JP2000289641A - 後2軸車両の後輪操舵装置 - Google Patents

後2軸車両の後輪操舵装置

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JP2000289641A JP9776099A JP9776099A JP2000289641A JP 2000289641 A JP2000289641 A JP 2000289641A JP 9776099 A JP9776099 A JP 9776099A JP 9776099 A JP9776099 A JP 9776099A JP 2000289641 A JP2000289641 A JP 2000289641A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 比較的少ない部品点数及び組付工数の増加
で、後前軸がシャシフレームに対して上下動しても、リ
ヤドラッグリンク及びトルクロッドにリンク干渉が発生
するのを防止でき、更に後前輪の操舵角が変化するのを
防止できる。 【解決手段】 両端に後前輪11を有する後前軸12に
第1ばね21を介してシャシフレーム17を載置し、両
端に後後輪13を有する後後軸14に第2ばね22を介
してシャシフレームを載置する。後端が後前軸に枢着さ
れたトルクロッド41の前端を後前軸より前方のシャシ
フレームに枢着し、後前軸の両端に一対のリヤナックル
18,18を枢着する。後前軸より後方に位置するリヤ
タイロッド23の両端を一対のリヤナックルに連結し、
後前軸より前方のシャシフレームに流体圧シリンダ27
の基端を取付け、更に流体圧シリンダの先端を一方のリ
ヤナックルにリヤドラッグリンク29を介して連結す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トラック等の後前
軸及び後後軸を有する車両の後輪を操舵する装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の装置として、後前軸及び
後後軸間のシャシフレームに操舵用油圧アクチュエータ
により駆動される第1ベルクランクが枢着され、第1ベ
ルクランクの車幅中心に突出する一方の腕と後後軸の後
側に枢着された第2ベルクランクの車幅中心に突出する
一方の腕とがリンクにより連結され、第2ベルクランク
の他方の腕が後後軸の通孔を貫通して前方に突出しかつ
左右の後後輪ナックルを連結するタイロッドに接続され
た後2軸車両の後後輪操舵機構が開示されている(特開
平4−110277号)。このように構成された後後輪
操舵機構では、第2ベルクランクが後後軸に枢着され、
第2ベルクランクの他方の腕が長いので、後後軸の上下
動等によりタイロッドが上下動しても、リンクが第1ベ
ルクランクの一方の腕との連結点を支点として前後に傾
くだけであるので、第2ベルクランクの姿勢に影響を与
えない。この結果、後後軸の姿勢変化には関係なく、油
圧アクチュエータの動作量に対応して第2ベルクランク
が回動するので、高精度の後後輪操舵が達せられるよう
になっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の特
開平4−110277号公報に示された後2軸車両の後
後輪操舵機構では、2つのベルクランクを用い、タイロ
ッドを2分割するため、比較的多くの部品を必要とし、
部品点数及び組付工数が増大する不具合があった。ま
た、上記従来の後2軸車両の後後輪操舵機構では、2つ
のベルクランクを連結するリンクが後アクスルの上方を
通過するように構成されているため、このリンクの両端
のうち、車枠側端部を中心とする後アクスルの上下スト
ロークにより描く後アクスル側端部の軌跡がトレーリン
グロッドにより決まる後アクスルの軌跡と一致しない。
この結果、上記リンク及びトレーリングロッドに無理な
力が作用していわゆるリンク干渉が生じ、後アクスルの
上下ストロークに伴ってステア角が変化するおそれがあ
った。本発明の目的は、比較的少ない部品点数及び組付
工数の増加で、後前軸又は後後軸がシャシフレームに対
して相対的に上下動しても、リヤドラッグリンク及びト
ルクロッド又はリーフスプリングにリンク干渉が発生す
るのを防止でき、更に後前輪又は後後輪の操舵角が変化
するのを防止できる、後2軸車両の後輪操舵装置を提供
することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
図1及び図2に示すように、両端に後前輪11が取付け
られ第1ばね21を介してシャシフレーム17が載置さ
れた後前軸12と、両端に後後輪13が取付けられ第2
ばね22を介してシャシフレーム17が載置された後後
軸14と、後端が後前軸12又は後後軸に枢着され前端
が後前軸12又は後後軸より前方のシャシフレーム17
に枢着されたトルクロッド41と、後前軸12又は後後
軸の両端にそれぞれ枢着された一対のリヤナックル1
8,18と、後前軸12又は後後軸より後方に位置し両
端が一対のリヤナックル18,18に連結されたリヤタ
イロッド23と、基端が後前軸12又は後後軸より前方
のシャシフレーム17に取付けられ先端が一対のリヤナ
ックル18,18のうちの一方のリヤナックル18にリ
ヤドラッグリンク29を介して連結され後前輪11又は
後後輪を操舵可能な流体圧シリンダ27とを備えた後2
軸車両の後輪操舵装置である。
【0005】この請求項1に記載された後2軸車両の後
輪操舵装置では、車両10が悪路や段差部を走行して、
後前軸12又は後後軸がシャシフレーム17に対して上
下方向に相対的に変位すると、流体圧シリンダ27及び
リヤドラッグリンク29が後前軸12又は後後軸に対し
てトルクロッド41と同じ側、即ち後前軸12又は後後
軸の前方に位置し、かつリヤドラッグリンク29とトル
クロッド41とにより車両の側面視で略平行リンク機構
が構成されているので、リヤドラッグリンク29及びト
ルクロッド41はこれらの前端を中心にして後端がそれ
ぞれ上下に揺動するだけである。即ち、リヤドラッグリ
ンク29及びトルクロッド41の後端は互いに同位相で
変位するため、リヤドラッグリンク29の後端の軌跡が
トルクロッド41で決まる後前軸12又は後後軸の軌跡
と一致し、リヤドラッグリンク29及びトルクロッド4
1にリンク干渉は発生しない。この結果、後前軸12又
は後後軸がシャシフレーム17に対して上下動しても、
リヤナックル18は回転しないので、後前輪11又は後
後輪の操舵角は変化しない。
【0006】請求項2に係る発明は、図5及び図6に示
すように、両端に後前輪11が取付けられ第1ばね21
を介してシャシフレーム87が載置された後前軸12
と、両端に後後輪13が取付けられ第2ばね22を介し
てシャシフレーム87が載置された後後軸14と、前端
が後前軸12又は後後軸に枢着され後端が後前軸12又
は後後軸より後方のシャシフレーム87に枢着されたト
ルクロッド81と、後前軸12又は後後軸の両端にそれ
ぞれ枢着された一対のリヤナックル18,18と、後前
軸12又は後後軸より前方に位置し両端が一対のリヤナ
ックル18,18に連結されたリヤタイロッド23と、
基端が後前軸12又は後後軸より後方のシャシフレーム
87に取付けられ先端が一対のリヤナックル18,18
のうちの一方のリヤナックル18にリヤドラッグリンク
29を介して連結され後前輪11又は後後輪を操舵可能
な流体圧シリンダ27とを備えた後2軸車両の後輪操舵
装置である。
【0007】この請求項2に記載された後2軸車両の後
輪操舵装置では、後前軸12又は後後軸がシャシフレー
ム87に対して上下方向に相対的に変位すると、流体圧
シリンダ27及びリヤドラッグリンク29が後前軸12
又は後後軸に対してトルクロッド81と同じ側、即ち後
前軸12又は後後軸の後方に位置し、かつリヤドラッグ
リンク29とトルクロッド81とにより車両の側面視で
略平行リンク機構が構成されているので、リヤドラッグ
リンク29及びトルクロッド81はこれらの後端を中心
にして前端がそれぞれ上下に揺動するだけである。即
ち、リヤドラッグリンク29及びトルクロッド81の前
端は互いに同位相で変位するため、リヤドラッグリンク
29及びトルクロッド81にリンク干渉が発生すること
はない。この結果、後前軸12又は後後軸がシャシフレ
ーム87に対して上下動しても、リヤナックル18は回
転しないので、後前輪11又は後後輪の操舵角は変化し
ない。
【0008】請求項3に係る発明は、図7及び図8に示
すように、両端に後前輪11が取付けられ第1リーフス
プリング101a及び第1空気ばね101bからなる単
純トレーリング式の第1懸架装置101を介してシャシ
フレーム97が載置された後前軸92と、両端に後後輪
13が取付けられ第2リーフスプリング102a及び第
2空気ばね102bからなる単純トレーリング式の第2
懸架装置102を介してシャシフレーム97が載置され
た後後軸14と、後前軸92又は後後軸の両端に枢着さ
れた一対のリヤナックル18,18と、後前軸92又は
後後軸より後方に位置し両端が一対のリヤナックル1
8,18に連結されたリヤタイロッド23と、基端が後
前軸92又は後後軸より前方のシャシフレーム87に取
付けられ先端が一対のリヤナックル18,18のうちの
一方のリヤナックル18にリヤドラッグリンク29を介
して連結され後前輪11又は後後輪を操舵可能な流体圧
シリンダ27とを備えた後2軸車両の後輪操舵装置であ
る。
【0009】この請求項3に記載された後2軸車両の後
輪操舵装置では、後前軸12又は後後軸がシャシフレー
ム97に対して上下方向に相対的に変位すると、流体圧
シリンダ27及びリヤドラッグリンク29が後前軸92
又は後後軸の前方に位置し、かつリヤドラッグリンク2
9と第1リーフスプリング101a又は第2リーフスプ
リングの前部とにより車両の側面視で略平行リンク機構
が構成されているので、リヤドラッグリンク29の後端
及び第1リーフスプリング101a又は第2リーフスプ
リングの略中央はこれらの前端を中心にしてそれぞれ上
下に揺動するだけである。即ち、リヤドラッグリンク2
9の後端及び第1リーフスプリング101a又は第2リ
ーフスプリングの略中央は互いに同位相で変位するた
め、リヤドラッグリンク29及び第1リーフスプリング
101a又は第2リーフスプリングにリンク干渉が発生
することはない。この結果、後前軸12又は後後軸がシ
ャシフレーム97に対して上下動しても、リヤナックル
18は回転しないので、後前輪11又は後後輪の操舵角
は変化しない。
【0010】
【発明の実施の形態】次に本発明の第1の実施の形態を
図面に基づいて説明する。図1及び図2に示すように、
トラック10は両端に後前輪11が取付けられた後前軸
12と、両端に後後輪13が取付けられた後後軸14と
を備える。この実施の形態では、後前輪11が操舵可能
に構成され、かつ後後輪13が操舵不能に構成され、更
にデファレンシャル16が後後軸14に設けられ、かつ
後前軸12に設けられない。エンジンにより発生した駆
動力は図示しない変速機及びプロペラシャフトを介して
デファレンシャル16に伝達され、更に後後軸14の駆
動軸14a(図2)を介して後後輪13に伝達されるよ
うに構成される。
【0011】後前軸12には第1ばね21を介してシャ
シフレーム17が載置され、後後軸14には第2ばね2
2を介してシャシフレーム17が載置される。第1及び
第2ばね21,22はこの実施の形態では空気ばねであ
る。後前軸12の下面にはシャシフレーム17の一対の
サイドメンバ17a,17aと略平行に延びる一対の第
1支持具31,31の中央がそれぞれ取付けられる。こ
れらの第1支持具31,31の前端及び後端と一対のサ
イドメンバ17a,17aとの間には4つの第1ばね2
1がそれぞれ介装される(図1)。また後後軸14の下
面には一対のサイドメンバ17a,17aと略平行に延
びる一対の第2支持具32,32の中央がそれぞれ取付
けられる。これらの第2支持具32,32の前端及び後
端と一対のサイドメンバ17a,17aとの間には4つ
の第2ばね22がそれぞれ介装される(図1)。
【0012】後前軸12及び後後軸14はトランピング
(地たんだ運動)及びワインドアップ等を抑制するため
に第1及び第2トルクロッド41,42によりシャシフ
レーム17にそれぞれ連結される(図1及び図2)。第
1トルクロッド41は後端が後前軸12の中央上部に枢
着され前端が後前軸12より前方のシャシフレーム17
にそれぞれ枢着された一対の第1アッパロッド41a,
41aと、後端が一対の第1支持具31,31の中央に
それぞれ枢着され前端が後前軸12より前方の第1スタ
ビライザバー51の両端にそれぞれ固着された一対の第
1ロアロッド41b,41bとを有する。一対の第1ア
ッパロッド41a,41aの後端は一体的に形成され、
これらのアッパロッド41a,41aは前方に向うに従
って次第に広がるように配設される(図1)。一対の第
1アッパロッド41a,41aの前端は一対のサイドメ
ンバ17a,17aの内側面に枢着される。また第1ス
タビライザバー51は車幅方向に延びて設けられ、一対
のサイドメンバ17a,17aから垂下された一対の第
1ブラケット61(図2)により回動可能に保持され
る。一対の第1ロアロッド41b,41bは略平行に配
設され、スタビライザアームとしても機能する。即ち、
第1ロアロッド41bは第1スタビライザバー51とと
もに車体のローリングを抑制する機能も有する。
【0013】第2トルクロッド42は前端が後後軸14
の中央上部に枢着され後端が後後軸14より後方のシャ
シフレーム17にそれぞれ枢着された一対の第2アッパ
ロッド42a,42aと、前端が一対の第2支持具3
2,32の中央にそれぞれ枢着され後端が後後軸14よ
り後方の第2スタビライザバー52の両端にそれぞれ固
着された一対の第2ロアロッド42b,42bとを有す
る(図1及び図2)。一対の第2アッパロッド42a,
42aの前端は一体的に形成され、これらのアッパロッ
ド42a,42aは後方に向うに従って次第に広がるよ
うに配設される(図1)。後後軸14の後方には車幅方
向に延びる第1クロスメンバ17bが一対のサイドメン
バ17a,17aに架設され、一対の第2アッパロッド
42a,42aの後端は一対のサイドメンバ17a,1
7aと第1クロスメンバ17bとの接続部に枢着され
る。また第2スタビライザバー52は車幅方向に延びて
設けられ、一対のサイドメンバ17a,17aから垂下
された一対の第2ブラケット62(図2)により回動可
能に保持される。一対の第2ロアロッド42b,42b
は略平行に配設され、スタビライザアームとしても機能
する。即ち、第2ロアロッド42bは第2スタビライザ
バー52とともに車体のローリングを抑制する機能も有
する。
【0014】後前軸12の両端には一対のリヤナックル
18が一対のリヤキングピン19,19を介してそれぞ
れ枢着され(図1及び図3)、後前軸12より後方には
車幅方向に延びるリヤタイロッド23が設けられる(図
1及び図2)。一対のリヤナックル18には一対の連結
アーム18a,18aがそれぞれ突設され、これらの連
結アーム18a,18aの先端に上記リヤタイロッド2
3の両端が連結される。またキングピン19は後前軸1
2の端部に回動可能に挿通され、リヤナックル18の基
端に回動不能に挿通される(図3)。リヤナックル18
の先端には従動軸24が挿着され、この従動軸24に軸
受26を介して後前輪11が回転可能に取付けられる。
後前軸12の前方には車幅方向に延びる第2クロスメン
バ17cが一対のサイドメンバ17a,17aに架設さ
れ、第2クロスメンバ17cより前方には車幅方向に延
びる第3クロスメンバ17dが一対のサイドメンバ17
a,17aに架設される(図1及び図2)。この第3ク
ロスメンバ17dには油圧シリンダ27の基端が枢着さ
れる。油圧シリンダ27のピストンロッド27aは後方
に向って突出し、その先端は略中央が第2クロスメンバ
17cに枢着された揺動リンク28の上端に連結される
(図2)。また揺動リンク28の下端にはリヤドラッグ
リンク29の前端が連結され、リヤドラッグリンク29
の後端はナックルアーム18bの先端に連結され(図1
及び図2)、更にナックルアーム18bの基端は一方の
キングピン19に嵌着される(図3)。油圧シリンダ2
7のピストンロッド27aが伸縮することにより、揺動
リンク28、リヤドラッグリンク29、リヤナックル1
8及びリヤタイロッド23を介して後前輪11が操舵さ
れるように構成される。なお、リヤドラッグリンク29
は第1アッパロッド41a及び第1ロアロッド41bと
略同一の長さを有する(図1及び図2)。
【0015】一方、図4に示すように、運転者が操舵す
るステアリングホイール33はステアリングシャフト3
4を介してパワーステアリング装置36に連結され、パ
ワーステアリング装置36はピットマンアーム37及び
フロントドラッグリンク38を介してフロントナックル
39に連結される。フロントナックル39には前輪43
が回転可能に取付けられる。パワーステアリング装置3
6はこの実施の形態ではコントロールバルブ及びパワー
シリンダがステアリングギヤと一体的に構成されたイン
テグラル式のパワーステアリング装置であり、ステアリ
ングホイール33の操舵力を支援する。
【0016】パワーステアリング装置36にはエンジン
により駆動される油圧ポンプ44から主供給管46を通
って作動油47が供給され、パワーステアリング装置3
6から排出された作動油47は主戻り管48を通ってオ
イルタンク49に戻されるように構成される。主供給管
46には分流弁53が設けられ、この分流弁53は絞り
部53aと分岐ポート53bとを有する。分岐ポート5
3bは分岐供給管54を介して油圧シリンダ27の第1
ポート27bに接続され、油圧シリンダ27の第2ポー
ト27cは分岐戻り管56を介して主戻り管48に接続
される。分岐供給管54及び分岐戻り管56には比例バ
ルブ57及びカットオフバルブ58が設けられる。油圧
ポンプ44により分流弁53に供給された作動油47は
絞り部53aにより一定流量に絞られてパワーステアリ
ング装置36に供給され、上記一定流量を超える作動油
47は分岐ポート53bから油圧シリンダ27に供給さ
れるように構成される。
【0017】比例バルブ57は4ポート3位置切換弁で
あり、第1ポート57aは分流弁53側の分岐供給管5
4に接続され、第2ポート57bは油圧シリンダ27側
の分岐供給管54に接続される。また第3ポート57c
は分流弁53側の分岐戻り管56に接続され、第4ポー
ト57dは油圧シリンダ27側の分岐戻り管56に接続
される。このバルブ57は第1及び第2制御部57e,
57fにより電磁的及び機械的(ばね)に切換え制御さ
れるように構成される。第1制御部57eをオンし第2
制御部57fをオフすると、第1及び第2ポート57
a,57bが連通接続され、かつ第3及び第4ポート5
7c,57dが連通接続される。また第1制御部57e
をオフし第2制御部57fをオンすると、第1及び第4
ポート57a,57dが連通接続され、かつ第2及び第
3ポート57b,57cが連通接続される。更に第1及
び第2制御部57e,57fをともにオフすると、各ポ
ート57a〜57dが遮断されるように構成される。
【0018】カットオフバルブ58は2ポート2位置切
換弁であり、第1ポート58aは分岐供給管54に接続
され、第2ポート57bは分岐戻り管56に接続され
る。このバルブ58は制御部58cにより電磁的及び機
械的(ばね)に切換え制御されるように構成される。制
御部58cをオンすると第1ポート58aと第2ポート
58bが連通接続され、制御部58cをオフすると第1
ポート58aと第2ポート58bとが遮断されるように
構成される。このバルブ58は油圧シリンダ27が失陥
した場合にオンするように構成される。なお、図4中の
符号63及び64はリリーフ弁である。
【0019】パワーステアリング装置36にはピットマ
ンアーム37の回転角を検出するフロント舵角センサ6
6が設けられ、揺動リンク28の近傍にはこの揺動リン
ク28の回転角を検出するリヤ舵角センサ67が設けら
れる。図4の符号68はトラックの車速を検出する車速
センサであり、符号69はブレーキペダルが踏込まれて
いるか否かを検出するブレーキセンサである。フロント
舵角センサ66、リヤ舵角センサ67、車速センサ68
及びブレーキセンサ69の各検出出力はコントローラ7
1の制御入力にそれぞれ接続され、コントローラ71の
制御出力は比例バルブ57の第1及び第2制御部57
e,57fとカットオフバルブ58の制御部58cにそ
れぞれ接続される。
【0020】このように構成された後輪操舵装置の動作
を説明する。トラック10の走行中に左旋回するために
運転者がステアリングホイール33を左(図4の実線矢
印で示す方向)に操舵すると、ピットマンアーム37が
パワーステアリング装置36の支援を受けて一点鎖線矢
印で示す方向に回転するので、前輪43はステアリング
ホイール33の操舵角に応じた角度だけ左(破線矢印で
示す方向)に操舵される。一方、車速がゼロでないこと
を車速センサ68が検出し、ブレーキペダルが踏込まれ
ていないことをブレーキセンサ69が検出し、更にピッ
トマンアーム37が一点鎖線矢印の方向に所定の角度だ
け回転したことをフロント舵角センサ66が検出する
と、コントローラ71はこれらセンサ68,69,66
の各検出出力に基づいて比例バルブ57の第2制御部5
7fをオンする。
【0021】これにより比例バルブ57の第1及び第4
ポート57a,57dが連通接続し、かつ第2及び第3
ポート57b,57cが連通接続するので、油圧シリン
ダ27の第2ポート27cから油圧シリンダ27の反ロ
ッド側室(図示せず)に作動油が供給され、油圧シリン
ダ27の第1ポート27bから油圧シリンダ27のロッ
ド側室(図示せず)の作動油47が排出される。この結
果、ピストンロッド27aが図4の実線で示す方向に突
出し、揺動リンク28を介してリヤドラッグリンク29
が一点鎖線矢印で示す方向に移動するので、後前輪11
は前輪43と同一方向、即ち破線矢印で示す方向に回転
する。なお、揺動リンク28の回転角はコントローラ7
1の制御入力にフィードバックされるので、後前輪11
が前輪43の操舵角に応じた角度だけ同一方向に操舵さ
れると、比例バルブ57の第2制御部57fをオフして
油圧シリンダ27への作動油47の供給を停止する。
【0022】トラック10が左旋回から直進に移行する
ために、運転者がステアリングホイール33を戻すと、
ピットマンアーム37が上記とは逆の方向に回転し、前
輪43が直進方向に向く。このときコントローラ71は
車速センサ68、ブレーキセンサ69及びフロント舵角
センサ66の各検出出力に基づいて比例バルブ57の第
1制御部57eをオンする。これにより比例バルブ57
の第1及び第2ポート57a,57bが連通接続し、か
つ第3及び第4ポート57c,57dが連通接続するの
で、油圧シリンダ27の第1ポート27bから油圧シリ
ンダ27のロッド側室に作動油47が供給され、油圧シ
リンダ27の第2ポート27cから油圧シリンダ27の
反ロッド側室の作動油47が排出される。この結果、ピ
ストンロッド27aが引込むので、後前輪11は上記と
は逆の方向に回転し、直進方向に向いたときに、コント
ローラ71が比例バルブ27の第1制御部57eをオフ
して油圧シリンダ27への作動油47の供給を停止す
る。
【0023】またステアリングホイール33を右に操舵
したときには、上記とは逆の動作となる。なお、トラッ
ク10が停止している場合には、車速がゼロであること
を車速センサ68が検出し、ブレーキペダルが踏込まれ
ていることをブレーキセンサ69が検出するので、ステ
アリングホイール33が操舵されても、コントローラ7
1は上記センサ68,69の各検出出力に基づいて比例
バルブ57の第1及び第2制御部57e,57fをオフ
の状態に保つ、即ち後前輪11を操舵しない。これはト
ラック10が停止した状態で後前輪11を操舵するには
極めて大きな力を必要とし、比較的小型の油圧シリンダ
27では操舵できないためである。
【0024】一方、トラック10が悪路や段差部を走行
すると、後前軸12がシャシフレーム17に対して上下
方向に相対的に変位する。このとき油圧シリンダ27及
びリヤドラッグリンク29が後前軸12に対して第1ア
ッパロッド41a及び第1ロアロッド41bと同じ側、
即ち後前軸12の前方に位置し、かつリヤドラッグリン
ク29と第1アッパロッド41a及び第1ロアロッド4
1bとによりトラック10の側面視で略平行リンク機構
が構成されているので、リヤドラッグリンク29、第1
アッパロッド41a及び第1ロアロッド41bはこれら
の前端を中心にして後端がそれぞれ上下に揺動するだけ
である。即ち、リヤドラッグリンク29、第1アッパロ
ッド41a及び第1ロアロッド41bの後端は互いに同
位相で変位するため、リヤドラッグリンク29の後端の
軌跡が第1アッパロッド41a及び第1ロアロッド41
bで決まる後前軸12の軌跡と一致し、リヤドラッグリ
ンク29,第1アッパロッド41a及び第1ロアロッド
41bにリンク干渉が発生することはない。この結果、
後前軸12がシャシフレーム17に対して上下動して
も、リヤナックル18はリヤキングピン19を中心に回
転しないので、後前輪11の操舵角が変化することはな
い。
【0025】図5及び図6は本発明の第2の実施の形態
を示す。図5及び図6において図1及び図2と同一符号
は同一部品を示す。この実施の形態では、後前軸12と
シャシフレーム87とを連結する第1トルクロッド81
の前端が後前軸12に枢着され、第1トルクロッド81
の後端が後前軸12より後方のシャシフレーム87に枢
着される。また後後軸14とシャシフレーム87とを連
結する第2トルクロッド82の後端は後後軸14に枢着
され、第2トルクロッド82の前端は後後軸14より前
方のシャシフレーム87に枢着される。この実施の形態
では第1の実施の形態と同様に後前輪11が操舵可能に
構成され、後後輪13が操舵不能に構成される。
【0026】具体的には、第1トルクロッド81は前端
が後前軸12の中央上部に枢着され後端が後前軸12よ
り後方のシャシフレーム87にそれぞれ枢着された一対
の第1アッパロッド81a,81aと、前端が一対の第
1支持具31,31の中央にそれぞれ枢着され後端が後
前軸12より後方の第1スタビライザバー51の両端に
それぞれ固着された一対の第1ロアロッド81b,81
bとを有する。一対の第1アッパロッド81a,81a
の前端は一体的に形成され、これらのアッパロッド81
a,81aは後方に向うに従って次第に広がるように配
設される(図5)。一対の第1アッパロッド81a,8
1aの後端は一対のサイドメンバ87a,87aの内側
面に枢着される。また第1スタビライザバー51は車幅
方向に延びて設けられ、一対のサイドメンバ87a,8
7aから垂下された一対のブラケット83(図6)によ
り回動可能に保持される。一対の第1ロアロッド81
b,81bは略平行に配設され、スタビライザアームと
しても機能する。即ち、第1ロアロッド81bは第1ス
タビライザバー51とともに車体のローリングを抑制す
る機能も有する。
【0027】第2トルクロッド82は後端が後後軸14
の中央上部に枢着され前端が後後軸14より前方のシャ
シフレーム87にそれぞれ枢着された一対の第2アッパ
ロッド82a,82aと、後端が一対の第2支持具3
2,32の中央にそれぞれ枢着され前端が後後軸14よ
り前方の第2スタビライザバー52の両端にそれぞれ固
着された一対の第2ロアロッド82b,82bとを有す
る。一対の第2アッパロッド82a,82aの後端は一
体的に形成され、これらのアッパロッド82a,82a
は前方に向うに従って次第に広がるように配設される
(図5)。後後軸14の前方かつ後前軸12の後方、即
ち後後軸14及び後前軸12間には車幅方向に延びる第
1クロスメンバ87bが一対のサイドメンバ87a,8
7aに架設され、一対の第2アッパロッド82a,82
aの前端は一対のサイドメンバ87a,87aと第1ク
ロスメンバ87bとの接続部に枢着される。また第2ス
タビライザバー52は車幅方向に延びて設けられ、上記
ブラケット83(図6)により回動可能に保持される。
一対の第2ロアロッド82b,82bは略平行に配設さ
れ、スタビライザアームとしても機能する。即ち、第2
ロアロッド82bは第2スタビライザバー52とともに
車体のローリングを抑制する機能も有する。
【0028】後前軸12の両端には一対のリヤナックル
18が一対のリヤキングピン19,19を介してそれぞ
れ枢着され、後前軸12より前方には車幅方向に延びる
リヤタイロッド23が設けられる。一対のリヤナックル
18,18には一対の連結アーム18a,18aがそれ
ぞれ突設され、これらの連結アーム18a,18aの先
端に上記リヤタイロッド23の両端が連結される。また
リヤナックル18には従動軸(図示せず)が挿着され、
この従動軸に後前輪11が回転可能に取付けられる。第
1クロスメンバ87bより後方には車幅方向に延びる第
2クロスメンバ87cが一対のサイドメンバ87a,8
7aに架設され、この第2クロスメンバ87cには油圧
シリンダ27の基端が枢着される。油圧シリンダ27の
ピストンロッド27aは前方に突出し、その先端は略中
央が第1クロスメンバ87bに枢着された揺動リンク2
8の上端に連結される(図6)。また揺動リンク28の
下端にはリヤドラッグリンク29の後端が連結され、リ
ヤドラッグリンク29の前端はナックルアーム18bの
先端に連結され、更にナックルアーム18bの基端は一
方のキングピン19に嵌着される。油圧シリンダ27の
ピストンロッド27aが伸縮することにより、揺動リン
ク28、リヤドラッグリンク29、リヤナックル18及
びリヤタイロッド23を介して後前輪11が操舵される
ように構成される。上記以外は第1の実施の形態と同一
に構成される。
【0029】このように構成された後輪操舵装置では、
後前輪11を左に操舵するときには油圧シリンダ27の
ピストンロッド27aを引込み、後前輪11を右に操舵
するときには油圧シリンダ27のピストンロッド27a
を突出させる。また油圧シリンダ27及びリヤドラッグ
リンク29が後前軸12に対して第1トルクロッド81
と同じ側、即ち後前軸12の後方に位置し、かつリヤド
ラッグリンク29及び第1トルクロッド81によりトラ
ックの側面視で略平行リンク機構が構成されているの
で、後前軸12がシャシフレーム87に対して上下動し
ても、リヤドラッグリンク29の前端及び第1トルクロ
ッド81の前端は互いに同位相で変位し、リヤドラッグ
リンク29及び第1トルクロッド81にリンク干渉が発
生することはない。この結果、後前軸12がシャシフレ
ーム87に対して上下動しても、リヤナックル18は回
転しないので、後前輪11の操舵角が変化することはな
い。
【0030】図7及び図8は本発明の第3の実施の形態
を示す。図7及び図8において図1及び図2と同一符号
は同一部品を示す。この実施の形態では、後前軸92に
単純トレーリング式の第1懸架装置101を介してシャ
シフレーム97が載置され、後後軸14に単純トレーリ
ング式の第2懸架装置102を介してシャシフレーム9
7が載置される。単純トレーリング式の第1懸架装置1
01は第1リーフスプリング101a及び第1空気ばね
101bからなり、単純トレーリング式の第2懸架装置
102は第2リーフスプリング102a及び第2空気ば
ね102bからなる。第1リーフスプリング101aの
略中央は後前軸92の上面に取付けられ、第1リーフス
プリング101aの前端はサイドメンバ97a下面に取
付けられたフロントブラケット93に枢着され、更に第
1空気ばね101bは第1リーフスプリング101aの
後端とサイドメンバ97aとの間に介装される。また第
2リーフスプリング102aの略中央は後後軸14の上
面に取付けられ、第2リーフスプリング102aの前端
はサイドメンバ97a下面に取付けられたリヤブラケッ
ト94に枢着され、更に第2空気ばね102bは第2リ
ーフスプリング102aの後端とサイドメンバ97aと
の間に介装される。この実施の形態では第1の実施の形
態と同様に、後前輪11が操舵可能に構成され、後後輪
13が操舵不能に構成される。
【0031】後前軸92の両端には一対のリヤナックル
18,18が一対のリヤキングピン19,19を介して
それぞれ枢着され、後前軸92より後方には車幅方向に
延びるリヤタイロッド12が設けられる。一対のリヤナ
ックル18,18には一対の連結アーム18a,18a
がそれぞれ突設され、これらの連結アーム18a,18
aの先端に上記リヤタイロッド23の両端が連結され
る。またリヤナックル18には従動軸(図示せず)が挿
着され、この従動軸に後前輪11が回転可能に取付けら
れる。後前軸92より前方には第1クロスメンバ97b
が一対のサイドメンバ97a,97aに車幅方向に延び
て架設され、この第1クロスメンバ97bより前方には
第2クロスメンバ97cが一対のサイドメンバ97a,
97aに車幅方向に延びて架設される。この第2クロス
メンバ97cには油圧シリンダ27の基端が枢着され
る。油圧シリンダ27のピストンロッド27aは後方に
突出し、その先端は略中央が第1クロスメンバ97bに
枢着された揺動リンク28の上端に連結される(図
8)。また揺動リンク28の下端にはリヤドラッグリン
ク29の後端が連結され、リヤドラッグリンク29の後
端はナックルアーム18bの先端に連結され、更にナッ
クルアーム18bの基端は一方のキングピン19に嵌着
される。油圧シリンダ27のピストンロッド27aが伸
縮することにより、揺動リンク28、リヤドラッグリン
ク29、リヤナックル18及びリヤタイロッド23を介
して後前輪11が操舵されるように構成される。上記以
外は第1の実施の形態と同一に構成される。なお、この
実施の形態では、リヤドラッグリンク29は第1リーフ
スプリング101aの前部(第1リーフスプリング10
1aの前端から後前軸92への取付部までの部分)と略
同一の長さを有する。トルクロッドは用いられない。
【0032】このように構成された後輪操舵装置では、
後前輪11を左に操舵するときには油圧シリンダ27の
ピストンロッド27aを突出させ、後前輪11を右に操
舵するときには油圧シリンダ27のピストンロッド27
aを引込む。また油圧シリンダ27及びリヤドラッグリ
ンク29が後前軸92の前方に位置し、かつリヤドラッ
グリンク29及び第1リーフスプリング101aの前部
によりトラックの側面視で略平行リンク機構が構成され
ているので、後前軸92がシャシフレーム97に対して
上下動しても、リヤドラッグリンク29の後端及び第1
リーフスプリング101aの略中央は互いに同位相で変
位し、リヤドラッグリンク29及び第1リーフスプリン
グ101aにリンク干渉が発生することはない。この結
果、後前軸92がシャシフレーム97に対して上下動し
ても、リヤナックル18は回転しないので、後前輪11
の操舵角が変化することはない。
【0033】なお、上記第1及び第2実施の形態では、
第1及び第2ばねとして空気ばねを用いたが、リーフス
プリングを用いてもよい。また、第1〜第3の実施の形
態では、インテグラル式のパワーステアリング装置を用
いたが、コントロールバルブ及びパワーシリンダがステ
アリングリンケージ内に組込まれたリンケージ式のパワ
ーステアリング装置又はその他のパワーステアリング装
置を用いてもよい。また、第1〜第3の実施の形態で
は、後前輪を油圧シリンダにより操舵したが、後前輪を
操舵するための大きな力を発生できればエアシリンダを
用いてもよい。
【0034】また、上記第1の実施の形態では、油圧シ
リンダの基端を後前軸より前方のシャシフレームに取付
け、このシリンダの先端を一方のリヤナックルにリヤド
ラッグリンクを介して連結し、このシリンダにより後前
輪を前輪と同位相に操舵するように構成したが、油圧シ
リンダの基端を後後軸より前方のシャシフレームに取付
け、このシリンダの先端を一方のリヤナックルにリヤド
ラッグリンクを介して連結し、このシリンダにより後後
輪を前輪と逆位相に操舵するように構成してもよい。こ
の場合、トルクロッドの後端を後後軸に枢着し、トルク
ロッドの前端を後後軸より前方のシャシフレームに枢着
し、後後軸の両端に一対のリヤナックルを枢着し、更に
後後軸より後方に位置するリヤタイロッドの両端を一対
のリヤナックルに連結するように構成される。
【0035】また、上記第2の実施の形態では、油圧シ
リンダの基端を後前軸より後方のシャシフレームに取付
け、このシリンダの先端を一方のリヤナックルにリヤド
ラッグリンクを介して連結し、このシリンダにより後前
輪を前輪と同位相に操舵するように構成したが、油圧シ
リンダの基端を後後軸より後方のシャシフレームに取付
け、このシリンダの先端を一方のリヤナックルにリヤド
ラッグリンクを介して連結し、このシリンダにより後後
輪を前輪と逆位相に操舵するように構成してもよい。こ
の場合、トルクロッドの前端を後後軸に枢着し、トルク
ロッドの後端を後後軸より後方のシャシフレームに枢着
し、後後軸の両端に一対のリヤナックルを枢着し、更に
後後軸より前方に位置するリヤタイロッドの両端を一対
のリヤナックルに連結するように構成される。
【0036】更に、上記第3の実施の形態では、油圧シ
リンダの基端を後前軸より前方のシャシフレームに取付
け、このシリンダの先端を一方のリヤナックルにリヤド
ラッグリンクを介して連結し、このシリンダにより後前
輪を前輪と同位相に操舵するように構成したが、油圧シ
リンダの基端を後後軸より前方のシャシフレームに取付
け、このシリンダの先端を一方のリヤナックルにリヤド
ラッグリンクを介して連結し、このシリンダにより後後
輪を前輪と逆位相に操舵するように構成してもよい。こ
の場合、後後軸の両端に一対のリヤナックルを枢着し、
後後軸より後方に位置するリヤタイロッドの両端を一対
のリヤナックルに連結するように構成される。
【0037】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、後
前軸及び後後軸に第1及び第2ばねを介してシャシフレ
ームを載置し、後端が後前軸又は後後軸に枢着されたト
ルクロッドの前端を後前軸又は後後軸より前方のシャシ
フレームに枢着し、後前軸又は後後軸の両端に枢着され
た一対のリヤナックルに後前軸又は後後軸より後方に位
置するリヤタイロッドの両端を連結し、更に基端が後前
軸又は後後軸より前方のシャシフレームに取付けられた
流体圧シリンダの先端をリヤナックルにリヤドラッグリ
ンクを介して連結したので、車両が悪路や段差部を走行
して、後前軸又は後後軸がシャシフレームに対して上下
方向に相対的に変位しても、リヤドラッグリンク及びト
ルクロッドはこれらの前端を中心にして後端がそれぞれ
上下に揺動するだけである。即ち、リヤドラッグリンク
及びトルクロッドの後端は互いに同位相で変位するた
め、リヤドラッグリンク及びトルクロッドにリンク干渉
が発生することはない。この結果、後前軸等がシャシフ
レームに対して上下動しても、リヤナックルが回転せ
ず、後前輪等の操舵角が変化することはない。
【0038】また後前軸及び後後軸に第1及び第2ばね
を介してシャシフレームを載置し、前端が後前軸又は後
後軸に枢着されたトルクロッドの後端を後前軸又は後後
軸より後方のシャシフレームに枢着し、後前軸又は後後
軸の両端に枢着された一対のリヤナックルに後前軸又は
後後軸より前方に位置するリヤタイロッドの両端を連結
し、更に基端が後前軸又は後後軸より後方のシャシフレ
ームに取付けられた流体圧シリンダの先端をリヤナック
ルにリヤドラッグリンクを介して連結すれば、後前軸又
は後後軸がシャシフレームに対して上下方向に相対的に
変位しても、リヤドラッグリンク及びトルクロッドはこ
れらの後端を中心にして前端がそれぞれ上下に揺動する
だけである。この結果、リヤドラッグリンク及びトルク
ロッドの前端は互いに同位相で変位するため、リヤドラ
ッグリンク及びトルクロッドにリンク干渉が発生せず、
上記と同様の効果を奏する。
【0039】更に後前軸及び後後軸に単純トレーリング
式の第1及び第2懸架装置を介してシャシフレームを載
置し、後前軸又は後後軸の両端に枢着されたリヤナック
ルに後前軸又は後後軸より後方に位置するリヤタイロッ
ドの両端を連結し、更に基端が後前軸又は後後軸より前
方のシャシフレームに取付けられた流体圧シリンダの先
端をリヤナックルにリヤドラッグリンクを介して連結す
れば、後前軸又は後後軸がシャシフレームに対して上下
方向に相対的に変位しても、リヤドラッグリンクの後端
及び第1又は第2リーフスプリングの中央はこれらの前
端を中心にしてそれぞれ上下に揺動するだけである。こ
の結果、リヤドラッグリンクの後端及びリーフスプリン
グの略中央は互いに同位相で変位するため、リヤドラッ
グリンク及びリーフスプリングにリンク干渉が発生せ
ず、上記と同様の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明第1実施形態の後2軸車両の後輪操舵装
置を示す図2のA矢視図。
【図2】図1のB−B線断面図。
【図3】図1のC−C線断面図。
【図4】その装置の制御回路構成図。
【図5】本発明第2実施形態を示す図6のD矢視図。
【図6】図5のE−E線断面図。
【図7】本発明第3実施形態を示す図8のF矢視図。
【図8】図7のG−G線断面図。
【符号の説明】
11 後前輪 12,92 後前軸 13 後後輪 14 後後軸 17,87,97 シャシフレーム 18 リヤナックル 21 第1ばね 22 第2ばね 23 リヤタイロッド 41,81 第1トルクロッド 101,102 懸架装置 101a,102a リーフスプリング 101b,102b 空気ばね
フロントページの続き (72)発明者 大沢 洋 東京都日野市日野台3丁目1番地1 日野 自動車工業株式会社内 (72)発明者 籾山 冨士男 東京都日野市日野台3丁目1番地1 日野 自動車工業株式会社内 Fターム(参考) 3D034 CA03 CB06 CC08 CD04 CD12 CD13 CD20 CE03 CE12 CE13

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 両端に後前輪(11)が取付けられ第1ばね
    (21)を介してシャシフレーム(17)が載置された後前軸(1
    2)と、 両端に後後輪(13)が取付けられ第2ばね(22)を介して前
    記シャシフレーム(17)が載置された後後軸(14)と、 後端が前記後前軸(12)又は前記後後軸に枢着され前端が
    前記後前軸(12)又は前記後後軸より前方の前記シャシフ
    レーム(17)に枢着されたトルクロッド(41)と、 前記後前軸(12)又は前記後後軸の両端にそれぞれ枢着さ
    れた一対のリヤナックル(18,18)と、 前記後前軸(12)又は前記後後軸より後方に位置し両端が
    前記一対のリヤナックル(18,18)に連結されたリヤタイ
    ロッド(23)と、 基端が前記後前軸(12)又は前記後後軸より前方のシャシ
    フレーム(17)に取付けられ先端が前記一対のリヤナック
    ル(18,18)のうちの一方のリヤナックル(18)にリヤドラ
    ッグリンク(29)を介して連結され前記後前輪(11)又は前
    記後後輪を操舵可能な流体圧シリンダ(27)とを備えた後
    2軸車両の後輪操舵装置。
  2. 【請求項2】 両端に後前輪(11)が取付けられ第1ばね
    (21)を介してシャシフレーム(87)が載置された後前軸(1
    2)と、 両端に後後輪(13)が取付けられ第2ばね(22)を介して前
    記シャシフレーム(87)が載置された後後軸(14)と、 前端が前記後前軸(12)又は前記後後軸に枢着され後端が
    前記後前軸(12)又は前記後後軸より後方の前記シャシフ
    レーム(87)に枢着されたトルクロッド(81)と、 前記後前軸(12)又は前記後後軸の両端にそれぞれ枢着さ
    れた一対のリヤナックル(18,18)と、 前記後前軸(12)又は前記後後軸より前方に位置し両端が
    前記一対のリヤナックル(18,18)に連結されたリヤタイ
    ロッド(23)と、 基端が前記後前軸(12)又は前記後後軸より後方のシャシ
    フレーム(87)に取付けられ先端が前記一対のリヤナック
    ル(18,18)のうちの一方のリヤナックル(18)にリヤドラ
    ッグリンク(29)を介して連結され前記後前輪(11)又は前
    記後後輪を操舵可能な流体圧シリンダ(27)とを備えた後
    2軸車両の後輪操舵装置。
  3. 【請求項3】 両端に後前輪(11)が取付けられ第1リー
    フスプリング(101a)及び第1空気ばね(101b)からなる単
    純トレーリング式の第1懸架装置(101)を介してシャシ
    フレーム(97)が載置された後前軸(92)と、 両端に後後輪(13)が取付けられ第2リーフスプリング(1
    02a)及び第2空気ばね(102b)からなる単純トレーリング
    式の第2懸架装置(102)を介して前記シャシフレーム(9
    7)が載置された後後軸(14)と、 前記後前軸(92)又は前記後後軸の両端に枢着された一対
    のリヤナックル(18,18)と、 前記後前軸(92)又は前記後後軸より後方に位置し両端が
    前記一対のリヤナックル(18,18)に連結されたリヤタイ
    ロッド(23)と、 基端が前記後前軸(92)又は前記後後軸より前方のシャシ
    フレーム(97)に取付けられ先端が前記一対のリヤナック
    ル(18,18)のうちの一方のリヤナックル(18)にリヤドラ
    ッグリンク(29)を介して連結され前記後前輪(11)又は前
    記後後輪を操舵可能な流体圧シリンダ(27)とを備えた後
    2軸車両の後輪操舵装置。
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