JP2000289554A - エアバッグ装置 - Google Patents

エアバッグ装置

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JP2000289554A
JP2000289554A JP11104356A JP10435699A JP2000289554A JP 2000289554 A JP2000289554 A JP 2000289554A JP 11104356 A JP11104356 A JP 11104356A JP 10435699 A JP10435699 A JP 10435699A JP 2000289554 A JP2000289554 A JP 2000289554A
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JP
Japan
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airbag
deployment
folded
deployed
retainer
Prior art date
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JP11104356A
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English (en)
Inventor
Kanichi Fukuda
完一 福田
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Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 折り畳んだエアバッグがそのままの状態で車
室内に飛び出すのを防止して適切な形状でスムーズに展
開できるようにする。 【解決手段】 自動車の助手席用のエアバッグ装置13
はジグザグに折り畳んだエアバッグ14を備えており、
このエアバッグ14の折畳部141 の下半部を帯状の布
片よりなる展開規制部材31でリテーナ21に係止す
る。エアバッグ14が膨張する過程で、先ず展開規制部
材31で拘束されていないカバー部142 および折畳部
141 の上半部が膨張してフロントガラスの内面に沿っ
て車室内に展開する。このようにしてエアバッグ14の
前側部分が充分に展開すると、張力の増加により展開規
制部材31に形成したスリットが破断し、拘束を解かれ
たエアバッグ14の後側部分が車室内に展開する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両の衝突時に高
圧ガスを発生するインフレータと、インフレータが発生
した高圧ガスで膨張して車室内に展開するエアバッグと
をリテーナの内部に収納したエアバッグ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】かかるエアバッグ装置のエアバッグは蛇
腹状、ジグザグ状あるいは渦巻き状に折り畳まれた状態
でリテーナの内部に収納されており、車両の衝突時にイ
ンフレータからの高圧ガスが内部に供給されると、その
内圧で折り畳み状態が解かれて膨張・展開する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところでエアバッグを
スムーズに展開させるには、その一部が先ず膨張を開始
し、膨張部分が次第に拡大して最終的に全体が膨張する
ことが望ましい。例えば、助手席用のエアバッグ装置で
は、ダッシュボードのリッドを押し開いて膨張するエア
バッグが先ずフロントウインドウガラスの内面に沿って
展開し、それに続いて車室内に向かって車体後方に展開
することが望ましい。
【0004】一方、エアバッグ装置を小型化するために
はエアバッグをコンパクトに折り畳む必要があるが、強
い圧力を加えてエアバッグをコンパクトに折り畳むと展
開し難くなり、車両の衝突時に折り畳んだエアバッグが
そのままの状態で車室内に飛び出してしまい、その後に
車室内で膨張する場合がある。このような場合には、エ
アバッグの各部が無秩序な順序で無秩序な方向に膨張し
てしまい、乗員を効果的に拘束するのに適した形状にエ
アバッグを展開させることが難しくなる。
【0005】本発明は前述の事情に鑑みてなされたもの
で、折り畳んだエアバッグがそのままの状態で車室内に
飛び出すのを防止して適切な形状でスムーズに展開でき
るようにすることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載された発明によれば、車両の衝突時
に高圧ガスを発生するインフレータと、インフレータが
発生する高圧ガスで膨張して車室内に展開するエアバッ
グとをリテーナの内部に収納したエアバッグ装置におい
て、折り畳んだエアバッグの一部を、該エアバッグの展
開時に破断する展開規制部材でリテーナに連結したこと
を特徴とするエアバッグ装置が提案される。
【0007】上記構成によれば、車両の衝突時にインフ
レータが発生する高圧ガスでエアバッグを膨張させて車
室内に展開させる際に、折り畳んだエアバッグの一部が
展開規制部材でリテーナに連結されているので、展開の
初期にエアバッグ全体が折り畳み状態のままリテーナか
ら飛び出すのを防止することができる。しかも、エアバ
ッグの展開規制部材に連結されていない部分を先ず最初
に展開させ、続いて展開規制部材が破断した後にエアバ
ッグの残りの部分を展開させることにより、エアバッグ
を安定した形状でスムーズに展開させることができる。
【0008】また請求項2に記載された発明によれば、
請求項1の構成に加えて、前記展開規制部材は、一端部
が折り畳んだエアバッグの一部に縫製され、他端部がリ
テーナに係止された帯状部材あるいは紐状部材から成る
ことを特徴とするエアバッグ装置が提案される。
【0009】上記構成によれば、帯状部材あるいは紐状
部材から成る展開規制部材の一端部を折り畳んだエアバ
ッグの一部に縫製して他端部をリテーナに係止したの
で、展開の初期には展開規制部材の張力でエアバッグの
一部の展開を規制し、展開の後期には前記張力の増加に
より展開規制部材を破断させてエアバッグの完全な展開
を許容することができる。
【0010】また請求項3に記載された発明によれば、
請求項1の構成に加えて、前記展開規制部材は、折り畳
んだエアバッグの一部を覆って両端部がリテーナに係止
された帯状部材から成ることを特徴とするエアバッグ装
置が提案される。
【0011】上記構成によれば、両端部をリテーナに係
止した帯状部材から成る展開規制部材で折り畳んだエア
バッグの一部を覆ったので、展開の初期には展開規制部
材の張力でエアバッグの一部の展開を規制し、展開の後
期には前記張力の増加により展開規制部材を破断させて
エアバッグの完全な展開を許容することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、添
付図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。
【0013】図1〜図1は本発明の第1実施例を示すも
ので、図1は自動車の車室前部の斜視図、図2は図1の
2−2線拡大断面図、図3はエアバッグ装置の分解斜視
図、図4はエアバッグの展開時の作用説明図である。
【0014】図1に示すように、助手席シート11の前
方に配置されたダッシュボード12の内部に助手席用の
エアバッグ装置13が設けられる。車両の衝突により所
定値以上の加速度が検出されると、エアバッグ装置13
のエアバッグ14(図4参照)が膨張し、ダッシュボー
ド12の上面に設けたリッド15を押し開いてフロント
ガラス16の内面に沿うように車室内に展開することに
より、助手席シート11に座った乗員を拘束する。
【0015】次に、図2および図3に基づいてエアバッ
グ装置13の構造を説明する。
【0016】ダッシュボード12の上面に形成された開
口121 に固定されたリッド15から下方に延びる支持
部151 …にリテーナ21が固定される。リテーナ21
は複数本のボルト22…で一体に固定されたアッパーリ
テーナ23およびロアリテーナ24から構成されてお
り、アッパーリテーナ23が複数本のボルト25…で前
記リッド15の支持部151 …に固定される。リッド1
5にはエアバッグ14が膨張する際に破断する薄肉のテ
ィアライン152 が「H」状に形成される。ロアリテー
ナ24の底部に一対の取付ブラケット26,26を介し
て円筒状のインフレータ27が支持される。
【0017】エアバッグ14の基部には、何れも布片よ
りなる前部連結部材28、後部連結部材29および一対
の側部連結部材30,30が縫製されており、これら連
結部材28,29,30,30がアッパーリテーナ23
およびロアリテーナ24の結合部に前記ボルト22…で
共締めされる。エアバッグ14は後部連結部材29に連
なる後端側からジクザグに折り畳まれて折畳部141
形成され、この折畳部141 の上面および前面が前部連
結部材28に連なる前端側から延びるカバー部142
よって覆われる。
【0018】横長の帯状に裁断された布片よりなる展開
規制部材31の前縁がエアバッグ14の折畳部141
高さ方向中間部付近に縫製32され、また展開規制部材
31の後縁に固定した複数個のフック33…がアッパー
リテーナ23の後壁上縁に設けた係止部材34の係止孔
341 …に係止される。展開規制部材31の幅方向中央
部には、その長手方向全長に亘って延びる多数のスリッ
ト311 …(図3参照)が直線状に形成される。
【0019】而して、車両の衝突時に加速度センサが所
定値以上の加速度を検出すると、エアバッグ展開制御手
段からの指令でエアバッグ装置13のインフレータ27
が着火して高圧ガスを発生する。インフレータ27から
ロアリテーナ24の内部に噴出した高圧ガスは、密閉さ
れたロアリテーナ24の内部からエアバッグ14の内部
に流入し、折り畳まれたエアバッグ14はそれ自身の内
圧の増加により膨張を開始する。エアバッグ14が膨張
する圧力がダッシュボード12に設けたリッド15の内
面に作用すると、「H」状に形成された薄肉のティアラ
イン152 が破断してリッド15が開放し、そこに形成
された開口からエアバッグ14が車室内に展開する。
【0020】エアバッグ14が膨張する過程で、折畳部
141 の下半部は展開規制部材31でアッパーリテーナ
23に拘束されて自由に膨張できない状態にあるが、展
開規制部材31による拘束力が作用しないカバー部14
2 および折畳部141 の上半部は自由に膨張可能である
ため、図4(a)に示すように、先ずエアバッグ14の
カバー部142 が膨張し、続いてカバー部142 に引か
れて折畳部141 の上半部が膨張してフロントガラス1
6の内面に沿って車室内に展開する。このようにしてエ
アバッグ14の前側部分が充分に展開すると展開規制部
材31に作用する張力が急激に増加し、図4(b)に示
すように、前記張力が限界に達すると展開規制部材31
がスリット311 …の部分で破断し、拘束を解かれたエ
アバッグ14の後側部分が車室内に展開する。
【0021】このように、エアバッグ14の折畳部14
1 の下半部を展開規制部材31でアッパーリテーナ23
に拘束したことにより、折り畳み状態のエアバッグ14
全体が一挙に車室内に飛び出して無秩序に展開すること
が防止されるだけでなく、先ずフロントガラス16に対
向するエアバッグ14の前側部分が展開し、それに遅れ
て車室に対向する後側部分が展開するので、エアバッグ
14を乗員の拘束に適した形状にスムーズに展開させる
ことができる。
【0022】次に、図5に基づいて本発明の第2実施例
を説明する。
【0023】第1実施例では帯状の展開規制部材31で
エアバッグ14の折畳部141 の下半部の展開を規制し
ていたが、第2実施例では破断し易い紐状部材を「U」
字状に形成した複数の展開規制部材31…によって折畳
部141 の下半部の展開を規制している。即ち、「U」
字状に形成した各展開規制部材31…の一端側の2か所
をエアバッグ14に縫製35,35し、ループ状になっ
た他端側をアッパーリテーナ23の後壁上縁に設けたフ
ック36…に係止する。
【0024】而して、本実施例によっても、エアバッグ
14の展開初期に展開規制部材31…でエアバッグ14
の折畳部141 の下半部の展開を規制してカバー部14
2 および折畳部411 の上半部を先に展開させ、エアバ
ッグ14の展開後期に展開規制部材31…に張力を加え
て破断させることにより折畳部141 の下半部を遅れて
展開させることが可能となり、第1実施例と同様の作用
効果を得ることができる。
【0025】次に、図6および図7に基づいて本発明の
第3実施例を説明する。
【0026】第3実施例は、第1実施例と同様に帯状の
展開規制部材31でエアバッグ14の折畳部141 の下
半部の早期展開を規制するものであるが、その展開規制
部材31と取り付け方が第1実施例と異なっている。即
ち、第1実施例と同じ手法で折り畳んだエアバッグ14
の折畳部141 の下半部の上面を展開規制部材31で抑
えて拘束するとともに、展開規制部材31の左右両端に
設けたフック37,37をアッパーリテーナ23の左右
側壁の上縁に設けた係止部材38の係止孔38 1 ,38
1 に係止する。展開規制部材31の左右方向中央部に
は、その破断を可能にするための小孔312 …が列状に
形成される。
【0027】而して、エアバッグ14の折畳部141
下半部を展開規制部材31で拘束したことにより、折り
畳み状態のエアバッグ14全体が一挙に車室内に飛び出
して無秩序に展開することを防止するとともに、フロン
トガラス16に対向するエアバッグ14の前側部分が最
初に展開した後に、小孔312 …の部分から展開規制部
材31が破断して車室に対向するエアバッグ14の後側
部分が遅れて展開するので、エアバッグ14を乗員の拘
束に適した形状にスムーズに展開させることができる。
【0028】以上、本発明の実施例を詳述したが、本発
明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行う
ことが可能である。
【0029】例えば、実施例ではダッシュボード12の
内部に収納される助手席用のエアバッグ装置13を例示
したが、本発明はステアリングホイールの内部に収納さ
れる運転席用のエアバッグ装置や、シートバックの内部
に収納される側面衝突用のエアバッグ装置に対しても適
用することができる。
【0030】またエアバッグ14の展開時に展開規制部
材31そのものを破断させる代わりに、展開規制部材3
1とエアバッグ14との縫製32,35,35を破断さ
せたり、フック33…,36…の固定部を破断させたり
することができる。
【0031】またエアバッグ14の折り畳み方はジグザ
グ状に限定されず、蛇腹状や渦巻き状であっても良い。
【0032】
【発明の効果】以上のように請求項1に記載された発明
によれば、車両の衝突時にインフレータが発生する高圧
ガスでエアバッグを膨張させて車室内に展開させる際
に、折り畳んだエアバッグの一部が展開規制部材でリテ
ーナに連結されているので、展開の初期にエアバッグ全
体が折り畳み状態のままリテーナから飛び出すのを防止
することができる。しかも、エアバッグの展開規制部材
に連結されていない部分を先ず最初に展開させ、続いて
展開規制部材が破断した後にエアバッグの残りの部分を
展開させることにより、エアバッグを安定した形状でス
ムーズに展開させることができる。
【0033】また請求項2に記載された発明によれば、
帯状部材あるいは紐状部材から成る展開規制部材の一端
部を折り畳んだエアバッグの一部に縫製して他端部をリ
テーナに係止したので、展開の初期には展開規制部材の
張力でエアバッグの一部の展開を規制し、展開の後期に
は前記張力の増加により展開規制部材を破断させてエア
バッグの完全な展開を許容することができる。
【0034】また請求項3に記載された発明によれば、
両端部をリテーナに係止した帯状部材から成る展開規制
部材で折り畳んだエアバッグの一部を覆ったので、展開
の初期には展開規制部材の張力でエアバッグの一部の展
開を規制し、展開の後期には前記張力の増加により展開
規制部材を破断させてエアバッグの完全な展開を許容す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】自動車の車室前部の斜視図
【図2】図1の2−2線拡大断面図
【図3】エアバッグ装置の分解斜視図
【図4】エアバッグの展開時の作用説明図
【図5】本発明の第2実施例に係るエアバッグ装置の要
部分解斜視図
【図6】本発明の第3実施例に係るエアバッグ装置の要
部分解斜視図
【図7】図6の7−7線断面図
【符号の説明】
14 エアバッグ 21 リテーナ 27 インフレータ 31 展開規制部材 32 縫製 35 縫製

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の衝突時に高圧ガスを発生するイン
    フレータ(27)と、インフレータ(27)が発生する
    高圧ガスで膨張して車室内に展開するエアバッグ(1
    4)とをリテーナ(21)の内部に収納したエアバッグ
    装置において、 折り畳んだエアバッグ(14)の一部を、該エアバッグ
    (14)の展開時に破断する展開規制部材(31)でリ
    テーナ(21)に連結したことを特徴とするエアバッグ
    装置。
  2. 【請求項2】 前記展開規制部材(31)は、一端部が
    折り畳んだエアバッグ(14)の一部に縫製(32,3
    5)され、他端部がリテーナ(21)に係止された帯状
    部材あるいは紐状部材から成ることを特徴とする、請求
    項1に記載のエアバッグ装置。
  3. 【請求項3】 前記展開規制部材(31)は、折り畳ん
    だエアバッグ(14)の一部を覆って両端部がリテーナ
    (21)に係止された帯状部材から成ることを特徴とす
    る、請求項1に記載のエアバッグ装置。
JP11104356A 1999-04-12 1999-04-12 エアバッグ装置 Withdrawn JP2000289554A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7370880B2 (en) 2004-03-23 2008-05-13 Takata Corporation Airbag apparatus and method of folding airbag
WO2009066404A1 (ja) * 2007-11-22 2009-05-28 Autoliv Development Ab 助手席用エアバッグ装置
CN110254732A (zh) * 2019-08-01 2019-09-20 哈工大机器人(岳阳)军民融合研究院 飞行器气囊安装装置

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