JP2000289642A - 3軸車両 - Google Patents

3軸車両

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JP2000289642A
JP2000289642A JP10091899A JP10091899A JP2000289642A JP 2000289642 A JP2000289642 A JP 2000289642A JP 10091899 A JP10091899 A JP 10091899A JP 10091899 A JP10091899 A JP 10091899A JP 2000289642 A JP2000289642 A JP 2000289642A
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Japan
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shaft
chassis frame
wheel
axle
wheels
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JP10091899A
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Hiroshi Osawa
洋 大沢
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Hino Motors Ltd
Original Assignee
Hino Motors Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】各車輪の荷重バランスの均等化とシャシフレー
ムの軽量化を図る。 【解決手段】シャシフレームの前部を支持する第1軸1
1の両端に前輪操舵手段により操舵される前輪17を設
け、シャシフレームの中央部を支持する第2軸12の両
端にエンジン18の駆動力が伝達される駆動輪19を設
け、更にシャシフレームの後部を支持する第3軸13の
両端に後輪操舵手段により操舵される後輪22を設け
る。前輪を第1軸の両端に1つずつ、駆動輪を第2軸の
両端に2つずつ設ける。また後輪を第3軸の両端に1つ
ずつ設け、後輪を前輪とは逆位相に操舵する。更にシャ
シフレーム14の全長をLTとし、第1軸11と第3軸
13との軸間距離をL0とするとき、0.7≦(L0/L
T)≦1.0の関係を満たし、第1軸と第2軸との軸間
距離をL1とし、第2軸と第3軸との軸間距離をL2とす
るとき、0.7≦(L1/L2)≦1.43の関係を満た
すように構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、3本の車軸を有す
る3軸車両に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、後前軸及び後後軸間のシャシフレ
ームに操舵用油圧アクチュエータにより駆動される第1
ベルクランクが枢着され、第1ベルクランクの車幅中心
に突出する一方の腕と後後軸の後側に枢着された第2ベ
ルクランクの車幅中心に突出する一方の腕とがリンクに
より連結され、第2ベルクランクの他方の腕が後後軸の
通孔を貫通して前方に突出しかつ左右の後後輪ナックル
を連結するタイロッドに接続された後2軸車両の後後輪
操舵機構が開示されている(特開平4−110277
号)。このように構成された後後輪操舵機構では、第2
ベルクランクが後後軸に枢着され、第2ベルクランクの
他方の腕が長いので、後後軸の上下動等によりタイロッ
ドが上下動しても、リンクが第1ベルクランクの一方の
腕との連結点を支点として前後に傾くだけであるので、
第2ベルクランクの姿勢に影響を与えない。この結果、
後後軸の姿勢変化には関係なく、油圧アクチュエータの
動作量に対応して第2ベルクランクが回動するので、高
精度の後後輪操舵が達せられるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の特
開平4−110277号公報に示された後2軸車両の後
後輪操舵機構では、後前輪が後後輪に接近しているた
め、前輪の受ける荷重が過大になる不具合があった。こ
の点を解消するために、ホイールベース(前軸と後後軸
との軸間距離)を短くしてリヤオーバハングを大きくす
ると、シャシフレームを大型化する必要があるのみなら
ず、このシャシフレームにピッチング(縦揺れ)やビー
ミング(弾性振動)が発生して車体後端の振動が増大す
るおそれがあった。またホイールベースが短くなるた
め、直進走行時の安定性向上にも限界があった。
【0004】本発明の目的は、各車輪の受ける荷重バラ
ンスの均等化を図り、シャシフレームの軽量化を図るこ
とができる、3軸車両を提供することにある。本発明の
別の目的は、シャシフレームのピッチング及びビーミン
グを抑制することにより車体後端の振動を低減すること
ができ、直進走行時の操縦安定性を向上することができ
る、3軸車両を提供することにある。本発明の更に別の
目的は、第2軸及び第3軸によりシャシフレームを適正
に支持することができ、各空気ばねの受ける荷重バラン
スの適正化を図ることができる、3軸車両を提供するこ
とにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
図1、図2、図4及び図7に示すように、シャシフレー
ム14の前部を支持し両端に前輪操舵手段16により操
舵される前輪17が設けられた第1軸11と、シャシフ
レーム14の中央部を支持し両端にエンジン18の駆動
力が伝達される駆動輪19が設けられた第2軸12と、
シャシフレーム14の後部を支持し両端に後輪操舵手段
21により操舵される後輪22が設けられた第3軸13
とを備え、前輪17が第1軸11の両端に1つずつ設け
られ、駆動輪19が第2軸12の両端に2つずつ設けら
れ、後輪22が第3軸13の両端に1つずつ設けられ、
更に後輪22が前輪17とは逆位相に操舵されるように
構成された3軸車両の改良である。その特徴ある構成
は、シャシフレーム14の全長をLTとし、第1軸11
と第3軸13との軸間距離をL0とするとき、0.7≦
(L0/LT)≦1.0の関係を満たし、第1軸11と第
2軸12との軸間距離をL1とし、第2軸12と第3軸
13との軸間距離をL2とするとき、0.7≦(L1/L
2)≦1.43の関係を満たすように構成されたところ
にある。
【0006】この請求項1に記載された3軸車両では、
比較的小さな荷重が作用する第1軸11及び第3軸13
の両端にそれぞれ1つずつの前輪17及び後輪22が設
けられ、最も大きな荷重が作用する第2軸12の両端に
それぞれ2つずつの駆動輪19が設けられているので、
各車輪17,19,22の受ける荷重バランスの均等化
を図ることができる。またトラック10のリヤオーバハ
ングを小さいできるので、シャシフレーム14の小型化
を図ることができるとともに、シャシフレーム14のピ
ッチング及びビーミングを抑制することができる。更に
ホイールベース(第1軸11と第3軸13との軸間距
離)を比較的大きく確保できるので、直進走行時の操縦
安定性を向上することができる。
【0007】請求項2に係る発明は、請求項1に係る発
明であって、更に図1、図2及び図4に示すように、第
2軸12とシャシフレーム14との間に第1空気ばね7
1が介装され、第3軸13とシャシフレーム14との間
に第2空気ばね72が介装され、第1空気ばね71と第
2空気ばね72とが連通接続されたことを特徴とする。
この請求項2に記載された3軸車両では、第1空気ばね
71と第2空気ばね72とを連通接続したので、第1空
気ばね71及び第2空気ばね72の空気圧が常に同一に
なり、第2軸12及び第3軸13によりシャシフレーム
14を適正に支持することができる。
【0008】請求項3に係る発明は、請求項1又は2に
係る発明であって、更に図1、図3及び図5に示すよう
に、第1空気ばね71が4つであり、第2空気ばね72
が2つであることを特徴とする。この請求項3に記載さ
れた3軸車両では、最も大きな荷重の作用する第2軸1
2がシャシフレーム14の中央部を4つと多くの第1空
気ばね71を介して支持し、比較的小さな荷重が作用す
る第3軸13がシャシフレーム14の後部を2つと少な
い第2空気ばね72を介して支持するので、各空気ばね
71,72の受ける荷重バランスの適正化を図ることが
できる。
【0009】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態を図面に
基づいて説明する。図1〜図4に示すように、トラック
10はシャシフレーム14の前部を支持する第1軸11
と、シャシフレーム14の中央部を支持する第2軸12
と、シャシフレーム14の後部を支持する第3軸13と
を備える。第1軸11の両端には前輪操舵手段16(図
7)により操舵される前輪17が設けられ、第2軸12
の両端にはエンジン18の駆動力が伝達される駆動輪1
9が設けられ、更に第3軸13の両端には後輪操舵手段
21(図4、図5及び図7)により操舵される後輪22
が設けられる(図1)。また前輪17は第1軸11の両
端に1つずつ設けられ、駆動輪19は第2軸12の両端
に2つずつ設けられ、更に後輪22は第3軸13の両端
に1つずつ設けられる。後輪22は前輪17とは逆位相
に操舵されるように構成される。また第2軸12にはデ
ファレンシャル23が設けられる(図1〜図3)。エン
ジン18により発生した駆動力は変速機24及びプロペ
ラシャフト26を介してデファレンシャル23に伝達さ
れ(図1)、第2軸12の駆動軸12a(図2)を介し
て駆動輪19に伝達されるように構成される。
【0010】前輪操舵手段16は図7に示すように、ス
テアリングホイール27にステアリングシャフト28を
介して連結されたパワーステアリング装置29と、この
パワーステアリング装置29にピットマンアーム31及
びフロントドラッグリンク32を介して連結されたフロ
ントナックル33とを有する。フロントナックル33に
は前輪17が回転可能に取付けられる。またパワーステ
アリング装置29はこの実施の形態ではコントロールバ
ルブ及びパワーシリンダがステアリングギヤと一体的に
構成されたインテグラル式のパワーステアリング装置で
あり、ステアリングホイール27の操作力を支援する。
【0011】後輪操舵手段21は図4〜図7に示すよう
に、第3軸13の両端に一対のリヤキングピン34を介
してそれぞれ枢着された一対のリヤナックル36と、第
3軸13より後方に車幅方向に延びて設けられかつ両端
が一対のリヤナックル36の連結アーム36a(図5)
にそれぞれ連結されたリヤタイロッド37と、基端が一
方のリヤキングピン34に嵌着されかつ先端が油圧シリ
ンダ38のピストンロッド38aに連結されたナックル
アーム36bとを有する。シャシフレーム14の一対の
サイドメンバ14a,14aのうち一方のサイドメンバ
14aの外側面には、第3軸13の前方に位置するよう
にシリンダ用ブラケット14bが突設され、かつ第3軸
13とシリンダ用ブラケット14bとの間に位置するよ
うにリンク用ブラケット14cが突設される(図4及び
図5)。
【0012】油圧シリンダ38の基端はシリンダ用ブラ
ケット14bに枢着され、油圧シリンダ38のピストン
ロッド38aは後方に向って突出し揺動リンク39の上
端に連結される。この揺動リンク39の略中央はリンク
用ブラケット14cに枢着される。揺動リンク39の下
端にはリヤドラッグリンク41の前端が連結され、リヤ
ドラッグリンク41の後端はナックルアーム36bの先
端に連結される(図4及び図5)。リヤキングピン34
は第3軸13の端部に回動可能に挿通され、リヤナック
ル36の基端に回動不能に挿通される(図6)。またリ
ヤナックル36の先端には従動軸42が挿着され、この
従動軸42には軸受43を介して後輪22が回転可能に
取付けられる。油圧シリンダ38のピストンロッド38
aが伸縮することにより、揺動リンク39、リヤドラッ
グリンク41、リヤナックル36及びリヤタイロッド3
7を介して後輪22が操舵されるように構成される。
【0013】一方、図7に示すように、パワーステアリ
ング装置29にはエンジン18により駆動される油圧ポ
ンプ44から主供給管46を通って作動油47が供給さ
れ、パワーステアリング装置29から排出された作動油
47は主戻り管48を通ってオイルタンク49に戻され
るように構成される。主供給管46には分流弁51が設
けられ、この分流弁51は絞り部51aと分岐ポート5
1bとを有する。分岐ポート51bは分岐供給管52を
介して油圧シリンダ38の第1ポート38bに接続さ
れ、油圧シリンダ38の第2ポート38cは分岐戻り管
53を介して主戻り管48に接続される。分岐供給管5
2及び分岐戻り管53には比例バルブ54及びカットオ
フバルブ56が設けられる。油圧ポンプ44により分流
弁51に供給された作動油47は絞り部51aにより一
定流量に絞られてパワーステアリング装置29に供給さ
れ、上記一定流量を超える作動油47は分岐ポート51
bから油圧シリンダ38に供給されるように構成され
る。
【0014】比例バルブ54は4ポート3位置切換弁で
あり、第1ポート54aは分流弁51側の分岐供給管5
2に接続され、第2ポート54bは油圧シリンダ38側
の分岐供給管52に接続される。また第3ポート54c
は分流弁51側の分岐戻り管53に接続され、第4ポー
ト54dは油圧シリンダ38側の分岐戻り管53に接続
される。このバルブ54は第1及び第2制御部54e,
54fにより電磁的及び機械的(ばね)に切換え制御さ
れるように構成される。第1制御部54eをオンし第2
制御部54fをオフすると、第1及び第2ポート54
a,54bが連通接続され、かつ第3及び第4ポート5
4c,54dが連通接続される。また第1制御部54e
をオフし第2制御部54fをオンすると、第1及び第4
ポート54a,54dが連通接続され、かつ第2及び第
3ポート54b,54cが連通接続される。更に第1及
び第2制御部54e,54fをともにオフすると、各ポ
ート54a〜54dが遮断されるように構成される。
【0015】カットオフバルブ56は2ポート2位置切
換弁であり、第1ポート56aは分岐供給管52に接続
され、第2ポート56bは分岐戻り管53に接続され
る。このバルブ56は制御部56cにより電磁的及び機
械的(ばね)に切換え制御されるように構成される。制
御部56cをオンすると第1ポート56aと第2ポート
56bが連通接続され、制御部56cをオフすると第1
ポート56aと第2ポート56bとが遮断されるように
構成される。このバルブ56は油圧シリンダ38が失陥
した場合にオンするように構成される。なお、図7中の
符号57及び58はリリーフ弁である。
【0016】パワーステアリング装置29にはピットマ
ンアーム31の回転角を検出するフロント舵角センサ5
9が設けられ、揺動リンク39の近傍にはこの揺動リン
ク39の回転角を検出するリヤ舵角センサ61が設けら
れる。図7中の符号62はトラックの車速を検出する車
速センサである。フロント舵角センサ59、リヤ舵角セ
ンサ61及び車速センサ62の各検出出力はコントロー
ラ63の制御入力にそれぞれ接続され、コントローラ6
3の制御出力は比例バルブ64の第1及び第2制御部5
4e,54fとカットオフバルブ56の制御部56cに
それぞれ接続される。
【0017】図1及び図2に戻って、シャシフレーム1
4の全長をLTとし、第1軸11と第3軸13との軸間
距離をL0とするとき、0.7≦(L0/LT)≦1.0
の関係、更に好ましくは0.75≦(L0/LT)≦0.
85を満たすように構成される。また第1軸11と第2
軸12との軸間距離をL1とし、第2軸12と第3軸1
3との軸間距離をL2とするとき、0.7≦(L1
2)≦1.43の関係、更に好ましくは0.8≦(L1
/L2)≦1.25の関係を満たすように構成される。
0/LT及びを上記範囲に限定したのは、L0/LT
0.7未満では第3軸13のオーバハングが大きくなり
過ぎて後輪22に過大な荷重が作用する不具合があり、
0/LTが1を超えると第1軸11又は第3軸13がシ
ャシフレーム14の前端又は後端から突出してしまうか
らである。またL1/L2を上記範囲に限定したのは、L
1/L2が0.7未満では後輪22に過大な荷重が作用
し、L1/L2が1.43を超えると前輪17に過大な荷
重が作用する不具合があるからである。なお、車種が変
わってシャシフレームの全長や最大積載量等が変わって
も、(L0/LT)及び(L1/L2)を上記範囲内でそれ
ぞれ適宜決めることにより、第1軸11,第2軸12及
び第3軸13の荷重配分を目標の1:2:1に近付ける
ことができる。
【0018】第2軸12とシャシフレーム14との間に
は第1空気ばね71が介装される、即ち第2軸12には
第1空気ばね71を介してシャシフレーム14が載置さ
れる(図2及び図3)。また第3軸13とシャシフレー
ム14との間には第2空気ばね72が介装される、即ち
第3軸13には第2空気ばね72を介してシャシフレー
ム14が載置される(図4及び図5)。第2軸12の下
面にはシャシフレーム14の一対のサイドメンバ14
a,14aと略平行に延びる一対の支持具64,64の
中央がそれぞれ取付けられる(図2及び図3)。これら
の支持具64,64の前端及び後端と一対のサイドメン
バ14a,14aとの間には4つの第1空気ばね71が
それぞれ介装される(図1及び図3)。また第3軸13
の上面には一対のサイドメンバ14a,14aに対向し
て2つの第2空気ばね72,72がそれぞれ載置され、
これらの第2空気ばね72,72の上面は一対のサイド
メンバ14a,14aの下面に取付けられる(図1及び
図5)。
【0019】最も大きな荷重の作用する第2軸12がシ
ャシフレーム14の中央部を4つの第1空気ばね71を
介して支持し、比較的小さな荷重が作用する第3軸13
がシャシフレーム14の後部を2つの第2空気ばね7
2,72を介して支持するので、各空気ばね71,72
の受ける荷重バランスの適正化を図ることができるよう
になっている。また左側の2つの第1空気ばね71,7
1と左側の第2空気ばね72とは第1連通管81(図
1)により連通接続され、右側の2つの第1空気ばね7
1,71と右側の第2空気ばね72とは第2連通管82
(図1)により連通接続される。これにより左側の第1
及び第2空気ばね71,72の空気圧が常に同一にな
り、かつ右側の第1及び第2空気ばね71,72の空気
圧が常に同一になるので、第2軸12及び第3軸13に
よりシャシフレーム14を適正に支持することができる
ようになっている。
【0020】第2軸12及び第3軸13はトランピング
(地たんだ運動)及びワインドアップ等を抑制するため
に第1及び第2トルクロッド91,92によりシャシフ
レーム14にそれぞれ連結される(図2〜図5)。第1
トルクロッド91は後端が第2軸12の中央上部に枢着
され前端が第2軸12より前方のシャシフレーム14に
それぞれ枢着された一対の第1アッパロッド91a,9
1aと、後端が一対の支持具64,64の中央にそれぞ
れ枢着され前端が第2軸12より前方のスタビライザバ
ー66の両端にそれぞれ固着された一対の第1ロアロッ
ド91bとを有する(図2及び図3)。一対の第1アッ
パロッド91a,91aの後端は一体的に形成され、こ
れらのアッパロッド91a,91aは前方に向うに従っ
て次第に広がるように配設される(図3)。一対の第1
アッパロッド91a,91aの前端は一対のサイドメン
バ14a,14aの内側面に枢着される。また第1スタ
ビライザバー66は車幅方向に延びて設けられ、一対の
サイドメンバ14a,14aから垂下された一対の第1
ブラケット101(図2)により回動可能に保持され
る。一対の第1ロアロッド91b,91bは略平行に配
設され、スタビライザアームとしても機能する。即ち、
第1ロアロッド91bはスタビライザバー66とともに
車体のローリングを抑制する機能も有する。
【0021】第2トルクロッド92は後端が第3軸13
の中央上部に枢着され前端が第3軸13より前方のシャ
シフレーム14に枢着された単一の第2アッパロッド9
2aと、後端が第3軸13にそれぞれ枢着され前端が第
3軸13より前方のシャシフレーム14にそれぞれ枢着
された一対の第2ロアロッド92b,92bとを有する
(図4及び図5)。第3軸13の前方には車幅方向に延
びる第3クロスメンバ14dが架設され、この第3クロ
スメンバ14dに第2アッパロッド92aの前端が枢着
される(図5)。また一対の第2ロアロッド92b,9
2bは一対のサイドメンバ14a,14aから垂下され
た一対の第2ブラケット102(図4)の下端にそれぞ
れ枢着される。
【0022】なお、リヤドラッグリンク41は第2アッ
パロッド92a及び第2ロアロッド92bと略同一の長
さを有し、リヤドラッグリンク41、第2アッパロッド
92a及び第2ロアロッド92bによりトラック10の
側面視で略平行リンク機構が構成される(図4)。これ
によりトラック10が悪路や段差部を走行しても、リヤ
ドラッグリンク41、第2アッパロッド92a及び第2
ロアロッド92bはこれらの前端を中心にして後端がそ
れぞれ上下に揺動するだけであり、リアナックル36は
リヤキングピン34を中心に回転せず、この結果、後輪
22の操舵角は変化しないようになっている。またリヤ
ドラッグリンク41、第2アッパロッド92a及び第2
ロアロッド92bの後端は互いに同位相で変位するた
め、リヤドラッグリンク41と第2アッパロッド92a
及び第2ロアロッド92bとが干渉しないようになって
いる。
【0023】このように構成された3軸車両の動作を説
明する。トラック10のシャシフレーム14の前部及び
後部をそれぞれ支持して比較的小さい荷重の作用する第
1軸11及び第3軸13の両端にそれぞれ1つずつの前
輪17及び後輪22が設けられ、シャシフレーム14の
中央部を支持して最も大きな荷重の作用する第2軸12
の両端にそれぞれ2つずつの駆動輪19が設けられてい
るので、各車輪17,19,22の受ける荷重バランス
の均等化を図ることができる。またトラック10のリヤ
オーバハングを比較的小さくできるので、シャシフレー
ム14の小型化を図ることができるとともに、シャシフ
レーム14のピッチング及びビーミングを抑制すること
ができる。この結果、シャシフレーム14が軽量化さ
れ、トラック10総重量を低減できるとともに、車体後
端の振動を低減することができる。またホイールベース
(第1軸11と第3軸13との軸間距離)を比較的大き
く確保できるので、直進走行時の操縦安定性を向上する
ことができる。
【0024】一方、トラック10の走行中に左旋回する
ために運転者がステアリングホイール27を左(図7の
実線矢印で示す方向)に回すと、ピットマンアーム31
がパワーステアリング装置29の支援を受けて一点鎖線
矢印で示す方向に回転するので、前輪17はステアリン
グホイール27の回転角に応じた角度だけ左向き(破線
矢印で示す方向)に操舵される。一方、車速がゼロでな
いことを車速センサ62が検出し、ピットマンアーム3
1が一点鎖線矢印の方向に所定の角度だけ回転したこと
をフロント舵角センサ59が検出すると、コントローラ
63はこれらセンサ62,59の各検出出力に基づいて
比例バルブ54の第1制御部54eをオンする。
【0025】これにより比例バルブ54の第1及び第2
ポート54a,54bが連通接続し、かつ第3及び第4
ポート54c,54dが連通接続するので、油圧シリン
ダ38の第1ポート38bから油圧シリンダ38のロッ
ド側室(図示せず)に作動油47が供給され、油圧シリ
ンダ38の第2ポート38cから油圧シリンダ38の反
ロッド側室(図示せず)の作動油が排出される。これに
よりピストンロッド38aが図7の実線で示す方向に引
込み、揺動リンク39を介してリヤドラッグリンク41
が一点鎖線矢印で示す方向に移動するので、後輪22は
前輪17と逆方向、即ち破線矢印で示す方向に回転す
る。揺動リンク39の回転角はコントローラ63の制御
入力にフィードバックされ、後輪22が所定の操舵角に
なったときに、比例バルブ54の第1制御部54eをオ
フして油圧シリンダ38への作動油47の供給を停止す
る。この結果、トラック10は比較的小さい回転半径で
旋回することができる。また後輪22は第3軸13の両
端に1つずつしか設けられていないため、後輪22を比
較的大きな操舵角で操舵することができる。
【0026】またトラック10が左旋回から直進に移行
するために、運転者がステアリングホイール27を戻す
と、ピットマンアーム31が上記とは逆の方向に回転
し、前輪17が直進方向に向く。このときコントローラ
63は車速センサ62及びフロント舵角センサ59の各
検出出力に基づいて比例バルブ54の第2制御部54f
をオンする。これにより比例バルブ54の第1及び第4
ポート54a,54dが連通接続し、かつ第2及び第3
ポート54b,54cが連通接続するので、油圧シリン
ダ38の第2ポート38cから油圧シリンダ38の反ロ
ッド側室に作動油47が供給され、油圧シリンダ38の
第1ポート38bから油圧シリンダ38のロッド側室の
作動油47が排出される。この結果、ピストンロッド3
8aが突出するので、後輪22は上記とは逆の方向に回
転し、直進方向に向いたときに、コントローラ63が比
例バルブ54の第2制御部54fをオフして油圧シリン
ダ38への作動油47の供給を停止する。
【0027】また、ステアリングホイール27を右に回
したときには、上記とは逆の動作となる。なお、トラッ
ク10が停止している場合には、車速がゼロであること
を車速センサ62が検出するので、ステアリングホイー
ル27を回しても、コントローラ63は上記センサ62
の検出出力に基づいて比例バルブ54の第1及び第2制
御部54e,54fをオフの状態に保つ、即ち後輪22
を操舵しない。これはトラック10が停止した状態で後
輪22を操舵するには極めて大きな力を必要とし、比較
的小型の油圧シリンダ38では操舵できないためであ
る。
【0028】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、シ
ャシフレーム14の全長をLTとし、第1軸11と第3
軸13との軸間距離をL0とするとき、0.7≦(L0
T)≦1.0の関係を満たし、第1軸と第2軸との軸
間距離をL1とし、第2軸と第3軸との軸間距離をL2
するとき、0.7≦(L1/L2)≦1.43の関係を満
たし、前輪を第1軸の両端に1つずつ、駆動輪を第2軸
の両端に2つずつ、更に後輪を第3軸の両端に1つずつ
設けたので、第1軸及び第3軸に略同じ大きさの比較的
小さな荷重が作用し、第2軸に最も大きな荷重が作用す
る。この結果、各車輪の受ける荷重バランスの均等化を
図ることができる。またトラックのリヤオーバハングを
小さくできるので、シャシフレームの小型化を図ること
ができるとともに、シャシフレームのピッチング及びビ
ーミングを抑制することができる。この結果、シャシフ
レームが軽量化され、トラック総重量を低減することが
できるとともに、車体後端の振動を低減することができ
る。またホイールベース(第1軸と第3軸との軸間距
離)を比較的大きく確保できるので、直進走行時の操縦
安定性を向上することができる。
【0029】また第2軸とシャシフレームとの間に第1
空気ばねを介装し、第3軸とシャシフレームとの間に第
2空気ばねを介装し、更に第1空気ばねと第2空気ばね
とを連通接続すれば、第1空気ばねと第2空気ばねの空
気圧が常に同一になるので、第2軸及び第3軸によりシ
ャシフレームを適正に支持することができる。更に第1
空気ばねを4つ設け、第2空気ばねを2つ設ければ、最
も大きな荷重の作用する第2軸がシャシフレームの中央
部を4つの第1空気ばねを介して支持し、比較的小さな
荷重が作用する第3軸がシャシフレームの後部を2つの
第2空気ばねを介して支持するので、各空気ばねの受け
る荷重バランスの適正化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施形態の3軸車両であるトラックの平
面構成図。
【図2】図3のA−A線断面図。
【図3】図1のB部拡大図。
【図4】図5のC−C線断面図。
【図5】図1のD部拡大図。
【図6】図5のE−E線断面図。
【図7】前輪操舵手段及び後輪操舵手段とその制御回路
を示す構成図。
【符号の説明】
11 第1軸 12 第2軸 13 第3軸 14 シャシフレーム 16 前輪操舵手段 17 前輪 18 エンジン 19 駆動輪 21 後輪操舵手段 22 後輪 71 第1空気ばね 72 第2空気ばね LT シャシフレームの全長 L0 第1軸と第3軸との軸間距離 L1 第1軸と第2軸との軸間距離 L2 第2軸と第3軸との軸間距離

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シャシフレーム(14)の前部を支持し両端
    に前輪操舵手段(16)により操舵される前輪(17)が設けら
    れた第1軸(11)と、シャシフレーム(14)の中央部を支持
    し両端にエンジン(18)の駆動力が伝達される駆動輪(19)
    が設けられた第2軸(12)と、シャシフレーム(14)の後部
    を支持し両端に後輪操舵手段(21)により操舵される後輪
    (22)が設けられた第3軸(13)とを備え、 前記前輪(17)が前記第1軸(11)の両端に1つずつ設けら
    れ、前記駆動輪(19)が前記第2軸(12)の両端に2つずつ
    設けられ、前記後輪(22)が前記第3軸(13)の両端に1つ
    ずつ設けられ、更に前記後輪(22)が前記前輪(17)とは逆
    位相に操舵されるように構成された3軸車両において、 前記シャシフレーム(14)の全長をLTとし、前記第1軸
    (11)と前記第3軸(13)との軸間距離をL0とするとき、
    0.7≦(L0/LT)≦1.0の関係を満たし、 前記第1軸(11)と前記第2軸(12)との軸間距離をL1
    し、前記第2軸(12)と第3軸(13)との軸間距離をL2
    するとき、0.7≦(L1/L2)≦1.43の関係を満
    たすように構成されたことを特徴とする3軸車両。
  2. 【請求項2】 第2軸(12)とシャシフレーム(14)との間
    に第1空気ばね(71)が介装され、第3軸(13)と前記シャ
    シフレーム(14)との間に第2空気ばね(72)が介装され、
    前記第1空気ばね(71)と前記第2空気ばね(72)とが連通
    接続された請求項1記載の3軸車両。
  3. 【請求項3】 第1空気ばね(71)が4つであり、第2空
    気ばね(72)が2つである請求項1又は2記載の3軸車
    両。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007223500A (ja) * 2006-02-24 2007-09-06 Komatsu Ltd 多軸車両及びその操舵制御装置
JP2017222353A (ja) * 2011-12-15 2017-12-21 ラインメタル マン ミリタリー ビークルズ エースターライヒ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング ユティリティビークル用の両側で作動する操舵装置

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