JP2000289321A - 軟質プラスチックフィルムの印刷方法 - Google Patents

軟質プラスチックフィルムの印刷方法

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JP2000289321A
JP2000289321A JP10494799A JP10494799A JP2000289321A JP 2000289321 A JP2000289321 A JP 2000289321A JP 10494799 A JP10494799 A JP 10494799A JP 10494799 A JP10494799 A JP 10494799A JP 2000289321 A JP2000289321 A JP 2000289321A
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soft plastic
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sensitive adhesive
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Seiji Nonami
誠治 野波
Toru Fuji
徹 藤
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TOTSUYA KK
Totsuya KK
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TOTSUYA KK
Totsuya KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 例えば書籍、雑誌等の表紙等へのラミネート
用材料、或いは表紙カバー、手帳カバー、或いはウエル
ダー加工等を施して透明バッグ等の簡易包装材料などし
て用いられる軟質プラスチックフィルムの印刷方法を提
供する。 【解決手段】 その表面に剥離強度が1〜50g/25
mmである再剥離用粘着剤層又は接着剤層を形成した枚
葉状又はロール状の印刷用台紙に、一面側の濡れ指数が
320μN/cm以下で、前記印刷用台紙の表面との濡
れ指数の差が50μN/cm以上である厚み0.01〜
1.0mmの軟質プラスチックフィルムをラミネートし
た後、ラミネート体の軟質プラスチックフィルムの他面
側にオフセット印刷、グラビア印刷、フレキソ印刷、ス
クリーン印刷の何れかの方式により印刷を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、軟質プラスチック
フィルムの印刷方法に関し、詳しくは枚葉状の軟質プラ
スチックフィルムに効率よく印刷を実施することがで
き、特に柔軟で印刷機にくわえ難い材料についても容易
に印刷を行うことができる軟質プラスチックフィルムの
印刷方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、枚葉状の軟質プラスチックシ
ートに印刷を施す場合、各種の印刷方式、印刷機が用い
られているが、印刷機への供給安定性のため、ある程度
の硬さ(コシ)を有する材料に限定されるか、或いはく
わえ側(印刷機)に仮固定を行って供給を実施する方法
が採用されている。しかし、このように軟質プラスチッ
クシート単体に直接印刷する方式では、印刷ズレ等の不
具合が生ずる場合が多い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明者ら
は、軟質プラスチックシートと台紙とを粘着剤又は接着
剤により貼着(接着)させた状態で印刷した後、台紙を
剥がす方法において、粘着剤層又は接着剤層が軟質プラ
スチックシート側に転移(残存)することがなく、ウエ
ルダー加工等の成形加工にそのまま用いることができる
ような印刷方法を提案することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記に鑑み鋭
意検討の末に見出されたもので、その表面に剥離強度が
1〜50g/25mmである再剥離用粘着剤層又は接着
剤層を形成した枚葉状又はロール状の印刷用台紙に、一
面側の濡れ指数が320μN/cm以下で、前記印刷用
台紙の表面との濡れ指数の差が50μN/cm以上であ
る厚み0.01〜1.0mmの軟質プラスチックフィル
ムをラミネートした後、ラミネート体の軟質プラスチッ
クフィルムの他面側にオフセット印刷、グラビア印刷、
フレキソ印刷、スクリーン印刷の何れかの方式により印
刷を行うことを特徴とする軟質プラスチックフィルムの
印刷方法(以下、第1の印刷方法という)に関するもの
である。
【0005】また、本発明は、再剥離用粘着剤層又は接
着剤層を印刷用台紙側ではなく、予め軟質プラスチック
フィルム側に形成しても良い。即ち、本発明は、一面側
の濡れ指数が320μN/cm以下である厚み0.01
〜1.0mmの枚葉状又はロール状の軟質プラスチック
フィルムの一面側に、剥離強度が1〜50g/25mm
である再剥離用粘着剤層又は接着剤層を形成し、前記軟
質プラスチックフィルムの一面側との濡れ指数の差が5
0μN/cm以上である枚葉状又はロール状の印刷用台
紙の表面とラミネートした後、ラミネート体の軟質プラ
スチックフィルムの他面側にオフセット印刷、グラビア
印刷、フレキソ印刷、スクリーン印刷の何れかの方式に
より印刷を行うことを特徴とする軟質プラスチックフィ
ルムの印刷方法(以下、第2の印刷方法という)をも提
案する。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明における軟質プラスチック
フィルムは、熱可塑性樹脂で構成され、後述する再剥離
用粘着剤層又は接着剤層と接合する一面側の濡れ指数が
320μN/cm以下であって、印刷用台紙の表面の濡
れ指数との差が50μN/cm以上であれば、特にその
材質や表面処理の有無について限定するものではなく、
その厚みについても0.01〜1.0mmであればよ
い。この軟質プラスチックフィルムの一面側にコロナ処
理等を施してその濡れ指数が320μN/cmを越える
場合、第一の印刷方法では印刷用台紙の表面に形成した
再剥離用粘着剤層又は接着剤層の一部若しくは全部が軟
質プラスチックフィルムへ転移する(転写される)とい
う不具合を生ずる。第二の印刷方法では軟質プラスチッ
クフィルムの一面側に形成した再剥離用粘着剤層又は接
着剤層の一部若しくは全部が軟質プラスチックフィルム
に残存するという不具合を生ずる。また、濡れ指数の差
については図3に示すように50μN/cm以上であれ
ば転移(第二の印刷方法では残存)は全く生じないが、
50μN/cmより小さいほど転移量(第二の印刷方法
では残存量)が多くなる。尚、濡れ指数は、和光純薬
製、ぬれ指数標準液を用いて極めて簡易に且つ短時間に
測定することができる。このような軟質プラスチックフ
ィルムとしては、ポリエチレン、ポリプロピレン、その
他のアルファオレフィンの重合物、その共重合物、アク
リル樹脂、ポリスチレン、ポリカーボネート、ポリエス
テル、ポリ塩化ビニルからなり、単層構造、或いは2以
上の多層構造のものを適宜に用いることができ、再剥離
用粘着剤層又は接着剤層と接合する一面側の表面は未処
理とすることが多い。逆に印刷を施す他面側の表面には
印刷インクとの密着を向上する各種の表面処理を施すよ
うにしても良い。
【0007】本発明における印刷用台紙は、その表面の
濡れ指数が、前記軟質プラスチックフィルムの一面側の
濡れ指数との差が50μN/cm以上であれば、特にそ
の材質や表面処理の有無について限定するものではな
い。また、少なくとも印刷時の加熱に対して伸縮を生じ
ないものが好ましく、軟質プラスチックフィルムが極端
に薄肉である場合(例えば厚みが10〜25μm程度)
には比較的厚みや硬さが大きい(コシが強い)ものを用
いることが望ましい。さらに、枚葉状でもロール状でも
良い。また、印刷不良の原因となる紙粉が発生しにくい
材料を用いることが好ましく、特に印刷用台紙を繰り返
して使用する場合、紙粉が発生しにくく、且つ耐摩耗性
に優れたものが好ましい。
【0008】本発明における剥離強度が1〜50g/2
5mmである再剥離用粘着剤層又は接着剤層としては、
特にその組成を限定するものではなく、どのような天然
樹脂又は合成樹脂を用いても良い。剥離強度が1g/2
5mmより低い場合、印刷時などにズレを生じ易く、5
0g/25mmより高い場合、印刷後に剥がす際に特に
強度の低い軟質プラスチックフィルムの場合には伸びて
所定の寸法が損なわれたりする。このような再剥離用粘
着剤層又は接着剤層としては、アクリル樹脂、ウレタン
樹脂、シリコーン樹脂、酢酸ビニル樹脂、塩化ビニル樹
脂、ゴム系等を適宜に用いることができる。また、この
再剥離用粘着剤層又は接着剤層の形成方法については特
に限定するものではなく、どのような手法、装置により
形成しても良い。
【0009】本発明の第1の印刷方法においては、前記
印刷用台紙の表面側に形成した再剥離用粘着剤層又は接
着剤層に、前記構成の軟質プラスチックフィルムの一面
側を接合するようにラミネートし、その後、ラミネート
体の軟質プラスチックフィルムの他面側に、オフセット
印刷、グラビア印刷、フレキソ印刷、スクリーン印刷の
何れかの方式により印刷を行う。使用するインキ並びに
印刷機等については特に限定することなく、どのような
ものでも良い。印刷を施すのは、軟質プラスチックフィ
ルムの他面側であるが、この他面側が表面となるように
印刷(通常の印刷)しても良いし、逆の一面側が表面と
なるように裏印刷の手法(印刷面の裏面側から印刷図柄
を視認するように設定した手法)を施すようにしても良
い。尚、この本発明の印刷方法を図1(a)に示し、印
刷時のラミネート体の構成を図2に示した。
【0010】本発明の第2の印刷方法においては、前記
軟質プラスチックフィルムの一面側に形成した再剥離用
粘着剤層又は接着剤層に、前記構成の印刷用台紙の表面
を接合するようにラミネートした後、印刷を行う。尚、
この本発明の印刷方法を図1(b)に示した。また、印
刷時のラミネート体の構成については、第2の印刷方法
(図2)と同一である。
【0011】前述のように印刷用台紙を用いることなく
軟質プラスチックシート単体を印刷機に供給して印刷す
る手法では、印刷ズレ等の印刷不良を生じたりしていた
が、本発明では、枚葉状又はロール状の軟質プラスチッ
クフィルムを印刷用台紙にラミネートしたラミネート体
として印刷するので、コシが補強され、高速印刷及び多
色印刷を行っても印刷ズレを生ずることない。また、適
用される軟質プラスチックフィルムや印刷用台紙は、予
め簡易な方法で測定される濡れ指数によって適宜に選択
することができ、従来は適用できなかった柔軟な軟質プ
ラスチックフィルムも印刷ズレ等を生ずることなく印刷
することができる。さらに、ラミネート体は前記のよう
にコシが強いため、取扱性に優れ、仮に軟質プラスチッ
クフィルムとして柔軟な薄肉フィルムを用いたとして
も、静電気等で丸まったりすることがなく、良好な印刷
を実現することができる。尚、剥離強度(粘着力)は、
圧着後の経時と共に増加するので、例えば印刷直前に軟
質プラスチックフィルムと印刷用台紙とをラミネート
し、印刷直後に剥がすようにした場合には、軟質プラス
チックフィルムの一面側の濡れ指数が前記規定値より大
きかったり、印刷用台紙の表面の濡れ指数との差が前記
規定値より小さかったりしても、再剥離用粘着剤層又は
接着剤層の印刷用台紙から軟質プラスチックフィルムへ
の転移(第1の印刷方法)が生じなかったり、軟質プラ
スチックフィルムへの残存(第2の印刷方法)が生じな
いことも希にはある。しかし、通常印刷に先立ってラミ
ネート工程を行い、多数のラミネート体を作成して保管
しておき、印刷後は乾燥を十分に行った後に剥がすよう
にすることが多いので、どのような作業環境、作業手順
においても粘着剤が転移(残存)しないようにするため
には、前記の規定値範囲を満足する濡れ指数のものを用
いることが必要である。
【0012】印刷後は適宜時期(乾燥後)に軟質プラス
チックフィルムから印刷用台紙を剥離してそのままウエ
ルダー加工等の成形加工を施すようにしても良い。この
場合、具体的には書籍、雑誌等の表紙等へのラミネート
用材料、表紙カバー、手帳カバー、或いはウエルダー加
工を施して簡易包装材料等に適用することができる。或
いはラミネート体の状態で所定形状に断裁し、その後軟
質プラスチックフィルムを剥離するようにしても良い。
或いはラミネート体の状態のまま適宜形状に成形加工を
施した後、印刷用台紙を剥離するようにしても良い。或
いは別途剥離紙上に粘着剤層を形成したものと貼合して
ラベル形態とした後、印刷用台紙を剥離するようにして
も良い(この場合、印刷は裏印刷でなければならな
い)。何れにしてもラミネート体の状態では、軟質プラ
スチックフィルムの一面側(印刷用台紙側)が印刷用台
紙により保護され、汚損、引っ掻き傷等を生ずることが
ないので、断裁やその他の加工にて保護が必要である場
合にはラミネート体の状態で加工すればよい。例えば断
裁をラミネート体の状態で行った場合、軟質プラスチッ
クフィルムの断裁端面の割れが防止されるものとなる。
【0013】本発明の第1の印刷方法においては、印刷
後に印刷用台紙を剥離する際に印刷用台紙の表面に形成
された再剥離用粘着剤層又は接着剤層が軟質プラスチッ
クフィルムへ転移してはならないし、第2の印刷方法に
おいては、印刷後に印刷用台紙を剥離する際に軟質プラ
スチックフィルムの一面側に形成された再剥離用粘着剤
層又は接着剤層が印刷用台紙側へ完全に転移しなければ
ならない。即ち、前記濡れ指数の規定値は、第1の印刷
方法では再剥離用粘着剤層又は接着剤層を軟質プラスチ
ックフィルムへ転移させないためのものであり、第2の
印刷方法では再剥離用粘着剤層又は接着剤層を印刷用台
紙側へ完全に転移させるためのものである。したがっ
て、第1の印刷方法と第2の印刷方法では、表現的には
逆になるが、結果的に軟質プラスチックフィルムには再
剥離用粘着剤層又は接着剤層が全く存在しない状態とな
るようにする点では何れも同一である。
【0014】尚、第1の印刷方法では印刷用台紙に再剥
離用粘着剤層又は接着剤層を形成するので、この方法で
は剥離した台紙は、繰り返し使用することができる。
【0015】
【実施例】〔実施例1;印刷用台紙に再剥離用粘着剤層
を設ける場合〕軟質プラスチックフィルムとして、厚み
0.2mmの一面側が未処理であるポリプロピレン系シ
ート(ヤマトエスロン製『CAPシート』,濡れ指数2
80μN/cm)を使用した。印刷用台紙として、コー
ト紙(日本加工紙製『NKハイコートオフリン』,濡れ
指数500μN/cm以上)を使用し、その表面側にウ
レタン樹脂の粘着剤(東洋インキ製『サイアバインSH
101』)を3g/m2 塗布して再剥離用粘着剤層(剥
離強度5g/25mm)を形成した。前記印刷用台紙の
表面側に形成した再剥離用粘着剤層に、前記軟質プラス
チックフィルムの一面側を接合(ラミネート)し、軟質
プラスチックフィルムの他面側にオフセット印刷を行っ
た。印刷面の乾燥後、印刷用台紙を剥がしたものは、印
刷も鮮明であり、再剥離用粘着剤層の軟質プラスチック
フィルムへの転移もなかった。尚、濡れ指数の測定は、
和光純薬製、ぬれ指数標準液を用いて行った。
【0016】〔実施例2;印刷用台紙に再剥離用粘着剤
層を設ける場合〕軟質プラスチックフィルムとして、厚
み0.25mmの一面側が未処理であるポリエチレン系
シート(高藤化成製『タフエコー』濡れ指数260μN
/cm)を使用した。印刷用台紙及びラミネート、並び
に印刷は前記実施例1と同様にした。その後、印刷用台
紙を剥がしたものは、印刷も鮮明であり、再剥離用粘着
剤層の軟質プラスチックフィルムへの転移もなかった。
【0017】〔実施例3;軟質プラスチックフィルムに
再剥離用粘着剤層を設ける場合〕軟質プラスチックフィ
ルムとして、厚み0.25mmの一面側が未処理である
ポリエチレン系フィルム(高藤化成製『タフエコー』濡
れ指数260μN/cm)を使用し、その未処理の一面
側にウレタン樹脂の粘着剤(東洋インキ製『サイアバイ
ンSH101』)を4g/m2 塗布して再剥離用粘着剤
層を形成した。印刷用台紙として、コート紙(日本加工
紙製『NKハイコートオフリン』,濡れ指数500μN
/cm以上)を使用した。前記軟質プラスチックフィル
ムの一面側に形成した再剥離用粘着剤層に、前記印刷用
台紙の表面側を接合(ラミネート)し、軟質プラスチッ
クフィルムの他面側にオフセット印刷を行った。印刷面
の乾燥後、印刷用台紙を剥がしたものは、印刷も鮮明で
あり、再剥離用粘着剤層は完全に印刷用台紙に転移し、
軟質プラスチックフィルムに残存しなかった。
【0018】〔比較例1;印刷用台紙に再剥離用粘着剤
層を設ける場合であって、軟質プラスチックフィルムの
一面側の濡れ指数が320μN/cmより大きい場合〕
軟質プラスチックフィルムとして、厚み0.3mmのポ
リプロピレン系シート(ヤマトエスロン製『CAPシー
ト』)を使用し、その一面側にコロナ処理を施した。コ
ロナ処理後の濡れ指数は400μN/cmであった。印
刷用台紙及びラミネート、並びに印刷は前記実施例1と
同様にした。その後、印刷用台紙を剥がそうとすると、
再剥離用粘着剤層の軟質プラスチックフィルムへの転移
が起こり、ウエルダー加工等の成形加工にそのまま用い
ることができなかった。
【0019】〔比較例2;印刷用台紙に再剥離用粘着剤
層を設ける場合であって、軟質プラスチックフィルムの
一面側と印刷用台紙の表面の濡れ指数の差が50μN/
cmより小さい場合〕軟質プラスチックフィルムとし
て、厚み0.25mmの一面側が未処理であるポリエチ
レン系シート(高藤化成製『タフエコー』濡れ指数26
0μN/cm)を使用した。印刷用台紙として、藤森工
業製『バイナーシート44T504』,濡れ指数250
μN/cm)を使用し、その表面側にウレタン樹脂の粘
着剤(東洋インキ製『サイアバインSH101』)を3
g/m2 塗布して再剥離用粘着剤層(剥離強度5g/2
5mm)を形成した。ラミネート、並びに印刷は前記実
施例1と同様にした。その後、印刷用台紙を剥がそうと
すると、再剥離用粘着剤層の軟質プラスチックフィルム
への転移が起こり、ウエルダー加工等の成形加工にその
まま用いることができなかった。
【0020】〔比較例3;軟質プラスチックフィルムに
再剥離用粘着剤層を設ける場合であって、軟質プラスチ
ックフィルムの一面側と印刷用台紙の表面の濡れ指数の
差が50μN/cmより小さい場合〕軟質プラスチック
フィルムとして、厚み0.25mmの一面側が未処理で
あるポリエチレン系フィルム(高藤化成製『タフエコ
ー』濡れ指数260μN/cm)を使用し、その未処理
の一面側にウレタン樹脂の粘着剤(東洋インキ製『サイ
アバインSH101』)を4g/m2 塗布して再剥離用
粘着剤層を形成した。印刷用台紙として、藤森工業製
『バイナーシート44T504』,濡れ指数250μN
/cm)を使用した。前記軟質プラスチックフィルムの
一面側に形成した再剥離用粘着剤層に、前記印刷用台紙
の表面側を接合(ラミネート)し、軟質プラスチックフ
ィルムの他面側にオフセット印刷を行った。印刷面の乾
燥後、印刷用台紙を剥がそうとすると、再剥離用粘着剤
層は印刷用台紙に転移せず、軟質プラスチックフィルム
に残存してしまい、ウエルダー加工等の成形加工にその
まま用いることができなかった。
【0021】以上本発明を実施例に基づいて説明した
が、本発明は前記実施例に限定されるものではなく、特
許請求の範囲に記載の構成を変更しない限りどのように
でも実施することができる。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように本発明の軟質プラス
チックフィルムの印刷方法は、軟質プラスチックフィル
ムの厚みや特性にかかわらず、安定に印刷を行うことが
でき、印刷の鮮明度にも優れ、極めて商品価値が高いも
のである。また、印刷後に印刷用台紙を剥離する際に、
軟質プラスチックフィルムへの粘着剤の転移或いは軟質
プラスチックフィルムへの粘着剤の残存がなくそのまま
成形加工等を施すことができる。本発明に適用される軟
質プラスチックフィルムや印刷用台紙は、予め濡れ指数
を簡易な方法で測定し、本発明にて見出した特定の規定
値に応じて適宜に選択することができ、従来は適用でき
なかった柔軟な軟質プラスチックフィルムも印刷ズレ等
を生ずることなく印刷することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)本発明における予め印刷用台紙側に再剥
離用粘着剤層を形成する方法、(b)予め軟質プラスチ
ックフィルム側に再剥離用粘着剤を形成する方法を示す
フローシートである。
【図2】本発明における印刷時のラミネート体の構成を
模式的に示す側面図である。
【図3】軟質プラスチックフィルムの一面側及び印刷用
台紙の表面の濡れ指数の差と粘着剤の転移との関係を示
すグラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H113 AA01 BA01 BA03 BA05 BA09 BB08 DA47 DA48 DA49 DA57 DA58 EA01 EA07 EA17 EA21 FA04 FA50

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 その表面に剥離強度が1〜50g/25
    mmである再剥離用粘着剤層又は接着剤層を形成した枚
    葉状又はロール状の印刷用台紙に、一面側の濡れ指数が
    320μN/cm以下で、前記印刷用台紙の表面との濡
    れ指数の差が50μN/cm以上である厚み0.01〜
    1.0mmの軟質プラスチックフィルムをラミネートし
    た後、ラミネート体の軟質プラスチックフィルムの他面
    側にオフセット印刷、グラビア印刷、フレキソ印刷、ス
    クリーン印刷の何れかの方式により印刷を行うことを特
    徴とする軟質プラスチックフィルムの印刷方法。
  2. 【請求項2】 一面側の濡れ指数が320μN/cm以
    下である厚み0.01〜1.0mmの枚葉状又はロール
    状の軟質プラスチックフィルムの一面側に、剥離強度が
    1〜50g/25mmである再剥離用粘着剤層又は接着
    剤層を形成し、前記軟質プラスチックフィルムの一面側
    との濡れ指数の差が50μN/cm以上である枚葉状又
    はロール状の印刷用台紙の表面とラミネートした後、ラ
    ミネート体の軟質プラスチックフィルムの他面側にオフ
    セット印刷、グラビア印刷、フレキソ印刷、スクリーン
    印刷の何れかの方式により印刷を行うことを特徴とする
    軟質プラスチックフィルムの印刷方法。
  3. 【請求項3】 軟質プラスチックフィルムは、ポリエチ
    レン、ポリプロピレン、その他のアルファオレフィンの
    重合物、その共重合物、アクリル樹脂、ポリスチレン、
    ポリカーボネート、ポリエステル、ポリ塩化ビニルから
    なり、単層構造、或いは2以上の多層構造であることを
    特徴とする請求項1又は2に記載の軟質プラスチックフ
    ィルムの印刷方法。
  4. 【請求項4】 再剥離用粘着剤層又は接着剤層は、アク
    リル樹脂、ウレタン樹脂、シリコーン樹脂、酢酸ビニル
    樹脂、塩化ビニル樹脂、ゴム系からなることを特徴とす
    る請求項1乃至3の何れか一項に記載の軟質プラスチッ
    クフィルムの印刷方法。
  5. 【請求項5】 印刷用台紙は、表面光沢度が60度グロ
    スで20以上であり、表面粗さが平均10μm以下の上
    質紙、コート紙、アート紙であることを特徴とする請求
    項1乃至4の何れか一項に記載の軟質プラスチックフィ
    ルムの印刷方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103144452A (zh) * 2013-03-19 2013-06-12 中山中荣纸类印刷制品有限公司 一种单张软性薄膜多色胶印的方法
CN106739609A (zh) * 2016-12-19 2017-05-31 东莞隽思印刷有限公司 个性化包装袋、标签或转印膜的生产工艺
JP7501206B2 (ja) 2019-07-31 2024-06-18 東レ株式会社 印刷物の製造方法および印刷機

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