JPH0957919A - ポーションパック用積層材 - Google Patents
ポーションパック用積層材Info
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Abstract
(57)【要約】
【目的】ポーションパック本体及び蓋材として使用され
るポーションパック用積層材に関し、従来の易焼却及び
易剥離性を確保し、しかも印刷適性を改良したポーショ
ンパック用積層材を提供することを目的とする。 【構成】 無機質粉末を含有したポリプロピレン系シー
トよりなるポーションパック用積層材において、該積層
材の少なくとも片面に樹脂被膜層を形成したことを特徴
とするポーションパック用積層材である。
るポーションパック用積層材に関し、従来の易焼却及び
易剥離性を確保し、しかも印刷適性を改良したポーショ
ンパック用積層材を提供することを目的とする。 【構成】 無機質粉末を含有したポリプロピレン系シー
トよりなるポーションパック用積層材において、該積層
材の少なくとも片面に樹脂被膜層を形成したことを特徴
とするポーションパック用積層材である。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、改良されたポーション
パック用積層材に関する。
パック用積層材に関する。
【０００２】
【従来の技術】ポーションパックとはコーヒー用ミルク
容器、プリン・ヨーグルト用容器等として使用されてい
るプラスチック製で通常深絞り成形によって形成された
容器本体と、その上縁部に蓋材を接着した容器である。
そして、容器本体及び蓋材は、易焼却性、及び蓋材の易
剥離性を確保するため無機質粉末を添加したポリオレフ
イン系、特にポリプロピレン系樹脂からなるシートから
成形されている。しかして、ポーションパックは、上述
のように無機質粉末を添加したシートより成形されてい
るため、容器本体及び蓋材の表面は粗となり、そのため
容器本体及び蓋体表面に微細な印刷を施しにくく、また
印刷できても擦れたりして印刷が剥がれやすく、問題点
として印字が明瞭でないとの指摘を受けている。
容器、プリン・ヨーグルト用容器等として使用されてい
るプラスチック製で通常深絞り成形によって形成された
容器本体と、その上縁部に蓋材を接着した容器である。
そして、容器本体及び蓋材は、易焼却性、及び蓋材の易
剥離性を確保するため無機質粉末を添加したポリオレフ
イン系、特にポリプロピレン系樹脂からなるシートから
成形されている。しかして、ポーションパックは、上述
のように無機質粉末を添加したシートより成形されてい
るため、容器本体及び蓋材の表面は粗となり、そのため
容器本体及び蓋体表面に微細な印刷を施しにくく、また
印刷できても擦れたりして印刷が剥がれやすく、問題点
として印字が明瞭でないとの指摘を受けている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明者は、
上述の問題点を解決すべく種々検討した結果、本発明を
完成したもので、本発明の目的は、ポーションパック容
器本体及び蓋材としての易焼却性及び易剥離性を確保
し、しかも印刷適性を改良したポーションパック用積層
材を提供することを目的とする。
上述の問題点を解決すべく種々検討した結果、本発明を
完成したもので、本発明の目的は、ポーションパック容
器本体及び蓋材としての易焼却性及び易剥離性を確保
し、しかも印刷適性を改良したポーションパック用積層
材を提供することを目的とする。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨は、無機質
粉末を含有したポリプロピレン系シートよりなるポーシ
ョンパック用積層材において、該積層材の少なくとも片
面に樹脂被膜層を形成したことを特徴とするポーション
パック用積層材である。
粉末を含有したポリプロピレン系シートよりなるポーシ
ョンパック用積層材において、該積層材の少なくとも片
面に樹脂被膜層を形成したことを特徴とするポーション
パック用積層材である。
【０００５】即ち、本発明においては、従来の無機質粉
末を含有したポリプロピレン系シートよりなるポーショ
ンパック用シートにおいて、少なくともその片面に樹脂
被膜層を積層した積層材とすることによって従来のポー
ションパック用シートの性質を保持したままで印刷適性
を改良したものである。
末を含有したポリプロピレン系シートよりなるポーショ
ンパック用シートにおいて、少なくともその片面に樹脂
被膜層を積層した積層材とすることによって従来のポー
ションパック用シートの性質を保持したままで印刷適性
を改良したものである。
【０００６】本発明にかかるポーションパック用積層材
に用いられるポリプロピレン系シートとしては、厚さ２
０〜１５０μｍのポリプロピレンホモポリマー、エチレ
ン・プロピレン共重合体などのシートである。そして、
このポリプロピレン系シートに添加する無機質粉末とし
ては、炭酸カルシウム等の従来プラスチックの無機質充
填剤として使用されているもので、その配合量は１０〜
６０重量％である。
に用いられるポリプロピレン系シートとしては、厚さ２
０〜１５０μｍのポリプロピレンホモポリマー、エチレ
ン・プロピレン共重合体などのシートである。そして、
このポリプロピレン系シートに添加する無機質粉末とし
ては、炭酸カルシウム等の従来プラスチックの無機質充
填剤として使用されているもので、その配合量は１０〜
６０重量％である。
【０００７】本発明において、無機質粉末を含有したポ
リプロピレン系シート面に樹脂被膜層を形成する方法と
しては樹脂フィルムを積層する方法又は樹脂塗料を塗布
する方法のいずれでも良い。樹脂フィルムを積層してポ
リプロピレン系シートの少なくとも片面に樹脂被膜層を
形成する場合、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリ
オレフィン系樹脂を積層することが好ましく、その厚さ
は１〜２０μｍであり、２０μｍを超えると本来の容器
として必要な性能が減殺され、また厚さが１μｍより薄
いと印字改良の効果が薄くなる。
リプロピレン系シート面に樹脂被膜層を形成する方法と
しては樹脂フィルムを積層する方法又は樹脂塗料を塗布
する方法のいずれでも良い。樹脂フィルムを積層してポ
リプロピレン系シートの少なくとも片面に樹脂被膜層を
形成する場合、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリ
オレフィン系樹脂を積層することが好ましく、その厚さ
は１〜２０μｍであり、２０μｍを超えると本来の容器
として必要な性能が減殺され、また厚さが１μｍより薄
いと印字改良の効果が薄くなる。
【０００８】ポリオレフィン系樹脂を積層する方法とし
ては、無機充填剤を配合したポーションパック用のポリ
プロピレン系シートの面上にオレフィン系樹脂を溶融押
し出しする押出ラミネート法、無機充填剤を配合した本
体又は蓋材のポリプロピレン系シートを製膜するときに
同時にオレフィン系樹脂を溶融押し出しする共押出ラミ
ネート法、あらかじめ製膜されたオレフィン系樹脂によ
るフィルムをイソシアネート系、ウレタン系、アクリル
系等の接着剤を用いて無機充填剤を配合したポーション
パック用のポリプロピレン系シートを貼合するドライラ
ミネート法等の公知の積層方法を適宜採用することがで
きる。
ては、無機充填剤を配合したポーションパック用のポリ
プロピレン系シートの面上にオレフィン系樹脂を溶融押
し出しする押出ラミネート法、無機充填剤を配合した本
体又は蓋材のポリプロピレン系シートを製膜するときに
同時にオレフィン系樹脂を溶融押し出しする共押出ラミ
ネート法、あらかじめ製膜されたオレフィン系樹脂によ
るフィルムをイソシアネート系、ウレタン系、アクリル
系等の接着剤を用いて無機充填剤を配合したポーション
パック用のポリプロピレン系シートを貼合するドライラ
ミネート法等の公知の積層方法を適宜採用することがで
きる。
【０００９】また、樹脂塗料を塗布してポリプロピレン
系シートの少なくとも片面に樹脂被膜層を形成する場
合、ニトロセルロース、酢酸セルロース等のセルロース
系、エチレン−酢酸ビニル系、ポリアマイド系、エステ
ル系、アクリル系、エポキシ系ウレタン系、或いは塩素
化ゴムなどの塗料で形成することが好ましく、その厚さ
は１〜５μｍ程度である。また、樹脂塗料を塗布する方
法としては、前記した塗料溶液をロールコート、グラビ
アコートなどの公知の手段でポリプロピレン系シートの
少なくとも片面に形成すれば良く、また、ポリエステル
フィルム面にこれらの塗料を塗布してポリプロピレン系
シートの少なくとも片面に加圧圧着してポリプロピレン
系シート面に転写して形成しても良い。この転写方法に
よると塗膜の厚さを薄くすることができる。更にこれら
の塗料にチタンなどの顔料又は染料を添加配合して樹脂
被膜層を形成すれば、印刷の隠蔽性が高くなって、裏か
ら文字が透き通って見えることもなく、好ましい。
系シートの少なくとも片面に樹脂被膜層を形成する場
合、ニトロセルロース、酢酸セルロース等のセルロース
系、エチレン−酢酸ビニル系、ポリアマイド系、エステ
ル系、アクリル系、エポキシ系ウレタン系、或いは塩素
化ゴムなどの塗料で形成することが好ましく、その厚さ
は１〜５μｍ程度である。また、樹脂塗料を塗布する方
法としては、前記した塗料溶液をロールコート、グラビ
アコートなどの公知の手段でポリプロピレン系シートの
少なくとも片面に形成すれば良く、また、ポリエステル
フィルム面にこれらの塗料を塗布してポリプロピレン系
シートの少なくとも片面に加圧圧着してポリプロピレン
系シート面に転写して形成しても良い。この転写方法に
よると塗膜の厚さを薄くすることができる。更にこれら
の塗料にチタンなどの顔料又は染料を添加配合して樹脂
被膜層を形成すれば、印刷の隠蔽性が高くなって、裏か
ら文字が透き通って見えることもなく、好ましい。
【００１０】本発明を図をもって示すと、図１はポーシ
ョンパックの斜視図であり、図２（ａ）は本発明にかか
るポーションパック用積層材の片面に印刷を施した場合
の積層構造を示す断面図、（ｂ）はその両面に印刷を施
した場合の積層構造を示す断面図である。図面において
ポーションパックはポーションパック本体１と蓋材２よ
りなる。そして、ポーションパック用積層材は、ポーシ
ョンパック本体１或いは蓋材２を形成する。そして、そ
の積層材の断面は、例えば、図２に示すように無機質粉
末を含有する厚さ８０μｍのポリプロピレン系シート３
の片面又は両面にニトロセルロースよりなる厚さ２μｍ
の樹脂層４を形成する。ポーションパック本体の場合、
無機質粉末を含有したポリプロピレン系シート３の片面
にニトロセルロースよりなる樹脂層４の上に印刷層５を
設け、その表面にＯＰニス（オーバープリントニス）層
６を設けて印刷面を保護する（ａ図）。蓋材の場合、ポ
リプロピレン系シート３の両面にニトロセルロースより
なる樹脂層４を形成し、それぞれの面に印刷層５を施し
た後、その表面に厚さ１〜５μｍのＯＰニス層６を、ま
た、反対面にはシール層７を積層してポーションパック
本体と接合する（ｂ図）。ニトロセルロースよりなる樹
脂層としてチタン顔料を配合した樹脂層を使用すること
によって、印刷の隠蔽性が高くなるため印刷面が裏から
透き通って見えることがないので好ましい。更に本発明
について実施例をもって具体的に説明する。
ョンパックの斜視図であり、図２（ａ）は本発明にかか
るポーションパック用積層材の片面に印刷を施した場合
の積層構造を示す断面図、（ｂ）はその両面に印刷を施
した場合の積層構造を示す断面図である。図面において
ポーションパックはポーションパック本体１と蓋材２よ
りなる。そして、ポーションパック用積層材は、ポーシ
ョンパック本体１或いは蓋材２を形成する。そして、そ
の積層材の断面は、例えば、図２に示すように無機質粉
末を含有する厚さ８０μｍのポリプロピレン系シート３
の片面又は両面にニトロセルロースよりなる厚さ２μｍ
の樹脂層４を形成する。ポーションパック本体の場合、
無機質粉末を含有したポリプロピレン系シート３の片面
にニトロセルロースよりなる樹脂層４の上に印刷層５を
設け、その表面にＯＰニス（オーバープリントニス）層
６を設けて印刷面を保護する（ａ図）。蓋材の場合、ポ
リプロピレン系シート３の両面にニトロセルロースより
なる樹脂層４を形成し、それぞれの面に印刷層５を施し
た後、その表面に厚さ１〜５μｍのＯＰニス層６を、ま
た、反対面にはシール層７を積層してポーションパック
本体と接合する（ｂ図）。ニトロセルロースよりなる樹
脂層としてチタン顔料を配合した樹脂層を使用すること
によって、印刷の隠蔽性が高くなるため印刷面が裏から
透き通って見えることがないので好ましい。更に本発明
について実施例をもって具体的に説明する。
【００１１】
実施例１ フィラーとして炭酸カルシウムを約１５重量％含有する
厚さ１ｍｍの無延伸ポリプロピレンシートを深絞り成形
方法によってポーションパック本体を成形し、その表面
に曲面印刷によりニトロセルロースよりなる樹脂層を厚
さ約３μｍで塗布、積層した。この樹脂層の上に印刷を
施し、その上にＯＰニスを塗布した。比較のため容器本
体の上にプライマーコートを施すこと無くその表面に印
刷を施し、その上にＯＰニスを塗布した。これらの印刷
層の剥離性をセロファンテープ法によって試験したとこ
ろ樹脂層の上に印刷を施した場合は印刷層は剥離しなか
ったが、樹脂層を施すこと無く印刷した場合は印刷層は
剥離した。
厚さ１ｍｍの無延伸ポリプロピレンシートを深絞り成形
方法によってポーションパック本体を成形し、その表面
に曲面印刷によりニトロセルロースよりなる樹脂層を厚
さ約３μｍで塗布、積層した。この樹脂層の上に印刷を
施し、その上にＯＰニスを塗布した。比較のため容器本
体の上にプライマーコートを施すこと無くその表面に印
刷を施し、その上にＯＰニスを塗布した。これらの印刷
層の剥離性をセロファンテープ法によって試験したとこ
ろ樹脂層の上に印刷を施した場合は印刷層は剥離しなか
ったが、樹脂層を施すこと無く印刷した場合は印刷層は
剥離した。
【００１２】
【発明の効果】以上述べたように、無機質粉末を含有し
たポリプロピレン系シートよりなるポーションパック用
積層材において、該積層材の少なくとも片面に樹脂被膜
層を形成することによって、従来の易焼却性及び蓋材の
易剥離性を確保すると共に該面への印刷適性が改善さ
れ、微細な印刷が可能となり、更に、蓋材には必要に応
じて両面に印刷を施すこともできる。
たポリプロピレン系シートよりなるポーションパック用
積層材において、該積層材の少なくとも片面に樹脂被膜
層を形成することによって、従来の易焼却性及び蓋材の
易剥離性を確保すると共に該面への印刷適性が改善さ
れ、微細な印刷が可能となり、更に、蓋材には必要に応
じて両面に印刷を施すこともできる。
【図１】ポーションパックの斜視図
【図２】本発明にかかる積層材に（ａ）は片面に、
（ｂ）は両面に印刷層を設けた場合の断面図
（ｂ）は両面に印刷層を設けた場合の断面図
１ ポーションパック本体 ２ 蓋材 ３ ポリプ
ロピレン系シート ４ 樹脂層 ５ 印刷層 ６ ＯＰニス層 ７
シール層
ロピレン系シート ４ 樹脂層 ５ 印刷層 ６ ＯＰニス層 ７
シール層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ｂ６５Ｄ 65/42 Ｂ６５Ｄ 65/42 Ａ 77/20 77/20 Ｌ
Claims (1)
- 【請求項１】 無機質粉末を含有したポリプロピレン系
シートよりなるポーションパック用積層材において、該
積層材の少なくとも片面に樹脂被膜層を形成したことを
特徴とするポーションパック用積層材。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21467295A JP3608091B2 (ja) | 1995-08-23 | 1995-08-23 | ポーションパック用積層材 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21467295A JP3608091B2 (ja) | 1995-08-23 | 1995-08-23 | ポーションパック用積層材 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0957919A true JPH0957919A (ja) | 1997-03-04 |
| JP3608091B2 JP3608091B2 (ja) | 2005-01-05 |
Family
ID=16659669
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP21467295A Expired - Fee Related JP3608091B2 (ja) | 1995-08-23 | 1995-08-23 | ポーションパック用積層材 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3608091B2 (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007223625A (ja) * | 2006-02-22 | 2007-09-06 | Daiwa Gravure Co Ltd | 包装体 |
| JP2016050033A (ja) * | 2014-09-02 | 2016-04-11 | Dic株式会社 | 蓋材 |
| EP3489009A1 (en) | 2017-11-27 | 2019-05-29 | Amcor Flexibles Transpac BVBA | Single-serve portion pack |
-
1995
- 1995-08-23 JP JP21467295A patent/JP3608091B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007223625A (ja) * | 2006-02-22 | 2007-09-06 | Daiwa Gravure Co Ltd | 包装体 |
| JP2016050033A (ja) * | 2014-09-02 | 2016-04-11 | Dic株式会社 | 蓋材 |
| EP3489009A1 (en) | 2017-11-27 | 2019-05-29 | Amcor Flexibles Transpac BVBA | Single-serve portion pack |
| WO2019101399A1 (en) | 2017-11-27 | 2019-05-31 | Amcor Flexibles Transpac Bvba | Single-serve portion pack |
| US10967603B2 (en) | 2017-11-27 | 2021-04-06 | Amcor Flexibles Transpac Bvba | Single-serve portion pack |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3608091B2 (ja) | 2005-01-05 |
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