JP2000286294A - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

半導体装置およびその製造方法

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JP2000286294A
JP2000286294A JP11087404A JP8740499A JP2000286294A JP 2000286294 A JP2000286294 A JP 2000286294A JP 11087404 A JP11087404 A JP 11087404A JP 8740499 A JP8740499 A JP 8740499A JP 2000286294 A JP2000286294 A JP 2000286294A
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lead
wiring
electrically connected
semiconductor chip
leads
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JP11087404A
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Masakuni Shibamoto
正訓 柴本
Hiroya Shimizu
浩也 清水
Mitsuaki Katagiri
光昭 片桐
Yukiji Akiyama
雪治 秋山
Junichi Arita
順一 有田
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L2224/00Indexing scheme for arrangements for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies and methods related thereto as covered by H01L24/00
    • H01L2224/01Means for bonding being attached to, or being formed on, the surface to be connected, e.g. chip-to-package, die-attach, "first-level" interconnects; Manufacturing methods related thereto
    • H01L2224/50Tape automated bonding [TAB] connectors, i.e. film carriers; Manufacturing methods related thereto

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  • Wire Bonding (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 半導体装置における電気的特性の向上を図
る。 【解決手段】 半導体チップ1の電極パッド1bに対応
してこれと電気的に接続される複数のリード4cが開口
部4eに配置され、かつリード4cと電気的に接続され
た複数のバンプランド4fを備えるテープ基板4と、内
部配線4dを介してリード4cと電気的に接続された複
数のバンプとからなり、テープ基板4に、バンプランド
4fのうちグランド用、電源用または特定信号用などの
容量増加許容電極4hに電気的に接続されて外部に延在
する引き出し配線4aと、複数のリード4cごとにこの
リード4c群をその先端側で電気的に接続して電解めっ
き処理後に個々のリード4cに絶縁分離されるめっき用
配線4bとが設けられ、前記電解めっき処理を行った際
に引き出し配線4aおよびめっき用配線4bを介して全
てのリード4cへの給電を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体製造技術に
関し、特に、テープ基板を用いた小形の半導体装置の電
気的特性向上に適用して有効な技術に関する。
【0002】
【従来の技術】以下に説明する技術は、本発明を研究、
完成するに際し、本発明者によって検討されたものであ
り、その概要は次のとおりである。
【0003】薄形および小形化を図る半導体装置の一例
として、CSP(Chip Scale PackageまたはChip Size
Package)と呼ばれるチップサイズ、または、半導体チッ
プより若干大きい程度の半導体装置が知られており、こ
のCSPでは、主に、ポリイミドフィルムなどから成る
テープ基板(配線基板)が用いられている。
【0004】前記CSPのテープ基板には、半導体チッ
プの電極パッド(表面電極であり、ボンディングパッド
ともいう)と電気的に接続される複数のリードが設けら
れており、半導体チップの電極パッドとテープ基板のリ
ードとのボンディング時には、ボンディングツールに超
音波を付与した熱圧着によってリードボンディングが行
われる。
【0005】その際、ボンディングツールによる荷重付
与時の半導体チップへのダメージを緩和させるため、リ
ード表面の金めっきの厚さをできる限り厚く形成する必
要があり、無電解めっき処理では、金めっきを十分に厚
く形成できないため、めっき厚を十分に形成可能な電解
めっき処理を行う。
【0006】なお、電解めっき処理では、各リードに対
して給電を行うため、各リードごとに連結した複数のめ
っき用の引き出し配線がテープ基板のCSP本体の外部
に向かって延在して設けられ、この引き出し配線が複数
のテープ基板を有するベース基板に設けられた給電用の
配線パターンと連結しており、これにより、ベース基板
上のテープ基板において前記引き出し配線を介して給電
が行われて金めっきが形成される。
【0007】さらに、それぞれの引き出し配線は、CS
Pの組み立て工程におけるポッティング封止またはモー
ルド後のテープ切断工程で、テープ基板がベース基板か
らCSPの外形ライン(ここでは、半導体チップの外形
形状)に沿って型切断された際にこれと同時にCSPの
外周部で切断分離される。
【0008】したがって、CSPのテープ基板上のそれ
ぞれのリードには、これに繋がった引き出し配線が残留
することになる。
【0009】ここで、種々のCSPの構造については、
例えば、日経BP社、1997年4月1日発行、「日経
マイクロデバイス1997年4月1日号・NO.14
2」、44〜53頁に記載されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記した技
術のCSPでは、そのテープ基板上に、各リードに繋が
って外部に延在する引き出し配線が残留するため、それ
ぞれのリードにおいて容量(C)が増加することにな
る。
【0011】その結果、リードが信号用の場合は、容量
が増えたことによって高速で動作することができなくな
る信号用端子が発生することが問題となる。
【0012】すなわち、リードが信号用(特定の信号を
除く)の場合には、このリードが高速動作に対応できな
くなり、その結果、半導体装置の電気的特性を低下させ
ることが問題となる。
【0013】なお、電気的特性を考慮して2層配線構造
のテープ基板を用いることも可能であるが、その場合、
コストが高くなるため、1層配線構造のテープ基板を用
いてCSPの電気的特性を向上させる必要がある。
【0014】本発明の目的は、電気的特性を向上させる
半導体装置およびその製造方法を提供することにある。
【0015】本発明の前記ならびにその他の目的と新規
な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかに
なるであろう。
【0016】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
以下のとおりである。
【0017】すなわち、本発明の半導体装置は、半導体
チップの表面電極を露出させる開口部が形成され、前記
半導体チップの前記表面電極に対応してこれと電気的に
接続される複数のリードが前記開口部に配置され、前記
リードと電気的に接続された複数の外部端子搭載電極が
設けられた配線基板と、前記配線基板の前記外部端子搭
載電極に設けられた複数の外部端子とを有し、前記配線
基板に、前記外部端子搭載電極のうちグランド用、電源
用または特定信号用などの容量増加許容電極に電気的に
接続されて外部に向かって延在する引き出し配線と、複
数の前記リード群をその先端側で電気的に接続して電解
めっき処理後に個々の前記リードに分離されるめっき用
配線とが設けられ、前記電解めっき処理時に前記引き出
し配線および前記めっき用配線を介して前記リードへの
給電が行われるものである。
【0018】これにより、配線基板において、特定信号
用の外部端子搭載電極を除く信号用(容量増加を回避し
たい信号用)の外部端子搭載電極には引き出し配線が接
続されていないため、容量増加を回避したい信号用の外
部端子搭載電極およびこれに連結するリードでは、容量
(C)が小さいため、入力容量も少なくて済む。
【0019】これにより、半導体チップを高速で動作さ
せることができ、その結果、半導体装置の電気的特性を
向上できる。
【0020】また、本発明の半導体装置の製造方法は、
半導体チップの表面電極に対応する複数のリードと電気
的に接続された複数の外部端子搭載電極が設けられ、前
記外部端子搭載電極のうちグランド用、電源用または特
定信号用などの容量増加許容電極に電気的に接続されて
外部に向かって延在する引き出し配線と、複数の前記リ
ード群をその先端側で電気的に接続するめっき用配線と
が設けられた配線基板を準備する工程と、前記半導体チ
ップの前記表面電極を前記配線基板に形成された開口部
に露出させて前記配線基板と前記半導体チップとを接合
する工程と、前記リードとこれに連結する前記めっき用
配線とを分離する工程と、前記半導体チップの前記表面
電極とこれに対応する前記配線基板の前記リードとを電
気的に接続する工程と、前記配線基板の前記外部端子搭
載電極に外部端子を設ける工程とを有し、前記リードの
電解めっき処理時に、前記引き出し配線および前記めっ
き用配線を介して前記リードへの給電を行うものであ
る。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。
【0022】図1は本発明の実施の形態による半導体装
置(CSP)の構造の一例を示す斜視図、図2は図1に
示すCSPのA−A断面の構造を示す断面図、図3は図
1に示すCSPにおいてバンプと封止部とを取り除いた
構造を示す図であり、(a)はテープ基板の配線パター
ンを示す平面図、(b)は(a)に示すB部を拡大して
示す拡大部分平面図、図4は図1に示すCSPに用いら
れるテープ基板(配線基板)を有したベース基板の構造
の一例を示す部分平面図、図5は本発明の半導体装置の
製造方法におけるリードボンディング手順の一例を示す
図であり、(a) はリードの拡大部分平面図、(b)は
リード切断前の部分断面図、(c)はボンディング時の
部分断面図、図6は本発明の半導体装置の製造方法にお
ける製造手順の一例を示すプロセスフロー、図7は図1
に示すCSPに用いられるテープ基板の製造手順の一例
を示す基板製造フローである。
【0023】図1、図2および図3に示す本実施の形態
の半導体装置は、CSP11と呼ばれるチップサイズの
小形のものであり、例えば、高速にデータ転送を行うこ
とが可能なRambus DRAM(Dynamic Random A
ccess Memory) チップを有するものである。
【0024】さらに、CSP11が有する半導体チップ
1は、主面1aが長方形を成すものであり、この主面1
aの対向する長辺の中間付近に複数の電極パッド1b
(表面電極)が前記長辺に平行に並んで配置されてい
る。
【0025】なお、このような電極パッド1bの配列の
ことを、以降、センタパッド配列という。
【0026】したがって、本実施の形態のCSP11
は、センタパッド配列の半導体チップ1を搭載したもの
である。
【0027】図1、図2、図3および図4を用いてCS
P11の構造について説明すると、半導体チップ1の電
極パッド1bを露出させる開口部4eが形成されるとと
もに、半導体チップ1の電極パッド1bに対応してこれ
と電気的に接続される複数のリード4cが開口部4eに
配置され、かつリード4cと電気的に接続された複数の
バンプランド4f(外部端子搭載電極)が設けられた配
線基板であるテープ基板4と、開口部3aを介して電極
パッド1bを露出させて半導体チップ1の主面1a上に
配置された弾性構造体であるエラストマ3と、テープ基
板4のバンプランド4fに設けられ、かつリード4cと
電気的に接続された内部配線4dを介してリード4cと
電気的に接続された外部端子である複数のバンプ2と、
半導体チップ1の電極パッド1bおよびテープ基板4の
リード4cを封止する封止部5とからなり、テープ基板
4に、バンプランド4fのうちグランド用、電源用また
は特定信号用などの容量増加許容電極4hに電気的に接
続されて外部に向かって延在する引き出し配線4aと、
複数のリード4cごとにこのリード4c群をその先端側
で電気的に接続して電解めっき処理後に個々のリード4
cに絶縁分離されるめっき用配線4bとが設けられ、前
記電解めっき処理を行った際に引き出し配線4aおよび
めっき用配線4bを介して全てのリード4cへの給電が
行われるものである。
【0028】すなわち、本実施の形態のCSP11は、
そのテープ基板4のリード4cや内部配線4dおよびバ
ンプランド4fが電解めっき処理による金めっき処理が
施されたものであり、これにより、各リード4cの表面
に形成された金めっきが、リードボンディング時の半導
体チップ1へのダメージを緩和可能な厚さ(例えば、1.
5μm程度)に形成されている。
【0029】なお、テープ基板4における各リード4c
は、ある纏まった本数のリード4cごとにそれらのリー
ド4cが全てその先端側でめっき用配線4bによって電
気的に接続され、このリード群を代表するバンプランド
4fである容量増加許容電極4hに引き出し配線4aが
連結してバンプランド4fから外側に向かって形成さ
れ、各リード群を代表する複数の引き出し配線4aがベ
ース基板4gに設けられた給電ライン4kによって電気
的に接続されている。
【0030】したがって、各リード群を代表する1つま
たは複数のバンプランド4fである容量増加許容電極4
hに引き出し配線4aが電気的に接続されて形成され、
したがって、電解めっき処理時の給電は、前記リード群
ごとにそれを代表する引き出し配線4aを介して行い、
さらに、単一のリード群内の全てのリード4cに対して
めっき用配線4bを介して給電が行われる。
【0031】その結果、各回路配線(引き出し配線4
a、内部配線4d、バンプランド4f、めっき用配線4
bおよびリード4c)の金めっきの厚さをほぼ均等にす
ることができる。なお、電解めっき処理によって形成す
るめっきは、金めっきに限定されることなく、ニッケ
ル、銅または錫などのめっきでもよい。
【0032】また、CSP11に用いられるテープ基板
4は、CSP11のコスト増加を抑えるため、前記各回
路配線が1層の配線層からなる基板である。
【0033】ここで、容量増加許容電極4hは、外部端
子搭載電極であるバンプランド4fのうち、引き出し配
線4aが接続されたことによってこれに繋がる配線の容
量(C)が増えても高速データ転送を行ううえで支障を
きたさない電極(バンプランド4f)のことであり、例
えば、グランド(GND)用、電源用または特定信号用
の電極である。
【0034】なお、前記特定信号用の電極とは、比較的
低周波数で動作する端子であり、本実施の形態のCSP
11では、例えば、CMOS端子である。
【0035】したがって、本実施の形態のCSP11で
は、容量増加を回避したい信号用端子、つまり高速デー
タ転送を行ううえで支障をきたす端子(前記特定信号用
の端子以外の信号用端子)と電気的に接続されるバンプ
ランド4fである高速転送用電極4jには、図3(a)
に示すように、引き出し配線4aが接続されていないた
め、これに繋がる配線の容量(C)は増加せず、これに
より、半導体チップ1を高速で動作させることが可能に
なる。
【0036】なお、図3(a) は、CSP11におい
て、図1に示す封止部5とバンプ2とを省略してテープ
基板4上の各回路配線(引き出し配線4a、内部配線4
d、バンプランド4f、めっき用配線4bおよびリード
4c)を示したものであり、図3(b)は、図3(a)
に示すB部を拡大して示すものである。
【0037】ここで、図2および図3(b)の拡大図に
示すように、それぞれのリード4cは、これに対向して
配置されるめっき用配線4bと分離されている。すなわ
ち、それぞれのリード4cとこれに対向して配置される
めっき用配線4bとは、電解めっき処理の段階では電気
的に接続しており、その後、リードボンディングの工程
で両者が切断分離される。
【0038】したがって、図1および図2に示すような
CSP11として組み立てられた構造においては、図3
(b)に示すように、リード4cとこれに対向して配置
されるめっき用配線4bとが分離された構造となる。
【0039】また、本実施の形態のCSP11には、図
3(a)に示すように、そのテープ基板4の外周部にこ
の外周に沿った比較的パターン幅の広い枠状の共通配線
4lが設けられており、容量増加許容電極4hから外部
に向かって引き出された複数の引き出し配線4aと電気
的に接続されている。
【0040】すなわち、容量増加許容電極4hがグラン
ドまたは電源である場合に、これと電気的に接続された
引き出し配線4aを比較的幅広に形成された共通配線4
lと電気的に接続することにより、グランドまたは電源
の容量(C)を増加させることができ、その結果、グラ
ンドまたは電源のノイズを低減することができる。
【0041】また、本実施の形態のCSP11は、長方
形の半導体チップ1の主面1aの対向する長辺の中間付
近に複数の電極パッド1bが前記長辺に平行に並んで配
置されたセンタパッド配列の場合であり、したがって、
テープ基板4には、これと半導体チップ1とを接合した
際に複数の電極パッド1bを露出させる細長い開口部4
eが形成されている。
【0042】さらに、弾性構造体であるエラストマ3
は、半導体チップ1とテープ基板4との間に配置される
ため、図2に示すように、このエラストマ3においても
半導体チップ1の電極パッド1bを露出させる開口部4
eとほぼ同じ形状の開口部3aが形成されている。
【0043】したがって、エラストマ3を介して半導体
チップ1とテープ基板4とを接合した際には、半導体チ
ップ1とエラストマ3とテープ基板4とが積層配置さ
れ、かつ半導体チップ1の複数の電極パッド1bは、そ
れぞれの開口部3a,4eから露出する。
【0044】また、本実施の形態のCSP11では、図
1に示すように、半導体チップ1のセンタパッド配列に
応じたテープ基板4の細長い開口部4eの両側に3列で
5行ずつ合計54個のバンプ2(外部端子)が設けられ
ている。
【0045】ただし、CSP11に搭載されるバンプ2
の数は、54個に限定されるものではなく、54個以外
の複数個であってもよい。
【0046】また、封止部5は、半導体チップ1の電極
パッド1bおよびこれに接続されたリード4cをテープ
基板4の開口部4eにおいてポッティングによる封止樹
脂によって封止して形成されたものである。
【0047】次に、前記CSP11に用いられる各部材
の仕様(材料、大きさまたは厚さなど)について説明す
る。ただし、ここに挙げる各部材の仕様は、一例であ
り、必ずしもこの仕様に限定されるものではない。
【0048】まず、テープ基板4は、ポリイミド樹脂な
どによって形成され、その厚さは、例えば、25〜75
μm程度である。
【0049】また、弾性構造体であるエラストマ3は、
絶縁性の弾性部材であり、その基層が通気性や撥水性な
どの面から多孔質フッ素樹脂によって形成されているこ
とが好ましいが、ポリイミド樹脂またはシリコーン樹脂
などによって形成されたものであってもよい。
【0050】さらに、封止部5を形成する封止材である
封止樹脂は、例えば、エポキシ系の熱硬化性樹脂または
シリコーン樹脂などであるが、比較的粘度の高いもので
ある。
【0051】また、バンプ2の材料は、Sn/Pbの共
晶半田やその他の高融点半田、あるいは、Auめっき付
きNiなどであり、その直径は、0.3〜0.6mm程度で
ある。
【0052】次に、テープ基板4を有した図4に示すベ
ース基板4gの構成について説明する。
【0053】なお、ベース基板4gは、複数のCSP1
1を纏めて製造可能なように多連の構造となっている。
つまり、1つのCSP11に用いられるテープ基板4の
領域(ベース基板4gにおいて切断工程で切断されてテ
ープ基板4となる領域のことであり、以降この領域をC
SP領域4mという)が複数段に複数列マトリクス配置
で形成された多連の複数個取り用の基板である(本実施
の形態では、2段に複数列のCSP領域4mが形成され
ている)。
【0054】ベース基板4gの構成は、半導体チップ1
の電極パッド1bに対応してこれに電気的に接続可能な
複数のリード4cと、複数のリード4cが配置された細
長い開口部4eと、纏まったリード群内で複数のリード
4cをその先端側で電気的に接続するめっき用配線4b
と、リード4cに内部配線4dを介して電気的に接続さ
れた容量増加許容電極4hと高速転送用電極4jとから
なるバンプランド4f(外部端子搭載電極)と、容量増
加許容電極4hに電気的に接続され、かつCSP領域4
mを越えて外側に引き出される引き出し配線4aと、そ
れぞれのCSP領域4m内の外周部にほぼ沿って引き出
し配線4aと電気的に接続された枠状の幅広パターンに
よる共通配線4lと、それぞれのCSP領域4mの外側
の周囲に形成され、かつ引き出し配線4aと電気的に接
続された電解めっき処理時の給電用の給電ライン4kと
からなる。
【0055】なお、リード4cとめっき用配線4bとの
連結箇所には、図5(a)に示すような切断用の切り欠
き部4nが形成されており、図5(b)に示すボンディ
ングツール6によって荷重を掛けた際には、容易にリー
ド4cとめっき用配線4bとを切断分離可能なようにな
っている。
【0056】さらに、ベース基板4gは、ポリイミド樹
脂によって形成された絶縁性フィルムとしてのポリイミ
ドフィルムであり、その両側部には、テープ送り用の基
準孔4i(スプロケットホールともいう)がほぼ等間隔
に形成されている。
【0057】次に、本実施の形態によるCSP11(半
導体装置)の製造方法を、図6に示すCSP11の製造
プロセスフローと、図7に示すテープ基板4の基板製造
フローとにしたがって説明する。
【0058】まず、所望の半導体集積回路が形成され、
かつ主面1aが長方形を成すセンタパッド配列の半導体
チップ1を準備する。
【0059】一方、半導体チップ1の電極パッド1bに
対応する複数のリード4cと電気的に接続された複数の
バンプランド4fが設けられ、かつ複数のバンプランド
4fのうちグランド用、電源用または特定信号用の容量
増加許容電極4hに電気的に接続されて外部に向かって
延在する引き出し配線4aと、複数のリード4c群をそ
の先端側で電気的に接続するめっき用配線4bとが設け
られたテープ基板4を準備する。
【0060】なお、本実施の形態では、図4に示すよう
なCSP1個分のテープ基板4を複数備えた大形の細長
い多連のベース基板4gを用いて、複数のCSP11を
纏めて製造する場合を説明する。
【0061】したがって、複数のテープ基板4を有した
図4に示すベース基板4gを準備する。
【0062】ここで、図7に示す基板製造フローを用い
て、電解めっき処理を含む図4に示すテープ基板4すな
わちベース基板4gの製造方法を説明する。
【0063】まず、ポリイミド樹脂からなり、かつ一方
の面にエポキシ系の接着剤を有するベース基板4g(ポ
リイミドフィルム)を準備する。
【0064】続いて、図7に示すステップS20のよう
に、打ち抜き加工によって、ベース基板4gの両側部に
テープ送り用の基準孔4i(スプロケットホールともい
う)をほぼ等間隔に形成するとともに、それぞれのCS
P領域4m(切断箇所)のほぼ中央付近に細長い開口部
4eを形成する。
【0065】なお、開口部4eは、テープ基板4にエラ
ストマ3を介して半導体チップ1を搭載した際に、半導
体チップ1の電極パッド1bを露出させるとともに、リ
ードボンディングを行うためのものである。
【0066】また、前記打ち抜き加工によって、バンプ
ランド4fに対するバンプ搭載用開口部も形成される。
【0067】その後、ステップS21に示すように、ベ
ース基板4gに配線パターン用の銅箔を積層して張り付
ける(ラミネートする)。
【0068】続いて、前記銅箔をフォトエッチング加工
することにより、図4に示すリード4c、めっき用配線
4b、内部配線4d、バンプランド4f、引き出し配線
4a、共通配線4lおよび給電ライン4kなどの配線パ
ターンを形成するパターニングを行う(ステップS2
2)。
【0069】すなわち、フォトエッチングにより前記銅
箔の不要箇所を除去して前記配線パターンを形成する。
【0070】続いて、電解めっき処理を行う。
【0071】すなわち、給電ライン4kからそれぞれの
配線パターンに給電を行い(ステップS23)、これに
より、前記配線パターンの表面に金めっき層を形成する
(ステップS24)。
【0072】この際の金めっきは、例えば、厚さ1.5μ
m程度の金めっきである。
【0073】これによって、図4に示すテープ基板4を
有したベース基板4gを準備できる。なお、この段階の
テープ基板4においては、リード4cとめっき用配線4
bとは各リード4cの先端で連結している。
【0074】また、テープ基板4の開口部4eとほぼ同
じ形状の開口部3aが形成された弾性構造体であるエラ
ストマ3を準備する。
【0075】その後、図6に示すステップS1のテープ
基板供給とステップS2のエラストマ供給とを行い、ス
テップS3のエラストマ張り付けを行う。
【0076】なお、エラストマ3の張り付けは、テープ
基板4とエラストマ3とを接合することによって行う。
【0077】ここでは、図2に示すように、テープ基板
4の開口部4eとエラストマ3の開口部3aとの位置を
合わせて両者を張り付ける。
【0078】その後、図6のステップS4に示すよう
に、半導体チップ1の供給であるチップ供給を行い、こ
れにより、ステップS5のチップ張り付けを行う。
【0079】ここで、ステップS5のチップ張り付け
は、図3(a)に示すように、センタパッド配列の半導
体チップ1の電極パッド1bをエラストマ3の開口部3
aを介してテープ基板4の開口部4eに露出させて、図
2に示すように、半導体チップ1の主面1aとエラスト
マ3とを接合する。
【0080】つまり、エラストマ3に半導体チップ1を
張り付ける。
【0081】これにより、半導体チップ1とエラストマ
3とテープ基板4とが積層配置され、テープ基板4の開
口部4eの上方からは、リード部4cと半導体チップ1
の電極パッド1bとを眺めることが可能な状態となる。
【0082】その後、図6に示すステップS6により、
エラストマキュアベークを行い、エラストマ3から半導
体チップ1が剥がれない程度にエラストマ3をキュアさ
せる。
【0083】なお、前記エラストマキュアベークは、ス
テップS10に示す封止材キュアベークの際にこれと一
緒に行ってもよい。
【0084】続いて、ステップS7によってリードボン
ディングを行う。
【0085】すなわち、半導体チップ1の電極パッド1
bとこれに対応するテープ基板4のリード部4cとを電
気的に接続する。
【0086】なお、本実施の形態では、前記リードボン
ディングとして、図5(b)に示すワイヤボンディング
装置のボンディングツール6を用いたシングルポイント
ボンディングによって接続を行う。
【0087】つまり、ボンディングツール6をテープ基
板4の開口部4e上に配置し、開口部4eを介して半導
体チップ1のそれぞれの電極パッド1bとこれに対応す
るテープ基板4のリード部4cとを順次接続していく。
【0088】さらに、本実施の形態では、リードボンデ
ィングの工程において、ボンディングツール6を用いて
リード4cとこれに連結するめっき用配線4bとを切断
分離し、その直後に、ボンディングツール6によって半
導体チップ1の電極パッド1bとこれに対応するテープ
基板4のリード4cとを電気的に接続する。
【0089】すなわち、図5に示すように、ボンディン
グツール6による一連のボンディング動作によってリー
ド4cとめっき用配線4bとの切断分離、およびリード
4cと半導体チップ1の電極パッド1bとの電気的接続
を行う。
【0090】まず、図5(a),(b)に示すように、ボ
ンディングツール6をリード4cの先端の切り欠き部4
nの上方に配置する。続いて、図5(b)に示すよう
に、そこからボンディングツール6を下降させてリード
4c側の切り欠き部4n付近をこのボンディングツール
6によって押圧する。
【0091】さらに、ボンディングツール6によってリ
ード4cに荷重を掛け続け、切り欠き部4nに応力を集
中させることにより、切り欠き部4nにおいてリード4
cとめっき用配線4bとを切断・分離する。
【0092】切断後、ボンディングツール6のリード切
断から続く一連の動作で、図5(c)に示すように、半
導体チップ1の電極パッド1bとこれに対応したテープ
基板4のリード4cとにボンディングツール6を押し付
け、かつ超音波を付与してリード4cと電極パッド1b
とを電気的に接続する。
【0093】ボンディング終了後、ボンディングツール
6を上方に移動させ、これにより、ボンディングツール
6を退避させる。
【0094】その後、図6のステップS8に示す封止用
樹脂の供給である封止材供給を行って、ステップS9に
示す樹脂封止を行う。
【0095】ここでは、封止材である前記封止用樹脂の
供給を行ってポッティング方法によって樹脂封止を行
う。
【0096】すなわち、前記封止用樹脂を用いて半導体
チップ1の電極パッド1bとテープ基板4のリード4c
とを樹脂封止し、これにより、封止部5を形成する。
【0097】その際、ポッティング方法によって、テー
プ基板4の開口部4eの上方から前記封止用樹脂を滴下
し、これによって半導体チップ1の電極パッド1bとテ
ープ基板4のリード4cとを樹脂封止して封止部5を形
成する。
【0098】その後、図6のステップS10に示すよう
に、封止材キュアベークを行って封止部5を固める。
【0099】さらに、ステップS11に示すバンプ2用
のボール材をテープ基板4に供給するボール供給を行っ
てステップS12に示すバンプ形成を行う。
【0100】つまり、テープ基板4のリード部4cと電
気的に接続させてテープ基板4にバンプ2を設ける。
【0101】この際、テープ基板4に前記ボール材を供
給したものをリフロー炉に通して前記バンプ形成を行
う。
【0102】これにより、半導体チップ1の電極パッド
1bとこれに対応するバンプ2とがリード4c、内部配
線4dおよびバンプランド4fを介して電気的に接続さ
れる。
【0103】その後、ステップS13に示すように、製
品(CSP11)の型番などのマークを付すマークを行
う。
【0104】続いて、ステップS14に示すように、ベ
ース基板4gにおいてその切断箇所であるCSP領域4
mで切断(型切断)を行ってベース基板4gから所望サ
イズの個々のCSP11を取得する。
【0105】本実施の形態の半導体装置(CSP11)
およびその製造方法によれば、以下のような作用効果が
得られる。
【0106】すなわち、CSP11におけるテープ基板
4(配線基板)上の引き出し配線4aが、バンプランド
4f(外部端子搭載電極)のうち容量増加許容電極4h
に電気的に接続されて延在していることにより、特定信
号用のバンプランド4fを除く信号用(容量増加を回避
したい信号用)のバンプランド4fである高速転送用電
極4jには引き出し配線4aが接続されていない構造と
することができる。
【0107】したがって、容量増加を回避したい信号用
のバンプランド4fである高速転送用電極4jおよびこ
れに連結するリード4cでは、容量(C)が小さいた
め、入力容量も少なくて済む。
【0108】これにより、半導体チップ1を高速で動作
させることができ、その結果、このCSP11の電気的
特性を向上できる。
【0109】なお、電解めっき処理によってリード4c
上の金めっき厚は十分に確保できるため、リードボンデ
ィング時に半導体チップ1にダメージを与えることな
く、したがって、半導体チップ1の持つ特性・機能を低
下させることなく高速対応などの電気的特性を向上させ
た高性能な小形の半導体装置つまりCSP11を実現で
きる。
【0110】すなわち、高速化する半導体チップ1に対
して組み立て性を配慮したCSP11を実現できる。
【0111】また、テープ基板4の外周部にパターン幅
の広い共通配線4lが設けられ、複数の引き出し配線4
aが共通配線4lと電気的に接続されていることによ
り、引き出し配線4aやこれに連結するリード4cの容
量(C)を増加させることができる。
【0112】その結果、CSP11におけるグランドや
電源のノイズ低減化を図ることができる。
【0113】つまり、高速に動作する半導体チップ1で
は、スイッチング時に、電源を瞬間的に使うグランドや
電源を供給する配線に大きなノイズが載る場合があり、
本実施の形態のCSP11では共通配線4lが設けられ
たことにより、半導体チップ1における動作、電磁波放
射などの弊害を阻止することができる。
【0114】これにより、CSP11の電気的特性を向
上させることができる。
【0115】以上、本発明者によってなされた発明を発
明の実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は
前記発明の実施の形態に限定されるものではなく、その
要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言う
までもない。
【0116】例えば、前記実施の形態では、テープ基板
4の外周部に設けられた共通配線4lが枠状のものであ
ったが、図8に示す変形例のCSP11のテープ基板4
のように、テープ基板4の細長い開口部4eの両側に共
通配線4lを2つに分割して設けてもよく、これによ
り、1つのCSP11(半導体装置)において、例え
ば、一方の共通配線4lを電源用とし、他方の共通配線
4lをグランド用などとすることができ、その結果、1
つのCSP11において共通配線4lを2種類設定する
ことができる。
【0117】なお、共通配線4lの分割数は、2つ以上
であってもよく、その際は、分割数に応じた数の種類の
共通配線4lを設定することができる。
【0118】また、前記実施の形態のCSP11では、
テープ基板4に共通配線4lが設けられている場合を説
明したが、共通配線4lは必ずしも設けられていなくて
もよく、図9に示す変形例のCSP11のテープ基板4
のように、図3に示す共通配線4lが設けられていない
CSP11としてもよい。
【0119】これによっても、容量増加を回避したい信
号用のバンプランド4fおよびこれに連結するリード4
cにおける容量(C)は小さくすることが可能なため、
半導体チップ1を高速で動作させることができ、その結
果、CSP11の電気的特性を向上できる。
【0120】また、前記実施の形態では、テープ基板4
におけるリード4cなどの配線パターンの表面に金めっ
き層を形成する際に、電解めっき処理によって前記金め
っき層を形成する場合を説明したが、前記金めっき層の
形成については、リードボンディング時に半導体チップ
1にダメージを与えない程度のめっき厚さを確保できれ
ば、無電解めっき処理によって形成してもよい。
【0121】この場合、図10に示す変形例のCSP1
1のテープ基板4のように、図3に示すめっき用配線4
bが不要となる。したがって、各リード4cは、その先
端がそれぞれに単独のビーム形状に形成されている。
【0122】なお、図10に示す変形例のCSP11の
テープ基板4には、容量増加許容電極4hに電気的に接
続される引き出し配線4aと、これと電気的に接続され
たパターン幅の広い共通配線4lとが形成されており、
これにより、グランドや電源のノイズ低減化を図ること
ができる。その結果、CSP11(半導体装置)の電気
的特性を向上させることができる。
【0123】さらに、図10に示す変形例のCSP11
のテープ基板4を、図11に示す変形例のCSP11の
テープ基板4のように、細長い開口部4eの両側に共通
配線4lを2つに分割して設けてもよく、これにより、
図8に示す変形例のCSP11の場合と同様に、1つの
CSP11において、例えば、一方の共通配線4lを電
源用とし、他方の共通配線4lをグランド用などとする
ことができ、その結果、1つのCSP11において共通
配線4lを2種類設定することができる。
【0124】なお、図8〜図11に示す変形例のCSP
11は、図3に示すCSP11と同様に、図1に示すよ
うな封止部5とバンプ2とを省略して図示したものであ
るとともに、図3(b)の拡大図に示す構造と同様に、
それぞれのリード4cは、これに対向して配置されるめ
っき用配線4bと分離して配置されているものである。
【0125】また、前記実施の形態および変形例におい
ては、配線基板がテープ基板4の場合について説明した
が、前記配線基板は、プリント配線基板のような比較的
厚い基板であってもよい。
【0126】すなわち、前記プリント配線基板に電解め
っき処理を施した後、基板製造時に打ち抜き等を行い、
その後基板上のボンディング用端子と半導体チップ1の
電極パッド1bとをワイヤボンディングなどによって電
気的に接続すればよい。
【0127】また、前記実施の形態の半導体装置(CS
P11)の製造方法においては、テープ基板4を準備す
る際に、図4に示すテープ基板4単体を準備して、これ
にエラストマ3と半導体チップ1とを順次張り付ける場
合を説明したが、予め、テープ基板4の所定箇所にエラ
ストマ3が張り付けられたテープ基板4を準備して、こ
の状態のテープ基板4にエラストマ3を介して半導体チ
ップ1を張り付ける製造方法としてもよい。さらに、半
導体チップ1と、テープ基板4またはプリント配線基板
との接着は、エラストマ3(弾性構造体)に限定するも
のではなく、ペースト剤などによって行ってもよい。
【0128】これにより、CSP11の製造工程を簡略
化することができる。
【0129】また、前記実施の形態では、CSP11の
製造の際に、図4に示す多連の大形の複数個取りのベー
ス基板4gを用いて複数個のCSP11を纏めて製造す
る場合を説明したが、図4に示す複数個取りのベース基
板4gから、予め、個々のCSP11分のテープ基板4
を切り出し、この1枚1枚のテープ基板4を用いて個々
にCSP11を組み立ててもよい。
【0130】また、前記実施の形態および前記変形例で
は、半導体チップ1が長方形の場合について説明した
が、半導体チップ1は正方形であってもよい。
【0131】さらに、半導体チップ1に設けられる電極
パッド1bの設置箇所についても、センタパッド配列に
限定することはなく、例えば、中央から僅かに端部寄っ
た位置で一列に形成されていてもよい。
【0132】その際、電極パッド1bの数およびバンプ
2の数についても、54個に限定されるものではなく、
54個以下であっても、あるいは、54個以上であって
もよい。
【0133】また、テープ基板4の開口部4eおよびエ
ラストマ3の開口部3aの形状についても、細長い形状
(長方形)に限定されるものではなく、半導体チップ1
の電極パッド1bを露出可能な形状であれば、前記長方
形以外の形状であってもよい。
【0134】さらに、前記実施の形態および前記変形例
の半導体装置についても、CSP11に限定されるもの
ではなく、BGA(Ball Grid Array)などの他のもので
あってもよい。
【0135】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち、代
表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、
以下のとおりである。
【0136】(1).半導体装置における配線基板上の
引き出し配線が、外部端子搭載電極のうち容量増加許容
電極に電気的に接続されて延在していることにより、特
定信号用の外部端子搭載電極を除く信号用(容量増加を
回避したい信号用)の外部端子搭載電極には引き出し配
線が接続されていないため、容量増加を回避したい信号
用の外部端子搭載電極およびこれに連結するリードで
は、容量(C)が小さくなる。これにより、半導体チッ
プを高速で動作させることができ、その結果、半導体装
置の電気的特性を向上できる。
【0137】(2).電解めっき処理によってリード上
の金めっき厚は十分に確保できるため、リードボンディ
ング時に半導体チップにダメージを与えることなく、し
たがって、半導体チップの持つ特性・機能を低下させる
ことなく高速対応などの電気的特性を向上させた高性能
な小形の半導体装置を実現できる。
【0138】(3).配線基板の外周部にパターン幅の
広い共通配線が設けられ、複数の引き出し配線が共通配
線と電気的に接続されていることにより、引き出し配線
やこれに連結するリードの容量(C)を増加させること
ができる。その結果、グランドや電源のノイズ低減化を
図ることができ、これにより、半導体装置の電気的特性
を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態による半導体装置(CS
P)の構造の一例を示す斜視図である。
【図2】図1に示すCSPのA−A断面の構造を示す断
面図である。
【図3】(a),(b) は図1に示すCSPにおいてバン
プと封止部とを取り除いた構造を示す図であり、(a)
はテープ基板の配線パターンを示す平面図、(b)は
(a)に示すB部を拡大して示す拡大部分平面図であ
る。
【図4】図1に示すCSPに用いられるテープ基板(配
線基板)を有したベース基板の構造の一例を示す部分平
面図である。
【図5】(a),(b),(c)は本発明の半導体装置の製
造方法におけるリードボンディング手順の一例を示す図
であり、(a) はリードの拡大部分平面図、(b)はリ
ード切断前の部分断面図、(c)はボンディング時の部
分断面図である。
【図6】本発明の半導体装置の製造方法における製造手
順の一例を示すプロセスフローである。
【図7】図1に示すCSPに用いられるテープ基板の製
造手順の一例を示す基板製造フローである。
【図8】本発明の半導体装置(CSP)に対する変形例
のCSPの構造をバンプと封止部とを取り除いて示す平
面図である。
【図9】本発明の半導体装置(CSP)に対する変形例
のCSPの構造をバンプと封止部とを取り除いて示す平
面図である。
【図10】本発明の半導体装置(CSP)に対する変形
例のCSPの構造をバンプと封止部とを取り除いて示す
平面図である。
【図11】本発明の半導体装置(CSP)に対する変形
例のCSPの構造をバンプと封止部とを取り除いて示す
平面図である。
【符号の説明】
1 半導体チップ 1a 主面 1b 電極パッド(表面電極) 2 バンプ(外部端子) 3 エラストマ(弾性構造体) 3a 開口部 4 テープ基板(配線基板) 4a 引き出し配線 4b めっき用配線 4c リード 4d 内部配線 4e 開口部 4f バンプランド(外部端子搭載電極) 4g ベース基板 4h 容量増加許容電極 4i 基準孔 4j 高速転送用電極 4k 給電ライン 4l 共通配線 4m CSP領域 4n 切り欠き部 5 封止部 6 ボンディングツール 11 CSP(半導体装置)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 片桐 光昭 東京都小平市上水本町五丁目20番1号 株 式会社日立製作所半導体事業本部内 (72)発明者 秋山 雪治 東京都小平市上水本町五丁目20番1号 株 式会社日立製作所半導体事業本部内 (72)発明者 有田 順一 東京都小平市上水本町五丁目20番1号 株 式会社日立製作所半導体事業本部内 Fターム(参考) 5F044 KK01 KK09 KK11 KK25 KK27 MM03 MM14 MM23 MM25 NN03 NN07 NN10 RR18

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体チップの表面電極を露出させる開
    口部が形成され、前記半導体チップの前記表面電極に対
    応してこれと電気的に接続される複数のリードが前記開
    口部に配置され、前記リードと電気的に接続された複数
    の外部端子搭載電極が設けられた配線基板と、 前記配線基板の前記外部端子搭載電極に設けられた複数
    の外部端子とを有し、 前記配線基板に、前記外部端子搭載電極のうちグランド
    用、電源用または特定信号用などの容量増加許容電極に
    電気的に接続されて外部に向かって延在する引き出し配
    線と、複数の前記リード群をその先端側で電気的に接続
    して電解めっき処理後に個々の前記リードに分離される
    めっき用配線とが設けられ、前記電解めっき処理時に前
    記引き出し配線および前記めっき用配線を介して前記リ
    ードへの給電が行われることを特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】 半導体チップの表面電極を露出させる開
    口部が形成され、前記半導体チップの前記表面電極に対
    応してこれと電気的に接続される複数のリードが前記開
    口部に配置され、前記リードと電気的に接続された複数
    の外部端子搭載電極が設けられた配線基板であるテープ
    基板と、 前記テープ基板の前記外部端子搭載電極に設けられた複
    数の外部端子とを有し、 前記テープ基板に、前記外部端子搭載電極のうちグラン
    ド用、電源用または特定信号用などの容量増加許容電極
    に電気的に接続されて外部に向かって延在する引き出し
    配線と、複数の前記リード群をその先端側で電気的に接
    続して電解めっき処理後に個々の前記リードに分離され
    るめっき用配線とが設けられ、前記電解めっき処理時に
    前記引き出し配線および前記めっき用配線を介して前記
    リードへの給電が行われることを特徴とする半導体装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の半導体装置であ
    って、前記配線基板の外周部にパターン幅の広い共通配
    線が設けられ、複数の前記引き出し配線が前記共通配線
    と電気的に接続されていることを特徴とする半導体装
    置。
  4. 【請求項4】 請求項1,2または3記載の半導体装置
    であって、前記共通配線が、細長い前記開口部の両側に
    2つに分割されて設けられていることを特徴とする半導
    体装置。
  5. 【請求項5】 半導体チップの表面電極を露出させる開
    口部が形成され、前記半導体チップの前記表面電極に対
    応してこれと電気的に接続される複数のリードが前記開
    口部に配置され、前記リードと電気的に接続された複数
    の外部端子搭載電極が設けられた配線基板と、 前記配線基板の前記外部端子搭載電極に設けられた複数
    の外部端子とを有し、 前記配線基板に、前記外部端子搭載電極のうちグランド
    用、電源用または特定信号用などの容量増加許容電極に
    電気的に接続されて外部に向かって延在する引き出し配
    線と、これと電気的に接続されて外周部に配置されたパ
    ターン幅の広い共通配線とが設けられていることを特徴
    とする半導体装置。
  6. 【請求項6】 半導体チップの表面電極に対応する複数
    のリードと電気的に接続された複数の外部端子搭載電極
    が設けられ、前記外部端子搭載電極のうちグランド用、
    電源用または特定信号用などの容量増加許容電極に電気
    的に接続されて外部に向かって延在する引き出し配線
    と、複数の前記リード群をその先端側で電気的に接続す
    るめっき用配線とが設けられた配線基板を準備する工程
    と、 前記半導体チップの前記表面電極を前記配線基板に形成
    された開口部に露出させて、前記配線基板と前記半導体
    チップとを接合する工程と、 前記リードとこれに連結する前記めっき用配線とを分離
    する工程と、 前記半導体チップの前記表面電極とこれに対応する前記
    配線基板の前記リードとを電気的に接続する工程と、 前記配線基板の前記外部端子搭載電極に外部端子を設け
    る工程とを有し、 前記リードの電解めっき処理時に、前記引き出し配線お
    よび前記めっき用配線を介して前記リードへの給電を行
    うことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  7. 【請求項7】 半導体チップの表面電極に対応する複数
    のリードと電気的に接続された複数の外部端子搭載電極
    が設けられ、前記外部端子搭載電極のうちグランド用、
    電源用または特定信号用などの容量増加許容電極に電気
    的に接続されて外部に向かって延在する引き出し配線
    と、複数の前記リード群をその先端側で電気的に接続す
    るめっき用配線とが設けられた配線基板であるテープ基
    板を準備する工程と、 前記半導体チップの前記表面電極を前記テープ基板に形
    成された開口部に露出させて、前記テープ基板と前記半
    導体チップとを接合する工程と、 前記リードとこれに連結する前記めっき用配線とを分離
    する工程と、 前記半導体チップの前記表面電極とこれに対応する前記
    テープ基板の前記リードとを電気的に接続する工程と、 前記テープ基板の前記外部端子搭載電極に外部端子を設
    ける工程とを有し、 前記リードの電解めっき処理時に、前記引き出し配線お
    よび前記めっき用配線を介して前記リードへの給電を行
    うことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  8. 【請求項8】 請求項6または7記載の半導体装置の製
    造方法であって、前記半導体チップの前記表面電極と前
    記配線基板の前記リードとを電気的に接続する工程にお
    いて、ボンディングツールを用いて前記リードとこれに
    連結する前記めっき用配線とを切断分離した後、前記ボ
    ンディングツールによって前記半導体チップの前記表面
    電極とこれに対応する前記配線基板の前記リードとを電
    気的に接続することを特徴とする半導体装置の製造方
    法。
  9. 【請求項9】 請求項7または8記載の半導体装置の製
    造方法であって、予め弾性構造体が張り付けられた前記
    テープ基板を準備し、前記半導体チップと前記テープ基
    板とを接合する際に、前記弾性構造体を間に介して前記
    半導体チップと前記テープ基板とを接合することを特徴
    とする半導体装置の製造方法。
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