JP2000283156A - 液体動圧軸受及びスピンドルモータ - Google Patents

液体動圧軸受及びスピンドルモータ

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JP2000283156A
JP2000283156A JP11084292A JP8429299A JP2000283156A JP 2000283156 A JP2000283156 A JP 2000283156A JP 11084292 A JP11084292 A JP 11084292A JP 8429299 A JP8429299 A JP 8429299A JP 2000283156 A JP2000283156 A JP 2000283156A
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ring
bearing
pressure bearing
axial
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Tadao Iwaki
岩城  忠雄
Shigeru Oki
大木  茂
Naoki Kawada
直樹 川和田
Atsushi Ota
敦司 太田
Koji Nitori
幸司 似鳥
Isamu Takehara
勇 竹原
Hiromitsu Goto
廣光 後藤
Takafumi Suzuki
隆文 鈴木
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Seiko Instruments Inc
Original Assignee
Seiko Instruments Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 リング状液体動圧軸受におけるアキシャル動
圧部とラジアル動圧部との相互干渉を軽減すること。 【解決手段】 軸本体2の端部2Aにリング3が固定さ
れて成る軸部4を軸受部5により支持されて成るリング
状液体動圧軸受1において、リング3と軸受部5との間
に形成されたラジアル動圧軸受部とアキシャル動圧軸受
部との隣り合う部分に沿って動圧発生用の潤滑油を溜め
ておくための環状空間8、9を設け、両動圧軸受部の境
界領域において負圧が発生しないようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アキシャル動圧部
とラジアル動圧部とが互いに隣り合っているリング状液
体動圧軸受及びこれを用いたスピンドルモータに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】軸部と該軸部を支持する軸受部とを具
え、両者の対向面の何れか一方に動圧発生溝を形成し、
軸部の回転時に両者の間の微小な隙間に高圧の潤滑油等
の層を形成して軸部の非接触回転を実現するようにした
液体動圧軸受が、ハードディスク装置等のスピンドルモ
ータの軸受として用いられている。
【0003】図8には、従来のリング状液体動圧軸受が
断面図にて示されている。リング状液体動圧軸受100
は、軸本体101の端部101Aにリング102を圧入
により固定して成る軸部103と、この軸部103を支
持する軸受部104とを具え、軸受部104の本体10
5の凹部105Aに回転自在に収納された軸部103の
リング102が凹部105Aから抜け出るのを円盤状ス
ラスト押え部材106によって押える構成と成ってい
る。
【0004】リング102の上面102A及び下面10
2Bには、それぞれアキシャル動圧発生溝G1、G2が
形成され、リング102の周面102Cにはラジアル動
圧発生溝G3が形成されている。軸部103と軸受部1
04との間には動圧発生のための潤滑油が保持されてお
り、したがって、軸部103が回転すると、上面102
Aと円盤状スラスト押え部材106との間にはアキシャ
ル動圧発生溝G1によってアキシャル動圧が発生し、下
面102Bと凹部105Aの底面との間にはアキシャル
動圧発生溝G2によってアキシャル動圧が発生する。そ
して、周面102Cと凹部105Aの内周面との間には
ラジアル動圧発生溝G3によってラジアル動圧が発生す
る。この結果、軸部103と軸受部104との間には高
圧の潤滑油層であるアキシャル動圧軸受とラジアル動圧
軸受とが形成され、軸部103が非接触回転できる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来のリング状液体動
圧軸受は、上述の如く、ラジアル動圧発生面とアキシャ
ル動圧発生面とが隣り合っている構成となっているため
次のような問題を有している。すなわち、軸部103が
回転した場合、リング102の上面102A、下面10
2B、周面102Cにそれぞれ形成されているアキシャ
ル動圧発生溝G1、アキシャル動圧発生溝G2、ラジア
ル動圧発生溝G3によって、潤滑油が各動圧発生面の中
央部分に引っ張られ、上面102Aと周面102Cとの
隣り合う部分及び下面102Bと周面102Cとの隣り
合う部分において負圧が生じることになる。この相互干
渉による負圧発生の結果、この隣り合う部分で気泡が発
生しやすくなり潤滑油の流れを阻害するので、充分な動
圧が発生せず、軸受け剛性が低下してしまうという不具
合があった。
【0006】本発明の目的は、したがって、従来技術に
おける上述の問題点を解決することができるようにした
液体動圧軸受及びこれを用いたスピンドルモータを提供
することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1の発明によれば、軸本体の端部にリングが
固定されて成る軸部と、該リングを介して前記軸部を支
持する軸受部とを具えて成るリング状液体動圧軸受にお
いて、前記リングと前記軸受部との間にラジアル動圧軸
受部とアキシャル動圧軸受部とが隣り合うようにして形
成され、前記ラジアル動圧軸受部と前記アキシャル動圧
軸受部との隣り合う部分に沿って動圧発生用の潤滑油を
溜めておくための空間が設けられていることを特徴とす
る液体動圧軸受が提案される。
【0008】軸部と軸受部との間で相対回転運動が生じ
ると、各動圧軸受部の潤滑油はそれらの各中心部に引き
寄せられ、これにより所要の動圧が発生する。このた
め、ラジアル動圧軸受部とアキシャル動圧軸受部とが隣
り合う領域においては、潤滑油が減少しようとする。し
かし、両動圧軸受部が隣り合う部分に沿って設けられた
空間内に溜められている潤滑油のために、その減少が両
動圧軸受部間の相互干渉を生ぜしめるに至らず、両動圧
軸受部間の相互作用が緩和される。この結果、両動圧軸
受部が隣り合う部分における負圧の発生が抑制され、潤
滑油中に気泡が発生するのを抑えることができるので、
軸受剛性を従来に比べて高くすることができる。
【0009】ラジアル動圧軸受は、リングの外周面ある
いはこれに対向する軸受部の内面に動圧発生溝を設ける
ことにより形成することができる。アキシャル動圧軸受
は、リングの外周面に隣り合う平面部分の少なくとも一
方に動圧発生溝を設けることにより形成することができ
る。あるいは平面部分に対向する軸受部の内面に動圧発
生溝を形成してもよい。
【0010】潤滑油を溜めておくための空間は、リング
の外周面とこれに隣り合う平面との境界領域に環状のへ
こみ部を形成することにより設けることができる。この
へこみ部の断面形状は円弧、又はL字型の任意の段形状
等とすることができる。本発明によれば、さらに、前記
軸本体の端面とこれに対向する前記軸受部との間に隙間
を設けると共に、前記隙間を大気に連通させるための通
路を前記リングの内周面に形成し、前記隙間と通路とに
より潤滑油が循環できるようにした構成が提案される。
【0011】この構成によると、リングの平面部分のう
ち軸本体の端面側の平面部分と軸受部との間にアキシャ
ル動圧を発生させる構成とした場合、動圧発生時に上記
隙間にある潤滑油がリング側に引き寄せられても、大気
に連通している通路を通ってこの隙間に循環している潤
滑油のために、上記隙間において負圧が発生するのを有
効に防止することができる。この結果、当該平面部分に
おいて動圧が良好に発生し、軸受剛性をより高くするこ
とができる。
【0012】なお、いずれの場合においても、潤滑油を
溜めておくための空間は、リングを加工することにより
設ける構成に限定されず、これに代えて、又はこれに加
えて、例えば軸受部の対応する部分に環状溝等を形成す
ることにより設ける構成であってもよい。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態の一例につき詳細に説明する。図1は、本発明
によるリング状液体動圧軸受の実施の形態の一例を示す
断面図である。このリング状液体動圧軸受1は、軸本体
2の端部2Aにリング3を圧入により固定して成る軸部
4と、この軸部4を支持する軸受部5とを具えている。
軸受部5は軸受部本体6と円盤状のスラスト押え部材7
とから成り、軸受部本体6の凹部6Aに回転自在に収納
された軸部4のリング3がスラスト押え部材7によって
押えられ、リング3が凹部6Aから抜け出ることがない
構成となっている。 そして、軸受部5と軸受部本体6
との間には潤滑油が保持されている。
【0014】図2には、リング3が拡大して示されてい
る。リング3の外周面3Aにはラジアル動圧発生溝GR
が形成され、リング3の外周面3Aと隣り合う平面部分
3Bにはアキシャル動圧発生溝GA1が形成されてい
る。図2では見えていないが、平面部分3Bの反対側の
平面部分3Cにも同じくアキシャル動圧発生溝GA2が
形成されている(図1参照)。ラジアル動圧発生溝GR
及びアキシャル動圧発生溝GA1、GA2は、いずれも
公知の方法でリング3に形成することができる。
【0015】リング3は以上のように形成されているの
で、図1に示すように、リング3が軸受部本体6とスラ
スト押え部材7とから構成される軸受部5内で回転する
と、外周面3Aとこれに対向する凹部6Aの内周面6A
aとによってラジアル動圧部が形成される。これと同時
に、平面部分3Bとこれに対向するスラスト押え部材7
の底面7Aとによりアキシャル動圧部が形成され、平面
部分3Cとこれに対向する凹部6Aの底面6Abとによ
りアキシャル動圧部が形成される。
【0016】軸部4と軸受部5との間に上記の如く形成
されるラジアル動圧部とアキシャル動圧部とは、互いに
隣り合っているため、既に説明したように相互に干渉し
合う傾向を有する。この相互干渉の不具合を改善するた
め、リング3には、ラジアル動圧部とアキシャル動圧部
との境界となる部分に、環状段部3D、3Eが設けられ
ている。環状段部3Dは断面がL字状の段部であり、外
周面3Aと平面部分3Bとが環状段部3Dにより分離さ
れている。そして、その環状段部3Dは、軸部4と軸受
部5とが組み合わされた場合、環状空間8を形成し、こ
こに動圧発生用の潤滑油を溜めておくのに使用される
(図1参照)。
【0017】一方、環状段部3Eも同様に、断面がL字
状の段部であり、外周面3Aと平面部分3Cとが環状段
部3Eにより分離されている。そして、その環状段部3
Eは、軸部4と軸受部5とが組み合わされた場合、環状
空間9を形成し、ここに動圧発生用の潤滑油を溜めてお
くのに使用される(図1参照)。なお、図1に示される
ように、軸本体2の下端面2Bと凹部6の底面6Abと
の間には微小空間10が形成されており、この微小空間
10内にも潤滑油が充填されている。一方、リング3の
内周面3Fの上端縁3Faには環状の油溜まり空間11
が設けられている。この油溜まり空間11は、軸本体2
とスラスト押え部材7の内周面7Bとの間の隙間を介し
て大気と連通している。
【0018】リング状液体動圧軸受1は以上のように構
成されているので、軸部4が軸受部5に対して回転運動
を行うと、軸部4と軸受部5との間に保持されている潤
滑油がラジアル動圧発生溝GR、アキシャル動圧発生溝
G1、G2により軸部4と軸受部5との間の微小隙間に
おいて加圧され、これにより、上述したラジアル動圧部
とアキシャル動圧部とが軸部4と軸受部5との間に形成
される。
【0019】ここで、リング状液体動圧軸受1には環状
空間8が形成されており、ここに潤滑油が満たされてい
るので、ラジアル動圧発生溝GRによってリング3の外
周部3Aの中心に向けて引っ張られる潤滑油とアキシャ
ル動圧発生溝GA1によってリング3の平面部分3Bの
中心に向けて引っ張られる潤滑油とが、環状空間8内の
潤滑油によって両動圧発生部の隣り合う部分に負圧を生
じさせることなしに供給される。このため、ラジアル動
圧発生溝GRによって形成されるラジアル動圧部とアキ
シャル動圧発生溝GA1によって形成されるアキシャル
動圧部との間に相互干渉が生じることがなく、潤滑油中
に気泡が生じることがない。
【0020】同様に、環状空間9内に満たされている潤
滑油のために、ラジアル動圧発生溝GRによってリング
3の外周部3Aの中心に向けて引っ張られる潤滑油とア
キシャル動圧発生溝GA2によってリング3の平面部分
3Cの中心に向けて引っ張られる潤滑油とが、環状空間
9内の潤滑油によって両動圧発生部の隣り合う部分に負
圧を生じさせることなしに供給される。このため、ラジ
アル動圧発生溝GRによって形成されるラジアル動圧部
とアキシャル動圧発生溝GA2によって形成されるアキ
シャル動圧部との間に相互干渉が生じることがなく、潤
滑油中に気泡が生じることもない。この結果、動圧性能
が著しく改善され高い軸受剛性が得られるので、安定し
た回転を実現することができる。
【0021】図3は、図1に示したリング状液体動圧軸
受1を用いて構成されたスピンドルモータの実施の形態
の一例を示す断面図である。このスピンドルモータ21
は、ベース22に図1に示したリング状液体動圧軸受1
が一体に組み込まれている。すなわち、リング状液体動
圧軸受1の軸受部本体6がベース22と一体に形成され
ている。リング状液体動圧軸受1の軸本体2には、ハブ
23が固定されており、ハブ23に取り付けられた回転
子磁石24とベース22に取り付けられた固定子コイル
25とが微小間隙をもって対向している。
【0022】スピンドルモータ21は以上のように構成
されているので、固定子コイル25に電流を流すと、リ
ング状液体動圧軸受1によって回転自在に支持されてい
るハブ23を回転させることができる。この場合、リン
グ状液体動圧軸受1は上述の如く構成されているため動
圧性能が高く、その軸剛性が高いので、ハブ23を安定
に回転させることができる。このため、例えばハブ23
に公知の適宜の手段によって磁気ディスクを取り付けた
場合、この磁気ディスクを極めて安定に回転させること
ができ、極めて高密度の磁気記録及び読取を可能にする
ことができる。
【0023】図4は、本発明によるリング状液体動圧軸
受部の他の実施の形態を示す断面図である。このリング
状液体動圧軸受部31は、基本的には図1に示したリン
グ状液体動圧軸受1と同様の構成を有しているが、リン
グ3の内周面に、微小空間10と油溜まり空間11とを
連通させる通路32、33が設けられている点でのみ、
図1に示したリング状液体動圧軸受1と異なっている。
したがって、リング状液体動圧軸受31の各部のうち、
リング状液体動圧軸受1の各部と対応する部分には同一
の符号を付してそれらの説明を省略する。
【0024】図5及び図6を参照すると、通路32、3
3を形成するため、リング3の内周面3Fには縦溝3
G、3Hが形成されており、したがって、リング3に軸
本体2を嵌め合わせた場合、これらの縦溝3G、3Hに
よってリング3と軸本体2との間に通路32、33が形
成される。通路32、33を設けることにより、アキシ
ャル動圧発生溝GA2により発生する動圧のために微小
空間10内の潤滑油がリング3の平面部分3Cと凹部6
Aの底面6Abとの間に引っ張られた場合、微小空間1
0内が負圧になるのを防止することができる。この結
果、アキシャル動圧発生溝GA2によって形成されるア
キシャル動圧部の動圧性能を向上させ、より一層リング
状液体動圧軸受31の軸剛性を高めることができる。
【0025】図7は、図4に示したリング状液体動圧軸
受31の変形例を示すものであり、リング状液体動圧軸
受41は、軸受部5側に、環状段部3D対向する環状溝
42及び円盤状のスラスト押え部材7側に環状段部3D
に対向する円環溝44を設けることにより、環状空間8
の容量の拡大を図ると共に、軸受部5側に環状段部3E
に対向する環状溝43を設け、環状空間9の容量の拡大
を図るものである。このように、環状空間8、9の容量
の拡大を図ることにより、ラジアル動圧部と、これに隣
り合うアキシャル動圧部との間の相互干渉をより一層低
減させることができる。この結果、リング状液体動圧軸
受41では軸剛性をリング状液体動圧軸受31のそれよ
りもより高めることが可能となる。また、容量が同じで
よい場合には、環状段部3D、3Eの寸法を小さくし、
平面部分3B、3Cの面積を大きくして、より大きな動
圧を発生させるのに役立つ。
【0026】図4及び図7に示したリング状液体動圧軸
受31、41を図3に示したスピンドルモータ21のリ
ング状液体動圧軸受1の代わりに使用することができ、
同様の効果を得ることができる。
【0027】
【発明の効果】本発明によれば、リング状液体動圧軸受
において、アキシャル動圧軸受部とラジアル動圧軸受部
とが隣り合う部分に潤滑油を溜めておくための空間を設
けたので、両動圧軸受部間の相互干渉を有効に防止し、
これらの隣り合う領域で潤滑油内に気泡が発生するのを
避けることができ、従来に比べ、軸剛性を高くすること
ができ、高性能の液体動圧軸受を提供することができ
る。
【0028】また、軸本体と軸受部とにより形成される
微小空間を循環通路を用いて大気に連通させるようにし
たので、この微小空間に連なる動圧発生部の動圧特性を
著しく改善することができる。また、この液体動圧軸受
を用いてスピンドルモータを構成することにより、安定
した回転が得られ、より高性能のもモータを実現するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるリング状液体動圧軸受の実施の形
態の一例を示す断面図。
【図2】図1に示したリングの拡大斜視図。
【図3】図1に示したリング状液体動圧軸受を用いて構
成されたスピンドルモータの実施の形態の一例を示す断
面図。
【図4】本発明によるリング状液体動圧軸受部の他の実
施の形態を示す断面図。
【図5】図4に示したリングの拡大斜視図。
【図6】図4に示した軸部の拡大斜視図。
【図7】図4に示したリング状液体動圧軸受の変形例を
示す断面図。
【図8】従来のリング状液体動圧軸受を示す断面図。
【符号の説明】
1、31、41 リング状液体動圧軸受 2 軸本体 3 リング 3D、3E 環状段部 3G、3H 縦溝 4 軸部 5 軸受部 6 軸受部本体 7 スラスト押え部材 8、9 環状空間 10 微小空間 11 油溜まり空間 GA1、GA2 アキシャル動圧発生溝 GR ラジアル動圧発生溝 21 スピンドルモータ 32、33 通路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川和田 直樹 千葉県千葉市美浜区中瀬1丁目8番地 セ イコーインスツルメンツ株式会社内 (72)発明者 太田 敦司 千葉県千葉市美浜区中瀬1丁目8番地 セ イコーインスツルメンツ株式会社内 (72)発明者 似鳥 幸司 千葉県千葉市美浜区中瀬1丁目8番地 セ イコーインスツルメンツ株式会社内 (72)発明者 竹原 勇 千葉県千葉市美浜区中瀬1丁目8番地 セ イコーインスツルメンツ株式会社内 (72)発明者 後藤 廣光 千葉県千葉市美浜区中瀬1丁目8番地 セ イコーインスツルメンツ株式会社内 (72)発明者 鈴木 隆文 千葉県千葉市美浜区中瀬1丁目8番地 セ イコーインスツルメンツ株式会社内 Fターム(参考) 3J011 AA04 BA02 BA04 BA08 BA09 CA01 JA02 KA02 KA03 MA03 MA27 5H607 BB01 BB14 BB17 BB25 CC01 DD03 EE10 GG07 GG12 GG25 5H621 HH01 JK17 JK19

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸本体の端部にリングが固定されて成る
    軸部と、該リングを介して前記軸部を支持する軸受部と
    を具えて成るリング状液体動圧軸受において、 前記リングと前記軸受部との間にラジアル動圧軸受部と
    アキシャル動圧軸受部とが隣り合うようにして形成さ
    れ、 前記ラジアル動圧軸受部と前記アキシャル動圧軸受部と
    の隣り合う部分に沿って動圧発生用の潤滑油を溜めてお
    くための空間が設けられていることを特徴とする液体動
    圧軸受。
  2. 【請求項2】 前記空間が、前記リングのコーナー部に
    段部を形成することによって設けられている請求項1記
    載の液体動圧軸受。
  3. 【請求項3】 前記リングに、前記アキシャル動圧部を
    形成するためのアキシャル動圧発生溝と、前記ラジアル
    動圧部を形成するためのラジアル動圧発生溝とが形成さ
    れている請求項1又は2記載の液体動圧軸受。
  4. 【請求項4】 前記軸本体の端面とこれに対向する前記
    軸受部との間に隙間を設けると共に、前記隙間を大気に
    連通させるための通路を前記リングの内周面に形成し、
    前記隙間と通路とにより潤滑油が循環できるようにした
    請求項1記載の液体動圧軸受。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4のうちのいずれかに記載
    の液体動圧軸受を用いて構成されたスピンドルモータ。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至4のうちのいずれかに記載
    の液体動圧軸受を用いて構成された記憶媒体の回転駆動
    に用いられるスピンドルモータ。
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