JPH1148375A - ラベル形成用の装置とカセット及びライナレスラベル - Google Patents

ラベル形成用の装置とカセット及びライナレスラベル

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JPH1148375A
JPH1148375A JP22105397A JP22105397A JPH1148375A JP H1148375 A JPH1148375 A JP H1148375A JP 22105397 A JP22105397 A JP 22105397A JP 22105397 A JP22105397 A JP 22105397A JP H1148375 A JPH1148375 A JP H1148375A
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JP
Japan
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label
adhesive layer
layer
label sheet
cassette
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JP22105397A
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English (en)
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Tsuneyuki Amano
恒行 天野
Kenichi Okamoto
健一 岡本
Katsuya Kume
克也 久米
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Nitto Denko Corp
Original Assignee
Nitto Denko Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ライナレスの粘着層付きラベルシートの巻回
体を用いて、インク情報を現場にて臨機に付与してラベ
ルを形成でき、そのラベルを予め付与した粘着層を介し
被着体に簡便に固着できるカセット式のラベル形成装置
の開発。 【解決手段】 被印刷基材(33)の片面に粘着層(34)を有
するラベルシート(3)の巻回体(31)をケース(2)内に収容
してなるラベル形成用カセット(20)の装着部(11)と、前
記巻回体より巻戻されたラベルシート部分に印刷を施す
記入手段(6)を装備し、必要に応じて前記巻回体の巻戻
し手段(5)を装備するラベル形成装置、及び前記の巻回
体をケース内に収容し、ケース外に配置された記入手段
の書込みヘッドが前記巻回体の巻戻し部分の被印刷基材
の背面側に位置しうる嵌入部を有し、必要に応じて巻戻
し手段の嵌入部を有するか巻戻し手段を内蔵し、さらに
インクリボンの巻回リールも内蔵するラベル形成用カセ
ット。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の技術分野】本発明は、粘着層をカバーするセパ
レータなしで巻回体とし、現場で臨機にパターン等を印
刷してラベルを発行し、その粘着層を介して被着体に接
着固定できるライナレスラベルの形成装置、及びそのカ
セットに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ラベルシートにプリンタを介しイ
ンク情報を現場にて印刷してバーコードラベルや銘板ラ
ベル等の各種のラベルを臨機に発行でき、ラベルシート
に予め付与した粘着層を介して被着体に接着固定できる
ラベルの形成装置としては、被印刷基材に設けた粘着層
をセパレータでカバーしたラベルシートの巻回体とイン
クリボンを内蔵するカセットを装着してその巻回体を巻
戻しつつラベルシート面に印刷を施すものが知られてい
た。この場合、粘着層をカバーするセパレータは必須で
ありそれなしでは、巻回体の巻戻しが困難となり、また
カセット内やプリンタ内の部品に接着してラベルを製造
できない。
【0003】しかしながら、セパレータは、被着体に接
着する際に粘着層より剥離する必要があり、薄くて柔軟
なため粘着層より剥離しにくく、剥がされたセパレータ
はゴミ等の不要品となる問題点があった。
【0004】一方、ディレイド・タックタイプや印刷済
タイプ、粘着層と離型層を交互に積層して被印刷基材で
粘着層をサンドイッチしたタイプや感熱発色タイプから
なる、粘着層をカバーするセパレータを不要化したライ
ナレスなラベルシートも提案されている。
【0005】しかしながら、ディレイド・タックタイプ
には、粘着性を発現させるための加熱の手段や手間を要
し、ブロッキング防止等のために高温下に置けない問題
点があった。また印刷済タイプには、印刷が予め完了し
た状態にあるので現場で臨機に所定事項を印刷してラベ
ルを発行できない問題点があった。さらにサンドイッチ
タイプでは、ラベルシートの表裏に印刷できる複雑な印
刷機構を備える必要のある問題点があった。他方、感熱
発色タイプには、耐光性や耐水性、耐薬品性や耐湿性、
耐熱性等に乏しく、付与した情報の消色やにじみやかぶ
りなどが生じて目視やバーコードリーダで読み取りにく
く、屋外での使用に耐えない問題点があった。
【0006】
【発明の技術的課題】本発明は、粘着層をカバーするセ
パレータなしのライナレスな状態の粘着層付きラベルシ
ートの巻回体を用いて、インクからなる耐久性に優れる
情報を現場にて臨機に付与してラベルを形成でき、形成
したラベルをそれに予め付与した粘着層を介して被着体
に簡便に固着できるライナレスラベルのカセット式の形
成装置の開発を課題とする。
【0007】
【課題の解決手段】本発明は、被印刷基材の片面に粘着
層を有するラベルシートにおける粘着層をその被印刷基
材の背面に接着してロール状とした巻回体をケース内に
収容してなるラベル形成用カセットの装着部と、前記巻
回体より巻戻されたラベルシート部分の被印刷基材の背
面に印刷を施す記入手段を少なくとも装備し、必要に応
じて前記巻回体よりラベルシートを巻戻しつつ搬送する
順送り手段を装備することを特徴とするラベル形成装置
を提供するものである。
【0008】また本発明は、前記ラベル形成装置の装着
部に着脱可能に装着保持されるものであり、被印刷基材
の片面に粘着層を有するラベルシートにおける粘着層を
その被印刷基材の背面に接着してロール状とした巻回体
を少なくともケース内に収容して、そのケース外に配置
された記入手段の書込みヘッドが前記巻回体より巻戻さ
れたラベルシート部分の被印刷基材の背面側に位置しう
る嵌入部を有し、必要に応じてラベルシートの巻回体を
巻戻せる位置にケース外の順送り手段を配置しうる嵌入
部を有するか、順送り手段を内蔵し、また必要に応じて
インクリボンを巻回したリールもケース内に収容するラ
ベル形成用カセットを提供するものである。
【0009】
【発明の効果】本発明によれば、ライナレスなラベルシ
ートの巻回体を用いて、インクからなる耐久性に優れる
情報を現場にて臨機に付与してラベルを形成でき、形成
したものをそれに予め付与した粘着層を介して被着体に
簡便に固着できるライナレスラベルを効率よく得ること
ができる。従ってラベルの実用時にゴミ等の不要品とな
る粘着層カバー用のセパレータを不要化できて省資源を
図ることができ、セパレータの剥離工程を省略すること
ができる。またカセット方式により、ラベルシートを容
易に交換できてシート基材の異なるラベルを効率よく形
成することができる。
【0010】
【発明の実施形態】本発明のラベル形成装置は、被印刷
基材の片面に粘着層を有するラベルシートにおける粘着
層をその被印刷基材の背面に接着してロール状とした巻
回体をケース内に収容してなるラベル形成用カセットの
装着部と、前記巻回体より巻戻されたラベルシート部分
の被印刷基材の背面に印刷を施す記入手段を少なくとも
装備し、必要に応じて前記巻回体よりラベルシートを巻
戻しつつ搬送する順送り手段を装備してなる。
【0011】図1、図2、図3に前記したラベル形成装
置10の概略を例示した。11がカセットの装着部、2
0がラベル形成用カセットで、2がそのケース、3がラ
ベルシート、31がその巻回体、6が記入手段の書込み
ヘッドである。なおラベル形成装置10において、1は
装置ボディ、5は順送り手段、7はカッター、8は制御
機構収納部である。またラベル形成用カセット20にお
いて、21は書込みヘッド6の嵌入部、22は順送り手
段5の嵌入部、32はラベルシート3の誘導ロール、4
はインクリボン、41はその巻回リール、42は巻取リ
ール、51は順送り手段である。さらに、33はラベル
シート3を形成する被印刷基材、34は粘着層、43は
インク情報である。
【0012】なお図1、図2に例示のラベル形成装置
は、その装置側に巻回体31よりラベルシート3を巻戻
しつつ搬送する順送り手段5を装備して、カセット20
の内部には順送り手段を有しないものである。また図3
に例示のラベル形成装置は、カセット内に巻回体31よ
りラベルシート3を巻戻しつつ搬送する順送り手段51
を内蔵して、装置側には順送り手段を装備しないもので
ある。
【0013】前記した図1、図2の装置によれば、順送
り手段5と書込みヘッド6が装置側に予め対向配置状態
に設けられており、ラベル形成装置10にカセット20
を着脱可能に装着保持しうるように形成した装着部11
にカセット20を所定の状態に装着することにより、ケ
ース(カセット)2の外に配置された順送り手段5と書
込みヘッド6がカセットに形成した嵌入部21,22に
自動的に入り込み、かつラベルシート3の巻戻し部分が
順送り手段5と書込みヘッド6の対向配置間に位置し
て、ラベルシート3の搬送とその被印刷基材33の背面
への記入が可能となる状態に自動的にセットされるよう
になっている。
【0014】一方、図3の装置では、ラベル形成装置1
0にカセット20を着脱可能に装着保持しうるように形
成した装着部11にカセット20を所定の状態に装着す
ることにより、カセット内にラベルシート3の搬送が可
能な状態に予め設けた順送り手段51が嵌入部21に入
り込んだ書込みヘッド6に対向して位置し、かつその対
向配置間にラベルシート3の巻戻し部分が位置して、ラ
ベルシート3の搬送とその被印刷基材33の背面への記
入が可能となる状態に自動的にセットされるようになっ
ている。
【0015】次に、図外の駆動源を介してプラテンロー
ルからなる順送り手段5,51を制御機構部(8)を介
しコントロールしながら回転させることより、プラテン
ロールとラベルシート3及びラベルシートとインクリボ
ン4の摩擦力を介して、巻回体31及び巻回リール41
よりラベルシートとインクリボンが巻戻されつつ重畳状
態で、かつインクリボンが記入手段の書込みヘッド側に
位置して搬送され、プラテンロールに対向配置した書込
みヘッド部分6に導かれる。
【0016】カセット内のラベルシート3は、上記の如
くその被印刷基材33の背面(非粘着層側)が書込みヘ
ッド側となるように収容されており、また書込みヘッド
は、制御機構部(8)を介しコントロールされてその書
込みデータに基づき記入処理するようになっている。従
って重畳状態で搬送されるラベルシート3とインクリボ
ン4が書込みヘッド部6を通過する間に、そのヘッドが
稼動してインクリボンのインクを被印刷基材の背面に熱
転写しインク情報43が形成される。なお書込みに必要
な押圧力は、書込みヘッドに対向配置した順送り手段
5,51がラベルシート3を支持して働くようになって
いる。
【0017】インク情報形成の記入過程を過ぎると、イ
ンクリボン4が制御機構部(8)を介しコントロールさ
れた駆動源を介して回転する巻取リール42に巻取られ
てラベルシート3との重畳状態が解かれ、そのラベルシ
ートがプラテンロール5,51を介した一連の順送りで
さらに搬送されて後続のカッター部7に到る。カッター
7は、制御機構部(8)を介しコントロールされてお
り、インク情報を形成したラベルシート部分の所定長さ
が通過すると稼動してラベルシートを切断し、図4に例
示の如きライナレスラベル9が得られるようになってい
る。
【0018】上記に例示のラベル形成装置では、制御機
構部(8)を介したコントロールにより、ライナレスラ
ベルを連続的に形成することもできるし、断続的に形成
することもでき、同じ又は異なるインク情報を有するラ
イナレスラベルの必要数を臨機に形成することができ
る。
【0019】本発明のラベル形成装置は、ラベル形成用
カセットの装着部と、巻回体より巻戻されたラベルシー
ト部分の被印刷基材の背面に印刷を施す記入手段を少な
くとも装備し、必要に応じてカセット内に収容した巻回
体よりそのラベルシートを巻戻しつつ搬送する順送り手
段を有するものであればよい。従って装置における上記
した制御機構部(8)には、公知の制御機構を適用する
ことができる。
【0020】またラベル形成用カセットは、前記ラベル
形成装置の装着部に着脱可能に装着保持でき、被印刷基
材の片面に粘着層を有するラベルシートにおける粘着層
をその被印刷基材の背面に接着してロール状とした巻回
体を少なくともケース内に収容して、そのケース外に配
置された記入手段の書込みヘッドが前記巻回体より巻戻
されたラベルシート部分の被印刷基材の背面側に位置し
うる嵌入部を有し、必要に応じてラベルシートの巻回体
を巻戻せる位置にケース外の順送り手段を配置しうる嵌
入部を有するか、順送り手段を内蔵するものであればよ
い。
【0021】ラベルシートとしては、被印刷基材の片面
に粘着層を有するものが用いられる。その例を図4、図
5に示した。33が被印刷基材、34が粘着層であり、
35は被印刷層、36は補強層、37は内部粘着層、3
8は外部粘着層である。なお図4は、ラベル形成用カセ
ットに収容したラベルシート3の被印刷基材33の背
面、すなわち粘着層を有しない面にインク情報43を印
刷して所定長さに切断したライナレスラベル9としたも
のを示している。
【0022】ラベルシートは、被印刷基材の片面に粘着
層を有して被印刷基材の背面と粘着面とが表面に露出し
たシート状物であればよい。従って被印刷基材や粘着層
は、単層物や2層又は3層以上の複層物として適宜な層
形態を有するものであってよい。ちなみに図4の例で
は、被印刷基材33と粘着層34のそれぞれが単層物か
らなり、2層構造のラベルシートを形成している。一
方、図5の例では、被印刷基材33が背面を形成する被
印刷層35と粘着層を支持する補強層36の2層からな
り、また粘着層34も内部粘着層37と外部粘着層38
が重畳した2層からなる。
【0023】被印刷基材としては、背面に印刷されるイ
ンクを受容して定着させると共に、他面に付設される粘
着層を支持し、かつその粘着層と前記背面を介して剥離
可能に接着するものが用いられる。好ましく用いうる被
印刷基材は、少なくともその背面がインクの定着性に優
れると共に、粘着層との接着力が弱くて剥離に大きな力
を要しないものである。
【0024】前記の好ましく用いうる被印刷基材の例と
しては、基材の全体をインク受容性樹脂と低接着性樹脂
との混合層で形成したものや、かかる混合層を補強層等
の上に設けて背面を形成したもの、紙や樹脂等からなる
インク受容層の上に薄層又は多孔性若しくはメッシュ状
の低接着性樹脂層を設けて背面を形成したものや、補強
層等の上にかかるインク受容層と低接着性樹脂層を設け
て背面を形成したものなどがあげられる。
【0025】また被印刷基材をある種の粘着層との接着
力が低く、かつある種の印刷インクを受容する樹脂で形
成したものや、補強層等の上にかかる樹脂層を設けて背
面を形成したものなども好ましく用いうる。この場合に
は、前記樹脂層との接着力が低い粘着層を有するラベル
シートとして、その樹脂層が受容する前記のインクを用
いて印刷することにより目的のラベルとされる。
【0026】前記において、インクを耐久性よく定着さ
せるためなどに用いるインク受容性の樹脂としては、熱
定着型や乾燥型等の適宜なインクによる印刷が可能なも
のを用いることができ特に限定はない。ちなみにその例
としてはポリエチレンやポリプロピレンの如きポリオレ
フィン、ポリアミドやポリエステル、ポリ酢酸ビニルや
エチレン・酢酸ビニル共重合体、ウレタン系ポリマーや
ポリ(メタ)アクリル酸アルキルエステルの如きアクリ
ル系ポリマー、ポリ塩化ビニルやスチレン系ポリマー、
シリコーン系ポリマーや天然ゴム、ポリイソブチレンや
ポリイソプレン、クロロプレンゴムやイソプレン・イソ
ブチレンゴム、ニトリルブチルゴムやスチレン・ブタジ
エンゴム、スチレン・ブタジエン・スチレンゴムやスチ
レン・イソプレン・スチレンゴム、スチレン・エチレン
・ブタジエンゴムやスチレン・エチレン・ブチレン・ス
チレンゴム、スチレン・イソプレン・プロピレン・スチ
レンゴムやエチレン・プロピレンターポリマーの如きプ
ラスチック系やゴム系のポリマー、それらのブレンド物
などがあげられる。
【0027】また粘着層との接着力の低下等を目的に用
いる低接着性の樹脂としては、例えばシリコーン系や長
鎖アルキル系やフッ素系等の粘着シートで公知の剥離コ
ート用樹脂、低分子量のポリエチレン、リン酸エステル
系界面活性剤、ポリプロピレン、ゴム系ポリマーなどの
適宜なものを用いうる。就中、剥離コート用樹脂、特に
シリコーン系樹脂が好ましく用いうる。
【0028】混合層を形成する場合、接着力の低下性や
インク定着性の低下防止などの点より、インク受容性樹
脂と低接着性樹脂の好ましい混合割合は、インク受容性
樹脂100重量部あたり、低接着性樹脂0.01〜10
重量部、就中0.1〜8重量部、特に1〜5重量部であ
る。
【0029】一方、インク受容層上に低接着性樹脂を薄
層として設ける方式は、その薄層化にて低接着性樹脂に
よる粘着層との接着力の低下を達成しつつ、インクの定
着性を維持することを目的とする。かかる場合の低接着
性樹脂層の厚さは、前記目的の点より0.01〜10μ
m、就中0.05〜5μm、特に0.1〜2μmとするこ
とが好ましい。
【0030】またインク受容層上に低接着性樹脂からな
る多孔性ないしメッシュ状の層を設ける方式は、低接着
性樹脂による粘着層との接着力の低下を達成しつつ、低
接着性樹脂間の間隙を介してインクの定着を可能とする
ことを目的とする。かかる目的の点より、インク受容層
上に多孔性ないしメッシュ状の低接着性樹脂層が占める
割合は、1〜90%、就中2〜70%、特に5〜50%
であることが好ましい。さらにこの場合の低接着性樹脂
層の厚さは、前記目的の点より0.01〜100μm、
就中0.05〜50μm、特に0.1〜20μmとするこ
とが好ましい。
【0031】なお多孔性ないしメッシュ状の低接着性樹
脂層は、適宜な方式で形成することができ、可及的に低
接着性樹脂間の間隙が均等に分布したものであることが
好ましい。ちなみに多孔性ないしメッシュ状の低接着性
樹脂層の形成は、例えばグラビア印刷方式やスクリーン
印刷方式、フォトレジストによるパターン形成方式、乾
式や湿式による公知の多孔質膜形成方式、メルトブロー
方式やカーテンスプレー方式、多孔性ないしメッシュ状
のフィルムの貼合せ方式などの適宜な方式にて行うこと
ができる。
【0032】他方、上記したある種の粘着層と低接着性
で、かつある種の印刷インクを受容する樹脂の例として
は、ポリエチレンやポリプロピレンの如きポリオレフィ
ン系樹脂、シリコーン系ポリマー、ゴム系ポリマー、長
鎖アルキル系ポリマーなどがあげられる。前記樹脂の分
子量は、インクとの馴染性などにより適宜に決定しう
る。ちなみにポリオレフィン系樹脂の場合には耐溶剤性
やインク定着性などの点より、粘度平均分子量に基づい
て5百〜600万が好ましい。
【0033】上記において、樹脂からなる被印刷基材又
はその背面層ないし薄層や多孔性等の低接着性樹脂層を
支持するインク受容層の形成は、1種又は2種以上の樹
脂を成形方式や塗布方式等の適宜な方式でフィルム状や
多孔質状等に造膜することにより行いうる。その造膜に
際しては、繊維等の補強材、シリカやチタニア、アルミ
ナや亜鉛華、ジルコニアや酸化カルシウム、マイカの如
き顔料等の適宜な着色剤、酸化防止剤などの適宜な添加
物を配合することもできる。添加物の配合量は、印刷性
などの点より30重量%以下が好ましい。
【0034】上記のラベルシートは、片面に被印刷基材
の背面が露出し、他面に粘着層が露出する状態にあれば
よいから、図5に例示の如く被印刷基材の背面層35と
外部粘着層38の間には、補強層36や内部粘着層37
などの適宜な層を介在させることができる。
【0035】前記の補強層は、被印刷基材の補強などを
目的にラベルの用途等に応じて必要により使用されるも
のである。従って補強層としては、樹脂の塗布層やフィ
ルム、繊維や布、紙や不織布、金属箔やネット、ワイヤ
などの適宜なものを用いうる。補強層の耐熱性等の物性
については、ラベルの用途等に応じて適宜に決定してよ
く、例えばポリエステルやポリイミド、フッ素樹脂やポ
リアミドの如き耐熱性樹脂からなる補強層なども用いう
る。なお補強層の選択で、ラベルシートないしラベルの
物性を容易に制御することができる。また付与するイン
ク情報とのコントラストの向上等の必要に応じての対策
は、補強層に施すこともできる。
【0036】補強層を有するラベルシートの形成は、例
えば熱ラミネート法や押出コーティング法等の適宜な方
式で補強層上に上記した被印刷基材の背面層を付設する
方式、補強層に溶液状ないし熔融状の被印刷基材の形成
材を含浸させる方式、被印刷基材内に補強層を介在させ
る方式などの適宜な方式で行うことができる。
【0037】従って被印刷基材の一般的な形態として
は、各種の紙シート、樹脂からなるフィルムやシートや
発泡シート、あるいは樹脂からなる繊維や布や不織布、
さらには紙やフィルム、発泡シートや布等の前記した素
材の2種以上を用いたラミネート体や、かかる素材と金
属箔等の補強基材を併用した複合シートなどがあげられ
る。なお巻回性や曲面密着性等の点よりは、柔軟性に優
れる被印刷基材としたものが好ましい。
【0038】ちなみに紙からなる被印刷基材に接着力が
低い粘着層を設けたラベルシートなどは、紙が良好なイ
ンク受容性を示して各種のプリンタにて良好な印刷処理
を施すことができる。またシリコーン樹脂等の低接着性
樹脂とポリエステル樹脂等のインク受容性樹脂との混合
層や、インク受容性樹脂層の上に低接着性樹脂の薄層を
有するものからなる被印刷基材や、かかる層をポリプロ
ピレン合成紙等の補強層の上に有する被印刷基材にゴム
系等の汎用な粘着層を設けたラベルシートは、昇華性イ
ンクのインクリボン等を介して昇華熱転写式のプリンタ
にて良好な印刷処理を施すことができる。
【0039】さらに親水性樹脂等からなるインク受容性
樹脂層の上にシリコーン樹脂等の低接着性樹脂からなる
多孔質層を有する被印刷基材や、かかる層を紙等の補強
層の上に有する被印刷基材にアクリル系等の汎用な粘着
層を設けたラベルシートは、インクジェット式のプリン
タにて良好な印刷処理を施すことができる。
【0040】被印刷基材又はその背面層の厚さは、ラベ
ルの用途などに応じて適宜に決定してよい。一般には、
インクの定着性や強度などの点より0.1〜500μ
m、就中0.5〜100μm、特に1〜50μmの厚さと
される。補強層を併用する場合でもインクの定着性や強
度などの点より被印刷基材の背面層は、0.1μm以
上、就中0.5μm以上、特に1μm以上の厚さとするこ
とが好ましい。
【0041】粘着層は、ラベルとした場合に被着体に簡
便に接着するためのものであるが、本発明においてはセ
パレータによるカバーなしで粘着層をその背面の被印刷
基材に接着して巻回体とした場合に、容易に巻戻せるこ
とを達成するために被印刷基材の背面に対する接着力
が、180度ピール値(剥離速度300mm/分)に基づ
いて500gf/50mm以下の粘着層とすることが好まし
い。就中、プリンタ等を介した自動的な巻戻性と、被着
体に対する接着力の調和性などの点より1〜300gf
/50mm、特に5〜150gf/50mmの粘着層とすること
が好ましい。
【0042】粘着層の形成には、例えばゴム系粘着剤や
アクリル系粘着剤、シリコーン系粘着剤やビニルアルキ
ルエーテル系粘着剤、ポリビニルアルコール系粘着剤や
ポリビニルピロリドン系粘着剤、ポリアクリルアミド系
粘着剤やセルロース系粘着剤などの適宜な粘着剤を用い
ることができる。
【0043】被印刷基材の背面との低い接着力性、その
初期接着力の維持性、従って巻回体とした場合の巻戻し
の容易性と安定性、被着体に対する接着固定の安定性な
どの点より好ましい粘着層は、ウレタン系粘着剤、ポリ
エステル系粘着剤、ポリアミド系粘着剤の1種又は2種
以上を用いて形成したものである。
【0044】なお上記した被印刷基材と、その背面に対
して低接着力を示す粘着層と印刷インクとの特殊な組合
せからなるものとしては、例えば必要に応じシリコーン
樹脂等の低接着性樹脂を配合したポリオレフィン系樹脂
層又はその層を紙等の補強層で支持したものなどからな
る被印刷基材に、前記のポリエステル系粘着剤等の低接
着力粘着層を設けたラベルシートに、ポリオレフィン系
樹脂と着色剤を成分とするインクをインクリボン等を介
して溶融熱転写する方式などによる組合せがあげられ
る。
【0045】粘着層の形成は、例えばカレンダーロール
法等の圧延方式、ドクターブレード法やグラビアロール
コータ法等の塗工方式などの適宜な方式でセパレータ上
に粘着層を設けて、それを被印刷基材の所定面上に移着
する方式や、被印刷基材の所定面に直接塗工する方式な
どの適宜な方式で行うことができる。
【0046】粘着層の厚さは、被印刷基材の背面に対す
る低接着力の達成や、市販のプリンタ等に装着する場合
のラベルシートとしての適性などの点より、0.01〜
500μmとすることが好ましく、均一厚の粘着層の安
定した形成性などを加味した場合には0.5〜100μ
m、就中1〜50μm、特に2〜20μmとすることが好
ましい。
【0047】粘着層は、図5に例示した如く被印刷基材
の背面に対する低い接着力を維持しつつ、ラベルとした
場合における被着体に対する固着力の向上などを目的
に、同種又は異種の粘着剤からなる2層以上の粘着層の
重畳層として形成することもできる。その場合、内部に
設ける粘着層は、巻回体とした場合の締め付けによる流
出(はみ出し)の防止、又は被着体に対する固着力の向
上効果などの点より、常温、かつ周波数1Hzでの複素
剛性率が104〜107dyne/cm2の粘着層とすることが
好ましい。
【0048】内部粘着層の形成には、上記に例示した粘
着剤などの適宜な粘着性物質を用いることができ、強い
接着力を発現する粘着剤が好ましく用いうる。内部粘着
層の厚さは、ラベルの使用目的による必要な固着力など
に応じて適宜に決定することができる。一般には、1〜
500μm、就中100μm以下、特に20〜50μmと
される。
【0049】本発明においてラベルシートは、その粘着
層をシートを形成する被印刷基材の自背面に接着してロ
ール状の巻回体とした状態で使用される。その場合、巻
回体における粘着層は、被印刷基材の外側に位置しても
よいし、内側に位置してもよい。
【0050】静電気等による粉塵類の付着などによる粘
着層の汚染を防止する点やカセット組立て時の巻回体の
取扱性などの点よりは、図2、図3に例示の如く粘着層
を被印刷基材の内側に位置させた巻回処理物として取扱
いできるものが好ましい。ラベルシートを巻回体とする
ことにより、長尺のラベルシートをコンパクトな状態で
カセット内に格納でき、ラベル形成装置の小型化をはか
ることができる。
【0051】上記した実施例では、ケース2の内部に巻
回体31と共に、インクリボン4を巻回したリール41
も収容し、巻回体より巻戻されたラベルシート部分の被
印刷基材の背面側にリールより巻戻されたインクリボン
部分が重畳するように巻回体とリールを配置して、その
重畳部分のインクリボン側に熱転写式の記入手段におけ
るサーマルヘッドからなる書込みヘッド6が位置しうる
嵌入部21を有するカセットを例示した。
【0052】本発明においては、前記した熱転写式のラ
ベル形成装置に代えて、インクジェット式やレーザービ
ーム式等の各種の書込みヘッドからなる記入手段を用い
て適宜な印刷方式のラベル形成装置とすることができ
る。インクジェット式の如く、インクリボンが不要な場
合のカセットは、図例におけるインクリボン4及びその
巻回リール41や巻取リール42を省略したものとして
形成するができ、より小型のカセットとすることができ
る。
【0053】また巻回体31よりラベルシート3を巻戻
して搬送すための順送り手段5,51としては、プラテ
ンロールを例示したが、本発明にてはカセット外の駆動
源を介した巻回体の軸回転方式等の如くプラテンロール
式以外の適宜な順送り手段とすることができる。
【0054】順送り手段は、ラベルシートの巻回体を巻
戻しうる位置に配置することが必要であるが、ラベルシ
ートは柔軟で誘導ロール等を介して容易に搬送方向を転
換できるのでその配置位置については特に限定はない。
従って順送り手段は、図1,2に例示の如く装置側に装
備させることもできるし、図3に例示の如くカセット2
0に内蔵させることもできる。なお順送り手段を装置側
に装備させる場合には、図例の如くその順送り手段を所
定位置に配置しうる嵌入部22が設けられる。
【0055】さらに上記の実施例では、熱転写式である
ことよりラベル形成装置の装着部にカセットを装着保持
させた場合に、ケース外又はケース内の順送り手段5,
51とケース外の記入手段の書込みヘッド6がラベルシ
ート3とインクリボン4の巻戻し部分を介し対向状態に
位置して、書込みヘッドの押圧力を順送り手段にて支え
うる構造を示したが、その押圧力の支えは支持板等を配
置する方式にても達成することができる。従ってその場
合には、順送り手段と書込みヘッドを対向配置する必要
はなく、順送り手段はラベルシートの巻回体を巻戻しう
る適宜な位置に配置することができる。
【0056】またさらに、書込み圧力が小さくて別体の
支持手段を介したラベルシートの支持が不要である場合
にも、順送り手段と書込みヘッドの対向配置は必要でな
く、順送り手段はラベルシートの巻回体を巻戻しうる適
宜な位置に配置することができる。
【0057】印刷を施したラベルシート部分を切断して
ライナレスラベル9とするためのカッター7等からなる
カット機構は、必要に応じて設けられる。そのカット機
構は、ラベルシートを所定の寸法で切断するものであれ
ばよく、カッターをカム等を介し制御して間歇動作さ
せ、それにより所定寸法に切断する機構などの適宜な機
構にて形成することができる。
【0058】なお、空気中暴露によるラベルシートの搬
送路の汚染などによる印刷面や粘着面の汚染を抑制する
点などより、ラベルシートを巻回体より巻戻して切断す
るまでの間の長さ、すなわち巻回体よりのラベルシート
の巻戻し長さは、短いこと、就中、初期長状態の巻回体
における10周分以下、特に5周分以下とすることが好
ましい。
【0059】また前記の点よりカセットは、ハウジング
で覆われていることが好ましく、就中そのケースがラベ
ルシートの巻回体とその巻戻し部分の合計搬送路長の9
0%以上をハウジングで覆うものが好ましく、そのハウ
ジングのシート出口や内蔵順送り手段の露出部などから
なる開口部の面積は、10%以下であることが好まし
い。
【0060】書込みヘッドを介してラベルシートに記入
するインク情報は、例えば印字パターンや絵柄パターン
やバーコードパターンなどの任意な文字や図形や記号な
どで形成することができる。従って、識別ラベルなどの
適宜な情報ラベルを形成することができる。また単品や
一定数のラベルを現場等で臨機に発行することができ
る。なおラベルシートには、定形のフォーマットやロゴ
マーク、定形文字や地模様などの現場等で臨機に付与す
る必要のないパターンなどを予め印刷処理しておくこと
もできる。
【0061】上記においてラベル形成装置及びカセット
は、ラベルシートの円滑な搬送性などの点より順送り手
段や搬送部等のラベルシートの粘着層と接触することの
ある部分が粘着層との接着力が弱い部材にて形成されて
いることが好ましい。かかる部材の粘着層との好ましい
接着力は、500gf/50mm以下、就中300gf/50
mm以下、特に150gf/50mm以下である。
【0062】前記の部材としては、例えばオレフィン系
ポリマーやシリコーン系ポリマー、フッ素系ポリマーや
それらポリマーの混合物などを用いて形成したものがあ
げられる。また適宜な材料で形成したものを前記ポリマ
ーの塗工方式や焼付方式等により被覆処理する方式など
にても粘着層との接着力が弱い部材を形成することがで
きる。
【0063】前記の低接着力化処理は、ラベル形成装置
やカセットにおけるシート出口等を含めた、ラベルシー
トの粘着層と接触することのある部分の全部に施されて
いることが好ましい。なおラベルシートの粘着層と接触
する搬送路等の部分は、搬送の円滑性などの点よりロー
ルやベルト等による可動式に形成されていることが好ま
しい。
【0064】なおカセットに形成する書込みヘッドの嵌
入部や必要に応じ形成する順送り手段の嵌入部の形状は
任意である。熱転写式の場合、記入時に書込みヘッドと
ラベルシートとインクリボンを圧接させる必要がある
が、カセットの着脱時には書込みヘッドと順送り手段等
の支持手段との間にラベルシートとインクリボンが介在
しうる充分な離間のあることが好ましい。
【0065】前記の圧接状態と離間状態は、書込みヘッ
ド又は/及び順送り手段等の支持手段との位置を手動式
に移動させて形成する方式などであってもよいが、好ま
しくは自動的に形成しうる方式である。その自動式によ
る圧接状態と離間状態の形成は、例えばラベル形成装置
の装置ボディ1における、カセット20を着脱するため
の蓋(図外)の開閉に連動して書込みヘッド又は/及び
支持手段の位置が自動的に移動する方式などの適宜な方
式にて行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ラベル形成装置例の断面説明図
【図2】他のラベル形成装置例の断面説明図
【図3】さらに他のラベル形成装置例の断面説明図
【図4】ライナレスラベルの断面図
【図5】ラベルシート例の断面図
【符号の説明】
10:ラベル形成装置 5:順送り手段 6:書込みヘッド 11:カセットの装着部 20:ラベル形成用カセット 2:ケース 21:書込みヘッドの嵌入部 22:順送り手段の嵌入部 3:ラベルシート 31:巻回体 33:被印刷基材 34:粘着層 4:インクリボン 43:インク情報 51:順送り手段 9:ライナレスラベル

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被印刷基材の片面に粘着層を有するラベ
    ルシートにおける粘着層をその被印刷基材の背面に接着
    してロール状とした巻回体をケース内に収容してなるラ
    ベル形成用カセットの装着部と、前記巻回体より巻戻さ
    れたラベルシート部分の被印刷基材の背面に印刷を施す
    記入手段を少なくとも装備することを特徴とするラベル
    形成装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、巻回体よりラベルシ
    ートを巻戻しつつ搬送する順送り手段も装備し、その順
    送り手段と記入手段の書込みヘッドが対向状態に配置さ
    れてなるラベル形成装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において、ラベルシート
    の粘着層と接触することのある部分を前記粘着層との接
    着力が500gf/50mm以下の部材にて形成してなるラ
    ベル形成装置。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3に記載のラベル形成装置の
    装着部に着脱可能に装着保持されるものであり、被印刷
    基材の片面に粘着層を有するラベルシートにおける粘着
    層をその被印刷基材の背面に接着してロール状とした巻
    回体を少なくともケース内に収容して、そのケース外に
    配置された記入手段の書込みヘッドが前記巻回体より巻
    戻されたラベルシート部分の被印刷基材の背面側に位置
    しうる嵌入部を有することを特徴とするラベル形成用カ
    セット。
  5. 【請求項5】 請求項4において、ケース外に配置され
    た順送り手段をラベルシートの巻回体を巻戻せる位置に
    配置しうる嵌入部を有するラベル形成用カセット。
  6. 【請求項6】 請求項4において、ラベルシートの巻回
    体を巻戻せる位置に配置された順送り手段を内蔵するラ
    ベル形成用カセット。
  7. 【請求項7】 請求項5又は6において、ラベル形成装
    置の装着部にカセットを装着保持させた場合に、ケース
    外の記入手段の書込みヘッドとケース外又はケース内の
    順送り手段とが少なくともラベルシートの巻戻し部分を
    介して対向状態に位置するようにしたラベル形成用カセ
    ット。
  8. 【請求項8】 請求項4〜7において、インクリボンを
    巻回したリールもケース内に収容し、巻回体とそのリー
    ルが、巻回体より巻戻されたラベルシート部分の被印刷
    基材の背面側にリールより巻戻されたインクリボン部分
    を重畳させうるように配置されていて、かつ嵌入部がそ
    の重畳部分のインクリボン側に書込みヘッドを位置させ
    うるものであるラベル形成用カセット。
  9. 【請求項9】 請求項4〜8において、巻回体がラベル
    シートの粘着層を内側にして巻回処理したものであるラ
    ベル形成用カセット。
  10. 【請求項10】 請求項4〜9において、ラベルシート
    における被印刷基材の少なくとも背面側がインクを受容
    し、かつ粘着層に対し低い接着力を示す単層構造又は複
    層構造からなるラベル形成用カセット。
  11. 【請求項11】 請求項10において、被印刷基材の少
    なくとも背面側がインク受容性樹脂と低接着性樹脂の混
    合層、あるいはインク受容層の上に、薄層又は多孔性若
    しくはメッシュ状の低接着性樹脂層を有するものからな
    るラベル形成用カセット。
  12. 【請求項12】 請求項8〜11において、被印刷基材
    の少なくとも背面側が粘着層との接着力が低く、かつ印
    刷インクを受容する樹脂層からなり、しかも粘着層が前
    記樹脂層との接着力が低いものからなるラベルシート
    と、前記樹脂層が受容しうる印刷インクからなるインク
    リボンを用いてなるラベル形成用カセット。
  13. 【請求項13】 請求項4〜12において、ラベルシー
    トの粘着層と接触することのある部分をその粘着層との
    接着力が500gf/50mm以下の部材にて形成してな
    り、前記粘着層が単層又は同種若しくは異種の粘着剤か
    らなる2層以上の重畳層よりなるラベル形成用カセッ
    ト。
  14. 【請求項14】 請求項4〜13において、ラベルシー
    トの粘着層と被印刷基材背面との接着力が500gf/
    50mm以下であるラベル形成用カセット。
  15. 【請求項15】 請求項4〜14において、ケースがラ
    ベルシートの巻回体とその巻戻し部分の合計搬送路長の
    90%以上をハウジングで覆うものであり、かつそのハ
    ウジングの開口部面積が10%以下であるラベル形成用
    カセット。
  16. 【請求項16】 請求項4〜15に記載のラベル形成用
    カセットに収容したラベルシートにおける被印刷基材の
    背面にインク情報が印刷されて所定長さに切断されてな
    ることを特徴とするライナレスラベル。
JP22105397A 1997-07-31 1997-07-31 ラベル形成用の装置とカセット及びライナレスラベル Pending JPH1148375A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002347142A (ja) * 2001-05-24 2002-12-04 Lintec Corp 工程シート付組立て用シート部材の製造方法
JP2014195994A (ja) * 2013-03-07 2014-10-16 株式会社リコー インクジェット記録用粘着ラベル
US10870259B2 (en) 2016-09-30 2020-12-22 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Adhesive tape cartridge, adhesive tape roll, and method of manufacturing an adhesive tape roll

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