JP3388504B2 - 3軸トラック - Google Patents

3軸トラック

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JP3388504B2
JP3388504B2 JP2000110330A JP2000110330A JP3388504B2 JP 3388504 B2 JP3388504 B2 JP 3388504B2 JP 2000110330 A JP2000110330 A JP 2000110330A JP 2000110330 A JP2000110330 A JP 2000110330A JP 3388504 B2 JP3388504 B2 JP 3388504B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、3本の車軸を有す
るトラックに関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来、3軸トラックとしてシャシフレー
ムに前軸と後後軸及び後前軸を有する後2軸車、及びシ
ャシフレームに後軸と前前軸及び前後軸を有する前2軸
車が知られている。このような3軸トラックにあって
は、それぞれの車軸の両端に設けられた車輪にその荷重
が分散される結果、シャシフレームに設けられた荷台へ
の積載量を2本の車軸を有するトラックに比較して増加
させることができる。また、トラックにはステアリング
ホイールの回転により前輪を操舵する前輪操舵手段が設
けられ、このステアリングホイールを運転者が回転させ
て前輪を操舵することによりその車両は前輪の操舵角に
従って旋回し、運転者はこのようにステアリングホイー
ルを回転させることにより目的方向に従って車両を旋回
させることができるようになっている。このため、この
ような3軸トラックでは荷台に比較的多くの荷物を積載
した状態で運転者はその荷物を目的の場所まで運送でき
るようになっている。 【0003】一方、3軸トラックはその全長が比較的長
いものになるため、トラックの回転半径を小さくさせる
べく、前輪の操舵に連動して後輪を操舵する後輪操舵手
段を設けたものが知られている。このようなトラックで
は、この後輪操舵手段により後輪を前輪と逆位相に操舵
することにより、トラックの前端が旋回する方向と逆方
向にトラックの後部を旋回させ、トラックの回転半径を
小さくしていわゆる小回り性能を向上させることができ
るようになっている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかし、後輪操舵手段
により後輪を前輪と逆位相に操舵するトラックでは、図
7に示すように、旋回時にトラックの後部における旋回
軌跡が実線矢印で示すように旋回方向と逆方向に大きく
ふくらんでしまう不具合がある。このため、トラック近
傍に側壁等がある場合にあっては、その側壁から離れる
方向に前輪を操舵して走行すると、そのふくらみにより
トラック後部が側壁に接触するおそれがあり、交差点に
おける左旋回時では右前方から直進してきた対向車にト
ラックの後部が接触するおそれもある。また、近年で
は、トラック全体の大きさを変化させることなく、荷物
の積載容積を従来より拡大すべきとの要望も高まってい
る。本発明の目的は、各車輪の受ける荷重バランスの均
等化を図り、荷室の低床化により荷物の積載量を拡大し
うる3軸トラックを提供することにある。本発明の別の
目的は、旋回時におけるトラックの後部の旋回方向と逆
方向へのふくらみを抑制し得る3軸トラックを提供する
ことにある。 【0005】 【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
図1及び図2に示すように、シャシフレーム14の前部
を支持し両端に前輪操舵手段16により操舵される前輪
17が設けられた前軸11と、シャシフレーム14の後
部を支持し両端に後輪操舵手段21により前輪17と逆
位相に操舵される後輪22が設けられた後軸13と、前
軸11と後軸13の間のシャシフレーム14を支持し前
輪操舵手段16に連動する中間輪操舵手段18により前
輪17と同位相に操舵される中間輪19が両端に設けら
れた中間軸12とを備え、前輪17が前軸11の両端に
1つずつ設けられ、中間輪19が中間軸12の両端に1
つずつ設けられ、後輪22が後軸13の両端に2つずつ
設けられた3軸トラックの改良である。その特徴ある構
成は、前軸11と後軸13との軸間距離をL0とし、前
軸11と中間軸12との軸間距離をL1とするとき、
0.4≦(L1/L0)≦0.5の関係を満たすように構
成され、走行速度を検出する車速センサ62と、前輪1
7の操舵角を検出する舵角センサ59と、車速センサ6
2及び舵角センサ59の各検出出力に基づいて後輪操舵
手段21を制御するコントローラ63とを備え、コント
ローラ63にタイマ63bが設けられ、車速センサ62
により検出される走行速度がゼロを越えて所定の値以下
であるとき前輪17が操舵された時点から所定時間後輪
22が前輪17と同位相に操舵されるようにコントロー
ラ63が後輪操舵手段21を制御するところにある。 【0006】この請求項1に記載された3軸トラックで
は、比較的小さな荷重が作用する前軸11及び中間軸1
2の両端にそれぞれ1つずつの前輪17及び中間輪19
が設けられ、最も大きな荷重が作用する後軸13の両端
にそれぞれ2つずつの後輪22が設けられているので、
各車輪17,19,22の受ける荷重バランスの均等化
を図ることができる。この結果、各車輪17,19,2
2の大きさを均一化することにより荷室の低床化が実現
され、トラック全体の大きさを変化させることなく、荷
物の積載量を拡大することができる。またホイールベー
ス(前軸11と後軸13との軸間距離)を比較的大きく
確保すれば、直進走行時の操縦安定性を向上することが
できる。 【0007】また、この3軸トラックでは、例えば工場
構内での方向転換や交差点における方向転換のように、
トラック10がゼロを越えて所定の値以下の比較的遅い
速度でその進行方向を変更すると、所定時間後輪22は
前輪17と同方向に回転し、トラックの後端における旋
回軌跡が旋回方向と逆方向に大きくふくらむことを防止
する。 【0008】 【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態を図面に
基づいて説明する。図1に示すように、トラック10は
シャシフレーム14の前部を支持する前軸11と、シャ
シフレーム14の後部を支持する後軸13と、これら前
軸11と後軸13の間のシャシフレーム14を支持する
中間軸12とを備える。この実施の形態におけるトラッ
ク10は総重量25トンのトラックであり、前軸11の
両端には前輪操舵手段16(図2)により操舵される前
輪17が設けられ、中間軸12の両端にはその前輪操舵
手段16に連動する中間輪操舵手段18(図5)により
前輪17と同位相に操舵される中間輪19が両端に設け
られる。更に後軸13の両端には後輪操舵手段21(図
2〜図4)により操舵される後輪22が設けられる。 【0009】また、前輪17は前軸11の両端に1つず
つ設けられ、中間輪19は中間軸12の両端に1つずつ
設けられ、更に後輪22は後軸13の両端に2つずつ設
けられる。後輪22は前輪17とは逆位相に操舵される
ように構成され、後軸13にはデファレンシャル23が
設けられる(図1、図3び図4)。エンジン20により
発生した駆動力は変速機24及びプロペラシャフト26
を介してデファレンシャル23に伝達され、後軸13の
駆動軸13a(図3)を介して後輪22に伝達されるよ
うに構成される。即ち、後輪22はいわゆる駆動輪であ
り、この駆動輪である後輪22がエンジン20の駆動力
により回転しトラック10が走行するように構成され
る。 【0010】図2に示すように、前輪操舵手段16はス
テアリングホイール27にステアリングシャフト28を
介して連結されたパワーステアリング装置29と、この
パワーステアリング装置29にピットマンアーム31及
びフロントドラッグリンク32を介して連結されたフロ
ントナックル33とを有する。フロントナックル33に
は前輪17が回転可能に取付けられる。またパワーステ
アリング装置29はこの実施の形態ではコントロールバ
ルブ及びパワーシリンダがステアリングギヤと一体的に
構成されたインテグラル式のパワーステアリング装置で
あり、ステアリングホイール27の操作力を支援する。 【0011】図2〜図4に示すように、後輪操舵手段2
1は後軸13(図1)の両端に一対のリヤキングピン3
4を介してそれぞれ枢着された一対のリヤナックル36
と、後軸13より後方に車幅方向に延びて設けられかつ
両端が一対のリヤナックル36の連結アーム36a(図
4)にそれぞれ連結されたリヤタイロッド37と、基端
が一方のリヤキングピン34に嵌着されかつ先端が油圧
シリンダ38のピストンロッド38aに連結されたナッ
クルアーム36bとを有する。シャシフレーム14の一
対のサイドメンバ14a,14aには、後軸13の前方
に位置するようにシリンダ用ブラケット14bが架設さ
れ、かつ後軸13とシリンダ用ブラケット14bとの間
に位置するようにリンク用ブラケット14cが架設され
る(図3及び図4)。 【0012】油圧シリンダ38の基端はシリンダ用ブラ
ケット14bに枢着され、油圧シリンダ38のピストン
ロッド38aは後方に向って突出し揺動リンク39の上
端に連結される。この揺動リンク39の略中間はリンク
用ブラケット14cに枢着される。揺動リンク39の下
端にはリヤドラッグリンク41の前端が連結され、リヤ
ドラッグリンク41の後端はナックルアーム36bの先
端に連結される。油圧シリンダ38のピストンロッド3
8aが伸縮することにより、揺動リンク39、リヤドラ
ッグリンク41、リヤナックル36及びリヤタイロッド
37を介して後輪22が操舵されるように構成される。 【0013】一方、図2に示すように、パワーステアリ
ング装置29にはエンジン20により駆動される油圧ポ
ンプ44から主供給管46を通って作動油47が供給さ
れ、パワーステアリング装置29から排出された作動油
47は主戻り管48を通ってオイルタンク49に戻され
るように構成される。主供給管46には分流弁51が設
けられ、この分流弁51は絞り部51aと分岐ポート5
1bとを有する。分岐ポート51bは分岐供給管52を
介して油圧シリンダ38の第1ポート38bに接続さ
れ、油圧シリンダ38の第2ポート38cは分岐戻り管
53を介して主戻り管48に接続される。分岐供給管5
2及び分岐戻り管53には比例バルブ54及びカットオ
フバルブ56が設けられる。油圧ポンプ44により分流
弁51に供給された作動油47は絞り部51aにより一
定流量に絞られてパワーステアリング装置29に供給さ
れ、上記一定流量を超える作動油47は分岐ポート51
bから油圧シリンダ38に供給されるように構成され
る。 【0014】比例バルブ54は4ポート3位置切換弁で
あり、第1ポート54aは分流弁51側の分岐供給管5
2に接続され、第2ポート54bは油圧シリンダ38側
の分岐供給管52に接続される。また第3ポート54c
は分流弁51側の分岐戻り管53に接続され、第4ポー
ト54dは油圧シリンダ38側の分岐戻り管53に接続
される。このバルブ54は第1及び第2制御部54e,
54fにより電磁的及び機械的(ばね)に切換え制御さ
れるように構成される。第1制御部54eをオンし第2
制御部54fをオフすると、第1及び第2ポート54
a,54bが連通接続され、かつ第3及び第4ポート5
4c,54dが連通接続される。また第1制御部54e
をオフし第2制御部54fをオンすると、第1及び第4
ポート54a,54dが連通接続され、かつ第2及び第
3ポート54b,54cが連通接続される。更に第1及
び第2制御部54e,54fをともにオフすると、各ポ
ート54a〜54dが遮断されるように構成される。 【0015】カットオフバルブ56は2ポート2位置切
換弁であり、第1ポート56aは分岐供給管52に接続
され、第2ポート56bは分岐戻り管53に接続され
る。このバルブ56は制御部56cにより電磁的及び機
械的(ばね)に切換え制御されるように構成される。制
御部56cをオンすると第1ポート56aと第2ポート
56bが連通接続され、制御部56cをオフすると第1
ポート56aと第2ポート56bとが遮断されるように
構成される。このバルブ56は油圧シリンダ38が失陥
した場合にオンするように構成される。なお、図2中の
符号57及び58はリリーフ弁である。 【0016】パワーステアリング装置29にはピットマ
ンアーム31の回転角を検出するフロント舵角センサ5
9が設けられ、図2中の符号62はトラックの車速を検
出する車速センサである。フロント舵角センサ59及び
車速センサ62の各検出出力はコントローラ63の制御
入力にそれぞれ接続され、コントローラ63の制御出力
は比例バルブ54の第1及び第2制御部54e,54f
とカットオフバルブ56の制御部56cにそれぞれ接続
される。 【0017】図3及び図4に示すように、後軸13には
空気ばね71を介してシャシフレーム14が載置され
る。即ち、後軸13の下面にはシャシフレーム14の一
対のサイドメンバ14a,14aと略平行に延びる一対
の支持具72,72の中間がそれぞれ取付けられる。こ
れらの支持具72,72の前端及び後端と一対のサイド
メンバ14a,14aとの間には4つの空気ばね71が
それぞれ介装される。これらの空気ばね71,71の上
面は一対のサイドメンバ14a,14aの下面に取付け
られる。後軸13はトルクロッド73によりシャシフレ
ーム14にそれぞれ連結される。トルクロッド73は後
端が後軸13の中間上部に枢着され前端が後軸13より
前方のシャシフレーム14にそれぞれ枢着された一対の
アッパロッド74,74と、後端が一対の支持具72,
72の中間にそれぞれ枢着され前端が後軸13より前方
のスタビライザバー76の両端にそれぞれ固着された一
対のロアロッド77とを有する。一対のアッパロッド7
4,74の後端は一体的に形成され、これらのアッパロ
ッド74,74は前方に向うに従って次第に広がるよう
に配設される(図4)。一対のアッパロッド74,74
の前端は一対のサイドメンバ14a,14aの内側面に
枢着される。またスタビライザバー76は車幅方向に延
びて設けられ、一対のサイドメンバ14a,14aから
垂下された一対のブラケット78により回動可能に保持
される。一対のロアロッド77,77は略平行に配設さ
れ、スタビライザアームとしても機能する。即ち、ロア
ロッド77,77はスタビライザバー76とともに車体
のローリングを抑制する機能も有する。 【0018】図1に戻って、3軸トラックは、前軸11
と後軸13との軸間距離をL0とし、前軸11と中間軸
12との軸間距離をL1とするとき、0.4≦(L1/L
0)≦0.5の関係を満たすように構成される。この関
係では、前軸11と後軸13の中央より前軸11側に中
間軸12が位置することになるが、その前軸11と中間
軸12の間隔はいわゆる従来の前2軸車と異なり、前軸
11,中間軸12及び後軸13への荷重配分を軸の両端
に設けられたそれぞれの車輪17,19,22の数に対
応する1:1:2に近付けることができ、トラック全体
の荷重をそれら各車輪17,19,22に均等に分散す
ることができる。L1/L0を上記範囲に限定したのは、
1/L0が0.4未満では前軸11と中間軸12が近づ
きすぎて前輪17と中間輪19に荷重を均等に分散でき
なくなるとともに、後軸13から中間軸12が離れるこ
とにより後輪22に過大な荷重が作用する不具合がある
からである。また、L1/L0が0.5を超えると逆に前
軸11に過大な荷重が作用することになるからである。
なお、車種が変わってシャシフレームの全長や最大積載
量等が変わっても、(L1/L0)を上記範囲内でそれぞ
れ適宜決めることにより、前軸11,中間軸12及び後
軸13の荷重配分を目標の1:1:2に近付けることが
できる。 【0019】図5に示すように、中間輪操舵手段18は
ステアリングホイール27下方のステアリングシャフト
28にベベルギア81を介して前端が連結された回転軸
82と、この回転軸82の後端に接続された中間パワー
ステアリング装置83と、このパワーステアリング装置
83のピットマンアーム84に接続された複数のリンク
からなる中間ドラッグリンク86とを有する。中間輪1
9は図示しない中間ナックルに回転可能に取付けられ、
この中間ナックルに中間ドラッグリンク86が接続され
る。中間パワーステアリング装置83は、前述した前輪
操舵手段16におけるパワーステアリング装置29と同
一構造のインテグラル式パワーステアリング装置であ
る。この中間輪操舵手段18は前輪操舵手段16に連動
して中間輪19を前輪17と同位相に操舵するように構
成され、前軸11と後軸13との軸間距離L0とし、前
軸11と中間軸12との軸間距離L1とするとき、前輪
17の操舵角のL1/L0に相当する角度で中間輪19を
操舵するように構成される。 【0020】このように構成された3軸トラックの動作
を説明する。トラック10のシャシフレーム14の前部
及び中央部をそれぞれ支持して比較的小さい荷重の作用
する前軸11及び中間軸12の両端にそれぞれ1つずつ
の前輪17及び中間輪19を設け、シャシフレーム14
の後部を支持して最も大きな荷重の作用する後軸13の
両端にそれぞれ2つずつの後輪22を設けているので、
各車輪17,19,22の受ける荷重バランスの均等化
を図ることができる。この結果、各車輪17,19,2
2の大きさを均一化することにより荷室の低床化が実現
され、トラック全体の大きさを変化させることなく、荷
物の積載量を拡大することができる。またホイールベー
ス(前軸11と後軸13との軸間距離)を比較的大きく
確保すれば、直進走行時の操縦安定性を向上することも
できる。 【0021】一方、工場構内での方向転換や交差点にお
ける方向転換のように、トラック10がゼロを越えて所
定の値以下の比較的遅い速度でその進行方向を変更しよ
うとして、例えば左旋回するために運転者がステアリン
グホイール27を左(図2の実線矢印で示す方向)に回
すと、ピットマンアーム31がパワーステアリング装置
29の支援を受けて一点鎖線矢印で示す方向に回転する
ので、前輪17はステアリングホイール27の回転角に
応じた角度だけ左向き(破線矢印で示す方向)に操舵さ
れる。一方、車速がゼロを越えて所定の値以下であるこ
とを車速センサ62が検出し、ピットマンアーム31が
一点鎖線矢印の方向に所定の角度だけ回転したことをフ
ロント舵角センサ59が検出すると、コントローラ63
はこれらセンサ62,59の各検出出力に基づいて、前
輪17が操舵された時点から所定時間後輪22が前輪1
7と同位相に操舵されるように比例バルブ54の第2制
御部54fをオンする。これにより比例バルブ54の第
1及び第4ポート54a,54dが連通接続し、かつ第
2及び第3ポート54b,54cが連通接続するので、
油圧シリンダ38の第2ポート38cから油圧シリンダ
38の反ロッド側室に作動油47が供給され、油圧シリ
ンダ38の第1ポート38bから油圧シリンダ38のロ
ッド側室の作動油47が排出される。この結果、ピスト
ンロッド38aが突出するので、後輪22は前輪17と
同方向、即ち破線矢印で示す方向に回転する。この結果
図6に示すようにトラック10の後端における旋回軌跡
は旋回方向と逆方向に大きくふくらむことはなく、工場
における構内における旋回時にトラック10の近傍に側
壁等がある場合であっても、また、交差点における左旋
回時に右前方から対向車が直進してきても、その側壁又
は対向車から離れる方向にトラック10の後部が進行し
てその後部がそれらの側壁又は対向車に接触することが
回避される。 【0022】一方、前輪17が操舵された時点から所定
時間経過した時点でコントローラ63は通常の制御状
態、即ち後輪操舵手段21により前輪17と逆位相に後
輪22を操舵する状態に復帰する。この実施の形態にお
ける所定時間とは、車速センサ62の検出出力によりト
ラック10が1m走行するまでの時間であり、コントロ
ーラ63がメモリ63aに記憶されたデータと車速とを
対比することにより得られる時間である。この所定時間
が経過したか否かはコントローラ63に内蔵されたタイ
マ63bにより測定され、この所定時間経過後コントロ
ーラ63は後輪22が前輪17と逆位相に操舵されるよ
うに舵角センサ59の検出出力に基づいて後輪操舵手段
21を制御する。 【0023】具体的に図2に示すように、コントローラ
63は所定時間経過後、比例バルブ54の第1制御部5
4eをオンにし、比例バルブ54の第1及び第2ポート
54a,54bを連通接続させる。これにより第3及び
第4ポート54c,54dが連通接続するので、油圧シ
リンダ38の第1ポート38bから油圧シリンダ38の
ロッド側室(図示せず)に作動油47が供給され、油圧
シリンダ38の第2ポート38cから油圧シリンダ38
の反ロッド側室(図示せず)の作動油が排出される。こ
れによりピストンロッド38aは引込み、揺動リンク3
9を介してリヤドラッグリンク41が実線矢印で示す方
向に移動するので、後輪22は前輪17と逆方向、即ち
実線矢印で示す方向に回転する。揺動リンク39の回転
角はコントローラ63の制御入力にフィードバックさ
れ、後輪22が所定の操舵角になったときに、比例バル
ブ54の第1制御部54eをオフして油圧シリンダ38
への作動油47の供給を停止する。この結果、トラック
10は比較的小さい回転半径で旋回することができる。
なお、ステアリングホイール27を右に回したときに
は、上記とは逆の動作となるので、繰り返しての説明を
省略する。 【0024】 【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、前
軸と後軸との軸間距離をL0とし、前軸と中間軸との軸
間距離をL1とするとき、0.4≦(L1/L0)≦0.
5の関係を満たすように構成し、比較的小さな荷重が作
用する前軸及び中間軸の両端にそれぞれ1つずつの前輪
及び中間輪を設け、最も大きな荷重が作用する後軸の両
端にそれぞれ2つずつの後輪を設けたので、各車輪の受
ける荷重バランスの均等化を図ることができる。この結
果、各車輪の大きさを均一化することにより荷室の低床
化が実現され、トラック全体の大きさを変化させること
なく、荷物の積載量を拡大することができる。また、車
速センサにより検出される走行速度がゼロを越えて所定
の値以下であるとき前輪が操舵された時点から所定時間
後輪が前輪と同位相に操舵されるように舵角センサの検
出出力に基づいてコントローラが後輪操舵手段を制御す
るように構成すれば、例えば工場構内での方向転換や交
差点における方向転換のように、比較的遅い速度でその
進行方向を変更する場合のトラックの後部における旋回
軌跡が旋回方向と逆方向に大きくふくらむことを回避す
ることができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の3軸トラックの平面構成図。 【図2】前輪操舵手段及び後輪操舵手段とその制御回路
を示す構成図。 【図3】図4のA−A線断面図。 【図4】図1のB部拡大図。 【図5】前輪操舵手段及び中間輪操舵手段の関係を示す
構成図。 【図6】本発明のトラックの旋回状態を示す概念図。 【図7】従来のトラックの旋回状態を示す図6に対応す
る概念図。 【符号の説明】 10 トラック 11 前軸 12 中間軸 13 後軸 14 シャシフレーム 16 前輪操舵手段 17 前輪 18 中間輪操舵手段 19 中間輪 21 後輪操舵手段 22 後輪 59 舵角センサ 62 車速センサ 63 コントローラ L0 前軸と後軸との軸間距離 L1 前軸と中間軸との軸間距離
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平11−348798(JP,A) 実開 平1−145577(JP,U) 実開 平1−123583(JP,U) 実開 昭62−52567(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B62D 7/14 B62D 5/07 B62D 6/00

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 シャシフレーム(14)の前部を支持し両端
    に前輪操舵手段(16)により操舵される前輪(17)が設けら
    れた前軸(11)と、前記シャシフレーム(14)の後部を支持
    し両端に後輪操舵手段(21)により前記前輪と逆位相に操
    舵される後輪(22)が設けられた後軸(13)と、前記前軸(1
    1)と前記後軸(13)の間の前記シャシフレーム(14)を支持
    し前記前輪操舵手段(16)に連動する中間輪操舵手段(18)
    により前記前輪(17)と同位相に操舵される中間輪(19)が
    両端に設けられた中間軸(12)とを備え、 前記前輪(17)が前記前軸(11)の両端に1つずつ設けら
    れ、前記中間輪(19)が前記中間軸(12)の両端に1つずつ
    設けられ、前記後輪(22)が前記後軸(13)の両端に2つず
    つ設けられた3軸トラックにおいて、 前記前軸(11)と前記後軸(13)との軸間距離をL0とし、
    前記前軸(11)と前記中間軸(12)との軸間距離をL1とす
    るとき、0.4≦(L1/L0)≦0.5の関係を満たす
    ように構成され 走行速度を検出する車速センサ(62)と、前記前輪(17)の
    操舵角を検出する舵角センサ(59)と、前記車速センサ(6
    2)及び前記舵角センサ(59)の各検出出力に基づいて前記
    後輪操舵手段(21)を制御するコントローラ(63)とを備
    え、 前記コントローラ(63)にタイマ(63b)が設けられ、前記
    車速センサ(62)により検出される走行速度がゼロを越え
    て所定の値以下であるとき前記前輪(17)が操舵された時
    点から所定時間前記後輪(22)が前記前輪(17)と同位相に
    操舵されるように前記コントローラ(63)が前記後輪操舵
    手段(21)を制御する ことを特徴とする3軸トラック。
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