JP2000289312A - 印刷用テープおよびこれのテープカートリッジ - Google Patents

印刷用テープおよびこれのテープカートリッジ

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JP2000289312A
JP2000289312A JP11105610A JP10561099A JP2000289312A JP 2000289312 A JP2000289312 A JP 2000289312A JP 11105610 A JP11105610 A JP 11105610A JP 10561099 A JP10561099 A JP 10561099A JP 2000289312 A JP2000289312 A JP 2000289312A
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Masao Akaiwa
正夫 赤岩
Satoshi Hashimoto
聡 橋本
Hideki Sakano
秀樹 坂野
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    • G09F3/02Forms or constructions
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    • C09JADHESIVES; NON-MECHANICAL ASPECTS OF ADHESIVE PROCESSES IN GENERAL; ADHESIVE PROCESSES NOT PROVIDED FOR ELSEWHERE; USE OF MATERIALS AS ADHESIVES
    • C09J7/00Adhesives in the form of films or foils
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 平坦でない被着体の貼着面への追従性を良好
にしてその貼り付けを確実に行うことができ、更には、
筒体に巻き付けた場合にもその端部同士が重なって印字
部分が隠されるのを防止することができる印刷用テープ
を提供する。 【解決手段】 印刷用テープ10を、常温より高い温度
に加熱することで、予め記憶している形状に変形する形
状記憶部材で構成する。印刷用テープ10の形状記憶部
材101を、常温では平坦な帯状に形成する一方、加熱
後はテープ10の幅W方向に対し断面円弧状に変形する
ように形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、テープ印刷装置に
用いられる印刷用テープおよびこの印刷用テープを収容
するテープカートリッジに関するものである。
【0002】
【従来の技術】テープ印刷装置は、印刷用テープを収納
したテープカートリッジを装置内に装着し、このテープ
カートリッジから繰り出された印刷用テープに、キー操
作で入力した所望の文字や図形などを印刷するととも
に、印刷用テープの印刷済み部分を所定の長さに切断し
てラベルを作製できるようになっている。印刷用テープ
は裏面に粘着層が設けられて、この粘着層を介して印刷
済みのテープが目的の被着体に貼り付けることができる
ようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
従来の印刷用テープにあっては、所定の形状を保持する
ために印刷面の裏面側に基材層を設けるようになってお
り、この基材層が備える可撓性により印刷用テープは被
着体の平坦でない部分、例えば曲面部分にも貼り付ける
ことができるようになっている。ところが、基材層は可
撓性を備えるにしても、形状を保持する必要性があるこ
とからある程度の弾発力を備えており、テープをカーブ
がきつくなる曲面上、例えば鉛筆や配線等の外周に貼り
付けると、その端部が弾発力で剥がれ易くなる問題があ
った。
【0004】本発明は、平坦でない被着体の貼着面への
追従性を良好にして、その貼り付けを確実に行うことが
でき印刷用テープおよびこれのテープカートリッジを提
供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の印刷用テープ
は、常温より高い温度に加熱することで、予め記憶して
いる形状に変形する形状記憶部材で構成したことを特徴
とする。
【0006】この構成によれば、形状記憶部材の記憶形
状を、予め貼り付けようとする被着体の平坦でない貼着
面に沿うように形成しておくことにより、例えばラベル
状に切断した印刷用テープ(印刷済みのテープ)を加熱
することで記憶形状に変形して、貼着面への追従性を良
くして確実に貼り付けることができる。従って、テープ
には自己の形状保持性を備えるにもかかわらず、貼り付
け状態で無理な弾発力が発生しないため、端部が剥がれ
る心配が無くなる。このとき、テープ自体が可撓性を備
えていることにより、形状記憶部材の記憶形状は被着体
の貼着面に近い形状であれば良く、貼り付けようとする
対象物の貼着面形状に汎用性を持たせることができる。
また、前記印刷用テープは常温では平坦形状を保持させ
ることにより、収容時や印刷時には扱い易く且つ印刷し
易い形状にしておくことができる。
【0007】また、記憶形状が、テープの幅方向に対し
断面円弧状とすることが望ましい。
【0008】この構成によれば、被着体が円筒形状であ
る場合に、印刷済みのテープを加熱した時に断面円弧状
となるテープの幅方向が円筒体の周方向に沿うため、テ
ープの長さ方向を円筒体の軸方向に沿って貼り付けるこ
とができる。従って、テープの短い幅方向が円筒体の周
方向を取り巻くため、幅方向の側端部同士が重なり合う
のを避け、若しくは重なり量を少なくして、印刷部分が
隠れるのを防止できる。
【0009】更に、常温で、テープ幅方向に2重に折り
畳んで構成することが望ましい。
【0010】この構成によれば、テープは常温で幅方向
に2重に折り畳まれるため、この折り畳み状態で幅方向
寸法が半分となり、これを巻回した場合の厚さを小さく
してテープ印刷装置にコンパクトに収容することができ
る。そして、このように折り畳まれたテープに印刷して
印刷済みのテープを作製した後、この印刷済みのテープ
を加熱することにより、折り目が無くなって幅方向に断
面円弧状に変形して被着体の曲面部分に追従させること
ができる。
【0011】更にまた、記憶形状が、螺旋状であること
が望ましい。
【0012】この構成によれば、加熱によりテープは螺
旋状に変形されるため、円筒体の外周に巻き付けた状態
が螺旋状となって、テープの長手方向端部同士が重なり
合うのを防止できるため、テープの長さを限定する必要
が無くなる。
【0013】また、テープの長手方向には、等間隔に切
断用のミシン目が形成されていることが望ましい。
【0014】この構成によれば、印刷を完了したテープ
はミシン目から容易に切断することができるため、テー
プ印刷装置からテープカッターを排除して装置全体の構
成を簡単かつコンパクトにすることができる。また、テ
ープの切断位置はミシン目の間隔数を選択することによ
り、印刷済みのテープの長さを任意に設定することがで
きる。
【0015】更に、形状記憶部材が熱収縮性を有するこ
とが望ましい。
【0016】この構成によれば、印刷済みのテープを被
着体に添えて加熱することにより、所定の記憶形状に変
形すると同時に熱収縮して被着体への密着性を向上し、
延いてはテープの貼着性をより確実なものにすることが
できる。
【0017】更にまた、表面側に印刷面を有する基材層
と、基材層の裏面側に設けた粘着層とを備え、基材層が
形状記憶部材で構成されていることが望ましい。
【0018】この構成によれば、印刷済みのテープは、
この粘着層を介して形状記憶部材で構成した基材層を簡
単に被着体に貼着することができる。そして、この状態
でテープを加熱することにより、基材層は所定の記憶形
状に変形して被着体の平坦でない貼着面に密着し、その
貼着性が向上される。
【0019】また、粘着層が、感熱性粘着剤で構成され
ていることが望ましい。
【0020】この構成によれば、粘着層は、常温におい
て貼着力を発揮せず、この状態でテープを被着体に当て
加熱することにより、基材層が所定の記憶形状に変形し
て被着体の平坦でない貼着面に密着するとともに、粘着
層に貼着力が発生してテープを確実に貼着することがで
きる。なお、感熱性粘着剤には、熱可塑性接着剤および
熱硬化性接着剤がある。
【0021】更に、粘着層の一部には、常温で貼着性を
有する仮貼着用の粘着部が設けられていることが望まし
い。
【0022】この構成によれば、粘着層の粘着部によ
り、印刷済みのテープを位置決めして被着体に仮止めし
ておくことができるため、テープの加熱作業を容易に
し、かつテープを手で押さえる必要がないことから、テ
ープ全体を均等に加熱することができる。
【0023】本発明のテープカートリッジは、前記各構
成になる印刷用テープのいずれかを、カートリッジケー
ス内に繰り出し可能に収容したことを特徴とする。
【0024】この構成になるテープカートリッジをテー
プ印刷装置に装着することにより、前記各構成になる印
刷用テープを簡単にテープ印刷装置にセットして、曲面
部分への貼着性を高めた印刷用テープを供給することが
できる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、本発
明の実施形態にかかる印刷用テープおよびこれのテープ
カートリッジを詳細に説明する。この印刷用テープおよ
びこれのテープカートリッジはテープ印刷装置に用いら
れ、テープカートリッジを介して装置内に装着した印刷
用テープに、所望の文字や図形などを印刷(印字)する
とともに、印刷用テープの印刷済み部分を所定の長さに
切断してラベルを作製するものである。
【0026】図1は開蓋状態のテープ印刷装置の外観斜
視図であり、同図に示すようにテープ印刷装置1は、上
下2分割の装置ケース2により外殻が形成され、装置ケ
ース2の前部上面には各種入力キー3aを備えたキーボ
ード3が配置されるとともに、後部上面には開閉蓋4が
配設されている。開閉蓋4の内側にはディスプレイ5と
テープカートリッジ6を装着するためのカートリッジ装
着部7が窪入形成されており、テープカートリッジ6は
開閉蓋4を開放した状態でカートリッジ装着部7に着脱
される。また、開閉蓋4にはこれを閉止した状態でディ
スプレイ5を視認するための覗き窓4aが形成される。
【0027】装置ケース2の左側部には、カートリッジ
装着部7と装置外部とを連通するテープ排出口8が形成
され、このテープ排出口8には、送り出した印刷用テー
プ10を切断するための図外のテープカッターが臨んで
いる。そして、テープ排出口8から印刷済みの印刷用テ
ープ10が送り出されることにより、この印刷用テープ
10がテープカッターにより切断される。
【0028】一方、カートリッジ装着部7には、ヘッド
カバー11に覆われた発熱素子を有するサーマルヘッド
12と、サーマルヘッド12に対峙するプラテン駆動軸
13と、後述のインクリボン18の巻取り駆動軸14
と、後述のテープリール17の位置決め突起15とを備
えている。また、カートリッジ装着部7の下側には、図
示省略したがプラテン駆動軸13および巻取りリール駆
動軸14を回転させるテープ送り機構が内蔵される。
【0029】テープカートリッジ6はその断面を図2に
示すと、カートリッジケース16内部の上部中央部に印
刷用テープ10を巻回したテープリール17と、右下部
にインクリボン18を巻回したリボンリール19とを収
容して構成されており、その左下部には前記ヘッドカバ
ー11に差し込むための貫通孔20が形成されている。
また、印刷用テープ10とインクリボン18とが重なる
部分に対応して、前記プラテン駆動軸13に嵌合されて
回転駆動するプラテンローラ21が配置される。一方、
前記リボンリール19に近接してリボン巻取りリール2
2が配置され、リボンリール19から繰り出されたイン
クリボン18は、ヘッドカバー11を周回するように配
置されてリボン巻取りリール22に巻き取られるように
なっている。リボン巻取りリール22は、前記巻取りリ
ール駆動軸14に嵌合されて回転駆動される。
【0030】テープカートリッジ6がカートリッジ装着
部7に装着されると、ヘッドカバー11に貫通孔20
が、位置決め突起15にテープリール17の中心孔が、
プラテン駆動軸13にプラテンローラ21の中心孔が、
巻取り駆動軸14にリボン巻取りリール22の中心孔が
それぞれ差し込まれ、印刷用テープ10およびインクリ
ボン18の送りが可能になる。また、この状態で開閉蓋
4を閉止すると、テープ10およびインクリボン18を
挟み込んでサーマルヘッド12がプラテンローラ21に
当接して印刷が可能になる。
【0031】印刷用テープ10はテープリール17から
繰り出され、インクリボン18はリボンリール19から
繰り出され、印刷用テープ10と重なって併走した後、
リボン巻取りリール22に巻き取られる。すなわち、プ
ラテンローラ21とリボン巻取りリール22とが同期し
て回転することにより、印刷用テープ10とインクリボ
ン18とが同時に送られ、かつ、これらに同期してサー
マルヘッド12が駆動することで印刷が行われる。
【0032】そして、かかるテープ印刷装置1の使用時
には、まずカートリッジ装着部7にテープカートリッジ
6を装着した後、キーボード3のキー3aを用いて所望
の文字などの印刷情報を入力し、同時にディスプレイ5
により入力結果を確認しつつ編集を行う。次に、キーボ
ード3によって印刷を指示すると、テープ送り機構が駆
動してテープカートリッジ6から印刷用テープ10を繰
り出すと同時に、サーマルヘッド12が駆動して印刷用
テープ10に所望の印刷を行う。そして、印刷用テープ
10の印刷済み部分は、印刷動作に並行してテープ排出
口8から随時外部に送り出されてゆく。このようにし
て、所望の印刷が完了すると、テープ送り機構はその送
り動作を停止する。そして、図外のカッターボタンの操
作によりテープカッターが作動して印刷用テープ10が
所望の長さに切断される。
【0033】図3は本実施形態の印刷用テープ10の拡
大断面図を示し、この印刷用テープ10は、表面に熱転
写方式で印刷が可能な受像層100を積層した基材層1
01を備え、この基材層101の裏面には順に粘着層1
02および上質紙(PEラミネートタイプ)等で形成さ
れる剥離紙層103が積層される。同図中、印刷用テー
プ10にサーマルヘッド12およびインクリボン18が
配置された状態を示す。インクリボン18は、サーマル
ヘッド12側から順にバックコート層104、基材層1
05、インク層106が積層されて構成され、サーマル
ヘッド12によってインクリボン18を加熱することに
より、この加熱部分のインク層106が一旦溶融されて
分離し、この分離片106aが印刷用テープ10の受像
層100表面に付着することにより印刷される。
【0034】本実施形態の印刷用テープ10は、例えば
電線ケーブルの円形断面の被着体に貼着するものであ
り、常温より高い温度に加熱することで、予め記憶して
いる形状に変形する形状記憶部材で構成されている。即
ち、印刷用テープ10は、上述したように受像層10
0,基材層101,粘着層102および剥離紙層103
によって構成されるが、基材層101によってテープ全
体の形状を保持するようになっている。従って、本実施
形態では基材層101を、樹脂系或いは金属系の形状記
憶部材で形成することにより、印刷用テープ10の全体
形状が決定されるようになっている。なお、樹脂系の形
状記憶部材としては、熱可塑性のプラスチックの結晶性
プラスチックが好ましい。より具体的には、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、フッ素樹脂、ポリアミド、ポリア
セタール、飽和ポリエステルなどが用いられる。
【0035】図4は印刷用テープ10の記憶形状の一実
施形態を示し、(a)は常温での形状、(b)は加熱後
の記憶形状を示す。即ち、印刷用テープ10の形状記憶
部材101は、常温では(a)に示すように平坦な帯状
に形成される一方、加熱後は(b)に示すように印刷用
テープ10の幅W方向に対し断面円弧状に変形する。
【0036】印刷用テープ10は、テープ印刷装置1に
よって印刷し、これを所定長さに裁断した状態では図4
(a)に示すように平坦形状として得られる。そして、
印刷用テープ10をドライヤー等によって加熱すると、
同図(b)に示すように幅W方向に対し断面円弧状に変
形する。このときの円弧状の曲率は、予め被着体となる
図外の円筒体の周方向に沿うように設定しておく。そし
て、裏面側の剥離紙層103を剥がして粘着層102を
露出させ、印刷用テープ10の長さL方向を円筒体の軸
方向に沿って貼り付けると、印刷用テープ10の幅W方
向が円筒体の周方向を取り巻くようにして密着状態で貼
着される。従って、印刷用テープ10の短い幅W方向が
円筒体の周方向を取り巻くため、幅方向の側端部同士が
重なり合うのを避け、若しくは重なり量を少なくして印
刷部分107が隠れるのを防止することができる。
【0037】また、この場合は印刷用テープ10を加熱
により予め設定した記憶形状に変形した後、剥離層10
3を剥がして被着体に貼り付けるようにした場合を開示
したが、これに限ることなく常温、つまり平坦形状の状
態で被着体に貼り付けた後、加熱により記憶形状に変形
させることもできる。このようにいずれの場合にして
も、基材層101を構成する形状記憶部材が加熱により
変形して被着体の曲面部分に密着されるので、印刷用テ
ープ10はその貼着性を著しく向上することができる。
また、本実施形態の印刷用テープ10では、粘着層10
2および剥離紙層103を設けたので、剥離紙層103
を単に剥がすことにより、印刷用テープ10を簡単に被
着体に貼着することができる。しかし、これら粘着層1
02および剥離紙層103は必ずしも必要とはしない。
【0038】このように、本実施形態では基材層101
を構成する形状記憶部材の記憶形状を、予め貼り付けよ
うとする被着体の曲面に沿うように形成しておくことに
より、印刷済みの印刷用テープ10を加熱することによ
り被着体の曲面に沿った形状に変形し、この曲面部分へ
の追従性を良くして確実に貼り付けることができる。従
って、印刷用テープ10には自己の形状保持性を備える
にもかかわらず、貼り付け状態で無理な弾発力が発生し
ないため端部が剥がれる心配が無くなる。また、本実施
形態では印刷用テープ10自体が可撓性を備えているこ
とにより、形状記憶部材の記憶形状は被着体の曲面に近
い形状であれば良く、貼り付けようとする対象物の曲面
形状に汎用性を持たせることができる。また、前記印刷
用テープ10は常温では平坦形状が保持されるので、テ
ープカートリッジ6内に巻回状態でコンパクトに収容さ
せることができる。
【0039】図5は印刷用テープ10の記憶形状の他の
実施形態を示し、(a)は常温での形状、(b)は加熱
後の記憶形状を示す。即ち、この実施形態では印刷用テ
ープ10は、(a)に示すように常温でテープ幅方向に
2重に折り畳んで構成したものである。また、この実施
形態にあっても上記実施形態と同様に加熱後は(b)に
示すように、印刷用テープ10の幅方向に対し断面円弧
状に変形する。
【0040】この実施形態では印刷用テープ10は常温
で幅方向に2重に折り畳まれているため、この折り畳み
状態で幅方向寸法が半分(W/2)となる。そして、こ
のように折り畳まれた印刷用テープ10に印刷して印刷
済みの印刷用テープ10を作製した後、この印刷用テー
プ10を加熱することにより折り目が無くなるととも
に、幅方向に断面円弧状に変形して被着体の曲面部分に
追従させることができる。
【0041】図6は印刷用テープ10の記憶形状の他の
実施形態を示し、(a)は常温での形状、(b)は加熱
後の記憶形状を示す。即ち、印刷用テープ10の形状記
憶部材101は、常温では(a)に示すように平坦な帯
状に形成される一方、加熱後は(b)に示すように螺旋
状に変形する。
【0042】従って、この実施形態では印刷用テープ1
0は加熱により螺旋状に変形されるため、円筒体の外周
に巻き付けた状態が螺旋状となって、印刷用テープ10
の長手方向端部同士が重なり合うのを防止できる。この
ため、印刷用テープ10の長さを限定する必要が無くな
り、その長さLが円筒体の外周を複数回巻回する長さで
あっても、印刷部分107が隠れるのを防止することが
できる。
【0043】図7は印刷用テープ10の記憶形状の他の
実施形態を示し、(a)は常温での形状、(b)は加熱
後の記憶形状を示す。即ち、この実施形態では印刷用テ
ープ10の長手方向に、等間隔に切断用のミシン目10
8を形成したもので、この実施形態を前記図4に示す実
施形態に適用した場合を示す。つまり、印刷用テープ1
0の形状記憶部材101は、常温では図7(a)に示す
ように平坦な帯状に形成される一方、加熱後は同図
(b)に示すように印刷用テープ10の幅W方向に対し
断面円弧状に変形される。
【0044】この実施形態の印刷用テープ10では、印
刷を完了した後、ミシン目108から容易に切断するこ
とができるため、テープ印刷装置1にテープカッターを
設ける必要が無く、延いては装置1全体の構成を簡単か
つコンパクトにすることができる。また、印刷用テープ
10の切断位置は印刷長さに応じてミシン目108の間
隔数を選択することにより、印刷済みの印刷用テープ1
0の長さを任意に設定することができる。
【0045】ところで、上記各実施形態では印刷用テー
プ10の基材層101を形状記憶部材で形成して、加熱
によりこの形状記憶部材が各種形状に変形する場合を開
示したが、基材層101を形状記憶機能に加えて熱収縮
性を有する部材で形成することが望ましい。
【0046】このように形状記憶部材に熱収縮性を備え
ることにより、印刷済みのテープ10を被着体に添えて
加熱することにより、この印刷用テープ10は所定の記
憶形状に変形すると同時に熱収縮して、被着体の曲面部
分への密着性を向上することができる。このため、印刷
用テープ10の曲面部分への貼着性をより確実なものに
することができる。
【0047】また、前記粘着層102を、熱可塑性や熱
硬化性などの感熱性粘着剤で構成することが望ましい。
即ち、この熱可塑性の粘着剤は常温では貼着性を備え
ず、所定温度に加熱することによって始めて貼着性を発
揮する性質を備えている。
【0048】この実施形態では、粘着層102は常温に
おいて貼着力を発揮せず、剥離紙層103を必要としな
い。このため、印刷用テープ10を被着体に当てたとき
に、印刷用テープ10を自由に移動させることができる
ため、その位置合わせなどを精度良く行うことができ
る。そして、このように印刷用テープ10の位置合わせ
を行った後、この印刷用テープ10を押さえておいて加
熱することにより、基材層101が所定の記憶形状に変
形して被着体の曲面部分に密着するとともに、粘着層1
02に貼着力が発生して印刷用テープ10を確実に貼着
することができる。
【0049】更に、このように粘着層102を感熱性と
した場合に、粘着層102の一部に常温で貼着性を有す
る仮貼着用の粘着部を設けておくことが望ましい。例え
ば、粘着層102の全域に対し、粘着部を線状或いは点
状に分布させる。
【0050】この実施形態の印刷用テープ10では、こ
の粘着層102を介して被着体に貼着するときに、仮貼
着用の粘着部によって印刷用テープ10を簡単に仮固定
しておくことができる。このため、印刷用テープ10を
手で押さえておく必要がなく、印刷用テープ10の加熱
作業を安全且つ容易に行うことができる。
【0051】そして、本実施形態のテープカートリッジ
6は、図2に示したように前記印刷用テープ10のいず
れかをカートリッジケース16内に繰り出し可能に収容
して構成し、このテープカートリッジ6をテープ印刷装
置1に着脱可能にセットして用いることになる。このよ
うに印刷用テープ10を収納したテープカートリッジ6
を用いてテープ印刷装置1に装着することにより、前記
各実施形態に示す機能を備えて曲面部分への貼着性の高
い印刷用テープ10を作製できる。
【0052】また、基材層101を構成する形状記憶部
材の記憶形状を、被着体が円筒体であることを想定して
円弧状に設定した場合を開示したが、この記憶形状は被
着体の平坦でない貼着面の形状、例えば波形や山形等に
沿って形成することもできる。印刷用テープ10の素材
としては、夜光性材、透明材、難燃性材、静電気防止
材、唐辛子等を混入したネズミよけ材、内面に熱硬化接
着剤が塗布されたもの等を用いることが、より好まし
い。
【0053】
【発明の効果】以上のように本発明の印刷用テープによ
れば、形状記憶部材の記憶形状を、予め貼り付けようと
する被着体の貼着面に略沿うように形成しておくことに
より、印刷済みのテープを単に加熱することで記憶形状
に変形させて貼着面への追従性を良くすることができ
る。従って、テープには自己の形状保持性を備えるにも
かかわらず、貼り付け状態で無理な弾発力が発生しない
ため、端部の剥がれを防止して確実に貼り付けることが
できる。
【0054】更に、本発明のテープカートリッジによれ
ば、前記各構成になる印刷用テープのいずれかを繰り出
し可能に収容したので、この構成になるテープカートリ
ッジを用いてテープ印刷装置に装着することにより、前
記構成の印刷用テープを簡単にテープ印刷装置にセット
して、曲面部分への貼着性を高めた印刷用テープを供給
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の印刷用テープを用いるテープ印刷装置
の斜視図である。
【図2】本発明の印刷用テープを収容したテープカート
リッジの断面図である。
【図3】本発明の印刷用テープをサーマルヘッドおよび
インクリボンとともに示す要部拡大断面図である。
【図4】本発明の印刷用テープの一実施形態を示す説明
図である。
【図5】本発明の印刷用テープの他の実施形態を示す説
明図である。
【図6】本発明の印刷用テープの他の実施形態を示す説
明図である。
【図7】本発明の印刷用テープの他の実施形態を示す説
明図である。
【符号の説明】
1 テープ印刷装置 6 テープカートリッジ 10 印刷用テープ 12 サーマルヘッド(発熱体) 18 インクリボン 100 受像層 101 基材層 102 粘着層 103 剥離層 107 印刷部分 108 ミシン目
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 坂野 秀樹 長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイコ ーエプソン株式会社内 Fターム(参考) 2C060 AA09 2C068 AA01 AA06 AA15 EE27

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 常温より高い温度に加熱することで、予
    め記憶している形状に変形する形状記憶部材で構成した
    ことを特徴とする印刷用テープ。
  2. 【請求項2】 記憶形状が、テープの幅方向に対し断面
    円弧状であることを特徴とする請求項1に記載の印刷用
    テープ。
  3. 【請求項3】 常温で、テープ幅方向に2重に折り畳ん
    で構成したことを特徴とする請求項2に記載の印刷用テ
    ープ。
  4. 【請求項4】 記憶形状が、螺旋状であることを特徴と
    する請求項1に記載の印刷用テープ。
  5. 【請求項5】 テープの長手方向には、等間隔に切断用
    のミシン目が形成されていることを特徴とする請求項1
    ないし4のいずれかに記載の印刷用テープ。
  6. 【請求項6】 前記形状記憶部材が熱収縮性を有するこ
    とを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の印
    刷用テープ。
  7. 【請求項7】 表面側に印刷面を有する基材層と、当該
    基材層の裏面側に設けた粘着層とを備え、 前記基材層が形状記憶部材で構成されていることを特徴
    とする請求項1ないし6のいずれかに記載の印刷用テー
    プ。
  8. 【請求項8】 前記粘着層が、感熱性粘着剤で構成され
    ていることを特徴とする請求項7に記載の印刷用テー
    プ。
  9. 【請求項9】 前記粘着層の一部には、常温で貼着性を
    有する仮貼着用の粘着部が設けられていることを特徴と
    する請求項8に記載の印刷用テープ。
  10. 【請求項10】 請求項1ないし9のいずれかに記載の
    印刷用テープを、繰り出し可能に収容したことを特徴と
    するテープカートリッジ。
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