので、SNGの製造
コストが著しく低減される。
る各種の廃棄物を資源として再利用することにより、SN
G製造ソースの多様化に寄与するとともに、化石燃料の
使用量を削減することができるので、地球環境の保全に
大きく貢献することができる。
よる廃棄物処理の最大の問題点であったダイオキシンな
どの有害物質の発生を効果的に防止することができるの
で、大気、土壌などの環境汚染を実質的に解消ないし著
しく軽減することができる。
焼却処分を主とする廃棄物処理方法に比して、電力、熱
エネルギーなどをより効率よくかつ大量に回収すること
ができる。
た後の気相中には、有害成分の存在は実質的に認められ
ない。
沈降性に優れており、装置からの除去および取扱が容易
である。
施され、処理フローが極めて簡単なので、処理コスト
(設備費、運転費など)が著しく低下するとともに、工
程管理が容易となる。
特徴とするところをより一層明確にする。 実施例1 図2および3に示す投入装置を使用して、固形廃棄物混
合物(表1に混合比を示す)と水により液状混合物を形
成させた。
ブV-2およびV-3を閉じた状態で、常圧の投入装置100
に固形廃棄物を投入した。次いで、バルブV-1を閉じ、
空気により投入装置内を可溶化塔と同圧力(7.0MPa・G)
にまで昇圧した後、V-3を開き、固形廃棄物2500重量部
に対し、毎秒330重量部の水平流と同量の下降流水とを
供給することにより、固形廃棄物を流動化させた。
ラリー状の固形廃棄物を温度250℃、圧力7.0MPa・Gの可
溶化塔10(図1参照)に供給した。
r-1(空塔基準)で可溶化塔10に供給しつつ、圧縮機
5から理論酸素量(0.75Nm3/kl)の0.1倍量に相当する
酸素を供給した。
熱交換器8の入口側に導入するとともに、熱交換器の出
口側(可溶化塔10の入口側)での空気の温度が230℃
となる様に、メタン化反応塔からの処理気液混合相を熱
交換器に送り、熱交換させて、その温度調節を行なっ
た。可溶化塔10内は、液状混合物中の有機物の湿式酸
化分解により、温度250℃、圧力7MPa・Gに保持した。可
溶化塔内での液線速度は、0.063cm/secであった。
び/または金属成分は、可溶化塔の下部に設けた第一の
バルブを開き、可溶化塔内のスラッジ液をスラッジ排出
装置に移送し、第一のバルブを閉じ、冷却した後、スラ
ッジ排出装置の下部に設けた第二のバルブを開いてスラ
ッジ液を排出することにより、行った。
機物中炭素の約10%相当分が分解されて、可溶化塔気相
側にCO2として移行した。
後、固液分離に供した。得られた分離液相の大部分(循
環比=5倍)を可溶化塔10に循環するとともに、その残
余(1m3/m2/hr)を液空間速度3.0hr-1(空塔基準)でメタ
ン化反応塔17に供給し、触媒の存在下に湿式メタン化
に供した。なお、メタン化反応塔17内には、チタニア
担体に担体重量の2%のルテニウムを担持させた球形触
媒(直径4〜6mm)を充填するとともに、その内部の温
度および圧力を可溶化塔10とほぼ同一に保持した。メ
タン化反応塔内での液線速度は、0.6cm/secであった。
物を気液分離した後のガス組成は、CH477.8%、CO221
%、H21%以下であった。メタンの収率は、固形廃棄物
(ウェットベース)1トン当たり150Nm3であった。 実施例2 実施例1と同様の手法により、本願発明により、ディス
ポーザーにより破砕した厨芥、破砕機により破砕した紙
・プラスチックおよび汚泥の混合物からなる液状有機物
(表2に組成を示す)を処理した。
(空塔基準)で可溶化塔に供給しつつ、圧縮機から理論
酸素量(31.5Nm3/kl)の0.1倍量に相当する酸素を供給
した。
熱交換器8の入口側に導入するとともに、熱交換器の出
口側(可溶化塔10の入口側)での気液混合物の温度が
270℃となる様に、メタン化反応塔17からの生成気液
混相を熱交換器5に送り、気液混合物と熱交換させて、
温度調節を行なった。可溶化塔器10内は、液状有機物
の湿式酸化分解により、温度270℃、圧力8.4MP・Gに保
持した。可溶化塔10内での液線速度は、0.063cm/sec
であった。
または金属成分は、実施例1と同様にして排出した。
処理により、当初の有機物中炭素の約10%相当分が分解
されて、可溶化塔気相側にCO2として移行した。
-1(空塔基準)でメタン化反応塔17に供給し、湿式メ
タン化処理に供した。なお、メタン化反応塔17内に
は、チタニア担体に担体重量の2%のルテニウムを担持
させた球形触媒(直径4〜6mm)を充填するとともに、
その内部の温度および圧力を380℃および23MPaに高め
た。メタン化反応塔17内での液線速度は、0.57cm/sec
であった。
を気液分離した後の液相の組成などを表4に示す。
%、CO222.1%、H21.3%であった。 実施例3 木質系バイオマス(C:48〜50%、H:5.7〜6.2%、O:44〜4
6%、N:0.08〜0.13%)を粉砕して、粒径約100μmとした
後、水に分散させて、固形分濃度約20%の液状有機物を
形成させた後、実施例1の手法に準じて、可溶化処理お
よびガス化処理を行った。
r-1(空塔基準)、液線速度0.10cm/secで可溶化塔10
(250℃、圧力4.9MPa)に供給した。この様な液状有機物
の可溶化処理により、当初の有機物中炭素の約10%相当
分が分解されて、CO2を形成した。
-1(空塔基準)でメタン化反応塔17に供給し、湿式メ
タン化処理に供した。なお、メタン化反応塔内には、チ
タニア担体に担体重量の2%のルテニウムを担持させた
球形触媒(直径4〜6mm)を充填するとともに、その内
部の温度および圧力を300℃および8.8MPaに高めた。メ
タン化反応塔17内での液線速度は、0.57cm/secであっ
た。
よびCO2がそれぞれ約50%であり、H2は0.5%以下であっ
た。
ベース)のCH4が得られ、1.5×105kcal/ton(ウェットベ
ース)の熱量が回収された。 実施例4 一般廃棄物から金属、ガラスなどを分別除去した予備処
理物(発熱量1800kcal/kg)を約1mmに破砕した後、水に分
散させて、固形分濃度約30%の液状有機物を形成させた
後、実施例1の手法に準じて、可溶化処理およびガス化
処理を行った。
-1(空塔基準)、液線速度0.063cm/secで可溶化塔10
(250℃、圧力26MPa)に供給しつつ、圧縮機5から理論酸
素量の0.1倍量に相当する酸素を供給した。この様な液
状有機物の可溶化処理により、当初の有機物中炭素の約
10%相当分が分解されて、CO2を形成した。
-1(空塔基準)でメタン化反応塔17に供給し、湿式メ
タン化処理に供した。なお、メタン化反応塔内には、チ
タニア担体に担体重量の2%のルテニウムを担持させた
球形触媒(直径5〜6mm)を充填するとともに、その内
部の温度および圧力を380℃および25MPaに高めた。メタ
ン化反応塔17内での液線速度は、0.57cm/secであっ
た。
よびCO2がそれぞれ約50%であり、H2は0.5%以下であっ
た。
ェットベース)のCH4が得られ、2.5×104kcal/ton(ウェ
ットベース)の熱量が回収された。
棄物の供給機構およびスラッジ排出機構の概要を示すフ
ローシートである。
概要を示す縦断面図である。
Claims (25)
- 【請求項1】(1)内部圧力を調整できる投入装置を介
して、液状有機物を加圧加熱状態にある第一の反応器に
投入した後、液状有機物を100℃以上の温度且つ液状有
機物の少なくとも一部が液相を維持する圧力に保ちつ
つ、理論酸素量の0.5倍量以下の酸素を含有するガスを
供給する工程、(2)上記(1)の工程で形成された気
液混合相を気液分離する工程、(3)第二の反応器内に
おいて、上記(2)の工程で得られた分離液相を100℃
以上の温度且つその少なくとも一部が液相を維持する圧
力に保ちつつ、金属および金属化合物の少なくとも1種
を活性成分として担持する触媒の存在下に、接触分解さ
せてメタンガスを主成分とするガスを生成させる工程を
備えたことを特徴とする燃料ガスの製造方法。 - 【請求項2】液状有機物が、有機化合物含有液、固形有
機物粉砕体と水とからなるスラリー、および固形有機物
粉砕体と水と有機化合物含有液とからなるスラリーの少
なくとも1種である請求項1に記載の燃料ガスの製造方
法。 - 【請求項3】上記(1)において、投入装置の入口側バ
ルブを開きかつ出口側バルブを閉じた常圧状態で投入装
置内に固形有機物を導入し、次いで入口側バルブを閉じ
て、装置内圧を第一反応器内圧力と同等以上となるまで
高めた後、出口側バルブを開いて、加圧液体により流動
化された固形物を加圧下に第一の反応器に投入する請求
項1に記載の燃料ガスの製造方法。 - 【請求項4】上記(1)において、第一の反応器におい
て生成する液体成分を加圧液体として投入装置に循環供
給する請求項1または3に記載の燃料ガスの製造方法。 - 【請求項5】上記(1)における液状有機物の第一の反
応器への投入操作後に、投入装置の出口側バルブを閉じ
かつ入口側のバルブを開いた状態で、投入装置内に残存
する高圧のガスを装置外に排出する請求項1、3または
4に記載の燃料ガスの製造方法。 - 【請求項6】上記(1)において、第一の反応器に液状
混合物を投入する装置が、下方円錐状の装置本体、固形
物導入側バルブ、形成された液状混合物出口側バルブ、
固形物を流動化して液状化するための液体供給経路、お
よび加圧液体供給機構を備えてなり、導入された固形物
を螺旋状の液体旋回流に混入させて液状化物を形成さ
せ、これを加圧下に第一の反応器に供給する請求項1、
3、4または5に記載の燃料ガスの製造方法。 - 【請求項7】第一の反応器において発生する加圧液体成
分を液状混合物投入装置に循環供給する機構を備えた請
求項1、3、4、5または6に記載の燃料ガスの製造方
法。 - 【請求項8】工程(1)の反応器内温度が374℃以上で
あり、圧力が22MPa・G以上であり、反応器内の液線速度
(送入液量/反応塔断面積)が、0.01〜0.1cm/secである請
求項1に記載の燃料ガスの製造方法。 - 【請求項9】工程(1)における酸素含有ガスの量が、
理論酸素量の0.1〜0.3倍量である請求項1に記載の燃料
ガスの製造方法。 - 【請求項10】工程(1)で生成したスラッジおよび/
または金属成分を第一の反応器から除去する請求項1に
記載の燃料ガスの製造方法。 - 【請求項11】工程(2)で得られた分離液相の一部を
工程(1)の液状有機物に循環混合するとともに、分離
液相の残部を工程(3)に送給する請求項1に記載の燃
料ガスの製造方法。 - 【請求項12】工程(1)に循環される液相量が、工程
(3)に送給される液相量の5倍以上である請求項11
に記載の燃料ガスの製造方法。 - 【請求項13】工程(1)に循環される液相量が、工程
(3)に送給される液相量の10〜20倍である請求項12
に記載の燃料ガスの製造方法。 - 【請求項14】工程(2)の気液分離後のガスから動力
を回収する請求項1に記載の燃料ガスの製造方法。 - 【請求項15】工程(3)に送給する分離液相を予め凝
集沈殿処理するすることにより、金属成分を除去する請
求項11に記載の燃料ガスの製造方法。 - 【請求項16】工程(3)における触媒活性成分が、R
u、Pd、Rh、Pt、Ir、Ni、Co、MnおよびCeならびにその
水不溶性乃至水難溶性化合物からなる群から選ばれた少
なくとも1種であり、その担体が、チタニア、ジルコニ
ア、チタニア-ジルコニア、アルミナ、シリカおよびア
ルミナ-シリカからなる群から選ばれた少なくとも1種
である請求項1に記載の燃料ガスの製造方法。 - 【請求項17】触媒活性成分の担持量が、担体重量の0.
01〜10%の範囲内にある請求項16に記載の燃料ガスの
製造方法。 - 【請求項18】触媒活性成分の担持量が、担体重量の0.
1〜3%の範囲内にある請求項17に記載の燃料ガスの製
造方法。 - 【請求項19】工程(3)の反応器内温度が374℃以上
であり、圧力が22MPa・G以上であり、反応器内の液線速
度(送入液量/反応塔断面積)が、0.1〜1.0cm/secである
請求項1に記載の燃料ガスの製造方法。 - 【請求項20】工程(1)において、液状有機物中の溶
存酸素および/または供給ガス中の酸素により、液状有
機物内に存在する硫黄化合物を酸化させる請求項1に記
載の燃料ガスの製造方法。 - 【請求項21】工程(3)における生成物を気液分離
し、得られた分離水を工程(1)における液状有機物と
熱交換させた後、液状有機物の形成水として循環利用す
る請求項1に記載の燃料ガスの製造方法。 - 【請求項22】請求項1の工程(3)で得られたメタン
および二酸化炭素を主成分とするガスからエネルギーを
熱および/または動力として回収した後、脱炭酸し、熱
量調整を行う請求項1に記載の燃料ガスの製造方法。 - 【請求項23】脱炭酸をPSAおよび/または分離膜およ
び/またはアルカリ液を用いて行う請求項22に記載の
燃料ガスの製造方法。 - 【請求項24】アルカリ液を用いて行う脱炭酸のための
吸収塔内圧力が大気圧を超える高圧であり、かつアルカ
リ液の再生塔内圧力が大気圧以下である請求項23に記
載の燃料ガスの製造方法。 - 【請求項25】吸収塔からの送液ポンプから動力回収を
行う請求項24に記載の燃料ガスの製造方法。
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