JP2000290642A - 感熱発色素子およびその製造方法 - Google Patents
感熱発色素子およびその製造方法Info
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Abstract
の高い感熱発色素子を提供する。 【解決手段】 金属イオン、マトリックス形成材料、水
およびアルコールを含む原料混合物を調製して基体3上
に塗布し、マトリックス形成材料からゾル−ゲル法等に
より固体マトリックス2を生成させ、この固体マトリッ
クス2に紫外線を照射してアルコールを還元剤として作
用させることにより、金属イオンを還元して固体マトリ
ックス2中に微小金属微粒子1が分散した感熱発色層7
を形成する。次いで、感熱発色層7への水分の侵入を抑
制するための保護層4を形成する。保護層4による水分
遮蔽効果により、感熱発色層7は、雰囲気中の湿度に影
響されず、温度履歴を正確に反映した発色を呈する。こ
の発色は、微小金属微粒子1の表面プラズモン吸収に基
づく。
Description
による表面プラズモン吸収を利用した感熱発色素子およ
びその製造方法に関するものである。本発明は、特に、
保冷システム、あるいは冷蔵、冷凍食品の保存時もしく
は流通時の温度管理に好適な感熱発色素子とその製造方
法に関するものである。
を利用した感熱発色素子としては、例えば特表平9−8
28228号に記載されている素子が知られている。こ
の感熱発色素子は、図3に示すように、マトリックス1
02中に金属微粒子101を分散した構造からなり、マ
トリックス中での金属微粒子の拡散・凝集反応による金
属微粒子の成長反応の温度依存性を応用している。すな
わち、低温ではマトリックス中の金属微粒子は、粒径が
数nm以下のクラスター状態で時間とともにほとんど変
化しないが(図3(a))、一度温度が上昇すると粒径
が数nm以上に成長し、表面プラズモン吸収を示すよう
になって発色する(図3(b))。金属微粒子は不可逆
的に成長するため、上記感熱発色素子も不可逆的に発色
する。
来の感熱発色素子には、使用する季節等の条件によっ
て、発色特性が影響されるという課題があった。本発明
者が検討した結果、特性のバラツキは、外気の状態、特
に外気の湿度によるものであることが判明した。すなわ
ち、上記感熱発色素子では、マトリックス中の水分の量
が金属微粒子の拡散・凝集反応に影響する。具体的に
は、外気から侵入する水分が金属微粒子の成長速度を左
右し、素子の信頼性を低下させている。
な成長に基づいて発色する感熱発色素子の信頼性を向上
することを目的とする。
め、本発明の感熱発色素子は、温度変化により不可逆的
に成長する微小金属微粒子が分散した固体マトリックス
からなる感熱発色層と、前記感熱発色層への水分の侵入
を抑制するための保護層とを含むことを特徴とする。
気の湿度の高低によらず、正確に温度履歴を確認するこ
とができる。この感熱発色素子は、例えば、比較的低温
(〜5℃)では無色透明であるが室温(25℃程度)以
上になると効率よく発色する。この発色は不可逆的に進
行し、温度を再び低くしても消色しない。したがって、
本発明の感熱発色素子を用いれば、冷蔵、冷凍食品の移
送中における温度履歴、すなわち食品の温度が一度も室
温程度に至ることなく低温に保たれてきたか、等を容易
に確認することができる。
体マトリックスが、無機物、無機/有機複合体および樹
脂から選ばれるいずれかであることが好ましい。
無機/有機複合体を用いる場合の無機物は、酸化珪素、
酸化アルミニウムおよび酸化チタンから選ばれる少なく
とも一つであることが好ましい。上記無機物は、物理
的、化学的に安定であり、しかも広い波長領域において
光学的に透明だからである。無機/有機複合体を用いる
場合、有機物は、ポリアクリル酸、ポリアクリル酸エス
テルおよびポリエチレンオキシドから選ばれる少なくと
も一つであることが好ましい。上記無機物と上記有機物
とから構成された無機/有機複合体は、物理的、化学的
に安定であり、しかも広い波長領域において光学的に透
明である。また、固体マトリックスとしての樹脂層は、
ポリビニルアルコール、ポリビニルブチラール、ポリス
チレン、ポリアクリル酸、アクリロニトリル/スチレン
共重合ポリマーおよびフッ素樹脂から選ばれる少なくと
も一つであることが好ましい。
持する基体、または感熱発色層を支持し、粘着層または
接着層を備えた担体をさらに含むことが好ましい。基体
または担体としては、非透湿性の材料が好ましく、特に
限定されないが、金属フィルム、プラスチックフィル
ム、布、紙およびガラスから選ばれるいずれかが好まし
い。
属微粒子が、金、白金、銀、銅、錫、ロジウム、パラジ
ウムおよびイリジウムから選ばれる少なくとも一つであ
ることが好ましい。このような金属は、他の金属に比べ
て容易に微粒子化することが可能で、また、酸化されに
くく安定であり、また、表面プラズモン吸収に基づく顕
著な発色を示すからである。
子の濃度により発色する温度を調整できる。また、保護
層が、調整された発色温度の信頼性の確保に寄与する。
本発明の感熱発色素子は、具体的には、感熱発色層が1
0〜25℃から選択される所定範囲の発色温度以上で発
色するように、微小金属微粒子の分散濃度が調整されて
いることが好ましい。
により感熱発色層が呈する色が相違することが好まし
い。具体的な温度履歴を視認することが容易となるから
である。このような温度履歴の詳細な確認のためにも、
保護層による水分遮蔽効果が寄与することになる。
とができる限り特に制限はないが、具体的には、樹脂、
ガラス、セラミックスおよび無機/有機複合体から選ば
れるいずれかであることが好ましい。
場合と比較して、外部雰囲気の湿度による、感熱発色層
が発色するまでの時間の相違が緩和されている。また、
温度変化による微小金属微粒子の不可逆的な成長によ
り、感熱発色層は微小金属微粒子の表面プラズモン吸収
に基づく発色を呈することになる。
色素子の製造方法は、金属イオン、マトリックス形成材
料、水およびアルコールを含む原料混合物を調製する工
程と、前記原料混合物において前記マトリックス形成材
料から固体マトリックスを生成させる工程と、前記固体
マトリックスに紫外線を照射して前記アルコールを還元
剤として作用させることにより、前記金属イオンを還元
して前記固体マトリックス中に微小金属微粒子が分散し
た感熱発色層を形成する工程と、前記感熱発色層への水
分の侵入を抑制するための保護層を形成する工程と、を
含むことを特徴とする。
高低に影響されず、正確に温度履歴を確認できる感熱発
色素子を得ることができる。
固体マトリックスを無機物とする場合には、原料混合物
を、マトリックス形成材料として金属アルコキシドを含
むゾルとして、前記ゾルにおける前記金属アルコキシド
の加水分解反応により、無機物である固体マトリックス
を生成させることが好ましい。
体とする場合には、原料混合物がマトリックス形成材料
として金属アルコキシドおよび有機物を含む原料溶液で
あり、前記原料液における前記金属アルコキシドの加水
分解反応、または前記加水分解反応および前記有機物の
重合反応により、無機/有機複合体である固体マトリッ
クスを生成させることが好ましい。
合には、原料混合物を、マトリックス形成材料として樹
脂材料を含む原料溶液として、前記固体マトリックスを
前記樹脂材料から生成した樹脂とすることが好ましい。
体マトリックスを生成させる工程の前に、基体上、また
は粘着層もしくは接着層を含む担体上に、原料混合物か
らなる層を形成する工程をさらに含むことが好ましい。
この場合、原料混合物からなる層を、浸漬法、塗布法お
よびスピンコート法から選ばれる少なくとも一つの方法
により形成することが好ましい。
熱発色層10〜25℃から選択される所定範囲の発色温
度以上で発色するように、原料混合物において、微小金
属微粒子となる金属イオンの濃度を調整することが好ま
しい。
護層を、貼付法、塗布法およびスピンコート法から選ば
れる少なくとも一つの方法により形成することが好まし
い。
熱発色層が外部雰囲気から遮蔽されるように保護層を形
成することが好ましい。また、温度変化による微小金属
微粒子の不可逆的な成長により、感熱発色層が前記微小
金属微粒子の表面プラズモン吸収に基づく発色を示すよ
うに、固体マトリックス中に前記微小金属微粒子を分散
させる。
明の好ましい実施の形態を説明する。
発色素子の一形態の断面図であり、図1(a)は発色
前、図1(b)は発色後の状態を示す。図1に示したよ
うに、基体3の表面の一部には、微小金属微粒子1を分
散したマトリックス2からなる感熱発色層7が形成され
ており、この感熱発色層7の上には保護層4が形成され
ている。保護層4は、感熱発色層7の露出面を覆うよう
に形成されており、感熱発色層7の周囲で基板3と接合
されている。こうして、感熱発色層7は、外部雰囲気か
ら遮蔽されている。
〜6℃)では、図1(a)に示すように微小金属微粒子
が成長しておらず無色透明である。一方、感熱発色素子
の温度が室温付近に至ると、図1(b)に示すように金
属微粒子が不可逆的に成長する。金属微粒子が成長する
と、金属微粒子の表面プラズモン吸収に基づく発色が顕
著に現れる。
ックフィルム、布、紙、ガラスが好ましい。
銀、銅、錫、ロジウム、パラジウム、イリジウムが好ま
しい。これらの金属は、表面プラズモン吸収に基づく発
色を示し、しかも、他の金属に比べて酸素その他の不純
物による影響を受けにくい。したがって、これらの金属
を用いれば、比較的純粋な微小金属微粒子を析出させる
ことができるので、優れた感熱発色特性を得ることがで
きる。
子1の量は、特に限定されないが、粒径制御が容易であ
って低温域での微粒子の凝集が生じ難い範囲が好まし
く、具体的には感熱発色層において、0.01〜20重
量%、さらには0.05〜10重量%が好ましい。微小
金属微粒子を過度に含有させると、層の一部分だけが濃
く色変化を起こし、温度履歴を確認することが困難にな
るおそれがある。
金属の種類により異なるが、通常は1nm〜50nmの
範囲が好ましく、特に均一な着色のためには3nm〜3
0nmの範囲がさらに好ましい。
有機複合体、樹脂を好適に用いることができる。無機物
としては、化学的に安定であり、かつ光学的に広い波長
範囲で透明な酸化珪素、酸化アルミニウム、酸化チタン
が好ましい。これら無機物からなるマトリックスは、ゾ
ル−ゲル法により作製することが好ましい。
は、化学的に安定でありかつ光学的に広い波長範囲で透
明なシリカゲル、アルミナゲル、チタニアゲルが好まし
く、有機物としては、ゾル−ゲル法で用いる金属アルコ
キシドと安定して共存し、透明で均一な複合体が得られ
るポリアクリル酸、ポリアクリル酸エステル、ポリエチ
レンオキシドが好ましい。なお、無機物と有機物との混
合比は、特に限定されないが、有機物の比率を全体の5
0重量%以下とすることが好ましい。無機/有機複合体
からなるマトリックスは、ゾル−ゲル法により、または
ゾル−ゲル法と有機物の重合反応とにより形成すること
が好ましい。
の低級アルコキシドを加水分解し、ゲル化させ、さらに
加熱することにより、目的とする固体を得るガラスまた
はセラミックスの低温合成法である。金属アルコキシド
としては、具体例には、シリコンのメトキシドやエトキ
シド等のシリコンの低級アルコキシド類、アルミニウム
のメトキシドやエトキシド等のアルミニウムの低級アル
コキシド類、チタンのメトキシドやエトキシド等のチタ
ンの低級アルコキシド類が挙げられる。また、ゾルの分
散媒としては、水、メタノール、エタノール、プロパノ
ール、二価アルコールのエチレングリコール、プロピレ
ングリコール等を用いることができる。さらに、通常、
加水分解のための触媒として、塩酸、アンモニア等が用
いられる。さらに、無機物や無機/有機複合体の乾燥時
に生ずる亀裂の発生や発泡を防止する乾燥抑制剤とし
て、フォルムアミドやジメチルフォルムアミドを用いる
ことが好ましい。
的に安定であり、アルコールや水分を含有することが可
能で、大きな面積に均一な被覆層を形成できるポリビニ
ルアルコール、ポリアクリル酸、ポリビニルブチラー
ル、ポリスチレン、アクリロニトリル/スチレン共重合
ポリマー、フッ素樹脂を用いることが好ましい。
属イオンを供給する金属塩としては、HAuCl4、N
aAuCl4、H2PtCl6、AgClO4、CuC
l2、SnCl2、IrCl3、RhCl3およびPdCl
2から選ばれる少なくとも1つが好ましい。
状態で紫外線が照射されて還元される。金属イオンの還
元には、同じくマトリックス中に分散しているアルコー
ルが関与する。アルコールとしては、エチレングリコー
ル、プロピレングリコール、ポリプロピレングリコール
等のα−水素含有アルコールが好ましい。
スおよび無機/有機複合体から選ばれるいずれかを用い
ることができる。樹脂としては、撥水性樹脂、低透湿性
ないし非透湿性の樹脂が好ましい。これらの樹脂として
は、具体的には、ポリ4フッ化エチレン、ポリ3フッ化
エチレン、ポリフッ化ビニル等のフッ素系樹脂、ポリエ
チレン、ポリプロピレン、塩化ビニリデン−塩化ビニル
共重合物(例えばSaran樹脂(商品名))、ポリビニルブ
チラール、エチレン−ビニルアルコール共重合物(例え
ばエバール樹脂(商品名))、ポリエチレンテレフタレー
トが好ましい。
発色素子の別の一形態を示す断面図である。図1と同
様、図2(a)は発色前、図2(b)は発色後の状態を
示す。図2に示したように、担体5の一方の主表面の一
部には、微小金属微粒子1を分散したマトリックス2か
らなる感熱発色層7が形成されており、この感熱発色層
7の上には保護層4が形成されている。保護層4は、感
熱発色層7の露出面を覆うように形成されており、感熱
発色層7の周囲で基板3と接合されている。
成されている。接着層を構成する接着剤は、特に制限さ
れないが、例えばエポキシ樹脂系接着剤、酢酸ビニル樹
脂系接着剤、アクリル樹脂系接着剤、フェノール樹脂系
接着剤等を用いることができる。また、接着層6に代え
て粘着層を用いてもよい。粘着層は、例えば、天然ゴム
系粘着剤、スチレン/ブタジエンラテックス系粘着剤、
熱可塑性ゴムブロックコポリマー粘着剤、ブチルゴム系
粘着剤、ポリイソブチレン粘着剤、アクリル系粘着剤、
ビニルエーテルポリマー系粘着剤およびシリコーン系粘
着剤から選ばれる少なくとも1つの粘着剤により構成す
ることができる。また、担体5は、基体3と同様、金属
フィルム、プラスチックフィルム、布、紙、ガラスが好
ましい。
リックス2、保護層4等の材料については、第1の実施
形態で説明した材料を用いることができる。
明するが、本発明は以下の実施例により限定されるもの
ではない。
属アルコキシド混合溶液に、Si(OC2H5)4から生
成するSiO2に対し、Auが1重量%になるようにH
AuCl4を添加した。この溶液を撹拌して、3日間室
温で乾燥後、60℃の温度で24時間乾燥して厚さ20
0μmの無機物体を得た。
た。こうして作製した無機物体に紫外線ランプを用いて
室温で5分間光照射を行なったところ、無機物体は黄色
から無色透明に変化した。その後、この無機物体の表面
に、ポリ3フッ化エチレンをスプレー塗布し、外部の水
分が無機物体に侵入しないように保護層を形成した。こ
うして得た感熱発色素子をすぐに5℃の冷蔵庫に保存し
た。この状態で2カ月保存しても素子は無色透明であ
り、全く発色は見られなかった。
蔵庫から25℃で相対湿度20、40、60、80%
(以下、相対湿度を「%RH」で示す)の各雰囲気へ取
り出したところ、いずれの湿度条件下でも、約2時間で
赤紫色に発色した。これは、Au微粒子が成長したこと
により、微粒子の表面プラズモン吸収が明瞭になったた
めである。また、一度着色すると、再度低温にしても上
記Au微粒子/シリカゲル感熱発色材料の色が消えるこ
とはなかった。
を除いては、上記と同様にして感熱発色素子を作製し
た。この感熱発色素子は、25℃、60%RHでは1時
間45分で、25℃、80%RHでは1時間で発色し
た。このように、保護層を設けないと、外部雰囲気中の
水分が、発色までの時間に影響することが確認された。
レングリコールを添加しない場合には全く観察されなか
った。また、室温で生成したAu微粒子の平均粒径は5
nmであって粒径分布も小さいことが確認された。ま
た、発色した後の素子の吸収スペクトルには、Au微粒
子の表面プラズモン吸収に基づくピーク(波長525n
m)が観察された。
ックスに用いると、化学的安定性に優れており、また低
コストで作製できる。
NaAuCl4を用いても、上記と同様、Au微小微粒
子の成長による表面プラズモン吸収に基づく発色が確認
された。
キシド混合溶液に、SiO2に対してAuがそれぞれ
0.1、3、10重量%になるように、HAuCl4を
添加した点を除いては上記と同様の方法により、厚さ2
00μmの無機物体を得た。
を用いて室温で5分間光照射を行なったところ、無機物
体は黄色から無色透明に変化した。その後、この無機物
体の表面にポリ3フッ化エチレンをスプレー塗布し、外
部の水分が無機物体に侵入しないように保護層を形成し
た。こうして得た感熱発色素子をすぐに6℃の冷蔵庫に
保存した。この状態で2ヶ月間保存しても素子は無色透
明であり、全く発色は見られなかった。
蔵庫から相対湿度を一定とした種々の雰囲気に取り出し
て発色が観察される温度を確認したところ、Auが0.
1重量%の素子は28℃、60%RHで、Auが3重量
%の素子は15℃、60%RHで、Auが10重量%の
素子は7℃、60%RHで、それぞれ赤紫色の発色が明
瞭に観察された。このように、Auの分散量の相違によ
って感熱による発色温度を制御できることが確認され
た。
いて、上記と同様の方法により、Auが1重量%である
厚さ200μmの無機物体を得た。この無機物体に紫外
線ランプを用いて室温で5分間光照射を行なったとこ
ろ、無機物体は黄色から無色透明に変化した。その後、
この無機物体の表面にポリ3フッ化エチレンをスプレー
塗布し、外部の水分が無機物に侵入しないように保護層
を形成した。こうして得た感熱発色素子をすぐに6℃の
冷蔵庫に保存した。この状態で2ヶ月間保存しても素子
は無色透明であり、全く発色は見られなかった。
蔵庫から相対湿度を一定とした種々の雰囲気に取り出し
て発色させたところ、25℃、50%RHでは赤紫色に
発色し、40℃、50%RHでは茶色がかった紫色に発
色し、60℃、50%RHでは茶色に発色した。このよ
うに、Auの分散量を適切に調整することにより、外部
温度の相違によって発色の色調を変化させることができ
た。
2H5)4をAl(OC2H5)3に代えた点を除いては、上
記と同様の方法により、厚さ200μmの薄い黄色を呈
したゲル化した無機物体を得た。このアルミナを含む無
機物体に紫外線ランプを用いて室温で5分間光照射を行
なったところ、無機物体は無色透明に変化した。その
後、この無機物体の表面にポリ3フッ化エチレンをスプ
レー塗布し、外部の水分が無機物体に侵入しないように
保護層を形成した。こうして得た感熱発色素子を、上記
と同様に6℃の冷蔵庫で2ヶ月保存しても全く発色は見
られなかった。
蔵庫から25℃、60%RHおよび25℃、80%RH
の雰囲気にそれぞれ取り出したところ、ともに約2時間
で赤紫色に発色した。この素子の吸収スペクトルにも、
Au微粒子の表面プラズモン吸収に基づく530nmの
ピークが観察された。
2H5)4をTi(OC2H5)4に代えた点を除いては、上
記と同様の方法により、厚さ200μmの薄い黄色を呈
したゲル化した無機物体を得た。このチタニアを含む無
機物体に紫外線ランプを用いて室温で5分間光照射を行
なったところ、無機物体は無色透明に変化した。その
後、この無機物体の表面にポリ3フッ化エチレンをスプ
レー塗布し、外部の水分が無機物体に侵入しないように
保護層を形成した。こうして得た感熱発色素子を、上記
と同様に6℃の冷蔵庫で2ヶ月保存しても全く発色は見
られなかった。
蔵庫から25℃、60%RHおよび25℃、80%RH
の雰囲気にそれぞれ取り出したところ、ともに約2時間
で赤紫色に発色した。この素子の吸収スペクトルにも、
Au微粒子の表面プラズモン吸収に基づく555nmの
ピークが観察された。
l6、AgClO4、CuCl2、SnCl2、IrC
l3、RhCl3またはPdCl2を用いて、上記と同様
の方法により、厚さ200μmの無機物体を得た。この
種々の金属イオンを含む無機物体に紫外線ランプを用い
て室温で5分間光照射を行なったところ、無機物体は無
色透明に変化した。その後、この無機物体の表面にポリ
3フッ化エチレンをスプレー塗布し、外部の水分が無機
物体に侵入しないように保護層を形成した。こうして得
た感熱発色素子をすぐに6℃の冷蔵庫に保存した。この
状態で2ヶ月保存しても素子は無色透明であり全く発色
は見られなかった。
蔵庫から25℃、60%RHおよび25℃、80%RH
の雰囲気にそれぞれ取り出したところ、ともに約2時間
で赤紫色に発色した。また、比較のために、保護層を設
けない感熱発色素子も作製したが、保護層を設けない場
合は、25℃、60%RHの雰囲気では1時間45分
で、25℃、80%RHの雰囲気では1時間10分で発
色が観察され、この場合も、湿度の影響が確認された。
小微粒子を用いた感熱発色素子による発色が最もコント
ラストが高く鮮明であった。さらに、上記では、紫外線
照射を室温で行ったが、6℃の低温下で紫外線照射を行
っても室温と同様の効果を得ることができた。
属アルコキシド混合溶液に、SiO2に対してAuが1
重量%になるようにHAuCl4を添加した。この溶液
を撹拌して、3日間室温で乾燥後、60℃の温度で24
時間さらに乾燥して厚さ200μmの無機/有機複合体
を得た。
あった。こうして作製した無機/有機複合体に紫外線ラ
ンプを用いて室温で5分間光照射を行なったところ、無
機/有機複合体は黄色から無色透明に変化した。その
後、この無機/有機複合体の表面に厚さ40μmの塩化
ビニリデン−塩化ビニル共重合物(Saran樹脂)シート
を貼り付け、外部の水分が無機/有機複合体に侵入しな
いように保護層を形成した。こうして得た感熱発色素子
をすぐに6℃の冷蔵庫に保存した。この状態で2ヶ月保
存しても素子は無色透明であり、全く発色は見られなか
った。
25℃で相対湿度20、40、60、80%RHの各雰
囲気へ取り出したところ、種々の湿度条件下でも約2時
間で赤紫色に発色した。これは、Au微粒子が成長した
ことにより微粒子の表面プラズモン吸収が明瞭になった
ためである。また、一度着色すると、再度低温にしても
感熱発色素子の色が消えることはなかった。
リコールを添加しない場合には全く起こらなかった。ま
た、室温で生成したAu微粒子の平均粒径は6nmであ
り粒径分布も小さいことが確認された。また、素子の吸
収スペクトルにはAu微粒子の表面プラズモン吸収に基
づく波長530nmのピークが観察された。
除いて上記と同様にして作製した感熱発色素子では、2
5℃、60%RHでは1時間45分で、25℃、80%
RHでは1時間で発色が観察され、湿度の影響を受けて
いることが確認された。
えてNaAuCl4を用いても、Au微粒子の表面プラ
ズモン吸収に基づく発色が確認された。
ル酸を、ポリアクリル酸エステルまたはポリエチレンオ
キシドに代えた点を除いては、上記と同様な方法によ
り、透明な厚さ200μmの薄い黄色を呈したゲル化し
た無機/有機複合体を得た。こうして作製した無機/有
機複合体に、紫外線ランプを用いて室温で5分間光照射
を行なったところ、無機/有機複合体は黄色から無色透
明に変化した。その後、この無機/有機複合体の表面に
厚さ40μmの塩化ビニリデン−塩化ビニル共重合物
(Saran樹脂)シートを貼り付け、外部の水分が無機/
有機複合体に侵入しないように保護層を形成した。こう
して得た感熱発色素子をすぐに6℃の冷蔵庫に保存し
た。この状態で2ヶ月保存しても素子は無色透明であ
り、全く発色は見られなかった。
庫から、25℃、60%RHおよび25℃、80%RH
の雰囲気へそれぞれ取り出したところ、ともに約2時間
で赤紫色に発色した。これは、Au微粒子が成長したこ
とによる微粒子の表面プラズモン吸収が明瞭になったた
めである。また、一度着色した無機/有機複合体の色
は、再度低温にしても消えることはなかった。
は、エチレングリコールを添加しない場合には全く起こ
らなかった。また、生成したAu微粒子の平均粒径は6
nmであり粒径分布も小さいことが確認された。また、
素子の吸収スペクトルにはAu微粒子の表面プラズモン
吸収に基づく波長530nmのピークが観察された。
料とするゾル−ゲル法により形成したシリカを固体マト
リックスの少なくとも一部として使用すると、マトリッ
クスの安定性が優れ、コスト的にも非常に有利となる。
発色素子では、25℃、60%RHでは1時間45分
で、25℃、80%RHで50分で発色が見られ湿度の
影響を受けていることが確認された。
l6、AgClO4、CuCl2、SnCl2、IrC
l3、RhCl3またはPdCl2をそれぞれ用いて、上
記と同様の方法により、厚さ200μmの無機/有機複
合体を得た。この種々の金属イオンを含む無機/有機複
合体に紫外線ランプを用いて室温で10分間光照射を行
なったところ、無機/有機複合体は無色透明になった。
その後、この無機/有機複合体の表面に厚さ40μmの
塩化ビニリデン−塩化ビニル共重合物(Saran樹脂)シ
ートを貼り付け、外部の水分が無機/有機複合体に侵入
しないように保護層を形成した。こうして得た感熱発色
素子をすぐに6℃の冷蔵庫に保存した。この状態で2ヶ
月保存しても素子は無色透明であり、全く発色は見られ
なかった。
庫から25℃、60%RHおよび25℃、80%RHの
雰囲気へそれぞれ取り出したところ、ともに約2時間で
赤紫色に発色した。なお、種々の金属微粒子の中では、
Au微粒子を用いた感熱発色素子による発色が最もコン
トラストが高く鮮明であった。また、上記実施例では、
紫外線照射を室温で行ったが、6℃の低温下で紫外線照
射を行っても同様の効果を得ることができた。
合溶液に、樹脂に対してAuが1重量%になるようにH
AuCl4を添加した。この溶液を撹拌して、80℃の
温度で2時間乾燥して厚さ200μmの樹脂体を得た。
うして作製した樹脂体に紫外線ランプを用いて室温で5
分間光照射を行なったところ、樹脂体は黄色から無色透
明に変化した。その後、この樹脂体の表面に厚さ100
μmのポリエチレンテレフタレートシートをエポキシ系
接着剤を用いて貼り付け、外部の水分が樹脂体に侵入し
ないように保護層を形成した。こうして得た感熱発色素
子をすぐに6℃の冷蔵庫に保存した。この状態で2ヶ月
保存しても素子は無色透明であり、全く発色は見られな
かった。
庫から25℃、60%RHおよび25℃、80%RHの
雰囲気へそれぞれ取り出したところ、両条件下でほぼ同
時に約2時間で赤紫色に発色した。これは、Au微粒子
が成長したことにより微粒子の表面プラズモン吸収が明
瞭になったためである。また、一度着色すると、再度低
温にしても樹脂体の色が消えることはなかった。Au微
粒子の平均粒径は4nmであり粒径分布も小さいことが
確認された。
ルを用いると、マトリックスが均一で透明性に優れたも
のとなり、またコスト的にも非常に有利である。また、
種々の金属微粒子の中では、Au微粒子を用いた感熱発
色素子による発色が最もコントラストが高く鮮明であっ
た。
は、25℃、60%RHでは1時間45分で、25℃、
80%RHで55分で発色が見られ湿度の影響を受けて
いることが確認された。
を用いても、Au微粒子の表面プラズモン吸収に基づく
発色が確認された。
リビニルブチラール、ポリスチレン、ポリアクリル酸、
アクリロニトリル/スチレン共重合ポリマーまたはフッ
素樹脂を用いた点を除いては、上記と同様にして厚さ2
00μmの薄い黄色を呈した樹脂体を作製した。この樹
脂体に紫外線ランプを用いて室温で5分間光照射を行な
ったところ樹脂体は無色透明になった。その後、この樹
脂体の表面に厚さ100μmのポリエチレンテレフタレ
ートシートをエポキシ系接着剤を用いて貼り付け、外部
の水分が樹脂体に侵入しないように保護層を形成した。
こうして得た感熱発色素子をすぐに6℃の冷蔵庫に保存
した。この状態で2ヶ月保存しても素子は無色透明であ
り、全く発色は見られなかった。
庫から25℃、60%RHおよび25℃、80%RHと
の雰囲気へそれぞれ取り出したところ、ともに約2時間
で赤紫色に発色した。これは、Au微粒子が成長したこ
とによる微粒子の表面プラズモン吸収が明瞭になったた
めである。また、一度着色すると再度低温にしても樹脂
体の色が消えることはなかった。室温で生成したAu微
粒子の平均粒径は4nmであり粒径分布も小さいことが
確認された。用いた樹脂では、特にフッ素樹脂を用いる
と均一で透明かつ機械的強度と耐湿性に優れた樹脂体を
作製することができた。
gClO4、CuCl2、SnCl2、IrCl3、RhC
l3またはPdCl2をそれぞれ用いて、上記と同様の方
法により、厚さ200μmの樹脂体を作製した。この種
々の金属イオンを含む樹脂体に紫外線ランプを用いて室
温で10分間光照射を行なったところ、樹脂体は無色透
明に変化した。その後、この樹脂体の表面に厚さ100
μmのポリエチレンテレフタレートシートをエポキシ系
接着剤を用いて貼り付け、外部の水分が樹脂体に侵入し
ないように保護層を形成した。こうして得た感熱発色素
子をすぐに6℃の冷蔵庫に保存した。この状態で2ヶ月
保存しても素子は無色透明であり、全く発色は見られな
かった。
25℃、60%RHおよび25℃、80%RHの雰囲気
へそれぞれ取り出したところ、ともに約2時間で赤紫色
に発色した。この場合も、種々の金属微粒子の中では、
Au微粒子を用いた感熱発色材料による発色が最もコン
トラストが高く鮮明であった。
組成の金属アルコキシド混合溶液に、SiO2に対して
Auが1重量%になるようにHAuCl4を添加後、室
温で撹拌し、基体とする厚さ50μmのステンレス鋼製
の薄板上に塗布した。室温で5分間乾燥後、60℃の温
度で30分乾燥する塗布・乾燥工程を2回繰り返すこと
により、厚さ約0.2μmの無機物層を上記薄板の表面
に形成した。こうして作製した無機物層に紫外線ランプ
を用いて室温で40秒間光照射を行なったところ、無機
物層は無色透明に変化した。その後、この無機物層の表
面に厚さ100μmのポリエチレンテレフタレートシー
トを置き、エポキシ系接着剤を用いてステンレス鋼板と
シートを貼り付け、外部の水分が無機物層に侵入しない
ように保護層を形成した。こうして得た感熱発色素子を
すぐに6℃の冷蔵庫に保存した。この状態で2カ月保存
しても素子は無色透明であり、全く発色は見られなかっ
た。
5℃、60%RHおよび25℃、80%RHの雰囲気へ
それぞれ取り出したところ、ともに約1時間で赤紫色に
発色した。これは、室温でAu微粒子が成長したことに
より微粒子の表面プラズモン吸収が明瞭になったためで
ある。また、一度着色した感熱発色素子は、再度低温に
しても消えることはなかった。このようなHAuCl4
の光還元反応は、エチレングリコールが存在しない場合
には全く起こらなかった。
は、25℃、60%RHでは45分で、25℃、80%
RHで19分で発色が見られ湿度の影響を受けているこ
とが確認された。
組成の金属アルコキシド混合溶液に、SiO2に対して
Auが1重量%になるようにHAuCl4を添加後、室
温で撹拌し、基体とする厚さ50μmのスライドガラス
に塗布した。室温で5分間乾燥後、60℃の温度で30
分乾燥する塗布・乾燥工程を2回繰り返すことにより、
厚さ約0.5μmの無機/有機複合体層をスライドガラ
スの表面に形成した。この無機/有機複合体層は透明な
薄い黄色であった。こうして作製した無機/有機複合体
層に紫外線ランプを用いて室温で5分間光照射を行なっ
たところ、無機/有機複合体層は黄色から無色透明に変
化した。その後、この無機/有機複合体物層の表面に厚
さ100μmのポリエチレンテレフタレートシートを置
き、エポキシ系接着剤を用いてガラスとシート部分を貼
り付け、外部の水分が無機物層に侵入しないように保護
層を形成した。こうして作製した感熱発色素子をすぐに
6℃の冷蔵庫に保存した。この状態で、6℃の雰囲気に
2カ月保存しても無色透明であり、全く発色は見られな
かった。
庫から25℃、60%RHおよび25℃、80%RHの
雰囲気へそれぞれ取り出したところ、ともに約1時間3
0分で赤紫色に発色した。これは、Au微粒子が成長し
たことにより微粒子の表面プラズモン吸収が明瞭になっ
たためである。また、一度着色すると再度低温にしても
発色が消えることはなかった。
は、エチレングリコールを添加しない場合には全く起こ
らなかった。この場合も、シリカを無機物として用いる
と、マトリックスが安定性に優れたものとなり、またコ
スト的にも非常に有利となる。
は、25℃、60%RHでは1時間15分で、25℃、
80%RHで33分で発色が観察され、湿度の影響を受
けていることが確認された。
リル酸エステルまたはポリエチレンオキシドを用いた点
を除いては、上記と同様にして、透明な厚さ0.2μm
の薄い黄色を呈したゲル化した無機/有機複合体層をス
ライドガラスの表面に形成した。この無機/有機複合体
層に、紫外線ランプを用いて室温で5分間光照射を行な
ったところ、無機/有機複合体層は黄色から無色透明に
変化した。その後、無機/有機複合体層の表面に厚さ1
00μmのポリエチレンテレフタレートシートを置き、
エポキシ系接着剤を用いてガラスとシート部分とを貼り
付け、外部の水分が無機/有機複合体層に侵入しないよ
うに保護層を形成した。こうして得た感熱発色素子をす
ぐに6℃の冷蔵庫に保存した。この状態で2ヶ月保存し
ても素子は無色透明であり、全く発色は見られなかっ
た。
庫から25℃、60%RHおよび25℃、80%RHの
雰囲気へそれぞれ取り出したところ、ともに約1時間4
0分で赤紫色に発色した。これは、Au微粒子が成長し
たことにより微粒子の表面プラズモン吸収が明瞭になっ
たためである。また、一度着色すると再度低温にしても
無機/有機複合体層の色が消えることはなかった。
は、エチレングリコールを添加しない場合には全く起こ
らなかった。なお、保護層を設けない感熱発色素子で
は、25℃、60%RHでは1時間30分で、25℃、
80%RHで1時間で発色が見られ湿度の影響を受けて
いることが確認された。
組成の混合溶液に、樹脂に対してAuが2重量%になる
ように、AuHCl4を添加後、室温で撹拌し、基体と
する厚さ50μmのスライドガラスに塗布した。室温で
5分間乾燥後、60℃の温度で30分乾燥する塗布・乾
燥工程を2回繰り返すことにより、厚さ約0.6μmの
樹脂層をスライドガラスの表面に形成した。この樹脂層
は透明な薄い黄色であった。こうして作製した樹脂層に
紫外線ランプを用いて室温で5分間光照射を行なったと
ころ、樹脂層は黄色から無色透明に変化した。その後、
この樹脂層の表面に厚さ100μmのポリエチレンテレ
フタレートシートを置き、エポキシ系接着剤を用いてガ
ラスとシートを貼り付け、外部の水分が樹脂層に侵入し
ないように保護層を形成した。こうして得た感熱発色素
子をすぐに6℃の冷蔵庫に保存した。この状態で2ヶ月
保存しても素子は無色透明であり、全く発色は見られな
かった。
5℃、60%RHおよび25℃、80%RHの部屋へそ
れぞれ取り出したところ、ともに約1時間で赤紫色に発
色することが確認された。これは、Au微粒子が成長し
たことによる微粒子の表面プラズモン吸収が明瞭になっ
たためである。また、一度着色した樹脂層の色は再度低
温にしても消えることはなかった。生成したAu微粒子
の平均粒径は8nmであり粒径分布も小さいことが確認
された。
均一で透明性に優れており、またコスト的にも非常に有
利である。種々の金属微粒子の中では、Au微粒子を用
いた感熱発色素子による発色が最もコントラストが高く
鮮明であった。
は、25℃、60%RHでは45分で、25℃、80%
RHでは24分で発色が観察され、湿度の影響を受けて
いることが確認された。また、HAuCl4に代えてN
aAuCl4を用いてもAu微粒子の表面プラズモン吸
収に基づく発色が確認された。
リビニルブチラール、ポリアクリル酸、ポリスチレン、
アクリロニトリル/スチレン共重合ポリマーまたはフッ
素樹脂を用いた点を除いては、上記と同様にして厚さ
0.6μmの薄い黄色を呈した樹脂層をスライドガラス
の表面に形成した。この樹脂層に紫外線ランプを用いて
室温で5分間光照射を行なったところ、樹脂層は無色透
明になった。その後、この樹脂層の表面に厚さ100μ
mのポリエチレンテレフタレートシートを置き、エポキ
シ系接着剤を用いてガラスとシート部分とを貼り付け、
外部の水分が樹脂層に侵入しないように保護層を形成し
た。こうして得たた感熱発色素子をすぐに6℃の冷蔵庫
に保存した。この状態で2ヶ月保存しても素子は無色透
明であり、全く発色は見られなかった。
5℃、60%RHおよび25℃、80%RHの部屋へそ
れぞれ取り出したところ、ともに約1時間で赤紫色に発
色することが確認された。これは、室温でAu微粒子が
成長したことによる微粒子の表面プラズモン吸収が明瞭
になったためである。また、一度着色した樹脂体の色は
再度低温にしても消えることはなかった。室温で生成し
たAu微粒子の平均粒径は8nmであり粒径分布も小さ
いことが確認された。この場合も、用いた樹脂では特に
フッ素樹脂を用いると均一で透明なかつ機械的強度と耐
湿性に優れた樹脂層を作製することができた。
は、25℃、60%RHでは40分、25℃、80%R
Hでは25分で発色が観察され湿度の影響を受けている
ことが確認された。
組成の金属アルコキシド混合溶液に、SiO2に対して
Auが1重量%になるようにHAuCl4を添加後、室
温で撹拌し、担体である濾紙に塗布した。室温で5分間
乾燥後、60℃の温度で30分乾燥することにより濾紙
に無機物を担持した。この濾紙は薄い黄色を呈してい
た。こうして作製した濾紙に紫外線ランプを用いて室温
で30秒間光照射を行なったところ、濾紙は白色になっ
た。その後、この濾紙を透明な厚さ100μmのポリエ
チレンテレフタレートシート2枚で挟み込み、エポキシ
系接着剤で上下のシートを貼り合わせ、外部の水分が無
機物層に侵入しないように保護層を形成した。こうして
得た感熱発色素子をすぐに6℃の冷蔵庫に保存した。こ
の状態で2ヶ月保存しても素子は無色透明であり、全く
発色は見られなかった。
5℃、60%RHおよび25℃、80%RHの部屋へそ
れぞれ取り出したところ、両条件下でほぼ同時に約1時
間で赤紫色に発色した。これは、Au微粒子が成長した
ことにより微粒子の表面プラズモン吸収が明瞭になった
ためである。また、一度着色した素子の色は再度低温に
しても消えることはなかった。生成したAu微粒子の平
均粒径は8nmであり粒径分布も小さいことが確認され
た。この場合も、特にフッ素樹脂を用いると、均一で透
明かつ機械的強度と耐湿性に優れた樹脂層を作製するこ
とができた。
に代えて、カバーガラスやサファイアガラスを用いても
上記とほぼ同様の特性を有する感熱発色素子を作製する
ことができた。
は、25℃、60%RHでは49分で、25℃、80%
RHでは35分で発色が見られ湿度の影響を受けている
ことが確認された。
組成の金属アルコキシド混合溶液に、SiO2に対して
Auが1重量%になるようにHAuCl4を添加後、室
温で撹拌し、担体であるすりガラス(片面に接着剤層を
有した厚さ100μmのすりガラス)に塗布した。室温
で5分間乾燥後、60℃の温度で30分乾燥することに
より、すりガラスに無機物を担持した。このすりガラス
は薄い黄色を呈していた。こうして作製したすりガラス
に紫外線ランプを用いて室温で30秒間光照射を行なっ
たところ、すりガラスは無色透明になった。その後、こ
のすりガラスの接着剤層が形成されている面とは反対の
面に透明な厚さ100μmのポリエチレンテレフタレー
トシートをエポキシ系接着剤でガラスと貼り合わせ、外
部の水分が無機物層に侵入しないように保護層を形成し
た。こうして得た感熱発色素子をすぐに6℃の冷蔵庫に
保存した。この状態で2ヶ月保存しても素子は無色透明
であり、全く発色は見られなかった。
庫から25℃、60%RHおよび25℃、80%RHの
雰囲気へそれぞれ取り出したところ、ともに約1時間で
赤紫色に発色した。これは、室温でAu微粒子が成長し
たことにより微粒子の表面プラズモン吸収が明瞭になっ
たためである。また、一度着色した樹脂体の色は再度低
温にしても消えることはなかった。生成したAu微粒子
の平均粒径は8nmであり粒径分布も小さいことが確認
された。この場合も、特にフッ素樹脂を用いると、均一
で透明なかつ機械的強度と耐湿性に優れた樹脂層を作製
することができた。
は、25℃、60%RHでは45分で、25℃、80%
RHでは30分で発色が見られ湿度の影響を受けている
ことが確認された。
組成の金属アルコキシド混合溶液に、SiO2に対して
Auが1重量%になるようにHAuCl4を添加後、室
温で撹拌し、担体である白いガラステープ(片面に接着
剤層を有した厚さ100μmのガラス繊維布からなるテ
ープ)に塗布した。室温で5分間乾燥後、60℃の温度
で30分乾燥して無機/有機複合体を白いガラステープ
表面に担持した。このガラステープは透明な薄い黄色と
なった。こうして作製したガラステープに紫外線ランプ
を用いて室温で5分間光照射を行なったところ、ガラス
テープは黄色から白色になった。その後、このガラステ
ープの接着剤層が形成されている面とは反対の面に透明
な厚さ100μmのポリエチレンテレフタレートシート
をエポキシ系接着剤でガラスと貼り合わせ、外部の水分
が無機/有機複合体層に侵入しないように保護層を形成
した。こうして得た感熱発色素子をすぐに6℃の冷蔵庫
に保存した。この状態で2ヶ月保存しても素子は無色透
明であり、全く発色は見られなかった。
庫から25℃、60%RHおよび25℃、80%RHの
雰囲気へそれぞれ取り出したところ、ともに約1時間で
赤紫色に発色した。これは、室温でAu微粒子が成長し
たことにより微粒子の表面プラズモン吸収が明瞭になっ
たためである。また、一度着色すると再度低温にしても
樹脂体の色が消えることはなかった。生成したAu微粒
子の平均粒径は8nmであり粒径分布も小さいことが確
認された。この場合も、樹脂のなかでは、フッ素樹脂を
用いると均一で透明なかつ機械的強度と耐湿性に優れた
樹脂層を作製することができた。
は、25℃、60%RHでは48分で、25℃、80%
RHでは33分で発色が見られ湿度の影響を受けている
ことが確認された。
た組成の混合溶液に、樹脂に対してAuが2重量%にな
るようにAuHCl4を添加後、室温で撹拌し、担体で
ある濾紙に塗布した。室温で5分間乾燥後、60℃の温
度で30分乾燥することにより、濾紙に樹脂物を担持し
た。この濾紙は薄い黄色を呈していた。こうして作製し
た濾紙に紫外線ランプを用いて室温で30秒間光照射を
行なったところ、濾紙は無色透明になった。その後、こ
の濾紙を透明な厚さ100μmのポリエチレンテレフタ
レートシート2枚で挟み込み、エポキシ系接着剤で上下
のシートを貼り合わせ、外部の水分が濾紙に侵入しない
ように保護層を形成した。こうして得た感熱発色素子を
すぐに6℃の冷蔵庫に保存した。この状態で2ヶ月保存
しても素子は無色透明であり、全く発色は見られなかっ
た。
庫から25℃、60%RHおよび25℃、80%RHの
雰囲気へそれぞれ取り出したところ、ともに約2時間で
赤紫色に発色した。これは、室温でAu微粒子が成長し
たことにより微粒子の表面プラズモン吸収が明瞭になっ
たためである。また、一度着色すると再度低温にしても
樹脂体の色が消えることはなかった。生成したAu微粒
子の平均粒径は8nmであり粒径分布も小さいことが確
認された。この場合も、樹脂のなかでは特にフッ素樹脂
を用いると均一で透明なかつ機械的強度と耐湿性に優れ
た樹脂層を作製することができた。
は、25℃、60%RHでは1時間45分で、25℃、
80%RHでは1時間20分で発色が見られ湿度の影響
を受けていることが確認された。
た組成の混合溶液に、樹脂に対してAuが2重量%にな
るようにAuHCl4を添加後、室温で撹拌し、担体で
ある濾紙に塗布した。室温で5分間乾燥後、60℃の温
度で30分乾燥することにより、濾紙に樹脂を担持し
た。この濾紙は薄い黄色を呈していた。こうして作製し
た濾紙に紫外線ランプを用いて室温で30秒間光照射を
行なったところ濾紙は無色透明になった。その後、この
濾紙を透明な厚さ500μmのポリエチレンテレフタレ
ートシートとポリエチレン(50μm)/アルミ薄膜
(10オングストローム)/エチレン−ビニルアルコー
ル共重合体(エバール樹脂)(50μm)の多層構造か
らなるシートで挟み込み、樹脂の周囲にのみ短時間熱圧
着し上下のシートをはりあわせ、外部の水分が濾紙に侵
入しないように保護層を形成した。こうして得た感熱発
色素子をすぐに6℃の冷蔵庫に保存した。この状態で2
ヶ月保存しても素子は無色透明であり、全く発色は見ら
れなかった。
庫から25℃、60%RHおよび25℃、80%RHの
雰囲気へそれぞれ取り出したところ、ともに約2時間で
赤紫色に発色した。これは、室温でAu微粒子が成長し
たことによる微粒子の表面プラズモン吸収が明瞭になっ
たためである。また、一度着色すると再度低温にしても
した樹脂体の色が消えることはなかった。室温で生成し
たAu微粒子の平均粒径は8nmであり粒径分布も小さ
いことが確認された。この場合も、樹脂のなかでは特に
フッ素樹脂を用いると均一で透明なかつ機械的強度と耐
湿性に優れた樹脂層を作製することができた。
は、25℃、60%RHでは1時間50分で、25℃、
80%RHでは1時間10分で発色が見られ湿度の影響
を受けていることが確認された。
れば、感熱発色層を湿度から保護するための保護層を形
成しているため、外部の湿度の影響を受けず、温度変化
によってのみ不可逆的に微小金属微粒子が成長して感熱
発色層が発色する。したがって、保冷システムや冷蔵、
冷凍食品の温度管理等を正確に行うことができる。
る。
る。
Claims (25)
- 【請求項1】 温度変化により不可逆的に成長する微小
金属微粒子が分散した固体マトリックスからなる感熱発
色層と、前記感熱発色層への水分の侵入を抑制するため
の保護層とを含むことを特徴とする感熱発色素子。 - 【請求項2】 固体マトリックスが、無機物、無機/有
機複合体および樹脂から選ばれるいずれかである請求項
1に記載の感熱発色素子。 - 【請求項3】 無機物が、酸化珪素、酸化アルミニウム
および酸化チタンから選ばれる少なくとも一つである請
求項2に記載の感熱発色素子。 - 【請求項4】 無機/有機複合体を構成する無機物が、
酸化珪素、酸化アルミニウムおよび酸化チタンから選ば
れる少なくとも一つであり、前記無機/有機複複合体を
構成する有機物が、ポリアクリル酸、ポリアクリル酸エ
ステルおよびポリエチレンオキシドから選ばれる少なく
とも一つである請求項2に記載の感熱発色素子。 - 【請求項5】 樹脂が、ポリビニルアルコール、ポリビ
ニルブチラール、ポリスチレン、ポリアクリル酸、アク
リロニトリル/スチレン共重合ポリマーおよびフッ素樹
脂から選ばれる少なくとも一つである請求項2に記載の
感熱発色素子。 - 【請求項6】 感熱発色層を支持する基体をさらに含む
請求項1〜5のいずれかに記載の感熱発色素子。 - 【請求項7】 感熱発色層を支持し、粘着層または接着
層を備えた担体をさらに含む請求項1〜5のいずれかに
記載の感熱発色素子。 - 【請求項8】 微小金属微粒子が、金、白金、銀、銅、
錫、ロジウム、パラジウムおよびイリジウムから選ばれ
る少なくとも一つである請求項1〜7のいずれかに記載
の感熱発色素子。 - 【請求項9】 感熱発色層が10〜25℃から選択され
る所定範囲の発色温度以上で発色するように、微小金属
微粒子の分散濃度を調整した請求項1〜8のいずれかに
記載の感熱発色素子。 - 【請求項10】 温度履歴により感熱発色層が呈する色
が相違する請求項1〜9のいずれかに記載の感熱発色素
子。 - 【請求項11】 保護層が、樹脂、ガラス、セラミック
スおよび無機/有機複合体から選ばれるいずれかである
請求項1〜10のいずれかに記載の感熱発色素子。 - 【請求項12】 感熱発色層が、外部雰囲気から遮蔽さ
れている請求項1〜11のいずれかに記載の感熱発色素
子。 - 【請求項13】 保護層がない場合と比較して、外部雰
囲気の湿度による、感熱発色層が発色するまでの時間の
相違が緩和されている請求項1〜12のいずれかに記載
の感熱発色素子。 - 【請求項14】 温度変化による微小金属微粒子の不可
逆的な成長により、感熱発色層が前記微小金属微粒子の
表面プラズモン吸収に基づく発色を示す請求項1〜13
のいずれかに記載の感熱発色素子。 - 【請求項15】 金属イオン、マトリックス形成材料、
水およびアルコールを含む原料混合物を調製する工程
と、前記原料混合物において前記マトリックス形成材料
から固体マトリックスを生成させる工程と、前記固体マ
トリックスに紫外線を照射して前記アルコールを還元剤
として作用させることにより、前記金属イオンを還元し
て前記固体マトリックス中に微小金属微粒子が分散した
感熱発色層を形成する工程と、前記感熱発色層への水分
の侵入を抑制するための保護層を形成する工程と、を含
むことを特徴とする感熱発色素子の製造方法。 - 【請求項16】 原料混合物がマトリックス形成材料と
して金属アルコキシドを含むゾルであり、前記ゾルにお
ける前記金属アルコキシドの加水分解反応により、無機
物である固体マトリックスを生成させる請求項15に記
載の感熱発色素子の製造方法。 - 【請求項17】 原料混合物がマトリックス形成材料と
して金属アルコキシドおよび有機物を含む原料溶液であ
り、前記原料溶液における前記金属アルコキシドの加水
分解反応、または前記加水分解反応および前記有機物の
重合反応により、無機/有機複合体である固体マトリッ
クスを生成させる請求項15に記載の感熱発色素子の製
造方法。 - 【請求項18】 原料混合物がマトリックス形成材料と
して樹脂材料を含む原料溶液であり、前記固体マトリッ
クスが前記樹脂材料から生成した樹脂である請求項15
に記載の感熱発色素子の製造方法。 - 【請求項19】 固体マトリックスを生成させる工程の
前に、基体上に、原料混合物からなる層を形成する工程
をさらに含む請求項15〜18のいずれかに記載の感熱
発色素子の製造方法。 - 【請求項20】 固体マトリックスを生成させる工程の
前に、粘着層または接着層を含む担体上に、原料混合物
からなる層を形成する工程をさらに含む請求項15〜1
8のいずれかに記載の感熱発色素子の製造方法。 - 【請求項21】 原料混合物からなる層を、浸漬法、塗
布法およびスピンコート法から選ばれる少なくとも一つ
の方法により形成する請求項19または20に記載の感
熱発色素子の製造方法。 - 【請求項22】 感熱発色層が10〜25℃から選択さ
れる所定範囲の発色温度以上で発色するように、原料混
合物において、微小金属微粒子となる金属イオンの濃度
を調整する請求項15〜21のいずれかに記載の感熱発
色素子の製造方法。 - 【請求項23】 保護層を、貼付法、塗布法およびスピ
ンコート法から選ばれる少なくとも一つの方法により形
成する請求項15〜22のいずれかに記載の感熱発色素
子の製造方法。 - 【請求項24】 感熱発色層が外部雰囲気から遮蔽され
るように保護層を形成する請求項15〜23のいずれか
に記載の感熱発色素子。 - 【請求項25】 温度変化による微小金属微粒子の不可
逆的な成長により、感熱発色層が前記微小金属微粒子の
表面プラズモン吸収に基づく発色を示すように、固体マ
トリックス中に前記微小金属微粒子を分散させる請求項
15〜24のいずれかに記載の感熱発色素子。
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---|---|---|---|
JP11104762A JP2000290642A (ja) | 1999-04-13 | 1999-04-13 | 感熱発色素子およびその製造方法 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP11104762A JP2000290642A (ja) | 1999-04-13 | 1999-04-13 | 感熱発色素子およびその製造方法 |
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Family Applications (1)
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JP11104762A Pending JP2000290642A (ja) | 1999-04-13 | 1999-04-13 | 感熱発色素子およびその製造方法 |
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JP (1) | JP2000290642A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2011108342A1 (ja) | 2010-03-01 | 2011-09-09 | 新日鐵化学株式会社 | 金属微粒子複合体及びその製造方法 |
WO2011114812A1 (ja) | 2010-03-19 | 2011-09-22 | 新日鐵化学株式会社 | 金属微粒子複合体 |
-
1999
- 1999-04-13 JP JP11104762A patent/JP2000290642A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2011114812A1 (ja) | 2010-03-19 | 2011-09-22 | 新日鐵化学株式会社 | 金属微粒子複合体 |
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JPWO2011114812A1 (ja) * | 2010-03-19 | 2013-06-27 | 新日鉄住金化学株式会社 | 金属微粒子複合体 |
EP2548912A4 (en) * | 2010-03-19 | 2014-06-25 | Nippon Steel & Sumikin Chem Co | COMPOSITE MATERIAL WITH METAL MICROPARTICLES |
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