JP2000290614A - 通気性感圧接着テープもしくはシート - Google Patents

通気性感圧接着テープもしくはシート

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JP2000290614A
JP2000290614A JP11100946A JP10094699A JP2000290614A JP 2000290614 A JP2000290614 A JP 2000290614A JP 11100946 A JP11100946 A JP 11100946A JP 10094699 A JP10094699 A JP 10094699A JP 2000290614 A JP2000290614 A JP 2000290614A
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Takeshi Nagakura
毅 長倉
Hajime Fukada
肇 深田
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Saiden Chemical Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 優れた通気性と易剥離性を有する通気性感圧
接着テープもしくはシートの提供。 【解決手段】 溶剤型感圧接着剤中に、水、非極性溶
剤、HLBが3〜8の非イオン性界面活性剤および無機
塩類からなる油中水滴型エマルションを均一に分散さ
せ、剥離性を有するシート上に塗布、乾燥させて得られ
た感圧性接着剤上に多孔性基材あるいは通気性基材を積
層することによりなる通気性および易剥離性を有する通
気性感圧接着テープもしくはシート。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は通気性感圧接着テー
プもしくはシートに関する。さらに詳しくは、本発明は
溶剤型感圧接着剤に油中水滴型エマルションを添加し
て、優れた通気性および易剥離性を有する通気性感圧接
着デープもしくはシートに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から傷などの保護ために接着性包
帯、絆創膏、外科用布材などの医療用貼付材である接着
テープが使われてきた。接着テープが、直接人体の皮膚
に長時間貼付された状態でいると通気性の不良からくる
皮膚の軟化、発疹、発赤、かぶれなどの炎症を生じる恐
れがある。よって接着テープに通気性を持たせることが
望まれている。また貼られた貼付材を剥がす際に接着力
が強かったり、接着剤が皮膚に残ったりするとこれらが
炎症を助長する恐れがあるので、容易に貼付材を剥がせ
ることすなわち易剥離性も必要である。まず、基材に通
気性を持たせることが試みられたが、これだけでは接着
テープに通気性が得られなかった。接着テープに使用さ
れている感圧接着剤層にも通気性を持たせることが必要
になった。これらの問題を解決するために、多くの方法
で感圧接着剤層に通気性を持たせることが試みられてい
る。特公昭51−8653号公報では、接着剤液中に該
液と実質的に相溶しない気体または液体が微細な気泡ま
たは液泡の形で可及的に均一に分散された分散液を加熱
乾燥させ、通気性粘着材料を製造する方法が開示されて
いる。しかしながらこの方法は、塗工直前に攪拌機を使
用して強制的に気泡または液泡を含有させた分散液を製
造する煩雑さがあり、また製造された通気性粘着テープ
もしくはシートの通気性にバラツキが見られる。
【0003】特開平2−213352号公報では、剥離
性シートの表面に、ゴム系もしくは合成樹脂系粘着剤の
有機溶媒液を塗布して接着剤溶液層を形成し、次いで粘
着剤相が未乾燥の状態にある間に、該粘着剤溶液相の表
面に特定の微細な水滴を散布した後乾燥し得られたもの
を、通気性の基材に転写する方法が開示されている。し
かしながらこの方法では、製造された通気性粘着テープ
もしくはシートの通気性能が不十分であり、また通気性
のバラツキも見られる。特公昭63−41585号公報
では、天然もしくは合成ゴムまたはアクリル系の感圧接
着剤の有機溶媒溶液に、水と吸水性高分子物質との分散
液を均一に分散させ、この分散液を塗布乾燥させ多孔性
基材を積層して透気性を有する透気性接着テープの製造
方法が開示されている。この接着テープの製造方法で
も、実質的に粘着剤有機溶媒液中の有機溶剤と水および
吸水性高分子物質とが相反する性質のために相分離しや
すく粘着剤中に均一に混合することが難しいため、通気
性にバラツキが見られる。特開平10−17911号公
報では、易剥離性を得るために特定の粘着剤中にいわゆ
る軟化剤としてミルスチン酸イソプロピル、ポリオキシ
アルキレングリコールを添加して吸汗性、易剥離性を増
す医療用貼付材について開示されている。しかしこの方
法では貼付材の通気性が十分でないために蒸れや発汗な
どによる皮膚の軟化、炎症の防止を満足させる物ではな
い。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、感圧
接着剤層に通気性と易剥離性を付与することにあり、溶
剤型粘着剤溶液に水と易剥離性付与剤を均一に安定分散
させることにより、通気性感圧接着テープもしくはシー
トを提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するために、水と、易剥離性を有する軟化剤を溶
剤型感圧接着剤に均一に安定分散させる方法について鋭
意検討した。その結果、水を、感圧接着剤の有機溶媒に
相溶する非極性溶剤と、乳化作用と軟化剤の効果を合わ
せ持つHLBが3〜8の非イオン性界面活性剤、および
分散安定剤としての無機塩類の存在下に乳化させること
により安定な油中水滴型エマルションが得られることを
見い出し、本発明を完成させた。
【0006】すなわち、本発明は、溶剤型感圧接着剤中
に、水、非極性溶剤、HLBが3〜8の非イオン性界面
活性剤および無機塩類からなる油中水滴型エマルション
を均一に分散させ、剥離性を有するシート上に塗布、乾
燥させて得られた感圧性接着剤上に多孔性基材あるいは
通気性基材を積層することによりなる易剥離性の通気性
感圧接着テープもしくはシートである。油中水滴型エマ
ルションが、(a)水5〜95重量%、(b)非極性溶
剤95〜5重量%、(c)HLBが3〜8の非イオン性
界面活性剤が(a)+(b)100重量部に対して0.
1〜10重量部、(d)無機塩類が(a)+(b)10
0重量部に対して0.01〜5重量部からなる易剥離性
の通気性感圧接着テープもしくはシートである。さら
に、本発明は、油中水滴型エマルションの無機塩類がコ
ロイド性無機珪酸塩からなり、溶剤型感圧接着剤に添加
する油中水滴型エマルションの量が該接着剤の固形分1
00重量部に対して2〜80重量部であり、透気度が1
0秒/300cc以下である易剥離性の通気性感圧接着
テープもしくはシートである。ここで、「透気度」と
は、気体が本発明の感圧接着剤層に透過する性質を云
い、その程度はJIS P8117「紙および板紙の透
気度試験方法」に準じて測定する。すなわち、645m
m<SUP>2</SUP>の面積の試料に空気300ccが通過す
るのに要する時間の平均秒数で表す。
【0007】
【発明の実施の形態】次に、本発明について詳しく説明
する。本発明に用いる溶剤型感圧接着剤は天然もしくは
合成ゴム系あるいはアクリル系感圧接着剤であり、医療
用貼付材分野やテープ用またはシート用に使用しうるも
のはいずれも用いることが出来る。本発明に使用される
油中水滴型エマルションの添加量は、溶剤型感圧接着剤
の固形分100重量部に対して2〜80重量部、好まし
くは、5〜50重量部である。その使用量が2重量部よ
り少ない場合には、通気性能が得られない。その使用量
が80重量部を超えると感圧接着剤の粘着力が低下し基
材に対する密着性が劣り、凝集力も低下し易剥離性が悪
くなる。本発明に使用する油中水滴型エマルションの水
は、通常使用される水でなんら問題はない。使用する水
の量は5〜95重量%である。その量が5重量%より少
ない場合には、油中水滴型エマルションの放置安定性が
悪い。その量が95重量%を超える場合には、安定した
油中水滴型エマルションが出来にくい。好ましくは30
〜95重量%、より好ましくは50〜90重量%であ
る。本発明に使用する油中水滴型エマルションの非極性
溶剤は、上述した溶剤型感圧接着剤の有機溶媒中に、水
および易剥離性を有する軟化剤としての非イオン性界面
活性剤を均一に安定分散させる媒体としての働きをする
ものであり、溶剤型感圧接着剤に使用している有機溶媒
と実質的に相溶、溶解するものなら良い。例えば、通常
の溶剤型感圧接着剤に使用されている有機溶剤である酢
酸エチル、キシレン、トルエン、シクロヘキサン、n−
ヘキサン、オクタン、ヘプタン、石油エーテル、可塑剤
など疎水性の溶剤を用いることが出来る。これらの中か
ら油中水滴型エマルションの放置安定性が良好である脂
肪族あるいは芳香族炭化水素系溶剤が好ましく、より好
ましくはトルエン、n−ヘキサンである。その使用量
は、95〜5重量%である。その量が95重量%を超え
る場合には、油中水滴型エマルションの放置安定性が悪
い。その量が5重量%より少ない場合には、安定した油
中水滴型エマルションが出来にくい。
【0008】本発明に使用するHLBが3〜8の非イオ
ン性界面活性剤は、油中水滴型エマルションの乳化安定
性と感圧接着剤層に易剥離性を付与するためのものであ
る。さらに、易剥離性を増すために前述溶剤中に一般的
に用いられるポリブテン、ポリイソブチレン、エチレン
−酢酸ビニル共重合体などのゴム弾性体、ミルスチン酸
イソプロピル、ポリオキシアルキレングリコールなどを
溶解させて、油中水滴型エマルションを作製することも
出来る。本発明に使用する非イオン性界性面活性剤とし
ては、アルキルアリルエーテル系、アルキルエーテル
系、アルキルエステル系、アルキルアミン系、ソルビタ
ン誘導体系、シュガーエステル系などが挙げられ、好ま
しいのは、ソルビタン誘導体系およびシュガーエステル
系である。好ましい具体例としては、プロピレングリコ
ールモノステアレート、プロピレングリコールモノラウ
レート、ソルビタンセスキオレート、ソルビタンモノオ
レート、ソルビタントリオレート、ソルビタンモノステ
アレート、ソルビタントリステアレート、ソルビタンモ
ノパルミテート、グリコールモノステアレート、ジエチ
レングリコールモノステアレート、ジエチレングリコー
ルモノラウレート、グリセロールモノステアレート、シ
ュガーエステルモノステアレートなどから選ばれた1種
又は2種以上を組み合わせて使用することが出来る。非
イオン性界面活性剤のHLBの範囲は3〜8が好まし
く、より好ましくは3.5〜6.5である。HLBが3
より小さい場合や8より大きい場合は上述の油中水滴型
エマルションが安定して製造できない。油中水滴型エマ
ルションをより安定に製造するには、非イオン性界面活
性剤のHLBの異なる2種以上を併用するとさらに良好
である。その使用量は、水と油性分の和100重量部に
対して0.1〜10重量部であり、好ましくは1〜5重
量部である。
【0009】本発明に使用する無機塩類は、該エマルシ
ョンを安定に製造したり放置時の安定性に必要である。
無機塩類としては、炭酸塩、硫酸塩、クレー、シリカ、
タルク、アルミナ、水酸化アルミ、無機珪酸塩などが挙
げられ、好ましくは、無機珪酸塩でコロイド性を有する
ものであり、具体例としては、珪酸アルミニウム、珪酸
マグネシウム、珪酸マグネシウムアルミニウム、含フッ
素珪酸マグネシウム、珪酸リチウムマグネシウムナトリ
ウムなどが挙げられる。その使用量は、水と非極性溶剤
の和100重量部に対して0.01〜5重量部であり、
好ましくは0.1〜2重量部である。その使用量が、
0.01重量部より少ない場合には、油中水滴型エマル
ションの放置安定性が得られにくい。5重量部を超える
場合には、溶剤型感圧接着剤に添加した際に粘着力が低
下する。
【0010】本発明に使用する油中水滴型エマルション
の製造方法は、通常のホモミキサ−などの攪拌装置を使
用して、非極性溶剤、無機塩類および非イオン性界面活
性剤の存在下に水を加え強制攪拌し乳化分散させて得ら
れる。
【0011】多孔性基材または通気性基材としては、ポ
リエチレンフィルム、ポリエステルフィルム、ポリプロ
ピレンフィルム、ポリ塩化ビニルフィルム、ポリカーボ
ネートフィルム、ポリアミドフィルム、ポリスチレンフ
ィルムなどのプラスチックフィルム、プラスチック発泡
体、紙、不織布、布、金属あるいはこれらの複合シート
などがあり、微細な孔を多数開口させたものを使用する
ことが出来る。
【0012】本発明において、溶剤型感圧接着剤に油中
水滴型エマルションを分散させる方法は、通常の装置で
溶剤型感圧接着剤に油中水滴型エマルションを配合して
攪拌すれば、容易に均一かつ安定分散することが出来
る。該分散液を剥離性シートまたは通気性基材に塗布す
る方法としては、公知の種々の方法が使用でき、たとえ
ばロールコーター法、ナイフコーター法、押し出しリッ
プ法などが挙げられる。
【0013】溶剤型感圧接着剤に油中水滴型エマルショ
ンを分散した分散液の塗布後の乾燥工程には、乾燥温度
が40〜120℃、通常用いられる多段ゾーン乾燥機ま
たはその他の乾燥機を使用することが出来る。乾燥のた
めの時間は2分〜10分が適当である。
【0014】本発明の感圧接着剤層の塗布量は、用途に
より異なるが、通常は20〜60g/m<SUP>2</SUP>・
dryが適当である。
【0015】本発明の通気性感圧接着テープもしくはシ
ートの製造に際し、必要に応じて粘着付与剤、架橋剤、
顔料、可塑剤、酸化防止剤、着色剤、保存剤、薬物など
効果を損なわない範囲で添加しても良い。
【0016】
【実施例】以下、本発明を実施例において詳しく説明す
るが、本発明はこれによって制限されるものではない。
なお、実施例および比較例における部もしくは%とある
のは特にことわりのない限り、重量部または重量%を示
す。
【0017】 製造例1 (アクリル系感圧接着剤A−1の製造) 攪拌機、温度計、環流冷却器を備えた反応装置に、酢酸
エチル100部を仕込み、次いでアクリル酸ブチル10
0部、アクリル酸3部を仕込み、攪拌しながら過酸化ベ
ンゾイル0.4部を仕込む。昇温して内温75℃で4時
間反応し、その後さらに昇温させて内温82℃で5時間
反応した。反応終了後、酢酸エチル25.5部を添加し
室温まで冷却する。粘度6,000cP、固形分45%
であるアクリル系感圧接着剤A−1を得た。
【0018】 製造例2 (ゴム系感圧接着剤A−2の製造) 攪拌機、温度計、環流冷却器を備えた溶解槽にn−ヘキ
サン350部を仕込み、次いで天然ゴム50部、酸化亜
鉛25部、水添ロジングリセリンエステル(商品名;エ
ステルガムH、荒川化学(株)製)37.5部、ラノリ
ン2.5部および老化防止剤としてフェニルベーターナ
フチルアミン1部を仕込み十分攪拌して溶解し調製す
る。粘度5,000cP、固形分25%であるゴム系感
圧接着剤A−2を得た。
【0019】 製造例3 (油中水滴型エマルションB−1の製造) n−ヘキサン50部に、HLBが3であるソルビタンセ
スキ・オレエート(商品名;ノニオンOP−83RA
T、日本油脂(株)製)1部、珪酸リチウムマグネシウ
ムナトリウム(商品名;ラポナイトRD、日本シリカ工
業(株))0.5部を分散溶解し、水50部を加えて攪
拌乳化して油中水滴型エマルションB−1を得た。安定
した油中水滴型エマルションB−1であった。放置安定
性の結果を表1に示す。
【0020】製造例4〜9 (油中水滴型エマルショ
ンB−2〜B−7の製造) 表1に示すように、B−2はn−ヘキサンを30部、水
を70部に変更した以外はB−1と同様にして製造し
た。B−3はB−2の非ニオン性界面活性剤をHLBが
7であるソルビタンモノ・パルミテート(商品名;ノニ
オンPP−40R、日本油脂(株))に変更、B−4は
B−2のnーヘキサンをトルエンに変更、B−5はB−
1のnーヘキサンを10部、水を90部に変更、B−6
はB−2の非ニオン性界面活性剤をHLBが3であるソ
ルビタンセスキ・オレエートとHLBが7であるソルビ
タンモノ・パルミテートを0.5部ずつに変更、B−7
はB−2の非ニオン性界面活性剤をHLBが2であるソ
ルビタントリ・オレエート(商品名;ノニオンOP−8
5R、日本油脂(株))とHLBが9であるソルビタン
モノ・ラウレート(商品名;ノニオンLP−20R、日
本油脂(株))0.5部ずつ、珪酸リチウムマグネシウ
ムナトリウムを2部に変更した以外はB−1と同様にし
て製造した。
【0021】
【表1】
【0022】表中の略号は、下記に記載したものを示
す。 界−1:ソルビタンセスキ・オレエート(HLB3 商
品名;ノニオンOP−83RAT、日本油脂(株)製) 界−2:ソルビタンモノ・パルミテート(HLB7 商
品名;ノニオンPP−40R、日本油脂(株)製) 界−3:ソルビタントリ・オレエート (HLB2 商
品名;ノニオンOP−85R、日本油脂(株)製) 界−4:ソルビタンモノ・ラウレート (HLB9 商
品名;ノニオンLP−20R、日本油脂(株)製) 珪酸塩:珪酸リチウムマグネシウムナトリウム(商品
名;ラポナイトRD、日本シリカ工業(株)製)
【0023】放置安定性試験方法 300mlのガラス容器に油中水滴型エマルションを2
80g入れて、密栓して40℃、2週間放置後の液状態
を観察する。 ◎:分離、水浮きなし ○:若干水浮きあり
【0024】実施例1 上記アクリル系感圧接着剤A−1の固形分100部に対
して、油中水滴型エマルションB−1を20部および架
橋剤としてコロネ−トL(ポリイソシアネ−ト、日本ポ
リウレタン (株) 製)を2部添加して均一に分散し分散
液を得た。分散液をシリコーン剥離紙上に50μm/m
<SUP>2</SUP>・dryになるように塗工し、110℃の
熱風乾燥機中で3分間乾燥させた。その表面に不織布に
転写して接着テープを得た。得られた接着テープは粘着
力があり、高い通気性を有し易剥離性も良好であった。
その結果を表2に示す。
【0025】実施例2〜7 表2に示すように、実施例2は実施例1の油中水滴型エ
マルションB−1をB−2に、添加量を30部に変更し
た以外は実施例1と同様にして接着テープを得た。実施
例3は実施例1の油中水滴型エマルションB−1をB−
3に、添加量を40部に変更、実施例4は実施例1の油
中水滴型エマルションB−1をB−4に変更、実施例5
は実施例1の油中水滴型エマルションB−1をB−5に
変更、実施例6は実施例1の油中水滴型エマルションB
−1をB−6に、添加量を10部に変更、実施例7は実
施例1の油中水滴型エマルションB−1をB−7に、添
加量を10部に変更した以外は実施例1と同様にして接
着テープを得た。得られた接着テープは粘着力があり、
高い通気性を有し易剥離性も良好であった。その結果を
表2および表3に示す。
【0026】実施例8は上記ゴム系感圧接着剤A−2の
固形分100部に対して、油中水滴型エマルションB−
1を20部添加して実施例1と同様にして接着テープを
得た。得られた接着テープは粘着力があり、高い通気性
を有し、易剥離性も良好であった。その結果を表3に示
す。
【0027】
【表2】
【0028】
【表3】
【0029】比較例1 上記アクリル系感圧接着剤A−1に、コロネートLを2
部添加したのみで実施例1と同様にして接着テープを得
た。粘着力は良好であるが、通気性が無く、易剥離性も
少し悪かった。その結果を表3に示す。
【0030】比較例2 比較例2はゴム系感圧接着剤A−2を単独で、実施例1
と同様にして接着テープを得た。粘着力は良好である
が、通気性が無く、易剥離性も少し悪かった。その結果
を表3に示す。
【0031】比較例3および4 比較例3は、実施例1の油中水滴型エマルションB−1
を100部に変更、比較例4は、実施例1の油中水滴型
エマルションB−1を水に変更する以外は実施例1と同
様にして接着テープを得た。比較例3は、通気性は良好
であったが、粘着力が弱く易剥離性が悪かった。比較例
4は、粘着力は良好であったが、通気性および易剥離性
が悪かった。その結果を表3に示す。
【0032】試験方法 粘着力:上記の方法で得られた接着テープをJIS Z
0237「粘着テープ、粘着シート試験方法」に準じ、
試験温度23℃、65%RHの雰囲気中に24時間放置
後、試験温度内で被着体(SUS板)に粘着面を貼り付
け、300mm/minのスピードで180°方向に剥離し
て測定した。粘着力の測定単位はg/25mmである。 透気性試験:上記の方法で得られた接着テープをJIS
P8117「紙および板紙の透気度試験方法」に準じ
て測定する。すなわち645mm<SUP>2</SUP>の面積の
試料に空気300ccが通過するのに要する時間の平均
秒数で表わす。 易剥離性:上記の方法で得られた接着テープを人体の皮
膚に貼り、24時間後にはがし、糊残り具合を観察す
る。 ○:糊残りなし △:若干ある
×:糊残りある
【0033】
【発明の効果】本発明によれば、溶剤型感圧接着剤中に
特定の油中水滴型エマルションを添加することにより、
感圧接着剤層に好ましい通気性を付与し、さらに乳化分
散剤としての界面活性剤の作用により易剥離性を向上さ
せる効果がある。従って、本発明の通気性テープもしく
はシートは、皮膚に貼ったとき汗などの蒸気によるむれ
などが発生しにくく、またはがす際に糊残りがなくはが
れ易い特徴を有す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4C081 AA03 AA12 BB02 BB04 CA081 CB051 4J004 AA07 AA09 AA11 AA17 AA18 AB01 CA02 CA03 CA04 CA05 CA06 CA08 CC02 CE01 DB02 FA09

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 溶剤型感圧接着剤中に、水、非極性溶
    剤、HLBが3〜8の非イオン性界面活性剤および無機
    塩類からなる油中水滴型エマルションを均一に分散さ
    せ、剥離性を有するシート上に塗布、乾燥させて得られ
    た感圧性接着剤上に多孔性基材あるいは通気性基材を積
    層することによりなる易剥離性の通気性感圧接着テープ
    もしくはシート。
  2. 【請求項2】 油中水滴型エマルションが、(a)水5
    〜95重量%、(b)非極性溶剤95〜5重量%、
    (c)HLBが3〜8の非イオン性界面活性剤が(a)
    +(b)100重量部に対して0.1〜10重量部、
    (d)無機塩類が(a)+(b)100重量部に対して
    0.01〜5重量部からなる請求項1記載の通気性感圧
    接着テープもしくはシート。
  3. 【請求項3】 油中水滴型エマルションの無機塩類がコ
    ロイド性無機珪酸塩からなることを特徴とする請求項1
    〜2のいずれかに記載の通気性感圧接着テープもしくは
    シート。
  4. 【請求項4】 溶剤型感圧接着剤に添加する油中水滴型
    エマルションの量が該接着剤の固形分100重量部に対
    して2〜80重量部であることを特徴とする請求項1〜
    3のいずれか1つに記載の通気性感圧接着テープもしく
    はシート。
  5. 【請求項5】 透気度が10秒/300cc以下である
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載の
    通気性感圧接着テープもしくはシート。
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